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December 12, 2006

落花生の手選別

Dsc09281高柳さんのお宅で落花生の選別をやらせていただいた。畑で何かできることがあればと思って出かけたのだが、「お早うございます!」と挨拶すると「おう来たか。少し遊んでいくか?」という高柳さんのお返事。農家の方にしてみたら素人のお手伝いなんてお遊び?みたいなものなのだろう。
この前の畑仕事ではすっかりずぶ濡れになってしまったので、着替えまで用意して寒くないように重装備で来たのだが、今日の作業は縁側で落花生の選別をするという。高柳さんが自宅にある落花生炒り機で炒り終えたアツアツの落花生を運んでくると、それを箕の上に広げて、色の汚いものや殻が壊れているものなどを手で一粒ずつ避けて行く。その後、選別したものを袋に詰めて計量しシーラーで封をして出来上がり。縁側にブルーシートを敷いて延々とこの作業を繰り返す。
午後からは高柳さんのお嬢さんのアユミちゃんとトモコちゃん、そして三芳自然塾から遊びに来ていた男の子、奥さんの妙子さんと私、お孫さんのマチちゃんまで加わって縁側であれこれ話しながら手を動かしていく。「みんなでやると早いし楽しいわねえ~」と妙子さん。気の長い作業を地道にやれる方だ(写真)。
炒りたての落花生はとても香ばしい。高柳さんは千葉半立という落花生の中でも一番甘くて美味しいものを無農薬で作っている。千葉に来て初めて「野積み」というものを知った。掘り終わった後の落花生を畑に積み上げて乾燥させることを言うのだが、千葉県内の晩秋はあちこちでこの野積みを見かける。落花生は掘ってすぐ食べるのではなくこうして冬まで屋外で乾燥させてから初めて機械で炒ることができる。
炒る前にもトウミをかけてある程度選別し、炒ってからもさらに手で選別していく。一連の作業を体験すると、落花生が袋に入って手元に届くまでいかに手間と時間がかかっているのかよくわかる。
「気の長い作業ですね~」と夕方、お茶を飲みながら話すと「でも、種まきから炒り具合まで自分で確認しながら、落花生が口に入るまでの工程を、全部自分でやれるって、スゴイ贅沢なことをしているって思うよ。その作業に喜びを見出せなかったらやってられないけどね」と言う。
一体、この労働を賃金に換算したらいくらになるのだろう。だけどそういう対価を超えたところに価値を見出すことができるからやれるのだと思う。お金という価値観には代えられない「ものを作り出す喜び」がそこにある。
作業中、「落花生をつまみながらやってね」と言われていたが、一度食べ始めると止まらなくなるのがわかっていたので、ずっとガマンしていた。夕方、今年の落花生を初めて口に入れる。甘くて芳ばしい。落花生の淡い黄色が宝石のように光って見えた。

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