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July 22, 2006

東京平和映画祭

Dsc08025今日、私は店を抜けさせてもらって、朝からオリンピック記念青少年総合センターで開催された「東京平和映画祭」に行ってきた。普通のロードショーやテレビでは中々観る機会のない社会的なテーマを扱った自主制作の映画を、実行委員たちの手によって一年に一度上映しているお祭りだ。代表を務めているのは鴨川在住の平和運動家きくちゆみさん。イラク戦争開戦の時、市民のカンパを募って新聞に停戦広告を出した人だ。
ロビーでは様々な団体の活動をアピールするブースもあった。私も以前は人権週間や平和集会、反原発の映画会などの実行委員に関わったり、それらのイベントには店からフェアトレードの雑貨を持って出展したりしていた。だから今も知り合いにはそういう活動をしている人たちが多い。この映画祭のことも知り合いから聞き、観たかった作品が並んでいたので何とか時間を作ってぜひ参加したいと思った。
何の罪もない子供や家族を米軍によって殺されたイラクの人たちを描いた「Little Birds」。第三世界を牛耳ることを望むアメリカの犠牲となり多額の借金で破綻しつつある南の国を描いた「ジャマイカ楽園の真実」。アメリカの12歳の少年がヒロシマ・ナガサキに原爆はなぜ落とされたの?と疑問を調べていく「魔法のランプのジニー」。原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が来年いよいよ稼動し巨大な核のゴミと生きることを強いられた人たちを追った「六ヶ所村ラプソディー」。そしてきくちゆみさんプロデュースの「平和の創り方」と「映画 日本国憲法」。
朝10時から夜10時まで連続6本の上映だ。会場は上映を重ねるごとに参加者が増え夕方にはほぼ満席になっていた。もちろん全部観るつもりで行ったのだが日頃かけないメガネをかけてスクリーンの字幕を追っていたら目が非常に疲れやむなく5本目でリタイア。「日本国憲法」は一番観たい作品だったが最後の上映だったので非常に残念。どの映画も報道されない歴史の真実を丁寧に追っている良質の作品だと思う。空爆で家族を失ったイラクの男性が日本人のカメラマンに向かって「何で日本はアメリカの側につくんだ。こんなことが許されるのか!私たちが何をしたというのだ!」と叫ぶ。
無農薬でお米を作り続けてきた六ケ所村の農家の人は再処理工場が稼動するという状況を正直に消費者にお知らせした。届いた返事は「汚染が心配だからこれからは買うのを控えたい」。それまでずっと彼女のお米を美味しいと言って食べ続けていた人たちだ。真面目に生きてきた普通の人たちのそういう現実に一体どう向き合ったらいいのだろうか。どうすれば権力や戦争に加担することのない平和な社会を築いていけるのだろうか・・・。
都会の休日に、こんなにも多くの若者達が映画祭のために集まってきた。そのことがせめてもの希望だけれども。
ガンジーは語る。「現代の戦争の主な原因は地上のいわゆる弱い民族を搾取しようとする非人間的競争にあるのではなかろうか」。それは何もアメリカだけに限ったことではない。誰の心の中にもそういう競争の種はあるのだ。だから戦争は決して他人事ではない。そして「平和を守る」ということも決して人事にしてはいけないのだと痛感した。

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