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July 04, 2007

田舎蕎麦とシャガール

Dsc010403週間ぶりにお休みが取れた。久しぶりのお休みなので自分が本当に楽しめる時間にしたいと思った。お昼に市原市八幡宿にあるお蕎麦屋さん「田」(でん)へ行ってきた。ここは5月まで風楽で働いてくれたスタッフマキコちゃんのご両親がやっていらっしゃるお店だ。体を壊したのを機に、長年、経営されていた印刷会社を閉めて、山形の田舎そばの味に感動したお父様が、蕎麦打ちの修業をされた。その後、ご自宅を改装しご夫婦二人で安心して食べられる食材を使ったお蕎麦屋さんを始められたのだ。
玄蕎麦を仕入れ石臼で自家製粉した国産蕎麦粉を使用。「挽きぐるみ」という方法で、殻を抜いたものと付いたものを合わせて十割蕎麦を打っている。コシがあり蕎麦粉独特の風味が生きている素朴な蕎麦だ。かえしは本醸造の有機丸大豆醤油と最高級の三河みりんとざらめで作られている。また天ぷらは無農薬野菜と、人工飼料や抗生物質を投与せずプランクトンや水草をエサにして養殖されたオーガニックのエビを菜種油でカラリと揚げている。厳選された素材で作られているので、いただいた時、す~っと体の中に自然に入ってくる美味しい天せいろだった。蕎麦湯がまた濃厚で美味しくて何度もお代わりをしてしまった。
マキコちゃんのお父様は職人堅気。こだわり続けて美味しいものをじっくりと作っていらっしゃる。店内の椅子や電気、棚なども皆お父様の手作りだという。またお母様は微笑むとお顔がシワシワになるのだが、それがとってもチャーミング。仏様の笑顔のようだった。満面のシワがこんなに素敵な方がいるなんて!こういうご両親の血を分けたマキコちゃんだからこそ、あんなに一生懸命、風楽で仕事をしてくれたのだなあと納得。静かな郊外の緑に囲まれた美味しいお蕎麦屋さん。皆さんもぜひどうぞ。本当にオススメです。0436-43-2328。
Dsc01042帰りは千葉市美術館で開催中のシャガール展を見に行く。シャガールは大好きなのでもう何度か見ているのだが、今回は今まで見た中でも一番、心に響いた。伸びやかで自由な曲線と色彩がとても美しかった。展示の最後に掲げられていたシャガールの言葉が印象的。
「ぼくは特定の美術の動向には与みしていません。ぼくに必要なのは色彩と純粋さと愛、それ以外には何もありません。それは美術の動向ではない。信念なのです。いつもというと嘘になりますが・・・。しばしばぼくはいにしえの人々が知っていた完全な世界の感覚を取り戻すことを夢見てきました。世界を目に見えない一つの全体として始まりと終わりを同時に孕むものとして見ること。それはとても純粋なことなのです」(マルク・シャガール)

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