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August 22, 2007

母の抹茶茶碗

Dsc01265昨日の夕方は「ぐるっと千葉」の取材があった。10月号はかぼちゃのコロッケを掲載していただく予定。店が忙しかったので、お客様がまだいらっしゃる間に撮影をさせていただいたが、病院に行く日だったので、あらかじめカボチャや丸麦を茹でておくなどして、早めに仕上げられるように準備しておいた。
そのまま夜、ちょっと遅くなってから病院に顔を出し、今日はお休みだったので帰りに実家に泊まってきた。それで昨日の夜から今日の夕方までたっぷりと時間をかけて一日中、片づけに励んだ。ちょうど今日は燃えるゴミの収集日だったので、昨夜から出せる限りは出してしまおうと、とにかく空き箱や郵便物などをゴミ袋にどんどん詰め込んで、置く場所もないので、そのままゴミ置き場に直行。出した数は50袋以上!うちのゴミ袋で道路に山ができてしまったほどだ。
今日もまた続きをやったので、今、実家の玄関には10袋以上のゴミ袋が次の収集日を待っている。これでようやく何とかベットを置くスペースができた。掃除機をかけようとしたら袋が満タンで、しかも換えもない。きっと何年もかけていないんだろうなあ。
片付けながら素敵なもの見つけた。母が愛用していた抹茶茶碗と茶せんがあったのだ。母の育った目黒の家は空襲でも焼けずに残った古くて大きな家で、子供頃、よく泊まりに行った。長い廊下を通ってトイレに行くのがとっても怖かった。大玄関、小玄関、勝手口と入り口が三つあり、毎晩、木の門はかんぬきを通して閉めていた。庭の向こうに離れがあり、そこがお茶室になっていた。
母の娘時代はよくそこでお茶を点てていたそうだ。私が小学校の頃は、お茶室を人に貸していたので、中には入れなかったが、祖母の家に行く度によくお抹茶を飲まされた。小学生の私にとって、正座させられて苦いお茶を飲む時間は苦痛でしかなかったが、結婚後もきっと母はお茶を点てたいと思って、お茶碗を持ってきたのだろう。
家で母の点てたお茶を飲んだ記憶はほんの少ししかない。それも私が牛乳とお砂糖を入れなきゃ飲まない・・・なんて言ったものだから、抹茶茶碗にはきみどり色の液体が並々と注がれていた。何十年ぶりかに母の抹茶茶碗を見て、そんな日々のことが急に思い出され、しばらく片づけの手も止まってしまった。
父は器を集めるのが好きだったので、実家には箱に入ったまま使われることのなかった器が台所に積み上げられている。そんな中で流しの上にあるステンの収納扉の奥に無造作に重ねられていた抹茶茶碗たち。この家では彼らの出番が全くなかったのだろう。
今、片づけながら実家では使わないモノたちを少しずつ、家に運んでいる。私は必要以上にモノを持ちたくないから、心底そうしたいと思っているわけではない。だけど店で使ったり、リサイクルすることによって、少しでもモノにあふれた実家が広くなって片付けばいいと思って使えそうなものを選んでいるのだ。
だけどこのお茶碗たちはそれらとは全く違って、私が手元においてあげなくっちゃ・・・と思い、持って帰ってきたものだ。私はお茶の作法を何も知らないけれど、大事に使っていつかこれを娘に手渡そう。

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