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June 26, 2005

展示作品の紹介その3

DSC04631この面白い人形は創作人形作家齋藤博さんが作成したもの。このシリーズを彼は「魂偶」と名づけています。齋藤さんは神奈川県にあった古民家を解体し、千葉県の鴨川市まで運び込み、1年以上かけて自力で建て直したという素敵なお宅に住んでいらっしゃいます。そこでのんびりと暮しながら竹や流木、廃材、レンガ、炭などを利用して人形を創作。顔はテラコッタを焼いたものです。元々陶芸をやっていて、自分なりにやり尽くしたと思った時、全ての道具を処分し、人形作りに移行していきました。土間が作業場になっているのですが、夜になると手元のスタンドを一つ点けただけの灯りの中で黙々と人形を作り続けていらっしゃいます。齋藤さんの手にかかるとどんなものでも人形の素材になってしまいます。ガラス、陶器の破片、口紅、墨、木の枝、端切れ・・・・。それらが見事に調和して独特の表情の人形に変身してしまうから不思議です。「齋藤さんのお人形は何となく寂しいピエロのように見えるのですが・・・」と私が言ったら「そう?でもね、すごく明るい人形だって思う人もいるみたいよ。この人形は見る人によって感じ方が変わるんだよね。私はね、そういう人形でいいと思っているんだ・・・」とおっしゃっていました。
私の手元にある人形も、日々、表情が違っているような、そんな気がしています。

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