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May 10, 2007

グレゴリー・コルベールの写真展

Dsc00644このお休みに絶対に見ておきたいと思っていたものがいくつかあった。その一つが国立新美術館で開催されているモネ展。限られた時間の中でいろいろ回りたかったので、珍しく予定をたてて最初に六本木へ行った。オープンしたばかりで混み合っている東京ミッドタウンの横を通り抜けて、国立新美術館へ。今年、完成したばかりで国内最大の展示スペースを持つそうだ。黒川紀章が設計した波打つガラスの外壁が緑の中に溶け込んでいる。光と点で美しい絵を描く印象派の巨匠モネ。「日傘の女性」や「睡蓮」など100点もの作品が展示されており見ごたえたっぷり。「日傘の女性」は見た瞬間にパッと明るい光がさし込んできたような美しい作品で思わず息をのんでしまった。
Dsc00645その後は、ゆりかもめでお台場へ出てノマディック美術館で開催されているグレゴリー・コルベールの写真展へ。カナダ出身のドキュメンタリー番組の制作者だが、エジプトやミャンマー、トンガ、ケニア、ボルネオなど世界40カ国以上を回り、動物と人との交流を撮影している。彼の作品展は「ashes and snow」という写真、映画、小説、建築が一体となったアートプロジェクトにより世界各地で開催され、すでに100万人以上の来場者を集めたそうだ。建築家板茂によって設計された移動式のノマディック美術館をお台場公園の観覧車の前に設置。貨物コンテナを積み上げて建てられた空間の中は紙管の柱が神殿のようで神秘的。コルベールの写真はセピア色の和紙で大きく引き伸ばされ展示されているが、タイトルも説明も一切書かれていない。会場に3箇所設置されたスクリーンでは彼の映像が静かに映し出されている。
動物と人間が深く交わっている姿は、とても美しくスピリチュアルだ。人と動物があまりに違和感なく交流しているので、一瞬、合成なのだろうか?と思ってしまったが、全て自然のままで一切の加工はされていないという。建物に一歩足を踏み入れただけで、もうそこには一つの宇宙が広がっていて、私の心はすっかりコルベールの世界観に魅了され自然に涙が出てきた。あまりに美しく感動的な映像と写真の数々。そして空間そのものが全てアートでありメッセージになっている。写真がこんな手法で展示されていることにも驚いたが、何より、人が動物を警戒することなく、また動物たちも人をありままの存在で受け容れているというそのコミュニケーションがスゴイなあと思った。
オラウータンが友達のように女の子と手をつなぎ、どこかへ連れて歩いていこうとする姿は、未来への共生を予感させるようで、印象に残った。とても心あらわれる素敵な写真展なので、よかったらぜひ皆さんも見に行ってくださいね。本当におすすめです!

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