January 31, 2007
昨日、来てくれた友達の一人は成田市でもう30年近く有機農業をやっている。三里塚ワンパック野菜という空港の反対運動から始まった有機野菜の産直グループだ。店に来る前に人参掘りの仕事をやってきたという。暖かくなりすぎて人参の根が出てきたので、畑にある人参を全部掘りあげることになったそうだ。それでお土産にどっさりと人参をいただいた。冬場はとにかく人参ばかり。定食のお惣菜にも人参は大活躍。先週も別の農家さんから人参をいただいたので、今、厨房の中は人参だらけ。どんどん使わなくては・・・。と思って人参ケーキを焼いたり、今日は人参を使って人参のマフィンを作った。この前、作った豆腐マフィンと似ているが、すりおろし人参がかなり生地に中に入っている。さらに蒸した人参が冷蔵庫の中にちょっと残っていたので、それも荒みじんにして加えた。そのせいか中味がかなり人参に近い?マフィンになった。ナッツ類も入れたかったので、おかげさま農場の高柳さんが作った落花生を皮ごとミキサーにかけたものを一緒に混ぜ込んだ。。
これもマクロ仕様のお菓子。メイプルシロップとなたね油をベースにして作ったもの。砂糖、卵、乳製品は使っていない。豆腐のマフィンに比べると、人参のすりおろしが入っている分、生地はもったりとしているけれど、素朴なおいしさのマフィンに仕上がった。
お天気がとてもよかった今日一日。先日、高柳さんの所にお連れした農地を探している七沢農園の弓木野クンが高柳さんのお宅からの帰りに食事に来てくれた。おかげさま農場周辺の空いている畑とその近くにある古家に住めることがほぼ決まったそうだ。とても明るい表情で店に来てくれた。私もとてもほっとした。しばらく客席に一緒に座って話し込む。彼がこちらに移り住み、これからやろうとしていることが実現できれば、この周辺もより面白くなっていくことだろう。「今まで点在していた点をつなげて面にしていきたいね」。・・・そんな言葉を説明しなくても分かち合うことのできる人だ。私にとっても心強い人がそばにいてくれることになって、いろいろな活動がリンクできそうで楽しみ。
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January 30, 2007
今日は夕方から友達3人が来ることになっていたので、鯛三さんに頼んでコース料理を作ってもらうことにした。昨日、一緒に買い物に行ったので使う食材だけはわかっていたけれど、それで何を作るのかは聞いていなかった。「私も今夜は友達と話しながら一緒に席に座って食べたいので、お客さんでいさせてね」と頼んでおいたので、全部、お料理はお任せ。
何が出てくるのか私も知らなかった。家庭料理が中心のいつもの定食の枠を超えて、魚も取り入れ、器に一つずつ盛り付けたオリジナル料理を作ってくれるというのでとても楽しみにしていた。そういうものこそ板前である鯛三さんの腕の見せ所だろう。
できたお料理が一つずつ運ばれてくるので、「次は何だろう?」と楽しみながらいただくことができた。メニューはゴマ豆腐のピーナッツ味噌がけ、大根の器に盛り付けられたイカとホウボウのお造り、太刀魚のほうれん草巻き菊花添え、グルテンミートのジャガイモ団子あんかけ、蕗のトウとサツマイモ、人参の天ぷら、帆立のソテーいちごソース、玄米焼きおにぎり茶漬け。

全部、食べるとかなりの量で私は友達に天ぷらやお茶漬けを食べるのを手伝ってもらったほど。少しずつゆっくり食べると、思っている以上にお腹がいっぱいになってしまうのだ。久しぶりに会った友達とワイワイと話しながら、美味しくいただくことができた。

こういう形でのお食事会をやっていけたらと、2月から毎月一回、夕方から「オーガニック懐石料理の会」を予約で行います。2月は「早春のよろこび」をテーマに18日(日)6時からを予定しています。風楽の初めての試みですが、少しずつ美味しいものをゆっくりと食べていただけるように心をこめてお作りさせていただきます。よろしかったらぜひご参加ください。ご希望の方は15日までにご予約ください。

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January 29, 2007

明日の夜は私の友達が3人ほど店に遊びに来てくれる。それに合わせて風楽で夕食を食べてくれることになっているので、鯛三さんにコース料理を作ってもらうことにした。鯛三さんはこの近くの地理に詳しくないので、夕方、その仕入れがてら一緒に買い物に行った。明日は私も友達と一緒に店のお客さんになって夕食をいただく予定。せっかくだから、昼の定食とはちょっと違う形にしたいと、鯛三さんがいろいろメニューを考えてくれて魚料理も加えるという。

それで久しぶりにスーパーの魚売り場を覗いてみたら、鰺やイカがとても安かったので、思わずアレコレ買ってしまった。店に戻ってから鯛三さんに鰺のたたきを作ってもらい、「ストーブ調理」がマイブームの私は、その他のものはストーブの上に乗せて焼くことにした。醤油をたらしてしまったので黒くなって見えずらいけれど、野菜と一緒に鰺のたたきを食べ、イカ、はまぐり、長ネギなどを焼きながら、仕込んだ魚の頭と骨で出汁をとった味噌汁をフーフー言いながら飲んだ魚づくしの夕食。
私は魚をキレイにおろすことができないので、板前さんが身近にいてくれるというのはありがたい。だけどストーブの上はかなり真っ黒になってしまった。明日、重曹で磨かなくては・・・・。
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January 28, 2007
今日の定食のおかずは野菜のフライにタルタルソースをかけた。人参を厚めの輪切りにして蒸したもの、ゴボーを薄めの出汁醤油で茹でたもの、それぞれにパン粉をつけてフライにした。上からかけたのは豆腐で作ったタルタルソース。水切りした豆腐にパセリと玉ネギ、レモン、梅酢、ゴマペーストなどを入れて作ったもの。昨日焼いた豆腐のマフィンといい、豆腐のクリームといい、このタルタルソースをいい、豆腐を使うととてもふんわりした仕上がりで優しい甘味が引き立つ。タルタルソースの中には卵を入れていないけれど、豆腐の風味とコクで、充分、美味しくいただくことができる。使っているのは生活クラブ生協の国産大豆の豆腐。
月末の日曜日なので忙しいぞ~!って張り切っていたのだが、ちょっと肌寒かったせいか人出は今一つ。暮れからお正月にかけては出費が多いので、お正月以降の1月から2月は一番、店としても厳しい時期になる。自営業って売上がそのまま生活費につながるから、人出の多い少ないにはいつもハラハラドキドキ。だけど晴れの日もあれば雨の日もあるということは長年、店をやってきてわかっているので、やれることを地道にやっていくだけだ。
それにしても日曜日くらい忙しくなくっちゃ、ちょっと困っちゃうんだけどな。
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January 27, 2007
昨日、試作に焼いたマクロ仕様の豆腐のマフィンは、来てくれたスタッフがみんな買っていってくれたので即日完売。それで今日は晴れたし週末だし、きっと忙しくなるだろうと思って、早めに厨房に行ってマフィンを焼いた。砂糖、乳製品、卵を使わずに、生地の中に豆腐とスパイスをちょっと加えてアクセントを付けた。
マクロケーキのスポンジは卵を使わないため、あまりフワーッとした感じのものがないのだが、このマフィンの焼き上がりは豆腐が入っているせいか、しっとしとしていて柔らかい。マフィン型が12個しかないので一度に大量にはできないけれど、これからクルミやレーズンなどを入れていろいろな種類を焼いていこう。
最近、長男とのメールのやり取りが楽しみになってきた。大連に沖縄料理の店を開店させるので、その準備から運営まで任されることになり、年末に旅立って行った。文化も歴史も違う行ったことのない中国で、日本人は息子一人。言葉も地理もわからない22歳の若者が、年上の中国人たちに仕事を指示していく。かなり大変だということは充分に予測がつく。発端はその苦戦ぶりを伝えるメールだった。
独立心旺盛で我が道を行く冒険好きの長男は、20歳の記念にテントと寝袋と米と飯盒とギターを持って、野宿しながら日本を2ヶ月かけて1周した。誰もいない河原にテントを張り、川で魚を捕まえて飯盒でご飯を炊き、長い夜は一人ギターを弾いて過ごしたという。台風の時は公衆便所に非難して寝たとか・・・日本縦断の思い出話は聞いているだけでも面白い。そういう経験がしたくて自ら旅に出た息子の生き方を私も応援したいし、たくさんの人たちに出会いながら大きくなってほしいなあと思う
家に帰ってくるとゴロゴロしているばかりで私も小言が絶えないが、離れて暮らしていると、どうしているのかいつも長男のことばかり考える。以前はメールのやり取りなんてしたことがなかったのだが、向こうの仕事でパソコンを使うようになったせいか、長いメールも届くようになったし、私のブログも覗いてくれるようになった。それで今日、届いたメールには私が12月に書いた「父親の存在」というブログを読んだ感想が書いてあった。
「どっかで間違えた気がする。本当はこうじゃないはず・・・こうじゃいけない!
じいちゃんのおかげでおかんがいるなら、じいちゃんのおかげで俺がいる。
感謝しなくちゃいけない。会わなきゃいけない。じいちゃんのおかげで俺は今存在しているんだ。ありがとう☆って伝えなきゃいけない。肝心なとき俺はいつもいなかった。フラフラどっかでなんかしてた。俺だけ葬式にも出てない・・・。帰ったら必ずしなきゃいけないことができた。じいちゃん、ばあちゃんに会いに行く。胸張ってはいけないけど、楽しく生きてるってとこ見せなきゃな・・・」
私が22歳の時には考えもしなかったようなことを、そしてこの年になってようやく考えられるようになってきたことを、あの息子はもう感じ始めている・・・。
子供の存在というのは私にとって支えというより足枷のようなものだった。一人で育てなければならないという苦しさがたくさんあった。正直なところ、子育てをしているよりも仕事をしている方がずっとラクだった。だから私はいつも自分が夢中になれる仕事を探してきたし創ってきた。
そんな中で育っていってくれた子供たち。母親は何もしていないのに、大きくなってからは一人の人間として子供と向き合えるという喜びを子供たちは私に与えてくれた。それは人生の中でもかなり貴重な時間だと思う。願わくば親を踏み越えて、自由に大きく大きく羽ばたいていってほしい。
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January 26, 2007
夕方からヒーリングアートの先生である大花さんに指導いただいて、アリミちゃん、レイコちゃん、マキコちゃんと私の4人で書を楽しんだ。前にも写経を体験させていただいたり、ヒーリングアートのセミナーをやっていただくなど、大花さんとはとても親しい間柄。今回は写経や仏画など具体的に何をするのか全く予定が決まっていなかった。でもみんなで場を共有すると、とても素晴らしいエネルギーに満たされていくということを何度も経験しているので、心を真っ白な状態にさせたまま大花さんをお迎えした。
いつも大花さんのヒーリングアートは瞑想から始まる。私のチョイスした今日の日にピッタリのモーガンフィッシャーのCDが静かに流れていく。「まず最初に今、心に浮かぶ一文字の漢字を思いつくまま紙に書いてください」と言われる。愛、命、心、魂、歩、祈、道、黎、伴・・・・。その字の中から一文字として私は「歩」を選んだ。それに関するキーワードを思いつくまま並べていく。「共に歩く」「歩く早さで暮らす」「一歩一歩」「着実な歩み」「明日へ向かって歩む」「楽しく歩こう!」etc。そして大花さんが観音さまからのメッセージを伝えてくださり、最後にその一文字を色紙に書いて、みんなで思いをシェアし合った。それぞれが素直な気持ちを文字に託して作品が仕上がる(写真)。たった一文字だけれども、その時に書いた自分の言葉は心からのメッセージ。そしてそこにはたくさんの気づきがあった。涙を流しながら素敵な時間を共に分かち合う。
その後は会場を2階に移してヨガを1時間ほどみんなで楽しんでから、私の作った野菜たっぷりのうどんすきで夕食。心も体も開かれていた後だけに、美味しくって土鍋いっぱいに作ったけれど全部なくなってしまった。
いつも思うのだが、スタッフと仕事を離れても、なおこういう豊かなひとときを過ごせることが本当に嬉しいし幸せだなあと思う。それぞれの命が宝物でありかけがえのない存在。広い宇宙の中でこうした仲間たちと出会えたことに感謝。
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January 25, 2007
January 24, 2007
朝起きた時、久しぶりに寒いなあと思った。今年は暖冬なので助かっているが、暖かい日が続いたので体が寒さに慣れていない。それで今朝くらいの冷え込みでも随分と寒く感じてしまうようだ。ネパールに行った時に買って来たシルクサリーの端切れを裂き織りにして作った布のヘアバンドとマフラーと膝下スパッツの3つを防寒対策として身につけて厨房に立った。この布は横糸がシルクの端切れを細く裂いて糸代わりに使っているので、どの布も同じものがない。いろいろな布(糸)が使われているのでカラフルでとてもキレイだ。たくさん買い付けてきたけれど、全部売れてしまった。
寒いと言えば、この時期の足元にも欠かせないものがある。それはシルクの5本指靴下。シルクは保温性と通気性に優れているので肌着には最適だ。店に置いている靴下はシルクやコットンの肌着の専門メーカー「ライブコットン」の商品で、シルクノイルと呼ばれるクズ繭を紡いで糸にしたもので作られている。シルクの5本指の靴下はとてもいいのだが、木綿の靴下の比べて値段が高い。でもこのシルクノイルの靴下だったら1足580円とお手頃価格だ。オススメの履き方は重ね履き。5本指のシルクの靴下を履いてから木綿の靴下を重ねて履くこと。足元がこれだけでポカポカととても温かい。できたらもう一足、その上から木綿の靴下を重ねればより温かくなる。
特に厨房は床がコンクリートなので足元がとても冷えるので、足元の重ね履きと足首のスパッツ、そして襟元のスカーフの3点は欠かさない。時々腹巻もしている。冷えの元をしっかりとシャットダウンしていると、服そのものは、それほど厚着をしなくても大丈夫。
午後からパソコンに向かい3時間ほど、ネットショップの細かな入力をした。あまり好きではない作業を一人でしていたので、閉店間際の厨房に行ってから、突然、雑巾を持ち出しレンジや流しの回りをゴシゴシと拭き始めた。パソコンに向かう仕事の後の掃除はいい気分転換になる。
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January 23, 2007
午前中は地元のタウン誌が主催する料理教室に参加してきた。風楽でも料理教室をやっているので、何かしらの形で関われる部分があったらいいなあと思ったからだ。まずはどのような形でやっているのか、様子を見たくて参加させていただくことにした。とても安い参加費でしかもお食事付だったのでちょっと驚いてしまったのだが、これからの料理教室の方向性についてとても参考になった。
その後、千葉ウォーカーの取材が入っていたので大急ぎで店に戻り、撮影の準備をする。もう何度も掲載していただいているが、今回は成田のタウン特集ということで、女性のライターとカメラマンが来てくれた。バラバラの器に盛り付けられた料理が少しでも美味しそうに見えるようにと、時間をかけて何度もセッテイングを変えながら撮影していただいたので、正直、女性のカメラマンでよかったなあと思った。料理の写真は全体の配置を優先させて平面から撮るのは簡単だ。でもその中でも一つ一つの素材がわかるように撮影するとなるとすごく難しい。まして何品目もある玄米定食だったら尚更だ。カメラマンのセンスで写真にも大きな違いが出てくる。発行は2月中旬予定。
夜は無農薬でお米を作っている松尾の猪野尾さんに鯛三さんも会いたいというので一緒に行ってきた。風楽のお惣菜をお持ちして、お餅をご馳走になりつつ、あれこれと農業のお話をしながら夕食をご一緒した。猪野尾さんは「生体エネルギー」というものを稲作に取り入れながら、より美味しくてエネルギー水準の高いお米を作っている。専門的な元素や原子の話は難しくてわからないけれど、彼の話のポイントはバランス・・・調和ということなんだなあと思った。食べ物に関わる仕事にとって多分一番大切なことなのだろう。今年の風楽にとってもそれは一つのテーマになっている。
私はお米作りには直接携っていないけれど、作物を育てるという農家さんの視点は、自分の生き方にまでつながる話題が多く、いつも深い部分で様々なことを考えさせられてとても楽しい時間だ。95キロのお米を積んで帰り、明日からもまた美味しく炊かせてくださいと米袋に手をかけた。
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January 22, 2007
昨年、始めたヨガが楽しくて仕方ない。私の通っているスポーツクラブでは遅い時間帯にもヨガのクラスがあるので、夕方以降、仕事をして遅くなっても、充分に出席できるような時間だ。でも毎回行けるとは限らず、クラスの半分くらいしか参加できない。そういう時は家でもヨガをしている。一人でやっているとすぐに他のことをしてしまったり、動きも適当になったりするので、なるべくヨガの世界の入り込めるような雰囲気作りをするようにしている。
2階のギャラリーはアジア雑貨を展示していない間は、ほぼ空いているので、私のパソコンを置いて仕事をする部屋として使っている。それほど広いスペースではないけれど壁の一部に板を張っているので、落ち着いた雰囲気がある。
部屋を暗くしてお香をたき、和紙の行灯をつけ、ミツロウキャンドルを灯し、ネイテイブな笛の音楽を流すと、あっという間にヒーリングルームに早変わり。自分の仕事場ながら灯り一つで、いつもと違う雰囲気を楽しむことができるのだ。今日はヨガのクラスがあったのだが、このスペースでたっぷり1時間、アサナを楽しんだのでお休みしてしまった。道路に面していて実はとても煩いのだが、気持ちが集中したせいか、途中から車の音も気にならなくなった。
日中がとてもヒマだったので、私は途中からパソコンの前に向かいながら、経費の集計表を元に青色申告のための必要事項を記入する仕事に取り掛かった。私のソフトは出納帳の機能しかないので、最後は手計算で申告書を記入しなければならない。すごく苦手な仕事だけれど、どうせやらなければならないのなら早いうちに終わらせてしまった方がスッキリする。そういう作業をした後だけに、ヨガをやってリラックスする時間は心底、心地よかった。ちょっとした工夫でいつもの場所がこんな素敵な世界になって、居ながらにしてより贅沢な時間を過ごせてしまうなんて、ちょっとトクした気分。
12坪ほどのこのスペースは多目的に使えます。ご希望の方にお貸し致しますので気軽にお問い合わせくださいね。
*2月のイベントをサイトのイベント案内にアップしましたのでご覧になってください。節分の日のお楽しみ企画や料理教室などいろいろありますので、よかったらぜひどうぞ!
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January 21, 2007
アメリカで始まった「地球のことを考える一日」として毎年、世界各地で4月に開催されているアースデーのイベント。千葉でもアースマーケットの東クンの呼びかけから始まって、今年で6年目。5月13日には幕張海浜公園にて「アースデーちば」のお祭りが開催される。東クンが引き継いだカフェブルーを会場に、美味しいデイナーをいただきながら、その第一回目のミーテイングが行われたので、鯛三さんと一緒に参加してきた。
アースデーへは風楽でも毎年、オーガニックランチをご用意して出展しているのだが、海のそばの芝生の公園はとても気持ちがよくのんびりとしたいいお祭りで、参加するだけでもとてもおもしろい。フェアトレードの雑貨の店をやっていた頃は毎年、代々木公園で開催されるアースデー東京に雑貨を持って出展していたが、東京でのイベントは人出も出展者数も多いので、とても疲れるし遠い。それで数年前から東京での出展はやめることにした。
その後、千葉でもアースデーが開催されるようになり、もっぱら私はそちらの方に参加するようになった。祭りの時は、知った顔たちがたくさん集まってくるので、半ば同窓会のようで懐かしく、気心知れたお祭りになっている。今日のミーテイングの参加者は15名ちょっとだったけれど、千葉にまだ知り合いの少ない鯛三さんはほとんど全ての方と名刺交換をして、積極的にネットワークを広げようとしていた。同業者である東クンも「風楽に板前さんが来てよかったねえ~」と喜んでくれて、早くも鯛三さんと杯を交わし始めた。
祭りの前にたくさんの人たちに出会っておくと、当日の楽しみも倍増する。アースデーちば。今年もいいお祭りになりそうだ。
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January 20, 2007
最近、夕食は店で食べるようになってしまった。今までほとんど夜は食べなかったのだが、なんだかんだと食べる相手がいると、ついあれもこれもと作ってしまい、食事の量も多くなってきた。その時、活躍するのがこのストーブ。上に網を乗せていろいろなものを焼いている。玄米パンや椎茸、トースト、玄米餅・・・。今日はおかげさま農場の高柳さんが作ったジャガイモきたあかりをホイル焼きにした。アツアツのほくほくに塩をつけて頬張る。焼くのに時間がかかるのだが、焼きあがるまでじっくり待っている時間もまた楽しい。この頃、少しだけだが、のんびりすることをおぼえてきた。一月は大きなイベントもないし年明けにやるべき昨年度の経費の集計も終わっている。店もそれほど忙しくはないので今が一番、のんびりできる時なのかもしれない。そういう時は焦らずにその時間を大事にしようと思っている。
今日はグーテンというネットショップの開業講座に一日、参加してきた。店で作っているスィーツをネット販売できたらなあと思っていたのだが、大きい所にはとても参入することができないし、第一、全て手作りしていくのであまり大量には作れない。ちょうど新しく立ち上げたネットショップで新規開業者を募集しており、初心者を対象に入門講座が開かれるというので東京まで行ってきたのだ。
朝10時から4時までの休憩をはさんだ6時間。とりあえずネットショップの概略のようなものは理解できた。グーテンでは何もわからない人のためにフォーマットを作り、そこに画像や文章を入力していくだけで、商品ページができるシステムを用意している。それに今なら2ヶ月間のお試し期間があるので、出展もリスクなくできる。でも今日やったことはグーテンのスタッフが手取り足取り教えてくれたからこそできたのであって、いざこれからこの仕事を一人でやっていくとなるとかなり大変そう・・・。
だけど今年の目標は収益をきちんとあげていくということにあるので、できることは何でもやってみようと思っているし、知らない分野を知るのもいい経験になると思っているので、気持ちの中では開業の方向に向かっている。ただ一日でも早くネットショップを立ち上げるとなると、急激に忙しくなりそうで、これからはストーブの上でのんびりとジャガイモなどを焼いていられなくなるのかも・・・??
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January 19, 2007
昨日、買い物に行った東金の「村の市場」で青森産の紅玉を見つけた。風楽で使っている生活クラブの紅玉や、青森の佐藤農園さんの紅玉はもう今の時期、手に入らない。それで甘いフジや津軽などを買ってリンゴケーキを焼いてみるのだけれど、ただ甘いだけでリンゴの酸味が不足していて何だかモノ足りない。紅玉は来年までお預けかなあ・・・とあの甘酸っぱさを懐かしんでいたのだが、思いがけず昨日、紅玉が並んでいるのを見つけて衝動買いしてしまった。私の食べるものは店の残り物ばかりなので、最近、自分の家の食材などほとんど買うことがない。昨日も買ったものと言えば、千葉県産の地粉で作った車麩や紅玉、天然の酵母のパン、サワークリーム、肉厚の椎茸、しめじ・・・・など休みの日と言えども買う物は店で使うものばかり。
紅玉が手に入った今日、作るものと言えばリンゴのカントリーケーキに決まり!それで定食のお惣菜を作りながら、皮をむいたリンゴをラム酒とレモン汁に漬け込んでおいた。久しぶりのリンゴケーキ。厨房の中はリンゴの香りにあふれて幸せな気分。6本焼いて定食のデザートにお付けしたら、あっという間になくなってしまったので、夕方から明日の分を追加でもう一回焼くことに。紅玉の酸味とローストしたクルミの芳ばしさでとても美味しいケーキに仕上がった。
今日は友達がやっているグループホームのお年寄りが宗吾霊堂に初詣に行った後、店に食事に来てくださった。その予約が入っていたので、定食を準備していたのだが、作るそばから、それ以外のお客様が次々に来て下さって、ラッシュの時間はなんと満席状態になってしまった。結局、久しぶりに会った友達ともほとんど会話ができないまま。でも私が元気でやっている姿を見てもらえただけでもよかったのかも。
昨日がヒマだったので、いいお天気の今日はもしかしたら混み合うのかも?と秘かに期待していたのだが、予想以上に忙しくなってビックリ。遅い昼の賄いを食べた後は、サッチーからの差し入れのチョコレートケーキを頬張る。何だかがんばったご褒美みたいな気がして嬉しかった。最近、そんな小さなこと一つ一つが素直に喜べるし、一日一日がとても愛おしい。明日もまたいい一日になりますように。
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January 18, 2007
ミレーの取材で成東町にあるいちご園に行ってきた。成東町では観光苺組合が農業エコファーマーを取得している。これは低農薬堆肥等による土づくりを行い、低化学肥料・低農薬での農業生産方式を導入し、環境保全型農業に取り組んでいる農家さんが取得できるもので、苺狩りの施設としては千葉県内で初めてだそうだ。
これは果物全般に言えることだが、農薬を使わずに作るのはとても難しい。まして柔らかくて糖度の高い苺は虫達も大好物。天敵の虫を投入したり、虫除けのネットを余計にかけたりするなど、様々な工夫をしながら苺を栽培している農家さんだった。いちご狩りもやっている観光いちご園なので、お話を伺った後にいちご園の中を歩かせていただいた。とても甘くて弾けるようなピッカピカのいちごだった。ここまで育てるのに手間がとてもかかるので、いちご園をオープンしてからの方がむしろのんびりできるくらいだとお話されていた。
せっかく成東方面に行くのだからと思って、行きは九十九里海岸に立ち寄って散歩をしたり、帰りは東金方面に出て、フェアトレードショップである「ルバーブ」や地元の野菜が並んでいる「村の市場」に寄って買い物をしながら帰ってきたら、あっという間に一日が終わってしまった。
それにしても海の近くのお店というのはいろいろ楽しい所が多い。ちょっとひとっ走りしたらもう海に行けるという気軽さがいいのだろう。時々、海を見に行って潮風に吹かれてくると元気になって帰ってくるみたい。
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January 17, 2007
昨年の秋頃、風楽を訪ねてきてくれた七沢農園の弓木野さんが、今日、再び千葉まで来ることになった。前回、お引き合わせできなかったおかげさま農場の高柳さんのお宅に伺うためだ。弓木野さんは厚木市で4年間ほど、有機野菜を産直で作り続けてきた。パーマカルチャーやバイオダイナミック農法にも詳しく、一人で野菜を作って会員の方に販売もしている方だ。畑にしている場所が道路拡張のため、移転しなければならなくなり、新転地を千葉に求めていろいろ探しているとのことだった。高柳さんに「どこか空いている畑で借りられるような場所はありませんか?」とお聞きしたら、「とりあえずその人に直接会っていろいろ話を聞いてみてからだな」と言ってくださったので、今回、弓木野さんをお宅までお連れすることになったのだ。
高柳さんは朝から3時頃まで時間を取ってくださり、農作業を中断してずっと弓木野さんのお話を聞いてくださった。弓木野さんもたった一人で開拓して生産から販売まで手がけている方なので、その経験談をお聞きするのはとても楽しかった。また学生時代にディスコを作って経営し巨額の収入を得た話や、ネイテイブインデイアンの儀式であるサンダンスやスウエットロッジなども何度も体験してきているので、そのお話は多岐にわたりとても面白かった。
何より関心したのは弓木野さんの農業に対する姿勢やこれからの社会のありようを見る視点の鋭さだ。消費者を単なるお客さん扱いにせず、積極的に農作業にも関わってもらう農業体験の場を作ったり、消費者への啓蒙活動にもきちんと取り組んでいる。高柳さんも弓木野さんの話を「この人は面白いね」と言いながら興味深くお聞きになっていた。そして昼前には空いている畑を案内してくださり、その後はお昼をご馳走になりながら、また話の続きをし、これから弓木野さんの移住を前提に準備を進めてくださるということにまで話がまとまった。
一生懸命農業をしながら、流通や農業政策のことまで視野に入れた高柳さんより若い世代の男性が、この近くに移住して新たに有機農業をやっていけるようになったら、ますますおかげさま農場の周辺は面白くなっていくことだろう。私も弓木野さんを応援したいし、高柳さんにお引き合わせしたことで、今後、話がうまく進んでいきそうなのでほっとした。
弓木野さんとはこれからも長いお付き合いをしていくことになるだろう。精神的なことも含めて、きちんと語り合えるような関係を作りながら、お互いに手をつなぎ、きっと何か一緒にしていけるのだと思う。
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January 16, 2007
最近、マクロビオテイックのお菓子作りに凝っている。今日、作ったのは例のカボチャを蒸してからマッシュしたものを生地の中に入れて焼いたカボチャケーキ。それとオートミールとレーズンの全粒粉のクッキー。両方とも砂糖や卵、乳製品を使わないで作ったもの。甘みはメイプルシロップやリンゴ果汁でとっている。
いつも作っている風楽で人気のオートミールクッキーは、バターと素製糖と卵を使って焼いているが、今日、作ったものは全粒粉を使って手で丸めているので、どっしりとしたコクのあるクッキーになった。
ナチュラルスイーツというのはまだまだ可能性があって、いろいろな美味しいものを作ることができるのだが、何と言ってもメイプルシロップを使うので、どうしても割高になってしまうのが難点。今日も原価を計算したら、一枚100円くらいで売りたいところだが、それだとあまりに高いので考えてしまった。
これらも研究していけば、より美味しいものをより手軽な価格で販売できるようになるかもしれない。いろいろ試作してみよう。写真の後ろにあるのは私の編んだ蔓かごにお気に入りの鉢植えを入れて飾ったもの。
*プロバイダーのメンテナンスで昨日はブログを更新できませんでした。公開が一日遅れて申し訳ありません。
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January 15, 2007
お正月という気分にはもうほど遠くなってしまったけれど、今日は遅ればせながら風楽の新年会をやった。開店当時にかかわってくれたケイコさん、スミエちゃん、ヒデコちゃん、そしてサッチーの4人を誘って、今のスタッフであるレイコちゃん、マキコちゃん、アリミちゃん、鯛三さんの総勢9人の新年会。今日のテーマは「お寿司食べ放題」。
板前である鯛三さんに夕方、買い物に行ってもらって、魚をさばいてお寿司を握ってもらった。とても美味しくて、1升炊いたご飯はほぼ全部なくなってしまった。
握ってもらったものからお皿に乗せて、テーブルに運んで行くと片っ端からなくなっていくので、鯛三さんはずっと厨房にこもりっきりで、ほとんど座る暇もなかったけれど、本当にみんなお腹いっぱいになるくらい食べ尽くしたという感じだった。
とにかく新旧含めてスタッフみんな仲がいいので、「よく風楽はつぶれずにやっているよね~」なんて減らず口をたたきながら?お寿司を食べ続け大笑い。とても賑やかな時間だった。風楽にいても風楽を離れても、いつでもこうして会える仲間たちがいるというのは幸せだ。
そして美味しいお寿司を作ってくれる板前さんが一緒にいてくれるというのはとても心強い。久しぶりにサッチーにも会えたし、お酒も入らないのに、おおいに食べおおいに笑った新年会。楽しい時間をみんなどうもありがとう!
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January 14, 2007
農家さんから分けていただいた雪化粧という名前の白いカボチャ。本来はホクホク系のおいしいカボチャのハズなのだが、今回のカボチャはなぜかペチャペチャしていて甘みも少なく全体的に味が薄かった。いつも美味しい野菜を使って調理しているので、その素材を生かすことを第一に考えて、必要以上に味を濃くしたり、こねくり回したり?ということはしないように気をつけている。煮物にしようと茹でてみたのだが、あまりに味が淡白なので、このまま使うのはちょっと・・・と思い、お菓子に変身させることにした。
日曜日はいつも大勢の方に来ていただくので、レジ脇に何かしら焼いたお菓子をご用意しておくと、お土産用に買っていただける。それで今日はカボチャパイを焼いて置いておいた。
今日のパイは生活クラブ生協のパイシートを使用。中味のカボチャは甘くないので素製糖とシナモン、バターを加えて、水分を飛ばすために一度、鍋で練りあげた。パイシートの中に入れてオーブンで焼いている間中、店はいい匂い。焼き立てを店頭に並べて売らせていただいた。もちろんそれなりに美味しいパイを作ることはできたが、個人的には素材そのものの味を楽しみたいといつも思っているので、出来上がったものに対しての満足度は今ひとつ低かった。
本当に美味しいホクホクのカボチャなら蒸し器で蒸して塩をひとふりしただけで充分に美味しい。だけどカボチャそのものに味がなかったら、砂糖や香辛料など何らかの味を「添加」しなければ、美味しく食べることはできない。作りながら添加物(化学調味料)ってそういう使われ方をしているんだなと思った。もちろん風楽では化学調味料など一切使っていないが、それは素材(野菜)そのものがとても美味しくて力があるからだ。
野菜の味を引き出すのに塩の力は必要だが、化学調味料は必要ない。ということはもっともっと無農薬野菜が世の中に浸透していったら、化学調味料の使用を減らすことができるのかもしれない。
化学調味料は私にとって、何で存在しているのかがわからない物質の一つであり、なくしていきたいものの一つでもある。
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January 13, 2007
今日の日中はヒマだったので、レイコちゃんと私は窓ガラス拭き。鯛三さんは換気扇の掃除をすることにした。レイコちゃんと私はどちらが外側のガラスを拭くかジャンケンで決めた。運よく?私は店側のガラス担当。二人で向かい合って拭いていると、汚れている側がすぐわかるのでとても効率よく掃除することができた。
それにガラス窓一枚しか隔てていないから、手を抜くと相手に丸見えなので真剣にやらざるを得ない。自慢じゃないが私は家事の中でガラス拭きとアイロンかけが一番の苦手。その他の家事はどれも好きだし、手早くできる方だと思っているが(やるかやらないかは別として?!)、この二つだけは一生懸命やってもあまり上手にできないので嫌いなのだ。でも汚れの激しい外側のガラス窓をゴッシゴシと拭いるレイコちゃんを見ていると、そんなことも言えなくなって仕方なく?手を動かす私。二人組み効果があって窓ガラスはピッカピカになった。
一方の厨房では鯛三さんが一人で台に上って換気扇と格闘。風楽に来るまで石けんや重曹を使う機会はなかったがとても興味があったそうだ。それで重曹を使いたいと自らかって出て、この前もレンジフードを重曹で掃除してくれた。
風楽でも扱っているが、重曹やクエン酸を使ったナチュラルクリーニングが今、話題になっている。無農薬野菜を食べ続けていくためには、海や川などに流れる排水に対してもできる限り環境に負荷をかけずに暮らしたいと思う。風楽では食器洗い機や合成洗剤を使わずに全ての食器を石けんで手洗いしている。さらにステンレスの流しや鍋などは重曹を使うし、ばい菌の繁殖を抑える働きのあるクエン酸も用途に応じて使っている。
汚れの正体は大別すれば酸性とアルカリ性に分けられる。重曹と石けんはアルカリ性、そしてクエン酸は酸性の性質を持っているので、汚れの種類に応じて使いわけ「中和」させていくことがナチュラルクリーニングのポイントだ。換気扇の油汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹によって油を中和させていく。重曹には研磨剤としての力もあるので石けんで油汚れを浮き上がらせてから重曹でこする。重曹で拭くと白い粉が残るのでそれはクエン酸水で拭いて取り除く。
何より嬉しいのは重曹は手が荒れないし、水に流しても水中のphを傾かせない。そして地中で分解すると肥料にもなるという性質を持っているので安心して使えるという点だ。もちろんお菓子作りにも大活躍。
開店前、まだ厨房機材の揃わない借りたばかりのこの物件で最初にしたのが厨房の大掃除。
数年間、使われずに放置されていたのでとにかく油ギトギトの汚い厨房だった。友達が手伝ってくれて3人がかりで丸2日間かけて掃除した。人生の中であんなに長い時間をかけて掃除し続けたことはない。その反動なのか、厨房の壁や換気扇はもう汚いままでもいいや・・・って諦めているところがあって、以来、壁と換気扇はずっと掃除していなかった。だからほぼ5年分の油汚れが使用前の写真。そして下は使用後。キレイでしょ?
部分的だけど、ちょっぴりキレイになった厨房の中はやっぱりいい気持ち。それにしても今頃、大掃除してるなんてね・・・。
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January 12, 2007
昨日の自然薯掘りの合間に私は蔓取りをしていた。人がほとんど入らない竹林の山なので、野生の蔓がそのまま伸び放題ではびこっている。蔓カゴを編むのが好きな私としては、こんな蔓の宝庫を見逃すことはできない。自然薯を掘るのには時間がかかるので、名人が一本掘り終わって他の芋のありかを探しに行っている間、私はひたすら蔓を集め続けた。あちらこちらに蔓があるのは嬉しいが、縦横無尽に伸びているので、下から引っ張ってからまっている篠や杉の枝を払わなければ取れない。できるだけ長いものを選んで根元をカットして、持って帰りやすいようにクルクルっと丸めておく。蔓を引っ張るたびに木の上から葉っぱや木屑があちこちに降ってくるので、頭も体もホコリだらけになってしまったが、輪っかにして丸めた蔓を全部で5本収穫できた。それを持って道のない竹林を歩いて戻るのはいろいろひっかかって大変なので、蔓を抱え込みながら後ろ向きになって歩いた。みんなに呆れられながらも蔓だけはしっかり離さなかった。
収穫してきた蔓はすぐに編まないと乾燥して使えなくなってしまう。今日のお昼時にお客さんが途切れたので、さっそく私はカゴを編もうと思った。でもカゴ作りは面白い手仕事。せっかくならマキコちゃんと鯛三さんも一緒にできたらいいなと思って、蔓を厨房の中に運び入れ、私がにわか蔓カゴ編みの講師となって厨房でお店を広げてしまった。もちろんこういう作業は蔓が生えている山の近くで行う方が楽しいに決まっているのだが、営業時間中にみんなで作る方法はこれしかない(でも普通だったら、こんな仕事を営業時間中にやったりはしないんだろうなあ・・・)。実際、厨房の流しの横に座って蔓カゴを編んでいる姿はかなりミスマッチな?光景だ。写真はマキコちゃん。花が大好きで花屋さんで働いていたくらいだが、蔓カゴを編んだのは初めて。「自分で編めるなんて楽しいですねえ~」と感激していた。
3人で作るにはちょっと蔓が少なかったが、それぞれ個性のあるカゴが出来上がった。お花を入れて飾ったり、野菜カゴにしたり使い方はいろいろ。自然素材で作られたものはどんなものでも風楽の空間によく馴染む。できあがったカゴに小さな鉢植えの花を買ってきて入れようっと。
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January 11, 2007
今日は私のお休みだったけれど、取材で自然薯堀りに行ってきた。軍手と頬っかむりのタオル、ナイロン素材のヤッケ、帽子を用意し、山での遭難に備えておにぎりとお茶、クッキーなども持参した。自然薯掘りの名人の名前は鴇田さんと言って、佐原でぶどう園を経営されている。最初、鴇田さんを紹介された時、なんでぶどう園で自然薯掘り・・・?と不思議で仕方なかった。実際に自然薯掘りに行ってもバイクのツーリングや古道具の収集など、お話の大半は趣味にまつわることばかりで、ますます本業がわからなくなってしまった?という楽しい方だ。
そもそも自然薯掘りも鴇田さんは趣味から始まったという。それが穴を掘って2m近い自然薯を折らずに抜き出す瞬間の快感を知って以来、すっかりその魅力に取りつかれてしまったそうだ。もともと漢方では「山薬」と呼ばれ、滋養強壮食としても有名な自然薯。曲がらないように筒に入れて畑で栽培している農家さんはいるけれど、山の中に生えている野生の自然薯は本当に超高級品だ。
鴇田さんはむかごの実がなる頃から自然薯のある場所の検討をつけ、冬場になってから山の中に入り、蔓を頼りに自然薯の生えている場所を探り出す。「ほらあそこにもあるべ」と言うのだけれど、私には全くどこに生えているのかわからない。ご自分で作った穴掘りの道具とハサミ、のこぎり、ラジオなどの七つ道具を持って竹やぶの中の道なき道を歩く。鴇田さんはすぐに掘る場所を決めて、先が二つに分かれている細いスコップで土を掘り起こしていく。自然薯の周囲を傷つけないように土を取り除き、みるみるうちに2m近い穴ができていく。
最後は自然薯の回りの土を手でよけながら揺すって自然薯をそおっと取り出した。変なたとえだけれど、お腹の中から生まれたばかりの体脂のこびりついた赤ちゃんが取り上げられたみたい。土に包まれた天然の自然薯が生まれた瞬間だ。
帰ってからすりおろし、すり鉢であたって夕食にいただいた。皮を包丁の背でこすっただけなので茶色っぽい色をしているけれど、粘りが強くてすりこぎを動かせないほどだった。スゴイ粘着力!土の匂いがまだ残っている。さすが天然モノだ~と感動。海苔の上に乗せながらわざび醤油で自然薯を頬ばる。掘りたての自然薯の土が乾かないうちに、そのまま食べられるなんてとても贅沢なご飯。鴇田さん同行させてくださってどうもありがとうございました。
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January 10, 2007
今年、一番下の息子二人が成人式を迎えた。式の当日は終わってからクラス会、その後は友達との飲み会で、朝まで帰ってこなかった。それで家族では一日遅れのお祝いとして、昨日、一緒に食事に行った。スーツやネクタイなど新調しなくてはならないので、どうしようと思っていたのだが、それは別れた夫(子供たちの父親)が買ってくれたので、お祝いの食事くらいは私がスポンサーを引き受けなければならない。
いつも食事に行く時はどこに行こうという店選びから始まり、中々意見がまとまらないのだが、昨日はスポンサーである私の特権で富山直送の魚を食べさせてくれる店に行くことにした。白エビの刺身などを注文するのだが食べるのが早くて写真を撮るヒマもない。せっかくだからスーツを着て行こうねと話していたのだが、行くのが遅くなって普段着だったので、全然、成人式のお祝いをしている実感がなかった。
小さい時には滅多に外食などできなかったけれど、それでもたまにどこかに行った時は、頼んだメニューの中で一番美味しそうなところや最後に残った一切れなどを、いつも「ママが食べな」と言って私に譲ってくれる子供たちだった。普通だったらお母さんが子供に一番いいところを分けてあげるのだろうけれど、私の場合は逆でいつも子供たちに分けてもらっていた。「ママが働いているからご飯を食べに行けるんだよね。だから一番、美味しいところはママが食べなきゃダメ・・・」そんなことをよく言ってくれたっけ。
私が勝手に離婚してしまったので、子供たちには随分、寂しい思いをさせてきたと思う。私は好きなことを仕事にしてきたけれど、生活は厳しかったので、欲しいと言われたものもほとんど買ってあげることができなかった。それでもたまに行く外食をすごく楽しみにしていて、行った時は自分達はガマンしてママに一番いいところ(と言ってもたいしたものではないのだが)をあげようと決めていた優しい子供たち。
子供たちが成人するまでは何としても元気で働けますようにとずっと祈っていたけれど、おかげさまで成人した後もしばらくは元気で働けそうだ。私の扶養からも抜くことができず、フリーターで職も安定しない。まだまだ一人前になるのに時間はかかりそうだが、とりあえず私の母親の役目もこれで本当に一区切り。「今まで以上にこれからは好きなことをするからね!」と宣言している。彼らも早く自分のやりたいことを見つけて、自分らしく生きていってほしいと思っているが、経済的自立にはほど遠いようだ。
そして・・・これから一番に食事を取り分けてあげる相手は、私ではなく大事にしなくてはいけない彼女になっていくのだろう。どんな人が彼らの隣りに座っているのだろう。少しずつ子供との距離が遠くなっていく。
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January 09, 2007
サツマイモのコロッケを作る時に蒸したサツマイモがたっぷりあったので、蒸し器から取り出してプリンを作ることにした。年末に栗きんとんを作るために農家さんから分けていただいた金時芋を使った。甘くてキレイな黄色い色が特徴で、きんとんには欠かせない。同じサツマイモの中でも金時芋は栽培することが難しいそうだ。
サツマイモのプリンってあまり見かけないので、美味しくできないのかもしれないなあとちょっと心配だった。カボチャプリンのレシピにリキュールと豆乳を少々加え、ゆるめのペースト状にしたものを四角いバッドに流し入れ、天板にお湯をはって焼きプリンにした。
出来上がりはプリンのようななめらかさはなく、固めのムースのような感じだった。実際にサツマイモのマッシュを加えると、プルンプルンとした触感を出すのは難しいのかもしれない。作ったものもプリンと呼ぶのはちょっと違うなあというデザートになってしまったが、味は美味しかった。カットして、明日のデザートにお出ししようと思っている。
昼過ぎに友達が店に遊びに来てくれた。ヒマだったので席に座って夕方まで一緒に話した。いつのまにか友達と外で会うよりも店で会うことの方が多くなってしまった(家だとお茶菓子がいつもあるわけではないが、店だといつも何かしらデザートやコーヒーがあるので、いつ来てもらっても安心だ)。
彼女曰く「今年はいろいろなことに満ち足りている落ち着いた年になりそうだ・・・」ということ。
満ち足りている・・・というのは素敵な言葉だ。だけどそう思えるかどうかは自分自身のとらえ方次第。「これしかなくて残念」と思うのと「こんなにあって嬉しい」と思うのと。いつも後者のとらえ方ができたら、すごく幸せだろうなあと思う。もちろん満ち足りていると言うのはモノの量を基準にしたものではない。どれだけ自分の気持ちが豊かになれるかと言う一つの基準だ。そういう意味で私は満ち足りた時間をたくさん過ごしていきたいと思う。
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January 08, 2007
松の内が開けて今日から通常メニューに戻った。お飾りをはずして、そろそろお正月気分もお終いだ。3連休で今日はいいお天気だったので、久しぶりにお店も忙しかった。この間、お正月用のメニューを写真付きの看板にして店頭に置いたら、お店に入る前のお客さんが立ち止まって見てくださっていた。今まで写真を外に出したことはなかったが、やはり写真というのはぱっと目を引くし、何が食べられるのかわかりやすくていいのかもしれない。
それで今日からいつもどおりのお食事に戻ったのだが、定食やカレーセットなどの定番料理の写真を撮って看板を作り直して店頭に引き続き出しておくことにした。入り口がわかりにくいので、少しでも人目をひくように工夫していかなくては。
今まで厨房にかかりっきりで、細かい仕事にまで手が回らなかったが、今年から板前である鯛三さんがいろいろと料理を作ってくれるようになったので、少しずつ時間を作って今までやりきれていなかったところを検証している。
2月からは鯛三さんによる料理教室や、オーガニック懐石料理の会などの企画を毎月やっていく予定だ。そういうイベント案内のチラシを毎月、作ってお配りしたいし、店の案内ハガキも3年間、同じデザインだったので今年はリニューアルさせようと思っている。またホームページも手直ししていくなど、運営に関わる諸々のことを丁寧に見直していかなくては。
新しく鯛三さんという板前さんが加わってくれたことで、今までできなかったことがどんどん広がっていきそうです。面白い展開にしていけるよう、今、二人で話し合いながらいろいろと考えているところです。4月末頃までには夜の部も営業していけるよう体制を整えていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。
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January 07, 2007
今日は夕方からにわとり広場の湯浅さんのお宅に行って新年会。湯浅さんは風楽のイベントの時、店頭で玄米もちをついていただいている。とても親しくさせていただいているので、時々お宅に伺って一緒に食事をしながら、いろいろなことをお話する。今日はアリミちゃん、レイコちゃん、マキコちゃん、鯛三さんとスタッフ全員の参加。風楽からはカレーとキンピラ、お新香、落花生のおみやげを持参。
湯浅さんのお友達のご家族もいたので総勢20数名が一つの部屋に集まってわいわいがやがや。何だか部屋が狭く感じるくらい、大勢の人と子供にあふれて本当に賑やかだった。
湯浅さんとはいつも「モノ作り」ということについて話す。いくら産業が発展して栄えて工業化しても、農業や水産業などの第一次産業に従事する人がいなくなってしまっては国は成り立たない。なのにどうして彼らの仕事が評価されにくいのだろう?と。
湯浅さんは農協や組合に所属せず、作ったものは個人的にお米や野菜をほしい人たちに分けている。「産直」と呼ばれる方法で無農薬の野菜やお米を作って販売し、顔の見える関係を少しずつ地域の中に根付かせている。地道に確実に淡々と農業に取り組んでいるご夫婦だ。
食卓は希望を語り合う場、夢を語り合う場、そして共に時間を過ごすことで元気になって、明日への活力を生み出していく場だと思う。手作りの木の家で薪ストーブを焚きながら楽しい時間を過ごすことができた。こういう仲間たちがいるってとっても幸せ。
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January 06, 2007
毎月、あいりん堂さんの所では自然療法などテーマを決めて勉強会を開催している。それに合わせて、玄米のおにぎりをご注文いただくので、昼前に配達している。今日は今年一番最初の勉強会。それでいつも1品だけのおかずをちょっと多めにしてほしいというリクエストをいただいた。
朝、おにぎりをむすぶ。店を始めたばかりの頃は、20人分のおにぎりをむすぶのにも、随分、手間どったものだ。でも体が仕事のリズムに慣れてきたせいか、今では慌てることなくてきぱきと動けるようになった。
今日のおかずはグルテンミートカツのアワネギみそあんかけ、カボチャの素揚げ、カブの桜酢、キンピラゴボー、大根の甘酢漬。赤、緑、白、黄色・・・と色彩もキレイに揃った。玄米おにぎりは経木に包んで、おかずの方はパックに詰めてお届けした。
あいりん堂さんにはいつも食材を分けていただいたり、お客様を紹介していただいたり、お正月は冷蔵庫まで貸していただくなど、いつもお世話になっている。成田市の中で食材にこだわって一緒にやっていくお店としては、たった一軒だけだが心強い仲間だ。よく「姉妹店ですか?」と聞かれることがあるのだが、経営的には全く別でも、気持ちの面ではそういう部分も大きい。お互いにお客さんを紹介し合いながら、情報交換などもできるいい関係ができているからだ。市内にもっと同じような店が増えていったらいいなあと思う。でもこの分野での仕事の大変は、それぞれが身にしみているので、がんばろうねといつも励まし合っている。あいりん堂さん今年もどうぞよろしく。お互いいいお店になっていくように、協力し合いながらがんばりましょうね!
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January 05, 2007
三が日が過ぎてお正月気分が抜けると、宗吾霊堂も静けさを取り戻す。特にいつもなら無料で開放されている駐車場が一月いっぱい有料になるので、人出がぐっと減ってしまうのだ。昨日、今日はとてもヒマだった。
私の方はこういう時こそ厨房を抜けて、やれる仕事をやってしまおうと、今日は税務署に行って年末調整に向けての必要書類を揃え、スタッフの源泉徴収表を作成して過ごす。私の店は私がけっこうフルで動いているので、他の店よりも人件費は低く抑えられていると思う。その分、自分の仕事量の負担は多いけれど、仕事が好きだし元気で動けるので、今のところは苦にせずやっている。それでも一年間で集計すると相当額で、私の微々たる収入よりもスタッフの人件費の方がずっと多い。毎月のことながらスタッフの人件費と家賃と公庫の支払いが終わると、「今月も何とか滞ることなく支払えてよかった~」と心底ほっとする。来年こそは支払ってもまだこれだけ残っている?・・・なんて言ってみたいものだが。
今日、焼いたのはゴボーとココアのケーキ。レジ脇に手作りのクッキーや焼き菓子を並べておくと喜ばれるので、できる限り作るようにしている。今日はクッキーもなくなってしまったのでこのケーキを朝一番に焼いた。ゴボーをみじん切りにして胡桃と一緒に生地の中に入れて焼いたざっくりしたケーキ。いつもはパウンド型で焼いているのだが、今日は天板に流し入れて小さくカットし一人分ずつのパッケージにした。切り口からゴボーと胡桃がボコボコってのぞいているのが美味しそう。
砂糖、卵、バターなどの乳製品を使わずに作ったマクロ仕様のケーキだ。カントリーケーキのような素朴な味わいがおススメ。
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January 04, 2007
サッチーは黒豆を煮るのが上手だ。昨年のお節料理の黒豆もサッチーに煮てもらった。つやつやしていてふっくらと炊けていて本当に美味しいのだ。昨夜でお節料理もほぼなくなり、今朝、重箱を洗って片付けた。重箱をしまうとお正月も一区切り。でもサッチーの黒豆だけはまだ冷蔵庫に大事にしまってある。
サッチーは開店当時からずっと厨房にいたスタッフだ。サッチーは料理が好きで縫い物が好きでおしゃべりが大好きな人だ。だからサッチーが厨房にいるといつも何かしら作っているし、大きな声でずっとしゃべっている。近所の人に野菜をもらったと言っては野菜を持って来てくれたり、庭の花を摘んで来てくれたり、ケーキやまかないのオカズを作って来てくれたり・・・どれほどサッチーには世話になっただろう。お互いの料理の味見をしながらよく味付けについて相談しあった。「いい素材を使おうね、美味しいお料理を作ろうね、材料を無駄にしないで使いきろうね」・・・サッチーと私の合言葉だった。サッチーは雑学も豊富なのでいつもいろいろなことを教えてもらった。「おばあちゃんの智恵袋みたいだね」と私が言ったら「おばちゃんなんかじゃないわよっ!」って言い返されてしまった。
明るくて元気だけれど、家には病気で働けなくなったダンナさんと糖尿で目が見えないお母さんがいるから、サッチーが大黒柱となって、風楽と掛け持ちでもう一つ仕事をしている。しかもサッチー自身にも膠原病という持病がある。そんな大変な状況の中でも一日も仕事のシフトに穴を開けたことがない。還暦まではがんばるわ~と言っていたけれど、体調や家庭の状況など様々なことを考えた末、昨年末で風楽を辞めることになった。
開店当時からの私のやりくりの苦労を全部わかっているので、サッチーは少しでも自分のできることをしようと店のためにいろいろなことをしてくれた。本当にサッチーにはたくさん助けてもらった。今でもサッチーがしてくれたことを思うと、そのありがたさと優しさに胸がいっぱいになり涙が出てくる。
サッチーの黒豆を今朝も食べた。何度食べても変わらないサッチーの味だ。私にとって美味しい黒豆というのはサッチーの作ったこの黒豆の味だ。
ありがとう。サッチー。そして元気でいてね。そしていつでも風楽の賄いを食べに来てほしい。還暦のお祝いは歴代のスタッフみんな集めて風楽でやるから楽しみに待っててね!
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January 03, 2007
三が日の最後の今日は、朝方にずっと雨が降っていたので、きっと今日は参拝客も少なくて、それほど忙しくはならないだろうと、半ばガッカリしながら?厨房へ向かう。当たり前のことだけれど、初詣はお天気がいい方が人出も多くなる。
今日は鯛三さんと私とアリミちゃんの3人体制。午前中はずっとヒマだったので昼前に3人でゆっくり座って昼食を食べることができた。その後はアリミちゃんに頼んで、鯛三さんに備品の場所やメニューごとに並べるセット内容などを説明してもらった。ずっとヒマだったので、その後もあまり混むことを想定していなかったのだが、昼過ぎからお天気になってきたせいか、急に忙しくなってしばらく満席の状態が続いた。満席になるとフロアも厨房も絶対に一人では回すことができない。3人しかいないので、私は厨房を駆けずり回り、出来上がったお食事をフロアに運び・・・と両方を行き来した。それでも長い間お待たせしてしまった方も多く、充分な応対ができなかったなあと反省させられた。
人の動きというのは本当に読めない。人件費は一番かかる経費だから、できることなら少しでも減らしたいというのが本音だが、忙しい時にギリギリの動き方をするようなスタッフの配置の仕方はするべきではない。正直、ゆとりがあるわけではないので、ヒマな時に何人もスタッフに来てもらうことは避けたいが、きちんと対応できる体制をいつも整えていかなくては・・・と新年早々反省だらけだ。
お節に飽きたらカレーもね~なんてCMが昔あったけれど、今日のお食事の一番人気はカレーセット。スパイスで調合した豆カレーは私の得意料理の一つ。動物性のものを一切使っていないのに、野菜をたっぷり刻んで煮込んでいるので、ちょっと自慢できる味だ。
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January 02, 2007
昨日はとても忙しかったので、作りおきしておいたケーキが残り少なくなってしまった。それで今日は朝からけんちん汁を作りブラウニーを焼いたり、豆乳のチーズケーキを焼いたりしてお客さまをお迎えする準備した。お正月2日目も昨日のように忙しいのかもと期待していたのだが?意外や意外、今日は初詣客が少なくて店もそれほど混み合うことはなかった。
昨日は忙しくて3時のお茶の時間さえ取れなかったというのに、今日は玄米パンを温めてスタッフと一緒にのんびりとしたティータイムの時間を持つことさえできた。
今日のこの豆乳チーズケーキは鯛三さんにやり方を伝えながら作ってもらった。鯛三さんは今までスィーツ作りの経験はほとんどないそうだが、とても興味を持っているし意欲的に取り組みたいと思ってくれている。だから今まで私が作っていたスィーツは鯛三さんにやり方を教えて、全部、作れるようになってもらおうと思っている。風楽で作っているスイーツはレシピをおこすまでは大変だったものも多いけれど、私にできるくらいだから?作り方自体はそれほど難しくない。今日もレシピを伝えて混ぜる手順や簡単なやり方を説明した後は、とても丁寧に一人で作ってくれていた。キレイに仕上げるということが体に染み付いているのだろう。羨ましい限り・・・。
これは昨年、私がライターをしているミレーでも取り扱っていただいた豆乳のチーズケーキ。全粒粉のタルト地の風味と、サワークリームの酸味と豆乳の優しい味が特徴だ。
初めて作ったのに焼き上がりがとてもキレイだったので、思わず写真を撮りたくなってしまった。これからもどんどん鯛三さんにはお惣菜だけでなくスィーツも作ってもらおうと思っている。それにしても魚もさばけてスィーツも作れる板前さんってすごくない?
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January 01, 2007
いいお天気に恵まれた今日一日、いかがお過ごしでしたか?新しい年の始まりはいつも夢や希望にあふれ、この一年をどんな年にしていこうかワクワクした気分でいっぱいになります。昨日は12時ちょっと前に宗吾霊堂の境内に行き、除夜の鐘を聴きながら焚き火にあたって年が明けるのを待ちました。穏やかで満ち足りた年の始まりでした。お参りして、この一年、お役に立つことをやらせていただけますようにと手を合わせてきました。
店は今日も通常通り営業しました。でもいつもとちょっと違うことが一つあります。それは新しいスタッフが入ってくれたということです。みつば鯛三さんと言ってブログにもよくコメントを寄せてくだる板前さんです。今年の3月に初めて店に来ていただいて以来、オーガニックの仕事に興味を持ち、これからの人生をこういう方向に歩いていきたいと思うようになった方です。一緒におかげさま農場の高柳さんの稲刈りのお手伝いに行ったり、休みの日には風楽の料理を教えてほしいと東京から店に通ってくるようになりました。その度にいろいろな話をし、真剣に自分の生き方を模索している姿に私自身も共感するようになりました。
板前の世界に長く居ながらも凝り固まることなく、おかげさま農場の野菜の生命力に驚き、玄米やグルテンミートや雑穀で作ったお惣菜を「美味しいなあ!」と言って食べ、初めて出会う素材に素直に感動してくれました。そして自分もまた農家さんとの関係を大切にしながら、心と体が元気になる料理を作り、オーガニックの仕事をやりたいという気持ちが固まっていったようです。
私自身は今の仕事は大好きですが、自分一人でやっていくのであれば、これ以上の発展は無理だろうなあという思いがありました。それならそれでもいい。淡々と毎日を変わりなく過ごしていければ・・・と思う部分もあったのですが、より多くの方に来ていただけるような店に育てていくには、やはりマンパワーが重要だなあと思うようになってきました。
宇宙を構成する全ての要素は陰と陽のエネルギーで成り立っています。突き詰めればそれは女と男ということでもあります。風楽は女性エネルギーを中心に創られた店ですが、店を維持していく以上、私の中で男性的なエネルギーをも必要とされてきました。
最近、よく「調和」ということを考えるのですが、調和というのは単体では決してあり得ません。複数のエネルギーが交じり合うことによって生まれる一つの世界です。ならば風楽に男性エネルギーが加わることによって、より面白い調和が生まれてくるはず・・・そんなふうに思いました。
結局、鯛三さんは12月いっぱいで今までやっていた板前の仕事を辞め、千葉に越してきて昨日から風楽で働いてくれることになりました。皆さんもご承知の通り?風楽は私の給料さえままならない儲からない店です。板前歴20年の人を正式に雇うようなゆとりはありません。だけどそれでも一緒にやりたいからやらせてほしいという鯛三さんの熱い思いが伝わってきて、この出会いは私にとっても大きな意味があるのだなと確信するようになりました。
今、一緒に仕事をしていく方向でいろいろな夢を語り合っています。暖かくなったら夜も営業しよう、野菜懐石のコースを作ってみよう、オーガニックのスイーツを外部にも販売できるようにしていこう、料理教室やいろいろなイベントをもっともっとやっていこう・・・・・などなど。
一人ではできなかったことが二人の力を合わせればきっとできるようになる。どちらか一方が犠牲になったり、窮屈な思いをしたり、我慢をしたりというような関係ではなく、それぞれが影響を与え合いながら(引き立て合い引き出され合いながら)より成長していける関係があるのではないかと思っています。調和というものはまさにそういうことを言うのでしょう。
美味しく楽しくありがたく・・・・その上で今年の風楽は調和がテーマです。調和によって醸し出される新しいエネルギーを皆さんに気持ちよくお届けできる店にしていきたいと思っています。今年もどうぞよろしくお願い致します。
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