April 30, 2005
レンコンのはさみ揚げっておいしいなと思う。でも風楽ではひき肉の代わりに植物性のタンパク質を中に入れている。グルテンミートの時もあるけれど、今日は餅キビを炊いて中に挟んだ。餅キビを目の細かいザルで洗って、1、5倍のお湯を沸かして沸騰したら一つまみの塩と一緒に餅キビを入れ蓋をして15分。蒸らしている間に人参やしいたけ、長ねぎなどのみじん切りを炒めてジュッと醤油をたらす。それを餅キビと一緒に混ぜてレンコンに挟んでパン粉をつけて揚げる。お肉だったらそのまま野菜を混ぜるだけだけど、雑穀だとどうしても炊くという一手間が加わるので工程が一つ増えることになる。それでみなさん面倒そう・・・と思われるようだが、この雑穀、多目に炊いておくと、次の日サラダのドレッシングに入れたり、お芋を煮てそぼろあんかけにしたり・・・と冷蔵庫から出すだけで、それこそ「ひき肉感覚で」すぐに料理の名脇役に大変身。だから風楽にとって雑穀は強い味方なのです。これからもおいしい雑穀の食べ方をいろいろご紹介していきますね!
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April 29, 2005
朝起きて店の前の交通量がいつもよりも少ないことに気がついた。あれっと思って暦を見る。今日からお勤めの人はGWの大型連休なんですね。暦に合わせて生活することから離れて久しいけれど、さすがに大型10連休!なんて聞くと、ちょっと羨ましかったりする。店は年中無休で曜日に関係なく仕事をしているし、テレビも見ない私は世の中の動きに実に疎い。いわゆる行楽地も好きではないので今はほとんど行くことがない。夜寝る前に朝刊と夕刊を一緒に読むので、その時になって行楽地の人出などを知って驚くことが多い。
それで今日は忙しいのではないかと覚悟して?仕事に臨んだのだが、みなさん遠出をされたのかいいお天気というのに忙しくはなかった。時間ができたので表の花を手入れする。暖かくなってきたのでやっと花たちが勢いよく咲き始めた。店の前にはほんの小さな植え込みしかないので花を咲かせるのはもっぱらプランター。直植えに比べて花の日持ちがしないのが難点だ。私の夢はものを書き、花と野菜を育てながら暮すこと。そんな夢が一日も早く叶うように明日もがんばらなくっちゃ!
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April 28, 2005
山菜摘みに行ってきます!・・・なんてはりきって出かけて27日の深夜12時に栂池の宿に到着。次の日の朝、抜けるような青い空の下、白馬山脈を見ながら地元の方の車に乗せていただいて山菜摘みに出発。ところが今年は雪が中々溶けていないため、どこへ行っても山菜の出が遅いようだった。蕗のとうはたくさん採れたけれど、あとはまだ雪の下でGWが開けないとたくさんは摘めないらしい。やむなく山菜摘みは断念。取材も思いのほか早く終わってしまった。
それで昼からは戸隠神社へご参拝に行くことにした。写真は奥社へ通じる杉林。樹齢何百年もの杉木立の中、ひたすら歩いて奥社へ向かう。雪道だったので中々思うように進めない。でも杉の「気」がすごく気持ちいい。さすが修験道の霊場だった山である。奥社の祭神は天手力雄命。天の岩戸を開いた神様でもある。その他、九頭龍社、中社、宝光社、火之御子社と全部で五社あるのだが、今回は時間がなくなってしまって二箇所しか参拝できなかった。雪が溶けてからもう一度行くことができたらと思う。
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April 26, 2005
今日の定食のお惣菜をちょこっとづつ並べてみました。菜の花の辛し和え、筍の土佐煮、つわ蕗のきゃら蕗、タラの芽の天ぷら・・・。でも買ったものは何もなくてみんなどこかしらの野山で調達してきたものばかり。こんな近くで春の味覚を満喫できるなんてすごく贅沢!。いろいろなおすそ分けをいただくたびにおいしく料理して有難くいただくことが何よりのお返しだと私は思っている。そう、自然の恵みはみんなもの。ほろ苦さで代表される春の味は春にしか満喫することはできない。今夜から長野県に行く。目的は山菜摘みの取材だけれど、栂池高原を歩き回れるのはとても気持ちのいい時間だ。すごく楽しみ。たくさんの山菜を摘んで帰ってこられたらいいな。
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April 25, 2005
たっぷり採ってきた菜の花。辛し和えはそれはそれはおいしいのだけれど、みんなゆがいて食べてしまいそうだから、今日こそ塩漬けを作ろうと思った。菜の花にさっと熱湯をかけて人参のせん切りと昆布、唐辛子と一緒に漬け込む。いつも塩は目分量でやっているのだけれど、今日は菜の花の総量を計ってからきっかり塩の量も測った。
塩分3%。塩があまいとカビが生えやすくなるし水があがるのも遅くなる。
そう言えば前に住んでいた家の隣りに家が建つので井戸を掘ることになった。それで井戸屋さんが来て家の水をホースで伸ばして使わせてもらえませんか?と言いに来た。井戸を掘る時には呼び水が必ず必要で、その呼び水にするのだと言う。水で水を引き出すなんて不思議。塩も水を引き出す働きをする。そして野菜のうまみを引き出し保存食に変身させる。この加減というのがすごく難しいのだ。いいかげんな私が「良い加減」にできるようになる日まで、ひたすら料理は修業だなあと思う。
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April 24, 2005
忙しい一日だった!今日は東京からマクロビオテイックの料理教室をやっている方たちが団体でお食事に来て下さった。出汁はしいたけと昆布、デザートも砂糖なしで、というご予約をいただいていたので、腕を奮ってマクロのお食事をお作りした。ちなみに今日のメニューはおからとグルテンミートのハンバーグしめじあんかけ、ひじきマリネ、大根の煮物タカキビみそがけ、菜の花のからし和え、糠づけ、黒米入り玄米ご飯、ふのりとネギの味噌汁、デザートは小豆とキャロブ豆のブラウニーと穀物コーヒー。定食の写真を撮っておこうと思ったけれど、忙しくてそれどころではなくなってしまった。総勢25名になったのでほぼ貸切状態だったが、日曜日だったため昼過ぎから一般のお客様も来て下さって、お座敷までいっぱいで満席となりました。前にスタッフをやっていた秀子ちゃんも手伝いに来てくれて大助かりでしたが、こうなるともう厨房はてんやわんや。とっても嬉しい悲鳴の一日となりました。
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April 23, 2005
こういうブログで自分の姿をさらすのはとても心苦しいのですが、あんまり見事な菜の花畑だったので、思わず自分で自分を写しちゃいました。先日取材に行った農家さんの畑です。帰りに菜の花をちょっといただいたのですが、これがまた芯まで柔らかくって甘くってほろ苦くって、何ともいえずおいしかったのです。スタッフ一同大感激で菜の花の塩漬けと作ろうねと話していたのに、みんなゆがいてなくなってしまいました。それで今日は再び農家さんまで出向き、自分で菜の花を摘ませていただきながら明日のお惣菜の材料を調達しようというわけです。無農薬の肥沃な土はホカホカと柔らかいし、菜の花は見ているだけでも可愛らしいし、花の香りの中で気持ちのいい時間を過ごしてきました。
最近、遺伝子組み換え食品を学習している人たちから、この周辺でも遺伝子組み換えセイヨウナタネが発見されたと聞きました。どこから飛んできたのでしょうか。こうして農家さんから直接野菜を分けていただけるからまだ安心ですが、知らず知らずのうちに種が広がっていったらと思うと気が気ではありません。国産の安心して食べられる野菜を何としてでも守っていかなくては・・・そんなことを思いながら菜の花畑を後にしました。
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April 22, 2005
最近カレーのオーダーが増えてきた。暖かくなってきたらカレーを食べたくなるものなのかもしれない。風楽のカレーはスパイスで作る。クミンシードをにんにくやしょうがと一緒に油で炒め香りを出してから、玉ねぎを加えキツネ色になるまで気長に炒める。肉を入れないのでタンパク源にはヒヨコ豆やレンズ豆を使う。コクを出すためにキャベツやブロッコリーの芯など、冷蔵庫にある野菜をとにかくみじん切りしてトマトの水煮と一緒に煮込む。最初、チキンブイヨンなしでいい味を出せるのかなあと心配だったけれど、たくさんの野菜が入ればそれなりに味も深まっていくようだ。
インドに行った時、どこへ行ってもメニューがカレーばかりなのに驚いた。でも豆や野菜、チキン、フィッシュ、マトン・・・など素材によってスパイスの配合を全部変えるので、同じカレーであっても料理としては違う種類になる。日本人は「カレーライス」と一括りにするが、正確には「スパイスを使った様々な料理の総称」が「カレー」ということになるらしい。インド人ほどの細かい配合はできないけれど、煮込む野菜の種類や量によって微妙に味が変わっていくカレー作りは奥が深い。
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April 21, 2005
砂糖なし卵なしの小豆のケーキを焼く。作っているのはスタッフのユキちゃん。私は横で洗い物をしながら小豆を煮ていた。マクロビオテイックという玄米菜食の考え方がある。玄米と野菜中心の食事で動物性のものや砂糖は摂らない。今、雑誌オレンジページなどでも特集が組まれ、自然食という言葉よりもマクロビオテイックという言い方の方がメジャーになってきた。
風楽もマクロの考え方を基本にしているが、出汁にかつお節を使う、煮豆やデザートに砂糖を使う、ケーキは基本的には卵も使う…など例外もあるので厳密な意味ではマクロのお店とは言い切れない。でもご要望に応じてマクロビアンやアレルギーの除去食にも対応させていただいている(要予約)。このケーキはチョコレートブラウニーだが、メープルシロップやキャロブ豆の粉、小豆などを使ってチョコレートケーキのような風味を出す。
最初の頃は使えない素材があるとメニュー作りに苦労したが、今では使えない素材を数えるよりも、いかに今ある素材で様々なものを調理していけるか…。そんなことを考えるのがとても楽しくなってきた。
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April 20, 2005
何やら怪しげなものを片手に笑っているのは、私の友達でありホームドクターでもあるフーコです。相変わらず鼻水ズルズルで調子が悪かったので、夕方店が終わってから彼女の治療室へ行った。医者に行かない、薬を飲まない、民間療法で体を整える…を実践している私がダウン寸前になるといつも駆け込む場所だ。「こんなに疲れちゃって!」と呆れられながらもゆっくりと足からマッサージ。「痛いよ!」と叫びながら合間に近況を話し出す。彼女の持っているのは「活生器」。家庭医学協会が作っている陶器の壷で中に乾燥したヨモギの葉を入れて火をつける。片手で空気を送り込みながらヨモギの煙を私の体に当てていく。私はベットに横になったまま燻煙状態。ヨモギの薬効とほのかな温かさが体に染み込んでいく。この他、オーリングテストや操体法など身近な手当てでいつも私の体をほぐしてくれる魔法の手を持つ人だ。「魂のステージを上げていけるような年の取り方をしたいよね」…なんて目に見えないようなことも違和感なく話せる友達だ。
だからいつも行きはヨレヨレ帰りはピンピン! 彼女に会うといつも私は元気になって帰ってくる。
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April 19, 2005
春なのに何か作り忘れているものがあるような気がしていた。果物屋さんの前を通ってその匂いをかいでやっと気がついた。この時期にいつも作っているもの、そう、いちごのアイスクリーム!。
春になるといつもたっぷりと作って定食のデザートにお付けしている。ヘタを取ってミキサーでつぶしたいちごをホイップした生クリームと混ぜて作るのだが、作っている間中、いちごの甘酸っぱい香りが厨房中にあふれて幸せな気持ちになる。市販のアイスクリームはいちごの香料ばかりが鼻につき実際に実が入っているものは少ない。ミキサーを使えばいちごは簡単につぶせるし、レモンを入れればキレイなピンク色に仕上がる。あとは冷凍庫に入れて時折かき混ぜながら固まるのを待つだけ。おいしくって簡単に作れて食べても嬉しい季節デザート。ちょっと砂糖も加えますが、まあ、一年に一度のお楽しみだからいいか。お気に入りのアンティークガラスのカップに入れていただきましょう!
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April 18, 2005
今日お米を農家さんに取りに行った。店では松尾町の猪野尾信さんの無農薬玄米を使わせていただいている。コシヒカリのような知名度はないがモチモチっとして食べやすい品種のミルキークィーン。店の玄米がおいしいと評判なのは彼が作ったお米がおいしいからだ。堆肥や除草に様々な工夫を凝らし精魂こめて作っているお米だ。彼と知り合ったのは「快医学」という民間療法のセミナーを受講した時でかれこれ10年来のお付き合いになる。農家の生まれだが鍼灸師の資格を持ち、料理も板前さん並みの腕前。セミナーの時、一緒に料理しているといつも「命ってのはさぁ、そういうもんじゃねぇんだよ」と口ぐせのように言っていた。あの頃の私は彼が言わんとしていることがわからなかった。エネルギーを宇宙全体のものとしてとらえ、命の本質をキチンと体で知っている彼の言葉を、食の仕事に携わるようになってから、初めて私はほんの少しだけ理解できるようになった。八十八もの手をかけ思いをこめて育てられたお米。おいしいご飯をいただけるのも作って下さる方がいるからこそ。
「いただきます」ってとても素敵な言葉だ。そういう人がいてくれる限り何度でも何度でも言い続けよう。「今日もおいしくいただきました。ありがとう」
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April 17, 2005

成田市の隣町に印旛村の吉高という場所がある。店から車で15分くらいだ。そこにたった1本だけなのだが毎年花をを咲かせる樹齢300年と言われる桜の木がある。「吉高の大桜」と呼ばれ、ここら辺ではとても有名だ。山桜なので開花がちょっと遅れるが今日は満開!先日テレビでも放映されたらしく多くの方が桜を見に行かれたようだ。その帰りに店でお食事をして下さる方も多く、今日も一日大忙しとなった。
初めてこの桜の古木と対面した時、感動のあまり私は「ひえーっ!!」と叫んでしまった。それほどみごとな大木なのだ。出会った瞬間、絶対この桜の木は女性なんだろうなあと私は確信した。だってあの艶やかさ。妙に色っぽい。でもそれが嫌味にならず美しいのは300年という樹齢のなせるわざか(私もあやかりたい・・・?)。見るだけで元気になる木です。それに周辺の土地の気もとても穏やかで気持ちいい・・・。写真は今日撮りました。見ごろですよ。ぜひぜひお近くの方、見に行ってくださいね~。ホント、すごいから!!
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April 16, 2005
近くにある生活クラブ生協のお店(デポーと呼んでいます)に朝、買い物に行ったら、新じゃがが売っていた。野菜はいつも農家さんから買っているのだが、足りないものだけデポーで購入する。小粒だがとってもおいしそう!迷わずに買って帰り、今日の定食に煮た。新じゃがをゴマ油で炒めて八方出汁で煮たものに、粒そばを炊いてあんかけにしてそぼろ風味に。皮ごと丸ごとホクホク感を楽しめるのは新じゃがならではのもの。いつも季節の野菜を中心に使っているので、今日みたいにお初のものにお目にかかると何とも嬉しい気分になる。そして季節が確実に回ってくるのを感じる。千葉で新じゃがはまだ摂れないけれど、南の地方ではもうじゃがいもやかぼちゃもぼちぼち出荷され始めている。日本列島って長いんだなぁ・・・。春です。また一年たちました。季節の恵みよありがとう!
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April 15, 2005
昨日、遅くまで都内にいたせいか朝、起きたら体が重い。あーもっと寝ていたいなあと思いつつ起き上がった。今日は何を作ろう?体調が万全でないとおいしいものは作れない。おまけに今日は私とスタッフの2人だけで終日やっていかなければならない。でもそういう時だからこそ、面倒がらずに手間のかかるものをじっくり作ってみたらどうか・・・。そう思って作ったメニューがコレ。炊いた稗に、ひじきと長ネギ、人参を醤油味で炒めたものを加えて衣をつけて揚げた。柚子の絞り汁を醤油と出汁で割って大根おろしと一緒に上からかけてお出しした。いいお天気で開店と同時にお客さまが来てくださり休む暇がなかった。それがよかったのだろう。作っているうちに疲れていた体も動き出す。味の方もまた何とも言えずおいしくて、やさしい味に仕上がった。自分の気分で作るものの味が変わってはいけないと思ったので、今日は特に念入りに心して作らせていただいた。そういう気持ちが反映されたのかな。味を見て納得し、ちょっと嬉しくなった。調理って自分にとって修行の場でもあるんだな。
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April 14, 2005
パウルクレーの絵画集を神田の古本屋で見つけたので買ってきた。昔からクレーが好きだった。今日は東京に行って新聞社に勤める友人と一緒にランチを食べて、夕方からは高校時代の友達と久しぶりに会った。二人とも大きな組織の中で働いている。それなりに大変なことも多いのだろうが、会社勤めがおそらく全くできそうもない私から見ると二人共すごいなあと思う。
最近、友達と話す時間が無性に楽しい。店を始めたばかりの頃は友達と会う気持ちのゆとりも時間もなかったのだから、今はちょっと落ち着いたということだろうか。彼女の征服姿が今も目に焼きついているが、気がつけば親の病気や老後の話などをしている私たち。お互い年をとったということなのだろう。
でもどんなに若い自分自身であったとしても、あの頃の私に戻りたいとは思わない。それはいろいろなことをくぐり抜けてきた今の私が一番好きだと自信を持って言えるからだ。今も。そしてこれからも。ずっとそう思えるような生き方をしていきたい。
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April 13, 2005
今日、お店に珍しいお客様がいらした。イギリス人の女性で曹洞宗のお坊さん。お名前を法雲無業ホワイト師と言われる。今はカナダにお住まいで仏教徒瞑想協会の理事をしていらっしゃる。写真の男性は私の友達のパートナーで仏教を研究しているイギリス人だ。ホワイトさんは彼の友達なので、今回、一緒に彼女の師匠が修行した鶴見の総持寺を始め、奈良、京都、永平寺などを巡礼して歩くそうだ。ホワイトさんはベジタリアンで和食通。お食事を「ナイス」と言いながらお箸で上手に召し上がって下さった。仏教や瞑想、そして女性で僧侶、しかもイギリス人・・・お聞きしたいことはたくさんあるけれど、なんせ私の英語では伝えきれない・・・。
私と友達の写真を撮って「私のブログにアップしてもいいかしら?」とお聞きになる。それなら私もホワイトさんの写真を撮って私のブログに乗せちゃおう!。お互いのことをブログに書こうと決めたら何だか共同作業をしているみたいで嬉しくなった。
私のお世話になっている近くにある曹洞宗のお寺のお話したら、彼女はぜひ行ってみたいというのでご紹介した。小さなお寺だが、毎月サンガを開催しコンサートなどもしているユニークなお寺だ。どんな感想を持ったか彼女にお聞きしてみたい。
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April 12, 2005
今回は本のご紹介を1冊。「人気カフェのはじめ方」(永岡書店)が出版された。昨年、取材させてほしいと編集者の方が店にいらした。イベントやコンサートなどを積極的にやっている「コミュニテイビジネス」としての店の特徴を、面白がっていただいて、カフェの事業例として風楽が紹介されることになったからだ。
カフェブームとは言うものの、オーガニックカフェの経営がそれほど甘くないことは私が誰よりも知っている。でもこういう本が出版されるというのは、やはりこれからやりたいという人たちが確実にいるということを見込んでのことだろう。風楽の他にもいくつかのカフェが紹介されている。また開業資金融資のための開業(事業)計画書の書き方と収支計画について、風楽の具体例が数字付きで?!取り上げられている。
私はやりたいと思う人にはとにかくやってみたら?と言うことにしている。たとえ失敗したとしてもそこから学ぶことがあれば、結局のところ、失敗なんてないと思っているからだ。これから面白いカフェがもっともっと増えていくといいなあ・・・。興味のある方、ご一読を。
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April 11, 2005
「今日の定食のメインはオフカツです」というと知らないお客様は一瞬、「えっ?」という顔をされる。一体何?何語なの?・・・という感じになることもある。オフカツとはお麩をカツにして揚げたものだ。店では肉を使わないので蛋白源として大豆やお麩、グルテンミート、豆腐などをよく素材に取り入れる。おいしい地粉で作った車麩を一口大に切って出汁で戻してから下味をつける。あとは普通のフライの要領でパン粉をまぶしてカラリと揚げる。最初、お麩なんて・・・と思っていた方も「これ、意外なおいしさですねぇ」と一口食べた後、驚かれることが多い。
今日のメインはそのお麩カツに明日葉の天ぷらを添えた。これに春野菜のサラダ、レンコンとゴボーのキンピラ、セリの胡麻和え、青大豆、大根の甘酢漬け、黒米入り玄米ご飯、味噌汁だった。私達もみんなお麩カツが大好きなので、お麩カツをメインにすると賄いの時間が楽しみになる。
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April 10, 2005
今日のサラダはルッコラ、人参、大根、玉ねぎ、京菜などを刻んで作った。でもいつもと違うのは甘酒ドレッシングをトローリとかけたってこと。このドレッシング、実は料理の本で見つけて急に作りたくなったものだ。でも私はレシピ通りに計って作るというのが苦手なので、ほとんど計量は適当。思いつくままにスパイスなんかも加えてみたら、一見普通のホワイトドレッシングのようだが、食べてみると玄米甘酒のほんのりとした酸味とまろやかさが生きたとてもおいしいドレッシングなので驚いてしまった!
私は本を読むことが大好き。でも料理の本に関してはほとんど読まずにパラパラとめくっているだけだ。写真を見ているうちに料理のアイデイアが浮かんでくる。日替りで定食を作っているので、車を運転していても厨房に立っていても今度は何を作ろう?と新しいメニューのことばかり考えている。同じ野菜でもドレッシングを変えるだけでいろいろなサラダが楽しめるので、おいしいドレッシングをいつも研究中だ。
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April 09, 2005
菜の花があちらこちらに咲いている。千葉県の花は菜の花。以前、横浜に住んでいた頃は春に春になるとフェリーに乗って千葉県へ遊びに来て菜の花を摘んで帰った。農家さんからたくさんの葉の花をいただいた。黄色い花はキレイだけれど、この時期の花は色気よりも食い気。菜の花が好きな私は生けるより先に食べたくなってしまう。定食には八方だしとからしをきかせた菜の花のからし和えを添える。店ではパスタのメニューもあるので、本日のパスタはデユラムセモリナ100%の生パスタを使って菜の花のぺペロンチーノ。菜の花のほろ苦さが唐辛子とにんにくのピリッとした味にとてもよく似合う。以前東北の方に行った時、菜の花をいろいろな野菜と一緒に塩漬けにしたものをご馳走になった。あの味が忘れられない。再現してみたいと思うのだけれど一体どうやって作るのだろう?田舎の人の食生活の知恵や郷土料理の作り方には学ぶことが多い。東京で生まれ東京で育ってしまった私に田舎はないので、故郷の味をいうものが私にはない。だから今、仕事をしながら一生懸命その味を作っているのかもしれないな。
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April 08, 2005
今日もいいお天気。いつもは午前中はお客様もまばらなのに、今日は開店と同時に次々にお客様がいらして下さって、朝から大忙し!。夕方、ちょっと店を抜け出して宗吾霊堂の桜を見に行ってきました。昨日、今日の陽気で一気に桜は開花して、ちょうど見頃となりました。境内にはお散歩する人やひなたぼっこする人たちが静かにくつろいでいました。何だか大きな桜の木の下で人々が微笑んでいるお芝居の舞台を見ているような気持ちになりました。とてものどかで平和な光景でした。今週末もお花見のお客様でまた忙しい一日になることでしょう。忙しくなるとスタッフと会話がなくなるが、言葉にしなくてもお互いのやろうとしていることが妙にわかり合って、スムーズに仕事が進むので、開店当初に比べるとぐっと動き方が楽になってきた。やっぱり「同じ釜の飯を食っている」絆は強し?!
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あれこれと忙しかった3月も終ったので、4月のお休みは自分のためにたっぷり使おう!って決めていた。その第一弾として今日のお休みは那須までドライブし「SHOZO CAFE」に行ってきた。88年、アパートの1室を改装して始まったカフェだが、今では古道具屋からファッションまで姉妹店が周囲に並び、東京から見学に来る人が後を絶たないという人気の店だ。面白いのは内装。小学校の机やらバラバラの椅子やらが見事に調和した手作りのインテリアが魅力。波トタンで作った屋根や壁、さりげなく置いてあるこだわり書籍やスタンドの灯りも素敵だった。その後、隈健吾氏設計の「石の美術館」やニキドサンファル美術館、そして宇都宮を回り蔵を改築した創作和食の店「石の蔵」などにも立ち寄った。どこに入っても建築のデザインや素材がとても気になるし、多くの場所を見ることで、自分の店のこともより客観的に見つめていけるので、こういう日は一日中、楽しい勉強時間になる。
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April 06, 2005
民族音楽やジャンルのない音楽が好きだ。店でもよくコンサートをやったりしていた。今まで買い集めてきたCDを店で流していると「素敵な音楽ですね。このCD欲しいんですけど・・・」と言われることも多かった。だから心にスーッと染み入る気持ちのいい音楽を店でも紹介していきたいなあと思っていた。ミュージシャンの友人が多いので、直接CDを預かって委託販売することもあったが、CDコーナーというほど数は多くなかった。それで今回、思い切ってこんな感じで私のセレクトしたCDを並べてみることにした。まだ数は30アイテムくらいだけれど、普通のCDショップでは手に入りにくい自主レーベルで質の高いものを選んだつもり。ラックに手書きでレビューを書いていこう。これからいろいろ数も取り揃えながらこのコーナーを充実させていきたいと思う。何より自分がいい音の中で仕事をしたいと思うから、流すCD一つでもその日の天候や雰囲気で変えていく。私は音楽を耳で聴くというよりも体全体で聴いているので、好きな音楽に触れると細胞がふわーっと緩んでいく。玄米と同じくらい心に栄養を与えてくれるのが音楽だ。
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April 05, 2005
店で使っているポットのパッキンが弱くなり使えなくなってしまったのでポットを買いに行った。開店の時、リサイクルショップで買ってから毎日のようにお茶を温めて続けてくれて早3年。よくもったものだ。風楽ではお水ではなく一年中、お茶をお出ししているので、朝、大きなやかんを火にかけほうじ茶をつくってポットに入れておく。だから4口あるコンロにはお茶のやかん、玄米を炊く圧力鍋、出汁をひく鍋、豆を煮る鍋が勢ぞろいして、それだけでもう満員。お茶をやめてお水にしたら作業がラクなるかも・・・とちょっと思ったりするのだが、お茶をお出しした時、「あ、ほっとする」と言いながらお飲みになる姿を見るのが嬉しいのでやめることができない。
それで湯呑みもたくさん必要になり、たかが湯呑みと言えども気に入ったのもを使いたい・・・と集めたメンツがコレ。一番使う頻度が高いので一番割れる危険にさらされていて、すでにいくつもの命?を見送っている。手作りの器を日常使いの器として大事に使っていきたいという思いのもと、友人の陶芸家が焼いてくれた作品などを使っているのだが、目下の悩みは器の整理整頓。バラバラの大きさの器はなんとも納まりが悪くていつもあちこちに飛び出している。
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April 04, 2005
やっと開花しました!・・・と言ってもまだ2分咲きくらいでしょうか?昨日は天気のいい日曜日だったので、朝からお店にはとても多くの方が来てくださり、大忙しでしたが今日はあいにくの雨。それに肌寒い空模様に人出もまばらな一日となりました。昨日に続いて今日も晴れたら一挙に開花もすすんだのでしょうが・・・。
お客さんからお電話で桜はどう?と聞かれたのでこれは写真を撮ってこなくてはと思いたち、夕方、桜の様子を撮ってきました。宗吾霊堂の奥には桜林があり、そこがお花見スポットになっています。写真を撮るために一番低い枝でちらほらと咲いている木の近くに寄ったのですが、近くで見ると桜の花びらって透きとおっていてとってもキレイ。もしかした満開の時よりもこういう時期の桜の方が私は好きかもしれないなあ・・・。桜を見がてらぜひお出かけ下さいね!
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April 03, 2005
この前の野草の酵素作りの時に草を取らせていただいた農家の方が帰りがけに「大根を持っていきな」と言われた。土から飛び出している頭の部分は使えないけれど、下は食べられるよと言われて、両手を大根だらけにしながら!持てるだけの大根をいただいて車に積み込んだ。無農薬の大根だもの。お店で使わせていただかなくっちゃ!。大根がいっぱい手に入った時にいつも作るものがコレ。粗製糖と塩と酢に大根を漬け込んで置いておくだけで、おいしい甘酢漬ができる。10キロ以上もある大根の皮をむき頭をおとし、適当な長さに切ってから4つ割りにする。仕込む時だけちょっと手間だけど、これでしばらくおいしいお新香が食べられると思うと切り込みの手も軽快に動く。出来上がりが待ち遠しい。定食のおしんこにコレをお付けする時は、袋詰めにしたものをレジの脇に並べておく。いつのまにかなくなってしまう人気ものだ。
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April 02, 2005
店で使っているタカキビなどの雑穀は郡上八幡のお米屋さんから送ってもらっている。今日、注文していた雑穀が届いたので袋を開けると中に小さなお餅が入っていた。郡上では4月3日がひな祭りなので、菱餅を作って飾るそうだ。白はタカキビ餅、緑はヨモギ餅、黄色はキビ餅の三色。その切り落としを一口どうぞとメモが添えてあった。あんまりかわいい色なので、切り落としを重ねてお皿に盛ったら、それだけで立派なお飾りになった。
私もひな祭りは今でも毎年、お雛様を飾るけれど、菱餅なんて久しくお供えしてないなあ・・・。菱餅作りに追われてお忙しい時期だったのに注文してすぐに発送して下さったり、忘れずにこういう心使いを中に入れて下さったり、有難いことだと思う。ひと月遅れのひな祭り。お雛様はいないけれど千葉から離れた町でひそやかに行われる郡上でのひな祭りに思いを馳せながら、おいしく菱餅をいただいた。
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April 01, 2005
朝から温かい一日だったので、今日はさっぱりしたサラダが食べたいなあと思っていた。何を作ろう?
店では月ごとに日替わり定食の献立を立てておくなんてことはしていないので(とてもできない!)、その日の気分やある材料でメニューを決めていく。
そうだ。室から出したばかりの甘いサツマイモがあるから、人参と一緒に蒸してみようっと。
そしてサニーレタスや京菜、ルッコラなどのグリーンを刻んで水にさらしてパリッとさせてから、一緒にあえる。
ドレッシングは人参をすりおろしたオレンジ色のキャロットドレッシングが似合いそう・・・。
できあがってみたら配色といい、雰囲気といい、まさにこの季節にピッタリのサラダになった。あんまり可愛いので「かわいいねえ、いい子だねえ・・・」と言いながらサラダ鉢に盛り付け、店先のビオラの植え込みの前に持っていって写真を撮った。
サラダの春とお花の春とが溶け合って、本当にキレイな色が並びました。
これだけでもう心まですっかり春色です。
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