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June 27, 2005

展示作品の紹介その4

DSC04633会場正面に飾ってあるこの布は中国苗(ミャオ)族のねんねこ。全て手刺繍でできている。これは私がバンコクで見つけたもの。初めて苗族の刺繍を見た時、あまりのすごさに感動して泣いてしまった。とにかくズッシリしていて、赤ちゃんよりもねんねこを背負う方が重たいのではないかと思うくらいだ。中国の苗族は山の民なので、乳児の死亡率がとても高いから、その子が元気で生き延びられるようにと祈りをこめて一針一針刺繍をしていくのだと言う。その話を聞いた時、戦時中の千人針のことを思い出した。大切な人に生きて欲しいと祈る時、何かにその思いを託すというのは、場所が違っても人の心理としては同じなのだなあと思った。今、ここに自分が生きていられるというのも、父や母達、そうした見えない人たちの思いに支えられて、迎えることができた「今」なのかもしれない。
そんなふうに考えると布一枚にも命を感じる。
最近ではミシンで同じパターンに作って安く売っている苗族の刺繍も出回っているようでとても残念だ。でも世界で一番美しい刺繍をすると言われている苗族の手仕事は本当にため息が出るほど見事。

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Comments

丸善の企画見に行きました。
苗族をはじめ少数民族の衣裳や刺繍、とても素敵でした。昨年千葉市美術館で開催された精霊の布展と同じようなものもありました。
細かなところまで見てみると一針一針丁寧に作っているのが良くわかります。美術館では触れられませんでしたが今回は裏まで良く見せてもらいました。
一見の価値ありでした。

Posted by: あい | June 28, 2005 at 06:27 PM

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