« May 2006 | Main | July 2006 »

June 30, 2006

ムラサキ芋パイ

Dsc07872忙しい時というのは本当に続くもので、今日の夜もお食事会のご予約をいただき、朝から夜9時半過ぎまでずっと仕事をしていた。今日のお客様は空港でお仕事をされているお若い女性達のグループ。幹事の方かグループの中のどなたかが一度店にいらしたことがあるのかと思っていたのだが、なんと全員が初めてのご来店。「前を通るたびにずっと気になっていて一度来たいと思っていたんです・・・」とお話されていた。最近、ほとんどフロアに出られないのだが、たまにレジを打つことがある。そういう時、初めていらした様子の方にはなるべくお声をおかけするようにしているのだが、ちょっとお聞きすると、同じように答えになる方が多い。5月に画家の谷川さんに外壁の絵を描いてもらって以来、かなり目立つようになってきた。看板の横にも大きく玄米や雑穀、オーガニック・・・・とキーワードの食品を書いていただいたので、何を扱っているのかもわかりやすくなった。新しいお客様も増えてきたように思う。「気になる⇒行って見たい⇒実際に行ってみた⇒美味しかった⇒また行きたい!」という流れが自然にできたらいいのだけれど。だけどそのためには美味しくって体が元気になるお食事をいつもきちんとお出しできるように努力していかなくては・・・・。
今日はお食事の後、デザートをご希望されたので、ココナッツミルク汁粉ともう一品ムラサキ芋をマッシュにしてリンゴなどを加えたパイを作った。厨房が暑いのでパイ生地がどんどん柔らかくなってしまい困ったけれど、焼きあがったばかりのアツアツをオーブンからそのままテーブルにお出しすることができた。私もミオちゃんも賄いの夕食が終わったばかりなのに、フーフー言いながらアツアツを「美味しいねえ~と頬張った。パイの生地から覗いているムラサキ色がすごく鮮やか!明日も朝から20人分のお弁当作りだ。このところ仕事が立て込んでいる。
疲れていないと言えばウソになるけれど、好きな仕事をして喜んでいただけるなんて、とても幸せだなあと思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 29, 2006

桐生のギャラリーの搬入へ

Dsc07865昨日の夕方、持って行くものを車に積み込んでいるうちにすっかり日が暮れてしまった。おまけに途中で前が見えないくらいの大雨と遭遇。結局、桐生のギャラリー「ハラセガーデン」に着いたのは夜10時半。ギャラリーのオーナーである桐渕さんは私が15年以上前に仕事をしていた幼児創作教室の主催者の方だ。教室を辞めた後、故郷である桐生に戻って古いお宅を改築して軽食とギャラリーのお店を開店された。以来、毎年、夏に「アジアの服と雑貨展」を開催しお声をかけていただいている。丸善のギャラリーでも4年間、年2回ずつ展示会をやらせていただいたが、飲食の仕事が忙しくなってしまったので、今年からお断りさせていただいた。毎年、この時期になると桐渕さんにお会いできるのが楽しみだったが、ハラセガーデンでの展示も今回で最後の予定だ。
昨日も遅くに到着したのに私がディスプレイする間、一緒にお話しながらお付き合いしてくださった。結局寝たのは3時過ぎ。でも気になって5時頃、目が覚めてしまった。10時には桐生タイムスの方が取材に来てくださった。毎年やらせていただいているのに、毎年、取材に来て写真付で丁寧に記事を書いてくださる。桐生は織物産業を中心とした歴史のある街だが、高齢化が進み商店も減っているそうだ。そのせいか新聞記事を見て毎年、展示を楽しみにしてくださる方も多く、今日も開店と同時にお客さまがいらしてくださった。今、ネットショップでもアジア雑貨が出回っているというのに、こうしてわざわざ会場に足を運んでくださる方がいらして有難いことだなと思う。
ほとんど寝ないで仕事をしていたので、今日は早く寝たいなあと思っていたのだが、夕方、店に戻るとお米が残りわずか。明日の夜はお食事のご予約が入っているので、ちょっと足りなそうだ。急きょ、お米を作ってくれている松尾の友達に今日お米を取りに行きたいとお願いする。「カワバタはいつも急だよな。せめて前の日くらいには連絡しろよ~」と言われてしまった。黒米の籾摺りの時に、機械の中に残っている玄米が混じってしまうので、黒米は袋詰めする時、手で玄米と黒米をより分けるという作業がある。だから急に用意してもらうとなるとただでさえも忙しい農繁期に予定外の仕事が入ってしまうので大変なことなのだ。
特に昨年からはアイガモも田んぼに入れるのをやめてしまったので手で除草している。完全無農薬でのお米作りがいかに大変なことか、彼の労働を考えると本当に玄米一粒たりとも無駄にはしたくないなあと思う。100キロ近いお米を車に積んで店に戻ったのは9時。さあ、これからブログだ~。やっぱり今日も早くは寝られそうにない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 28, 2006

ズッキーニのマリネ

Dsc07861私はズッキーニが大好きだ。最近、たくさん出回っているので無農薬のズッキーニを見つけるとすぐに買ってしまう。今日はズッキーニをマリネにした。パレスチナオリーブににんにくをちょっと入れて、輪切りにしたズッキーニを強火で炒めながら焦げ目をつけていく。このオリーブオイルは本当に香りがよくって美味しい。バットに玉ネギと人参のスライス、オリーブオイル、レモン汁などでマリネ液を用意して、アツアツのズッキーニをジュッいうくらいの勢いで?その中に漬け込んでよく冷やしてからいただく。作ってみてから思ったのはズッキーニの歯ごたえが柔らかいので玉ネギはスライスするよりもみじん切りの方がよかったかなあということ。それともっとにんにくをきかせたマリネ液にした方が暑い季節にはいいかもしれないということ。冷たくして目をつむって食べるとナスとほとんど区別がつかないが、何ともいえない歯ごたえと料理のしやすさがこの野菜の魅力だろう。
今日はこれから大急ぎで荷物を作って群馬の桐生市まで行って一泊してくる。桐生のギャラリー「ハラセガーデン」でアジアの手仕事展を開催していただくので、その搬入をするためだ。時間がなくて持って行くものがまだ用意できていないので、これからがパッキングと積み込みで大変そう・・・。それでは行ってきまーす!(・・・と言っても果たして何時に出発できるのだろう?)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 27, 2006

メークインを掘る

Dsc07836朝のうちのどんよりとした空が昼からさわやかに晴れ渡り、午後からは久しぶりの快晴!店も昼過ぎには満席となり、1時半で定食も完売。朝作ったものがどんどんなくなってしまうので、ご注文された定食の準備をしながらサッチーとインゲンを茹でたり、キンピラを炒めたりと次々にお惣菜を作り続けた。
本当は朝一番にミレーの取材でジャガイモを作っている農家さんに行く予定だったのが、天気がハッキリしないので、夕方に時間をずらすことになった。それでランチタイムのラッシュが終わって片付けが一段落したと同時に店を抜け出し、栗源まで車を走らせた。忙しい時は運転しながら深呼吸し、気持ちを切り替えながら次の場所へと移動する。日が長くなったので晴れていれば夕方からの取材でも充分写真が撮影できる。
この農家さんはグループに入らず一人でイモ類を中心に無農薬野菜を作っている方だ。ジャガイモだけでもキタアカリ男爵、メークインの3種類を作っている。一昨年の夏は美味しいジャガイモを分けていただくために毎月のようにお宅まで取りに行った。今日行ったジャガイモ畑はお宅からもちょっと離れているので、私も初めてだったが、回りはほとんど何もなく隔離されたように静かないい場所だった。午後から土が乾いてきたので芋ほりの機械を使ってメークインを掘っていた。作業をしている所の写真をたくさん撮らせていただいた。まだ土が乾ききらないホクホクのジャガイモが畑に転がっている。取材の話もそこそこに?動きたくて仕方のない私は、「少し手伝わせてください~」とお願いし裸足になって土の上のジャガイモをコンテナに詰め始めた。
帰りにメークインをちょっといただいたので、家に着いたらすぐに蒸してから輪切りにして、ズッキーニと一緒にオリーブオイルで炒め、キャセロールに並べてグラタンにした。なにもこんなに暑い日に、こんなにアツアツの料理を作らなくてもいいようなものだが、きっとこのメークインはとろけるチーズをかけてグラタンにして食べたら美味しいだろうなあと、畑にいる時から思っていたのだから仕方ない。美味しかったけど大汗をかいてしまった。しかもいつも少ししか食べない夕食をたっぷり食べてしまったのでお腹が苦しい~!!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 26, 2006

ベーグルパンのパン教室

Dsc07824今日は3回目のパン教室。回を重ねるごとに希望される方が増えてきて、今回の参加者はなんと17名!。本当は10名くらいでやりたかったのだが、後から後から希望される方が出てきて、「どうしてもダメですか?」なんてお願いされるとついお断りしづらくなって、最終的にこの人数になってしまった。今回は白神こだま酵母で焼くベーグルパン。講師の高田さんは友達でもあるけれど、ホームメイド協会で長らくパン教室の講師をしている大ベテラン。ベーグルを何度も違うレシピで試作して一番美味しいと思う分量のレシピで教えてくださった。パン教室では焼きたてのパンと一緒に食べられるようにオーガニックのおかずプレートをご用意している。今日のお惣菜はおからとグルテンミートのハンバーグ、生野菜の黒ゴマドレッシングサラダ、ズッキーニのオリーブオイル炒め、新ジャガのザータル和え、卯の花炒り、紫花豆。講師を入れて18人分のお食事をパンの焼きあがる時間に合わせて一度にお出しするとなると結構、気を使う。だからパン教室の日は朝からスタッフのレイコちゃんと一緒に「しっかりやろうね!」なんて覚悟を決めて?いるくらいだ。だけど教えてくださる方が別にいるというのは、私が自分でお料理をお教えする時よりもはるかに気持ちがラクなので、厨房の中でもちょっとほっとしていたりする(自分が教室でデモンストレーションをしている時って実はかなりドキドキしているので)。
次回は7月5日(水)が風楽のお料理教室で玄米精進ちらし寿しや大豆タンパクを使った酢豚などを作る。16日(日)は前回、好評だった白神こだま酵母で作るクルミカマンベールとアンパン、26日(水)はレーズンで酵母をおこしてプチパンを焼く。時間はいずれも4時から7時でお食事付き。参加費は3900円。よろしかったらぜひどうぞ。
*店の本業はレストランなのですが、営業時間が終わってから店のスペースを使って多目的にいろいろなことができたらいいなあと思っています。こんなことやれないかな、あんなこと面白そうだな・・・というようなものがありましたらぜひご相談ください。店は人と人との出会いの場や情報交換の場でありたいと思っているので、いろいろな方に使っていただけると嬉しいです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 25, 2006

Dsc07815今日の夕方、ミレーの農業研修生である溝口くんの畑に行った。溝口くんは脱サラしてから農業大学校に通って農業を勉強した後、ミレーの農業研修生になった32歳の若者だ。まだきちんと整備されていなかったミレー農場を開墾するところから始めて3年目、今ではミレーにも野菜を納品している(ちなみに目下お嫁さん募集中!我こそはと思う方、ご紹介しますよ~)。
今日はミレー農場とは違う場所の畑で下仁田ネギの植え付けをしているというので、ほんの短い時間だったけれど、夕方からお手伝いをさせていただくことにした。下仁田ネギの苗はとても小さいので、畝を作った畑の一番低い場所に手で穴を掘りながら一本一本植えていく。成長していくにつれ上に伸びていくのでその度に土をかぶせていくそうだ。他のネギに比べて下仁田ネギはちょっと高価だが、実際に植え付けをしてみて、この手間を考えたら納得してしまった。腰をかがめて植えていく作業は思っていたよりも大変だったけれど、途中から長靴なんか履いているのもまどろっこしくなって裸足になった。ふかふかの土の上を裸足で歩くのはとてもいい気持ち。姿勢はキツかったけれど土に触れている時間は何とも言えず楽しいもの。
この溝口君が講師となって8月から無農薬で野菜を作る農業実践教室が始まる。企画は(有)フォトシンセシス。担当されている高橋さん自ら畑作業が大好きでお話していても面白い方なので、時間があれば私も参加したいくらいだ。
店で料理をしていると何より野菜は鮮度が命だなあと思う。自分の畑から採ってきたばかりの野菜を使って料理できたら、どんなに幸せなことだろう。これから形はどうなるかわからないけれど、農的な暮らし方をしたいと思う人たちはもっともっと増えていくだろうし、食べるものに対しての関心ももっともっと深まっていくことだろう。そういう時代の流れの中で自分に何ができるのか、そして何をさせていただけるのか、きちんと自分の感覚を研ぎ澄ませていなければ・・・・と痛感している。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 24, 2006

抹茶豆乳葛餅

Dsc07814久しぶりにカラリと晴れた。洗濯物もスッキリと乾いていい気持ち。温度は高くなったけれど、湿度が少ない分凌ぎやすい一日だった。夕方買い物に行って車の窓から入ってくる風がさわやかでとても心地よかった。ここ数日、めずらしく倦怠感があって体が重たかった。滅多に欲しいと思わない甘いものが急に食べたくなったのはどうしてなのか不思議だった。だけどいいお天気になったら久しぶりに体も快調。そう言えば東洋医学では「湿邪」といって過度の湿度による体調不良を表す言葉があるらしい。不快指数が高くなると、自律神経がうまく働かず消化力も下がる。さらに血糖値もコントロールされにくくなるのだと言う。最近の調子の悪さは湿度のせいだったんだなあと納得。まだまだ梅雨は続きそうだが、できるだけ快適に過ごせるように工夫しなくては・・・。
今日のデザートは抹茶を豆乳で溶いて片栗粉を使って簡単な葛餅を作った。ひんやりとしたデザートはとっても嬉しい。黒蜜を作る時間がなかったのでかけたのはメイプルシロップ。抹茶の香りが消えちゃうかなあと心配しつつ、きな粉が似合うので、ちょっとだけまぶすことにした。緑色の草のじゅうたんの上に緑色のデザートを乗せて撮影。お日様の明るさが何よりの効果光。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

mattya

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 23, 2006

オートミールと春人参のコロッケ

Dsc07812今さら、春人参・・・と言うのも季節はずれな感じがするけれど、冬の間に採れる人参とは別に、年が明けてから蒔いた人参を分類上では春人参と呼ぶようだ。もちろんきちんとした品種名もついているのだが忘れてしまった。
冬の霜にあたって甘くて香りの強い人参よりもさっぱりしているので、冬人参から切り替わった最初の頃は何だかもの足りないなあと思うこともあった。だけどおかげさまの春人参はとっても美味しい。この前の取材の時、目の前で人参を抜いていただいたけれど、土から姿を表すなり人参独特の香りが漂ってきたのには驚いた。今年の市場では人参は例年にない高値になっているという。一年を通して安定した価格で野菜を販売していただけるおかげさま農場はこういう時につくづく有難いと思う。
今日はその春人参を蒸してから刻んでオートミールの中に入れてコロッケにした。冬人参でもやったことがあるのだけれど、季節がらさっぱりと洋風に仕上げたかったのでパセリやハーブをちょっと加えて味をつけた。実際に食べてみたらちょっと塩気が少なかったようなので、揚げたてにもケチャップと少々塩を振りかけた。塩で食べるコロッケというのもオツなものかも?
ずっと忙しくて定食がなくなっていたのだが、今日は久しぶりに大忙しというわけではなかったので、ようやく時間が取れてカレーのストックやタルトのストックを作ることができて一安心。
昨日は珍しく腰や肩が張ってきたなと思ったので夜、マッサージをしてもらいに行った。揉み返しなど滅多にないのに、今朝は珍しく揉み返しが来て肩が痛かった。最近、ずっと調子がよかったのでちょっと意外な気がしたのだが、元気なつもりでいても、こうして少しずつ体にガタがくるのかもしれない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 22, 2006

パパラギ

Dsc07810図書館で面白い本を見つけた。絵本「パパラギ」。嬉しくてさっそく近くのソファに座ってそのまま読んでしまった。パパラギとはサモア語で「空を打ち破ってきた人」という意味だ。白い帆船に乗って白人の宣教師が島にやってきた時、本当に空が破けてそこから人が来たとサモアの人たちは思ったらしい。当時、初めてヨーロッパを旅して文明人を見た南の島の酋長ツイアビが島人に話したことが編集されたオリジナル本の初版は1920年。まだ第一次世界大戦が終結して間もない頃だ。日本では1981年に刊行された。右は私の持っている「パパラギ」。1990年発行のものでこの時点ですでに44刷目、今も版を重ね続けていることだろう。すでに日に焼け汚れてしまったが、このパパラギは私にとって座右の書であり、とても大切にしている一冊だ。
そんなパパラギがシンプルに構成され画家の和田誠さんのユニークな絵が加わって絵本になっていたのだ。2002年に刊行されていたらしいが私は気がつかなかった。オリジナルに比べるとかなり要約されているけれど、和田誠さんの書いた絵を見たら酋長もきっと「そうそうそんな感じだよ」って的を得たイラストを納得してくれそうな気がする。実際、私たちの生きる現代という時代の歯車はもう決して止められない所に来ているから、ここに書かれていることはある意味で見果てぬ夢である。だけど一人一人の心の中に、ほんのちょっとだけでいいからこうした気持ちを持っていられたら、社会はずっと生きやすくなるのではないだろうか。まだパパラギに出会ったことのない方、ぜひお読みになってくださいね。
「私たちの仕事はほんの少しで、職業ということでは貧しく見えるかもしれない。だが、たくさんの島のきょうだいたちは、喜びとともに自分の仕事をする。苦しみながらではない。サモアの若者たちは歌いながらタロ芋畑へいそぎ、娘たちは歌いながら小川で腰布を洗う。私たちとパパラギとの違いは、まさにここにある」(立風書房)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 21, 2006

トマトのサラダ

Dsc07799トマトを食べ始めると、いよいよ夏がきたんだなあと思う。冬の間は体を冷やすトマトを食べたいとは思わないが、いよいよ暑くなってくると夏野菜が無性に食べたくなる。朝、ミレーの取材で人参農家さんに行っていたので、サッチーがトマトのサラダを作っておいてくれた。今日はそれほど温度が高くなかったし湿度もそこそこだったので、過ごしにくいというわけではなかったけれど、こういう季節には冷たい生野菜のサラダをバリバリと食べたくなってくる。
お皿に河原撫子を添えて。この花はずっと小さい頃から家の庭に咲いていたので、見る度に懐かしいなあと思う。秋の七草の一つだけれど咲いているのはちょうど今頃。庭のお花をチョコチョコっと切って店に持ってきてくれる近所のオジサンがいる。この河原撫子もオジサンからもらった。店のテーブルには生花を欠かさずに飾りたいと思っているが、店には庭もないし、毎回買って来るのも大変なので、お花をいただくと本当に嬉しい。「この店には小さな花がいいよね」と言って、野の花を片手に店に来ては、いつも一杯だけ日本酒を飲んで帰るオジサンだ。
いつも室内に飾る花を惜しげなく庭から手折れるような、土に近い暮らしをすることが昔からの夢なのだけれど、中々そこまで辿り着けない。
そう言えば、今日の取材の時、地面がぬかるみそうだったので長靴を履いて畑に行ったら、「アンタ、そんな格好が本当によく似合うよ。今からでもそのままどこかの農家の嫁さんになれそうだね~」と農家さんに感心されて?しまった。花を手折るためにはこの際、それも選択肢の一つかも・・・?なーんてね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

被爆ピアノコンサート

Dsc07780一台のピアノがある。75年前に製造されたピアノだ。爆心地から2キロほど離れた場所に住んでいたピアノ教師の持ち物だった。ガラス片がささって被爆したが奇跡的に残っていたこのピアノを一人の調律師が譲り受けた。ピアノ線や鍵盤やハンマーなどは残したまま修理したので、ほぼ当時のままの音が復元でき、演奏用に使えるようになった。
今日、そのピアノが広島から「東京キリストの教会」に運びこまれ、平和を祈る「被爆ピアノコンサート」が行われた。たくさんの千羽鶴が飾られたホールの中央にピアノが置かれていた。出演したのは私の大好きな瞑想のピアニストウォン・ウィン・ツァンや日本の女性詩人の詩をピアノで弾き歌う吉岡しげ美さんら、主旨に賛同した多数のミュージシャン達。ウォンのサイトでこのコンサートのことを知った時、絶対に行きたいと思い、夕方、店を閉めてから急いで渋谷に向かった。
被爆という苦しみを受けたピアノが人の手によって新たな命を与えられた。そして「被爆ピアノ 翼をひろげる会」を立ち上げられ、全国でコンサートが行われているそうだ。弾く人の思いによって音色が変わってくる不思議なピアノだと調律した方も話していたけれど、本当に演奏する人によって心への響き方が違ってくる。吉岡しげ美さんは与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」や茨木のり子さんの「わたしが一番きれいだったとき」をピアノと共に熱唱してくれた。2曲とも反戦への思いを綴った深い詩なので、被爆ピアノが奏でる音からもメッセージが伝わってくるようだ。忘れてはいけない現実を、優しい音色が語り続けてくれる。すごく思いのこめられたコンサートだったので、忘れられない一夜となった。
*帰ったのが12時過ぎてしまったのでまたその日のうちにアップできませんでしたが、これは20日のブログです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 19, 2006

今年の梅ジュースで梅ゼリー

Dsc07779先週、友達からもらった梅で梅ジュースを仕込んだ。梅を洗って一晩水にさらし、フォークで穴をあけてから、同量の素製糖につけておくと、1週間くらいで梅のエキスが出てくる。それを漉して保存しておくと、いつでも美味しい梅ジュースが飲めるのだ。個人的に私は春の野草酵素、初夏の梅酵素、秋の玄米や野菜で作る酵素と3種類の手作り酵素を毎年自家用に作って飲んでいるけれど、中でも梅酵素が一番美味しくって飲みやすい。酵素を作って飲むようになってすっかり体も元気で調子がよくなった。もしかしたら人のエネルギーの多い少ないというのは体内で保持している酵素の数に比例するのではないかと思っている。それほど酵素というのは人の体にとって欠かせないもので健康のキーワードでもある。でも手作り酵素はあくまで自家用の飲み物。店で使うのはもう少し手軽にできる梅ジュースにしている。
今日は今年のできたて梅ジュースを漉して、初の梅ゼリーを作った。じめじめとしたこういう陽気の時は甘酸っぱくてひんやりとした梅ゼリーがとっても美味しく感じる。ジュースが出た後の梅ももったいないので、銅鍋で煮て梅ジャムにする。あまり旨みは残っていないけれど、それでも煮ておいたものを刻んで梅ゼリーの中に入れたら、より上品で美味しいデザートになるからだ。雨の予報が珍しくはずれて昼過ぎからカラリと晴れてきた。こういう天気予報のハズレだったら大歓迎。だけど太陽が顔を出すとさすがに暑い。夏至が近づいてきた。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

June 18, 2006

ソラマメのサラダ

Dsc07766昨日、ミレー農場で大量の蚊に刺されながら必死に集めた最後のソラマメ。今日は絶対に使おうと思って朝からソラマメを茹でた。そのまま食べてしまうのが、一番美味しいのだけれど、せっかく今年最後のソラマメなのだから料理の中に加えようと、思い切ってソラマメのサラダを作ることにした。そのために一粒一粒手で皮をむいた。皮はちょっと変色しているものもあったけれど、皮をむいたら鮮やかな黄緑色のソラマメが飛び出してきた。レタスや人参、玉ネギなどの生野菜と一緒にソラマメを盛り付けると色がとてもキレイ。オリーブオイルとレモン汁で作ったドレッシングに炊いたヒエと玉ネギのみじん切りを加えて野菜にかけた。いつものソラマメなんだけど、サラダにたっぷり入っていると、ソラマメがすごくオシャレに見えてくる。そして何だかすごく贅沢なサラダを食べているような気持ちになった。
今日は朝から雨だったが、開店と同時にお客様がたくさん来て下さり大忙し。まだ定食の準備も全部できていないうちから、注文が入ったので、スタッフ4人でアタフタしてしまった。雨の中をわざわざお食事に来て下さる方がいるなんて本当に有難いことだと思う。今以上に心をこめて美味しいお食事を作らせていただかなくては・・・。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 17, 2006

ミレー農場へ

Dsc07765私が仕事をしているミレーの代表である早川社長が、最近知り合いになった「いきいきロハスライフ!」の著者イデトシカズさんと一緒に店に来て下さった。イデさんが7月に出版されるロハスの本で、無農薬野菜をインターネットで販売しているミレーのことが紹介されるそうだ。今日は取材を兼ねて、風楽やミレーの事務所、そしてミレー農場などの見学にいらっしゃった。それに合わせて夏から「無農薬野菜作り教室」をミレー農場で主宰する(有)フォトシンセシスの高橋さん夫妻も来て下さり、店で食事をしてから、夕方、私も一緒にミレー農場へ向かう。
農場ではミレー農場研修生として畑を耕している若手の就農者溝口くんが待っていてくれて、農場を案内しながら、「ソラマメやロメインレタスはもう最後だから自由に収穫してください」と言ってくれた。車の中にはいつも長靴が入っているので、さっそく私は長靴をはいて帽子をかぶり、収穫の終わったソラマメの幹から、まだ残っているサヤがないかと探しながら、夢中になってソラマメを集め始めた。外側の皮が茶色くなっていてもサヤを開いてみると大きなソラマメが並んでいたりするので、一つ一つ皮をむきながらソラマメを袋に入れていく。一緒に行った他の方たちは遠慮しているせいか、慣れていないせいか、あまり畑に手をつけようとしない。でももう終わりになってしまった畑の野菜は、そのままにしておいても土にうなってしまうだけ。それなら少しでも無駄にせずいただいた方がいいと思っている私はみんなにも声をかけて、次々にロメインレタスを収穫していった。早川さんにも「まるでミレーの落穂拾いを地で行っているね。これだけ持って帰れたら来た甲斐があったでしょ?」なんて呆れられたけど、私の収穫してきたロメインレタスを「僕にもちょうだい」と言ってしっかり持って帰っていたっけ(自分で採った方が楽しいのにね!)。何と言われてもめげずにレタスを両手いっぱいに採り続ける私。畑にいるといつも体が軽やかに動き出す。本当に私は畑仕事が好きなんだろうなあ・・・。
その後は幕張に行って、オーガニックバイキングの「奈のは」でみんなと夕食。例によって今日も混んでいて20分ほど待たされた。また帰りが遅くなってしまったけれど、ロハスを実際のキーワードにして仕事をされている方とロハスな食事?をご一緒するなんて・・・。いよいよそういう時代になってきたのかな。でも私の中ではコレが当たり前で一番自然な生活のスタイルだから、流行しようがしまいが、私は私の気持ちのいい暮らし方をしていきたいなあと思っている。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

June 16, 2006

新ジャガの煮物たっぷり!

Dsc07759明け方から激しい雨が降り続いて、朝になっても雨足は強かったので、今日はきっと暇だろうなあと思っていたのだが、あいにくのお天気の中でもお客様はたくさん来て下さった。昨日の新ジャガを今日は絶対、煮物にしようって決めていたので、朝からジャガイモの皮を洗ってこすり落とし、大なべたっぷりの煮物を作った。これにグルテンミートを肉団子風にした揚げたものを添えて定食のメインのお惣菜にした。ミオちゃんにも「こんなにたくさん作って夜、どこかに持っていくのですか?」なんて驚かれるほど、気がついたらすごい量になっていた。さすがに食べきれなくて、明日に回すことにした。味が染みてもっと美味しくなっていることだろう。
今日は久しぶりに夜、家にいる。たまってしまったメールの返信など、やることがいっぱいあるけれど、出かける用事のない雨の日に、窓から降る雨を眺めていられるのは楽しいものだ。今までは年に3、4回東南アジアに行っていた。毎年、特に初夏の前には必ず買い付けに行っていたので、タイラオスの雨期と重なることが多い。ラオスの田舎ではスコールのような雨が降ると、道路はあっという間に水がたまり泥の河となる。初めて行って驚いたのはスコールの中でも彼らはカサをささずに平気で歩いているということ。そして子供たちは泥水の中を走り回って遊んでいる。それなら私も!と思って、ちょっと雨宿りしてから、東南アジアに行く時にいつも履いているいぐさの草履をリュックの中にしまい、裸足になってズボンの裾をあげて街を歩いた。生暖かい泥水の中を裸足で歩くのは妙に懐かしくって気持ちがいい。暑くてすぐに乾くから服が濡れることも気にならない。今朝の雨を見ていたら、そんなラオスのことを思い出した。思い出したら急に行きたくなってきた。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 15, 2006

新ジャガ掘りのお手伝い

Dsc07758いつも美味しい野菜を作ってくださるおかげさま農場のお手伝いをしたいずっと思っていた。特に今は夏野菜がどんどん採れる畑仕事が一番忙しい時期。私一人が突然行っても作業がはかどるわけでもないだろうけれど、ネコの手くらいにはなれるかもしれない。昨日、直売所に行ったら、代表の高柳さんの長男であるタケジ君がちょうど当番をしていたので、そうお伝えしたら「いつでも来てください」と言ってくれた。それで今日は私のお休みの日だったので、早起きしてお手伝いに行くことにした。本当は一日中、畑にいたかったのだが、今日は「千葉県民の日」で県内の学校などがお休み。昨年の県民の日はとても忙しかったので、混雑を予測して昼すぎには店に戻らなければならない。とりあえず短い時間だが8時から12時までを目安に高柳さんのお宅へ伺った。
今日の作業は男爵の新ジャガ掘り。タケジ君たちは若い仲間達と「大栄ファーマーズクラブ」を設立し、学校給食に地元の野菜を使ってもらおうと働きかけている。それで今日は給食センターに納品する男爵を収穫するのだそうだ。モンペとTシャツ、地下足袋をはいて首にタオルを巻き、トラックの荷台に乗せてもらって、一緒にじゃがいも畑に向かう。最初に茎を鎌で刈ってからマルチをはがす。その後、一度、鍬で土を掘ってからあとは手でジャガイモを取り、土を落としてコンテナに入れていく。「カワバタさんやけに農作業が似合ってますね~」と言われて素直に喜ぶ私。土に触れているって何て楽しいんだろう。
高柳さんの畑では主に「キタアカリ」を作っているが、それは量が多いので芋ほり機を使って収穫する。でも学校給食用には男爵を指定されているので、それは別に作っていて、面積が小さいのでそこだけは手堀りをするそうだ。午前中は暑くもなく寒くもなくちょうどいいお天気。畑で作業している時に吹いてくる風はなんともいい気持ち。タケジ君と農業研修生のタロウ君、そして私の3人で160キロくらいを収穫し、その後は大きさごとに分別作業。帰りに新ジャガをたっぷり譲っていただいたので、店に帰ってから収穫物!を前に得意気な私の顔をミオちゃんに撮ってもらった。お手伝いに行ったというよりも幼稚園児の芋ほり遠足のような?時間になってしまい、「援農」と言うにはほど遠いが、草取りなど畑仕事はまだまだあるので、これからも時々行かせていただこうと思う。お手伝いできる方、一緒に行きませんか?

| | Comments (1) | TrackBack (0)

June 14, 2006

にわとりひろばの湯浅さんのお宅へ

Dsc07754秋の収穫祭や節分のイベントなどに風楽の店頭で美味しい玄米もちを臼と杵でついてくれるにわとりひろばの湯浅さん。平飼いの養鶏をやりながら、その鶏糞を肥料にして無農薬のお米も作っている生産者さんだ。ご夫婦共に気さくな方たちでよく店にもお食事に来てくださる。
湯浅さんとお話するのはとても楽しいので時々お宅にも遊びに行っている。今日も夕方からアイちゃん、アリミちゃん、レイコちゃんと私の4人で行ってきた。いつも湯浅さんにはご飯と味噌汁だけ用意していただいて、お惣菜は風楽で作って持っていくようにしている。でも今日も早い時間から店がとても忙しくなって、作ったものは全部なくなってしまった。後からいらした方に定食がなくなってしまったことをお伝えすると、「定食を食べたかったから・・・」と言ってお帰りになる方が4組ほどいらっしゃって申し訳なかったなあと思う。昨日に引き続き今日もたくさんの方に来ていただいてビックリしている。
2時からは食品衛生の講習会を受けに行く。年に一回、飲食店を営む人は受講しなければならない。その後、おかげさま農場に野菜を買いに行き、車を運転しながら、さて湯浅さんのお宅に持っていくお惣菜は何を作ろうかとメニューを考える。時間がないからさっと作れるものにしなくては・・・と大急ぎで店に戻って、トマトと新玉ネギのサラダ、人参とインゲンの白和え、納豆とモロヘイアのおかか和えを作り、新ジャガは煮る時間がなかったので出汁を持って湯浅さんのお宅に行ってから火にかけた。バタバタと慌しい一日だったけれど、湯浅さんのお宅でみんなと一緒に夕食を食べながらアレコレとお話できたひとときはとても楽しかった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 13, 2006

トウモロコシ畑にて

Dsc07725朝、ミレーの取材でおかげさま農場のトウモロコシ畑に行ってきた。畑ですくすくと成長しこれから出荷されるのを待っている無農薬のトウモロコシたち。子供達が小さかった頃、初夏のおやつと言えばトウモロコシか新ジャガかスイカだった。茹でても茹でても手が伸びてきて10本単位で買ってもあっと言う間になくなってしまった。
そのトウモロコシ。取材に行ってお話をお聞きしてちょっと見る目が変わってきた。一番上にあるのがトウモロコシの花で雄しべの働きをする。そしてトウモロコシの上から伸びているヒゲはトウモロコシの雌しべ。風や虫たちによって自然に受粉して実になっていくのだが、実はトウモロコシの粒というのはヒゲの本数だけあるのだという。まだ未成熟でこれから実が大きくなっていく時期なので、今日行った畑のトウモロコシのヒゲはツヤツヤとした黄緑色。大きくていいトウモロコシにするために1本の木からたった一つの実だけを残して、脇からできる小さなトウモロコシは若いうちにボキボキと折って行く。これがいわゆる「ヤングコーン」と言われるもの。ちょうど農家さんがヤングコーンを取り除く作業をしている時だったので、「もったいなーい!!これ下さい~」と拾っていたら、「向こうにもう少し大きくなった脇芽があるからそれをあげるよ」と違う畑に移動することになった。ヤングコーンも出荷していただけるといいのにとお願いしたら、出荷するとなると気を使ってボキボキと折れなくなっちゃうし、大きさもマチマチだから手間がかかってできないのだそうだ。コンテナいっぱいのヤングコーンを店に持って帰り、すぐに皮をむいてさっと茹で、出汁醤油とかつお節と一緒に漬け込んで今日の1品にした。めったに手に入らない貴重品だ。若々しい黄緑色のヒゲに感動したサッチーはすぐさま三つ編みにして「どう素敵なヘアピースでしょ?」と髪につけたのでみんなで大笑い。そんなことをして遊んでいたら店がどんどん混み始めて、みるみるうちに定食は完売。ここ数日お客さまが少なかったのであまりの混雑ぶりに私たちの方がビックリ。あんなにいっぱいあったヤングコーンもあっという間になくなってしまった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 12, 2006

真竹のおみあげ

Dsc07718土曜日のOB会の時に、お世話になったデイレクターの方から真竹と山椒の実のおみあげをいただいた。今回のOB会があるまで、ずっと連絡を取っていなかったので、私が店をやっていることも多分、ご存知なかったはず。でも会の出欠席の連絡に使ったメールアドレスから、うちの店のサイトとブログのアドレスを知り(メールの末尾にいつもURLが入るように設定してある)、あらかじめ目を通して下さっていた。だから会うなり「ずーっと会っていなかったけど、エーちゃん、元気でいい仕事しているねえ。ブログも面白くて夢中になってずっと読んじゃったよ。コレうちの近くで採ってきたから店で使ってね」と一本一本丁寧に包んだ真竹のおみあげを用意しておいてくださった。
早く食べたかったけれど、昨日も出張料理に出かけてしまったので、今朝、竹になってないだろうかと心配しながら?皮をむいてサッと煮ることにした。真竹はアクがなくエグミもないので食べやすい。今日のメニューのグルテンミートの酢豚風の煮物にさっそく加えて美味しくいただいた。千葉よりも都会の横浜で採れた筍をいただくなんて、何だか不思議な気がするが、ご自分で採ってきたものをわざわざ私のために持って来てくださったというお心遣いがとても嬉しい。横浜YMCAのデイレクターの方たちには本当にお世話になった。世間知らずで向こう見ずで甘ったれの私にリーダーという機会を与えてくださった。できない私の泣き言もよく聞いていただいた。いつも自分が一番若くて教えていただくばかりだったあの時代から、時は流れ、気がつけば私の周りには私より若い人たちばかり。いつのまにか自分の方が先輩と言う立場になってしまって、あの時、いただいたものを今度は私が若い人たちにお返ししていく番になってしまった。私が何を伝えていけるのだろうか。私にできることと言えば自分を見つめながらただ真っ直ぐに生きていくということだけ。前を向いて真っ直ぐに生きようとすれば当然向かいくる風にぶつかることもある。それにどう向き合うか・・・。まだまだ迷うことも多いけれど、いただいたものに感謝しながら、「お返し」のできる人生にしていきたい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 11, 2006

パラダイムシフトウェデイング

Dsc07705今日は私の参加しているNPO「くりもとミレニアムシテイ」の中で、一代イベントである結婚パーテイが行われた。名付けて「パラダイムシフトウェデイング」。農場での手作り結婚パーテイだ。代表理事である井口浩さんが高野道代さんとご結婚されることになったので、そのお祝いを会員や友達みんなで集まってミレニアムシテイで行うというもの。コンサートやスピーチ、ダンスの時間があったり、集まった独身男女のために出会いのゲームがあったりと昼から夕方まで盛りだくさんのプログラム。
私はその中でお料理の担当になったので、今日は出張料理をするため、昨日遅く帰って3時過ぎに寝たというのに、6時にはもう起きて出かける準備をした。鶏とゴボーの炊き込みご飯、スモークサーモンとイカのマリネ、ヒヨコ豆のトマト煮、夏野菜のハーブオイル漬け、レンズ豆とトマトとカブのサラダ、ほうれん草とベーコンのキッシュ、タンドリーチキン、ムラサキ芋とオカラのサラダ、新ジャガのハーブ炒め、小松菜とえのき茸とハムの和え物など10種類を作った。この他、お好み焼き、天ぷら、ラーメンとギョウザ、カナッペなどお料理もいっぱい!手作りのウエディングケーキはチョコレートステイックを使ってミレニアムシテイの小屋のミニチュアが並んだデコレーションだった。何しろ参加者は120人もいたので、足りるかどうかが一番心配で、一昨日のうちに買い物をして歩き、何度も買い忘れたものがないかチェックし、昨日の日中にメニューの半分は作って下準備をしていった。そのせいか混乱なく作ることができ、量もたっぷり!今回は特にヴェジメニューのご要望がなかったので、チキンやハム、ベーコンなども使ったけれど、いろいろな方に「美味しかった~」と声をかけていただき、作り甲斐もあった。結局食べきれないほどの量になってしまったが、パーテイの時ってそれくらいがちょうどいいのかもしれない。だけど今頃になって睡魔が・・・。明日締め切りの原稿も書かねばならないのだが、今日はもう早く寝てしまおう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

楽しかったOB会

Dsc07699午前1時。やっと家に帰ってくることができた。横浜まで行って終電で帰宅するとそんな時間になってしまう。それで12時前にブログのアップができなかったので日付が変わってしまったがこれは10日のブログです。
今日は私の同窓会だった。と言っても高校や大学のではない。学生時代に横浜YMCAでボランティアリーダーをやっていた。「冒険クラブ」と言って小学生を連れて毎月楽しいプログラムを体験する野外活動と、夏は海や山川に行く子供キャンプ、冬はスキーキャンプなどに参加した。通算4年のリーダー時代に行ったキャンプの数は計り知れず、YMCAは私の青春そのものだ。そのリーダー仲間たちとのOB会が中華街の「招福門」というお店で開かれた。当時のメンバーだった男の子(と言ってももう立派な大人になっている!)が経営する中華街で人気のお店だ。私たちの代はリーダー同士がとても仲がよくて5組ものカップルが生まれたほどだ。今まで何度かOB会をやっていたのだが、私も元夫とはYMCAで知り合ったので、離婚後、共通の仲間が集まる会には行きたくなかった。が、離婚して10年。よくやく私もそういう場所を懐かしく思い出せるようになってきた。とても楽しみにしていたので遅刻をしないよう夕方もちょっとだけ早く店を抜け出させてもらった。以前は関内のYNCAで仕事もしていたというのに、新しく開通したみなとみらい線の乗り場に迷い、様変わりした元町界隈に驚き、すっかりオノボリサン状態。だけど久しぶりに再会した仲間たちは今でも私のことを「エーちゃん」と呼び、私もまた彼らを昔の名前で呼ぶ。25年。お互いに年をとったが、少なくとも今は元気で再会を喜び合い、リーダー時代に学んだことを肥やしにしながら毎日を大切に生きている。
電気も水道もガスもない所にテントを張って、自然の中で生活していく方法を見つけること、モノではなく草や木や風と遊ぶ時間・・・みんなでけらけらと笑い転げていたっけ。私がアジアのどんな場所に行っても順応できるのも、モノがなくても平気で暮らしていけるのも、多分、あの時代があったからだろう。今でも私の原点になっている。
今ある自分とあの頃の自分の姿を重ね合わせて近況報告を話していたら、突然、言葉に詰って涙が出てきてしまった。こんなにも自分の中に幸せな時間があったんだということがすごく嬉しくて。そしてその後の人生では確かに大変なことがいろいろあったけれど、たくさんの方に助けていただいた。たくさんの方に教えていただいた。たくさんの方に育てていただいた。だから今の私がいるんだなあと思ったら急に泣けてきたのだ。人生のめぐり合わせや起る出来事というのはなんて有難いものなのだろう・・・。
楽しい時間だった。みんな元気でまた会おうね!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 09, 2006

メイプルシロップ

Dsc07693最近、マイブームになっているのがメイプルシロップだ。ヨーグルトにかけて食べたり、寒天にかけたり、ちょっと変わった食べ方ではトコロテンにかけて食べるというもの。夜、出かけて遅くなり、食事ができなかった時は、なるべくなら固形物を腸内に入れたくない。でも何となく口寂しい時に、トコロテンにメイプルをかけて、ちょっとした満腹感を味わっている。今、スタッフの間ではなぜか寒天ブーム(今頃遅いって?)なのだが、私が一番好きな食べ方はやはりメイプルときな粉の組み合わせ。店の人気メニュー「豆乳きな粉ドリンク」の材料は豆乳ときな粉とメイプルシロップ。この3つはとてもよく似合うと思う。
最近、メイプルシロップを店に置くようになった。カナダ産の無添加のものだ。木に穴をあけ、木の成長に欠かせない貴重な樹液を集めていくので、採取できるのは樹齢40年以上に木に限られ、1本の木には3つまでしか穴をあけられないという決まりまであるそうだ。メイプルシロップ1ℓを作るのに40ℓもの樹液を煮詰めるというから、100%天然のメイプルシロップが高価なのは頷ける。
また低カロリーで、炭水化物を糖や脂肪に変換するのをおさえる働きがあるので、砂糖を使うよりも体への負担が少ないし、脂肪分はなく、カリウムやカルシウムが豊富に含まれた健康食材でもある。マクロビオテイックを実践している方の甘みもメイプルだけはOKという方が多いので、マクロの方用のクッキーを作る時にも大活躍だ。
実は私は最初、独特の香りが苦手だったのだが、慣れてくるとその香りがクセになって、今では砂糖の出番が激減してしまった。よかったらどうぞお試しください。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

June 08, 2006

ズッキーニのカレー

Dsc07691今日は私のお休みで久しぶりに家にいられたので、部屋の掃除をしてやっと冬物の衣類を片付けることができた。どこかへランチに行きたかったのだが、片づけをしているうちにランチタイムが終わってしまった。今日は野口整体の活元会に参加する日で、ゲストの方もお連れする予定だったので、夕方からカレーを作った。活元会が終わった後で、参加した人たちと夕食にするためだ。ニンニクとズッキーニとトマトを炒めて、店のカレーをベースにしたズッキーニカレーを作った。夏野菜カレーで最も似合う野菜といえばナスとズッキーニだろう。ズッキーニの歯ごたえを残すために炒めたら取り出して、煮込んだ後、最後にズッキーニを入れるのがコツ。一緒に煮込んだらズッキーニは柔らかいのでトロけてなくなってしまう。
鍋にいっぱい作って持っていったが、皆「美味しい美味しい~」と言ってくれて見事、空っぽになってしまった。作った料理がすっかりなくなるというのは作り甲斐がある。
延び延びになっていた本を返しに図書館へ。大好きな場所なのに中々思うように行ける時間が取れなくて残念。だけど本がない生活なんて考えられない。読む速度は若い時に比べてすっかり遅くなってしまったけれど、新しい本を借りてくるといつもどれから読もうかとワクワクする。今日借りた本、さて今夜は何を読もうかな・・・。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 07, 2006

今日は料理教室

Dsc07685今日は2回目の風楽の料理教室。こじんまりとやろうと思っていたのだが、フタを開けてみたら10人もの方が参加して下さってビックリ!厨房の中に入っていただいて、あらかじめ野菜を切るなど下ごしらえをした上で、私がデモンストレーションをしていくのだが、10人もあの狭い厨房に入るとなると狭くて申し訳なかった。今日のメニューは炒り大豆の玄米ご飯、タカキビのハンバーグしめじあんかけ、クルミ入り白和え、夏野菜の揚げ浸し、穀物コーヒーゼリー。片方で大豆を炒りながら、片方でタカキビを炊くなど、同時進行させていったので、ちょっとわかりにくかったのではないかなあと反省つつ、一回の教室で少しでも多くのメニューをご紹介したいと思ったので、レシピを片手にちょっと駆け足で進めさせていただいた。
参加してくださった方がハンバーグを丸めている様子を写真に撮ろうと思っていたのだが、忙しくてすっかり忘れてしまった。写真はお食事の時、お皿に盛り付けたお惣菜を写すのが精一杯。参加してくださった方々と一緒にのんびりフロアに座って食べよう・・・なんてわけにもいかなくて、レイコちゃんと片づけが終わってから二人で「もう背中とお腹がくっつきそうだね~」と言いながらやっと夕食タイム。
だけど料理教室はやらせていただくことが自分にとっての勉強になるので、今後も企画していこうと思った。ちなみに3回目は7月5日(水)4時から。大豆タンパクを使った酢豚風の煮物の他、3、4品を作る予定。今日いらした方の中からも何名かはお申込みをいただいた。パン教室も好評につき次回は7月15日(土)にクルミカマンベールパンとアンパンをもう一度、さらに7月26日(水)はレーズンで酵母をおこしてパンを焼くパン教室も予定している。お時間のある方はぜひご参加ください。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 06, 2006

野菜談義

Dsc07681おかげさま農場の新じゃがの出荷が始まった。先週、南房総に行った時、国道沿いの農産物直売所をハシゴしながら無農薬の野菜を探し歩いた。帰りの車には、まだ北総では採れない新ジャガ、ラディッシュ、キュウリ、ズッキーニ、いんげん、絹さやなどを山ほど積んで来た。やっぱり暖かい分だけ収穫も早いのだろう。
昨日、友達がおかげさま農場の野菜を私に代わって取りに行ってくれた。その中に新じゃがやキュウリ、インゲンなんかも入っていた。おかげさま農場の初物だ。季節の野菜しか食べていないので、キュウリが出回り始めると、いよいよ夏がくるのだなあと思う。冬の間は体を冷やすキュウリを食べたいとは思わないけれど、蒸し暑い日が続くとキュウリを刻んで生野菜のサラダが食べたくなってくる。その季節ごとの恵みをいただいていると、作物の収穫で季節の移ろいを先取りできる。初物が出るのを心から待ちわびるという楽しみだってある。
夜、野菜を取って来てくれた友達と店で話し込む。一年前、「無農薬野菜の直売所のようなものをやりたいのですが・・・」と店に来てくれたのが出会ったきっかけだった。以来、店の収穫祭を手伝ってくれたり、時々野菜も取りに行ってくれたり、あれこれ話したりしているうちにすっかり友達になってしまった。彼もまたおかげさま農場の野菜の美味しさに惚れ込んだ人だ。この美味しくって新鮮な野菜を少しでも多くの人に食べてもらうにはどんな方法があるのだろうと模索している。私が農家さんから聞いた話や野菜の食べ方なども興味深く聞いてくれるので、ついつい野菜談義に花が咲き、昨日も気がついたら夜中の2時を回ってしまった(夜中に男と女が二人だけでほうじ茶をすすりながら野菜の話をしているというのも何だか可笑しいね・・・?)。
だけど自分にどんなことができるか真面目に考えている人には真面目に向きたいたいと思うし、私が持っている情報と経験がお役に立つのならどんなことでもお伝えしたいと思う。それに野菜の美味しさを同じように分かち合えるのはとても嬉しいことなので、私もそういう話だったらいくらでも話していたかったのだが、残念ながら瞼が下がってきてしまいお開きに。
彼の取ってきてくれたおかげさま農場の野菜の中からさっそく今日はいんげんと人参の味噌炒めを作った。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 05, 2006

よもぎだんご

Dsc07678今日の朝はミレーに取材に行ってきたので、私の留守の間にサッチーがよもぎだんこのデザートを作っていてくれた。昨日、知人からコゴミをほんの少しいただいたので、賄いの時に天ぷらにして食べた。毎年、春は山菜づくしなのだが、今年は私が長野の山菜摘みに行かなかったので、あまりたっぷりとは食べられなかったね・・・なんて話していたので、サッチーがさっそく今朝、まだ伸び切っていないよもぎを近所から見つけて摘んできてくれたのだろう。これで厨房にも遅い春が?やってきた。
最近はやらなくなったけれど、子供達が小さかった頃はよくみんなでよもぎを摘んできては、よもぎだんごを一緒になって作った。みんなで摘むとあっという間にすごい量になってしまうので、使いきれないよもぎは干してお茶にしたり、干したものをさらにガーゼに包んで枕カバーの中に入れて「よもぎ枕」にした。ほんのりとしたよもぎの香りがして安眠できたような気がする。同じ要領で友人は「よもぎざぶとん」を作って、椅子の下にずっと敷いて座っていたら、痔が治ったと言っていた。よもぎにはそれほど薬効があるのだろう。
本当に子供達が小さかった頃は、春は土筆を摘んで佃煮にしたり、ノビルを摘んでギョウザに入れたり、筍を掘りに行ったり、タンポポの根っこを引き抜いて自家製のタンポポコーヒーを作ったり、桑の実を集めてジャムにしたり・・・と身近な所にある草や植物を採取して、よくマメにいろいろなものを作って遊んでいた。最近、そういうことを妙に懐かしく思い出す。今度、そういうことを一緒にやる相手がいるとしたら、もう孫の世代?なのかもしれないが、自分が孫とそういうことをしている姿を想像したら、まだずっと先でいいやって思った。ミレーの事務所に寄ったので、取材の後、久しぶりにグミの実を食べた。甘酸っぱい懐かしい味がした。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

June 04, 2006

穀物コーヒーゼリー

Dsc07658朝、早くから白神こだま酵母をおこしてピザの生地を仕込む。オーブンをつけたら厨房はとても暑くなったので、ひんやりしたデザートが食べたくなった。ちょっと涼しげなこのデザートを見ても、何だかわかる人はほとんどいないかも。これは穀物コーヒーとメイプルシロップで作ったゼリー(寒天)。風楽で使っている穀物コーヒーはフランスの「エヴァーナット社」のもので、チコリ、小麦、麦芽、いちじく、どんぐりなど原料は全てオーガニック。顆粒タイプで使いやすく、コーヒーの味はするが、カフェインが入っていないので、お子さんでも安心してお飲みいただける。
冷やして固めてからメイプルシロップをかけたのだが、味見の時、思いきってきな粉もかけてみたら、これがまた黒糖菓子のような風味になってすごく美味しかったのだ。もちろん今日のスタッフも全員「おいしいね~!!」を連呼。ちょっと思いついて何気なく作ったものがこんなに簡単で美味しくなるなんて・・・料理は発想する楽しさがあるから好きだ。
風楽のお向かいの宗吾霊堂では今日から紫陽花まつりが始まった。宗吾霊堂350年祭の記念に、成田市の花である紫陽花を植樹し、このお寺を成田市随一の紫陽花寺にしていこうという計画が立てられた。中村勘九郎も来賓として植樹に来たのを私も店の窓からチラリと見た。あれから3年。よくやく紫陽花が増え始め、今年初めて「宗吾霊堂紫陽花まつり」が開催されることになった。6月いっぱい毎週日曜日には大本堂でお茶会やお琴、胡弓の演奏などが行われるということだ。誰もが知っている紫陽花寺と言えば宗吾霊堂・・・そんな日が早く来るといいな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 03, 2006

今日はお弁当屋さん?

Dsc07656今日は7時からお弁当屋さんになったようなつもりで働いた。お世話になっているあいりん堂さんが薬方堂の佐藤成志先生をお迎えして野草観察会を開くので、その時に食べるお弁当を注文いただいたのだ。定番のお弁当ではなく、おにぎりにおかずを数品付けて欲しいというご希望があったので、ずっと以前にあいりん堂さんからいただいたフタ付きのプラスチック容器に入れてお届けした。その数なんと40個!。おにぎりたっだので玄米を圧力鍋で3回炊いた。おかずは定食に合わせてアワだんご、切干大根の煮物、菜っ葉の胡麻和え、トラ豆。一つ一つをホイル皿に乗せてから容器に入れるのでその時間がかかったけれど、お昼前には何とか配達に出ることができた。
店に戻ると大宮に住む友達が成田まで来てるので、私がいるようなら店に寄るけど・・・という電話をもらう。会うのは4年ぶりなので私もフロアでちょっと話したい。午前中だけの予定だったレイコちゃんに仕事を延長してもらい。私は厨房から抜けて友達の席に一緒に座って話すことができた。年齢を経た友達に再会するとだいたい近況報告は親の介護の話か自身の健康の話から始まる(いつのまにかそんな年?になってしまったんだなあ・・・)。
今日来てくれた友達も一人は長く糖尿病を患い、もう一人はちょっと前に軽いリュウマチが発症したと言う。それでも二人共、とても元気で、体を労わりながら好きな仕事を続けていると聞き嬉しくなる。気をつけていても加齢と共に、多かれ少なかれ体のガタはやってくる。幸い今の所、健康に恵まれている私は、動けるうちはお役に立てる仕事をさせていただきたいと思っているが、明日はどうなるかなんて全くわからない。大切なのは生きていることに感謝しながら、毎日何気ない感動を暮らしの中に見つけていけること。そして今日のお食事を美味しく楽しくありがたくいただけること・・・懐かしい友達との語らいの中でそんなことをふっと思った。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

June 02, 2006

店舗検査

Dsc07653今日は保健所の店舗検査の日だった。飲食店を始める時は食器棚や手洗い場などのチェック項目があり、開業にあたってその条件をクリアしなければならない。さらに講習を受けてから営業許可書を保健所から出してもらう。その後も最低一年に一度は食品衛生管理の講習を受けたり、検便をする義務がある。そしてもっともやっかいなのが、この時期に行われる店舗検査だ。実際に保健所の職員が厨房の中に入って、日頃の衛生状態を見回りにやってくるのだ。もちろんいつも衛生的に使っているつもりだが、日常の雑事に追われて掃除が抜け落ちている部分も多少はある(万が一、抜き打ちでこの検査があったとしたら、ほとんどの飲食店は大焦り?!することだろう)。
だから昨日になって慌てて私は徹底的に厨房を掃除した。その甲斐あって、今日の店舗検査では焦ることなく?キレイな状態の厨房を見ていただくことができた。棚もこんなにスッキリと片付いている。でも検査が無事に終わってほっとしたら、すぐに元の状態に戻ってしまった。この店舗検査、毎年のことだけど、いつも検査前はドキドキだ。でも千葉市で飲食店をやっている友達に聞いたら、そんなのやったことがないとのこと。羨ましい~!って心から思った。それほど私にとっては面倒なのだが、でも検査があるから掃除もするというもの・・・じゃなかった・・・検査があってもなくても厨房の掃除はしてますよ~!!
夕方からは「有機本業」である本コミ企画の五味正彦さんが店に来て下さって、お食事をしながら本の出版についてのアドバイスをいろいろいただく。五味さんは出版という側面からオーガニックやエコロジーの活動をずっと昔からやってきた方なので、幅広い知識と情報を持っていらっしゃる。お話していてもすごく面白い方だ。私の書きたいと思っているテーマについて、どのような形が一番いいのかご相談させていただきながら、とても楽しい時間を過ごすことができた。10時半過ぎ成田の駅までお送りしたのだが、これから吉祥寺のお宅まで無事にお帰りになれるのだろうか・・・・とちょっと心配。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

June 01, 2006

勝浦の朝市

Dsc07652_1火曜日に女友達4人で集まって夕食会をしながら楽しくしゃべり尽くした後、今度は別の友達に会うため夜10時過ぎ、車を走らせ長生郡にあるオーシャンスパ九十九里太陽の里」へ。あらかじめ私の体が空くのが遅くなるとわかっていたので、深夜に到着しても気兼ねなく過ごせるような待ち合わせ場所を選んだのだ。広い露天風呂と仮眠室もあるので、ゆっくり過ごせる。だけど土曜日から連チャンで4日間も夜にいろいろ予定が入っていたので、かなり疲れ気味の私は話もそこそこにお風呂に入ると眠ってしまった。
それで今朝はちょっと足を伸ばして勝浦の朝市に行ってきた。輪島高山に並び日本三大朝市の一つだそうだ。輪島も高山も朝市に行ったことがあるのに、なぜか地元千葉の勝浦の朝市には縁がなかった。行っても時間が遅くて終わっていたり休市だったりで、ちゃんと歩くのは今回が初めて。おばあちゃんが畑で取れた野菜を並べたり、魚屋さんがカツオや干物を売っていたりする。どこかのんびりとした懐かしい風景で、私はカンボジアやミャンマーの市場の光景と重なった。北総地域ではまだ収穫できないのに、もう新ジャガやズッキーニが並んでいたのにはビックリ。さすが南房総は暖かい。本当はそのまま海辺でのんびりしたかったのだが、明日は保健所の店舗検査があるので、店を掃除しなければならない。国道沿いにある直売所でいろいろな野菜を仕入れて昼過ぎに店に戻り、私はひたすら厨房を片付け続けた。おかげですっかりピッカピカの厨房になったのだが、何もかもとりあえず片付けてしまったので、どこに何があるのかわからなくなりつつある・・・・。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« May 2006 | Main | July 2006 »