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March 04, 2006

女たちの書展

DSC06791筆を持つのが好きだ。友人であり書の先生である堀井桃蓮先生の指導のもとに、創書空間「焉」では字を書く楽しさを教えていただいた。毎年一回、その門下生が集まって趣向を凝らした作品展が行われている。私は忙しくて昨年から参加できなくなってしまったが、明日5日まで船橋市民ギャラリーでその作品展が開催されているので、夕方、見に行ってきた。今回のテーマは「いのち一番 女の出ばん」。明治時代を先駆けた女達の言葉を、今を生きる女達が自由にのびやかな筆で表現している。明治時代の学制により男女とも学校に入学できるようになったのも束の間、新政府の弾圧によって女達は良妻賢母の道を強いられていくことになる。その厳しい時代の中にあって、強い自我を持ち、体制に迎合することなく自立の道を選んだ女達の言葉は熱く心に響く。与謝野晶子柳原白蓮樋口一葉羽仁もと子津田梅子など30人の言葉は、時を越えて私に勇気を与えてくれた。いつの時代であっても女であることの生きにくさを抱えながら、それでも自分の中の溢れる情熱を抑えることができずに、駆け抜けて行った女達。自由を手にすることがどれほど大変だったことだろうか。一字一句読み終えた後には、書から大きなエネルギーを分けてもらった。それほど字というものには力があるのだ。毎回、展示方法も凝っているのだが、今回はシンプルに黒の土台の上に作品が貼られ、明治時代に流行ったと言われる「紋切り型」を作って周囲に散らしている。いずれも力作ばかりでどの作品を紹介しようか迷ったのだが、やはり共通する思いはこうありたいという願いから、長谷川時雨の「女が女の味方をしないでどうしますか」を選ぶことにした。書友の一人小澤清翠さんの作品だ。まだまだ今の社会の中で女たちが生きていくのは大変だからこそ、この言葉の如くゆるやかに支え合う関係を大切にしたいと思う。
それにしてもまさに「書は個なり」。どの字もその人らしさを余すことなく伝えてくれる。久しぶりに墨をすってみたくなった。

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