黒ミツがけの豆乳くず餅
沖縄にいる長男が黒糖を送ってくれた。冬から春の間はリゾートホテルの仕事ではなく、砂糖キビ刈りを手伝いながら、黒糖の作り方を教えてもらうのだそうだ。久米島でも有名な黒糖を作るおじいの家にお世話になっている。さとうきびを刈った後、釜で煮詰めて黒糖にしていくのだが、その過程で出る黒糖のちょっと手前の砂糖湯というものも送ってくれた。黒い砂糖水のようなものだが、かなり濃厚な味で黒ミツのようだ。でもその中にまだ砂糖キビの青臭さが残っていてとても懐かしい味がした。それをシロップに代わりに使おうと思って、今日は豆乳でくず餅を作った。氷水で冷やして、お出しする前にこの砂糖湯をかけた。素朴なおやつだ。
黒糖は「おやつ村」という名前のメーカーで久米島ではよく見かける商品。黒糖のパッケージはおじいの顔のイラストが書いてあって一度見たら忘れられない。私も以前、久米島に行った時に買ってきた。昔ながらの釜炊きの製法で作られているそうだ。とても美味しい黒糖だった。まさかそこに息子が行くことになるとは思ってもみなかったが、いい人たちに囲まれて楽しく過ごしているようで安心した。
これから少しずつ暑い日もあるので、そういう時、黒糖でシロップを作って冷たいお菓子をデザートにお出ししよう。息子が朝早く起きて、重労働である砂糖キビ刈りをしながら作った黒糖。大事に使わなくては。
Comments