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December 31, 2005

一年間お世話になりました

043_43_0001年末だというのに、昨日も今日も本当に忙しくて多くの方に来ていただくことができ、年内いっぱいお休みせずにお店を開けてよかったなあと思った。先ほどまで新年に向けてフロアに冷蔵庫を出したり、お花を飾ったり、お正月用のメニューを書いたりと、店が終わってからも明日の準備を一人でやっていた。今日はお汁粉用に小豆も煮たし、チョコレートブラウニーも焼いた。夕方には年内最後の買い物も終わらせたので、これで三が日は買い物をする必要もなさそうだ。こうして店はお正月に向けての準備を万端整えたつもりだけれど、いざ、家に帰って、ふと気がつくとお蕎麦さえ用意していなかったという現実・・・。明日もまたお正月気分とは程遠い生活をおくっているんだろうなあ・・・。
さてあと数時間で今年も終わろうとしています。みなさんにとって2005年はどんな一年でしたか?私にとって今年はブログを開始した記念すべき年でもありました。店をやりながら日々の出来事をその日のうちに写真と文章で毎日アップするというのは、ライターの仕事も掛け持ちしている私にとってデスクワークをもう一つ増やしてしまうようなもの。いいスタッフ達に囲まれていても、日常業務から事務処理、買出しから農家さん周り、商品の発注や会計など全てをやっている私にとって、営業時間が終わってからも仕事は山積み。これ以上、仕事は増やしたくないなあと思いつつ、でもいざ書き始めるとこれが楽しくて仕方ない。元々文章を書いたり写真を撮ったりするのが好きな私にピッタリの表現ツールになってしまったわけです。おかげさまでたくさんの皆さんからコメントをいただいたり、東京新聞に風楽のブログを大きく紹介していただいたり、「ブログ、見たよ~」というメールを読んだりしながら、楽しくやらせていただくことができました。私には本を出すという夢があるので、今はそのための下地作りをしているのだと思っています。日々大変なこともあるのですが、やはり私は好きな仕事ができて幸せ者です。今年の締めくくりにどんな写真をアップしようかといろいろ迷ったのですが、昨年、行ったマダガスカルバオバブ街道の写真を選びました。天に向かってのび行く雄大な枝ぶりと、明日へと続く道の連なり。一年間どうもありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。

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December 30, 2005

忘年会のケータリング

DSC06237お客様が今日、忘年会をするというので、そのお惣菜を注文していただいた。運びやすいようにと、事前にタッパーを持ってきてくださって、今朝、作ってそれに詰めたものを取りに来て下さった。かえってお手間がかかることなのに、わざわざ風楽にご注文してくださってありがたいなあと思う。11時と言うお約束だったので、今朝は早くから張り切って調理。お魚料理も何か1品とご希望されたので、鯖をおろして竜田揚げにしカレー味の野菜あんをかけた。ケータリングだと、できたてを食べていただくというわけにはいかないので、冷めてしまわないかな、揚げたての衣がしっとりしてしまわないかな、菜っ葉の味が薄まってしまわないかな・・・とお店でお出しするよりも、ちょっと心配。だけどお客様のお宅のテーブルの上に、お客様のお宅の器に盛り付けられた風楽のお惣菜が並んでいるところを想像したら、とっても嬉しくなってしまった。お惣菜たちは風楽から抜けだして、いつもと違う場所に行っているので、ちょっと緊張気味に並んでいるのではないかしら?
年末でみなさんお掃除にお忙しいのか、朝からお弁当配達の注文を何軒かいただいたのだが、今日は人出もなくて当日になっての配達はできないので申し訳ないと思いつつ、お断りさせていただきました。ゴメンなさい。明日も休まず営業しています。取りに来ていただければお弁当もお作りしますので、どうぞお電話ください。

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December 29, 2005

年末は忙しい~!

DSC06236自分の家はお正月の準備を特別に何かするわけではないので、店をやっていない頃は年末だからと言っても、いつもより掃除を念入りにするくらいで、特に忙しいということもなかった。でも今の場所に移転して、元旦から営業するようになって、さすがに年末は忙しいものだということを実感するようになった。今日は私のお休みの日。もう年内の原稿は書いてしまったので、取材に行く予定もない。こういう日は久しぶりに家にいて本でも読みたかったが、年内にやらなければならないことを、昨夜書き出してみたらまだまだ残っていることが発覚。今日は休日返上で追い込み仕事にかかることにした。その一つが年賀状。私の場合、年賀状を作成するところから始まるので今日の午前中はパソコンで画像を加工しながら年賀状作り。午後からはこの一年間の入出金をパソコンに入力。ファイルに貼り付けた領収書などを出納帳に入力していく。集中してやった方が効率いいので、このところ毎晩、入力作業をやっている。今日もその続きをやった。年が明ければすぐ確定申告。それに今年は消費税の納入業者の枠が引き下げられたので、その対象となるうちの店も売上を飲食と雑貨を分けて計上しなければならない。数字に弱い私にとって最も嫌いな仕事だが、今からやっておけば年明けが少し楽になると思ってコツコツ準備している。夕方から郵便局。その後、今日で年内最後の出荷となるおかげさま農場の野菜を大量に取りに行き、帰りに生活クラブ生協のお店に行き足りない食材を購入。その他、お酒やお正月用の花や、店で使うおしぼりなど、あちこちを回りながら買い歩く(何でも一箇所で買い物できるといいのに!)。とにかくお正月は人出が多いので、全て多めにストックしておかなければならない。8時頃帰ってきて明日までに年賀状の宛名書きをしなければ・・・・ともっか進行中です。休日というのに働いている日よりもたくさん働いてしまった一日。だけどまだまだ終わらない~!!

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December 28, 2005

足跡を付けたら・・・

DSC06234風楽は築25年くらいの鉄筋の建物を借りて営業している。前の持ち主が定食屋さんをご夫婦でやっていたらしい。そして隣りでは娘さんが喫茶店をやっていて、家族揃って2階に住んでいたということだ。その名残りがあって、風楽の建物の1階には二つ並んで店があるのだ。しかも2階がつながっているので、ぱっと見たら同じ店に見えてしまう。そのお隣りの店も今は別の人が借りていて喫茶店をやっている。お隣りの店の方が角地だし、前の人が使っていた大きな看板もある。しかも宗吾霊堂の山門正面の横断歩道を渡ってすぐが店の入り口なので、立地的には人が自然に入りやすい流れになっている。初めて風楽にいらした方が間違えてお隣りに入ってしまったり、その逆のこともあったりする。そしてフラリと入ってきてくださった方もたいてい「お隣りとこのお店は一緒だと思っていました」と言われる。本当にどう見ても同じ店なのだ。だから車寄せに線を引いて境界代わりに鉢植えを置いたりしているのだが、それでも建物がつながっているのでわかりにくい。何かいい方法がないかなと思ってやったのがコレ。ペンキで地面に足跡を書いたのだ。足跡を辿ると風楽の入り口に着くというわけ。でもあまり大きな足跡や派手なものにはしたくなかったので、地味な深緑色でコッソリ書いた。目立たないと言えば目立たないのだが、ちょっとだけでもこういう足跡があると愛嬌があっていいかな・・・・と思っているのだが。
宗吾霊堂は初詣の名所だ。これからお正月に向けて信号待ちの方をどれだけこの足跡でお店に中に引き込めるか?!ちょっと楽しみ。

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December 27, 2005

大根の甘酢漬け

DSC06232毎年冬になると漬けるお漬物がこれ。大根がたくさん出回り始めたら一気に漬けるようにしている。定食には毎回、お新香が付くので、時には生活クラブ生協で扱っている添加物の入っていない沢庵や野沢菜、赤カブ漬けなどを使うこともあるが、野菜をマメに刻んで漬け込んで作るものも多い。何しろお漬物で着色料やアミノ酸、保存料などを使っていないものを見つけるのは大変なことなのだ。この大根の甘酢漬けはとても簡単だし、すぐに食べられるので、今の時期にはとても重宝する。皮をむいて適当な長さに切って四ツ割りか六ツ割りにした大根と、塩、千鳥酢、素製糖を合わせて漬け込んでおくだけでできるのだから。大根の中から水分が出てきて仕込んだ次の日にはたくさんの水があがり、3日目からはもう食べられる。お好みで昆布や唐辛子を加えてもいい。ちょっと匂いがあるがボリボリと美味しく食べられるお新香だ。よく日曜日などはレジ脇のカウンターに袋詰めにして置いておいたら、定食を召し上がったお客様が帰りがけに買っていってくださった。だけど、そのまま置いておくと店全体に甘酢漬けの匂いが充満してしまうので要注意だ。店ではお汁粉にもお新香をお付けしているので、これからお正月には一番人気のメニューとなるお汁粉に合わせてもっとたくさん漬け込まなくては・・・。

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December 26, 2005

カブと粟の豆乳クリーム煮

DSC06228晴れているのに北風が強く寒い一日だった。朝、厨房の仕事を一段落させてから、灯油を買いに出かけた。エアコンだけだと土間の足元が冷えるので灯油のストーブも合わせてつけているからだ。でも今年は灯油が高くて大変。少しでも安い所でと思ってジョイフル本田まで行く。一回に4タンクずつ。車から降ろして店内に運び込むだけで疲れてしまう。農家さんから分けてもらうお米も一回に90キロ。毎回、本当に力仕事が多いなあ・・・とすっかり太くてたくましくなってしまった腕を見る。すごく寒い中から店に帰ったら、サッチーがカブと餅粟を豆乳で煮ておいてくれた。
あまいあまいカブになれ。大きな大きなカブになれ~子供たちが小さかった頃に大好きだった絵本「大きなかぶ」ではないけれど、私もカブが大好き。特に今頃の季節の甘くてトロトロのカブが好きだ。あんなに大きなカブができたら一度に食べるのが大変そうだなあ。何にして食べようかなと思いながら、次々にカブを引っ張る人たちが表れる部分は何度読んでも子供たちが大喜びだった思い出の一冊。
いつもカブと雑穀のモチキビだけを合わせて煮ることが多いのだが、今日は豆乳と味噌も加えて、クリーム状にしてある。餅粟がとろみを出してすごく美味しく煮えている。そのままお昼の賄いを早めに食べることにした。風の強い日はお客様も少ないので、私はお正月のメニューを決めて書き始めた。これから一年分の会計もパソコンに入力しなければならないし、まだまだやることはいっぱいだ~。

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December 25, 2005

アーモンドタルト

DSC06225クリスマスが終わると急に街は歳末の賑わいに変わっていくようだ。今日は宗吾霊堂でも「納札お焚き上げ御祈祷」が行われていた。境内で火を起こし、今年のお正月にいただいたお札やお守りを御祈祷してから焚いていただくというお寺の行事だ。成田山など各地のお寺でも毎年、年末または初詣の時期に合わせて、行われているようだ。私も友人からもらったお守りを今朝、宗吾霊堂の境内に持っていき火の中にくべていただいた。一年間、無事に過ごさせていただけたことを感謝しながら手を合わせる。そうこうしているうちに今年も残り少ないということを実感・・・。
先週は友達と食事をしたり、忘年会をしたりという夜が週のうち半分以上もあり、出かけてばかりで少し疲れてしまったが、年内にやっておかなければならないことはまだまだあるのだから、少しはお正月に向けての体勢を整えなければ。もちろんお正月も元旦から営業するので、それに合わせて準備もいろいろ必要なのだ。今日はさすがに日曜日だけあって店内は混み合ったが、合間をぬってお正月用にストックできるアーモンドタルトを焼いた。国産のハチミツと生クリーム、ローストしたスライスアーモンドと素製糖をフライパンでキャラメルにしてタルト地の中に流し入れて焼いたサクサクっと香ばしくて美味しいケーキだ。今年もあとわずか。お正月に向けてのケーキがどれだけ残りの日程で焼けるんだろう・・・?

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December 24, 2005

スタッフたちに囲まれて

DSC06217昨日書いたブログの続きがこれ。厨房で作った料理を我が家に運び込み、全員集合して忘年会が始まった。写っているのはみーんな風楽のスタッフ(私は撮ったので写っていないが)。この一年、何らかの形で仕事に関わってくれた人たちだ。今回はOBも参加したので私を含めると総勢9人。賑やかでお酒もないのに笑いにあふれた楽しい時間だった。こうした明るく気持ちのいい人間関係があるから、風楽の中もいい「気」に満ちているのだろう。でもお寿司やケーキを食べ過ぎてしまって何だか今朝は食傷気味。一晩たった今日は昨日の騒ぎがウソのように静かな店内。そう言えば、毎年クリスマスイブってすごく店は暇なのだ。去年もトシエちゃんと一緒に残ったご飯を半分こして持って帰ったけ。繁華街や都会は若者たちであふれているのだろうけれど、どうも世の中の動きとは無縁の?店のようだ。でも暇だったのでカレーのストックを作ったり、ムラサキ芋のタルトを焼いたりと、気になっていたことができた。ムラサキ芋のタルトはホールで買ってくださる方が多いので、お正月に向けてストックしていかなければならない。それにいつもブログにコメントをくださる方がお声をかけてくださったので、初めてフロアでご挨拶することができた。暇な日というのは何かそういう出会いがあるような一日なんだなあと、終わってみてから気がつく。それもまた感謝すべきことなのだろう。そして今夜はメリークリスマス!さあ、これから私も出かけようっと。

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December 23, 2005

忘年会の準備進行中!

DSC06216今、厨房に中で行われている様子をリアルタイムでお届けしています!今夜はこれから風楽の忘年会。毎年我が家で行うのが定番になっています。今年はみな食べるものを持ち寄ることにして、チョコレートケーキとお寿司だけはサッチーが只今、スタッフ達に指導しながら作成中。「ハイ!チョコレートを溶かして~」「切り身はこうやっておろすのよ~」「わさび溶いて~」・・・サッチーの号令の元に、みんなで準備をしている。でもまだ来ていないスタッフも約3名。何だかいっつもそんな感じなのだ。だいたい定刻どおりに始まらないで、ごちゃごちゃわいわいやっているのが、いかにも風楽っぽい。おまけに今日はお店を閉めてからの厨房の方が、お店をやっている時よりもなぜか忙しくて賑やかになってしまうのだから!経営者として複雑な心境になりつつも?こうしてみんなで楽しめる時間があることを心から嬉しく思う。一年間、風楽に関わってくれたスタッフは総勢9人。今日は全員集合だ。多くのスタッフ達に助けられて今年も何とかやってくることができました。ご苦労様の意味をこめて、わいわいと何とも賑やかで楽しいパーテイがこれから始まりまーす~!

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December 22, 2005

クリスマスイルミネーション

DSC06214夕方、駅の階段を上がって地上に出たら驚いた。珍しく公津の杜駅から電車に乗った帰りのこと。すごくキレイなイルミネーションが駅前に広がっていて、一瞬、ここはどこ?と思ってしまったほどだ。「ミラフォレスタ2005」というイベントで31日まで京成電鉄の公津の杜駅前には豪華な電飾が施されている。先週から点灯されていたらしいが、実際に見たのは今日が初めて。公津の杜はとてもオシャレなデザインの駅でテレビドラマのロケにも使われたことがあるそうだ。公津の杜駅よりも宗吾参道駅の方が近いので、あまりそこから乗降したことはないのだが、この季節ならではのお楽しみがあると通勤している人たちも帰って来た時、ほっとするのだろうな。クリスマスソングが流れて、あちらこちらでクリスマスのディスプレイが目に付く。先日、夜遅くにいつもあまり通らない道を走っていたらキンキンのネオンに遭遇した。「いやだなあ。こんなところにまでラブホテルができちゃったんだ」と思って通り過ぎようとしたら、なんと個人のお宅だった。でもあんなに派手に!飾り付けたらネオンと間違えて入ってきてしまうカップルもいるのではないかな・・・などとあらぬ心配をしてしまった。いずれにしても店はリースを作って飾ったくらいで、ほとんどクリスマスらしい飾り付けをしていないので、せめて他所の飾りを見ながら楽しませていただこうと思う。

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December 21, 2005

人参ゼリー

DSC06208人参をたくさん注文してしまった。厨房の野菜ケースや冷蔵庫の中にゴロゴロと転がっている。最もよく使う野菜であることは確かだけれど、人参があまりにも多いので、今日のキンピラは人参、サラダにも人参をサイの目に切って加えた。そしてデザートは人参ゼリー。すりおろした人参にゼライスとレモン汁、コアントローを加えて作る。砂糖が控え目でも甘い人参なので、やさしい甘さが美味しいゼリーだ。保育園などのおやつのメニューにも人参ケーキや人参ゼリーは人気があるようだが、少しでも人参を食べてもらおうと栄養士さんたちも工夫しているのだろう。オレンジジュースを加えて食べやすくする人参ゼリーのレシピもあるようだ。だけど本当に美味しい人参はそのままでも充分に美味しい。それにカロチンたっぷり。たった4分の1本食べただけで、一日に必要なビタミンが摂取できるというのだから、どんどん食べたい野菜の一つだろう。自慢ではないけれど、私は人参を本当によく食べる。何しろ店のお惣菜の大半には人参を使っているので、その食事を食べていれば自然と人参摂取量も増えるというもの。おかげでほとんど風邪もひかなくなった(バカなだけ?)。でも千葉県内の人参はどうしても端境期があるので、こんなにふんだんに食べられるのも今のうち。明日も風楽では人参がまな板に乗っかりそうです。

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December 20, 2005

三浦大根!

DSC06190今朝はミレーの取材でおかげさま農場の高柳武治くんの所へ行った。武治くんはおかげさま農場の代表である高柳功さんのご長男。日本の農業のことをきちんと考えることのできる頼もしい若者だ。この仕事をする前からお店にも遊びに来てくれたりしていたので、もう随分長いお付き合いになる。今日は三浦大根の畑に行った。三浦大根は昭和の始めに三浦半島を中心に栽培されたと言われる品種で大きくて太くて水分たっぷりの美味しい大根だ。しかし核家族化が進み、大きくて重たい大根が食べきれないということから敬遠されるようになってしまった。何しろ一本2キロ以上はあるのだから。でも煮た時のトロトロ感やほっくり感、そして甘さは他の大根にはないもので、私の中では「大根の王様!」的な存在だ。毎年12月に入ってから出荷され、1月の半ばすぎまでと食べられる時期も短い。そんな幻の三浦大根を毎年作っている武治くんは3児の父。最近、3番目のお子さんが生まれて真ん中の梓ちゃんが赤ちゃん返りをしてしまったので、パパにべったりなのだと言う。だから毎日、一緒に車に乗って畑に行っているのだそうだ。無農薬の畑は子供も安心して歩き回ることができる。広い畑に小さな女の子がちょこんと立っていると、それだけでとても可愛らしい。武治くんはすごく優しいパパで育児にも積極的に関わっている様子。こういうパパが育てた大根だったら美味しいに違いない!畑から抜いたばかりの三浦大根をおみあげにいただいて、さっそく今日の定食のお味噌汁の具に切って入れさせていただいた。トローリと甘くて美味しい三浦大根はパパの味~?

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December 19, 2005

大豆フレークのクッキー

DSC06159風楽のクッキーは全て国産小麦粉で手作りしている。素朴で砂糖控えめで小麦粉の風味が生きたクッキーは人気がある。今日のクッキーは大豆フレークとオーガニックレーズンを入れて焼いたロッククッキーだ。大豆フレークは輸入オーガニックの食材を扱うアリサンというメーカーの「ジャックの豆ミート」を使う。(「ジャックの豆ミート」はあいりん堂さんで売っている)これは一度大豆を加熱してから乾燥させてあるので、そのままお湯に戻すだけで使える便利な商品。風楽の大豆ハンバーグは大豆を茹でてミンチして作っているので、出来上がるまで時間がかかるが、こういう手軽なものを使えば、大豆ハンバーグも簡単にできる。だから店で料理に使うことはないのだが、せっかくの美味しい食材、何かに利用できないかと思って作ったのがコレだ。コーンフレーククッキーやオートミールクッキーと同じレシピで、大豆フレークを加えると、本当にサクサクと香ばしい、そして大豆とレーズン甘みがほんのり優しくて美味しいクッキーができあがる。まさか大豆が入っているなんて思いもしないのだけれど、美味しいテイータイムを過ごすだけで、貴重な大豆タンパクまで摂取できるなんて、なんだか得しちゃったみたいな気分?。袋詰めをして店頭販売をしているわけではないのでご希望の方はいらした時にクッキーの在庫をお聞きになってくださいね。作ったものを冷蔵庫に入れてあるので、そこから必要な分を計ってお分けしています。200g500円です。

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December 18, 2005

グルテンミートとおからのハンバーグ

DSC06151生活クラブ生協のお店である成田デポーでは冬の間だけ、1週間に1回、国産大豆のおからを販売している。安心して食べられる美味しいおからはいろいろな料理やお菓子に活用できるので、おからの入荷する土曜日は開店早々におからを買いに行っている。今日はそのおからを使ってグルテンミートとおからのハンバーグを作った。おからがほんのり甘くて、ただグルテンミートだけをハンバーグにするよりも味がまろやかになる。グルテンミートとおからは1対1の割合で混ぜ、長ネギや人参を加えて丸め、シメジを入れた生姜あんをかけてお出しした。付け合せは北海道から送ってもらったスモークサーモンのマリネ。今日は日曜日で予約も入っていたので、かなりの量を作ったけれど、本当に次から次へとお客様が来てくださって、あっという間になくなってしまった。写真を撮る暇もないくらい忙しかったので、私の夕食用に残しておいた最後の一つにスモークサーモンを添えて夜になってから写真を撮ることになった。寒波の影響か晴れていても一日中、冷たい北風が吹いていた。そんな寒い中をたくさんの方が来て下さって有難いなあと思う。店の入り口を開けてお客様が入っていらっしゃるたびに落葉も一緒に吹き込んでくる。だから今日の店内は葉っぱのお客様で満員!
*スモークサーモンは今日、追加分が届きましたので、まだ在庫があります。
一箱500gちょっとで2500円。本当に美味しいのでオススメです!冷凍なので使いたい時に解凍してお召し上がりください。

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December 17, 2005

おおたか静流・エムナマエ コンサート!

DSC06143ちょっと前に出演者の方たちを送り出し、スタッフと片づけをして長い一日が終わった。風楽の今年最後の大きなイベントである「Singing in the dark」。おおたか静流さんとエムナマエさん、水野俊介さんによる暗闇でのコラボレーション。暗闇の豊かな時間、暗闇の静けさ、暗闇の光。そうしたものをみなさんと共有することができた楽しいひと時だった。準備が今回はかなり大変で、しかも予約が殺到したので、多くの方をお迎えして暗闇の中で混乱のないように場をお創りしていくことができるのだろうか・・・と本番前は正直なところちょっと心配でもあった。
が、大きなトラブルもなく来てくださった方たちは真っ暗闇での時間を感動の中で受け留めてくださった。静流さんのヴォーカルは暗闇の中でとてもセクシーに響く。エムナマエさんも天真爛漫でとても伸びやかに歌を唄ってくださった。水野さんが即興で奏でるウッドベースの音が静かに流れお二人の声に彩りを添えていく。暗闇の中での歌声。初めての試みだったというのに、静流さんは暗闇に光を灯すかのごとく声を楽器のように操る。自由で奔放でそれでいて聴かせどころをキチンと抑えている彼女のミュージシャンとしての素晴らしさを堪能できた時間だった。
今回は出演者や関係者などがとにかく大勢いたので、終了後の打ち上げを兼ねたお食事会は本当に賑やかだった。それだけで一日の営業分くらいのお食事が?瞬く間になくなってしまった。でもこの時間が私は一番好き。来て下さった方も、スタッフも、そして出演者の方たちにも喜んでいただくことのできる場をお創りすることができたという満足感で今、胸がいっぱいになっている。全ての方にどうもありがとうございました。

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December 16, 2005

暗幕をはったらここはどこ?

DSC06136明日は待望のコンサート。七色の声を持つ歌姫おおたか静流さんと全盲のイラストレーターで詩人のエムナマエさん、そしてゲストにウッドベース奏者の水野俊介さんをお迎えして「Singing in the dark」。静流さんは今回で4度目のコンサートとなるが毎回趣向をこらして新しい試みをしてくださる。今年は店に暗幕を張り巡らせて室内を真っ暗闇にし、その中で歌声をお届けしようというもの。人の五感は何か一つ欠けたものがあると、他の感覚がその分、研ぎ澄まされる。視覚という感覚のない世界で歌声を聴いたらどういうふうに体はそれを受け留めるのであろうか。エムナマエさんはイラストレーターとしての仕事が順調だった矢先に糖尿病により失明。一時は生きる希望も失いかけたが、ボールペンの筆圧を頼りにイラストを描き色づけするという新しい方法で失明後も絵を描き続けている。言葉に対する繊細な感覚を生かして美しい詩や文章を書き、失明後に出版された著作も多数。お二人で対話したり、詩の朗読に合わせて静流さんが即興でスキャットしたり、心に浮かんだ歌を歌ってくださる予定だ。タウン誌などにイベントのお知らせを載せる前からサイトの告知だけでファンの方からの予約が殺到。補助席を出しても定員オーバーとなり、すでに申込をお断りしている状況だ。こういう時、キャパのなさが残念だと思う。今日は夕方、暗幕を張ったり看板を書いたり、買い物に行ったりと、先ほどまで店で作業をしていた。人気のある窓側の席も暗幕を張ったら何だかすっかり別の席みたいだ。折りしも今日は満月。明日はこの暗幕の中でスタッフ始め来て下さった方たちと一緒に感動という月の光を見ることができるだろう。暗闇はあったかい、暗闇は色とりどり、暗闇はだっこ、暗闇は夢・・・。「花は光の下で開き、音は夜の世界で開くこと。ほらね、闇という文字をよく見てください。音が存在を主張しているでしょう」(エムナマエ)

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December 15, 2005

部屋の大掃除!

DSC06131いいお天気!それに今日はお休み。朝、店でスタッフに申し送りをしてから部屋に戻り、布団を干して部屋に掃除機をかける。ずっとホウキを使っていたのだが、掃除をする時間もないのにいつも窓を開け放しているものだから、家の中がホコリだらけになってしまった。あまりの量だったので?12月に入ってやっと掃除機を買った。今日はソファやCDラックも動かして裏にたまっていたホコリを吸い取った。掃除機の威力はスゴイ!見る見るゴミパックが満杯になる~?!
今までずっと平日に家にいられる時間が取れなったが、最近、この週に1回のお休みをいかにキープできるか、いろいろ工夫をしている。買い物やお米や野菜を取りに行くこと、振込みなどのこまごまとした仕事はなるべく平日の夕方から夜に済ませて、取材も休みの日以外に入れるようにしているのだ。そうやって意識しても日中に家にいられるのは月に数時間。今日だって何か新しい商品を東京まで見に行ってくるつもりだった。でもなにぶんホコリも気になるし、こういう時は思い切って一日かけて掃除してしまおうと決心(今度はいつ掃除できるかわからないのだから!)。私はモノをすっきりと片付けるのは多分得意なのだが、磨くとか掃くとか拭くとかいう地道な作業はあまり好きではない。だからついつい後回しになってしまうのだ。今日は掃除のご褒美に足マッサージを予約しておいたので、時間内に行けるようキビキビを動き回った。で、痛気持ちよく足マッサージを受けたはいいが、結局、掃除が終わらずに帰宅してからも続きをやって一日掃除にあけくれてしまった。でも何とか終わってほっ。これは一番最初に掃除し終わった私の部屋。掃除をしない人はよく「ホコリでは死なないから」と言うけれど、やっぱりホコリはない方が気持ちがいい。

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December 14, 2005

ホッケのすり身入りキンピラ

DSC06110昨日のスィートベイジルでのライブはピアノと二胡という異色の組み合わせ。ファビアン・レザパネのピアノはとても美しい音色を奏で、ウエイウエイウーの二胡は憂いのある音を心の深いところに響かせる。終電で帰宅したのだが、コンサートの後はいつもテンションが上がってしまうのか?中々寝付けず、朝、起きるのがつらかった。でもいい音楽を聴くと心が元気になるから、忙しくてもついつい出かけたくなってしまうのだ。
今日の定食に作ったのはホッケのすり身入りのキンピラ。スモークサーモンを作っている北海道の友人が一緒に送ってくれたものだ。水揚げされたばかりのホッケを、その日のうちに全部さばいてすり身にしている。骨や皮も一緒にミンチしているのでカルシウムたっぷりだ。彼は燻製を作ることが本業なのだが、ホッケが大漁だったので燻製にする前のすり身を真空パックしてボイルしたそうだ。もちろん添加物も一切なし。「つなぎは何を使っているの?」と聞いたらなんと何も使っていないとのこと。新鮮なホッケはそのまま練っていると自然にまとまってくるのだそうだ。でもパッケージはまるで板なしカマボコのような灰色のし餅?!。燻製を並べて売っている鉢の中に置いておいても地味なせいか中々手に取ってもらえない。せっかくの美味しい素材なのにこれは売るのが難しいな・・・と思って調理に使うことにした。それで今日は拍子切りにして、キンピラに加えてみた。ホッケの味がゴボーとすごく似合っていて、薄味ながらコクのあるキンピラに仕上がった。コツは先にゴボーを炒めて最後にすり身を加えること。袋に中にほんの少し入っているホッケの汁(エキス)も一緒に炒めること。基本的に定食の料理には肉も魚も使わないけれど、すり身くらいだったら、たまには美味しくなるからいいかな。料理に使ったら今日はすり身が3個も売れた。すごい!!

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December 13, 2005

ゴボーと人参の煎り煮

DSC06105
昨日、おかげさま農場の直売所に行った時、お当番をしていた農家の方が「今日のうちのゴボーは飛び切りおいしいですよ!」って声をかけていただいた。いつももちろん美味しい野菜たちなのだが、特にオススメとあっては、作る方もはりきりたくなるというもの。「素材を生かしてより美味しくお料理させていただこう!」と、いつもよりも気合が入る。まだ土が乾かないゴボーをブツブツと切って、あく抜きをしないでそのまま、人参とコンニャクと唐辛子と一緒にゴマ油でさーっと炒める。そして出汁と隠し味にほんの1個の梅干を加えて、コトコトとフタをしないで煮込む。作っているそばからゴボーのいい香りがしてきて、キレイなその姿にうっとり。コレは美味しく煮えるに違いないと確信する。私はゴボーやレンコンが大好きだ。歯ごたえと独特の香りがたまらない。アツアツを骨董の青皿に乗せて、湯気も一緒に写そうと思った。デジカメに湯気がかかって曇りそうになるのを必死によけながら?、美味しい煎り煮の出来上がり!実物よりも美味しそうに撮れたかどうか心配だけど、とにかく美味しく煮えたことだけは確か。
太くてごつくて、ゴロゴロしているけれど、これがホンモノの味だ~と感動する。新鮮な採れたて素材に出会った時、それに見合う料理が作れたら、調理人もまたハッピイになる。
今日はこれから六本木のライブハウス「スイートベイジル」へライブを聴きにいく。美味しいものが作れたノリで楽しい時間が過ごせそうだ。

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December 12, 2005

スコーンのデザート

DSC06100スタッフのミオちゃんがいろいろなお菓子の本を持ってきてくれた。私は仕事がら、お料理やお菓子の本を見るのは習慣になっている。手元にある本も一応は全て目を通す。レシピ通りに計って作るというのは苦手なのだが、こんな使い方があるんだとか、こういう料理(お菓子)は風楽でお出しするのにピッタリだなあとか、いろいろと参考になるので、チェックして頭に入れておくようにしている。忘れてしまうものが大半なのだが、材料を見ているうちに、ふとした瞬間、頭の中にあるレシピのパズルが組み立てられて、「あ、アレ作ってみよう!」と突然、思い出すこともあるから、そのためのパズルの破片集めみたいなものなのだろう。ミオちゃんの持ってきてくれたお菓子の本はどれも私がまだ手に取ったことのないものだったので、時間をかけてページをめくっていった。その中に栗原はるみさんのお菓子の本もあった。私は栗原さんの本は一冊も持っていないが、カリスマ主婦とかでとても人気があるようだ。本を見ていると何だかどれも作れそうな気がしてくる、とても簡単なレシピ。こういう本だったら誰でも買って作ってみるのかもしれないなあと思った。本としての良し悪しは別にしても、「とにかく作ってみたくなるような本」というのは、「買ったのに何も作らないで終わってしまった本」よりも、ずっと価値がある。その中から今回作ったのはカッテージチーズ入りのスコーン。栗原はるみさん自慢のレシピだそうだ。普通のスコーンと作り方は変わらないのだけれど、カッテージチーズを生地の中に混ぜるのがミソ。ふんわりしっとりとした焼きあがり。ほんのりとチーズの香りがしてとても美味しいスコーンだった。もちろん国産小麦粉で作る。デザートにはハチミツを添えて。優しい味わいのスコーンなのでこれは風楽の定番レシピになりそう。何だかこのスコーンに似合うソースもいろいろ作ってみたくなった。

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December 11, 2005

冬瓜と大豆タンパクの旨煮

DSC06095たった一つだけずっととっておいた最後の冬瓜を使おうと決心した。夏に採れるのに「冬の瓜」と書く冬瓜は冬まで貯蔵できるけれど、そもそもは夏野菜なので体を冷やしてしまうから早く食べ切ってしまわなくてはと気になっていたのだ。とにかくバカでかくて!場所を取るので厨房の中に鎮座されると、他の野菜の居場所が無くなってしまうのだ。だから外に置いてあるモノ入れにしばらくの間、隔離しておいたのだが、そろそろそこも寒くなって凍えてきそうなので、中に入れてあげることにした。でもあの大きさと淡白さ。いくらレストランと言っても中々使いきれるわけではない。それに半分に切った残りを冷蔵庫に入れておいておく場合、ストックしてある他の野菜との兼ね合いもあるので、冷蔵庫が空いている時でないと無理だ。夏の間は冬瓜のポンチをよく作って活躍してくれたのだが、さすがにこう冷えてくるとポンチのデザートも作る気分にはならない。そんなこんなでずっと敬遠していた冬瓜だけれど、肌寒い今日みたいな日は温かいメニューがいいなあと思い、椎茸や生姜を加えて旨煮風にした。飾りは人参の花とターサイの茎。これに大豆タンパクであるタプロ80に下味をつけて揚げたものを加えメインのお惣菜にした。アツアツの冬瓜に葛でトロミをつけたので、湯気がたっぷり立って、トローリとしていて美味しかった。とりあえず全部を切って煮てしまったけれど、来年まではもう会えないから、明日もまた大事に食べなくちゃと思っている。いなくなってしまえばあのバカでかさも妙に懐かしくなるもの。まるで誰かさんみたい・・・?

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December 10, 2005

北海道から届いたスモークサーモン

DSC06090北海道の海の幸を使って燻製を作っている友人からスモークサーモンが届いた。北海道産の鮭を使って自然塩だけで加工したシンプルなスモークサーモン。トロリとしていてまるで生ハムのような美味しい冷燻のサーモンだ。ブナやカバの木のおが屑を使って20時間近くゆっくりじっくりと時間をかけて低い温度で煙をかけたピッカピカのサーモン。アイヌの人たちは鮭を「カムイチェプ(神の魚)」と呼び神に捧げたり信仰の対象となる特別の魚だった。身の回りのものは全てカムイの国からやってくる。鮭もまた神の国からやってきて人間の国で食べものになり、また神の国へ帰っていく。だから採る前には鮭迎えの儀式が行われているそうだ。そうしたアイヌの考え方に影響を受け、北海道に移住して燻製作りを一から始めた人だ。一人で地味に燻製を作っている職人気質の人なので、添加物を一切使わず調味料にもこだわって採算度外視。本当に納得のいくものだけを作っている。もちろん鮭は丸ごとさばいて捨てる部位もない。遊びに行った時に食べさせてもらったスモークサーモンがあんまり美味しかったので、ぜひ店でも扱いたいと去年からお願いしておいた。寒くなるのを待って低い温度で燻煙をかけてようやく美味しいサーモンが出来上がった。今日、届いたばかりの箱を開けてさっそくスモークサーモンのマリネを作ってもう大感激!限りなく生に近くて鮭の風味がそのまま残っている。もちろんそのまま食べてもとろけるように美味しいのだ。
*一箱500g入り2500円。3つのブロックに分けて真空パックで冷凍してあります。市販のものより格安でしかも美味しくって安心して食べられるスモークサーモン。クリスマスやお正月にいかがですか?冷蔵のショーケースが店にないので奥にしまってありますが、ご希望の方、お声をかけてください。箱入りなのでご贈答用にもなりますし、ご希望があれば発送(送料別)もします。よかったらどうぞお試しください。自信を持ってオススメします!

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December 09, 2005

絵本を読む時間

DSC06087絵本が好きだ。子供たちが小さかった頃には夜になると布団に絵本を持ってきて読み聞かせをしていた。あんまり好きだったので、自分の絵本のコレクションに図書館からの団体貸し出しの本を加えて、家で家庭文庫を開いていた。だから家にはいつも近所の子供たちが遊びに来ていて思い思いの格好で絵本を読んでいた。私自身、本が大好きで本を通して豊かな時間をたくさん分けてもらったので、子供たちにも本の楽しさを知ってもらいたいと思っていた。一時期は図書館司書にも憧れ、図書館で働くことを夢見て、通信大学で司書の資格まで取った。今思えばあの頃が一番楽しい時間だったのかもしれない。そのうち生活のために仕事をしなければならなくなって、そうした活動はできなくなってしまったけれど、今でも絵本は大切に取ってある。引越しのたびに本は随分処分してきたが絵本だけは捨てられないのだ。店を閉めてから買い物や雑用の後、ブログや原稿も書き終え、一日の仕事が終わってほっとした時間になると、今でも私は決まって本を開く。もう詠み聞かせをするような子供たちもいないのだけれど、時々絵本を出してきてはページをめくって遊んでいる。そんな話をこの前お客さまとしていたら、「絵本がお好きだと言っていたから、うちにある本を持ってきたの。ちょうど10冊、キリがいいからまとめて貸してあげるわ」と、絵本や江國香織のエッセイを持ってきてくださった。同じ本好きでもセレクトする本は人それぞれ。私の知らなかった絵本もあって自分以外の方が選んでくださった本というのは面白いものだなあと思った。だから私はこのところまた絵本を楽しむ時間が増えた。う~んでも読みたい本だらけで中々10冊読破できない。橋本さん~もう少し貸しておいてくださいね~!

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December 08, 2005

登り窯の見学

DSC06085成田市にたった一つだけある窯元「土室窯」の工房をお訪ねした。陶芸家の鈴木新一さんのことは以前から知っていたし、ほんの数点だが作品も買わせていただいたことがある。先日、久しぶりにお店に来てくださったことから、1月に作陶展を開こうという話に広がっていった。今日はその工房を見学させていただき、作品の写真を撮らせていただいた。土室というのは成田市のはずれにあるほんの50世帯くらいの小さな集落で、道路一本隔てた向こうはもう下総町に入る。その土室の静かな山の中に鈴木さんの工房はある。三袋ある登り窯は雑木林の中に作られていて、あたり一面は落葉のじゅうたん。成田市とは思えない里山が広がっていて、こんな場所に窯元があるなんて信じられないくらいだ。鈴木さんはサラリーマンを辞めて、3年ほど東北最古の焼き物の里と言われる会津本郷焼きの窯元で修行。20年ほど前に故郷である土室に窯元を開いた。その作品は炭化や風紋などの文様がついたものが多く、シンプルだがとても丁寧に作られている。農家のお生まれなので普段は無農薬でお米を作り、そこで出た籾殻を焼いて釉薬を作っている。自然がいっぱいの場所なので、作品を落葉の上や木の根元に置きながら撮影している時間はとても楽しかった。1月1日から20日まで風楽で開催予定。どうぞお楽しみに!

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December 07, 2005

友達と店で忘年会

DSC06072親しくしている女友達4人で集まって店で忘年会をした。とりあえず今年度の忘年会の第一回目だ。夕方店を閉めてから、12時ちょっと前まで楽しくおしゃべり。ほんの数分前にみんなと別れたばかり。一人は有機農業をやり、一人は薬局を経営し、もう一人は100歳近くなるお母様を自宅で介護しながら、見送る覚悟をしている。彼女は還暦すぎ。私の友達の中では最も年上だけれど、すごく感覚が若くてオシャレでいつもいろいろな話をさせていただいている。全然違う環境の中でお互い生活しているけれど、年齢や職業に関係なく会えば長々と話がはずむ。他所の店に行くよりも風楽でやった方がゆっくり過ごせるから・・・とわざわざ店に来てくれた。久しぶりに私もしゃべりまくってたくさん笑った。気がつけば日付が変わろうとしている。それぞれがまたそれぞれの生活に戻っていくけれど、こうした束の間の時間が明日への元気につながっていく。

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December 06, 2005

ふろふき大根

DSC06037大根を昆布と一緒にコトコト煮てふろふきにした。今日のタレはグルテンミートを生姜味で長ネギなどと一緒にそぼろにしたもの。寒くなってくるとこういうアツアツの根菜料理が嬉しい。もう少ししたら三浦大根も登場するだろう。そうしたらトローリと美味しい大根を煮ることができる。一晩ごとに寒くなり霜がおりて、冬野菜が甘く美味しくなっていく。寒いのは苦手だけれど、こうした季節の中で体を整えてくれる野菜たちがすくすく畑で育っているのだと思うと、季節の変化もまた楽しいものとなる。今日は私の好きな詩人長田弘の「ふろふきの食べかた」のほんの一節を。

      そうして、深い鍋に放りこむ。
      そこに夢を敷いておいて
      冷たい水をかぶるくらい差して
      弱火でコトコト煮込んでいく。
      自分の一日をやわらかに
      静かに熱く煮込んでいくんだ。
      こころさむい時代だからなあ。
      自分の手で、自分の
      一日をふろふきにして
      熱く香ばしく食べたいんだ。
      熱い器でゆず味噌で
      ふうふういって。

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December 05, 2005

卵と砂糖を使わないきな粉のケーキ

DSC06030店をやり始めてから、卵アレルギーで卵を食べられない方や、砂糖は一切使わない食生活をしているという方などにお会いする機会が増えてきた。ここ数年のマクロビオテイックのブームによって砂糖と卵を使わないで作るお菓子の本もずいぶん多く出版されているようだ。以前の私は、ケーキは砂糖や卵がなければ作れないとずっと思っていたけれど、メイプルシロップや米あめなどを使って甘味をつけたり、卵抜きでのケーキを作らせていただく機会も多くなってきた。今までで一番、大変だったのが、小麦、卵、大豆、米、かんきつ類などのアレルギーのあるお子さんのバースデーケーキを注文いただいた時だった。小麦粉も使えないとなると、ケーキのスポンジ自体の概念を変えていくしかないと思い、その時はヒエを炊いて型にはめてスポンジの代わりにさせていただき、リンゴやレーズンでトッピングをした。いわゆる生クリームたっぷりのケーキではなかったけれど、とても喜んでいただけて嬉しかった。
風楽で作るお食事はかつお出汁以外は動物性のものをほとんど使っていないが、お菓子に関しては通常は卵や乳製品を使ったものが多い。だけど時々、砂糖や卵を使わないケーキなども作ることがある。これは卵を使わずにメイプルシロップとリンゴジュースで甘みを出し、きな粉と黒ゴマが入った素朴なケーキだ。スタッフのミオちゃんが焼いてくれたのでデザートにお付けした。今日はスタッフがダブルブッキング?となり私は予期せず厨房を抜けられることになった。ヤッター!日中に家にいられるなんて何ヶ月ぶりなんだろう。家中に掃除機をかけスッキリ片付けてからゴロリと転がって桐野夏生の新刊本を読む昼さがり。幸せ~。

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December 04, 2005

沢知恵 いいうたいろいろ

DSC06036昨日、店が終わってから東京で行われた沢知恵のコンサートに行ってきた。神田にある日本聖公会神田キリスト教会の聖堂を使ったクリスマスコンサートだ。6時半開演だったので大急ぎで電車に乗ったが着いたのはギリギリ。息つく間もなく始まった1曲目はアカペラで歌った「久しく待ちにし」。聴いた瞬間にもう彼女の歌の世界に入り込んでしまった。日本人と韓国人の牧師である両親の元に生まれ、芸大在学中に歌手デビュー。今まで15枚のアルバムを発表しているが、メジャーな活動はあまりしていないので知る人ぞ知る実力派シンガーだ。ピースボートや人権集会、またハンセン病療養所大島青松園でのコンサートなど社会的な音楽活動にも積極的に参加。彼女の妹さんがお店のお客さんだったことから私も沢知恵という歌い手のことを初めて知った。そして彼女の素晴らしい歌声を聴き私もすっかりファンになってしまった。ピアノで語りかけるように歌う情感のある歌声。テレビやマスコミなどとは距離を置き、生活を大事にしながら自分のペースでずっと地道な音楽活動をしているその姿勢も素晴らしい。私にとっては初めてのライブだったが、声量たっぷりの美しい歌声が聖堂に響きわたる最高の時間だった。小さい頃、私は両親に連れられてずっとカトリック教会に行っていたので、この時期になると聖歌(賛美歌)が自然に口づさみたくなる。帰りに買ったCDは「いいうたいろいろ4」のクリスマスキャロル特集。「まきびとひつじを」や「アメージンググレース」など素敵なゴスペルがたっぷり入った今の時期にピッタリの一枚だ。街に流れるクリスマスソングはなんだか商業ベースに乗っているようで好きにはなれないのだが、彼女がしっとりと歌い上げるゴスペルを聴いていたら、心静かにクリスマスを迎えることができそうだ。大切な何かを思い出し、誰かにプレゼントしたくなるようなCD。今年のクリスマスは久しぶりに教会に行ってみようかな。

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December 03, 2005

穀物コーヒーの話

DSC06032風楽ではお食事の後、コーヒーをお好きなカップをお選びいただいて、セルフサービスで自由に飲んでいただいている。でも最近、コーヒーではなく穀物コーヒーを希望される方が増えてきた。コーヒーにかわる飲料として玄米コーヒーや大豆コーヒー、タンポポコーヒー、またはノンカフェインのコーヒーなど、今は様々なものが発売されているが、手軽に作れて飲みやすいものとして、私はこのエヴァーナットの穀物コーヒーを使っている。原産国はフランスでオーガニック認定を取得している飲料だ。オーガニックのチコリ、いちぢく、どんぐり、小麦などを煎ってフリーズドライにしたもの。そのままインスタントコーヒーのようにお湯に溶かして簡単に作ることができる。味はコーヒー風味だし、ノンカフェインで飲みやすい。しかもお湯に溶かすだけという手軽さだ。穀物コーヒーの場合、厨房で入れてお出ししているので、おかわり自由というわけではないけれど、このところ、コーヒーではなく穀物コーヒーを注文される方が本当に多くなったし、店内で販売されている穀物コーヒーもよく売れている。コーヒーはそもそも亜熱帯の作物。だからいくら熱々を飲んだとしても陰性なので体を冷やす。それでもコーヒー独特の香りが好きでやめられないという方には(私もその一人だが)、体を冷やすことなく安心してお飲みいただくことができるのでおすすめ。

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December 02, 2005

ヒヨコ豆のサラダ

DSC06027原産国はメキシコらしいのだが、世界中のどこでも使われている豆は、アメリカではガルバンゾー、イタリアではチェーチ、インドではチャナダール、そして日本ではその姿がヒヨコに似ていることからヒヨコ豆と呼ばれている。「くり豆」という名前で日本でもほんの一部の地域で栽培されているようだ。この豆ほど、ヴェジタリアンに食べられている豆はないだろう。インドに行った時、ヒヨコ豆のカレーはどこにでもあったので、インド独自の豆だと思っていたのだが、パキスタンやトルコ、パレスチナ、レバノンなど中東の方まで食べられているようだ。「フーマス」という名前の料理があるがこれはヒヨコ豆をゆがいてマッシュしたもの。それにクミンやコリアンダーを入れて油で揚げたものをファラフェルと言う。食べ方の特徴はできあがったものをピタパン(半円のポケットになっているパン)にサンドしたものが多いということだろうか。そしてヒヨコ豆自体に独特の匂いがあるので、けっこうスパイスをたっぷり入れて作っているということだろう。
今日の風楽のヒヨコ豆は茹でたものを人参とセロリ、パセリ、玉ねぎなどと一緒にレモンとオリーブオイル、にんにく、ブラックペッパーなどでサラダにした。彩りもとてもキレイでさわやかなサラダになった。定食に豆は必ずお付けしているのだが、こちらの方は煮豆中心。でも今日は煮豆にも白い福白金時豆をお付けしたので、偶然にもサラダのヒヨコ豆と色が同じで似通ってしまった。味付けが全然違うので許してね~。

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December 01, 2005

マサラババロアを作るミオちゃん

DSC06026いつもスタッフには朝一番で店内の掃除をしてもらい、その後、厨房の仕事を手伝ってもらうようにしている。今日は朝からミオちゃんにデザートを作ってもらおうと予定していたので、すぐに材料を用意してレシピを渡す。風楽で扱っているオーガニックコーヒーやヘナ、カレー粉、マサラティーなどを通してネパールを支援しているNGO「ネパリバザーロ」が出している「カレーの本」に載っていたレシピだ。風楽ではネパリバザーロのマサラティの中に入っているスパイスに、さらに別のマサラを加えてより美味しいチャイを作っている。マサラとはスパイスの総称。かつて私はガラムマサラというスパイスがあるのかと持っていたが、クミンやクローブなど各家庭でオリジナルに調合したミックススパイスのことをガラムマサラと呼ぶ。そのガラムマサラを紅茶に入れて砂糖とミルクで作った甘いお茶がチャイだ。インドに行った時、行く先々でチャイを飲んだが本当に味は千差万別。マサラの調合に決まりというものはないので、作り手の好みでガラムマサラを合わせていくからだろう。今回のババロアも豆乳に紅茶の葉とマサラを入れた後、味をみながらマサラをさらに加えていった。煮出した紅茶を冷やしながらホイップした生クリームと混ぜようとしていたミオちゃんに「ねえこれ残ってるよ」と私が鍋を指さすとそこには水でふやかしたゼライスが・・・。「いっけない!入れるの忘れてた~」とあわてるミオちゃん。これじゃあ、いくら紅茶を冷やしてもトロミはつかないよね~と大笑い。でもさすが手つきは慣れたもの。もちろん味も美味しかった~。自分で作ったものをお客様にお出しできるというのは、とても勉強になるから、スタッフにもできる限り作る作業に参加してもらえたらと思っている。飲食店というのはお客様の反応をその場で知ることができるから、「おいしかった。ごちそうさま~」という声を励みに、次へのステップにいけるのだなあ・・・と私自身も実感している。

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