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June 22, 2006

パパラギ

Dsc07810図書館で面白い本を見つけた。絵本「パパラギ」。嬉しくてさっそく近くのソファに座ってそのまま読んでしまった。パパラギとはサモア語で「空を打ち破ってきた人」という意味だ。白い帆船に乗って白人の宣教師が島にやってきた時、本当に空が破けてそこから人が来たとサモアの人たちは思ったらしい。当時、初めてヨーロッパを旅して文明人を見た南の島の酋長ツイアビが島人に話したことが編集されたオリジナル本の初版は1920年。まだ第一次世界大戦が終結して間もない頃だ。日本では1981年に刊行された。右は私の持っている「パパラギ」。1990年発行のものでこの時点ですでに44刷目、今も版を重ね続けていることだろう。すでに日に焼け汚れてしまったが、このパパラギは私にとって座右の書であり、とても大切にしている一冊だ。
そんなパパラギがシンプルに構成され画家の和田誠さんのユニークな絵が加わって絵本になっていたのだ。2002年に刊行されていたらしいが私は気がつかなかった。オリジナルに比べるとかなり要約されているけれど、和田誠さんの書いた絵を見たら酋長もきっと「そうそうそんな感じだよ」って的を得たイラストを納得してくれそうな気がする。実際、私たちの生きる現代という時代の歯車はもう決して止められない所に来ているから、ここに書かれていることはある意味で見果てぬ夢である。だけど一人一人の心の中に、ほんのちょっとだけでいいからこうした気持ちを持っていられたら、社会はずっと生きやすくなるのではないだろうか。まだパパラギに出会ったことのない方、ぜひお読みになってくださいね。
「私たちの仕事はほんの少しで、職業ということでは貧しく見えるかもしれない。だが、たくさんの島のきょうだいたちは、喜びとともに自分の仕事をする。苦しみながらではない。サモアの若者たちは歌いながらタロ芋畑へいそぎ、娘たちは歌いながら小川で腰布を洗う。私たちとパパラギとの違いは、まさにここにある」(立風書房)

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