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February 28, 2007

天然酵母のパン教室~ピタとピザ~

Dsc00084今日は今年に入って一番最初のパン教室だった。白神こだま酵母で作る天然酵母のパンをホームメイド協会の講師である高田温美さんが教えてくれる。今日のテーマはピザとピタ(ポケットパン)。当日キャンセルもあって、人数は3人と少なかったけれど、和気藹々と楽しい教室だった。
ピタは3分ほどでプーっとふくらむポケット型のパンだが、塩と小麦粉で食べるシンプルな味は白神酵母の得意とするところ。何をはさんでも美味しくいただくことができる。
毎回、パン教室の時は焼きたてパンに似合うお惣菜をご用意して、一緒にお夕食として食べていただくようにしている。なので、できるだけパンに似合うメニューを・・・とあれこれ考えている。今日はサツマイモのマッシュと、テンペのマリネをピタにサンドした。副菜のサラダは蒸し野菜の豆腐甘酒ドレッシングサラダ。豆腐に甘酒、白ゴマペーストなどをいろいろ加えてさわやかなドレッシングを作った。それにヒジキの煮物と黒豆を添え、スープはブロッコリーのスープ。大きく焼けたピザを真ん中にして、ピタサンドとお惣菜をたっぷり召し上がっていただいた。Dsc00083
写真が講師の高田さん。友達の気軽さもあって、お互い相手に頼みたいことを言い合えるので、とてもリラックスした教室になる。また高田さんはとても丁寧にわかりやすく教えてくれるので、参加してくださった方はきっとご家庭でもお作りになれるハズ?。それに少人数でやっているので、初心者の方でも大丈夫。次回は3月28日(水)4時から7時まで。お焼きを作る予定。ご希望の方はお電話でご予約くださいね。

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February 27, 2007

なめこ工場へ

Dsc00039ミレーの取材で茨城県鉾田市にあるなめこ工場へ行ってきた。ナビで検索できなくて場所がよくわからなかったので、随分、走り回り2時間ちょっとかかってようやく辿り着いた。しめじやヒラタケや舞茸の取材は行ったことがあるけれど、同じキノコの仲間でもなめこの取材は初めてのこと。植菌してから出荷できるまでが3ヶ月と長く、しめじに比べると回転数が低い。菌床の殺菌は薬品を用いず、温熱殺菌を行うなど、とても丁寧に作られている石づき付の美味しいなめこ。私の本業が自然食レストランだとお話すると、何かなめこの美味しい料理方法があったら教えてくださいね~と逆に聞かれてしまった。でも正直なところ、なめこの料理と言われてもなめこ汁やなめこおろしくらいしか思いつかなかった。しめじに比べると馴染みがなく食べる機会がずっと少ないのだ。
でもちょっと調べてみると、天ぷらや煮物など、いろいろななめこ料理ができそうだ。しめじと同じように料理の一素材のキノコとして使っていけば、随分、バリエーションが広がりそうだ。お土産にと言って、立派ななめこのパックをいただいた。とてもプリプリとしていてイキがいい!という感じのなめこだった。なめこ=なめこ汁というイメージを払拭して、自由な発想で何か作ってみよう。
実は以前から、なめこを使う時、洗った方がいいのかどうかずっと疑問に思っていた。本によっても書き方がまちまち。それで生産者さんに思い切って質問してみたら、お汁など加熱して食べるものは洗わずに使った方が旨みが流されず美味しいとのこと。またなめこおろしのように生で食べる場合は、エグミが残っているので、さっと湯がいてから使った方がいいそうだ。これで長年の疑問が解けた。まだまだ知らないことがたくさんあるのだなあと思った。それにしても往復180キロは遠かった。店に戻ったのは昼過ぎになってしまって、今日はその後も銀行に行ったり買い物に行ったりで、結局厨房にはほとんど立てなかった。厨房に立っていないと何だか仕事をした気がしない。

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February 26, 2007

バナナケーキ

Dsc00061昨日、サッチーがケーキと一緒に持ってきてくれたバランゴンバナナ。みんなで食べてねと言って置いていってくれたのだが、久しぶりにバナナケーキが作りたくなったので、その場で一本ずつ分けて、残りをお店で使わせていただくことにした。
生活クラブ生協で扱っているバランゴンバナナは無農薬、無化学肥料で作られているフィリッピンのバナナだ。ご存知のようにバナナは農薬を大量に使って栽培されている。子供の頃、バナナと言えば、遠足と運動会に欠かせないご馳走!だったけれど、大人になるにつれ、どこでも買えるようになって、特別珍しいものではなくなってしまった。しかもそれが薬漬けと聞いてしまっては、あまりバナナを食べたいと思わなくなってしまった。
一番、最初にこのバナナを見た時、皮は真っ黒で持ってみると実も柔らかく、何だか悪くなっているような気がしたのだが、食べてみるととても甘くて味の濃いバナナだったので驚いた。このバナナの場合、かなり追熟させて、柔らかくなってから食べる方がより甘みが増して美味しくなるようだ。ただ高価なものなので、日常的に食べるというわけにはいかない。
そんな貴重品であるバランゴンバナナを刻んで今日は2種類のケーキを焼いた。一つはオーソドックスなパウンドタイプのバナナケーキ。冷やして明日のデザートにお出しする予定。
もう一つはキャロブパウダーとメイプルシロップで作ったマクロ仕様のバナナケーキ。砂糖と卵、乳製品を一切使わずに作った。両方ともバナナの甘い香りがしてとても美味しいケーキだった。バナナの持つ甘さは他の果物では味わうことができない。私も久しぶりにバナナを食べて懐かしい気持ちになった。
今日はマキコちゃんがお誕生日にと桃の枝とコデマリを持ってきてきれたので、店内はますますお花でいっぱいになって幸せな気分。ちょうどひな祭り前なので、桃の花が一枝あると、すごく嬉しい。

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February 25, 2007

お花がいっぱいの誕生日

Dsc00055朝、店に行ったら玄関に可愛い看板が置いてあった。風楽の壁画を描いてくれた画家の谷川さんが置いていってくれたようだ。ずっと私が書いた看板を使っていたのだが、壁画に合わせて作り直したいと、お願いしておいたものがようやく完成した。風楽のテーマでもある「おいしく楽しくありがたく」の言葉を添えてくれた。すごく可愛らしい看板ににんまり。谷川さんは友達だけあって、私の感覚をよくつかんでくれている。誰に頼むよりも風楽のイメージをうまく表現してくれる人だと思う。
今日は私の誕生日。いろんな方からお花をいっぱいいただいた。いっきょに店の中が華やいだ。
サッチーがいちごのデコレーションケーキを作ってきてくれたので、ちょうど3時頃、ケーキをカットしてみんなでお茶にした。久しぶりにサッチーも交えてお茶を飲んだので、仕事というよりも完全なティータイムモードになってしまってまったり。まあいっか。「美味しいね~」と言ってみんなでケーキを食べる。レイコちゃんは感激のあまり?お皿まで舐めていた(よく子供たちがそうやっていたっけなあ・・・)。いただきものはみんなにお裾分けして福を分かち合った方が美味しさも倍になる。
誕生日は節目だ。この一年、どう年を重ねていこうかとあれこれ思案する日。今の私に一番必要なことは風楽を経営的に安定させていくこと。きちんとした収益を生み出せるような場に育てていくことだと思う。そして心の平安と安定。何気ない小さな出来事一つ一つに幸せだなあと感謝できる気持ちを忘れずにいたい。
自分の魂が育っていく力を信じること。同時に相手の魂もまた育っていく力があるということを信じること。命の可能性は無限大だから、また新しい一年が始まり、どんなふうに自分が変わっていけるのかとても楽しみだ。

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February 24, 2007

玄米のライスサラダ

Dsc00004友達の陶芸家である垣野勝司さんが、陶芸教室の生徒さんの作品展を開いている。生徒さんたちとお惣菜を持ち寄って、今日、会場で昼食会をするので、主食だけ出前できないかと注文いただいた。メニューは玄米精進ちらし寿司とスモークサーモンの握り、大豆とひじきご飯のお稲荷さん、そして玄米のライスサラダにした。
今日は朝7時に中国へ行く長男を空港まで送っていき、戻るなりそのまま厨房に入った。会場となる勝田台の武蔵屋さんまでは往復1時間半。12時半過ぎにはくりもとミレニアムシテイのメンバーが食事に来て下さるので11時には仕上げて店を出て大急ぎで戻ってこなくてはならない。昨日のうちに下準備は終わっていたが、早く仕込みに入らなければ間に合わないからだ。
お寿司以外で玄米を美味しく食べていただくには何がいいかなといろいろ考えた結果、今日は思いっきりたくさんの具をいれたライスサラダを作ることにした。人参、キュウリ、セロリ、玉ネギ、レタス、トマト、クレソン、パセリ、レモン、大正金時豆、レンズ豆、丸麦、アワ、とんぶり、カイワレ大根、クルミ、チーズ・・・・。ガーリック風味のオリーブオイルのドレッシングで和えて、ローリエやタイム、フェンネルなどのハーブを加えた。さっぱりしていて玄米がとても食べやすくなるサラダだ。見るからに具がいっぱいで美味しそうだった。
配達から帰るとすでにミレニアムシテイの方たちがいらしていて、厨房の中はオーダーがたまっていたので、挨拶もそこそこにすぐに定食の支度に取り掛かる。その後、一般のお客様も途切れることなく次々と来て下さり、1時過ぎに店は満席になって大忙し!用意した定食が飛ぶようになくなってしまった。
お食事の後、オーダーが一段落した頃を見計らって、ミレニアムシテイのメンバーを2階にご案内した。「風楽流オーガニックの暮らし方」というテーマでお話をしてほしいとお願いされていたので、私なりの自然食やオーガニックのとらえ方についてお話させていただいた。私の拙い話を皆さん興味深く聞いてくださってありがたいことだ。
夕方、メンバーの方をお見送りしてから5時頃にようやくお昼ご飯。夜は野口整体の活元会の日だったので多古に住む友達の家に行く。買い物をして帰ってきたのは9時半過ぎ。またいつものごとく時間の綱渡りになってしまったが、なんと充実した一日だったことか。でもさすがに疲れた~。今日は早く寝なくっちゃ。

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February 23, 2007

コンベック大活躍!

Dsc00007最近、ほとんど毎日のようにお菓子を焼いているので、コンベックが稼動しない日はないと言ってもいい。今日もたくさんお菓子を作った。まず明日のデザート用に豆乳とイチゴのババロアを冷やして固めておくことにした。その後、マクロ仕様の豆腐のマフィン。砂糖、卵、乳製品を使わないで焼いたマフィンだ。平行してマクロ仕様のアーモンドクッキー。コンベックは次に焼かれるお菓子が天板の上に並んで、中に入るのを待っているという状態。焼き上がったものを袋に詰めて明日、レジ脇において販売する。写真はコンベックの中。業務用なので庫内はけっこう広く、パウンドケーキだったら8本一度に焼くことができる。
明日は主食だけを25人分ほど作って配達してほしいというご予約が入っているので、玄米精進ちらし寿司と、スモークサーモンのお寿司、ひじきと大豆のお稲荷さんと作ることにした。玄米をたっぷり浸水し、具を煮含めて明日の準備をしたので、冷蔵庫の中も満タン!。
あいにくの雨だというのに、今日はたくさんのお客様が来て下さり、通常の定食をご用意するのも忙しかった。忙しく仕事ができる日というのは、本当に気持ちがいい。店を閉めた後にも充実感が残る。やっぱり営業時間中はこのくらいの仕事量があった方がキビキビと動けて楽しい(もっと忙しくてもいいくらい!?)♪。
特に私の場合、じっとしている日(ヒマな日)が続くと気分も沈んでしまう。何かしら仕事を見つけてやっているのだけれど、たくさんのお客様が来てくださって、お食事をご用意させていただける楽しさというのは格別なものだ。店をやっていると晴れている日もあれば、雨の日もあって、浮き沈みというのはどうにもならないものだけれど、商売というのはこの一喜一憂の繰り返しなのかもしれない。だからこそ忙しい日だけでなく、ヒマな日にもお客様に対する感謝の気持ちを忘れてはいけないと思う。そして浮き沈みをくぐり抜けながらここまで続けられたことをいつもいつもありがたいと感謝しなくては。ありがとう。もったいない。おかげさま・・・の気持ちを忘れてはいけない。

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コンベック大活躍!

Dsc00007最近、ほとんど毎日のようにお菓子を焼いているので、コンベックが稼動しない日はないと言ってもいい。今日もたくさんお菓子を作った。まず明日のデザート用に豆乳とイチゴのババロアを冷やして固めておくことにした。その後、マクロ仕様の豆腐のマフィン。砂糖、卵、乳製品を使わないで焼いたマフィンだ。平行してマクロ仕様のアーモンドクッキー。コンベックは次に焼かれるお菓子が天板の上に並んで、中に入るのを待っているという状態。焼き上がったものを袋に詰めて明日、レジ脇において販売する。写真はコンベックの中。業務用なので庫内はけっこう広く、パウンドケーキだったら8本一度に焼くことができる。
明日は主食だけを25人分ほど作って配達してほしいというご予約が入っているので、玄米精進ちらし寿司と、スモークサーモンのお寿司、ひじきと大豆のお稲荷さんと作ることにした。玄米をたっぷり浸水し、具を煮含めて明日の準備をしたので、冷蔵庫の中も満タン!。
あいにくの雨だというのに、今日はたくさんのお客様が来て下さり、通常の定食をご用意するのも忙しかった。忙しく仕事ができる日というのは、本当に気持ちがいい。店を閉めた後にも充実感が残る。やっぱり営業時間中はこのくらいの仕事量があった方がキビキビと動けて楽しい(もっと忙しくてもいいくらい!?)♪。
特に私の場合、じっとしている日(ヒマな日)が続くと気分も沈んでしまう。何かしら仕事を見つけてやっているのだけれど、たくさんのお客様が来てくださって、お食事をご用意させていただける楽しさというのは格別なものだ。店をやっていると晴れている日もあれば、雨の日もあって、浮き沈みというのはどうにもならないものだけれど、商売というのはこの一喜一憂の繰り返しなのかもしれない。だからこそ忙しい日だけでなく、ヒマな日にもお客様に対する感謝の気持ちを忘れてはいけないと思う。そして浮き沈みをくぐり抜けながらここまで続けられたことをいつもいつもありがたいと感謝しなくては。ありがとう。もったいない。おかげさま・・・の気持ちを忘れてはいけない。

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February 22, 2007

千葉スーパーカタログ取材

Dsc00001_1千葉スーパーカタログ」という名前の雑誌があるなんて初めて知った。ぴあが一年に一回出版しているMOOK本なのだそうだ。3月に今年号が発行されるので、その中でロハスの特集を組むことになり、玄米食のお店として取り上げていただけるそうだ。昨日連絡を受け、急きょ今日の夕方、取材が入ることになった。
日替わり玄米定食とチャイ、玄米と黒米の写真、無農薬野菜をカゴに入れた並べたもの、内観と外観の写真を撮影してもらい、取材が終わった後、カメラマンに撮影した定食を食べていただきながら、いろいろとお話していたら7時になってしまった。
今日はお休みの日だったし最高にいいお天気!本当はどこかにドライブへ行きたいなとも思っていたのだが、夕方、お弁当の配達もあるし、ぴあの取材も入ってしまったので、4時には店にいなければならない。やむを得ず遠出をあきらめ、久しぶりにヒーリングヴィラ印西へ行ってきた。いつも混んでいるのに今日は珍しく空いていて、岩盤浴の順番待ちもすることなく、後に待っている人もいなかったので、かなり長い時間横になっていることができた。その後、岩塩浴サウナも空いていたので、横になったら汗がダラダラと出てきた。温泉にもゆっくり浸かっていたら、なんと帰る時には体重が1キロも減っていたのでビックリ。意識してたくさん水を飲むようにしているのと、ヨガのおかげで代謝がよくなったのだろうか。前よりもずっと汗が出やすくなった。汗も排毒の一つだ。気持ちのいい汗をどんどんかいていきたい。これでまた1週間元気に働けるかな?!。

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February 21, 2007

豆腐のゴマだんご

Dsc00001いつもの白玉だんごをちょっと一ひねり。生活クラブの木綿豆腐を水のかわりに白玉に入れて丸めたおだんご。あとの作り方は白玉粉と同じ。平らに丸めて真ん中をへこませ、美味しそうな形に成形したものを熱湯でゆがいて、氷水にさらす。
今日の衣は黒ゴマをよく炒ってからすり鉢であたったもの。芳ばしいゴマの香りがたちこめていい気分。ゆっくりとすりこぎを回す。油が出始めるちょっと前であたるのをやめて、粗製糖と塩を加え白玉にまぶしていく。ほんの一口だけれど、食事の後に、和テイストのデザートが出てきたら何となく嬉しいので、時間がある時はいろいろなものをお作りできたらなあと思う。だけど定食を作るのに時間がかかってデザートにまで手が回らない時は、レジ脇に並んでいる手作りのクッキーやケーキなどの焼き菓子をお出しするようにしている。
ミレーに納品するクラシックショコラと人参マフィンのレシピと分量をよくやく決めることができた。急きょサンプルを持っていくことになったので、今日は定食と作りながら、4種類のお菓子を順番に焼いていくことになった。定食を作りながらケーキを焼くなんていつものことだが、今日は種類が多かったので、けっこうバタバタとして中々仕事が終わらなかった。夕方、焼きたてのお菓子を持ってミレーの事務所に行って、ホームセンターで買い物をしてきたらもう8時近くになってしまった。あっという間に一日が終わってしまった。それでも明日は今年に入って初めて、取材も何の予定もない正真正銘のフリーのお休みができた。何をしようかなと楽しみだ。少し家の中も片付けなくっちゃ。

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February 20, 2007

ちば醤油工場見学

Dsc00024ミレーの取材でちば醤油の旭工場へ行ってきた。道路が混んでいて7時半には家を出たのに着いたのは9時ちょっとすぎ。さすがに旭市は遠い。国産丸大豆と国産小麦を使って伝承木桶仕込みの醤油を造っている工場だ。嘉永七年の創業以来、昔ながらの醤油造りの技がずっと引き継がれ、ゆっくり時間をかけて発酵、熟成させて造られた醤油だ。
その中でも「下総醤油」は雑誌「dancyu」の特集で一躍知名度があがった。全国から選ばれた特選醤油の名前を伏せて、様々な料理を作ってプロの料理人が食味を評価するという試食会を行ったところ、なんと一番に選ばれたのだ。原料の丸大豆、小麦、塩の全てに厳選された国産のものを使って、伝統ある木桶で1年近くかけて熟成させたコダワリの醤油だ。醤油の旨みは窒素分を基準にしているそうだが、この下総醤油は窒素分が非常に多い。雑誌に掲載されて以来、急に注文数が増えてしまって、現在は欠品中で3月にならないと出荷できない状態。
醤油麹を作る室や、古い木桶で熟成するのを待っているもろみ(この段階ではまだ醤油とは呼べないそうだ)を見せていただいた。特に木桶が並んでいる部屋は壁にビッシリと麹菌が付着していた。生きた酵母の見えないつながりが美味しさを醸し出していく。だから同じ醤油麹で仕込んでも、この場所から移してしまったら、同じ醤油には仕上がらないそうだ。
工場長さんは酒蔵の杜氏のような方で、酵母の特性を知り尽くして、職人的な感覚で醤油を仕込む。一般に流通している安い醤油には発酵することなく仕上がったものさえあるそうだ(そんなのアリか?)。またやり方次第では数ヶ月で醤油を発酵させるのも可能とのこと。効率よく大量生産することだけを考えると、そうなってしまうのだろう。だけど、どんなに注文が殺到しようとも、1年間という時間をかけてじっくりと醤油が熟成されていくのを待つ。そんな方針を貫くことができるちば醤油の企業としての姿勢にはとても共感をおぼえる。
私は仕事柄、食文化にはとても興味があるし、食べ物が作られている背景にはいつも目を向けていたいと思う。こういう取材は自分自身の勉強になるし、たえず興味深々なので時間を忘れてあれこれと質問してしまった。木桶が並んでいる壁に、ビッシリ何層にも重なりあってこびりついた酵母たちをキレイだなあと思う。目に見えない微生物の力によって育てられているものがここにもあった。
夜、カマスを買って塩焼きにして、ちば醤油の再仕込醤油(一度仕込んだ醤油に再度、麹を加えて熟成させるという贅沢な製法で作られたコクのある醤油)をジュッとかけた。美味しい旨みが広がった。

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February 19, 2007

咲いた咲いたチューリップの花が・・・

Dsc00010昨日、懐石料理を食べに来てくださったお客さまから、赤いチューリップの花束をいただいた。すぐにガラスの花器に生けて飾ったら、急にお部屋の中が明るくなった。部屋の中が暖かかったせいか、お客様がお食事をされている間に、蕾だった花が次々に開き始めたのには驚いた。なんだかスローモーションを見ているみたい。チューリップを部屋に飾るってすごく贅沢な気分。嬉しかった~。
お花屋さんであれこれ迷いながら切り花を買うのは私のささやかな楽しみ。店内にも生花をとぎらせることなく飾りたい。だけど売っている花は高価なものが多く、中々好きな花だけを見つくろって生ける・・・なんてことはできない。終いには買わないで道ばたに咲いている花を手折ってこよう・・・なんていつもやっているのだが、今の時期は外に咲いている花も少ないから、明るい春の花の登場でいっきょに店内が華やいだ。
今日は一日ポカポカといいお天気だったので、お店にいらしてくださった方も多く忙しかった。デザートはちょっと冷たいものがいいかなと思って、黒蜜ときな粉を添えた抹茶寒天を作った。冬の間はつるんとしたデザートを食べたいとは思わないけれど、こう暖かいと、冷やしたお菓子を作りたくなってくる。
今日作った定食のグルテンミートのメンチカツはとても美味しくできた。何でだろうって考えてみたのだが作り方はいつもと一緒。だけど思いたることがたった一つだけある。それは年末に「百姓屋敷わら」に行って船越さんのお話を聞いたことがきっかけだ。船越さんはいつもお祈りをしてから重ね煮をしている。「天地のお恵みとこれを作られた方のご愛念に感謝していただきます。この食べ物を通して自他共にお役に立つよういただきます」。ずっとこう祈り続け食べ物に感謝しながら料理してきたのだと話されていた。
ただザクザクとカットされて面倒くさいと思いながら料理された野菜と、ありがとうございます、いただきます・・・と大地の命に感謝しながら料理させていただいた野菜と、どちらが美味しいだろう?
以来、私も厨房の中では決して面倒くさいという言葉を言わないように、ただひたすら命にありがとうございますと感謝しながら包丁を握り、野菜を炒め、煮含めるように心がけてきた。ふと気がつくと最近、自分の作ったお料理がとても美味しくなってきたような気がする。たとえそれが贔屓目にみた自分の舌だったとしても、そう思えるのだったら、それでいいのかな。感謝しながら美味しくいただけることって幸せなことだもの。ありがとう、おかげさまです、もったいない・・・・この3つの言葉をいつも交し合えるような厨房でいたい。

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February 18, 2007

オーガニック懐石料理の会

Dsc09986今日の夜は風楽で初めての試みである「オーガニック懐石料理の会」を行った。地元の無農薬野菜に千葉県産の海の幸を取り入れたおもてなし料理をゆったり食べていただこうという試みだ。第一回目の今日は参加してくださった方は一組2名様だけだったが、一つ一つ器に盛り付けて順番にお出しする懐石のスタイルはやったことがなかったので、スタートとしてはちょうどいい人数だったのかもしれない。
通常の定食については私自身がほぼ全体を把握してメニューをたて作っていることが多いが、懐石料理は鯛三さんに板前ならではの腕を発揮してもらえたらと思って、全面的にお任せすることにした。
今日のお造りは鰺とイカとホウボウ。焼き物はカマスのほうれん草巻き。魚をキレイにおろして盛り付けることは私にはできない職人の世界だ。デザートもいちご大福、クラシックショコラ、バニラアイスクリームイチゴソースがけの3点を盛り付けてお出しした。季節ごとに様々な素材を生かしたオーガニック懐石料理を、これからも時々やらせていただけたらと思っているので、機会があったらぜひご参加ください。

*「百姓屋敷わら」の船越康弘さんをお迎えする日程がようやく決まりました。3月19日(月)です。年末に念願の「わら」へ行って船越さんのセミナーに参加してきました。とても高い精神性をお持ちの方で、食に対する姿勢や生き方は学ぶことが多く、私が最も尊敬している料理家です。そんな船越さんのお話をぜひ皆さんにも聞いていただけたらと思い、今回講演をお願いすることになりました。船越さんのご都合で今回はどうしても平日の日中でないとスケジュールが調整できなかったので、やむを得ず通常の店の営業をお休みして講演会を開催することになりました。ようやく決まったことなのでまだチラシはできていませんが、12時から1時半までが講演会「おいしく楽しくありがたく」(参加費1500円)、1時45分から3時半までは重ね煮のお料理を食べていただきながら、船越さんとの交流会(参加費2500円)を予定しています。お席に限りがありますので、ご希望の方、お早めにご予約ください。

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February 17, 2007

市民事業ビジネススクールに講演へ

Dsc03323ちょうど今から5年前、目黒にあるWWBジャパンの会議室で、市民事業ビジネススクールを受講した。あの時もあちこちに梅の花が咲いていたように思う。3万円近い参加費を払って、丸2日間、東京まで通ったことが懐かしい。折りしも酒々井にあったフェアトレードの雑貨の店を移転させて、店舗付住宅に引っ越したのを機に、飲食部門を新設しようかどうか迷っている時だった。
市民バンクの代表であるコミュニテイビジネスの第一人者片岡勝さんのお話が聞きたくて、清水から飛び降りる覚悟でセミナーの受講を決めた。全国から集まってきた起業家の卵たちが、熱い思いを抱きながら熱心に講義に聞き入っていた。講座の中に先輩起業家の体験談という一コマがあって、私もいつか自分がこの講座の中で体験談をお話できるようになりたいと漠然と思っていた。
結局、片岡さんがやっている市民バンクからの融資は、千葉県は対象とならず実現できなかったが、講座を受講したことで、後ろから背中を押されたような気持ちになれた。その後、私は国民生活金融公庫からの融資を受けてレストラン業を始めたので、このスクールはとても思い出深いものとなった。
いつしか私も先輩起業家として(起業家というには随分頼りないが)、何回かお話させていただくようになった。拙い私の経験が、これから何かしようと思っている方たちのヒントになったら嬉しいし、私も話すことで自分の気持ちや体験を整理することができるので、機会があればお受けするようにしている。
今日はそのスクールの日で目黒区の男女平等共同参画センターに行ってお話させていただいた。17名の受講生のうちカフェを始めたいと思っている方がかなりいらして、まさにカフェは今、人気の職種。
基本的に私は人生に失敗というものはないと思っているし、何があってもそこから学ぶものさえあれば、どんなことも貴重な財産となるので、起業する人には、迷うことなくやってほしいとお伝えしている。ただし、キチンとした自分のイメージを描けるものに限るが。
オーガニックのカフェは利益を捻出するのが困難だ。たくさんのお店ができてはなくなっていく。だけど、本当に丁寧に食に関わり、素材に吟味し、安心して食べられるお食事を提供できるお店であれば、どんどん増えていってほしい。今日、参加した方の中からもそんなお店ができたらいいな。

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February 16, 2007

クラシックショコラ撮影

Dsc09979ミレーに納品するスィーツの試作に追われている。今回は2種類、作るのだが、そのうちの一つはボックス入りなので、人参のマフィン、オートミールとレーズンのクッキー、柚子クッキー、抹茶クッキーなど4種類の焼き菓子を詰め合わせる。メニューが決まったら、その分量と原価計算、正式なレシピを決めていく。いつもながら、商品として流通させられるように完成させていくのは中々大変なことだ。
クラシックショコラは材料費のかかるケーキなので店の定番にするのはちょっとためってしまうのだが、今回、コンパクトな大きさにしてご紹介させていただくことになった。その紙型や箱を選んで(できるだけ簡易包装にしようと思っているが)、今日、全部のお菓子の写真を撮った。またそれに合わせてミレーのメルマガでもスィーツの制作風景をご紹介することになったので、日中は定食を作りながら、メルマガに登場する私の写真を撮ってもらった。正直なところ、私は写真を撮られるのが苦手なので、デジカメを向けられると逃げ出したくなってしまう。でも原材料からこだわって美味しくって安心して食べられるものをお届けしたいと思っているので、ここはじっと我慢の子?!。
特に今回のクラシックショコラはフェアトレードのオーガニックチョコレートオーガニックココアを使っているので、品質には自信がある。とにかくそのままでも美味しいボリビアのオーガニックチョコレートだから、素材の味を生かして、作らせていただきたいと思っている。
日中は定食の準備と、制作風景の写真撮影をするのがやっとだったので、夜になってから一人でテーブルセッテイングをしながらショコラやクッキーの写真を撮影し続けた。このセッテイングの仕事は私の大好きな時間。やっぱり写真は自分を撮られるよりも、自分が作ったものを撮っている方がずっと楽しいな!

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February 15, 2007

クレヨンハウスへ

Dsc099164月20、21日に代々木公園で行われるアースデイ東京の「キッチン・デリ」のコーナーに出店することにしたので、その出店説明会に行ってきた。アースデイは「地球のことを考えて行動する日」をテーマに毎年各地で開催されているお祭りだ。アースデイ千葉には出店しているが、人出が多く規模も大きい東京のアースデイの飲食部門にも今年はトライしてみたくなったのだ。会場は青山にある環境パートナーシップのオフィス。説明会は5時からだったが、せっかく青山まで行くのだから、久しぶりにクレヨンハウスを覗いてみようと思って、ちょっと早めに出かけることにした。
今、活躍している女性の中で最も尊敬し私の目標でもある落合恵子さんが経営されている自然食品からレストラン、本やおもちゃ、コスメまで揃う大好きなお店だ。実家がこのすぐ近くなので、昔はよく自転車で行ったが、店を始めてからは中々行けなくなってしまった。
自然、食、環境、女性、子供、平和、健康、女性の働き方、生き方・・・と私の関心のある分野の本が豊富に揃っているので、久しぶりに長居をして何冊か本を買ってきた。ページをめくっていると時間を忘れ欲しい本がどんどん出てくるのがちょっと困りものだが。
今日は素敵な本を見つけた。辰巳芳子さんの2月に出版されたばかりの「慎みを食卓に」(NHK出版)。真の慎みとは各個人の世界観による内的心得とその態度が原点になっているが、内的態度はおのずから表出される。慎みとは分をわきまえる、分際を知る、知ろうとするところに端を表する。分の根源はあることはある、ないことはないとする知性と魂の選択、決定であり、それを生きるにふさわしい情感と形の習練さへ求められるものであるという。食べることは命の仕組みに組み込まれていることだから、食に属する人々は命がよりよく在るように、生きてゆきやすく在るように、心も意も力も離さずにいてほしい・・・・。
そして結びの言葉は「根源から離れぬ者は簡潔に歩めます。幼児のごとくならずは神の国に入らざるべし」。
1924年生まれの料理研究家は、今も私たちに食は命につながることだと諭すように語り続けている。深い言葉だ。タイトルもさることながら、この巻頭言を読んだ時、頭を叩かれたような気がした。命がよりよく在るように、生きてゆきやすく在るように・・・・食の仕事を選んでしまったということの重たさと責任・・・心していかなければ。

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February 14, 2007

人参のマフィン

Dsc09915昨日、ミレー豆乳チーズケーキを30台ほど納品に行った。時々、スィーツの注文をいただくので、喜んでお作りさせていただいている。それで商品担当のスタッフと話しているうちに、来週、何か箱入りのセットスィーツを作ってもらえたら・・・ということになった。ミレーとしても新商品や美味しくって安心して食べられるスィーツは定番にしていきたいと思っていただいているようだ。私としても風楽で人気のスィーツは本当に美味しいので、自信を持ってオススメしていきたいと考えているので、さっそく店でセット内容を考えた。それで、今回は人参のマフィンとクッキー2種類の詰め合わせをご用意することにした。一般の方を対象にしているので、マクロ仕様ではなく、普通に卵も砂糖も使ったものでというリクエストだった。
それで今日は人参マフィンとクッキー焼いた。おかげさま農場の人参をたっぷりすりおろしたシナモン風味のマフィンだ。マフィンも量をたくさん作るにはそのまま焼ける紙型があった方がいいので、夕方、千葉駅の近くにある製菓材料専門店のおおくらに行って、マフィンカップや詰め合わせ用の箱を買ってきた。さすが専門店だけあって、包材も豊富にある。さらにこの次はクラシックショコラも予定しているので、次々とミレー用のレシピや形態を決めていかなくては。
ただお菓子を焼くだけならいくらでも焼けるのだけれど、郵送の方法や包材、そして納入価格に見合った分量を配分していくことは中々大変だ。だけど一度決めてしまえば、ずっとその方法でやっていくことができるので、最初が肝心。しばらくは新商品の準備に頭がいっぱいになりそうだ。
雨模様のあいにくのお天気の中、来て下さった方たちがいらして、有難いなあと思った。

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February 13, 2007

イチゴジュース

Dsc09910その季節になったら必ず仕込むものの定番がいくつかある。例えば白菜漬け、梅干、梅ジュース、イチゴアイスクリーム、手作り酵素など・・・。白菜漬けを仕込むのと、ちょうど同じ季節に仕込む仕事はイチゴジュース。まだイチゴが最盛期なので、あまり安くは手に入れられないけれど、今年、初めてのイチゴジュースを仕込んでみた。素製糖とイチゴを同じ分量で漬けておくだけで、何日かすると、真っ赤なイチゴのエキス分が抽出される。それを漉して冷蔵庫に保存しておくと、いつでも美味しいイチゴのソースとして使うことができる。子供たちが小さい頃はよく水で割ってイチゴジュースとして喜んで飲んでいた。夏までうまく保存できたら、かき氷のイチゴシロップとしても大活躍だ。
いつもその年の一番最初に、この鮮やかな色に出会うと、自然の色ってスゴイなあと思う。店では白砂糖ではなく素製糖を使っているので、真っ赤というよりもやや茶色がかった赤になるのだが、それでも充分な色だ。クエン酸を少々加えることで酸味と赤みを補う役目をしてくれる。試しに白玉粉をイチゴジュースで溶いて作ってみた。椿のような花びらの形をイメージしたけれど、白玉では中々キレイに巻けないので、ちょっと不細工な花?になってしまたけれど、いろいろなデザートに応用できそうだ。
もう少しイチゴが出回ってきたら、アイスクリームを作ろう。この季節ならではのイチゴの香りたっぷりの美味しいアイスクリーム。早く食べたいな。

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February 12, 2007

オーガニック縁日へ

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世田谷区の経堂にある「まめかふぇ」で、日本オーガニックガーデン協会主催の「オーガニック縁日」というイベントが3日間にわたって行われていた。最終日の今日は私の尊敬するエコロジープランナー日野雄策さんとフードデイレクターであるタカコ・ナカムラさんの対談と食事をはさんだ交流会が予定されていた。連休で店が忙しかったら抜けられないかなと、最後まで参加するのを迷っていたのだが、昼過ぎには手が空いたので、思いきって行くことにした。
対談のテーマは「オーガニック&エコロジカルに暮らす知恵」。日野さんはGAIAを設立した後、徳島県の木頭村の助役になり、地元の名産品である柚子を使って村おこしを手がけ、国内にある数々のエコロジーショップのアドバイザーとしても活躍されている。一昨年の収穫祭では店におよびしておかげさま農場の高柳さんと対談していただいた。オーガニックやエコロジー事業に関する知識や経験が豊富で、しなやかで自由で気さくで・・・お話を引き出すことがとても上手な方だ。
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一方、タカコさんは表参道の人気カフェ「ブラウンライス」を設立した後、現在は「ホールフードスクール」を経営されている。タカコさんの料理の本は面白いので私も参考にしているし、一度、お話を聞いてみたかったので、参加するのがとても楽しみだった。タカコさんは安心して食べられるモノを買うのはもう当たり前のこと。さらにそこに「どのような作り方をされているか」という視点を持って食べ物を見ていってほしいと話されていた。そして自らの活動の中でたくさんの生産者の方と出会ってきたが、その方たちの言葉をイタコのように自分の中で噛み砕いて伝えていくことが私の仕事だと。イタコに例えるなんて笑ってしまったが、とてもよくわかる。私も店の方向としてどのような展開が必要なのだろうかといつも考えているので共感できた。
対談の後はタカコさんの料理のデモンストレーションと、「オフィス和蔵」の片山勇介さんに蔵から出したばかりの酒(漉す前のもので発酵し続けている)を開けていただき、日本酒の発酵談義に耳を傾けた。Dsc09908
ほとんど飲めない私だが、いいお酒とワインばかりだったのでチビチビと舐めるようにいただいた。片山さんのお酒のお話は飲めない私が聞いても面白かった。タカコさんと片山さん、今度はお店におよびしてお話をしていただきたいと思った。久しぶりに新しい企画のアイデイアがふつふつと浮かんできた。やっぱり外に出ていろいろな方に会ってお話をお聞きすると元気になる。楽しい一日だった。

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February 11, 2007

紅心大根

Dsc09886この前、行った農家さんから珍しい野菜をいただいた。紅心大根と言って、原産国は中国。大根を短くしたミニサイズで外見は白いけれど、ちょっと緑がかっているので、最初、見た時はラ・フランスと間違えてしまった。「でも中を切ると赤い色をしているのよ。甘酢漬けにするともっと鮮やかな色になるので作ってみて」と農家さんの奥さんに言われた。そういえば見たことがある野菜のような気がするが、実際に使うのは初めてのこと。
私は新種の野菜や食べたことのない野菜を見ると、とりあえず一度は食べてみたいなあと思う。美味しかったらラッキーだし、新しい料理のレパートリーが広がる可能性だってある。いただいたその日にさっそく甘酢漬けを仕込むことにした。皮をむいて薄くスライスして塩で一度下漬けをしてから、素製糖と酢で作った甘酢に昆布と一緒に漬け込んでおいた。2、3日してからフタをあけてみたらビックリ!スライスした時点ではほんのりとした赤色だったのに、酢で発色したせいか全部、真っ赤な色に変わっていた。昨日の化学変化の話ではないけれど、野菜の七変化?は予測できないから面白い。問題なのは塩加減。大根なのでカブの酢漬けを漬けるようなつもりで塩をふったら、ちょっとしょっぱくなってしまった。大根の辛味まで予測して塩をふればよかったかな。
実際に作ってみなければわからないことばかり。Dsc09896
それで今日の定食の添えに使ったのはこの紅心大根の甘酢漬け。せっかくだからと思って花びらの形に盛り付けたら、真っ赤なバラがお皿の上に咲いたみたいになった。ムラサキ芋のマッシュと紅心野菜の赤。共に鮮やかな色彩だ。お皿がとても華やいだ。
連休だから、すごく忙しいと覚悟していたのだが、予想に反して昨日と今日はお客さまが少なかった。明日こそ、大忙しになるといいな!

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February 10, 2007

甘酒まんじゅう

Dsc09894昨日作った雑穀甘酒を利用して、甘酒まんじゅうを作った。中味はムラサキ芋を蒸してマッシュし塩を少々ふって甘みを引き出したもの、もう一つは手作りあんこを丸めたもの。この2種類の中味を用意し、皮は甘酒で作った。甘酒と水と重曹だけで作った皮は砂糖を一切使っていない。中味を包んで、蒸し器で蒸した。ムラサキ芋の方は砂糖も使っていないので、正真正銘のナチュラルスィーツのできあがり。今日と明日用のデザートとしてたくさん作った。
だけど蒸し上がってビックリしたことがある。それはムラサキ芋の色が黒っぽく変わっていたこと。ポリフェノール色素が重曹か麹と反応したのだろう。とても美味しかったのだが予想外の反応にビックリ!。着色料ではないので安心だが、自然の化学反応はやってみないとわからないことだらけだ。
そう言えば、こんな経験がある。私は家で鉄瓶を愛用しているが、鉄瓶に薬草茶を入れて煎じていたら、出来上がったお茶は真っ黒になっていたのだ。それと柿渋をぬった机に鉄瓶を置いた時も、そこだけ真っ黒に変色してしまったことがある。両方とも予想外の色素の変化だった。まだまだ知らないだけでいろいろな化学変化があるのかもしれない。
今日は高校時代の友達が川崎から食事をしに来てくれた。ちょうどお客さんが途切れた時だったので、一緒に座って久しぶりの再会を楽しんだ。もう30年の付き合いになる。いつのまにかそんな時間がたってしまった。それぞれ生活する環境が違ってもこうして話のできる関係でいられるというのは幸せなことだ。アユミ、来てくれてどうもありがとう。また会おうね!

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February 09, 2007

自家製雑穀甘酒

Dsc09893昨年の6月に出版された大谷ゆみこさんの「つぶつぶ雑穀甘酒スィーツ」の本を見ていたら、アワやキビで甘酒を作ってみたくなった。作り方は簡単。炊いた雑穀と同量の熱湯、雑穀の3分の1の量の麹を混ぜて炊飯器に入れ、フタをあけたまま15時間保温しておくというもの。さっそくアワとキビを半分ずつ炊いて雑穀甘酒を仕込んだ。
昼過ぎに仕込んだので、出来上がりは翌日の早朝。長時間、保温し過ぎると発酵がすすみすぎて酸っぱくなると書いたあったので、次の日は甘酒のために早起きして様子を見に行った。
炊飯器の中は甘酒の優しい匂いにあふれていて、本当に美味しそうな雑穀の甘酒ができていたので感動した。ミネラル、ビタミン、そして食物繊維たっぷり、さらに善玉菌の宝庫である雑穀の甘酒。ほんのりした酸味と甘さがとても美味しかった。こんなに簡単に雑穀の甘酒ができるなんてウソみたい!。これからもちょくちょく作ってお菓子の素材としても利用していきたい。
さっそく今日は甘酒を使ったクッキーとパンケーキを焼いた。大谷さんのスィーツのレシピはメイプルシロップも使わないので、甘さはかなり控え目。まして甘みを甘酒だけから取るので噛みしめないと、ほのかな甘みはわかりにくいが、パンケーキはもっちりとした甘さ、クッキーはかすかな甘酒の甘みが生きていた。
自然の甘味であり、しかも発酵食品である甘酒はもっともっと積極的に採りたい食品だ。いろいろアレンジしていけそうな素材に出会えたのでアレンジしていくのがとても楽しみ。

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February 08, 2007

小さな貝堀り

Dsc09888今日のお休みは珍しく取材が入らなかったので、前から気になっていたサンバーの廃車に行ってきた。6年ほど愛用してきたワンボックスの軽ワゴン車だ。走行距離は13万キロ。いろいろな部品にガタは来ているものの、どうにか走り続けてくれた。重たい荷物を積んでずいぶんいろいろな所へも行ってくれた。たくさんの野菜を積んでいるのに掃除もしないので車内はいつも泥だらけだったが、出かける時はいつも一緒。
昨年の秋にお客様からプリウスを譲っていただいたので、サンバーは用済みになったが、息子が教習所に通い始めたので、しばらくの間はとっておくつもりだった。でも2台はいらないし、経費もかさむので思い切って廃車にすることに決めた。それで手続きを自分でやろうと思い陸運局へ行ってきた。
朝、お世話になった車とお別れをするので店の前で洗車をした。私が所有してから、洗車をしたのは初めてのこと。いつも雨ざらしのホコリだらけで放りっぱなしにしていたのだが、最後くらいはキレイに洗って送り出してやらなければ。ざっと洗った後、厨房から自然酒「五人娘」を持ってきて屋根からかけた。そして解体をお願いしている所へ持ち込み、プレートをはずして陸運局へ。長く使っているものはたとえボロボロだったとしても愛着がある。まして私と一緒に随分いろいろな所へ行った車だから尚更だ。「お疲れでした!」と言ってドアを閉めた。
陸運局の帰りに、久しぶりにポートタワーの近くの浜辺に行った。芝生の上で日向ぼっこをしていただ、砂浜に随分人が出ていた。近くに行ってみたら、海の潮が引いていたので、熊手を持っている人たちが砂浜でアサリを掘っているところだった。面白そうだったので、何の準備もなかったが、私も素手で貝を掘ってみることにした。潮の引き加減がよかったのか次々と貝がみつかった。しおふき貝と言ってアサリに似ている貝がたくさん採れた。
まさか廃車の帰りに潮干狩りをするなんて思ってもみなかったので、予想外の収穫があって嬉しいけれど、最初からわかっていたら、バケツやシャベルも積んできたのに・・・! でも素手で集めたしおふき貝と、近くにいたおじさんからもらったアサリを持って帰って塩水につけた。明日は貝のお汁ができるかも。

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February 07, 2007

レタス畑にて

Dsc09859ミレーの取材でレタス畑に行ってきた。と言っても今の時期は露地のレタスは霜にやられてしまうので、ハウス栽培だが、無農薬で作っている農家さんだ。今年は暖かいのでハウスの中の戸を開け放つなど温度調整をしているけれど、それでもレタスの生育が早くて、予定より半月ほど早い出荷になったそうだ。
今冬、サニーレタスはあったけれど、普通の玉レタスは今年の初物。レタスはとにかく毎日、定食のメインのお皿にのせて使う野菜なので、店では一年中、切らすことができない。千葉県産だとどうしても端境期があって、レタスが途切れてしまう時期もあるので、そういう時はサラダ菜やキャベツで何とか間に合わせている。
でも今年は虫も少なく順調に育ったので、これからしばらくの間、レタスは安定して手に入れられそうだ。畑から一つレタスを採っていただいた。根っこを包丁でカットすると、芯の部分から白い汁が出てくる。「ベタベタしているので服につくと落ちないよ」と農家さんに言われた。でもベタベタの汁が残っているくらい新鮮なレタスにお目にかかれることは少ない。店に帰って、さっそく採れたてレタスの葉っぱをちぎって、お昼の賄いのサラダを乗せてみた。葉っぱがピンと立っている。Dsc09884
「やっぱりスーパーのレタスとは味が違うので買う気がしないのよね。だからうちはレタスを作っている間だけレタスを食べるけど、作り終わったらもう食べないのよ」と奥さんが笑って話してくれた。家庭の食卓だったらそれでいいのだと思う。
その季節に採れたものだけをいただくこと。たくさん採れた野菜はその時期にたくさん食べなさいという意味で、もしなくなったら、もうその時期は食べなくてもいいという意味なのかもしれない。人間の食べたいものを都合よく選ぶのではなく、畑にある野菜に人間の食べるものを合わせていくこと。そんな暮らし方が無理なくできたらいいなあと思う。

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February 06, 2007

ベジタブルスィーツ

Dsc09743ちょっと前のことだけど、あいりん堂さんから「今日の夕方、店にいる?お土産持って行こうと思うんだけど・・・」という電話をもらった。ご夫婦で目黒にある人気のオーガニック野菜スィーツ専門店「パティスリーポタジエ」に行って、カボチャのケーキを買ってきたので一緒にお茶しようということだった。
私も取材や買い物で一日、出歩いていたので、夕方、店に戻ってから一緒にいっぷくできるなんてすごく嬉しいなあと思って、遅めのティータイムのために紅茶の準備をした。
「ポタジエ」ではお菓子を通じて野菜の魅力をお伝えしたいと、枝豆やとうもろこしのクッキー、人参やゴボウの焼き菓子、トマトジャムの入ったマドレーヌなど、無農薬野菜をたっぷり使ったスィーツを作っている。マクロビオテイックスィーツではないので、卵や砂糖(てんさい糖)、生クリームなどは使っているが、どの食材も吟味されたもので、もちろん国産小麦粉を使用。
あいりん堂さんが買ってきてくれたのはカボチャのロールケーキ。控え目な甘さでカボチャがクリームの中にゴロンゴロンとたっぷり入っていた。仕事が終わってから美味しいお茶とお菓子を前に、「たまにはこういう時間もいいねえ~」とのんびり話す。あいりん堂さんでも今後、風楽のスィーツを販売していただけるそうなので、その方法についてもご相談した。
ちょっと前だったら、野菜のケーキなんてスィーツの主流にはならなかっただろう。だけど、今は消費者の関心がより安心して食べられるもの、体に優しいものへと変わってきている。なおかつ他では手に入らないものであれば、ニーズも高くなっていくのだと思う。
風楽でも人参ケーキ、人参マフィン、ゴボー入りパウンドケーキ、カボチャタルト、サツマイモタルト・・・・というように野菜のスィーツはいろいろ手がけている。美味しくってたっぷり採れる旬の無農薬野菜で美味しいケーキを作りたい!という思いは私も同じ。これからもいろいろ試作してみようっと。

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February 05, 2007

お雛様にお供え?

Dsc09854立春が過ぎるとお雛様を飾る。今、私の手元にあるのは50年近く前の小さな木目込み人形のお雛様。娘が小さい頃はよく飾ったけれど、もう一緒に暮らしていないので、しばらくの間、ずっと飾られることはなかった。ある時、箱を引っ張り出してきて、ちょっとお店に飾ってみようかなと思った。そして飾ってみたらすごく季節感があって、お雛様も喜んでいるような気がした。以来、毎年、この時期になるとお店に並べるようにしている。
お雛様の前にあるのは、今日のデザートの人参ゼリーとマクロ仕様のオートミールのクッキー。写真を撮るために並べてみたのだが、まるでお供えみたい?!
人参ゼリーはおかげさま農場の人参をゆがいて、ミキサーでペーストにして水とゼラチンを加えて作ったもの。ゼリーの方には砂糖を一切加えていない。ソースはオレンジジュースを煮詰めコアントローを加えて香りを付けたもの。かなり人参の量が多いので、人参嫌いの方にはちょっとビックリされるかもしれないけれど、砂糖なしでも充分な甘さがあった。
オートミールのクッキーは全粒粉、リンゴジュースやメイプルシロップ、白ゴマペーストなどから作ったもの。卵や砂糖、乳製品を使っていないので、ちょっと固めだけれど、シナモンとカルダモンの香りがほんのりとしていて、全粒粉とオートミールの風味と歯ごたえが美味しい。
最近、マクロスィーツの人気があるので、いつも何かしら作って店頭に並べるようにしている。これからはケーキセットのケーキもマクロケーキを必ず一つはお出しできるようにご用意しておかなくては。

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February 04, 2007

ナチュラルライフお役立ち千葉近郊おすすめ情報

Dsc09851ちょっと長いタイトルになってしまったが、昨日、完成したばかりの冊子のご紹介。風楽のスタッフであるアリミちゃんが「自然育児友の会」の友達と作った「クリオネ」は主に重曹を販売している小さな会社だ。海の妖精であるクリオネをイメージして、美しい海を子供たちに残していけるようなナチュラルライフを応援していこうと活動している。
その前身として3年ほど前に「子育てママのお役立ち口コミ情報紙」という冊子を制作した。気軽に手に取れる情報紙だったので、風楽でも50冊近く販売させていただいた。その後、新しいお店や活動をしている人たちも増え、そういう暮らし方を求める人も確実に広がっていったという背景から、今回、冊子を大幅に作り直すことになった。
その冊子がついに完成し、昨日、アリミちゃんがお店に持ってきてくれた。ナチュラルライフを目指すレストランから自然食品店、天然酵母のパン屋さん、助産院から美容院まで、100ページにわたってメンバーが実際に足を運んで調べてきた400件近い情報が簡単なコメントと共に紹介されている。
仕事がら、そういう情報は集まってきやすい立場にいるけれど、いざ冊子を開いてみると私も知らないお店が載っていたりしてとても参考になった。私も数年以内に、千葉県内で有機農業をやっている方たちを取材して、一冊の本にまとめたいと思っているので、こういう情報紙が出てくるととても嬉しいし、仲間を見つけたような気分。
千葉県内でこんなに小さな点たちが、それぞれのポジションで、それぞれのできることをやっているんだなあと感動してしまう。そして私もその中の小さな点の一つとして、まだまだやっていかなくっちゃ・・・という気持ちになってくる。どこかの誰かがどこかでがんばっていてくれるというのは、私にとっても励みなのだ。
アリミちゃんとは1年ちょっと一緒に仕事をしているけれど、いつも気持ちのいい笑顔で「ありがとう」の言葉をたくさん分けてくれる大好きなスタッフだ。そんなアリミちゃんが仲間たちと一生懸命作った冊子だから、「風楽でも100冊は売るからね!」なんて秘かに宣言している。レジ脇に並べてあるので、どうぞご覧になってお買い求めください。必ず役に立つ情報が見つかるハズ!定価630円。ぜひどうぞ!

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February 03, 2007

今日は節分

Dsc09846今日は節分。風楽の節分お楽しみ企画の一日。朝から大豆料理の準備をし、お客様が来て下さるのを待った。特に今日の朝はあいりん堂さんからおにぎりの注文もいただいていたので、早めに圧力鍋を火にかけ、次々とご飯を炊いていった。炒り大豆の玄米ご飯は中に入れる大豆の量と水加減をカンでやっているので、実は炊き上がるまでとても心配だった。玄米に大量の豆を入れて炊くのは水加減の調整がとても難しいからだ。フタを開ける時も実はドキドキ。でも今日はちょうどいい炊き上がりでとても美味しくできたのでよかった~。
宗吾霊堂の境内で行われる11時からの豆まきが終わってから、お昼を食べに来て下さる方がとても多かったので、昼時は店内も満席になってしまった。スタッフ全員体制でやったけれど大忙し!久しぶりに嬉しい悲鳴を上げてしまった。でも厨房の中で、今、何が必要なのかを考えながらキビキビと動いているのはとても楽しくて、私は忙しく仕事をしていると、何だかとても元気になってくるようだ。Dsc09848
夕方の4時にはスタッフ全員で境内に繰り出し、豆まきに参加。大きな袋を持っていったわりに、収穫が少なかったので、みんなで笑ってしまったのだが・・・。豆まきに参加すると、それだけでもう年が明けたような気がする。明日は立春。新しい暦が始まる。

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February 02, 2007

炒り大豆

Dsc09835明日は節分。それに合わせて風楽でも節分お楽しみ企画を予定している。お世話になっているにわとりひろばの湯浅さんによる玄米もちのお餅つき、ショパンさんの野生酵母のパンの販売(2時より)、おかげさま農場の無農薬野菜の販売、谷川ひろみつさんの絵のコーナーなどを店頭で開催。
節分の日にあやかって、大豆をたっぷり食べていただけるように、炒り大豆の玄米ご飯、手作りがんもどき、油揚げと大根の煮物、テンペ入り生野菜サラダ、青菜と小大豆もやしの落花生和え、黒大豆の塩茹で、豆乳ミルク葛餅・・・と全て大豆のお惣菜から作る「節分定食」をご用意。
生の大豆を炒るのはとても時間がかかるので、今日のうちにやっておこうと、大豆を小一時間ほど炒った。皮がはぜてほんの少し火が通るまで、気長に鍋を揺らしながら、最初は弱火で最後は中火にして焦げ目をつける。小さい頃、豆まきの大豆は年の数しか食べさせてもらえなかったので、このカリカリに炒った大豆をお腹いっぱい食べることが夢だった。
明日の朝、もう一度、炒って香りを出してから圧力鍋の中に入れて一緒に炊く。お豆と玄米、特に大豆と玄米は相性がいいので塩だけでとても美味しいお豆ご飯が炊きあがる。表面の皮がはぜて黒い焦げ目が付いている小さな大豆たちが並んでいる姿を見ていると、とっても可愛いなあと思う。
明日は私も宗吾霊堂の豆を拾いに行く。勢いよく飛んでくる豆を追いかけていると、自分の福は自分でつかみ取っていくものなんだなあと思う。だけど上ばかり見ていてはダメ。足元にも自分のすぐ近くにも福はたくさん落ちている。そして福(幸福)って、どれだけそういうことを感じていけるか・・・なんだろうなあって思う。

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February 01, 2007

ホウレン草の畑にて

Dsc09819ミレーの取材で「みみずの会」のメンバーのハウスに行って、ミニキャベツとレタスの種まきをやらせていただいた。キャベツもレタスも元々の種の大きさはとても小さくて指でつかむことができないほど。そのままだとピンセットのようなもので蒔かなければならないので、種をコーティングして粒状になっている「コート種子」というものを使う(まるで何かの錠剤みたい!)。その種をセルトレイ(種を蒔いて育苗するために土床が細かく区切られている四角いバット)に一粒ずつ手で蒔いていく。その上から土をかけ4、5日で発芽するので、そのままハウスの中で育苗し、40日後に畑に定植していくそうだ。今日、蒔いたレタスとミニキャベツが食べられるのは4月中旬。もう桜が咲き終った頃に、ようやく食べられるそうだ。農家さんの仕事はいつも季節を先取りしている。
その後、ホウレン草と小松菜の植えられている畑に行ってきた。すごくいいお天気だったので、畑もポッカポカ。店で使うホウレン草と小松菜を収穫させていただいた。暖かい日が続いたので思っていたよりもホウレン草の育ちが早いそうだ。根っこを切ったホウレン草の土を落とし黄色くなっている葉っぱや一緒に生えているハコベを手でよけながらお掃除をする。そのまま10束分ほどを分けていただいた。畑の真ん中で小松菜をちぎって口に入れてみた。本来なら菜っ葉を生では食べないけれど、私は畑に行った時はいつもそのままの野菜をつまんで食べるようにしている。美味しい野菜は生のままでも瑞々しいし甘いので、野菜の味を知る手がかりになるからだ。
午後はおかげさま農場の高柳さんの畑にあるハウスの中のお掃除。これから弓木野クンが使うことになるハウスだ。使っていなかったので中が草だらけだったが、みんなで片付けたので夕方にはすっきりとキレイになった。でもハウスの中の荷物を動かしながらカマを使って篠竹をカットしたので、けっこうな作業でホコリだらけになってしまった。汗を流して体をたっぷり動かしたので「働いたな~」という感じ。今夜はよく眠れそうだ。

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