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March 31, 2008

さくらの山公園

P1010630昨日の夕方から降り出した雨は一晩中、やむことなく、今朝は真冬に戻ってしまったかのような肌寒い始まりとなった。昨夜は友達が泊まりに来たので、天気がよかったら夜桜見物にでも行こうと言っていたのに、冷たい雨の中、桜を見に行くどころか、家から出るのもイヤになってしまった。
午前中はお客様がほとんどみえず、このまま今日はヒマなんだろうなあと思っていたのだが、昼過ぎには雨がやんで人出が少しずつ出てきた。結局、ゆっくりと少しずついろいろな方が来て下さったので、日中、買い物に抜け出そうと思っていたのだが、その時間も取れなかった。
夕方、店を閉めるために表に出た時、雨上がりの空気がとっても気持ちよくて思わず深呼吸した。空気が一掃されて澄みきっていたのだ。この後、あれこれ買い物にも行かなければならないので、出かけついでにどこかに寄って桜を見てこようと思った。雨があがっても温度はあがらず、相変わらず肌寒かったが、成田空港の近くにあるさくらの山公園まで足を伸ばした。ここはすぐ下に滑走路が広がっていて、離着陸の飛行機を間近に見ることができる場所だ。飛行機が飛び立つのを見るたびに「どこかに行きたい~」と心もどこかに飛ばしてしまいたくなる私の旅好きは治りそうもない。千葉にいる時はせめて身近にある美しい春を存分に楽しまなければ。公園内にはソメイヨシノや枝垂桜や山桜が300本ほど植えられている。
今日が冷え込んだ分だけ、桜の開花は進んでいないようだが、さくらの山の桜は五分咲きくらい?かな。ニュースなどで紹介される何分咲きの桜というのは何を持って決めているのだろう。自分の目測だけでは何分なのだが、検討がつかないのだが。
空が澄んでいたので、夕陽の光がとてもキレイで沈むちょっと前の太陽から柔らかい光が桜に注がれ輝いていた。桜が満開でなくってもそんな美しい光を見られただけでも行ってよかった。土曜日の段階ではこのまま一挙に咲いて散ってしまいそうでちょっと心配?だったけれど、寒かった分だけ中休みがあって、もう少しの間、桜を楽しめそうだ。

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March 30, 2008

焼き餅入りのお汁粉

P1010625せっかくのお花見日和の日曜日だというのに、あいにく3時過ぎた頃から雨がぱらつき始めた。予定を切上げてお帰りになった方も多いことだろう。今日も忙しいだろうなあとお食事も多めにご用意しておいた。10名様でのご予約も入っていたので、玄米も多めに炊いて、出汁も余計にひいて、お惣菜もたっぷり作った。それでも夕方になる前までにかなりのお客様が来て下さり、定食は完売。
昨日は温かかったので、カレーの注文が多く、今年初めてアイスコーヒーもお出しした。早くもそういう季節なんだなあと驚いていたら、昨日とうってかわって今日はちょっと肌寒い一日となり、お汁粉の注文が多かった。何となくお汁粉が食べたくなるような花曇りの日なのだろう。ストックのあんこが少なくなってしまったので、急きょ小豆を煮ることにした。素製糖だけでなく最後に黒糖も少々加えてコクを出し美味しい小豆が煮えあがった。
煮ているうちに急にお汁粉が食べたくなってきたので農家さんからもらったお餅を焼くことにした。オーブントースターで焼いた後、最後にコンロの上に網を乗せ、ガス火で焦げ目を少々つけて芳ばしくした。店の片づけが終わった後、ヨウコさんとチエコさんと3人でアツアツの焼き餅入りのお汁粉をいただく。ほっとするひととき。一人で食べるよりも一緒に食べてくれる仲間がいると美味しさも倍増する。今日もヨウコさんが一日手伝ってくれた。風楽のご飯を美味しいと言いながら、気持ちよく働いてくれる人たちが近くにいてくれる・・・そのことによってどんなに助けられているか。一人では決して回せない店を始めてしまったことで、人に感謝するということの原点を教えてもらったような気がする。

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March 29, 2008

グルテンミートのメンチカツ

P1010624忙しかった~!午前中の出だしが遅かったので、もしかしたらそれほど忙しくないのかもしれない・・・と一瞬思ったけれど、今日は宗吾霊堂の桜がちょうど見ごろ。絶対に忙しくなるだろうと、お食事も多目に用意した。予想通り?昼過ぎからお客様が次々に来て下さり、厨房も大忙し。ボランティアのヨウコさんが手伝いに来てくれた時は救世主のように見えた。私とチエコさんの二人ではとても回せなかっただろう。
今日、明日分のメインのお惣菜としてグルテンミートのメンチカツを作った。風楽の定番料理はいくつかあるけれど、これは定番中の定番。スタッフもみんな大好きな一品だ。炒めた野菜とグルテンバーガーを丸めて衣を付けてから揚げる。今日は多目に作るので、野菜を皆、フードプロセッサーで刻んだ。新キャベツもたっぷり入れた。野菜が多いと水分も多くなるので、丸めるのがとても大変だ。いつもコロッケなどを作る時は右手で種を持って溶き小麦粉の中に入れた後、左側に用意しておいたバットの中に移動させて、左手でパン粉をまぶしていく。両方の手を小麦粉とパン粉に分けて作ると効率よく衣をつけることができるのだ。
でも今日は種が柔らかすぎてそれができない。片手で持つとバラバラに崩れてしまう。だから溶き小麦粉をくぐらせる時も両手で抱えながら、パン粉をまぶす時も両手でそおっと大事に扱った。何度も何度もダマになってしまった手を洗いながら、この作業を繰り返した。
実はグルテンミートのメンチカツは種が柔らかい方が美味しいのだ。揚げたてを口にした時、野菜の汁がジューシーに広がって、毎回食べているのに思わず「あ~美味しい~」と言ってしまう。今日のグルテンメンチは衣付けに手間取った分だけとても美味しくできあがった。中味に刻んで入れた野菜の量がいつもよりもずっと多いからだ。
そのせいか、今日はグルテンミート缶詰までよく売れた。お肉で作ったメンチカツはもたれて食べられないけれど、このメンチだったら、いつまで飽きずに食べられそう。
明日も忙しそうだ。たくさん美味しいものをお作りしてお客様をお迎えしよう。

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March 28, 2008

桜情報

P1010617本当に温かくなってきた。ここ数日で桜の開花がいっきに進んだようだ。宗吾霊堂の桜も咲き始めた。夕方、境内を歩いてみたら、あちこちの桜がほころび、春らしい気配があたり一面に立ち込めていた。それにしてもあっと言う間に咲いてしまったという感じだ。咲いてしまえば、少しでも長く散らずに咲いていてほしいと思うのだけれど、来週はお天気が不安定な模様。どうか強い雨と風だけはちょっとの間、待っていてねと祈るばかりだ。
子供たちの入学式や卒業式など成長の節目とはすっかり遠のいてしまったので、桜の開花をそれほどの感慨をもって迎えることはなくなったけれど、それでも美しく咲いている花を見ると心が和む。春は出会いと別れの季節。何かしら人生の節目と重なるからこそ、桜の花にも思いを募らせていくのだろう。
私にとって一番、嬉しかった春は何と言っても一番下の双子の子供たちが保育園に入園することになった年だろう。日中、家にいる子供がいなくなった分、lこれからは思いきり仕事ができると張り切っていた。それまで子供たちと過ごしながらも家でできる添削の仕事をしたり、子供を連れてできる仕事をしていたので、一人で仕事に打ち込める時間を心待ちにしていた。あの時の保育園の小さな庭にも桜の花が咲いていた。以来、15年以上、ずっと私は何らかの仕事をしてきた。経済的な事情もあったけれど、基本的には働くことが好きなのだと思う。
P1010619桜が咲くと気持ちもウキウキとしてきて、何をするわけでもないのだけれど、すごく嬉しくなってくる(でも本当は咲くまであと何日と、数えている間が一番楽しいのかもしれないが)。咲いたらあっという間に散ってしまう儚さこそが桜の魅力。束の間の夢なら少しでも長く楽しまなくっちゃ。
桜の開花に合わせて、お客様もたくさん来て下さるようになったので、店もこれから忙しくなりそうだ。お花見がてらどうぞ遊びにいらしてくださいね。

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March 27, 2008

マエダベーカリーのパン

P1010616風楽のパンは茨城県の北浦にある前田ベーカリーさんに頼んで作っていただいている。ご自身でおこした梅の実や松葉などの酵母で作る天然酵母のパンだ。タカキビドックとグルテンミートのハンバーガー用には全粒粉も加えていただいている。パンとスープのセットに使っているパンはくるみや松の実、黒ゴマ、プルーンなどがたっぷり入っていて、何もつける必要がない。国産小麦で本当に美味しい前田さんのパンはファンも多く、お店で使うパンを注文する時に、店頭販売用も合わせて注文している。ストックがなくなったら注文するという形なので次回の入荷がいつかは未定だが、一度、食べてくださった方からは毎回「美味しかったのでまたほしい」と言っていただく。
先日、パンを注文したら、荷物の中に7月で閉店するというお手紙が入っていて驚いた。ご夫婦共々70代には見えないお若さでとてもお元気なのだが、お宅に初めて伺った5年以上前から、「もう年だからいつやめようかと考えている」と仰っていた。自然食品のメーカーである三育の学校給食のパンを作るなど、40年以上前から天然酵母をおこしてパンを作っていらした大ベテラン。後を継ぐ方がいないということで閉店されるそうだが、そのすばらしい製パンの技術が継承されずになくなってしまうのは本当に残念だ。
今は天然酵母のパン屋さんがとても多くなってきた。美味しいパン屋さんもあちこちにある。でも私は前田さんが作る小麦風味たっぷりの飾らないパンが大好きなので、それがもう食べられなくなるのか・・・と思うとかなりショックだった。
農家さんの中にもお子さんたちが後を継がないというお家が多く、今、野菜を作ってくださっている団塊世代の農家さんたちが引退したら、その後はどうなるのだろう?跡取りの問題はどこでも深刻だ。7月まであと何回、前田さんにパンを焼いていただくことができるだろうか。何だかとっても寂しい・・・。

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March 26, 2008

ベーグルパン作り

P1010612厨房の中でまるで中華饅頭を作っているかのような写真だが、これはベーグルパンを作る工程の一つ。白神こだま酵母で作る天然酵母のパン教室。今日はベーグルパンを作った。ベーグルパンはなぜかとても人気があって、同じ内容で今回が3回目の教室となる。毎回、パンの種類で参加人数が変わってくるのだが、前回のベーグルパンの時は12名近くの方が参加してくださって、厨房が狭く感じられたくらいだ。実際に大きな鍋を二つ、ガス台にかけて茹でるので、夕食用のフライを作ったりスープを作ったりすることが同時にはできず、お食事をお出しする方としてはちょっと慌しい。
P1010613ベーグルパンは発酵した生地を焼く前に、沸騰したお湯の中に成形した生地を入れ、ほんの数秒、茹でるという作業がある。これによりもっちりとしたベーグルができる。今回はブルーベリー、全粒粉、黒ゴマなどを入れたベーグルが3種類。何にでも合わせやすいベーグルパンは和風のお惣菜ともよく似合う。焼きたてのベーグルパンに用意したサラダをはさんだり、椎茸のフライをはさんだり、皆さん思い思いなスタイルで美味しい美味しいと言いながら、お食事を召し上がってくださった。シンプルな味は飽きがこないし、中に入れるものによっていろいろなバリエーションができるからベーグルパンは人気があるのだろう。
次回のパン教室は4月16日(水)でお豆腐パンを作ります。

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March 25, 2008

アスパラのキッシュ

P1010607すごく温かくていいお天気!本当に春らしい素敵な一日。桜の開花もこれでぐーんとすすんだだろう。こんなにお天気がよい日はじっと布団の中に丸まっているのがもったいない。目が覚めたらすぐに起きて(いつもならしばらく布団の中でぐずぐずしているのだが)、窓を開け放ち、洗濯機を回し、掃除機をかけて動きまわった。春になると動き出したくなるのはどうやら動物だけではないらしい。
昨日、いただいてきたグリーンアスパラを使って今日はキッシュを作った。キッシュは美味しいけれど、甘くないのでデザートに使うわけにもいかず、朝食やブランチ向けなので、作ってもなかなかお出しする機会がない。ケーキ代わりにお出しするというのもピンとこないので、結局、作るタイミングをいつも逃してしまうのだ。子供たちが小さかった頃はほうれん草とベーコンでよくキッシュを作って朝ごはん代わりに食べさせた。トマトケチャップをかけると喜んでよく食べたので、ここぞとばかりに中味は野菜を細かく刻んでたっぷり入れた。
今夜は久しぶりに水戸に住む友達の家に行くので、お土産がてらに持って行くつもりだ。せっかくなら偕楽園にも寄ってきたいけれど時間があるかどうか・・・。梅よりももう桜かな。

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March 24, 2008

トマトとグリーンアスパラの取材

P1010604ミレーの取材でトマトとグリーンアスパラを作っている農家さんに行ってきた。今回は一日で2ケ所を回ることになったので、朝から夕方までの一日仕事になった。両方とも初めてお会いする生産者さんだったけれど、化学肥料を使わずに農薬もできるだけ抑えて栽培されていた。
グリーンアスパラは私の好きな野菜の一つだけれど、その生育についてはわからないことだらけ。一つの種を撒くと10年間は同じ畑で栽培できるらしいが、春芽をそのまま置いておくと木に成長し、さらにそこから新しい脇芽が出てくるという不思議ななり方をする。採れたての美味しさを知りたくて、畑に生えているグリーンアスパラをそのままポキンと折ってかじってみた。茎の根元の方には水分がまだ残っていてとてもみずみずしい。手のひらに乗せると水滴が落ちるくらいだ。それを頭からガブリとかじってみる。甘くて柔らかい。そのままで食べられる。何とも贅沢な食べ方だ。古いものは硬くなっているので、一度茹でて、それから炒めることもあるというのに。
ハウスの中のトマトは懐かしい青臭さがした。水耕栽培でトマトを栽培している。土を使わないなんて、農業って呼べるのかなという偏見があったけれど、水耕栽培の方が味も安定し美味しいトマトが多いそうだ。実際にいただいたトマトもかなり美味しいものだった。ヘタが元気よくピンと立っている。そのままつまんで口に中に入れたら甘酸っぱい味が広がった。トマトもグリーンアスパラも普段着の野菜だけれど、やっぱり採れたては何よりのご馳走だ。明日はグリーンアスパラでキッシュを作ってみようかな。
取材の後、道の駅で買い物をしたり、玄米を取りに農家の友達の家まで行ったりしているうちに、真っ暗になってしまった。多古の道の駅の正面の畑では菜の花が満開。桜もほころんできた。もういくつ寝ると桜が咲くのかな。

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March 23, 2008

粉末大豆入りのクッキー

P1010481いつも使っている大豆タンパク「タプロ80」はから揚げにしてねぎソースで食べると美味しい。今日もタプロをメニューに使うことにした。大袋で購入しているが、乾物なので袋に入っている最後の方はどうしても形が崩れて小さくなってしまう。料理には大きめのタプロだけを選んで使うことにして、残りの小さくなったものはミキサーにかけて粉末状にした。いくら粉末とは言え、大豆を乾燥させて作ったものなので、かなりの栄養が入っている。これを利用してクッキーができないだろうかと考えた。
おからクッキーを作る時のレシピでおからの代わりに、この大豆タンパクを入れてクッキーを焼いた。オーブンで焼いている時から大豆独特の匂いがした。焼き上がりは重曹も入っているのでおからクッキーに煮た素朴な味だった。お菓子代わりに食べてイソフラボンが摂れるなんて女性にとっては美容の味方だ。
昨日、コートを借りてバトミントンをした。久しぶりにラケットを握ったけれど、コートが広いので思うようにシャトルを飛ばせない。思いっきり力任せにラケットをふっていたら、とりあえず形だけ?続くことは続くのだが、息が切れること切れること・・・。おまけに利き手である左手の肘の周辺が痛くなってきた。完全なる筋肉痛だ。あ~あ。たった1時間バトミントンをやっただけでこんなに腕が痛むなんて、日頃の運動不足を痛感してしまう。おかげで今日は包丁が思うように切れず、鍋ややかんを片手で持つことができない。力が入らないのだ。参ったなあ~。

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March 21, 2008

五穀米のおはぎ

P1010480昨日、「ぐるっとちば」の取材があった。キャベツがテーマの来月の料理として、五穀米のロールキャベツを作った。肉の代わりに五穀米を炊いて、野菜と一緒にキャベツで巻いた和風ロールキャベツだ。五穀米と言っても定義の仕方はそれぞれ違って、アワ、ヒエ、キビなどをミックスしたものをそう呼んでいる人もいるが、今回、使った五穀米は正確に言えば、古代米をミックスしたものだ。うるち赤米、黒米、緑米、紅もち米、緑香米の5種類が入っている。花と緑の農芸の里でブレンドされているもので、無農薬の貴重な五穀米を分けていただいた。
昨日、取材の時に使おうとその五穀米を多目に炊いたものが、ほんの少しだけ残っていた。もちろんそのまま食べても美味しいのだが、ブレンドされたお米はほとんどがもち米。それも玄米と同じ状態なので、ついたらお餅みたいになるだろうなあと思ったのだ。お彼岸の中日は終わってしまったけれど、遅ればせながらおはぎでも作ってみよう。そう思ってほんの少しだけれど五穀米をついていたら粘りが出てきた。それをそのまま丸めてあんこをまぶしてもいいのだが、ちょっと柔らかするぎたので、中味の方をあんこにして、五穀米にきな粉をまぶしながらあんこをくるんでいくことにした。
五穀米の量がほんのわずかだったので、出来上がりはたった5個だけ。デザートにお出しするほどの量は作れなかったので賄いにしてヒデコちゃんと一緒に食べた。五穀米の濃厚な味がして力が沸いてくるようなおはぎだった。この五穀米を使って水分量を調節すればお餅になることがわかったので、今度はたっぷり炊いてデザートにもお出しよう。
写真は中味と外側の区別がつかないのでおはぎには見えないかもしれないけれど、正真正銘のおはぎです!

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March 20, 2008

うたをかいてゆこうよ

P1010470私は筆を持って字を書くのが好きだ。その楽しさを教えてくれたのは私の書の先生である堀井桃蓮さん。「書は個なり」をモットーにした創書空間「焉」を主宰している。書と言っても半紙に書くだけではなく、書く題材や材料は毎回違って、とても自由で楽しい会だった。以前は毎月一回、行われる夜の会に私も参加していたのだが、今はもう通いきれなくなってしまった。
「焉」では2年に一度、作品展を開いている。毎回テーマに沿って趣向を凝らした作品がたくさん展示されている。今回のテーマは「うたをかいてゆこうよ」。短歌や詩や歌、そして百人一首まで、メンバーは好きな作品を自分で選んでそれを書いていく。特に今回は平安時代に使われていたかな文字中心に書かれていたので、現代の詩や歌もどことなく古風であでやかな雰囲気の作品に仕上がっていた。
かな文字はとても美しいけれど、筆づかいも独特で難しい。正直なところ私の一番苦手とする分野だ。読み方も知らないとわからないものが多い。でも流れれるように書かれている美しい文字を見ていると、平安時代の男と女が歌を詠みながら愛を交し合った時間が甦ってくるようだ。作品は帯の上に展示されていたり、ちぎり紙を重ねて装飾されていたり、花をあしらっていたり、会場全体が毎回とても素敵な空間にできあがっている。
実はこのところずっと忙しくかなり疲れてきたので、行くのもどうしようかと正直なところ迷っていた。でも会期中に行けそうなのは今日しかないので、思いきって行くことにしたのだ。結果的に行ってよかった。久しぶりに懐かしいメンバーにも会えたし、何より作品を見ているとムクムクと創作意欲が湧いてくるので、いつのまにか疲れを忘れてしまったからだ。やはり人って、心をわくわくさせていれば元気でいられるのだろうな。

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March 19, 2008

チョコチップパンのパン教室

P1010466今日は臨時でパン教室を行った。先月、チョコチップパンを作ってほしいと希望されたお客様が急用で参加できなくなったので、ぜひもう一度やってほしいというリクエストをいただいたからだ。お友達にもお声をかけてくださり、4人で参加されるとのこと。パン教室の講師である高田さんも都合をつけてくださったので、2月と同じ内容で再びパン教室を行うことになった。
実は2月のパン教室の時は、私が終わってから即、空港に向かい夜の便に乗ってハワイに行く日だったので、高田さんにも早めの進行をお願いした。ついでに空港まで送っていただいたので、とても助かったけれど、着いたのは出発ぎりぎり。私にとっては何とも慌しい一日となってしまった。それに比べて今日は特別の予定もなかったので、高田さん自身もなぜかゆったり構えてしまったようで、6時過ぎてから発酵を開始。結局、焼き上がりは7時半頃になり、何とものんびりしたパン教室になってしまった。
でも焼き上がったチョコチップパンはミゴトに大きく膨らんでボリュームたっぷり!4人の方も歓声をあげて喜んでくださった。焼きたてパンと一緒に夕食を食べていただき、お土産用のパンを持って皆さん、お帰りになった。
今回は特別に企画しましたが、もし5名以上の人数がまとまれば、ご都合のいい日程に合わせて個別にパン教室も開催したいと思っていますので、ご相談ください。ちなみにパン教室の次回の予定は、来週26日(水)でベーグルパンを焼きますので、ご希望の方、お早めにご予約ください。

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March 18, 2008

粒ソバのねぎ味噌ソース

P1010462注文していた雑穀が届いた。いつも風楽で使っている雑穀は郡上八幡にある庄村米穀店から送ってもらっている。無農薬の雑穀で、もちきび、もちあわ、粒ソバ、黒蒸ひえ、タカキビなどをまとめて取り寄せているのだけれど、国内産の無農薬の雑穀なんて本当に貴重なので、少々お値段は高いけれど大事に使わせていただいている。料理にもよく使っているので、お客様からも分けてほしいとお声をかけられる。ご家庭で使う量はほんの100gもあれば十分だと思うので、店で使っているのと同じものを小さな袋で小分けして店頭で並べることにした。
肉を使わないので、グルテンミートと並んで雑穀は店では欠かせない食材だ。ハンバーグにしたりサラダにしたり、ご飯に入れて使ったりと用途は様々。今日はグルテンミートのカツ用のソースを粒ソバで作った。炊いた粒ソバと長ねぎを一緒にごま油で炒めて、味噌と出汁、みりんとお酒で味をつけたもの。同じねぎ味噌を作るにしても雑穀が入ると入らないのとでは随分ちがってくる。ちょっとひと手間かけるだけでいつものソースがご馳走になってしまうのだから、雑穀の存在はスゴイと思う。
朝、あいりん堂さんから注文をいただいたココナッツマフィンを作ってから定食の用意をする。時間がなくてマフィンがまだ冷めないうちにお届けしたので、袋の封もあけたまま。正真正銘の焼きたて直行便だ。大急ぎで店に戻り、いつもの仕事を続ける。今週は大忙しでお弁当やお菓子のご予約の他、店が終わってからも取材や出かける用事などがギッシリ。毎日、アレをしてコレをして・・・注文する食材の確認をして・・・と抜けてしまうことがないように忘れっぽい頭にやるべきことを整理しながら、叩き込んで?いる。こういう生活をしていたら呆けないよ・・・ってみんなから言われるのだけれど、そのわりには最近、モノ忘れが激しくて、何だか言われていることと違うじゃん?!と我が脳みその衰退ぶり?を一人嘆いている。

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March 15, 2008

キャリアオイル

P1010461花粉症の影響で鼻が詰まっているので、どうも頭と気分がすっきりしない。寝ても熟睡している感じがしないので、かなり睡眠時間をとってもすっきり目覚められないのだ。しばらくはつらい季節が続きそうだが、そんな時、少しでも気分を爽快にできたらと思って、エッセンシャルオイルとキャリアオイルをいくつか揃えることにした。
選んだのは良質のハーブ製品を取り扱っているハイパープランツ社の中の一ブランドであるメドゥズのもの。ハイパープランツ社ではハーブの持つリラクゼーション効果を、より科学的な見地にたって、美容と健康に役立てようと提案している。「メディカルハーブ」という分野はまだ日本ではあまり広まっていないけれど、アロマテラピーを通して心身のバランスを整えていく自然療法(補完医療)がヨーロッパなどではすでに実践されているという。
ハーブマッサージをする時は、エッセンシャルオイルを直接肌につけると刺激が強すぎるので、キャリアオイルと呼ばれる植物性のオイルで希釈して皮膚に浸透しやすくする。天然の植物から低温圧搾法により抽出された良質のキャリアオイルには植物本来のビタミンやミネラルがあり、エッセンシャルオイルと合わせて用いるとより有効に体に働きかけてくれる。
いくつかのキャリアオイルの成分や効能を調べながら、とりあえず5本のキャリアオイルを今回は購入した。皮膚細胞に不可欠な成分を含有し肌に活力やツヤ、弾力を与えると言われているボリジ。古代エジプトから肌を癒す効果があると言われているカレンデュラ。保湿力に優れ紫外線から肌や髪を防御してくれるココナッツ。人間の皮膚にとても近い成分で皮膚への浸透力が抜群のマカダミアナッツ。セントジョンズワートの花をピーナッツ油に浸出させて作ったセントジョンズワートオイルは深いリラックス効果が。なんだか効能を読んでいるだけでもすごくワクワクしてくる。
私は野菜と同じように自然界にある植物の持っているパワーを限りなく信じているので、おそらくそういう人間の体には医薬品よりも、植物のエネルギーの方が力を与えてくれるような気がする。キャリアオイルに好きな香りを加えて、好きなCDを聴きながらマッサージを楽しみたい。


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March 14, 2008

マフィン屋さんみたい?!

P1010458この頃、ほとんど毎日のようにマフィンを焼いている。砂糖もバターも使わないマクロ仕様のマフィンはとても人気があるので、店頭に置いておくとすぐになくなってしまうのだ。私もたまに朝食のパン変わりに自家製のマフィンを焼いて食べることがあるのだが、ほんのりとした甘味は野菜と一緒に食べてもじゃまにならず、一つが朝ごはんの量としてもちょうどいい。以前、アメリカ産のマフィンを買って食べたことがあるのだが、とにかく甘くてバターギトギト?なので、ほんの一つ食べただけでも食傷気味。かなりヘビーなマフィンだった。その点、豆腐をベースにして作るマフィンは優しい甘さで胃にもたれない。
最近は中味をいろいろアレンジして楽しんでいる。昨日、作ったキャロブとカシューナッツのマフィンはとても美味しかった。ナッツとしてはあまり香りがなく強い味のしないカシューナッツだが、一部を細かいパウダーのようにして生地の中に入れたらキャロブの甘味が引き立った。
今日はとても忙しく2時頃には定食もすっかりなくなってしまったので、早めに店を閉めて、夕方、片づけをしながら、厨房で一人、パンを焼いたり、マフィンを焼いたりして過ごした。ココナッツファインを入れたココナッツマフィンと、カシューナッツとレーズンのマフィンを作った。まるでマフィン屋さんのようにたくさんのマフィンが並んでいる。コロコロっとしているので、たくさん並んでいるとなんとも可愛いらしい。毎回、紙のマフィン型に入れて焼いているのではなく、マフィンカップに四角く切ったオーブンペーパーを型に合わせて敷き、その中に一つづつスプーンですくいながら生地を入れていくので、時間がかかる。こんなに毎日、マフィンを焼くことになるなんて思ってもいなかったのだが、一度にたくさん焼けるマフィン型がそろそろ必要かもしれない。

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March 13, 2008

チエコさんの肉じゃが

P1010455昨日、私がお休みだった時、アリミちゃんとチエコさんが二人で店をやっていてくれた。煮物やメインのお惣菜は毎回、多目に作るので、お客様の数によっては次の日もそのまま使わせていただくことがある。それで今日は昨日と同じ肉じゃが風の煮物だった。一瞬、ブタのバラ肉かな?と思ってしまったのだが、車麩を使っていたようだ。てっきりアリミちゃんが作ってくれたものだとばかり思っていたのだが、夕方になってチエコさんが「これ、私が作ったんですよ」とこっそり?打ち明けてくれた。
実はチエコさんにはまだお惣菜を作ってもらったことがなかった。いつもはフロアのお掃除やレジ金の確認の他には、青菜を茹でたり、重ね煮を作ったり、フライの衣をつけてもらったりと、調理の補助的なことをやってもらっていたのだ。あまりお料理が得意ではない?と言うので、ほとんど作ってもらわなかったのだが、ご家庭ではよく風楽で作ったお料理を再現されているようだ。今回の肉じゃがもとても美味しくできていた。
今までいてくれた若いスタッフにも私はよく料理を作ってもらった。一度食べたことのあるものは、何となく作りやすいし、基本的な割り下としては八方出汁が作ってあるので、作り方を説明すれば、簡単なものだったら、自然に作れるようになっていく。私一人で何もかも作り続けているのではお休みも取れないし、いくらなんでも量が多すぎるので、スタッフたちが少しずつ料理を覚えていってくれたらいいなあと思う。
チエコさんにもそのうち作ってもらおうと思っていたので、いつのまにかお惣菜デビューができて?何だか嬉しい。これからもいろいろ作ってもらおうっと!

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March 12, 2008

リトルママンのナチュラルスィーツ

P1010454今日はお休みだったので、昨日の夜は渋谷の実家に泊まりに行った。あれこれやってから出かけたので、すっかり遅くなってしまって、実家についたのは12時すぎ。もちろん父はもう寝ていた。一階のリビングには退院以来、父のベットが置いておいてあるので台所でお茶を飲むわけにもいかず、私の寝る場所もない。仕方なくかつて父の使っていたまだ片付けの終わっていない荷物だらけになった2階の部屋を明け方まで片付け、ようやく布団を敷いたのが3時。一体何しに来たのだろうと思いつつそのまま倒れこむように寝てしまった。
朝は持っていったお惣菜で父と一緒に朝ごはんを食べ、久しぶりにゆっくり話した。またいちだんと年をとってしまったようだ。昼からは神保町へ出て岩波ホールでずっと観たかった「胡同の理髪師」を観る。中国映画だが、92歳の理髪師職人の毎日を淡々と描いている静かないい作品だった。北京五輪の開催準備に浮き立つ中国とはうらはらに昔ながらの路地裏で生きる庶民の慎ましい日常を垣間見ることができる。古くて味わいのある石造りの建築と共に、時代が流れても変わることのない老理髪師の姿が印象的。彼の姿が少しだけ父と重なる。寝不足だったのに、心から見入ってしまった。
その後は品川へ。リトルママンのナチュラルスィーツが美味しいと評判だったので、一度食べに行きたかったのだ。試食を兼ねていくつか食べたかったので、今日はランチ抜きにしてケーキだけを三つ注文。原材料の表記を何度も見ながらどうやって作るのだろうといろいろ考えながら美味しくいただいた。てんさい糖は使っているけれど、マクロ仕様とは思えない美味しさだった。とても人気があるようで、4月には青山店もオープンするそうだ。マクロの店が多い青山ではまだまだ需要があるのだろうか。それにしても卵やバターなしでも普通のケーキと比べて、ここまで美味しければ、もう大満足だ。むしろ私にはマクロケーキとしては甘すぎるくらいだったけれど。
帰ってきたら原稿が急ぎになってしまって、急きょ書くことになった。なんだか盛りだくさん過ぎる一日で疲れたよ~。

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March 11, 2008

米粉パンのサンドイッチ

P1010443昨日の取材に行ってきた「シーアールサプライ」の米粉パンがとても美味しかったので、今日の賄いでアリミちゃんと一緒に食べようと思った。ミレーでの私の仕事は生産者のインタビューをまとめている他、その食材を使って毎回レシピも書いている(今まで取材してきた生産者さんのインタビューとレシピはミレーのサイトの「生産者の紹介」と「お料理レシピ」のコーナーでいつでも見ることができるので、興味のある方はどうぞご覧になってください。ただ4年間もやっているのでかなりの量になっているため、古いものや何度も行った取材は割愛されているものもありますが)。
それで今日はランチタイムが始る前に、とりあえず撮影をしてしまおうと思って、定食のお惣菜の中からサンドイッチの中味になりそうなものを用意した。小松菜のゴマ和え、リンゴと人参とレーズンのサラダ、ごぼうのキンピラ、さつま芋とキャベツの黒ゴマクリーム和えの4種類を用意し、米粉パンを半分にスライスしてオーブントースターで焼いたものにはさんで並べた。
パンの高さがあまり高くないので、はさんだものをうまく見せにくかったけれど、写真を撮った後、アリミちゃんと美味しいねえ~と言いながらパクパクと食べ続けた。昨日、パンを口にした瞬間から、原料がお米だけあって、絶対に和風のお惣菜が似合うパンだと思っていたので、予想通り、ごぼうのキンピラが本当にピッタリ!何て美味しいサンドイッチなんだろうと、感動してしまった。ほんの少しだけつけたマーガリンの香りがまた和風のお惣菜にとてもマッチする。
卵やハムやチーズ・・・そう言った一般的なものではなくて、野菜を中心にしたヘルシーなサンドイッチが米粉にはとてもよく似合うね~贅沢な賄いだったね~なんて言いながら、美味しくいただくことができた。いつかこういう野菜のサンドイッチも店の定番にできたら面白いかもしれないな。

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March 10, 2008

米粉100%のパン

P1010441ミレーの取材で浦安にある米粉専門のパン屋さん「シーアールサプライ」に行ってきた。もともと食品とは関係のない会社ををやっていらしたが、ご自身が薬品によるアレルギー症状を起こしたことがきっかけとなり、アレルギーの人でも安心して食べられるパンを作ろうと思って始められた。
米粉というのはグルテンがないので、そのまま発酵させてもほとんど膨らまない。市販の米粉パンはグルテンを添加していたり、小麦粉の中に数パーセントの米粉を混ぜて使っていたりするものが多く、純粋に米粉だけで作られているパンは本当に少ない。そんな中で卵や小麦粉などのアレルゲン物質25品目を取り除き、米粉と塩、てんさい糖、イースト、オリーブオイルだけで作られたとても珍しいパンだ。
取材に行くまでは、多分、固めのパンだろうなあと思っていたのだが、試食させていただいて驚いた。とてももっちり、そしてふっくらとしている美味しいパンなのだ。どうやってその膨らみを出したのかは企業秘密だということで教えていただくことはできなかったが、米粉だけでこの柔らかさを出すのはさぞ研究されたことだろう。実際、私も米粉100%のパンを作ったことがあるけれど、パンというよりも正直なところ失敗したふくらみの悪いパウンドケーキ?!という感じになってしまった。いくら米粉のパンがよいと言っても固くてパサパサしているパンだったら食べ続けることができないだろう。
でもこんな美味しい米粉パンだったら、小麦アレルギーのお子さんにも安心してパンを食べていただくことができる。それにこの感触は腹持ちがよく、お米が原料だけあって、和風のお惣菜にも似合いそうだ。
輸入小麦の高騰により、昨今ではパン屋さんでもいち早く国産品に注目し、米粉でパンを焼こうとしている。また自治体ごとに米粉を普及させるため様々な試みが始っている。日本では自給率の高いお米を利用して、パンができることはとても嬉しいし、安心だなあと思う。そして何よりもこのモチモチっとした食感、一度食べたらクセになってしまいそうだ。
取材の後、久しぶりにミレーの社長と一緒に食事しながら、あれこれと話をする。もう4年以上、一緒に仕事をしてきたので、分野は違ってもお互いの仕事をよく理解し合える不思議な関係だ。

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March 09, 2008

しいたけのモチキビ入りフライ

P1010391美味しそうな肉厚の原木栽培のしいたけを見つけた。モチキビを炊いて、しいたけの軸や人参、玉ねぎなどを炒めて味をつけ、一緒にあわせて具にした。それをしいたけの上に乗せて衣をつけてフライにした。揚げたてを半分に切ると、マッシュルームのような形の可愛らしい切り口が見える。しいたけの香りがとても美味しく、トロリとしたモチキビとピッタリ。いつも作るしいたけのはさみ焼きはただオーブンで焼くだけなのだが、衣をつけた分だけボリュームが出る。
温かな一日。フロアも暑いくらいで、仕事中、思わず厨房の窓を開けてしまった。気持ちのいい風が入ってくる。だけど、それに合わせて私の鼻もムズムズし始める。忘れていたけれど、花粉症の症状が今頃になって出てきたようだ。今年こそは大丈夫だと思っていたのだが、まだアレルギーが少し残っているようで、春が近づくにつれくしゃみの回数が増えてきた。テイッシュで何度も鼻をかむので、鼻の頭がひりひりする。目もかゆくなってきた。あ~あ花粉症患者にとってはしばらくの間、辛い季節だ。
それにしても今までほとんど症状が出なかったことをみると、昔に比べてずいぶん軽くなってきたようだ。手作り酵素と玄米食のおかげだろうか。でもまだ完治しているとは言えない。花粉に負けないくらいの抗体ができたらいいのになあ。しばらくはテイッシュが手放せなくなりそうだ。

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March 08, 2008

お鍋でパンを焼く

P1010390店が終わってから友達が来て、お鍋でパンを焼く方法を教えてくれた。ステンレスの鍋と卓上の電磁調理器を使って、簡単にできる料理だ。友達が他にも声をかけていたので、全部で9人ほどの人が集まった。20年以上前、子育て真っ最中の時はバブルだったこともあり、ステンレスの多重構造の鍋がいろいろなメーカーから販売されていた。どれも簡単にできる料理の試食を兼ねてのデモンストレーションだったので、近所の方に誘われて、何回か参加したことがある。全部のセットを買うとかなりの額になるのだが、試食会に出た人は、これなら自分にもできそうだと思って、鍋のセットを買っていた。私もあるメーカーのものを一セット購入し、今も大事に使っている。
当時を思い出しながら、改めて鍋にはいろいろな使い方があるんだなあと思った。私の持っている鍋はもうかなり年季が入っていて、取っ手が取れていたり、回りも黒くなっている。さすがに店ではガスコンロが業務用のハイカロリーなので、とても使えないけれど、家での調理は全てその鍋を使っている。
今回、教えてもらったのはドーム型の鍋でお湯をわかし、イースト発酵のためのホイロ(発酵器)代わりにする方法で、パン生地自体も鍋の中で焼き上げる。また鍋に直接生地を流し入れて焼く蒸しパンも作ってくれた。どちらも驚くほど簡単で、あっという間にできてしまった。
誰でも簡単に面倒だと思われているような料理ができてしまったら、こんなに嬉しいことはないだろう。もちろん厳密な意味でプロの料理とは微妙に違うのだけれど、手軽にすぐできるということは主婦にとってとても重要なポイントだ。実際に試食したくるみパンと黒糖蒸しパンはとても美味しかった。
仕事とは全く無関係だけど、たまにはこういう斬新で手軽な料理を知るのも面白い。友達の持っているピカピカのステンレスの鍋を見ていたら、真っ黒に汚れたまま使っている自分の鍋がとても可愛そうに見えてきた。家族のためにあんなに美味しいご飯をたくさん作ってくれていたのにな。少しは手入れをしてあげなくっちゃ。

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March 07, 2008

カブとヤーコンのきんぴら

P1010387久しぶりのお休みは香取方面に出かける用事があったので、帰りに多古の道の駅に寄った。地産地消の貼り紙があちらこちらにしてあって、地元の農産物の販売にとても力を入れているようだった。中国ギョーザの事件以来、ますます国内で安心して食べられるものがほしいと思う消費者が増えてきている。
もともと農村地帯である多古町には農家さんが多い。多古米でも有名な米どころだ。でも今回、特に驚いたのは以前よりもエコ農産物を取り扱っている量が多くなったこと。農産物売り場のあちこちに、ちばエコ農産物認証のシールが貼ってある野菜を見かけた。普通の店で普通に有機野菜を買うことができるようになったら、もっともっと有機野菜の美味しさを知る人が増えていくことだろう。美味しさを知ったら作られている背景や生産現場を知りたくなる。それがいい潤滑油になって日本の農業が本当に大切だと思う人たちが増えていったら嬉しい。
いくつか美味しそうな野菜を買ってきた。ヤーコンが私は大好きなので、道の駅に行くたびにヤーコンは必ず買ってくる。今日の煮物はその中からヤーコンを使ってキンピラを作った。ヤーコンは生でも食べられるし、火の通りが早いので人参よりももっと柔らかい野菜がいいなあと思って、一緒に炒める野菜はカブにした。半月切りにしたカブと一緒に、ヤーコンをごま油でよおく炒めて、甘味があるので、味付けは塩と醤油だけ。白ゴマをふりかけて出来上がり。とても簡単で手早くできるキンピラだ。
啓蟄を過ぎ、春の足音も秒読みになってきた。今日もいいお天気だったので、開店早々より忙しかった。温かくなると人が動き出すというのは本当かもしれない。それでもまだまだ日が沈んだ後はぐっと冷え込んでしまうので油断はできないけれど。

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March 04, 2008

ほうれん草のドレッシング

P1010377ひな祭りが終わると、桜の開花まであとわずか。陽射しも温かく感じられてほっとする。朝、おひな様を箱にしまう。私が生まれた時にいただいた古い木目込み人形のおひな様。今では飾るのも家ではなく店ばかり。でも毎年、同じ箱をあけておひな様に再会できるのはなんとなく嬉しい。
温かくなると、食事にも淡い色あいがほしいなあと思うようになってくる。今日はドレッシングをほうれん草で作った。ほうれん草と柚子と玉ねぎをミキサーにかけて、なたね油やお酢、甘酒、味噌などとまぜあわせて作ったドレッシングだ。生野菜よりも蒸し野菜に似合う美味しいドレッシングでほんのりとした柚子の香りがとても生きている。
夜、娘が一緒に暮らし始めた彼氏を連れて食事に来るという。急なことだったので何の用意もしていなかったが、ありあわせのもので天ぷらにして、揚げ出し豆腐を作った。今までもいろいろな人を連れて来たけれど、一緒に暮らす相手との対面は初めてだったので、二人を待っている間、妙に緊張してしまった。もう25歳になるのだから、ごく自然な成り行きなのだろう。初対面の彼氏の前で娘といつもの調子で話してしまった。呆れられたかも・・・?
まあ、気取ってみても仕方ない。娘は私が離婚したので、自分は絶対離婚しないとずっと言っていた。寂しい思いもたくさんさせてしまったので、娘には絶対に幸せになってほしいなあと思う。とりあえず先のことは考えずに仲良く楽しく暮らしていってほしい。

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March 03, 2008

カツを揚げる

P1010374久しぶりにカツを揚げた。先月、取材に行った時、お土産にいただいた豚肉をずっと冷凍しておいたので、今日、家で食べることにしたのだ。と言っても私は肉を食べないので、息子たちのためにトンカツを作ることにした。久しぶりにロース肉の筋を切っていった。筋(繊維)に対して垂直に切ると肉が柔らなくなる。包丁を何本も入れてたたく。衣をつけて油で揚げる。トンカツを作るなんて何年ぶりだろう。
飼料や飼育方法にもこだわった柔らかくて美味しい豚肉だということだった。揚げたてを味見しないのはもったいないような気がしたけれど、もう体はすっかり肉を食べたいという欲求がなくなっているので、カリッと揚がったカツを見ても食欲はそそられない。今日は息子の仕事が休みで友達も来ていたので、夕方、かなり早めの夕食(起きたばかりなので朝食かも?)に友達の分と一緒に出したら、我が家に肉があることは滅多にないので、息子はとても喜んだ。柔らかくて美味しかった~と言っていた。
肉を食べない生活をするようになって、もう20年近くなる。甘いものだけは未だ無性に食べたくなる時があるけれど、お肉は全く食べたいとは思わない。ただどこかに行って選べる状態でなかった時や、他の料理の中に肉が入っていて、分けられない時などは、口にしてしまうこともある。
でも肉を食べなくなって、闘争心がなくなってきたような気がする。それと体全体が何についても淡白になっていったようだ。それが肉食とどのように関連しているか、その真意はわからないけれど、私にとっては野菜が何よりのご馳走だから肉を食べなくても充分満足できる。味覚の嗜好性なのかもしれないけれど、息子たちは今も肉が大好きだ。自分は食べないし必要ないものであっても、あんなに喜んでくれるなら、息子たちのためにたまには肉料理も作ってあげようかなと、今日はちょっと思った。

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March 02, 2008

お味噌の仕込み

P1010366昨日、お味噌をようやく仕込むことができた。お味噌作りはさあ、やろうと思っても急にできるものではない。前日に大豆は浸水しておかなければならないし、麹を買ってきたら、できるだけ早く使わなければならない。だから、いつ仕込むか予定を立ておく必要があるのだけれど、時間ができても大豆を浸水していなかったり、麹がなかったり・・・であっという間に2月が終わってしまった。温かくなる前に仕込まなければならないので、そろそろタイムリミットだ。
意を決して、土曜日にお味噌を作ることにした。2年ぶりに作ったので、分量をどの比率にしようかとかなり迷った。結局、麹と大豆と塩を1:1:0.5の割合で作ることにした。どうせ仕込むなら手間は一緒だから、いっそのことたくさん作りたいとは思うけれど、保存する冷暗所がない。夏を越す時、風味が落ちてしまうのはいやなので、20キロの仕上がり分を仕込むことにした。
店にある一番大きな寸胴に昨日から浸水しておいたので、日中、コトコトと気長に煮込んでおいた。大豆が手でつぶせるくらいの固さに茹でる。その間に麹と塩をよく馴染ませて、つぶした大豆に混ぜて入れ物の中に味噌玉を作って投げ入れていくだけ。とても簡単なのに、自分で作ると何とも言えない美味しいお味噌が出来上がる。
大豆はおかげさま農場の高柳さんが作った無農薬大豆を使用。茹で汁があんまり甘くて美味しいので、そのままとっておいて今日の定食の出汁にも入れて使ったら、呉汁風のとろりとした甘いお味噌汁になった。
さつま芋を煮る時にも一緒に入れてみたら、塩味だけでなんともほっこりとした甘い煮物になってこれもまた驚いてしまった。茹で汁まで大活躍してくれるなんて、さすが美味しい国産大豆君!
じっくり寝かせて美味しいお味噌になりますように!来年の冬が楽しみ。

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