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October 16, 2006

グリーンポート・アグリ

Dsc08754成田空港が所有する空港周辺の畑を利用して有機農業を広げ、自然環境を整えていこうとする動きが始まっている。昨年、設立された「グリーンポートアグリ」という会社が、その発信源となっている。私も知っている有機農業をやっている農家さんたち4人が出資者となり成田国際空港株式会社(旧空港公団)と協力し合いながら、農業研修生を受け入れ、騒音直下で移転した農家さんたちの畑を使って有機農業の研修を行っているのだ。その指導者の中にはおかげさま農場の高柳功さんもいる。
今朝はミレーの取材でグリーンポートアグリの事務所でいろいろお話を伺ってから、芝山町辺田の畑を見学に行った。この場所は空港反対闘争の中から生まれた「三里塚農法の会」のメンバーである龍崎さんや三ノ宮さんたちがかつて暮らし、耕作していた土地だ。30年もの間、堆肥を作り土を豊かにしながら、有機野菜を作ってきた。空を飛ぶ飛行機の騒音さえ聞こえなければ、緑豊かで肥沃な大地なので、そのまま住みたくなるような場所だ。
以前、龍崎さんとお話した時、千葉県には発展のシンボルである成田空港があるけれど、その空港は農地の上に建設された。だから発展の影には農業があるということを忘れてはならない。農業は命を育む大切な仕事だから、空港と共存していくためにも空港周辺の畑で有機農業を広げていきたいと言われていた。そのためにもかつての闘争相手であった空港会社と協力しながら新しい一歩を踏み出した。
私は何軒もの農家さんとお会いしてきたが、龍崎さんのそのお話はとても印象に残っている。東京生まれの私が誰も知り合いのない千葉県に移り住んで15年ちょっと。住んでみてわかったことは千葉には有機農業をやっている農家さんがとても多いということ。今の仕事もこの場所にいなければできなかっただろう。
研修生の方ともお会いすることができた。研修が終われば近くの土地に就農する予定だそうだ。昼すぎには一度店に戻って仕事をしてから、夕方店を閉めた後、今度は龍崎さんの移転先である三里塚の畑に行ってきた。龍崎さんは移転する条件に、代替地の土壌分析をし土壌改良をし、すぐに有機農業ができるような畑を作ることと言ったそうだ。その畑で昨年、初めて人参が収穫された。時はいろいろなものを静かに整えていってくれる力がある。龍崎さんは新しい畑で育った葉生姜をどっかーんと抜いて分けてくださった。香りの強い生姜だ。土が生きている。

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