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March 31, 2007

ルッコラとクレソンのサラダ

Dsc00359あいにくの曇り空だったけれど、宗吾霊堂の桜も開花し、土曜日だったので今日は大忙し!人がいないので、いつもならレイコちゃんとたった二人で回さなければならないところを、先週から、ボランテイア?に来て下さることになったヨウコさんに入っていただいたので大助かり。お手伝いの方だとわかっていながらも、忙しくなってくるとついついアレコレと用を言いつけてしまい申し訳ないなあと思いつつ、用意した賄いを美味しい~!と言いながら食べて下さるので本当にありがたい方だと思う。
「美味しいね~」と言いながら、誰かと一緒にいただくご飯って本当に楽しい。「同じ釜の飯を食った仲」とよく言うけれど、同じものを同じように美味しいと感じられ「いただきます」「ご馳走様でした」と一緒に声をかけ合える人たちがすぐ近くにいてくれるというのは、とっても幸せなこと。その一言を聞けるだけで、いくら疲れていたとしても私は元気になれる。さて、明日は何を作ろうかなと思いをめぐらせることができるのだ。
それにしても今日のように集中してお客さまがいらっしゃると、フロア一人、キッチン一人の体制ではとても手が回らなくなる。季節もよく桜日和が続く間は、できるだけ3人体制のシフトを組まなくては思う。
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昨日、いただいてきたルッコラとクレソンを朝、水に放つとパリッとなって野性味を発揮。白菜と人参を刻んで一緒にサラダにしたら、本当に瑞々しくて美味しかった。生命力を感じさせてくれるサラダだった。ドレッシングはシンプルに玉ネギのすりおろしを加えたフレンチタイプ。とっても美味しくて花も葉っぱもガッツリと?モリモリ食べた。葉っぱのエネルギーを分けてもらったような気分。真っ直ぐにムクムクっと起き上がろうとする自然に生きる力だ。愛おしい命。船越さんの食前の祈りの言葉を思い出す。「この食べ物が私たちの体の中に入って自他共にお役に立つことができますようにいただきます」。

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March 30, 2007

菜花摘み

Dsc00353夕方、店を閉めてから菜の花摘みに行ってきた。今年の春の味・・・何か足りないってずっと思っていた。それは菜の花。毎年、この時期にしか食べられないので、山のように食べている私の大好きな菜花。ほろ苦くて柔らかくて春の青菜と言えばなんと言っても菜の花だ。店先で小さな束になって売っているようなものでは食べた気がしない。とにかくたっぷりと食べたいのだ。それでおかげさま農場の農家さんの畑で摘ませていただけるような菜花がないかとお聞きして、さっそく今日、摘みに行ってきた。今年は暖かいので花が咲くのが早いから、早く食べてしまわなければ。ポキッポキッと穂先を摘んで30キロ用のお米袋に入れていく。袋いっぱいにするのに一時間ちょっと。
その後、お店に来て下さるお客様からも「ルッコラがたくさんあるから摘みにいらっしゃいよ~」とお声をかけていただいていたので、大栄から印旛村まで大急ぎで戻ってお客様の畑へ直行。もう暗くなっていたけれど、ルッコラ(ロケット)は白い花が咲いているのですぐにわかる。食べる葉っぱだけでなく観賞用に花も摘ませていただく。今の時期のルッコラはとても柔らかい。摘んでいるそばからゴマの香りがしてくる。ルッコラも私の大好きはハーブだ。ゴマの香りがするなんて本当に不思議なハーブだ。私がルッコラを摘んでいる間に、田んぼの近くに生えているクレソンをお客様が摘んできてくださった。それと家庭菜園で作っているカツオ菜オカノリというねばりのある葉物もどっさりといただく。
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スゴイ!青菜だらけだ。車に積んだら菜の花とルッコラの香りが車内にあふれてむせるくらい。でもこういう香りだったらいくらあっても大丈夫。店に戻ったのは7時過ぎていたけれど、あんまり美味しそうだったので、その場で青菜3種類を洗ってさっと茹でた。ルッコラとクレソンにカッテージチーズを乗せてドレッシングをかけたサラダも一品。豆腐マフィンを作りながら厨房で夕食。やっぱり野菜がたっぷりのご飯は本当に嬉しい。
明日はお店でもルッコラとクレソンをたっぷり使ってサラダを作ろうっと。

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March 29, 2007

読書三昧

Dsc00351このところ、集中して本を読んでいる。本は昔から大好きだが、老眼のせいか?目が疲れて以前のように長時間続けて読むことができない。成田図書館では新システムが導入され、新しい検索機では自動的にリクエストができるようになったので、今、読みたい本が部屋中に山積み状態。ありがたいことに4月からはネットからも予約ができるようになるそうで嬉しい限り。ますますリクエスト本が増えそうでコワイけど・・・。読んだ本の一部をご紹介します。
☆「骨盤にきく」文芸春秋(片山洋次郎)
野口整体の考え方をベースに骨盤の開閉から体の内側を見つめていく本。生命力や意欲は全て骨盤や背骨とつながっているということがよくわかる。
☆「だきしめてスローラブ」集英社(辻信一・三砂ちづる)
スローイズビューテイフル」の著者であり風楽にもお招きしたことがある今、もっとも注目されている文化人類学者である辻信一さんと「オニババ化する女たち」の著者三砂ちづるさんとの対談。産む産まないという選択からフェミニズムや男女の性愛まで、男と女という立場から互いの性を尊重し合いながらとても面白い対談をしている。世の中の男性たちに辻さんのような考え方が浸透していけば、女性はずっと暮らしやすくなるだろう。
☆「ほんまもんでいきなはれ」文芸春秋(村瀬明道尼)
滋賀県大津市の月心寺の明道尼が作る精進料理、特にごま豆腐は天下一で懐石料理店の店主や著名人がはるばる食べに来るお寺だ。その明道尼は9歳で親元を離れ仏門に入り、和尚との禁断の恋をし、交通事故で右半身不随という波乱に富んだ人生。仏像に向かってお経をあげるよりも生きた御仏(お寺に食事に来るお客様)に食べていただくお料理を最高の状態に仕上げることが勤行であると言って、残る左手でごまをする。料理人としての姿勢やしきたりに縛られることなく単立寺院の庵主として生きる明道尼の姿に共感を覚える。
☆「老いの語らい」岩波書店(沢村貞子)
女優やエッセイストとして活躍し87歳の生涯を終えた沢村貞子さんが亡くなって10年ちょっと。晩年には「けっこう面白い人生だった。何にも思い残すことはないよ」と言っていたそうだ。長く住んだ屋敷を処分し海の近くのマンションに引越し静かな生活を選んだ素敵な死に支度への準備。生前、交流のあった人たちとの対談集。
☆「天声美語」講談社(美輪明宏)
私が尊敬し勝手に生き方の師匠だと思っている美輪明宏の本はみんな読んだつもりだったが、まだ読んでいない本があった。と思って読み進めたがこれはあまり面白くなかった。でも美輪明宏は私たちがどう生きていったらいいのか、天の声を伝えてくれるメッセンジャーだと思う。彼の趣味は全く私の好みではないけれど、その言葉は人として大事なことをいつも教えてくれる。
☆「気学易解法」東洋書院(吉岡秀憲)
一時期、九星気学を勉強していたが、あまりの膨大さに逃げ出してしまった。でも食べ物の陰陽をはじめ、全てのエネルギーの流れの基本はここにあるのだなと言う確信は変わらない。生まれた年による星回りのエネルギーの気質を理解した上で、自然のリズムに逆らうことなく生活していば、もっとラクに生きられるのだろう。自分なりにもう少し勉強したいなと思って手にとったけれど、読むというよりもずっと手元に置いておきたくなる一冊になってしまった。
まだまだ読みたい本はいっぱい!久しぶりに読書熱が復活してきたようだ。読書の秋ならぬ読書の春?を楽しもう。

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March 28, 2007

白神こだま酵母でおやきを作る!

Dsc00341今日は月に一回のパン教室の日。白神こだま酵母でおやきを作った。中味はこちらで用意します・・・なんて言ってしまったので、さて、何が似合うかなとあれこれ考えた。私は鬼無里のいろは堂のおやきが大好き。一昨年、栂池に行った時はいろは堂まで足を伸ばし、何種類ものおやきを店先でいただいた。あの美味しさには叶わないけれど、風楽らしい素材の味を生かした中味を作りたいと思って、あんこ、人参のゴマ味噌キンピラ、ヒジキの煮付けの3種類をご用意することにした。
今日の参加者は6人+お子さん2人。講師の高田さんから中味は味を濃い目に汁気も飛ばしておいてと言われていたので、ギリギリまで汁気を煮切っておいた。小豆はあん練をして固めに仕上げた。高田さんはなるべくモチっとした触感のおやきにしたいからと言って、強力粉に上新粉を半分加えるレシピを用意してくれたので、焼き上がりももっちり。とても美味しくいただくことができた。写真は生地に具をつめているところ。
今日はおやきと一緒に重ね煮のお味噌汁や豆腐ドレッシングサラダや煮物を作ってお出しした。重ね煮のことをご存知ない方もお味噌汁を一口飲んだら「うわあ、具沢山で甘くて美味しい~」と言っていただいた。パン教室の時も定食と同じくらいたくさんのお惣菜をご用意して、夕食を食べていただくので、とにかく野菜が多くてとてもヘルシーですねえと喜んでいただいた。
おやきの具も生地とよく似合っていてとても美味しかった。店でも時々作ってみようかな。
パン教室、次回は4月25日(水)4時から7時。豆腐パンとおからパンを白神こだま酵母で作ります。よかったらぜひご参加ください。お食事とお土産付で3900円。

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March 27, 2007

手染め江戸手ぬぐい

Dsc00311この頃、雑貨類コーナーがちょっと品薄だ。毎年、年に数回はタイに買い付けに行っていたので、その度にたくさんの雑貨を仕入れてきた。2階のギャラリーで期間を限定して、衣類やスカーフ、バック、小物などを展示販売したり、デパートでも年2回、ずっと展示会を行ってきた。でも昨年からデパートの展示会をやめた。レストラン業の仕事は日々買出しや仕込みに追われ、買い付けのために店を抜け出すことが難しくなってきたからだ。それで買い付けは年に一度にして、夏物をほんの少しだけ店で販売することにした。
今年も早く買い付けに行きたいところだが、スタッフの入れ替えなどで当分、抜けられそうもない。原油の値上がりでチケットにサーチャージ代が加算され航空運賃がかなり高くなってしまったし、タイバーツも値上がりしているので、今までのように気軽には行きづらくなってきた。でも4月末までには何としても行こうと思っている。「いつ頃、アジアの服が入るの?」とたくさんの方からお問い合わせをいただいているのだが、もうしばらくお待ちください。
それまでの間、雑貨類がほとんどないので、何か面白いものが仕入れられないかなあと思っていた。それで、日本手ぬぐいを置くことにした。一つ一つ注染という方法で職人さんの手によって染められた江戸手ぬぐいは、柄が何とも可愛らしい。カタログを見ていたら、どんどん注文したくなって、30枚ほど全部違う柄を仕入れることにした。桜や紫陽花、向日葵や牡丹など季節に合わせた柄や亀、トンボ、ネコ、魚なんて柄もあって、見ているだけでも楽しいし、色もバラエテイに富んでいる。
かさ張らないし、吸収力があるので、タオルのようにバックにしのばせてお使いいただけたらと思っている。使い込むほどに柔らかくなり馴染んでくるのが日本手ぬぐいのよさ。私もさっそく一枚、お気に入りを選んだので、バンダナのように頭に巻こうと思っている。サイズは35×90センチ。840円(税込)。よかったらぜひどうぞ。

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March 26, 2007

卵と牛乳・生クリームを使わないリンゴのフラン

Dsc00308今日はデザートを一番最初に作っておこうと思って、早めに厨房へ行き、リンゴのフランを焼いた。フランというのはどこの国のデザートだかわからないけれど、プリン液のように、卵、牛乳、生クリーム、バターなどを溶かして、蒸し焼きにしたものの総称だ。タルトよりも土台が低いものを一般にはフランと呼んでいるようだが、キッシュとの違いが今ひとつわからない。
でも今日作ったのは基本的なフラン液の材料を全て使わないで焼いたマクロ仕様のお菓子。豆乳とメイプル、小麦粉、なたね油を使い、中味はリンゴとレーズン。甘酸っぱいリンゴの酸味がほんのりと美味しくて、それだけで嬉しくなるデザートだ。焼き菓子の場合、早めに作って冷やしておかないとデザートに間に合わない。たくさん作ったので、後でのんびり食べようと思ったのだが、今日はパラパラと途切れることなくお客さまがいらっしゃって、全部、なくなってしまった。試食用にほんの一口、口に入れただけで、あとは香りだけを楽しんだ。でも私たちの食べる分がなくなるくらい忙しいなんていいことだ!
夕方、友達が来てくれたので、お茶を飲みながら夜まで話す。ずっと働き続けているシングルの彼女には、病気のお父さんがいる。治る見込みがないので近々病院からも出ていかなければならないそうだ。彼女は勤務先の寮に入っているので、一緒には暮らせない。帰る場所のないお父さんのこれからの住まいをどうするか。認知症ではないが、体の自由はきかなくて持病は治らない。病院にも長くはいられず帰る家もない・・・。
友達とお父さんの問題ではあるけれど、自分の老後のことを考えると身につまされる。健康でずっと働き続けていられればいいけれど、動けなくなった時にどうするか・・・。私は今を暮らすのが精一杯でいわゆる「老後の資金」というものは皆無だ。家もない。あ~あ・・・とため息をつく。
でもどうなるかわからない未来のことを憂うよりも、今を一生懸命生きることの方が大切。不安がないと言ったらウソになるけれど、誰だって明日のことはわからない。安定した老後なんて私には縁がなさそうだけど、願わくば最後まで自分の糧を自分で得ることのできる暮らし方をしていきたいと思う。

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March 25, 2007

重ね煮のお味噌汁

Dsc00302この頃、お味噌汁が美味しい。船越康弘さんをおよびして以来、なるべく重ね煮で調理できる部分は重ね煮を取り入れていこうと思って実践している。その中でも一番、身近で作りやすいものがお味噌汁の具。野菜ケースの中にある野菜を3種類くらい選び、その中で陰性のものから順番に鍋の中に入れて、フタをする前に手を重ねビタミン愛を入れてからフタをして火にかける。玉ネギ、大根、人参と言う組み合わせが多いのだが、出来上がった重ね荷を具にして飲む味噌汁は本当に美味しい。味に広がりがあるというか、野菜のコクを充分楽しめる。
でも難点と言えば、とにかくたくさんの野菜を切ることになるので、それだけで一品の料理を作っているのと同じくらい時間がかかるということ。11時の開店までに定食の支度が全部終わらないことが多くなってきた。
昨日の土曜日、店はすごく混みあったのだが、今日は日曜日だというのに雨のせいか人出は今ひとつ。最近、土曜日の方が混むことが多くなってきた。
3月は人の手配に追われ続けた。サッチーに頼み込んで7回ほど手伝いに来てもらって助かった。でも来週から新しくできる保育園の給食を作る仕事を始めるので、それももう終わり。前のスタッフであるヒデコちゃんにも助っ人に入ってもらっている。新しいスタッフがよくやく決まり4月から来てくれることになりそうだ。私は何でも自分でやろうとしてしまうのだが、今の店はもう一人で回せるような仕事量ではない。何もかも自分でやろうとすると無理がくる。早く体制を整えていかなくては。

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March 24, 2007

グリーンアスパラのハウス

Dsc00270ミレーの取材でグリーンアスパラを作っている農家さんの所へ夕方、取材に行ってきた。アスパラはとても好きな野菜だが、近くで作っている農家さんを知らなかったので、分けていただく機会がなかった。ハウスに着くなり、「ほら食べてみなよ」と言ってポキンっとアスパラを一本折ってくださった。「えっ?このままですか?」と驚く私に「採りたてだからね、このまま食うのが一番うまいんだよ」と言われた。そして太くて立派なアスパラをそのまま丸かじり。歯ごたえはあるけれど、柔らかい。全然筋っぽくないし、瑞々しくて甘くて本当に美味しいアスパラだった。アスパラはいつもなら茹でたものをマヨネーズで食べるか、炒めたものを塩、コショウで食べるかで、とにかく生で食べたことはなかった。
農家さんが言うには太いアスパラを摘んだ時は、根元から水が滴り落ちることもあるそうだ。たっぷりの水と肥料を必要とし、生育にもとても手間がかかる野菜なので、あまり農家さんは作りたがらない野菜なのだそうだ。私も成田周辺でアスパラを作っている農家さんとお会いしたのは初めて。北海道や東北など寒い地域で栽培されているものだとばかり思っていた。
栽培方法が特殊なので、一度お話を聞いただけでは中々理解できなかったが、今、出荷しているものは「春芽」と呼ばれ、株を休ませた後、最初に出てきた新芽なので、とても柔らかくて美味しいのだそうだ。ハウスの中で地面から真っ直ぐに一本ずつ生えているアスパラはすごく可愛い。
今日は野口整体活元会の日だったので、その足で多古の友達の家へ。とても深くていい活元運動ができ体も頭もスッキリ。帰ってきたのは9時半頃だったが、お土産にいただいたアスパラがあんまり美味しそうだったので、そのままバター炒めにした。初物の香りがして、すごく贅沢な気分。たくさんいただいたので、明日の定食にも何か作ろうっと。

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March 23, 2007

本 入荷しました

Dsc00267しばらく欠品が続いていた書籍コーナーにようやく何冊か本が届いたので、並べることができた。取りついでくれるのは有機本業をやっている本コミ企画。風楽の本棚に並んでいる本の数は多くない。けれど、玄米食や自然食の料理、健康、自然、手当てなどに関する役立つ本を並べてある。私自身、本がとても好きなので、店の中には絶対に書籍コーナーを置きたいと、開店当時から思っていた。酒々井でフェアトレードの雑貨店を始めた時から書籍コーナーは一棚分だけだったが設けていた。お店にいらしたお客様が本を立ち読みしているのを見るのが私の秘かな楽しみだった。
でも本というのは流通が特殊で単価が高く、その割マージンが非常に少ない。だから良心的な書籍を並べる本屋さんは時代の波に逆らえず、どんどん潰れていってしまう。ベストセラーやタレント本や雑誌など、売れ筋のものを置かなければ、経営が危うくなってしまうのだろう。地元の本屋さんもみな大型店舗、チェーン展開してしまい、売っているものも似たりよったり。「店主のこだわりのわかる本屋さん」など少なくなってしまった。だからたまに近くの本屋に行っても中々ほしい本が見つからない。平積みにしてあるのはタレント本や話題作ばかりなのだ。
出版業界も食品業界と同じような軽薄短小化してしまったようだ。
小さい頃から何よりも本屋さんが好きで、友達との待ち合わせ場所にはよく本屋を選んだ。文庫の目録を読みながら次に買いたい本を選び、店員さんの目を気にしながらも立ち読みしていたら、待つことなど苦にならなかった。ほしかった単行本が文庫化された時の嬉しさや、ブックカバーを集める楽しみなど、本屋にまつわる思い出はたくさんある。私の青春時代はブテイックなどで服を選んでいる時間よりも本屋の滞在時間の方がずっと長かった。
だから、ささやかでもいい。ほんの少し、「あ、あった~!」と思えるような本を置いておけたらと思っている。もちろん本屋ではないから、かつて好きだった小説などは残念ながら全くの圏外で置く予定もないのだが・・・。
わらのごはん」の本も地湧社から10冊ほど取り寄せました。講演会当日、買いそびれてしまった方、ぜひどうぞ。私の大好きな料理本の一つです。

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March 22, 2007

宗吾霊堂の桜の開花情報?

Dsc00261都会ではぼつぼつ桜が咲き始めたようだ。特に今日は一日中、暖かかったので、これで蕾が一気にほころぶことだろう。ここ北総台地周辺では東京よりも何度か気温が低いので、都内の開花よりもやや遅れるが、それでも所々で気の早い桜たちが目を楽しませてくれる。今年は暖かいので、もしかしたら入学式ではなく卒業式に桜が散っているなんてことになるのでは・・・と杞憂していたが、ほとんどの学校の卒業式も終わって一安心。やっぱり桜吹雪の中で歩くのはピカピカの一年生であってほしいものだ。
久しぶりに宗吾霊堂の境内を歩きながら、桜の様子を見てきた。300本ほどの桜の木が植えられており、市内ではここもお花見のスポットになっている。下の枝はまだ固い蕾だったが、上の方は太陽に近いせいか、いくつかほころび始めていた。でも全体的にはまだまだといった様子。
今日は朝一番で山東菜の取材があって、畑で大きくなりすぎて出荷できないという水菜をたくさんいただいてきた。葉物の成長が予想以上に早いと、どの農家さんも話している。その分、今年は端境期が長くなりそうで、ちょっと心配。
その後、店に出なくてもよかったので、野菜の買い物をしてから、市街に新しくできたイタリアンのお店にランチに行ってきた。だけど野菜がほとんど使われていないパスタランチだったので、お腹はいっぱいになったけれど、体に力がついたという気がせず、満足感は今ひとつ。
この前来てくださったお客様が「風楽さんのランチは一見、量が少なそうに見えて足りないかも?と思うけど、実際に食べてみると充分な量になるのよね。エネルギーの高いお食事だから、それほどたくさん食べなくても満足できるのかもしれませんね」と言っていただいた。満足感というのは単に美味しいものをたくさん食べればいいというものではないのだろう。また何をもって美味しいと感じるかも人それぞれだから、満足の度合いというのも一概には測れない。
私の場合は、とにかく美味しい野菜をたっぷり食べたいというのが一つの基準になっている。そしてできることなら安心して食べられる新鮮野菜を、調味料も本醸造のもので、肉と化学調味料は使わずに・・・・となると中々一般のお店では満足できるものが少ない。
にも関わらずたまにはイタリアンを食べたいとか、新しい店を覗いてみたい・・・なんて思いながら行ってしまうものだから、後悔することも多いのだ。でもどのくらいの価格で、どのくらいの量をお出しているか、お客さんの様子はどうかなど、リサーチすることもできるので、これも必要経費なのかもしれない。
車を走らせているとあちらこちらで水仙が目に付く。凛としている清楚な花だ。車を止めて手折りたくなるのを必死でガマンしつつ、どこかの空き地に咲いていないか目は絶えず物色中。春の運転は危険だ!?。

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March 21, 2007

モチキビ善哉

Dsc00224今日はお彼岸の中日。モチキビを丸めておはぎ(ぼたもち)を作ってデザートにしようと、朝一番でモチキビを炊いた。だけど今朝はレイコちゃんと二人だけだったし、開店早々に何組かお客様が重なって忙しくなったので、おはぎを作っている時間がなくなってしまった。おはぎにするには煮た小豆をもう一度、鍋に入れてあん練りをしなくてはならない。火にかけながら、気長にヘラで練ることによって、あんこの水分を飛ばしていく作業だ。その後、丸めたモチキビをあんこで包んでいく工程も、一つ一つ、さらしの上にあんこをのせては伸ばし包んでいく・・・という手作業なので、とても時間がかかるのだ。結局、デザートをお出しする時間になってもおはぎができなかったので、仕方なくあんこを善哉風にして、真ん中に丸めたモチキビを落としてお出しすることにした。黒の中に黄色いボールがお月様のように浮かんでいてとてもキレイ。
店を閉めた時、あんこの方はなくなってしまって、丸めたモチキビだけが何個か残った。どうしようかな?と考えて、ふとお汁に入れることを思いついた。出汁に煮た野菜をいろいろ入れて味噌を溶き、最後に丸めたモチキビを落として一煮たち。仕事が終わった厨房の中、二人でアツアツのモチキビ汁をふうふう言いながらいただいた。モチキビがお餅みたいでとろりとしていてとっても美味しかった。だけどつなぎを何も入れずにただ丸めただけなので、汁の中に入れてからあまり長く煮込んでしまうと、バラバラになりがちなので要注意。
美味しかったけれど、おはぎを食べないお彼岸というのは、何となくものたりない気分・・・。

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March 20, 2007

すりおろし人参大活躍!

Dsc00222日曜日のお蔵フェスタに出店した時、隣りのテントでおかげさま農場の高柳さんが野菜を販売されていた。ジューサーを持参して絞りたての人参ジュースを皆さんに配っていた。もちろん私も「おかわりっ!」と言いながら美味しく人参ジュースをいただた。そして見逃すことができなかったのはジュースにした後の絞りカス。ジューサーを使うと人参の繊維の部分がみな排出されてしまうのだ。いつもの「もったいない精神」が頭をもたげ?「そのカスを下さい」と高柳さんにお願いしたら「ここにはカスなんてものはありません」と言われてしまった。「ではそこにある美味しそうな人参のすりおろしを下さい」と改めて言い直して分けていただいた。
昨日は船越さんの講演会だったので、その人参を使う時間がなかった分、今日こそたっぷり使おうと思った。まず朝一番で人参ケーキを焼いた。それから人参ゼリーを作った。汁気がなかったので無糖のオレンジジュースで水分を補い、すりおろし人参をたっぷり加え冷やして固めた。それから今日のサラダはキャベツとブロッコリーと人参の蒸野菜サラダ。そのドレッシングにも使うことにした。甘酒となたね油と酢をベースにして、ここでもたっぷり人参を加えた。ほんのりとオレンジ色のドレッシングの出来上がり。
これだけ作っても消費したのは2キロ弱だ。でも考えてみたら主食でもないのに、すりおろした人参を2キロ近く使うなんて、かなりの量だ。しかもサラダの中にもしっかり人参が入っているのだから、こういうものを作って毎日食べている私の体もかなり人参の摂取量が多いということだろう・・・でもまだ冷蔵庫の中に入っているぞ。すりおろした人参たちが早く食べてくれ~と待っている。明日はクッキーを焼こうっと。
朝、起きたら体が痛かった。久しぶりに疲れたなあという感じだ。仕事中もいつもより動きが鈍かったみたい。今日はもう早く寝よう。

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March 19, 2007

船越康弘さんの講演会と交流会

Dsc00211昨年末からずっと楽しみにしていた船越さんの講演会。昨夜も遅くまで準備したが、お弁当の注文も入ってしまったので、その支度もあって、今朝は6時頃から厨房に行って一人で仕込みを始めた。昨日作っておいた玉ネギと人参と椎茸の重ね煮でおからとグルテンミートのハンバーグを作り、大根、人参、こんにゃく、ゴボー、玉ネギ、椎茸の重ね煮のけんちん汁の続きを煮込んだ。スタッフも含め40人となるとかなりの量だ。
早朝からがんばった甲斐があって?アリミちゃんとマキコちゃんが9時に来た時はもうほとんどの準備が終わっていたので、ゆとりを持って船越さんをお迎えすることができた。
船越さんはお店に入ってくるなりさわやかな笑顔で元気よく挨拶をしてくださり、そのままお客さまと気軽にお話されていた。声が大きくよく通り、笑いと涙を誘う上手なお話の仕方は聞いていても飽きることがない。いつのまにか時間が経ってしまう。
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年末に「百姓屋敷わら」に行った時のことを思い出しながら、この店で船越さんをお迎えできることの喜びでいっぱいになった。受付が終わってからは私も座ってみなさんと一緒にお話を聞かせていただいた。船越さんがお話されることは、ただ健康になりたいから食べ物を気をつけようという狭い発想ではない。時間の使い方は命の使い方だという基本的な生き方がまず大前提にある。その上で、人生に起る出来事に偶然はなく、全て絶妙のタイミングで必要なことが用意されていると言う。そして宇宙は人の命を絶対につぶすことはない。どのように生きたか、やったことが返ってくるという人生の法則。だからこそ生きている以上、人は魂の進化と意識の向上をさせていかなくてはならないのだ。
ガンジー首相の「人間の体は神の宿り場なので、生涯、健康であることが人間の義務である」という言葉を引用され、尊い宇宙に一つしかない自分の命を丸ごと大切であると話される。
船越さんを見ていると、「ありのまま」という感じがする。生命力があって、子供の頃のキラキラした瞳を持ち続け、夢を忘れずにわくわくと好きなことをしながら生きている人だと思う。本来人は、みんなそうあるべきなのだろう。だけど大人になっても(子供の時でさえも)、そういられる人は実に少ない。何でなんだろう?と私はいつも考える。
せっかくいただいたこの尊い命を輝かせることなく、今生を終えてしまうことは、自分の命に対してとても失礼なことのような気がする。
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おいしくたのしくありがたく・・・。船越さんからのメッセージが今日、参加してくださった方の心に響いて、皆さんがそれぞれ自分の命を自分の持ち場で輝かすことができますように。準備はかなり大変だったけれど、店と言う場に人が集い、共に思いを共有させていただける時間を過ごせたことがとても幸せ。
船越さんどうもありがとうございました。私も自分のやれることを地道にやらせていただこうと思っています。

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March 18, 2007

お蔵フェスタ出店へ!

Dsc00206自然酒「五人娘」他、素晴らしいお酒を造っている神崎の「寺田本家」でお蔵フェスタが行われた。風楽も出店させていただくことになったので、今朝、たくさんの荷物を車に積み込んで出発。カレーは大きな寸胴で前日から仕込み、朝、4時に起きて玄米を3回炊いた。青大豆とひじきのご飯を作りパックに詰め、お豆のサラダにキュウリとセロリを加えて仕上げパックに詰めた。この他、マクロ仕様の豆腐マフィンとオートミールとレーズンのクッキー、北海道の友達が作っている無添加燻製などを持参。
隣りのテントはおかげさま農場の高柳さんご夫婦が野菜を売りに来ていらして、その隣りはおかげさま農場の山倉さんご夫婦がお餅を焼いて販売していた。お向かいは野生酵母パンを作っているショパンさんなど顔馴染みが多かった。来ている方たちもお店のお客様や知り合いが多く、あちこちでお声を掛け合った。
今日は店も開けていたので、スタッフは二手に別れ、私の方はかつて風楽で働いていたヒデコちゃんを助っ人に頼んだ。いつでも大変な時は助っ人に来てくれる頼もしい味方だ。今、風楽が人手不足で大変なので、当分の間、お手伝いに来てとお願いした。ヒデコちゃんはパキパキとよく動いてくれるので、今日もとても助かった。
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いいお天気に恵まれ大盛況だったので、あんなにたくさんあったカレーは12時過ぎには完売し、他のものも1時頃には全部売り切れてしまった。その後は酒蔵に移動しYAEさんの歌声を聴き入る。2年前の収穫祭の時、店に来ていただいて素晴らしい歌声を聴かせていただいた。あの時も歌った私の大好きな「みんな夢の中」を今回も最後に歌っていた。本当に古さを感じさせない素敵な曲だ。
最後まで会場にいて楽しんでいたかったのだけれど、明日のイベントの準備に取り掛かるため、一足お先に失礼することにした。3時過ぎに店に戻るなり、買って来た野菜を店に運び入れ、鍋や道具類などの荷物をおろし、重ね煮の準備を始めた。何しろ40人分のお料理だ。野菜を切るだけでも相当の時間がかかる。まして今回は船越さんの「わらのごはん」のレシピを参考にしながら、メニューは全て重ね煮にし、キンピラにサラダ、グルテンミートのハンバーグ、けんちん汁を作ることにしたので、刻む野菜の量の多いこと多いこと!
アリミちゃんが7時半近くまで残って手伝ってくれたけれど、私が全部の切込みをして仕事を追えたのは夜11時頃。重ね煮は出来上がると野菜がカサが減るけれど、かなりの量の野菜が使われている。今日、分けていただいたおかげさま農場の野菜も次々になくなっていった。
明日はお弁当のご予約も入ってしまったので、また早朝から準備をしないと間に合いそうもない。今日以上にかなり忙しい一日になりそうだけれど、私の尊敬する料理人船越康弘さんをお迎えできることを心から嬉しく思う。いい一日になりますように!

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March 17, 2007

大きなお鍋でカレー作り

Dsc00202昨日、炒めるところまで仕込んでおいたカレーを仕上げるため、早くから厨房に出た。一晩浸水したひよこ豆を加えてまずカレーを煮込み始めた。ビーンズマリネ用のお豆もそれぞれの鍋で茹がくため、日常の仕事が始まる前にやってしまわなくては。カレーとお豆だけで4口あるコンロはもう満員。カレー以外にいろいろな匂いが交叉し始めたが、今朝は寒かったので換気扇をつけずに煮炊きし続けていたら、9時半頃、出勤してきたレイコちゃんが「いろんな匂いがするけど、何を煮ているんですか?」と朝から蒸気があふれる厨房を不思議がる。
このお鍋、写真だと大きさがわかりにくいけれど、店では一番大きい寸胴。いつもは倉庫に置いてあるが、大量に料理を作る時だけ登場する。お正月のけんちん汁や収穫祭の時のお汁などを作る時に活躍してくれる。今回はカレーを大量に作ることになったので、久しぶりに寸胴の出番になった。明日のお蔵フェスタの時のカレーと、明後日の船越康弘さんの交流会の時の重ね煮のお汁と、2日続けての登場だ。
コトコトと煮込み始めてようやく昼時に完成。誘惑に勝てなくて今日の賄いはカレーにした。ひよこ豆だけでなくレンズ豆も加えた風楽特性の豆カレー。たっぷりの量をじっくりと煮込んだので、いつも以上に美味しく出来上がった。店のカレーは正直なところ、本当に美味しいと思う。私なりの自信作だ。「美味しいねえ~」とフーフー言いながらレイコちゃんと二人で頬張る。食べ終わるや否や店が混み始め、その後は夕方まで休みなく仕事が続いた。結局、ケーキなどを焼く時間が取れず、店が終わってから一人で仕込みを続けた。明日は天気もよさそうだ。お蔵フェスタはとても面白そうなイベントなので、参加できるだけでも楽しみ。お時間のある方、ぜひおいでください。

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March 16, 2007

イベントの準備開始

Dsc00201友達の家でのんびりした分だけ、帰ってからやることが山積み。束の間の休息だったのかも。
さっそく朝一番で、流通センターへ行って、紙皿やお惣菜用のプラステイックの容器を買ってくる。18日(日)は「五人娘」を作っている地元の酒蔵寺田本家お蔵フェスタが開催される。出店のお声をかけていただいたので、風楽もカレーとサラダを販売しに行くことになっている。直前にならないと何を持っていこうか決められないので、ようやく今日になってメニューを決めて、材料を書き出し、持って行くもののリストを作成した。夕方、買い物に行って必要なものを買い揃え、店が終わってからビーンズサラダのマリネ液を仕込んだ。明日はここに豆を煮て漬け込んでおく予定。カレーも大なべで仕込めるよう野菜を刻んで炒めるところまでやっておいた。明日、煮込んで完成させなくっちゃ。
19日(月)は船越康弘さんの講演会が開催される。おかげさまで講演会、交流会共に定員に達して、多くの方の関心の高さを感じる。この日も交流会の時に重ね煮のお食事をお出しすることになっているので、きちんとメニューを立て、材料を割り出し段取りを考える。2日続けて大きなイベントが重なるので、いろいろ準備が大変だけれど、2日間ともとても楽しいものになりそうだ。交流会の時は一度に皆さんのお食事をお出しすることになるので、混乱のないようスタッフと打ち合わせしなくては。一つずつやらなければならないことを丁寧にやっていこうと思っている。

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March 15, 2007

ゴロゴロして過ごした休日

Dsc04064私の休みの日に合わせて水曜日の夜から友達の家に泊まりに行った。でも行った先の友達が風邪気味。私も何となくノドがイガイガする。具合が悪いからよっぽど会うのを延期しようかと友達も迷っていたようだが、中々会えないから、とりあえず会うだけは会おうということになった。でも友達は頭が痛くてダウン。結局、どこへも行くことができず、一日中、家の中を暖かくして布団を敷きっぱなしにして、私は友達の家でご飯を作りながら、ゴロゴロして過ごす。
私は食事を作る以外、することもなかったので、時間になれば、食事を作って、起きてきた友達と食べ片付けた。日頃、大量の食事を作っているので、2人分の食事はあっという間にできてしまう。あとは一人で買い物に行くくらいしか用がなかったので、一緒になってゴロゴロしていた。
自分の家だったら、何かしらやることはあるのだが、友達の家まで来てしまったのだから、覚悟を決めて?のんびりするしかない。
「こんなに一日中、ゴロゴロしたの初めてだよ~」と私が言ったら「たまにはいいもんでしょ?」と友達が笑う。たまにはいいけど、せいぜい一日が限界かも。実際、夜になったら、持って行った船越康弘さんの「わらのごはん」の本をめくりながら、19日の献立を考え、帰ってからの段取りを箇条書きに並べ始めてしまった。明日からはまた忙しそう~。

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March 14, 2007

アレルギー除去食のお弁当

Dsc00200朝の10時までにアレルギー除去食のお弁当を作ってくださいというご依頼を受けた。アレルゲンは卵、乳製品、小麦粉、里芋。一般に醤油の醸造には小麦粉が使われているので、店の醤油を使うことはできない。そのことをお伝えしたら、近くなのであらかじめ小麦を除去してある醤油を持って来てくださるとのこと。
数は少ないけれど、定食の準備をしてしまうと、うっかり調味料が混じってしまいそうだったので、朝早くに店に出て、コーヒーを飲みながら定食を作る前にまず、お弁当を仕上げてしまうことにした。
考えたメニューは豆腐のハンバーグしめじあんかけ、蒸し野菜の豆腐マヨネーズサラダ、ほうれん草の胡麻和え、カブのモチキビ煮、虎豆。いずれも醤油はお持ちいただいたもので別にお作りさせていただいた。店でよく使う三育のグルテンミートには小麦粉が入っているので使えない。もちろんマヨネーズも。それで豆腐が大活躍することになった。ほんの少量だと豆腐をミキサーにかける時も動きが悪くて、うまく回らなかった。いつも大量に作っているので、量が少ないと逆にやりずらい面もあるのは確か。
だけど食べるものが制限されているお子さんにとって、安心して食べられるお弁当があるというだけで喜んでいただけるのではないかなと思い、心をこめてお作りさせていただいた。10時に仕上がってお渡しした時は、すでに一仕事終えたような気分・・・。それから定食の準備に取りかかったので慌しかった。
日本の食生活にとって米と小麦と大豆というのは本当に欠かせないものだと思う。卵を除去するのはほとんど苦労しないが、この3つのうち一つでもアレルゲンになっていたら、かなり大変だろうなあと思う。「米粉のパンを食べています」とお母さんが言っていたが、そういう方のためにも時々、米粉のお菓子もお作りしていこうと思った。
手間がかかる仕事だけれど、やらせていただいた分だけ自分の勉強になる。食べられないものを羅列するより、食べられるものを数えながら、「これもできる、あれもできる」と発想したい。
事前にご連絡いただけましたら、アレルギー食にも対応させていただきますので、必要な方はご相談くださいね。

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March 13, 2007

ヒジキの胡桃白和え

Dsc00197白和えは私の得意料理の一つ。いつも白和えを作る時は時間をかけてじっくりと作るようにしている。・・・というよりも気を配りながらていねいに作らなければ、決して美味しくできない料理の一つなのだ。豆腐の水切りや、豆腐をすり鉢であたることや、ゴマを気長に炒ること、素材をバラバラに色よく煮ることなど、細かい点で注意すべきことがたくさんある。
でも今日の白和えは思い切ってヒジキだけにした。冷蔵庫を見るとコンニャクも人参もあるので、ついついたくさんの具を入れたくなってしまうのだが、ヒジキを美味しく煮て、その味を国産大豆の豆腐の甘味と胡桃の芳ばしさだけで食べていただきたかったので、他の材料はひとまずお預け。
胡桃はオーブンで軽くローストしてから、すり鉢であたる。胡桃の香りは食欲をそそられるし、ゴマよりも贅沢な白和えになる。とても美味しくできたと思う。
突然、お電話をいただき、お昼までにお弁当の配達を頼まれた。迷ったけれどお受けすることにした。もっかスタッフ不足でサッチーにも無理を言って助っ人に来てもらっているけれど、ほとんどは2人体制でやっている。片方が配達に行ってしまうと店に残るのはたった一人。いつ何名のお客様がいらっしゃるかまるで予測がつかない仕事なので、一人で店にいるのはかなり心配だ。なので配達を希望される方にはなるべく前日までにご連絡いただくようにとお願いしているが、どうしても急なお申込もあり、状況によってはお断りせざるを得ない。今日は昼前だったので、何とか抜け出せたが、私が配達に行っている間、一人で待っていたレイコちゃんはさぞハラハラしていたことだろう。
というわけでスタッフ募集の貼り紙を出すことにした。現在、週3回くらい働ける方を早急に探しています。一緒に美味しいご飯を作りませんか?もちろん賄い付です。お気軽にお問い合わせください。

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March 12, 2007

畑でスッテーンと一転び!

Dsc00149露地とハウスの両方でほうれん草を作っている農家さんの取材に行ってきた。昼前には店に戻らなくてはならないので、朝、一番で取材をお願いしておいた。今日は暖かくっていいお天気だったけれど、朝方まで雨が降っていたので、午前中はまだ畑がぬかるんでいた。約束した時間に向こうから歩いてきた農家さんの姿を見つけて、畦道を走って駆け寄ろうとしたら(写真の左側)、足元がぬかるみに取られて思いっきり転んでしまった。全く注意を払っていなかったし予想外の出来事だったので、それこそ吹き出しがあれば「スッテーン!」という言葉がピッタリなくらい派手に転んだ。
幸い柔らかい土の上だったからケガはなかったけれど、はいていったズボンの左半身は泥だらけ!子供の泥んこでもここまでは汚さないだろうと思うほど、スゴイ汚れ方。あんまり素晴らしい転び方!?だったので自分でも笑ってしまったくらい。霜が降りている畑や雨がまだ残っている時は、足元にも気を使うのだが、キレイな青空が広がっていただけに、ついつい油断してしまった。
あまりの汚さに車に乗るのも憚られ、帰りは農家さんから新聞紙をもらってシートに敷いて運転。お尻が冷たくて気持ち悪い。まるでお漏らししたみたいなのでヒーターを強めにかけて乾かしながら走った。こんなに空が晴れているのに朝から大失敗なんて・・・と自分の注意力のなさを嘆きながら店に戻ったら、サッチーがデザートに大学芋を作っておいてくれた。見つけるなり頬張りニッコリ。誰かが作ってくれた美味しいものが待っていると機嫌もなおるのかも?。お客様がすでに数組来ていらして忙しかったので、着替えるヒマもなく、ズボンの上からエプロンをかけて誤魔化し?そのまま仕事に入った。
「まったくエイコちゃんときたら只今と同時にお皿を洗い出すわねえ・・・」いつものサッチーの口ぐせだ。「でも瞬間的にパクつくことも忘れてないよ」と私。クルクルと忙しく動きまわっているうちに、たくさんの泥を落としながら、いつのまにかズボンも乾き、気分もよくなった。

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March 11, 2007

テンペのサラダ

Dsc00147今日は忙しかった~!。朝、起きたら雨が降っていたので、せっかくの休日なのに、今日はヒマかなとガッカリしてしまったのだが、晴れていたら絶好の行楽日和。雨が降ったからこそ、近場でランチでも・・・ということになったのかもしれない。開店と同時にお客様が来て下さり、その後も途切れることがなかった。1時頃、ほとんどの方がお帰りになって、一瞬店内が空いたのだが、その後、また一波。作ったお惣菜が次々になくなったのでひたすら作り続けた。テンペ定食も品切れ。メインのお惣菜に作ったオートミールと人参のコロッケも完売。私たちの口に入る分もなくなってしまった。店を閉めてから、ソーダブレッドをトーストしてティータイム。アリミちゃんもレイコちゃんも「忙しくて楽しかったね~」と話す。店が忙しいと仕事は大変になるのに、いつもそれを自分のことのように喜んでくれるありがたいスタッフたち。「だけど今日のオートミールコロッケはトマトソースがかかっていてすごく美味しそうだったから食べられなくて残念だったね~」とも。今度、また作ってあげるからね!
夕方、あいりん堂さんにテンペを買いに行った。今日は何もお惣菜が残っていないので、夕方、テンペを焼いてほぐし、カッテージチーズやゆで卵と混ぜてサラダにした。イソフラボンギャバがたっぷりと含まれているテンペは女性の体の味方なので、日替わり玄米定食と並ぶテンペ定食は根強い人気だ。サラダやマリネにするといつもよりたっぷりといただくことができる。プロティンのサプリを飲むよりもよっぽど体調を整えてくれる食材だ。

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March 10, 2007

椎茸のもちきび焼き

Dsc00139一昨日松尾の友人の家にお米を取りに行ったら、「雨でたくさん椎茸が出てきたから持っていって」と椎茸をたくさんいただいた。お正月にお宅におじゃました時、彼が作った玄米餅を入れたお雑煮をいただいた。そのお汁の中に椎茸と長ネギが入っていた。玄米餅の美味しさもさることながら、その椎茸の美味しさに感動してしまった。椎茸ってこんなに美味しかったんだって、椎茸そのものを見直してしまったくらい!
友人はお米を無農薬で作っているが、より美味しくて安心して食べられるものをと、生体エネルギー研究を勉強しながら、生態系生体システムプログラム農法というものを取り入れるようになった。その実践により土壌環境を整え、豊かな実りが継続できるように様々な工夫をしているとのこと。この原木椎茸の栽培にもそれらのシステムを取り入れているようだが、何とも甘くて優しい味で歯ごたえがあって、美味しい椎茸なのだ。彼の作るお米も本当にすばらしい。作物を作る人としての姿勢に筋が通っているからだと思う。そんな彼の作るお米をいかに美味しく炊いて皆さんに食べていただくことができるのか・・・料理人の役割を全うできるように私自身もしっかりしなければといつも思っている。
ちょうど一昨日はその椎茸がたっぷり採れたとのことでお裾分けをいただいた。美味しいものは皆さんにもお返ししていかなくては・・・と思い、昨日はお汁の中に入れていただき、今日は焼いてみた。炊いたもちきびにみじん切りの野菜を加え椎茸の上に乗せ、オーブンで焼くというもの。あんをかけてメインのお惣菜にした。椎茸の香りがほんのりと優しくてとにかく美味しかった。
原木椎茸のいいものをいただける機会は少ないので、私もいつか田舎暮らしが実現できたら、絶対に椎茸栽培に挑戦してみたいと思っている。土の上で暮らし、畑で花や野菜を作りたいという気持ちがどんどん強まっていく。あと何年たてば移住できるのだろう。老後の楽しみを実現させるためにも?今、やるべきことをしっかりやっていかなくては・・・。

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March 09, 2007

ソーダブレッドの試作

Dsc00136ソーダブレッドをご存知だろうか?イギリスやアイルランドで作られているパンでふくらし粉を使って膨らませ、発酵させずに作る手軽なパンの総称だ。重曹が酸と反応して炭酸ガスを発生させるので、その力でパンを膨らませていく。だからレモンやヨーグルトなどを粉に混ぜ込むのが基本のようだ。発酵したパンに比べるとドッシリとしていて重たいパンだけど、発酵の時間がいらないのですぐに焼けるし、何とも言えない素朴な味わいが特徴だ。
今日、作ったソーダブレッドには雑穀パンとドライフルーツパンの2種類。雑穀パンはアマランサスとモチキビを硬めに炊いたものを生地の中に加えて焼いた。モチモチっとしていて、全粒粉の香りも美味しかった。ドライフルーツは紅茶を濃い目に煮出してレーズンやカレンツなどを浸してから生地の中に混ぜ込んだもの。天然酵母やイーストなどを使っていないのに、よくこれだけ膨らんでくれたね~と思わず焼きたてソーダブレッドをなでてやった。
決してフワフワのパンではないけれど、全粒粉の風味が生きるパンだなあと思った。何より食べたいと思う時にすぐに仕込んで焼けるのが嬉しい。今夜の夕食はソーダブレッドに先日作った豆腐のタルタルソースをつけていただいた。何だかアイルランドのカフェに行ったような気分。
今日、来て下さったお客様から「体に染みわたるようなお食事でした」というお言葉をいただいた。「ちょっと体調を崩した後だけに、ここのお食事のよさがとてもよくわかったし、食べているうちにどんどん体に力がわいてくるんです・・・」と。とてもありがたいお言葉だった。店で作らせていただいたお食事が、お客様の体の中に入って、生きる力になっていったとしたら、どんなに嬉しいことだろう。同時にそういうお食事を求めてきてくださる方たちに、充分、お応えできるような食べ物をいつも作らせていただくことができるだろうかという責任も感じる。そういう意味で私にとって料理というのは修業だ。ただし身をすり減らすような修業ではなく、やればやるほどプラスのエネルギーに満ち溢れてくるような・・・そんな修業を実践していくことが私の目標なのだが・・・。

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March 08, 2007

家で一人ランチ

Dsc00134昨日、作ったココナッツのクッキーを今日のデザートにお出ししたかったので、朝一番でクッキーを焼いた。焼きあがったのを見届けてから私は退散。レイコちゃんとマキコちゃんに店を任せて銀行へ。その後、家で布団を干し、シーツを洗い、家中に掃除機をかけていたら、あっという間にお昼になってしまった。久しぶりにどこかへランチに行こうかなとも思ったのだが、何となく今日は家で過ごしたい気分。北海道の友達が誕生日に送ってくれた牡蠣があったのを思い出し、牡蠣ご飯を作ることにした。それと昨日、鰯が安かったので、10尾買って酢漬けにしておいた。それも食べなきゃ・・・。中途半端に残っていた茶蕎麦も茹でて並べよう・・・なんて作り始めてみたら、かなり贅沢なランチが出来上がってしまった。
家で昼食を食べるなんて年に5回あるかないか。今日も本当に久しぶりだ。だからこそたまに家で食べる時は、いつも使わない文机に好きな布を敷いて、自分の好きな器に盛り付けたいと思う。今日のBGMは「BLUE RIVER」。エリックアンダースンの70年代の名アルバム。特にタイトル曲は何度聴いても飽きない大好きな曲だ。明るい陽射しが入る窓辺に文机を置いて、光を受けながら一人でゆっくりとランチタイム。たまにこういう時間があると本当にほっとする。
夕方はお米を買いに松尾の農家の友達の家に寄ってから、その足で多古の友達の家に行き、野口整体の活元会へ。今日の活元はとても深くいい動きが出たと思う。帰りに車を運転している時、目と頭がすっきりしていた。ここ数日、ずっと考えていたことが何となく落ち着く所へ落ち着いていった・・・という感じだろうか。私の場合、心の疲れは体からのアプローチでゆるめ、体の疲れはひたすら眠ることと心がわくわくできるものを見つけることでラクになる。

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March 07, 2007

ココナッツのクッキー

Dsc00132サッチーがココナッツファインをたくさん持ってきてくれた。持ってきてくれたはいいが、使い方がよくわからない。タピオカを入れたココナッツミルクのデザートはよく作っているのだが、ココナッツファインは私も初めて使う素材。ココナッツファインはココナッツの果肉を削って乾燥させ粉末にしたものだ。今まであまり馴染みがなかったけれど、クッキーでも作ってみようかなとレシピを調べた。ココナッツファインは軽くローストするとより風味が増すということだったので、フライパンの上でカラ炒りしたら、白い粉がみるみる茶色に変わっていった。
クッキーの生地を作って、それを中に一緒に混ぜ込んで焼くことにした。焼いている間中、甘いくて美味しそうなココナッツの匂いが厨房いっぱいにあふれてきた。たまらない匂いだ。早くオーブンを開けたくなってくる。
焼き上がったクッキーはココナッツ独特の歯ごたえがあって、甘くてとってもいい匂い。想像していた以上にずっと美味しかった。使ったことのない素材でお菓子を焼く時は、出来上がるまでハラハラドキドキだけれども、うまく焼けた時はとっても嬉しい。正直なところ、私も個人的にはそれほどココナッツの味が好きというわけではないのだが、このココナッツクッキーはとっても美味しかった。ココナッツが苦手・・・と言っていたレイコちゃんさえも「えっ何これ?!」と驚き「後ひき?クッキーですねえ~」と大好評。すっかりお気に入りの一つになってしまった。まだまだたくさんあるので、今度はココナッツのマフィンやマカロンも作ってみようかな。
今日は友達が陶芸家の友達を店に連れて来て紹介してくれた。登り窯で焼いているという同じ年の男性だった。いつか風楽で作品展をやりたいと言ってくださった。友達の友達なのですぐに打ちとけて楽しくおしゃべり。人のつながりってありがたい。
もう一つ、ずっと前からお店におよびしてお話をしていただきたいと思っていた方とアポが取れた。日程の都合さえつけば実現できそうだ。私がとても感銘を受けてぜひお客様にもそのお話を聞いていただけたら・・・と思っていた崇高な方だ。こちらも人のつながりの中でご縁をいただいた。心待ちにしていた方が店に来て下さるかもしれない・・・お返事を待つのもまた幸せなひとときだ。詳しいことが決まったらもちろんすぐにお知らせしますのでお楽しみに!

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March 06, 2007

昆布の佃煮

Dsc00130出汁をとった後の昆布を捨てられない。その度、煮るのも大変なので、今年に入ってからはある程度の量になるまで冷凍庫に入れておくことにした。今日は久しぶりにお店がヒマだったので冷凍庫の掃除をした。それでビニール袋に入って保存されていた昆布をひとまとめにして煮ることにした。醤油とみりんとお酒でコトコトと煮込んだ昆布の佃煮。夏の終わりに塩漬けにし冷凍した穂紫蘇を最後にふり入れて、紫蘇昆布にした。
厨房では食材をできる限り捨てないように心がけている。煮物の時はそのまま使うけれど、酢漬けにする時は味を染み込みやすくするために大根やカブの皮をむく。その皮も繊維を断つように斜めに切って味噌汁の具にする。サツマイモやジャガイモなど皮ごと使えるものはそのまま使う。ブロッコリーやキャベツの芯などは冷蔵庫で保存しておきスープやカレーを仕込む時、みじん切りにして一緒に煮込む。
材料を使い切るということは手間がかかるということだ。ましてスタッフの人件費まで考慮すると、捨ててしまった方がすぐに片付くし経済的な場合もたくさんある。だけど無駄なく食べさせていただくことを前提に料理を作っているのだから、手間ヒマを惜しんではいけないなあと思う。
ほとんどテレビを見ない私だが昨夜は珍しくある番組に釘付けになってしまった。「おいしさを待ち続けて~料理家辰巳芳子の四季~」。今月、店にお迎えする船越康弘さんと並んで、私が今、もっとも尊敬する料理家の一人だ。辰巳さんの命をはげますスープは滋養たっぷりで深い祈りと共に作られている。人参スープを一例にその作り方の一部が番組で紹介されていた。人参は5ミリの厚さに切り揃え炒めながら、時々鍋にフタをして蒸す。そしてフタを開ける時は、内側についている水滴をこぼさないように、鍋の上でフタを垂直に起こし、水滴を真下に垂らしながら蒸し炒めをしていく。水蒸気の一滴一滴にまで気を配り、無駄にしないよう丸ごと旨みをスープの中に封じ込めようとする辰巳さんの作り方。その道を極めた方の料理には何か神々しいものを感じる。そして素材も人間も何でもみなよくなる方向に進んでいくものだと優しく語る。その命の方向性を信じて待つということ・・・辰巳さんの何気ない言葉の一つ一つを聞きていたら泣けてきた。
誰かに喜んでもらえるように料理を作る。美味しいものを美味しいねと言いながら一緒に食べられることの幸せ。心をほっとさせてくれる料理たち。一日の仕事を終えて食卓についた時、食べ物を通して私たちは明日への生きる力をいただく。その小さな毎日の営みを大切にありがたく思えることが、幸せの基本(根源)なのかもしれない。以前、ブログに書いた辰巳さんの最新の著作「慎みを食卓に」の最初に書かれていた言葉を改めて思い出す。
「根源から離れぬ者は簡潔に歩めます」・・・私は今、根源というものを学ばせていただいているのだと思う。

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March 05, 2007

春の匂い

Dsc00128朝、起きた瞬間、春が来た!っと思った。理屈ではない。何か突然、空気が春の気配に変わっていたのだ。今日は風が強い一日だったけれど、気温は夕方になっても下がらず、野菜を買いに行く途中、国道51号にある温度計は20度と表示されていた。
4月のような陽気。この分だと桜の開花も早まって、入学式前には散ってしまうだろう。いよいよ春が本格的に始まるのだなと思いながら、店に行ったら、サッチーが雪柳と沈丁花を手折り、持ってきてくれた。その後、お昼を食べに来て下さったお客様からは菜の花をいただいた。そのうちの一つは京菜の菜の花。小さな黄色い小花がとっても可愛らしい菜の花だった。食べちゃいたいのをガマンして?全部、お店に飾ったら、お店の中が春の花たちの匂いに包まれて、いっきに春めいてきた。
匂いというのは人の記憶のスイッチを呼び覚ます働きがある。道を歩いている時に、ふっと嗅いだ匂いから、昔の恋人を思い出したり、楽しかったシーンの映像が急に浮かんでくることがある。
今日から3月末までのほんの一時だけど、サッチーが週3回ほどまた店を手伝ってくれることになった。鯛三さんが突然辞めると言って、次の日から店に来なくなった。その次の日にはもう東京へ引っ越してしまった。何とも急な展開だ。今の店の経済力では一人の男性の経済を支え切れなかった。残念なことだけれど仕方がない。3人体制を前提に仕事の予定を立てていたので、しばらくの間、混乱し今後のことを考え呆然としてしまった。
今までも何人ものスタッフが店に関わり巣立って行った。あと何人見送ることになるのだろう。その度に寂しい気持ちを味わってきた。でも仕事という場を離れてからは、友達としてずっとずっと付き合っていくことができる。昨年の秋からこの2ヶ月の間、互いの夢を語り合って、共に仕事をしていきた時間は本当に様々なことを考えさせられた。共有した時間が深ければ深いほど、離れることは寂しいけれど、鯛三さんとはきっとこれからも友達でいられると信じている。いつでも遊びに来てほしい。出会えたことに深く感謝している。
そして私はいつものように、今日も農家さんに行き、朝になれば何を作ろうかなと考え、お湯をわかし、野菜を湯がき、器を並べ、お客様が来るのを待っている。夕方になれば一日を振り返りブログを書く。変わらない日々の営み・・・揺らぐことなく、この小さな毎日を丁寧に生きていくことが、今の私にとって一番大切なことなのだなあと思う。

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March 04, 2007

ヒデミちゃんとの再会

Dsc001262年ほど前、風楽のスタッフをやっていたヒデミちゃんが遊びに来てくれた。誕生日が同じでしかもネズミ年同士。一回り違っていても感性がとても似ているので、きっと私たちはシスターなんだねと話している仲だ。店を辞めてからも毎年、誕生日の前後には会って近況を報告し合っている。映画「ガイアシンフォニー」を制作している龍村仁監督の事務所で働いていたので、映画の挿入歌を歌うスーザンオズボーンを店にお招きした時は通訳を頼んだ。
たまにしか会えないのだが、いつも会って話す内容はその時の自分に一番、関心のあることだったり、大きな気づきにつながっていたり、様々なシンクロがあることに驚く。
ヒデミちゃんにはゲストハウスを作るという大きな夢がある。でも日々生活していくためには、その夢とは関係ない仕事もしなければならない。そんな時、どこかでそれが腰掛的な仕事だと思って軽くあしらってしまうことがあるのだと。だけど、今、目の前にある仕事に真剣に向き合うことができなければ、その先にある夢なんて実現できるわけがない・・・そう思えるようになったヒデミちゃんは今の仕事も大変なことが多いけれど、一生懸命やっていこうと決心したのだと言う。
「私も今、厨房の中で面倒くさいと思わずに、どんなことでも丁寧にやらせていただくようにしようって心がけているんだよ・・・」と話す。夢や未来というのはある日突然、手に入るものではなく、毎日の積み重ねの延長上に見出していけるもの。だったら、今与えられている課題に向き合い一つ一つクリアしながら歩んでいくしかないだろう。それを面倒だと投げ出してしまったら、また人生のどこかの場面でその課題に再び突き当たってしまう。
ヒデミちゃんはとても聡明な心を持っている。キレイな魂の人だなあと思う。風楽のスタッフから離れても互いの人生を応援し合えるような関係を続けていけるのが嬉しい。
ヒデミちゃんが持ってきてくれたタイの太鼓とインドネシアのすげ笠を店に並べたら、そのまま店のインテリアになってしまった。タイの農民パンツも持ってきてくれたので、今度畑に農作業に行く時はそのパンツとすげ笠ルックにしようかな。もちろん足元はイグサの草履。「きっと似合いますよ~」とおだてられてその気になっている。

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March 03, 2007

デザート盛り合わせ

Dsc00119友達のお嬢さんがうちの末の息子たちと同じ年で今年、成人式を迎えた。その記念に着物を着て、友達夫婦と友達の弟さんのご家族総勢6人で風楽でお食事をして下さるということになった。いつもの定食に白神酵母で焼いた大判のピザとデザートの盛り合わせをご用意してお待ちしていた。ところがフタを開けてみてビックリ。なんと主役である友達のお嬢さんが風邪をひいて来られなくなったとのこと。主役がいなかったら日程をずらしてくれてもよかったのに、「せっかく予約したから」と言ってわざわざ来てくれた。弟さんの小さなお嬢さんが着物を着ていたので、ちょうど七五三のお祝いみたいだねという話に落ち着いたのだが・・・。
その時、お出ししたデザートの盛り合わせはクラシックショコラとマンゴアイスクリームとマクロクッキーにイチゴとオレンジを添えた。このクラシックショコラは小ぶりだけれど、フェアトレードのオーガニックチョコレートオーガニックココアで作った自信作。濃厚なチョコレートケーキだ。小さなお嬢さんだったのでケーキはイチゴのデコレーションケーキがよかったのもしれないが・・・。
主役抜きのお食事会になってしまったけれど、友達は私のお誕生日プレゼントにと言って花の鉢植えを持ってきてくれたり、お祝いの席の気持ちだからお釣りは出さないでそのまま取ってね・・・・なんて言ってくれて、これじゃあ、どっちがお客様だかわからない。いつも私のことを応援してくれる優しい友達だ。ありがたい。
今日は朝からあいりん堂さんのお弁当を25個作ったり、お客様からもお弁当の注文が多かったりで、一日忙しく作ったお惣菜はみんななくなってしまった。春の気配が近づいてくると人の動きも活発になってくるようだ。確かに2月までの店の状態とは変わってきた。忙しい日が続いてくれるといいのだが。

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March 02, 2007

おいしく食べて「戦争しない街・サッポロ」支援の燻製

Dsc00118風楽で人気だった季節限定のスモークサーモンやフランス料理の前菜に使えるほど美味しい牡蠣の燻製を作っている「海歌洞」の三尾谷ゆうとさん。北海道の生活に区切りをつけ、今年中には実家のある栃木県に戻る予定なので、燻製作りも昨年末で一応、終わりにした・・・ハズだったのだが、また三尾谷さんから連絡があった。
今年の秋から札幌の仲間たちと「札幌を戦争しない街にしよう」条例制定を求めた署名運動を始めることになったそうだ、その活動費用を捻出するために、会の中で物販部を立ち上げ、燻製を販売することになったとのこと。札幌市は平和都市宣言を持つ自治体だが、さらに一歩踏み込んで、「無防備地域宣言」の自治体にしていこうというもの。
ジュネーブ条約では一般人を保護するために追加第一議定書の59条に無防備地域の規定がある。その地域を攻撃すれば戦争犯罪として国際刑事裁判で裁かれるというものだ。つまり国際法で私たち市民に保障されているいかなる戦争にも協力しない権利を生かして、戦争国家をめざす日本政府から脱却して、平和を願う自治体や住民が動くことで、平和を作る主体になっていこうという署名活動だ。日本でもこの議定書に批准したので、政府と自治体はそれを守る義務がある。今、憲法改正に反対する「九条の会」が各地に広がっているが、より具体的な方法論として、大阪市の直接請求を皮切りにこの「無防備地域宣言運動」は驚くほどの勢いで全国に広がっているそうだ。
この会の活動に賛同した三尾谷さんは残り少ない北海道生活の中で、資金活動のために再び燻製を作って販売することにした。しかも卸価格で会に提供しているので、自分の取り分はほとんどない。これでは栃木に引越す費用も捻出できないのではないかと、影ながら心配しているのだが、もともと反原発などの運動にずっと関わってきているので、平和を願う気持ちが人一倍強く、自分のできることをやらずにはおれないのだろう。
それで今日、久しぶりに三尾谷さんが作った燻製が届いた。チーズや卵、チキンの燻製や、キュウリ魚やチカの燻製や風干しなどいろいろ送られてきた。ほんの少しだけれど、会のお手伝いができたらと思って店でも販売することにした。私もさっそく今日の夕食に燻製をいただいた。平和運動だけでなく、燻製作りも本当に一生懸命な人だ。店頭で販売しています。よかったらぜひどうぞ。

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March 01, 2007

休日返上

Dsc00115今日から3月。弥生の季節が始まる。朝、レタスを作っている農家さんのハウスへ取材に行った。ここでも今年は生育が早いという話を聞く。出荷を今か今と待っているサニーレタスがハウスの中で元気よく並んでいた。
採れたての葉をちぎってかぶりつく。瑞々しいレタスの味が口に中に広がる。地面の上で育っていた野菜を収穫するたびに思うのは、ほんの数秒前まで地中の中に根をはって生きている命だったということ。その命を人間が食べるために採る。それはまさに命をいただくという行為なのだと思う。ならば残さず無駄にすることなく感謝していただくことが人としての道理なのだろう。畑にいるとそういう基本的な命の連鎖を体感することができるのだが、生産現場から離れた所で生活すればするほど、野菜が生きているということを実感するのが難しくなってくる。
採れたてレタスをお土産にいただいて、そのまま店に出ることにした。ミレーに納品するスィーツの仕込が間に合わないので、休日返上でケーキとクッキーを焼き続けた。店も混み合って定食も完売するほどだったので、一時、厨房の中はケーキと定食作りが同時平行して大忙し。あっという間に一日が終わってしまった。
今日行った農家さんの畑の隣りのハウスで栽培されていたダリアの花。堆肥やボカシを使って育てているそうだ。真っ赤なダリアを久しぶりに見た。

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