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January 27, 2007

豆腐のマフィンと長男のこと

Dsc09751昨日、試作に焼いたマクロ仕様の豆腐のマフィンは、来てくれたスタッフがみんな買っていってくれたので即日完売。それで今日は晴れたし週末だし、きっと忙しくなるだろうと思って、早めに厨房に行ってマフィンを焼いた。砂糖、乳製品、卵を使わずに、生地の中に豆腐とスパイスをちょっと加えてアクセントを付けた。
マクロケーキのスポンジは卵を使わないため、あまりフワーッとした感じのものがないのだが、このマフィンの焼き上がりは豆腐が入っているせいか、しっとしとしていて柔らかい。マフィン型が12個しかないので一度に大量にはできないけれど、これからクルミやレーズンなどを入れていろいろな種類を焼いていこう。
最近、長男とのメールのやり取りが楽しみになってきた。大連に沖縄料理の店を開店させるので、その準備から運営まで任されることになり、年末に旅立って行った。文化も歴史も違う行ったことのない中国で、日本人は息子一人。言葉も地理もわからない22歳の若者が、年上の中国人たちに仕事を指示していく。かなり大変だということは充分に予測がつく。発端はその苦戦ぶりを伝えるメールだった。
独立心旺盛で我が道を行く冒険好きの長男は、20歳の記念にテントと寝袋と米と飯盒とギターを持って、野宿しながら日本を2ヶ月かけて1周した。誰もいない河原にテントを張り、川で魚を捕まえて飯盒でご飯を炊き、長い夜は一人ギターを弾いて過ごしたという。台風の時は公衆便所に非難して寝たとか・・・日本縦断の思い出話は聞いているだけでも面白い。そういう経験がしたくて自ら旅に出た息子の生き方を私も応援したいし、たくさんの人たちに出会いながら大きくなってほしいなあと思う
家に帰ってくるとゴロゴロしているばかりで私も小言が絶えないが、離れて暮らしていると、どうしているのかいつも長男のことばかり考える。以前はメールのやり取りなんてしたことがなかったのだが、向こうの仕事でパソコンを使うようになったせいか、長いメールも届くようになったし、私のブログも覗いてくれるようになった。それで今日、届いたメールには私が12月に書いた「父親の存在」というブログを読んだ感想が書いてあった。
「どっかで間違えた気がする。本当はこうじゃないはず・・・こうじゃいけない!
じいちゃんのおかげでおかんがいるなら、じいちゃんのおかげで俺がいる。
感謝しなくちゃいけない。会わなきゃいけない。じいちゃんのおかげで俺は今存在しているんだ。ありがとう☆って伝えなきゃいけない。肝心なとき俺はいつもいなかった。フラフラどっかでなんかしてた。俺だけ葬式にも出てない・・・。帰ったら必ずしなきゃいけないことができた。じいちゃん、ばあちゃんに会いに行く。胸張ってはいけないけど、楽しく生きてるってとこ見せなきゃな・・・」
私が22歳の時には考えもしなかったようなことを、そしてこの年になってようやく考えられるようになってきたことを、あの息子はもう感じ始めている・・・。
子供の存在というのは私にとって支えというより足枷のようなものだった。一人で育てなければならないという苦しさがたくさんあった。正直なところ、子育てをしているよりも仕事をしている方がずっとラクだった。だから私はいつも自分が夢中になれる仕事を探してきたし創ってきた。
そんな中で育っていってくれた子供たち。母親は何もしていないのに、大きくなってからは一人の人間として子供と向き合えるという喜びを子供たちは私に与えてくれた。それは人生の中でもかなり貴重な時間だと思う。願わくば親を踏み越えて、自由に大きく大きく羽ばたいていってほしい。

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Comments

きっこさんありがとう。
豆腐は水切りしてから使うのですが、細かな分量についてはお教えすることができません。ゴメンなさい。ただネットで検索するだけでも豆腐マフィンはけっこうヒットするので、いろいろなレシピを参考にしながらお作りになってみてください。マクロのケーキは卵と乳製品と砂糖を使わないので、その分、メイプルシロップやなたね油を使っています。
いろいろな方法があると思いますよ。豆腐を使うと生地もしっとりとしていて美味しいんです。ぜひお試しを!

Posted by: 風楽 | January 29, 2007 at 10:38 PM

初めまして。以前から毎日読ませていただいています。心和むブログ、日課です(^^) 今日は、豆腐のマフィンが大変気になってしまい。。。心引かれてしまいました。お豆腐をマフィンに使用するなんて事ができるのですか?とても作ってみたくなってしまい、コメントしてしまった次第です。お菓子作りは苦手なのですが、もし差し支えなければ材料や手順等、教えていただけませんでしょうか?家族に食べてもらいたいです。突然申し訳ございません。宜しくお願い致します。

Posted by: きっこ | January 29, 2007 at 04:31 PM

璃璃さんありがとう。
そう璃璃さんと私は同じ年だから息子さんの年齢も同じだったのかもしれませんね。うちは学校も行かずに好き勝手していたので、社会経験はかなりあるのですが、自立するまでには至っていません。それに普通のレールからは降りて生きていくことを選んでしまったので、これから先の道のりも決してラクではないでしょうね。遠くから見守るだけです。もう大人になったら母親なんて何にもしてやれないんですもの。思いをはせること。それだけです。

ゆき店長さんありがとう。
お久しぶりですね。お仕事の方、順調ですか?また節分の時には店でイベントをやるので、よかったら遊びにいらしてくださいね。私は娘としては本当に親に反発してばかりいたのですが、私の子供たちはそういう私でも母親として受け容れてくれたようで、ありがたいです。子供は産むというよりも授かりものですね。そして私を選んで生まれてきたのだと言いますから、子育てを通して学ばなければならないことがきっとあったのでしょうね。逆に言えば、私も自分の母と父を選んで生まれてきたということです。だから親子ってすごく深い縁なんですね。

長岡あゆみさんありがとう。
あんまり力んでやっているという感じではないのですが、店を開店させることも、中国で一人で任されているということも、彼にとっては初めての体験。かなり大変そうです。でもね、若い時の苦労は買ってでもした方がいいと思っているし、きっとその苦労こそが彼を成長させていくものだと信じているので、遠くから見守っているしかない。だけどメールを通してすごくいい交流ができているのでそれは嬉しいな。お互い仕事人としての経験を分かち合うことができるって幸せです。

Posted by: 風楽 | January 28, 2007 at 03:57 PM


 寒中お見舞い申し上げます。

 母と息子の2007年の挑戦にエールを贈ります。

 2008年北京オリンピックです。

 世界の人達に日本の沖縄料理を伝える発信店となるよう

 祈念します。(伝言ください)

 2月ご飯食べに伺います。

 年女であるので宗吾さんへも訪問します。

 では今年もよろしくね。

 

 

Posted by: 長岡 あゆみ | January 28, 2007 at 02:53 PM

ご無沙汰です♪わいずのゆきです。

戻って、「父親の存在」読みました。
そう、状況は違っても気持ちは似ている。。
価値観はかなり離れていても、生きていてくれるだけで感謝している。
明日はちょうど久しぶりに実家にいくので、少しゆっくりおしゃべりしてきます♪

お子さん。いいですねぇ^^))
子どもって、いいだろうなぁ^^)/

Posted by: ゆき店長♪ | January 28, 2007 at 12:50 AM

大連ですか・・・・

日本に 同じ地名のとこあるのかな、、って読んでいったら
やっぱり 中国の、、、

びっくりしました。。。


でも 子どもの人生・・・
親は見守るしかできないよね・・・

えいこさんは えらいなぁと思いました・・
そういう息子さんの生き方を ちゃんと理解して尊重してる・・

同じ国内の
それも 千葉と茨城の距離で 親の仕送りで生活する息子の身を案じて
オロオロする自分が とっても恥ずかしくなりました。

わたしも
新しい地での 息子さんのご活躍・・
影ながら 応援していますね・・・

Posted by: 璃璃 | January 27, 2007 at 07:03 PM

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