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December 24, 2006

百姓屋敷わらへ 船越さんのセミナーに参加してきました

Dsc09430料理の本は山ほどあれど、私が最も好きな一冊は?と聞かれたら迷わず「わらのごはん」と答える。単なるレシピ本ではなく生き方にまで影響を与えてくれた素晴らしい本だと思う。また船越さんの著作「おいしく楽しくありがたく」は、大切なエッセンスがたっぷりと詰まっている一冊で、タイトルはそのまま店のコンセプトにもつながっている。
お子さんを現地のシュタイナー学校に通わせるために、2000年よりニュージーランドにご家族で移住していたが、今年の年末に帰国し、今後は日本で生活しながら、新しいわらを展開させていくという。そして今回船越さんのセミナーがわらで開催されるというので、ずっと会いたかった私は迷わず参加することにした。
伊勢神宮をご参拝した後、伊勢に一泊し、翌朝、大阪に出て新幹線で岡山へ。さらにバスで2時間ちょっと。吉備高原の山の中に百姓屋敷わらはあった。窓から遠くの山々の雲海が見渡せる素晴らしいロケーションだった。
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船越さんの料理は重ね煮が有名だが、これは陰と陽の野菜の特性を生かしながら順番に野菜を鍋に敷き詰め調理していく。調和の取れた煮物はとても力のある食べ物となり、今ではこの手法が病院などでも取り入れられている。
料理教室では厨房に入って参加者が野菜を刻み人参と玉ネギ、椎茸の重ね煮を作った。包丁を握り野菜に向き合う船越さんの姿は、陽気にお話されている時とはちょっと違って、塩を振る手つきなど真剣そのもの。私は人の手を見るのが好きなので船越さんの手元をずっと見ていた。茶褐色に日焼けした働き者のゴツイ手だ。その手を鍋にかざして、毎回火にかける前に祈るのだと言う。写真はその重ね煮から作った豆腐ハンバーグと味噌汁、蕎麦サラダ。一つに鍋で作った重ね煮からたくさんのメニューが広がっていく。
船越さんのお話はどれも心に響くものばかりで、何度、私は泣いてしまっただろう。とにかく食べ物に対して真摯な姿勢を持っている方だ。自然界の営みや野菜を作っている人に感謝しながら、素材に失礼のないように向き合うこと。人間が野菜や玄米を食べ命をいただいているということは、天から生きることを許されたということ。だから生かされている一人一人の命は全て尊くて心からお大切でかけがえのないものだと話す。
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船越さんは命に対する確信があるから、真正直に自分のやりたいことを楽しみながら生きている。そして何より自由な人だ。こうありたいという人生に対するイメージも明確で、思い続けることでいつのまにかそれが現実になっていくという経験をたくさんされている。そして生きていることの責任を決して他の何かに転じることをしない。何があっても起きた事柄の結果を自分の問題として引き受けていく。
この世に生まれてきた以上、魂の進化と意識の向上をし続けていくのが人間のお務めでもあるから、天は人に次から次へと宿題を出してくる。でもそれは自分が成長していくために必要なものだから、自分で解決していくしかない。そのことから逃げて自分のやりたいことだけをやろうと思っても、決してうまくはいかないだろう。自分の人生を思いどおりにデザインしていくためには、まず自分の存在を丸ごと受け容れ信じること。そして自分の宿題を一つ一つ片付けていかなくてはならない・・・。
Dsc09421いつも私自身が思っていることを、船越さんはとてもわかりやすくお話してくださった。
とても精神性の高い方で、料理人として人間として本当に尊敬できる方だなあと頷くことばかり。あまり感動したので3月に店に来てくださいとお願いしてしまった。スタッフ始め、たくさんの方にぜひ船越さんのお話を聞いてほしい。
私は素材と向き合うことのできる調理という仕事をさせていただいて本当によかったなあと思う。食べ物を変えれば人生が変わる。そのことを今まで以上に実感し、これからの店のビジョンがより明確になった3日間だった。私は天から生きることを許された大切な命をいただいて、今、ここに存在している。ありがたいことだと思う。その命に対して失礼のないように今生の中で精一杯やれることを楽しみながらやらせていただこう。

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Comments

風花さんありがとう。
人の話というのは耳で聞くのではなく心で聞くものなのだと思います。今の自分とそのことをどれだけ近づけて聞くことができるかということなのでしょう。
船越さんは3月上旬になりそうです。必ず来ていただきますので、決まり次第お知らせしますね。ぜひお聞きになってください。今でも船越さんのお話を思い出すと泣けてきます。私にとってはとても素晴らしいものでした。

Posted by: 風楽 | December 26, 2006 at 08:19 PM

天は人に次から次へと宿題を出してくる。

本当ですね。私も焦らずひとつひとつ ていねいに片付けていきたいと思います。3月に風楽にいらっしゃるんですか? ぜひお話を聞きたいですね。
でも同じお話も 聞く人が素直でないと 心に沁みないんですよね。斜に構えてしまう人はどんないい話を聞いても ダメですよね。すっと人の話が心にはいってくるような純粋さをずっと持ち続けていきたいなぁと思う今日この頃・・・。ま 風楽さんも私も大丈夫だとは思いますが・・・。  

Posted by: 風花 | December 25, 2006 at 10:36 PM

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