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April 30, 2006

竹林コンサートへ

Dsc07363ミュージシャンをやっている友人の甲斐いつろうさんとカオンちゃん夫婦の家の横にある竹林で野外コンサートが行われた。佐倉南高校のすぐ近くだが、今も畑や雑木林が残る静かな場所だ。お二人はジャンベと横笛で「香音天」というユニットを組み、心を癒す音を全国に届けている。自宅の横の竹林広場を使って「幽玄な春の宵を味わふ」というテーマのもとに開かれるコンサートは今年で2回目。夕方から始まり日没後、ステージのバックの竹にスポットが当てられるとそれだけで世界が出来上がる。そんな中で様々な参加ミュージシャンとのセッションの他、バリ舞踊や語り、横笛教室の生徒さんのミニ発表会まであったりと、盛りだくさんのプログラムだった。
昨日に引き続き今日も店は朝から大忙しで定食は完売。出かける間際までバタバタと厨房の中を走り?回っていたので、こんな状況でカレーを作って本当に出かけられるのだろうかと心配になったくらいだ。でも何とか20人分ほどのカレーを作り終え、開演前には会場に着き、片隅で販売させていただくことができた。でもいざコンサートが始まると、もうお店そっちのけで?ステージのすぐ近くに移動し立ったままずっと演奏に聞き惚れてしまった。
もうお二人のコンサートは何十回となく聴いているのだが、今日の音は特別に心に響いた。カオンちゃんは竹林の中に立つ天女のようで、吹く笛の音は何ものにも遮られることなくすーっと天に昇っていくようだった。笹の葉のさやさやと風に揺られる音がそれを後押ししているみたいだ。そして一番感じたことは「人って日々変わり続けていくんだな」ということ。カオンちゃんは毎日の生活にいつも感謝しながら笛を吹いている人だ。でもその音楽の先にはいつも人々が幸せになれますようにという祈りがこめられている。そういう思いを持ちながら一つのことを続けていけば、人生のステージはどんどん次のステップに進んでいくし、精神的にも人は成長していける。そんなことを思いながらコンサートを聴いていたら、涙が出てきた。どんな場所にいても何をしていても、伝わるものは伝わるのだ。春の夜はちょっと肌寒かったけれど、心のあらわれる時間となった。甲斐さんカオンちゃんどうもありがとう。

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夕方から栗源ミレニアムシテイへ

Dsc07358
GWの初日。開店前からお客様が次々と来てくださり、久しぶりにすごく忙しい一日となった。今日は栗源ミレニアムシテイで行われている毎月一回のワークショップの日だったので、本当は早めに店を抜け出して行ってこようと思っていたのだが、とても抜け出せるような状態ではなく、結局、閉店時間まで店にいてから出かけることになった。私も「ミレニアムシテイを作る会」の会員になっているが、栗源町の畑の真ん中に巨大なガラスの温室を建てて、さらにその中に一人2畳の小屋を所有し、都会の人たちが気軽に田舎暮らしができる場を作っているNPOだ。
夕方、栗源に着いた私はさっそく包丁を持って夕食の支度に取りかかる。小屋はプライベートな空間だが、温室の中には共同の台所やトイレ、お風呂などの設備も揃っている。食事をする場所もみんなで集まれるように広く取ってある。私はここでも厨房に立っている方が落ち着くので、今日はずっと料理を作っていた。友人が北海道から送ってくれた採れ立てのホタテの稚貝を差し入れに持って行き、たっぷり野菜を加えてお味噌汁にした。その他、キンピラ、サラダ、ジャガイモと鶏肉の煮物などを作った。皆さんに喜んで食べていただき、すっかり大皿の中は空っぽ。私は参加できないが明日もワークショップがあり、ほとんどのメンバーは小屋の中に泊まるので、まだ宴会は続いていることだろう。私もついつい話が弾み帰るのが12時過ぎになり、ブログの更新が29日の日付では間に合わなくなってしまった。写真は温室の中にある食堂。ちょっと寒かったのでコタツを出してここで一緒に食事をした。

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April 28, 2006

マンゴラッシー

Dsc07354先週、行ってきたタイでは今、マンゴが一番美味しい季節。私は果物の中でマンゴがもっとも好きなので、ここぞ!とばかりに屋台やスーパーでマンゴを買い求め食べまくった。日本に入ってくるマンゴは追熟させるせいか、甘さよりもエグミの方を強く感じる。だけどタイのマンゴは完熟なので、何しろ糖度が高くて濃厚だ。店に入って飲むドリンクはいつもマンゴシェイク。こんなに陰性のものを日本で食べ続けたらさぞ体も冷えてしまうのだろうが、40度近いタイの空の下では飲んでも飲んでも汗となって出て行ってしまいそうだ。
今日は久しぶりのいいお天気で朝から混みそうな気がしていた。幸いお客様が分散して来て下さったので、集中したラッシュタイムにはならなかったけれど、夕方まで途切れることなく来てくださる方がいらして、厨房の中ではノドがすごく渇いた。そういう時にはまたタイで味わったマンゴの甘酸っぱさが欲しくなる。夏の間だけのドリンクメニューであるマンゴラッシーを作って厨房で秘かに飲んでいた。店で使っているのはインドのマンゴペースト缶だが、このマンゴがまたとてもコクがあって美味しいのでスタッフ全員が自宅用に買って帰っているくらいだ。店ではデザートのアイスクリームにしたり、ドリンクとしてはヨーグルトと牛乳を加えて冷たいマンゴラッシーにしてお出ししているのだが、さわやかでとても美味しいので、注文が入るといつも一緒に飲みたくなってしまう。
いよいよ明日からGW。と言っても私は暦に関係なく普通に店で仕事をしているのだけれど。今月は連休のせいで、月末の支払い日が随分早くに来てしまったような感じがする。いつになったら月末を焦らずにのんびりと迎えることができるんだろう・・・。

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April 27, 2006

風楽 イベント Information

Dsc07329写真は只今、開催中の竹岡正子さんの「変形花器展」の作品の一つ。店内に大きな花器を展示している他、実際に土と生花を植え込んだ素敵は花器も店の外に飾ってあります。30日まで。最近、忙しくておちおちしていると風楽でのイベントのご案内がお伝えしきれないので、今日は5月に向けての風楽のイベントのお知らせをします。どうぞ遊びに来てくださいね~!

(1)風楽のお料理教室 
グルテンミートを使ってメンチカツとハンバーグを作ります。
5月10日(水)4時~7時 参加費 3900円
簡単なお料理講習の後、玄米ご飯と一緒に美味しいお夕食をいただきましょう!

(2)天然酵母パンとパンディナー教室 
ホームメイド協会の高田温美さんを講師に白神こだま酵母でクルミカマベールパンとアンパンを作ります。焼きたてパンと一緒に風楽のお惣菜をセットにしたディナーもどうぞ!
5月29日(月)4時~7時 参加費 3900円

(3)宮野弘紀ギターコンサート「クレッセントセッション」
 5月28日(日) 6時開場・7時開演 参加費3000円(1ドリンク付)
綾戸智絵さんとツアーを回っている実力派ギタリスト宮野弘紀さんを風楽に初めてお迎えすることになりました。今回は日本人のタブラ奏者の第一人者吉見征樹さんとアコーデイオンの佐藤芳明さん、ボーカルに伊藤ノリコさんをお迎えして、中近東からヨーロッパ、南米までの音めぐりをテーマに熱いセッションを繰り広げてくれるでしょう。

(4)アジアの服と雑貨の展示会 5月1日より2階ギャラリーにて
タイでこの前買い付けてきた夏向けのアジアの服やスカーフ、バックなどを展示販売します。

(5)梶原みち手書きバテイック展  5月12日~18日まで
インドネシアの手書きバテイックのオリジナル製品の展示販売

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April 26, 2006

外壁の絵完成!

Dsc07348タイに行く前の日に画家の谷川裕光さんが来て、店の看板を書き直してくれた。今回はちょっと明るい黄色をベースにした可愛らしい感じの仕上がりになった。その後、私がタイに行っている間に2階の壁の部分に看板と連なった感じの絵を書いてとお願いしておいた。テーマは「楽しい食卓」をイメージしたものという希望だけお伝えして、内容についてはお任せすることにした。帰国早々、できあがった絵を見て、少し付け加えてほしい部分があるので、もう一度だけ書きに来てとお願いした。そして今日の午後になって、谷川さんが店に来てくれた。看板の横の茶色いひさしの部分にも「玄米食、雑穀、無農薬野菜、オーガニックコーヒー、国産小麦のケーキ・・・」という文字と簡単な絵を加えてもらい、さらに横の隙間に蓮の花も書描いてもらうことにした。画家自身の作品のイメージもあるだろうに、こちらの希望をどんどんお願いできるのは友達という気軽さからだろう。
夕方には私もハケを持って、入り口のコンクリートに黄色い水玉模様を描き始めた。描き始めると面白くてどんどん描きたくなってくる。よくやく6時頃に可愛らしい一連の作品群が完成した。これで風楽の入り口がバッチリわかる。「何だかちょっとゴチャゴチャしているみたいじゃない?」「風楽はアジアじゃないくて、和ジア?みたいな感じなんだから、これが合ってるよ」「軽い感じの黄色だから、見た目も明るくて人目を引く感じがするね」・・・・なんてお互いに勝手な感想を述べ合いながら、仕事が終わった後、チャイでいっぷく。私は色の指定はしていないのだが、実は黄色というのは私のラッキーカラー。これからここでいいコトがどんどん起るかも・・・?!。それに蓮の花は光の見えない泥の中から真っ直ぐに伸びて清楚な花を咲かせる。仏教でも様々な象徴にされるこの花は店にとっても宝物になることだろう。楽しい製作時間だった。私は何か作っているのが好きなので、こういう仕事だったらいつまでもしていたい。全体像の写真がお見せできなくて残念だけど、かなり賑やかな壁画となったので、目立ちそうです。どうぞ見にきてくださいね。

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April 25, 2006

玄米の寿司飯

Dsc07340炊いたご飯がたくさん余ってしまったので焼きおにぎりにでもしようかと思っていたが、久しぶりにさっぱりしたものが食べたくて、思い切って寿司飯を作ることにした。夏になったら玄米精進ちらし寿司のセットも季節メニューとして取り入れているのだが、それにはまだ時期が早い。それにさっと簡単に作れるお寿司にしたかったので、今日は梅酢で寿司酢を作りそこに練り梅を少々加えた。八方出汁をとった後、佃煮にしておいた椎茸と昆布、人参をせん切りにしてサッと醤油味に煮たもの、そして茹でたカブの葉っぱをみじん切りにして寿司飯に混ぜて、簡単なお寿司ご飯の出来上がり。魚介類を何も加えていなかったので、サッチーは「コハダでも買ってこようかしら?」なんて言っていたけれど、私はこれで充分。本当はお皿に盛って定食にお付けしたかったのだが、お皿だとトレイの上に乗り切らなくなるので、やむを得ずご飯茶碗に盛ってお出しすることにした。
これからジメジメとした生暖かい陽気になってくる。食品の衛生管理にも気をつけなければ。ついこの前まで寒いなあと思っていたのに、もうそんな時期になってしまった。近くの田んぼでも田植えが始まった。
2階でタイから仕入れてきたものの値付けをし始めた。5年間、年2回、開催していたデパートでの展示会を今年からやらないことにしたので、今回の買い付けは随分と量が少ない。その分、5月からはお店の2階でたくさんの方に見ていただけるように準備しなくては。タイの手織り綿やタイシルクはいつ触れても本当に気持ちがいい。

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April 24, 2006

今日はパン教室

Dsc07336今日は夕方からパン教室をやった。ホームメイド協会の講師もしているパン作りのベテランである友達に来てもらって、白神こだま酵母を使ってパンを焼いた。前にスタッフ向けのパン講習会を企画して、焼きたてパンと一緒にお食事を食べたら、すごく楽しかったので、これならお客様にも喜んでいただけるのではないかと計画を立てた。でも平日の夜の時間帯のせいか、思ったよりも人は集まらなかったのだが、スタッフのアリミちゃん親子とその友人親子も参加してくれて、総勢9人のアットホームな教室となった。白神こだま酵母は白神山地に自生している天然の酵母で、発酵力も強くイースト並みの早さで美味しいパンを焼くことができる。講師の高田さんは本当のパンが好きな人で生地を丸めている時の手つきがとても優しい。そして教え方がとても丁寧でわかりやすいし、最後は焼きたてパンと一緒に風楽のお惣菜もお付けしてお食事をするので、とっても充実した内容だと自賛している。今日はバーガーパンとドックパンを焼いて、グルテンミートのハンバーグとタカキビのウインナーをはさんだ。それに野菜スープとサラダ、菜っ葉、豆、サツマイモの白和えなどをご用意した。子供たちも喜んでパンを作っていたので、親子でこういう時間が過ごせるっていいなあって思った。次回は5月29日(月)の4時から。クルミカマンベールとアンパンを作るのでご希望の方はご予約くださいね。講習代と美味しいお食事付きで参加費は3900円。

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April 23, 2006

春の香り

Dsc07300留守にして帰ってきた後というのは、いつもいろいろな仕事がたまってしまうので、しばらくの間、その整理に追われる。今日の午前中はサッチーに厨房を任せて、私は会計の整理や郵便物のチェック、夕方、お返ししに行くたかはしきよし先生の作品を確認するなど、コマゴマとした仕事をやっていた。仕入れてきた雑貨の値付けや原稿書きなどしなければならないことはまだまだたくさんあるけれど、まずは目の前の仕事を片付けていかなくては。
私の留守中、サッチーは具合が悪かったようで、元々持病があるだけにちょっと心配になってしまう。でも「昨日、お刺身とレバーをたっぷり食べたら元気になったわ~」なんてワケのわからないこと?を言って笑っていた。調子の悪い時に刺身やレバーを食べてしまうなんて、体に負担がかかるので「そんな食べ方しないでよ!」と私も真剣に注意してしまった。スタッフみんなが元気でいてくれるからこそ、楽しく仕事ができるというもの。私はここ数ヶ月、食事を制限したり、運動を始めたり、「デドックス」を意識してきたせいか、より一層、体の調子がよくなってきた。体が軽くて元気でいられると行動も積極的になるし、起る出来事に対してもユトリを持って臨むことができるようになってくる。でも自分の体がしんどいと、そういう向き合い方は難しくなる。だから気持ちよく仕事をしていくために健康管理も仕事のうちだなあとつくづく思う。共に厨房に立ち同じ釜の飯を「美味しいねえ~」と分け合って、食べ物から命をいただきながら、スタッフみんなが自分の体の変化に気付くこと、そしてそれぞれが自然体で元気に過ごしていけるといい。
サッチーが庭から摘んできてくれた十二単(じゅうにひとえ)やニラ水仙などを木の器に生けて、サッチーの今日、作ってくれた筍の蕗味噌和えと、蕗のゴマ味噌炒めを並べた。春の小花たちと一緒に春のほろ苦さを満喫。

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April 22, 2006

ただいま~!

Dsc07196昨夜、タイから帰ってきた。今回はサーチャージ(飛行機の燃料費)がチケット代に追加されるので、格安チケットの香港経由便にしたにも拘わらず、すごく高い航空券となってしまった。4泊5日の日程だが1日目は昼まで店で仕事をしてから夕方5時の経由便に乗ったのでホテルの部屋に入ったのは明け方の4時過ぎ。帰る日も朝の6時半にはホテルをチェックアウトしたのに、日本に着いたのは夜の11時過ぎというロスタイムがとても多い買い付けとなった。実質正味3日間の日程の中でチェンマイにも足を伸ばしたのだが、タイバーツの高騰でレートが悪く、タイ国内の航空券も値上げされていたので、チェンマイからの帰路は夜行列車に乗ってバンコクに戻ることにした。列車の始発駅となるファラボーン駅からドンムアン(バンコク空港)駅までの線路沿いの町並みは見ていても飽きることがない。線路際ギリギリの所に波トタンや竹で作った簡素なバラックが立ち並び、線路の上を人々は平気で歩いていく。線路の外と線路の中には全く境界線というものがなく人々が住み、洗濯物が干してあったり、木が生えていたりするのだ。高層ビルの立ち並ぶバンコクよりもこういう下町の風景を見ているとアジアに来ているなあという気がする。あいにく汽車の窓ガラスが開かなかったので写真がキレイに撮れなかったのだが、いつか私もこの線路の上を歩きながら写真を撮ってみたいと思った。とはいうものの街を歩けばいきなり39度。猛烈な暑さに一瞬目がくらむ。
今日はライターの仕事をしているミレーの早川社長の結婚式に招待されていたので、朝早くから家を出て、東京プリンスホテルへ向かう。取材をさせていただいたたくさんの農家さんたちと一緒にお祝いの席についた。宴が終わって、その足で野菜を買って帰ってきたら、なんだか急に眠たくなってきた。そういえば今回の買い付けは本当に寝る時間が少なかった。明日からは普通に仕事だ。やることは山積みだけど今日こそちゃんと寝ておかなくちゃ。

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April 17, 2006

行ってきまーす!

Dsc07188今日の夕方からタイに買い付けに行く。もう雑貨はあまり置かないつもりだが、夏の間は一番、アジアのものが売れるし、似合う季節なので、服やバックなどを仕入れてきて展示しようと思っている。出発の前はいつも忙しい。旅先に持っていくものの用意など5分くらいで終わるのに、あとは留守の間に必要なことをメモしたり手配したりと、そういう雑用に追われる。今日もいつも通りに定食を作って、昼時の仕事が一段落した2時半過ぎに店を出て、夕方の5時の飛行機に乗る。それまでがけっこう慌しいので飛行機に乗った後は本当にほっとする、格安チケットなので、残念ながら直行ではなく経由便。日本時間の深夜すぎにようやくバンコクに着く予定。でも買い付けで何が楽しみかって、安いので毎日タイマッサージや足マッサージを受けられること。さっそく今夜(明日になっているけれど)からやってもらいに行こうっと。
今日は八方出汁を作ったので、取った後の椎茸と昆布を佃煮にした。菜っ葉と和えたり、ご飯に混ぜたりといろいろ使える。お隣のふりかけはかつお出汁をひいた後の花かつお。煎ってゴマを加えてふりかけにした。ご飯に乗せると食が進む。食べ物を余すことなく使い切る。手間がかかることだけれど気持ちいい。美味しい味噌汁もしばしお預けだ。

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April 16, 2006

おすそわけ あれこれ

Dsc07186急に寒さが戻ってきたようだ。今日は灯油ストーブとエアコンの両方をつけなければならないほどだった。明日からの買い付けで留守にするので、細かな引継ぎのメモを作ったり、日中は足りない食材や備品などを買いに行ったりして過ごす。また流しの下の配管が壊れてしまって、いつも食器を洗った後の水が床に垂れ流し状態?になっていたので、特大のホースとパイプを買ってきて応急処置をする。腰をかがめて流しの下にもぐりこみ、素人処置だけど、何とか水が漏れないようにホースをつなぐことができた。これで床の汚れ方が随分違ってくるだろう。
写真はおすそわけのものばかり。サッチーの煮てきてくれた初物の筍。アリミちゃんからいただいたお赤飯。知り合いからいただいた長野のおみあげ大豆のかりんとう。そしてムスカリの苗は「成田九条の会」準備会の方からいただいたもの。
昨日、会の方が賛同者を集めるために店に来て下さった。日本が世界に誇れる戦争放棄と戦力の不保持をうたう憲法九条は国民の宝物。国会ではこの九条を改正(改悪!)しようとする動きが出ているけれど、最終的な憲法改正は国民投票されるので、私達がみんなで反対すれば九条は守ることができる。井上ひさしさんの「九条の会」のアピールに賛同し、「成田九条の会」を発足させるように私も賛同人になることにした。
最初は小さな種から芽が出て、苗になって、どんどん育って増えていく。そんな花たちと同じように人から人へと平和への思いが広がっていくといい。

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April 15, 2006

寿 ライブ!

Dsc07185今日は寿のコンサート。私の大好きなナビィとヨシミツのデュオ。朝から冷たい風が吹いていて、あんなに忙しかった昨日までがウソのように日中も人出は少なかった。3時過ぎにお二人を駅までお迎えに行って、開演までの間におにぎりやお茶を飲みながらいろいろお話する。毎年お会いしているので、再会もとても嬉しいものだった。いつも通りにチラシを作ってマスコミにファックスを送り、タウン誌にイベントの告知をしてきたのだが、今回のコンサートは珍しく人の集まりが少なかったが残念。寿のライブはいつも超満員なので、ちょっと意外だったけれど、少なければ少ないなりのよさがあって、最後はみんなでカチャーシーを踊ったし(私も久しぶりにジャンベを叩いたし!)、ナビィちゃんの歌声を通してみんなが一つになれたような気がする。今日のステージはナビィちゃんの提案で御座敷から離れたコーヒーカップ棚の前。特別な段差もなくお客さまとの距離もすごく近い。前半は沖縄民謡中心で、後半はオリジナル曲を聴かせてくれた。私の好きな「オリオン」を聴きながら、本当に今、ここにいる私は大きな力に守られているんだなって思えた。ナビィちゃんの歌にはいつもたくさんのメッセージがこめられていて、ふっとそんなことを気づかせてくれる。年を経るに従ってどんどん肩の力が抜けていき、しなやかになっていくナビィちゃん。そしてしみじみ味わい深いヨシミツにいにの歌詞。毎回聴いている曲なのに毎回違う角度から心に響いてくるから不思議だ。寿を初めて聴いたスタッフのミオちゃんもレイコちゃんもすごく喜んでいた。コンサート後、みんなで食事しながら、日米問題やピースボートの話などをしながら楽しい時間を過ごす。残っていた何人かで集合写真。すごくすごく幸せなライブだった。

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April 14, 2006

キャラメルナッツタルト

Dsc07176今日は忙しかった~!自慢じゃないけど、今日一日で3日分くらいの働きをしたような気分だ。開店早々から定食のお客様がいらして、その後も途切れることなくお客様が来てくださった。そして今日の特徴は「ケーキセット日和」ということ。全部で15セットくらい出たのだろうか。気が付いたらストックしていたケーキがみんななくなってしまい、慌ててムラサキ芋のタルトやクッキー、イチゴのアイスクリームなどを作り始めた。そしてさらに今日はいつもと違うタルトまで焼いた。それはキャラメルナッツタルト。アーモンドやカシューナッツ、クルミなどをローストしてから細かく刻んで、生クリームやハチミツなどで作ったキャラメルの中にからめて焼いたもの。基本的にはスライスアーモンドで作るアーモンドタルトと似ているのだが、ナッツの種類と量が多い分、香ばしい仕上がりになっている。チーズケーキのストックもなくなってしまったので、ミオちゃんはレアチーズケーキを仕込み、二人で6時まで厨房に立ち、さすがに疲れてきたのか、最後はほどんどしゃべることなく黙々と作業をこなしていった。
明日は大好きな二人組み「寿」のコンサート。毎年店にお呼びしているミュージシャンだ。島唄や沖縄民謡、オリジナル曲など、沖縄の島の人たちの痛みや優しさというものが伝わってくる。平和集会や人権週間などのお祭り、ピースボートなどにも参加して沖縄の人たちの思いを歌ったり語ったり・・・。ボーカルのナビイちゃんは毎回、マイクを使わずに生の声を店内に響きわたらせる。何度聴いても心が元気になって、「生きているって素晴らしいなあ・・・」そんなふうに思える歌声です。明日の5時半開演。まだ少しお席はありますので、よろしかったらお出かけください。3000円でドリンク付き。別料金でオーガニックプレートもご用意しています。

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April 13, 2006

新宿へ打ち合わせに

Dsc07173新宿駅からちょっと歩いた所にミルクランドという小さなお店がある。40年前から栃木県にある1万坪の農場に無農薬・無化学肥料で野菜とお米を作っていて、食材として使っているものは全て自給しているというお店だ。またノンホモ低温殺菌牛乳の共同購入にもいち早く取り組み、店内でも美味しい牛乳が飲めるようになっている。店に着いた時は届いたばかりの泥つき野菜を店頭に並べているところだ。。どれもピンピンしていて元気そうな野菜たち。大都会にあるお店なのに、自分達で作った野菜でお料理を作ってお出しできるとは、なんと贅沢なことだろう。シンプルな味付けのお料理だったが、素材の味がしっかり生きている野菜たぷっぷりのランチはとても美味しかった。
今日は本コミ企画五味正彦さんにお会いするため、この店でランチをご一緒させていただいた。風楽にある本は大半を本コミ企画から仕入れさせていただいている。有機野菜ではないけれど、五味さんはご自身のお仕事を「有機本業」と呼んでいらっしゃる。その命名どおり、売れ筋の本ばかりが店頭に並ぶ今の出版文化に危機感を抱き、小さな出版社から出ている良質の本を少しでも世に流通させていこうと活動されている方だ。今は本コミ企画の第一線からは退き、主に出版プロデュースなどを手がけていらっしゃる。私も今、書きたいと温めているテーマがあるので、今後、それをどのような形でまとめていったらいいのか、ご相談させていただきたかったのだ。
五味さんの存在は以前からずっと知っていて、何度かお電話でお話したことはあるのだが、お会いするのは今日が初めて。緊張しながらも私は書きたいテーマを出版していくにあたり、これからどのような形で取り組んでいけばいいのか率直に質問させていただいた。五味さんは出版のノウハウから環境、有機農業、食、市民運動に至るまで幅広い知識と情報を持っていらっしゃるので、具体的にアドバイスしてくださり、これからの方向性が少し見えてきた。2年以内に何とか2冊くらい本を出版できるように、いよいよ動き始めていこうと思っている。短い時間だったけれど、とても実り多い一日だった。

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April 12, 2006

美味しい天然酵母パン

Dsc07170店ではほとんどのものを手作りしているのだが、パンだけは仕事が追いつかないので外注している。パンを選ぶ時にどこのパン屋さんがいいかなといろいろ迷ったけれど、千葉県では中々手に入らないマエダベーカリーさんにお願いすることにした。店の定番メニューである「天然酵母のパンとスープのセット」そしてグルテンミートのバーガー、高きびドックなどにも使わせていただいている。前田さんは茨城県でお店をやっていらっしゃるが、自然食品メーカーの老舗「三育」で天然酵母パンを販売する時、その開発にも携ってこられた。松の枝や小麦粉、梅の実などから自家製の酵母をおこし、国産小麦粉でパンを焼き続けて30年以上になる大ベテラン。天然酵母パンの存在が浸透する前からずっと作っていらした方だ。何度かお店におじゃましたことがあるのだが、60歳を越えるお年には見えない艶やかで柔和なお顔はよい酵母に囲まれて生活していらっしゃるからだろうか。今でも全寮制の三育学院高等学校での給食パンは前田さんが作っていらっしゃるそうだ。店でストックするパンがなくなったら、注文をして送っていただいているので、いつ入荷するかは全くの不定期なのだが、一度食べていただいた方からは「美味しい~今度いつ入るの?」と必ず言っていただく。特にトースト用のパンはレーズンや松の実、黒ゴマ、クルミの他、特別にお願いして全粒粉を少々加えていただいているので、香ばしくて本当に美味しいのだ。地味な包装で、中々人目を引かないパンだけど味は保障付き。常温でも1週間くらいは日持ちするので店頭ではいつも3日間だけ販売し、残った分はスライスして冷凍してる。本日入荷しました。よかったらぜひお試しください。

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April 11, 2006

雨の吉高大桜

Dsc07166印旛村にある吉高の大桜が満開だ。成田に住んで以来、毎年、時期になると必ず見に行っている桜だ。静かな農村地帯にたった一本だけ立っている樹齢300年の大桜。昨年も見に行ったことをブログでお知らせした。実は待ちきれなくて先週の木曜日の夕方にチラッと見に行ってきたのだが、まだ3分咲きだった。その後、印旛村役場のホームページで桜情報が毎日更新されていることを知り、今日が満開だということをチェックしていた。山桜なので開花は遅いのだが見頃はほんの数日なのだ。何としても今日、見に行ってこなくては・・・と朝から決めていた。
午後からは雨になったけれど、途切れることなくたくさんのお客さんが来てくださった。たはかしきよし先生と生徒さんたちが10名ほどでお食事にお見えになった。バリ島のオーガニックハーブを扱っているシルバーバインの吉川さんも営業がてら店に遊びに来てくれた。夏に向けてアーモンドオイルをベースにしたサンスクリーンやハーブの虫除けなど、季節商品についていろいろお話を伺う。その後は、「兎月」というオンラインショップをやっている江戸さんと友人の板前さんが打ち合わせに。地方の特産品を使った料理教室を風楽でやってみたいというご相談だった。どうせやるならば千葉県内の無農薬で新鮮な野菜もぜひ食材に加えませんか?と私の方からもご提案をさせていただいたら、今度畑の見学にも行きたいという話にまで発展してしまった。
お食事をお作りしたり食器を洗ったり、打ち合わせもあったり・・・と慌しい一日だったけれど、夕方には満開の大桜を見に行こうと決めていたので、お二人にもお誘いしたらぜひ見たいということになったので、私の車でご案内し、3人での観桜。あいにく雨が降っていたけれど、その分、人出が少なくて桜をほぼ3人で独占しゆっくり見ることができた。やっぱり満開の時は見事です。ぜひ見に行ってくださいね~。

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April 10, 2006

千葉ウォーカーの取材

Dsc07164今日は「Chiba Walker」の取材があった。もう何度目かの取材になるのだが、今回の特集はなんと「ウワサの自然食レストラン」とのことで千葉県内の自然食レストランが多数紹介されるそうだ。確かにマクロビオテイックがブームだし、デドックスや体の中からキレイになろう・・・というのが合言葉のようにささやかれるようになってきた。食べ物に関心のある人も増えてきたようだ。その傾向を追うかのようにあちらこちらに自然食レストランのようなもの?もできてきた。大手企業や食品メーカーが手がけているオーガニックのランチバイキングも流行っている。私も仕事がらそいう店にはなるべく足を運ぶようにしているけれど、本当にいい素材を使って安心して美味しく食べられるお店というのは意外と少ないものだ。だからその特集と言っても、どの程度のお店が紹介されるのかわからないが、いかんせん雑誌の力は大きいので、有難く取材を受けさせていただくことにした。今回は日替わり玄米定食の他、人気のメニューを3品ほどと言われて、テンペのマリネと自家製の手作りピザ、ムラサキ芋のタルトをご用意させていただいた。食べるものの写真を撮影するのは楽しいけれど、できたての美味しさを写真でお伝えするのは難しい。カメラマンの方はとても時間をかけて写真を撮ってくださった。撮影している間にデザート用に並べたアイスクリームが溶けて焦ってしまったほどだ。その様子を後ろから一枚。撮影の後、ライターさんとカメラマンさんがお二人でほとんどのお料理を「おいしいおいしい」と言いながら平らげてくださった。撮影だけして味も見ないで帰っていく方も中にはいるので、残さずに喜んで食べていただけるとやっぱり嬉しいな。5月10日発売予定だそうです。

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April 09, 2006

削りかつお節入りキンピラ

Dsc07157今日は花かつおで出汁をひいた。いつもは生活クラブ生協の混合けずり節(厚削り)を使っているのだが、これから取引しようと思っているかつお節の問屋さんから、いろいろサンプルを送ってもらったので、その中から花かつおを使ってみることにしたのだ。混合けずり節は出汁がよく出るのだが、ホタル火で最低30分は火にかけておくので、朝の忙しい時は4口しかないガスコンロがふさがってしまう。その点、花がつおだったら、沸騰したお湯の中に入れて1分ほどで引き上げることができるから、仕事もしやすくなると思ったのだ。予想通りに美味しい出汁をひくことができたが、モノを捨てられない私やサッチーは、さてその出汁ガラをどうしたものかと考えた。今日はレンコンと人参、ゴボーに大根の葉を加えてキンピラを作ったので、そこに空煎りしたかつお節を加えてみることにした。ただかつお節は煎っている間にどんどんつながってしまうので細かく刻む必要がある。そして薄味の醤油と酒で軽く調味しておく。それをキンピラの中に加えて一緒に炒めたのだ。やや味が濃くなったが、いつものキンピラにかつお風味が加わってよりコクが出てとても美味しくなった。
いいお天気に恵まれ朝からお茶やお食事の方が次々に来て下さって、今日も忙しい一日となった。やっぱり日曜日はこうでなくっちゃ!そして今日のお食事はほとんど残す方がいなかったのも嬉しい。お下げする時に残っているものがあるととても気になってしまうのだ。でも今日は皆さん「美味しかった~」と言って帰っていかれたので、作り甲斐があった。そういう一言が何よりの励みだ。

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April 08, 2006

看板お色直し

Dsc07156店の入り口の上に掲げている看板の色が褪せてきて、何とかしたいなあとずっと思っていた。それと店の2階の壁面に何か可愛い絵を描いたらいいなあとも思っていた。以前、ここでお店をやっていた方は親子で喫茶店と食堂の2軒を営業し、2階は住居として使っていたそうだ。その名残りが建物にも残っていて、うちの店の横にもう一軒喫茶店があって今は別の方がやっている。しかも建物が同じで2階もつながっているので、知らない方が見ると風楽と同じ店に見えてしまうのだ。だから私の店側の2階の壁に絵を描いたら、わかりやすくなるのではないかなと考えていた。また入り口全体の色がゴチャゴチャして見えるので、それも何とかしたい。私は筆で文字を書くのは好きだけど、絵はほとんど描けない。だったら誰かにお願いしてトータルで作っていただこうと思い、今回、知り合いの画家谷川裕光さんに看板と壁画の製作をお願いすることにした。入り口上の看板は脚立に上って描くので、営業時間中は邪魔になるからと、さっそく昨日の早朝に店に来て開店前に描いてくださった。今朝になってから化粧直しをした看板を見て、明るくなっているのに驚いた。これからこの看板に合わせて壁面にも何か絵を描いてくださる予定だ。以前は渋い色が好みだったけれど、昨日益子で選んだ器も明るくて春らしい柄のものが多かった。それに合わせたかのような看板だったので、壁面の仕上がりも楽しみになってきた。

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April 07, 2006

ジャムラウンジ

Dsc07152昨日の夕方から友人が上京してくるというので、1ヶ月も前から一緒に出かけられるように約束をして、私も休みを取っていた。昨日は店が終わってから駅で友人を車で拾って千葉の桜を見せてあげようとお花見へ。夕方、天ぷらにしたたらの芽や人参、煮物やおひたしなどを重箱に詰めてお弁当を作って持っていった。あいにく冷え込んできたので、夜桜を見ながらのお弁当は諦めて店に帰って食べることになったのだが・・・。今日は早朝から出かけて佐原を回って益子へ。最近、店の陶器がよく割れるので、ちょうど新しいコーヒーカップとご飯茶碗がほしいなと思っていたのだ。ちょっと寒かったけれど久しぶりに益子の器屋さんを歩き回った。本当は今月末には大きなお祭りである春の陶器市があるから、それに合わせて買いに行きたいと思っていたのだが、ゴールデンウイーク中は店を抜けられそうもないので、陶器市前の益子の街を見て回ることにした。益子は玄米食のレストランが何件かあるので、食べるものにもこと欠かない。どこも古い建物を移築したり、再利用したりして、味わいのある店創りをしている。中でもこの「ジャムラウンジ」の雰囲気は私のお気に入り。穀物菜食のオシャレなカフェだ。土壁の内装は風楽の雰囲気ととてもよく似ている。場所柄ここはとても多くの人で賑わい人気の店になっているようだ(どうせならうちの店もそういう所が似てくれるといいのに!)。友人を案内したというよりも、一日中、私の好きな場所に連れ回したという感じになってしまったけれど、楽しんで帰って行ってくれたみたい。食べる相手がいるとついつい一緒になって食べてしまうので、今日の私はかなり大食をしてしまった。

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April 06, 2006

黒豆のババロア

Dsc07143昨日、私が酵素を作りに行って留守にしていたので、サッチーが家で煮た黒豆を持ってきてくれた。定食には毎回、お豆をお付けしているのだが、この豆の味付けの好みが私とサッチーでは微妙に違う。サッチーは昔ながらの甘いお豆が好きな人だが、私は塩だけでシンプルに煮たい方だ。だから私のいない時はサッチーの好きな甘い豆が登場する。サッチーは黒豆を艶やかにシワにしないで煮るのがとても上手な人だ。煮る時に使う専用のサビ釘も常備している。それでサッチーが好きなのはその黒豆の煮汁で作るババロア。黒豆の味付けが甘いので煮汁もお菓子になるくらいだ。そこにゼライスと生クリームを加えてババロアにする。今日も何個かあったのでデザートにお出しすることにした。お惣菜の黒豆なら甘いのはイヤだけど、こういうデザートだったら甘い方が好き・・・なんていう調子のいい味覚?の私はこのババロアが好きだ。黒豆の黒い色は、アントシアンという色素の色。良質のタンパク質をはじめ、ビタミンEやB群、サポニン、イソフラボンなどが豊富に含まれているので、積極的に取り入れたい食品の一つだ。
今日は予約で大勢の方がお食事に来てくださり、朝は忙しかったけれど、あっという間にお帰りになったので、早くも1時には何だか一仕事終わったような気分になってしまった。いいお天気だったので気持ちのいい陽射しが差し込んでくる店の入り口の窓辺で桃の花の枝と一緒に撮影。

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April 05, 2006

春の野草の酵素作り

Dsc07137今年も酵素作りの季節がやってきた。春の野草酵素を作るのは今年で3回目。昨年は近くの畑の草で作ったのだが、やはり空気のいい郊外の草で作る方が美味しいので、今年は仕事をしている友人と何とか時間のやりくりをして、前橋まで酵素を作りに行くことにした。あいにくの雨。でも今日を逃すと仕事をしている者同士、もう日程を調整することはできないので、強行軍で決行することにした。ナイロンヤッケを着こみ、ビニール袋を頭からかぶり傘をさしながら、雨の中、次々に草を摘んでいく。高崎に住んでいる手作り酵素指導員の中山要さんも同行し、地元の人にしかわからないような野草の自生している場所を案内していただいた。摘んだ野草は山から流れてくる湧水で洗う。その後はひたすら野草をカットしながら砂糖と10対11の割合で樽の中に仕込んでいく。千葉よりも気温が低く、雨も降っている肌寒い一日。全身が濡れて震えながら包丁を持ったけれど、何とか作業終了。中山さんが持参してくださった梅干酵素やイチゴの酵素をいただきながらお弁当を食べた。中山さんは今日、ご自身の酵素は作らず、私達の酵素の仕込みを手伝ってくださった。中山さんの酵素の話はとてもわかりやすく、何度お聞きしても面白い。私の元気の秘訣は毎年仕込むこの手作り酵素!飲み始めてからいい腸内細菌が増えて体調も顔色もとてもよくなった。帰りは高崎の温泉に寄って冷えた体を温めてほっと一息。確かに寒かったけれど、すがすがしい空気をたくさん吸って友人ともたっぷり話せた楽しい一日となった。樽を毎日かき混ぜて自分の常在菌を中で増やしながら1週間後には美味しい酵素ができあがる。

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April 04, 2006

トマトの花

Dsc07109急きょ、ミレーの取材の予定が入ってしまったので、朝、厨房の仕事に一区切りつけてから、お弁当をあいりん堂さんに配達し、その足で旭市まで行って、旭愛農生産組合の生産者さんのハウスをお訪ねすることになった。今日の取材はトマトとキュウリをハウスで作っている農家さん。基本的に店では露地の野菜中心に料理をしていくので、冬場はトマトともキュウリとも無縁のメニューだ。だけど千葉エコ農産物認証を受けて、減農薬減化学肥料で栽培されているハウスの中のトマトやキュウリは瑞々しくてパリッとしていて本当に美味しそう。おまけに今日はお天気もよくて、ハウスの中は30度以上。座っているだけでみるみる汗が出てきてまるでサウナに入っているみたいだった。そんなに暑くなってくると、体を冷やすトマトをつまみたくなってくる。お話をお聞きしながら、「ちょっと一つ食べてもいいですか?」と思わずお願いしてしまった。黄色くて可憐なトマトの花を見ながら、もぎたてのトマトを口に入れる。今年初めてのトマト。甘酸っぱくて味も濃い美味しいトマトだった。これからいよいよトマトやキュウリなどの野菜が食卓に上ってくる季節になっていくんだなあと、体で実感。ちょっと前だったら、トマトやキュウリは食べたいと思わなかったもの。それにしても可愛い花だ。ハウスの中はあの青臭くて懐かしい野菜の匂いであふれていた。あの匂いを嗅ぐとなぜか子供の頃の夏休みを思い出す。

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April 03, 2006

宗吾霊堂の桜、満開です!

Dsc07081風が強くて桜の花が散ってしまうのが、心配ですが、あんまり空が青くて、桜の花の色がキレイだったので、今日は号外でまた一枚、桜情報をお届けしまーす!。宗吾霊堂の桜は今が見頃です。ぜひお花見がてらお出かけくださいね~
!!

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菜の花の塩漬け

Dsc07082この前摘んできた菜の花を美味しくいただこうと、毎日菜の花を食べているのだけれど、少しでも長くその美味しさを味わいたから、保存用に菜の花の塩漬けを作った。菜の花に人参とカブを加えたら、緑、赤、白と色も三色揃ってとてもキレイだ。おまけに花がついている茎があると、黄色まで加わるから、これだけでいい彩りになる。
今日はたかはしきよし先生のお弟子さんが大勢で先生と一緒に絵を見にいらしてくださったので、朝から店内は賑やかだった。それに風は強かったけれど、桜がちょうど満開になったので、お花見のお客様も朝から多く一日、この春一番の人出となった。
サッチーとレイコちゃんと私の3人で厨房を回したけれど、休む暇がないくらいに大忙し。それでも洗い物もオーダーもたまることなく流すことができたのは、3人のチームワークの賜物だろうか。いつも忙しい時、気持ちいいくらいに以心伝心で動けると、お互いに「やった~!」という気持ちになる。ランチタイム時でも盛り付けのラクなワンプレートにせず、食洗機も乾燥機も使わずに、バラバラの食器は全て石けんで手洗いし布巾で拭いていく。出来合いのお惣菜も使わずに野菜の泥を落とす所から始める手作りのお料理。だから本当にできる量というのは限られていて、とても効率の悪い仕事をしているのだけれど、その分、働き者のスタッフたちのおかげで効率の悪さもマンパワーで何とか克服することができている。これだけ瞬時にいろいろなことに目を配りながら働いていればボケないよね~とサッチーと言いながら、たっぷりと仕事をした充実感でいっぱいの一日。

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April 02, 2006

大豆ハンバーグ

Dsc07078大豆ハンバーグを作る時はいつもちょっとテンションをあげて?いる。大豆ミンチを使うわけではないので、大豆1キロを前日から浸水し、朝、柔らかくなるまで煮る。粒々とした豆の触感を残すためにその中の一部は少し早めにナベから引き上げて取っておく。柔らかくなった豆はすり鉢であたりながらマッシュし、大豆のゆで汁で固さを調整していく。あとは八方出汁と塩で下味をつけて、普通のハンバーグのように丸めてオーブンで焼く。書くだけだと簡単に思える仕事だけれど、かなり手間取る調理の一つだ。おちおちしていると開店時間までに出来上がらないこともあるくらいだ。だから大豆ハンバーグを作る日は「今日は作るぞ!」と気合を入れてテンションを上げているというわけ。
焼きあがったものを大皿に並べたら、ゴロゴロしていて、まるで不揃いのいたずらっ子が並んでいるみたいで可愛いので、そのまま写真を撮ることにした。定食にお出しする時にはこれにしょうゆ味のねぎ入りあんをかける。
使っているのはもちろん国産大豆。日本の大豆の自給率は10%未満。安い外国産の大豆が輸入されるようになって、その価格は国産に比べて半分以下ということから、ますます国産大豆の自給率は下がっている。大豆はお米や小麦と並んで日本人の食卓に欠かせない食材。にもかかわらず国産大豆の栽培が減る一方というのはあまりにも悲しいと思う。各地で「THAT's 国産運動」「大豆トラスト」運動などが展開され、国産の自給率を上げていく取り組みをしているが、私達消費者も国産大豆を食べ続けていく姿勢を忘れたくないと思う。何しろ茹でている時から違いがわかるのだ。ほんのり甘くて優しい香りがするのは国産大豆。もちろんお料理を作っていても出来上がりは違ってくる。忙しくなりそうだと思ってたっぷり作ったらあいにくのお天気になり、いつもの日曜日に比べて人出の少ない一日だった。

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April 01, 2006

レンコンのアマランサスはさみ揚げ

Dsc07072アマランサスは南米原産のヒエ科の穀物。古代インカ時代の植物として親しまれ、小麦粉に比べてタンパク質14倍、鉄分24倍、カルシウム15倍、食物繊維が25倍という驚異的に栄養豊かな雑穀。今まで使われる機会は少なかったけれど、最近、栄養価の面から、そしてアレルギーの方にも食べやすいということから注目されるようになってきた。モチモチっとした粘性のある炊き上がりなので、はさみ揚げにする時は野菜と野菜をうまくつなげてくれるとても使いやすい雑穀だ。今日はアマランサスを炊いて、人参と玉ネギをみじん切りにしたものを混ぜ、レンコンに詰めてはさみ揚げにした。レンコンの穴の中にまでしっかりと具を詰め込むのがコツだ。レンコンをゆっくりと揚げるとサクサク感が残って甘くなる。レンコンは特に私も大好きな根菜だ。
今日はポカポカと温かく絶好の花見日和。宗吾霊堂の桜もほぼ八分咲き。明日はお天気が崩れそうだけれど、この土日が今春一番の人出になりそうだ。とても多くの方に店に来ていただき、ミオちゃんと二人だけだったが、二人で四人分くらいの働きをした感じがする。朝もあいりん堂さんからおむすびをたくさん注文していただいたので、早朝から圧力鍋を火にかけ、本当に大忙しの一日だった。にもかかわらず、今日から私は近くにできたスポーツクラブに通い始めたので、夜になってからプールで平泳ぎを10往復。さすがに疲れた~。

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