May 31, 2008
夏物を出したばかりだというのに、何と肌寒かった一日。冬に逆戻りしたかのような陽気となってしまった。あまりに寒かったので冷えないようにズボンを2枚重ね履きして凌いだ。月末の土曜日だったので忙しいかと思っていたのだが、こんなお天気のせいかお客様も少なかった。
今日は寒かったけれど、これから暑くなるに従って厨房には見たくない虫も出てくる。毎年、ホウ酸団子を大量に購入してあちこちに置いているのだが、厨房中に置くとなると何十箱も必要になる。そこで今年は手作りでホウ酸団子を作ってみることにした。何だか美味しそうなカップケーキのように見えるけれど、これは人間用ではなく虫さんたちのためのご馳走。
作り方はいろいろあるようだが、今回は玉ねぎをすりおりして一緒に混ぜる方法で作った。玉ねぎの匂いに誘引効果があるらしい。薬局で買ったホウ酸に小麦粉と牛乳、すりおろし玉ねぎを加えてよく混ぜる。これを王冠のようなものに入れるのがいいらしいが、数がなかったのでアルミホイルのお皿に丸めながら入れていく。この後、水分を飛ばすために数日干してから使用する。
確かに手間はかかるけれど、市販のホウ酸団子を大量に買うよりも、手作りした方がずっと経済的だし、何よりたくさんできるので、惜しみなくあちこちに置いておける。明日は晴れるらしいので、さっそくお日様の下に並べてカラカラに乾かそう。
5月もいよいよ終わり明日からは6月。梅雨入りも近そうだ。雨の日はあまり好きではないけれど、雨に打たれた新緑の色には時折ハッとさせられる。
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May 30, 2008
月末になると毎月、必ずしなければならないことがある。国民生活公庫の借入金の返済、リース代の支払い、家賃の支払い、スタッフのお給料の支払い・・・。これだけで多い時は60万円を越えてしまう。もちろん光熱費や材料の仕入れのお金は別である。60万円ものお給料を手にしたことはないけれど(これからもおそらくないだろう)、60万円のお金はいつでも支払っている。
日銭の入ってくる商売をやっていると、金銭感覚がマヒしてしまう場合があるから気をつけてと言われたことがある。商売を始めたばかりだと、どうやら、その日の売上がそのまま自分の収入だと勘違いしてしまう人が多いらしいのだ。OLだった人が飲食店を始めて人気が出たとする。仮に一日の売上の平均が5万円だったら、わずか数日で、自分の月給と同じくらいのお金を手にすることができる。一ヶ月もすればかなりの額になるだろう。でもいくら売上が多くても、そこから経費を引いた純利益というものはほんのわずか。にも拘わらず大金を手にしたような気持ちになってお金の使い方を錯覚してしまう人がとても多いのだそうだ。
私は贅沢をしないし、長年の貧乏暮らしが板についているので?たとえお金が手元にあったとしても、なかったとしても生活の仕方はほとんど変わらない。余りものや残りもの、もらいものを素直に喜び、お金を使わず楽しく生活していくことができる。ただ月末ともなると支払わなければならないお金があまりに多いので(またそれに見合うだけの売上がないので)、毎月、頭を抱えてしまうのだ。
でも5月は毎年、一年のうちでも一番、売上がいいので、今月だけは抱える頭も少しで済んで?ほっとした。今月でこの店を始めて7年目に入ったのだが、それだけやっても月末というのは相変わらず恐ろしく慣れることができない。7年やってもそうなのだから、お店のやり方が間違っているのではないかなと思うこともある。
でもこの前、お会いしたある飲食店の経営者の方も(私から見たらずっと多角的、かつ合理的に経営されている頭のいい方だ)月末はドキドキすると話していたので、何だか安心してしまった。経営者ってどこでもそんなものなのかもしれない。
むしろこういう時代にお店が細々とでも回っているだけラッキーなことだと思わなくては。たとえ現金の利益は少なくとも、心が得られるものは山ほどある。いい人間関係に恵まれ、気持ちよくいい仕事をさせていただいているのだから、幸せなことだなあと思う。
今日、焼いたクッキー。いつも定食のお惣菜に使う大豆タンパクの大きな袋の底に残っていた粉と割れたカケラ。それらをミキサーで砕いて細かい粉にしてレーズンと一緒にクッキー生地の中に入れて焼いた。小麦粉と同じくらいの大豆タンパク粉を入れたので、大豆たっぷりの栄養満点クッキーだ。袋の底に残っていたものが、一手間かけることでこうして甦る。そのことが嬉しい。
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May 29, 2008
鹿児島に行ってきた友達から枇杷をたくさんお土産にいただいた。先日、南房総へ枇杷の農家さんへ取材に行った帰り、枇杷を買って帰ろうと思ったのだが、一箱が3000円以上!あまりに高価なのでお土産用には買うのを諦めた。「房州びわ」というのはかなり有名で、毎年、皇室にも献上されているらしい。大粒でふっくらと太った甘い枇杷だ。だけど普通の家庭の食卓で食べるには高すぎて(特に我が家の場合は)手が出ない。
そんな話をしていたら、鹿児島では枇杷がとても安かったということで友達がたくさん買ってきてくれたのだ。確かに粒は小さいけれど、甘さには変わりがない。長崎をはじめ九州は温かいので枇杷の栽培が盛んだ。小さい頃、父の転勤で住んでいた小倉にある社宅の庭にも枇杷といちぢくの木があったのを思い出す。房州のびわは大きいので実の一つ一つに袋をかけて大きくしていくのだが、九州地方ではあまり袋をかけていないようだ。かけるとしても一枝ごとにまとめて大きな袋をかけて育てているらしい。いずれにしても葉っぱが固く、実が柔らかいので、表面に傷がつきやすく栽培には気を使う果物だ。
一シーズンに一回食べるか食べないかの枇杷だが、せっかくたくさんいただいたのだから、何かに使いたいなあと思って、今日はびわのゼリーを作った。皮をむいて種を出した枇杷の実をミキサーにかけ、香り付けにコアントローとレモン汁を少々加えた。枇杷自体に強い酸味と甘味がないので、ゼリーを作っても優しい味で、あまり果物のゼリーっぽい感じ?がしなかったけれど、確かに枇杷の味が濃厚のゼリーになった。
ちょっと贅沢な使い方だなあと思ったけれど、たくさん枇杷がある時でないとゼリーはできないので、思い切って全部、作ってしまった。もちろん種はホワイトリカーの中に入れじっくり寝かせて、枇杷エキスを作る。いつになく濃いエキスができそうだ。
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May 28, 2008
5月に半ばに水上温泉まで足を伸ばして仕込んできた手作り酵素がようやくできあがった。毎日、手を入れてかき混ぜながら、酵素の中に自分の常在菌を増殖させ、じっくり発酵してくるのを待った。仕込んだ後、しばらくの間、肌寒い日が続いたので、発酵が中々すすまず、出来上がるまで思った以上に時間がかかってしまった。仕方なく2階の暑い場所に樽を移動させて、発酵がすすむようにした。そしてこれなら大丈夫だと思った時点で酵素液をザルで漉して一晩置いた。写真に写っているのは摘んで刻まれた酵素の元となる野草たち。
どうしてだかわからないけれど、今年の野草から出てくる水分は少ない。昨年の夏の猛暑が影響しているのだろうか。草を摘んでいる時には感じなかったけれど、砂糖と一緒に仕込んでも中々水分が草の上まで上がってこなかった。おそらく今まで作った中でも一番、できた量は少ないと思う。草と野草の重量は毎回同じにも拘わらず、出来上がりの酵素量が違うというのは、草の種類によって水分の少ないものと多いものがあるからだろう。そして草そのものに含まれる水分も少なかったのだと思う。でもエネルギーたっぷりの野草で仕込んだ酵素は本当に私の元気の源。
今では厨房のスタッフや私の回りの人たちの中に手作り酵素愛飲者がどんどん増えてきた。最近、ちょっと疲れ気味の体に染み渡るような青臭い草の味。ザルの中にある野草たちはもう用済みなのだが、そのまま捨てるのはもったいない。ネットに入れてお風呂に浮かべ、即席の酵素風呂を楽しんでから土にかえす。いつものことながら酵素って無駄がない。
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May 26, 2008
昨日は早く寝たのに、朝、起きたら体が痛くて驚いた。搬出の時、荷物を2回に分けて運べばいいものを、無理してまとめて持って歩いたのがきいた?みたいだ。朝は厨房に入る前に、昨日、持って行ったテントやシートを干したり、看板などを物置に片付けたりした。店を出すとなると本当に大荷物。毎度のことならが大変だなあと思う。
沖縄の息子がまた荷物を送ってほしいというので、部屋の中からテントや水中マスクやフィンなどを家捜しして、ダンボールに詰めたら20キロ近くなってしまった。もう一箱、細長いケースに入ったままの釣竿を送ったのだが、宅急便代が二つで5800円!あまりに高くて一瞬、耳を疑ってしまった。でも送り状も書いてしまったし、荷造りもしてしまったのでもう送るしかない。何だか送るよりも向こうで買った方がよっぽど安いのではないかしら?。
それでもせっかく送るならと思って、いそいそとケーキを焼くことにした。息子が沖縄から送ってくれた黒糖で作ったパウンドケーキだ。サラサラタイプのものではなく、カチカチに固まっている黒糖だったので砕くのが一苦労。ヒデコちゃんが袋に入れて漬物石で叩きながら砕いてくれたのだが、そのままだとミキサーの歯も折れそうだった。
バターの中に混ぜ込んでも全部がキレイに溶けず、固まりになったまま。いつも使う素製糖よりもコクがあって甘味が強い黒糖だから、砂糖の量をどうしたものかと悩みつつ、2割ほど少ない分量にして焼いてみた。黒糖と相性のいいクルミも入れて常温で送れるパウンドタイプにしたのだが、焼き上がりを食べてみたところ黒糖の風味たっぷりでとても美味しいケーキだった。予想通り砂糖は完全に溶け切っていなかったが、かえってその食感が黒糖らしくて素朴な感じでよかった。つぶれないように小さな箱に詰めてからダンボールの一番上に入れた。自分でサトウキビを刈って、煮詰めて作った黒糖で焼いたケーキ。どんな気持ちでおじいたちと食べてくれるのだろう。楽しみだ。そんなお楽しみがあれば、高い宅急便代も仕方ないかな?!
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May 25, 2008
昨日の夜はほとんど寝られなかった。お天気が気になって仕方ないのだ。3時に目覚ましをセットして12時過ぎに布団に入りようやくウトウトしかけた頃、深夜に帰ってきた息子たちの話し声で目が覚めた。まだ1時半だからもう少し寝ようと思ったが、雨の音を聞いているうちに目が冴えてきた。仕方なく起きて真っ暗な厨房に向かう。
開催されるかどうかまだ全くわからない。こんなに本降りだったら、中止になる可能性も大だ。それでも用意だけはしなくっちゃ・・・。迷いつつ玄米を炊き3種類の豆を別々の鍋で煮始める。その間、濃い目のコーヒーを入れて新聞を読む。雨は一時小降りになったり激しく降ったりとまったく音的がよめない。
6時頃までに、青大豆とひじきの玄米ご飯、青ジソのおにぎり、テンペのマリネ、ビーンズマリネ、レンズ豆とカブのカレードレッシングサラダ、ヒヨコ豆のトマト煮、青大豆の塩茹でなどを作ってバットの中に入れる。さすがに作る量は控えたけれど、通常の3倍以上の煮炊きをしているので、あっという間に厨房は蒸気だらけで大汗をかいてしまった。
アリミちゃんが6時半頃に来てワゴン車を出してくれるので、さっそく積荷を始めてもらう。8時に出発した時、雨はほぼやんでいたので、雨具を何一つ持たず、もうこのまま曇り空になると信じていたのだが、千葉に近づくにつれ雨足が強くなって、幕張海浜公園に着いた頃は雨がしっかりと降っていた。
私とアリミちゃんだけだったので、テントを張る時も近くにいた男の人たちが手を貸してくれてとても助かった。アースデイの会場では誰かが困っている時、誰かが自然に手を貸してくれる。そういう温かい雰囲気がとても好きだ。ましてこの雨の中、カッパを着ながら会場を走り回ってくれるボランテイアスタッフの人たち。私たちだけでは準備が終わる前に体がビッショリになってしまっただろう。テントの中にテーブルなどをセッテイングしたが、横から吹き込む雨で食材の入っているダンボールが次々にぬれていく。雨対策としてテントの下にパラソルを入れて、二重の雨よけを作って雨をしのぎ、ビニールシートを横に貼り付け横から吹き込む雨を防いだ。
結局、午前中はかなりの雨が降っていたので出展を見合わせた人も多かったが、ようやく雨があがった頃から人も出始め、にぎやかになり、ご飯やおにぎりはあっという間に売り切れてしまった。マフィンも完売。あいにくのお天気とは言え、こんなにアースデイへの関心が高まっているのかと思うと、こちらの方が驚いてしまう。お店のお客様にも何人もお会いし、感謝感激。出展も少なく全体的にこじんまりとしたアースデイだったけれど、会場全体はとても和やかで楽しい一日だった。自分も地球家族の一員としてできるだけ地球に負荷をかけない暮らし方をしていくこと。一年に一度やってくる誕生日のように、そのことを再び確認することが私にとってのアースデイ。ここまでアースデイを作り上げてくれたスタッフの皆さん、お疲れ様でした。どうもありがとうございます。
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May 24, 2008
いよいよ雨が降ってきてしまった。予想よりも雨の降り出しが遅かった分、あがるのも遅いのかもしれない。お客様からも「明日のお天気、どうなんでしょうね?」という声をかけていただく。アースデイちばに関心のある方はとても多いようだ。準備をするにもどうしたものかとずっと悩んでしまう。出展となると、大量に仕込んだ食べ物を持って行くことになるので、いざ中止になってしまうと大半が食べきれない。もちろんなるべく無駄にならないようにお店でも使わせていただこうと思うのだが、いかんせん量が多すぎる。
とりあえず、廊下にテーブルや台車、ひさし用のテントなど持って行くものを並べてみた。それからお箸や経木やマジックなど必要なものをダンボールに詰めておく。マフィンとクッキーの袋詰めが終わり、お米もお豆も浸水させた。写真は製作途中のビーンズマリネ。明日、ここにあと2種類ほど茹でたお豆を入れて完成させる。お天気だったら、アースデイでも販売するが、中止の場合、お店のサラダとしてもお出しできそうだ。レモンをたっぷり絞って仕込んだマリネだったら、日持ちがするのでちょっと安心。
明日のアースデイをやるかどうか確認する方法として①アースデイちばのサイトを見る(天気が安定しているようだったら、今夜10時または朝6時以降公開)②アースデイちば事務局の留守電メッセージを聞く(043-285-2765)③9時半以降に風楽に電話してスタッフに聞く(風楽は通常どおり営業しています)・・・などがあります。晴れることを祈っていますが、何とも言えない空模様ですね。いずれにしても明日は3時起き!晴れたら幕張海浜公園でお会いしましょう!
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May 23, 2008
カラリと晴れた暑い一日。アースデイちばに持って行く料理の準備をしようと思いつつ、雲行きが怪しくなってきた。こんなに晴れていると想像もできないのだけれど、どうも明日から天気が崩れるようで、仕込みを始めてしまっていいものかどうか今も迷っている。お豆は急に煮ることができないので、あらかじめ浸水しておかなければならない。でも浸水してしまったら煮てしまうしかないので、どうしようと思案中。
一昨年も早朝の段階では雨が降っていた。フリマに出展する一般の方たちはあいにくのお天気だったので、相次いで出展を取りやめたところが多かったようだ。私もフリマだったら、おそらく止めてしまったかもしれない。でもお店をやっている以上、行くと決めたら行かなくっちゃ?と思っていたので、でも私は天気のことをまるで考えず、料理をたくさん作って当たり前のように会場に向かった。きっと雨はやむと信じていたのかもしれないが、作る量さえ控えなかった。
結果として開催時間には雨もやんで、日中は日もさしてくるほどのお天気になり、持っていったものは全て完売。まあ、たまたまラッキーだったのかもしれないが、大量に作ったものが残ってしまって、雨にビッショリ濡れて帰ってくることになったらかなり悲惨だっただろう。
今回はちょっと量を控え目に、少しずつ準備を進めて、とりあえず出展する体制でいようと思う。お店はお天気とは無関係のようで?今日は久しぶりにヒマだった。大豆タンパクを戻して中華風に炒めたねぎソース。暑い季節にはピッタリだ。
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May 21, 2008
栗源に借りている畑に苗を植えに行ってきた。気になっていたものの、中々行くことができず、結局、前回行ってから2週間ぶりにようやく畑に行くことができた。前回植えた落花生の種はマルチの下で可愛らしい本葉が芽生えていた。さつま芋も先日の台風に負けずにしっかりと根を張っているようだ。毎日、見に行けなくとも、知らないうちにすくすくしっかりと成長してくれている野菜たちが愛おしい。
今日は空いているところに苗を植えるため、あちこちの苗屋さんに立ち寄りながら、いろいろな種類の苗を買い揃えた。ピーターコーン、キュウリ、ズッキーニ、ヤーコン、ピーマン、モロヘイヤ、枝豆、バジルなど、いろいろな種類を植えた。本当は種から発芽させる方がずっと安いし、本格的?なのかもしれないが、ある程度発芽している苗だと、定植させた後も安心だ。でもせっかくやるなら、いつか種から発芽させて、それを定植させる形でたくさんの野菜を作ってみたい。
一軒の苗屋さんで芽の折れてしまったトマトの苗が店先にほおっておかれているのを見つけた。ポットの中の土もカラカラに乾燥している。でもまだ根っこと苗はつながっているので、もしかしたら生き返るかもしれない。「これ捨てるようだったらいただけませんか?」とお願いし、10鉢ほど折れたトマトの苗を分けてもらった。根だけ残っているが、穂先の折れてしまった苗もある。根付くかどうか全くわからないけれど、畑の空いている場所に植えてたっぷり水をやってきた。野菜の生命力を信じよう。
お天気は久しぶりの快晴。あまりの暑さに着ていたシャツも脱いでタンクトップ一枚になって土を耕す。小さな畑だけれど、少しずついろいろな種類の野菜を植えることができ、いよいよ今年の夏の収穫が楽しみになってきた。
4時からはパン教室があるので、その準備も含めて3時には店に戻り、大急ぎでパン教室の方のお夕食用にスープとサラダを作った。今回はヨモギを入れた米粉パンだ。厨房にいながらパン教室で使ったボールなどを次々に洗ったり、焼き加減をみたり、お店用のアイスクリームを仕込んだりと忙しかったので、すっかり写真を撮影するのを忘れてしまった。次回は6月18日(水)。レーズンから酵母をおこし本格的なぶどうパンを作る予定。
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May 20, 2008
くずし寒天という名前があるのかどうかわからないけれど、今日、作ったデザートにはとりあえずそういう名前を付けた。寒天液とゼリー液をそれぞれの鍋で作って、それぞれをよく煮溶かした後に混ぜ合わせる。それをボールの中に入れ冷やして固めた後、泡たて器を使ってわざわざグシュグシュにかき混ぜて崩していったもの。寒天とゼライスが入っているので、完全に溶けてしまうことはないのだが、ただ寒天だけで食べるよりも弾力があって口当たりもいいような気がする。
昨日の台風の余波が朝まで残っていたので、この風と雨じゃ、今日はきっとヒマだろうなあと思っていたのだが、案外早く雨もやみ、昼過ぎからはお客様がどんどん来て下さった。お給料日前だし、あおにくのお天気だというのに、作ったものがほとんどなくなってちょっと意外な感じがした。
定食をご用意している合間に、マフィンをたくさん焼いたり、アーモンドタルトを焼いたり、少しずつ25日のアースデイちばに持っていくものを仕込み始めた。早いものでもう来週となった。何を持って行くか、何を作るか、材料はどれを使うか・・・きちんと考えて書き出さないことには準備も始らないのだが・・・。毎年、出展しているけれど、なんだかんだと積み忘れや作り忘れてしまうものがある。今年こそは段取りよく準備をすることを目標にがんばろう!・・・な~んてね。
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May 19, 2008
先日、南房総までびわの取材に行った時、帰りにほんの少しだけ料理のレシピ用にびわを買って帰った。本当はがぶりっと丸かじりしたいところだが、高価なものなので食べてしまうわけにも行かず、レシピ作成用に取っておいた。今年は気温があがらず生育が遅れているそうで、取材先の農家さんのびわもまだ色づいていなかった。帰りに近くの八百屋さんに寄ったが、今、出回っているものはほとんどがハウス栽培だそうだ。ビニールハウスの中にびわの木があるなんて、ちょっと想像しずらいが、ふっくらとした美しいびわの実が、箱に行儀よく並んでいた。
びわゼリーでも作ろうかと思ったが、数粒だけでは汁気が少なすぎるので、ほんの少しの果肉で作れるものはないかと考えた。結局、ロールケーキを焼いて、中にホイップした生クリームとびわの実を刻んで加えることにした。これならほんの数粒でも作ることができる。出始めたばかりのびわを刻んで加工してしまうなんて、ちょっともったいないのだが、レシピ作成も仕事なので仕方ないかな。ちょうど夜に娘が来たので、食べてもらったら美味しいと喜んでいた。
料理の後にびわの種が残ったので、前から手元にあったびわの葉を刻んだものと一緒にびわの葉エキスを作ることにした。作ると言ってもただホワイトリカーの中に漬け込んでおくだけだが、それだけでびわのエキスが抽出されて体に力を与えてくれるのだから、びわって本当に無駄がない。さすが3千年も昔から「生きとし生けるものの万病を治す植物」だと言われ、お釈迦さまお墨付き?の薬草だけのことはある。
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May 18, 2008
定食に必ずお付けしているのが煮豆。最初は砂糖を加えて煮ることも多かったが、今では全て塩茹でか、醤油味にしている。だいたい3~4日に一回、豆を煮る。豆は一晩浸水させてから火にかけ沸騰したら、一度、鍋ごとザルにあけてアク抜きをする。その後、落し蓋をしながらコトコトと煮込む。今日は白花豆を煮た。お豆を火にかけている時は、気持ちをいつもそこに向けていないと、すぐに煮崩れてしまう。だからこんなにしょうっちゅうお豆を煮ているにも拘わらず「今日はよく煮えたなあ」と思える日は意外なほど少ない。それどころか、ついつい柔らかくなり過ぎたり、皮がむけてしまったりなんてことが多いのだ。でも今日はふっくらと柔らかく、煮崩れもせず皮もむけず、塩加減の塩梅もちょうどよかった。お豆が上手に煮えると何だか気分もいい。白花豆の煮方のコツは煮汁をすぐに捨てないこと。皮が薄いので、煮た後、すぐザルにあけてしまうと皮が乾燥してヘンなシワがよってしまうからだ。冷めるまで煮汁の中に全てのお豆が全身でしっかりと浸かっているのがよい。
白花豆は白いんげん豆とも言われている花豆の一種。炭水化物の消化吸収を妨げる働きがあると言われてるファセオラミンが含まれているのでダイエット用のサプリ成分にも利用されているようだ(わざわざサプリなんか飲まなくても、白花豆をしっかり食べたらやせるかも?!)。しかも食物繊維たっぷりでビタミンB1はレモンよりも多いというから驚きだ。
風楽で使っているのは北海道産の白花豆だが、昨年の猛暑の影響で、花豆は白も紫もかなり不作だったようだ。問屋さんからも今の時期ですでに品薄になってしまったという連絡を受けた。地方の道の駅ですら気をつけて買い物しないと、中国産の花豆が棚に並んでいたりするほど、国産のものは収穫量が少ない。
ほっくりとした甘味を持った肉厚の白花豆。新豆が出るまでまだまだ時間がかかるけれど、今年はあと何度食べられるかな。
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May 17, 2008
ミレーの取材で南房総市にある枇杷農家さんのお宅へ行ってきた。昨夜は仕事が終わってから易の勉強に都内まで行ってきたので、帰りは渋谷の実家に泊まってきた。毎月一回は顔を出しているが、会う度に少しずつ父の体力の衰えを感じる。昨日は柔らかく煮た筍を持っていったのだが、歯に詰まって食べにくいと言ってほとんど食べてもらえず、買っていったクッキーの方が気に入ったようだ。例によってモノだらけの家なので寝る場所を確保するため片付けながら布団を敷いたら寝るのがすっかり遅くなってしまった。朝はミレーの社長と海浜幕張駅で待ち合わせをしているので、寝坊しないかと心配だったが、あまりの寝心地の悪さに?5時頃から目が覚めてしまった。
今日はいいお天気だったので海辺の道を走るのがとても気持ちいい。枇杷の生産者さんはこの道50年の大ベテランのおじいさんだったけれど、畜産もやっているので、牛糞とワラを混ぜたものを枇杷の木の根元に敷き詰め、化学肥料も農薬も使わずに美味しい枇杷を栽培していた。
枇杷の木は山の斜面に植えられているので、ふかふかの土の上を歩くのはかなり足元が悪い。それに3月頃より摘果しながら小さな枇杷の実に一つ一つ紙の袋をかけていく仕事があるそうだ。収穫も表面を傷つけないように気を使う。気負うことなく静かに淡々とお話してくださったけれど、かなり大変なお仕事だなあと思った。
今年は雨が多いので生育が例年よりも1週間ほど遅れているそうだ。まだ実が大きく育っていなかったので、採れたての枇杷をいただくことができなかった。そしてできることなら枇杷の葉っぱも少し持って帰りたいと思っていたのだが、収穫前の大事な時期だったのでそれも叶わず残念だった。
でも長年、疑問に思っていたことが一つ解決できた。それはこの時期に房総をドライブすると、山の斜面に白いひらひらとした花の咲いている木をみかける。遠目なのでよく見えず何の木なんだろうっとずっと思っていたのだ。今日、ようやくその正体がわかった。白いひらひらとした花は枇杷を包んでいた紙袋だったのだ。まさかあの花の中に枇杷の実が隠されていたなんて・・・?!
潮干狩り客が多いのか、帰りは道路が大渋滞。渋谷の家を出たのが朝7時だったが、家に帰ってきたのは夜の8時すぎ。すっかり一日仕事になってしまった。
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May 16, 2008
テングサが手に入ったので、今日のデザートには寒天を作ろうと昨日からテングサを水に漬けておいた。朝、一度、テングサをザルで漉して目立ったゴミを取り除く。その後、鍋にお湯を沸かして、水を加えながらひたすらテングサを煮ること2時間!テングサのエキスがお湯の中に出てくるので、頃合を見計らってそのテングサ液をさらしを敷いたザルで漉し、冷やして固めた。
寒天と言えば、いつも生活クラブ生協で取り扱っている寒天パウダーを使っていたので、テングサから作ったのは初めてのこと。確か小さい頃、祖母が長いことグツグツとテングサを煮込んでいたのを思い出し、やってみようと思いたったのだ。だけどテングサの液をどのくらい煮詰めたらいいのか、そのタイミングがまだよくわからない。仕方なく袋に書いてある通り、1,5ℓくらいまで水分が減ってから漉した。薄すぎて固まらないよりも固めでもいいから固まってくれなければ困るからだ。
朝は例によって何もなかったので、全部の支度をしながら2時間もテングサを煮込んでいたので、ガス台が中々空かず、定食の支度が遅々として進まない。そういう時に限って?開店前からお客様がいらしてピザや焼きおにぎりを注文されたので、一時、仕事が集中してしまった。コーヒーをフィルターで落としながら煮物用の車麩を素揚げし、焼きおにぎりを焼き、お漬物用の大根をせん切りにし、テングサ液をヘラでかき混ぜていたら、とうとう車麩を揚げすぎて真っ黒に焦がしてしまった。一度に5つのナガラ作業はやはり無理だったようだ。
さて、2時間煮詰めて出来上がったテングサ液。今回はトコロテンではなく寒天として食べたかったのでサイの目に切って、沖縄の息子が送ってくれた黒砂糖の原料となる砂糖湯ときな粉をかけていただいた。やっぱりテングサから作ると磯の香りもするし歯ごたえもいいし、とにかく美味しい。だけど作るのに時間がかかり過ぎて、いかに寒天パウダーが手軽だったか思い知った。
ちょっと前に西伊豆に行った時、入った定食屋さんは食後に寒天を食べ放題にしていた。コーヒー寒天とコーヒーミルク、抹茶寒天、プレーンと黒ミツきな粉、いちごフレーバー、そして酢醤油でトコロテン・・・などいろいろな種類があった。観光バスで来ていたおばあさんたちは、寒天の前に陣取り、ここぞとばかりデザートを堪能していた。私も寒天だったらいくらでも食べられるので、嬉しくて何度もおかわりしてしまった。でも伊豆でとれたテングサから作ったこんなに手間のかかる寒天を食べ放題にしてしまうなんて、今、思うと信じられない気前のよさ!・・・自分で作ってみるとその大変さがしみじみとよくわかる。
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May 15, 2008
今日もめいっぱい忙しい一日だった。あいりん堂さんへ配達するお弁当を33個作るために、朝早くから厨房に出て雑穀をたっぷり入れた玄米ご飯を炊きながら、定食の準備とお弁当のお惣菜を仕込み、開店前に配達。店ではチエコさんが一人で留守番をしてくれたので、流通センターによって包材などを買ってから大急ぎで店に戻る。すぐに店の方も忙しくなり始め、一段落した頃、3時から「ぐるっと千葉」の取材だったことに気付き(連絡が行き違いになっていたため。忘れていたわけではありませんよ!)、必要な食材を慌てて買いに行き、大急ぎでレシピを作成する。
今日のテーマはトマト。アンデスの雑穀であるキヌアと合わせてサラダを作った。たくさん作ったので明日の定食にもお出しできそうだ。このところ連日、忙しいので食材のなくなるスピードがとても早い。気がついたら一斗缶のなたね油が空っぽになっていた。卸問屋さんの送料が無料になるのは5万円以上。送料はかなり高くつくので、ついでに他にも注文するものはないかと食品庫内を探し回り、発注をかける。野菜も玄米も少なくなってきたので、今日のうちに仕入れてこないと週末が大変なことになる。
料理の撮影が終わった後、おかげさま農場の直売所に行き、ミレーの事務所にも立ち寄って用を足し、その足で松尾の友人の農家さんまで車を走らせる。田植えで忙しい中、昨日、電話したにもかかわらず、籾摺りを終わらせた玄米を90キロ用意しておいてくれた。いつもギリギリになってから玄米をお願いしているので申し訳ないなあと思っている。送ってもらえば簡単なのに顔を見て「いつも美味しいお米をありがとう」を伝えたいがために、毎回、自分の車に重たい玄米を乗せて運んでいる。
いろいろ買い物をしながら家に帰ってきたのは9時近く。このブログを書いたらようやく今日の仕事は終わり。あ~なんと忙しい一日だったこと。今夜も本を読む時間がなさそうだ。
写真は筍と合わせた大豆タンパクの中華炒め。にんにくと唐辛子がきいていてとても美味しかった。
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May 14, 2008
水上の帰りに寄った道の駅にあったヤーコン。千葉周辺ではもうほとんど見かけることがなくなってしまったので、嬉しくてたくさん買ってしまった。昨年の晩秋に掘りあげられた後、冷蔵貯蔵されていたものだが、群馬よりも気温の高い千葉では早くも貯蔵されたものがなくなってしまったようだ。私はヤーコンが大好きなので、いつでも食べたくて仕方ない。オリゴ糖の入ったヤーコンを食べた後は腸内も快適だ。さっそく今日もキャベツと一緒にヤーコンをコールスロー風のサラダにしていただいた。
午前中は雨も降っていたし、エアコンを入れなければならないほどの冷え込みだったので、今日はきっとヒマだろうなあと思っていたのだが、予想は大ハズレ。なんでこんなお天気の時にこんなにたくさんの方が・・・?!と驚くほど大忙しになってしまった。しかも今日はチエコさんと二人だけ。コーヒーを次々に落としていったのだが、それでも間に合わなくてお待たせしてしまった。洗いものの食器も一時山積みに。一体どうしたんだろう?と嬉しい悲鳴を上げつつ、用意したお惣菜がどんどんなくなっていく。サラダもなくなってしまい、急きょ作ったのがコレ。ヤーコンは切っただけですぐ食べれるから急いでサラダを作る時にも大助かり。大根をせん切りにして塩で揉み、せん切りしたヤーコンと一緒に柚子酢で和えたもの。シンプルだけどとても美味しい。
ワラビやノビルも菜の花もあっという間になくなって、私の食べる夕飯?もスッカラカン。明日もお弁当の配達があるので、朝早くから玄米を炊き始めなくては。お客様がたくさん来て下さる日は同じ仕事をしていても疲れ方が心地よい。
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May 13, 2008
水上まで酵素を仕込みに行った後、次の日も温泉に入るために一泊してきた。山の中にある温泉を探して車を走らせながら、途中で見つけた道の駅や農産物の直売所をちょこちょこと覗いて歩いた。毎回、どこかへ出かける度に、いろいろな現地の食材を買ってくるのだけれど、時期が春ということもあって、どこに行っても筍やウド、わらび、ぜんまいなどの山菜が並んでいた。そんな中から、今回は豆と高野豆腐、菜の花、山芋、ヤーコン、ワラビなどを買ってきた。
今年は山菜摘みに行けなかったので、思う存分、山菜を食べていないような気がするのだが、自分で摘む経験をしてしまうと、売っている山菜の量がとても少なく感じるものだ。それで食べたいなあと思いつつ、ほんのちょっとしか入っていない山菜のパックには中々手が出ない。結局、コシアブラやタラの芽などの山菜は量と値段のバランスが納得できず?わらびを買うことにした。セリやノビルは野草を摘んでいる合間に生えているのを見つけて摘んできた。筍もたくさんいただいた。
それで今日は筍を下茹でし、ワラビも重曹で茹で、そのままアクを抜くためにゆで水に浸しておいた。山の幸が満載だ。山に住んでいると、こういう自然の恵みを自分で歩きながら取ってくることができるので、すごく贅沢だなあと思う(老後は山で生活したいな~!!)。
早く食べたいという気持ちを抑えつつ、下ごしらえをしている時間の待ち遠しいこと。個人的にはあまりアクが強かったり、香りが強すぎるものは苦手なので、ワラビや筍やぜんまいなど、穏やかな香り?のものが私は好きだ。気温の低い群馬県はまだまだ春の食材たっぷりだけど、温かい千葉県ではもう初夏に向かっていた・・・ハズなのに。ここ数日の寒いこと寒いこと。春の味覚を楽しむことよりも、洗ってしまった毛布を再び引っ張り出すことの方が先という感じかな。皆さんも冷えないようにお気をつけくださいね。
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May 12, 2008
今年も手作り酵素作りの季節がやってきた。と言っても千葉県ではもう気温が高すぎて、野草の芽吹きの時期も終わってしまった。自宅周辺の野草で仕込んだこともあるのだが、ちょっと遠出した方が野草の種類も多いし、元気な野草を刈ることができるので、ここ数年、私は群馬県まで出かけることにしている。群馬には手作り酵素教室を主宰している中山要先生もいるので、先生が仕込む日程に合わせて、同行させていただいているのだ。
会場はだいたい前橋周辺なのだが、今回は今まででの中でも最も遠い水上町にある大穴スキー場まで足を伸ばしてきた。お弁当を作って朝早く千葉を出た時は、気温が低く雨も降っていたので、寒さを覚悟して行ったのだが、現地に着いたら、雨はやんでいた。でもかなり寒くて、何軒もストーブをたいている店があった。
それでも澄み切った空気の中、雪が溶けた広々としたスキー場周辺の草を集めながら歩くのはとても気持ちがよかった。ヨモギ、スギナ、たんぽぽ、セリ、オオバコ、スイバ、クローバー、ミント、タイム、ゲンノショウコ、イタドリ、れんげ、なずな、どくだみ、母子草、ギシギシ、ハコベ、イヌフグリ、仏の座、ヒメジオン、ふき、アザミ、ノカンゾウ、カラスノエンドウ・・・あっという間に何十種類もの野草が集まった。そして何より嬉しいのは山の小川で草を洗えたこと。冷たい川の中にバシャバシャっと長靴で入り、集めた草をザルで洗う。大きな石の上に腰をおろし、それを2~3センチにカットしながら砂糖と一緒に漬け込んでいくのだが、作業の間中、小川のせせらぎの音が聞こえてくる。
雨あがりの後の水分たっぷりの野草を天然水で洗って仕込む・・・それだけでかなりエネルギーの高い酵素ができるような気がする。やっぱり寒さにめげず?ここまで足を伸ばしてよかった~。
各地域から酵素作りに集まった方たちも参加されていたが、勝手知ったる?私は早々に仕込みを終わらせて、冷えた体を温めるため近くにある宝川温泉に向かった。ここは関東一?と言われる大きな露店風呂がある温泉だ。酵素を作った場所からは20分もかからない。せっかくなら温泉も満喫したいと思って、最初から計画しておいたのだ。
GW明けだったし、お天気もあまりよくなかったので、日曜日だというのに人出が少なく、ゆったりと渓谷沿いにある露天風呂をハシゴしてくることができた。想像していた以上に広くて自然美たっぷりの露天風呂だった。淡い黄緑色の新緑を見ながら、のんびりお湯に浸かって至福の時間を過ごしてくることができた。いい草と水と時間に恵まれた今年の酵素は出来上がりがとっても楽しみ。
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May 10, 2008
このランのように美しくあやしい?花は何かと言うとそら豆の花。ちょっと前に取材で行った農家さんの畑で満開になっていた。そら豆は生育にとても時間がかかり、5月に収穫するためには10月頃から種まきをして大きく育つのを待つ。その後、半年もの間、畑を占領しているが、花が咲いてそら豆の実がなってしまえば、あっという間に収穫も終わる。
今年もまたそら豆の季節がやってきた。昨夜、久しぶりにスーパーに行ったら、もうそら豆が安くなっていた。出始めの頃は高いから、もうかなり出回っているということなのだろう。毎年、もう少し値段が下がってから買おうと思っているうちに旬が終わってしまい、結局食べ損ねちゃった・・・なんてことも多い。
そら豆を茹でる時、いつも母は豆のお尻の所に2センチほど包丁を入れていた。皮から出しやすくなるからだ。私もずっとそうやって茹でていたのだが、他所のお宅でそら豆をいただいても、包丁が入っていることはめったにない。それどころか皮ごと食べる人も意外と多いのだ。子供の頃はトマトでさえ食卓に並ぶ時はいつも皮がむいてあった。でも他所で付け合せのトマトの皮をむいてあるものを見たことはない。そう言えば、なめこをお汁にする時も、母はよくザルに入れて洗っていたけれど、なめこ農家さん曰く、洗ったら旨みが逃げてしまうので、そのまま使う方がいいのだとか。
野菜の食べ方や下ごしらえの方法は家庭によって異なるのだが、今の私がカブも大根も人参も皮ごと茹でたり、炒めたりしている姿をみたら、きっと母も驚くことだろう。もちろんそら豆も今では皮ごと食べているし、トマトの皮をむいて使うこともめったにない。それでもそら豆を見ると、子供の頃、この時期になると食卓によく並んでいたお尻に切れ間のあるそら豆を思い出す。
こんなに長い間、そら豆を食べていたのに、まだ知らない食べ方があった。それはそら豆をサヤごと網の上に乗せて丸焼きにするという方法。数年前、農家さんのお宅で初めていただいて、こんな食べ方があったんだ!?と驚いた。サヤは焦げて黒くなっているけれど、中はアツアツでほっくりとしたそら豆が並んでいた。じっくり加熱することで甘味が引き出されてとても美味しかった。やっぱり今夜はそら豆、買ってこようかな。
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May 09, 2008
ゴールデンウィークに竹の子刈りに行ってきたというアリミちゃんが筍を茹でてきてくれた。「持ってきてくれるなら茹でてあった方がいいなあ~」と言ったら本当にみんなの分を茹でてきてくれた。お客様からは庭で取れたフキをどっさりいただいた。
昨日はその筍とフキを煮た。春の定番料理だ。山にあるものだけでお惣菜ができるなんて、自然に近い場所に住んでいると季節感あふれる食材がいつも身近にあるから嬉しい。そして今日は筍とごぼう、里芋、人参、こんにゃくなどを合わせて煮て筑前煮ふうの煮物を作った。そろそろ根菜の季節も終わるので、こういう料理をすることもしばらくないだろう。煮物の中に肉団子も添えた。グルテンバーガーにみじん切りにして炒めた野菜を入れて丸めて揚げたものだ。忙しくなる前に全部、丸めて揚げておこうと思ったのだが、お客様が早くからいらしてどんどん定食のご注文が入ったので、丸めるのが追いつかなくなり、最後はグルテンバーガーを炒めてそぼろふうにして上からかけることにした。こういう料理はご注文が重なると手が油だらけになるので、ちょっと手間取ってしまうのが難点だ。
取材に行った原稿の締め切りが近いので、昨日からパソコンに向かう時間がとても長い。車に乗ったり、パソコンの前に座り続けてばかりいるせいか、腰の様子がちょっとおかしい。運動不足を実感するこの頃。温かくなったら毎朝、歩こうかな・・・なんてちょっと思っていたのに、未だ実行できず。食べるものだけではなく、体を動かすことを習慣付けて、自分の体をもっとケアしなくては。
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May 08, 2008
昨日はミレーの取材で山梨まで行ってきた。行き先は南アルプス市と聞いていたが、市町村合併により新しくできた地名なので、どこだか場所の検討がつかなかった。アルプスという呼び名がつくくらいだから、きっと山の近くでまだ寒さが残っている場所だろうなあと思って、上着を持っていったのだが、予想に反してものすごく暑い場所だった。
目的地の「I&I Fruit Growers 」は甲府のすぐ近くにある果樹園で、さくらんぼや桃やぶどうなどを減農薬で栽培している。千葉が快晴だったせいか、南アルプス市も暑すぎるくらいのいいお天気!おまけにお昼にアツアツのほうとうを食べたものだから汗ビッショリ!こんな暑い場所でさくらんぼが栽培できるのかなと疑問に思ったほど。それもそのはずでさくらんぼ栽培の地域としては最も南に位置するそうだ。
収穫にはまだ早く、さくらんぼの木には青いさくらんぼがたわわに実っていた。花が咲いた後、一つ一つの花に手で受粉させていき、実がなるのを待つ。最初は桃もさくらんぼも小さな青い実ができて、それがお日様の光を浴びながら、徐々に赤くなっていく。5月末にはさくらんぼの収穫作業に追われることだろう。
甘いさくらんぼの見分け方をお聞きしたら、やはり色も真っ赤になっている方が美味しいのだそうだ。残念ながら、まだ赤くなっているものがなく、試食をすることができなかったけれど、背が高く伸びたさくらんぼの木に真っ赤な実がたくさんなったら、さぞ可愛らしいだろうなあと思った。
果樹園からはちょっと雲にかかっていたけれど、アルプスの山並みが見えて、気持ちのいい風が木々の間を通りぬけて行く。トンボ返りで戻るのではなく、せっかくここまで来たのだから、立ち寄り湯にでも寄りたいなと思いつつ、取材が終わるとすぐ帰京しなければならなかったのが残念。
取材の合間に「I&I Fruit Growers 」で加工している桃ジュースをいただいた。桃を皮ごと丸々と絞って水を一滴も加えず、砂糖も入れずに作った天然のジュースだ。さわやかでとっても美味しかった。
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May 06, 2008
朝、起きたらちょっとだけ体が固くなっていた。めったにないことだけれど、連日の忙しさに少し疲れたのかもしれない。とってもいいお天気だったので、こういう日は遠出する方も多いのか、GW中としては一番、お客様の少ない日となった。いつも定食のおかずを作ることに追われて、朝にデザートまで作るユトリがないので、アイスクリームなど作りおきできるデザートをご用意することが多い。でも昨日、いいいちごが手に入ったので、それを生かしてババロアを作ろうと思いたった。冷やして固める時間も必要だから、早めに厨房に出た。定食の支度以外にもストックしてあるものが、あれこれなくなってしまったので、作るものがたくさんある。11時までに全部を作るためにはどうしたらいいか、いちごのヘタを取りながら準備の段取りを考える。
まずいちごをペースト状にしてゼライスとレモンと砂糖を加えて火にかけた。その間に生クリームをホイップしておく。最後にゼライスの溶けたいちご液を冷まして生クリームと合わせて冷蔵庫へ。いちごの香りがとてもいいババロアのできあがり。そろそろいちごも終わりだけれど、やっぱり春のおやつにいちごは欠かせない。これを食べると春が来たなと思う。それ以外のいちごもペースト状にして再度、アイスクリームを仕込んでおいた。厨房の中は甘酸っぱいいちごの香りにあふれて幸せな気分。
慌しかったGWもこれで終わり。明日はミレーの取材で山梨へ。道中の車の中でこっくりこっくり眠ってしまいそうだ。
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May 05, 2008
先日、一人でお食事にいらしたお客様が、今日はお友達のお誕生日なのでお食事とバースティケーキをお願いしますというご予約をいただいた。電車に乗って神奈川の方からいらっしゃって下さるそうだ。お近くにもいいお店はあると思うが、わざわざ風楽までお越しくださるなんてありがたいことだ。
スポンジは当日だと冷ますことができないので前日のうちに焼いておいた。真ん中に穴が空いているリング型で焼き上げ、凹みの部分にガラスのコップに入れた野の花を飾り、その中にキャンドルを浮かべた。デコレーションは専門外なので、スポンジに生クリームをゴムベラで塗って、上にいちごを飾るというとてもシンプルなものにさせていただいた。たったそれだけのことなのだが、準備するのに手間取ってしまった。というのも、今日は開店する前からお客さまがいらして下さって、定食のご注文が続き、ゆっくりとケーキをデコレーションする時間もスペースも中々確保できなかったからだ。コロッケを油の中に入れ揚げている合間に生クリームをホイップし、いちごを切ったり、お皿を洗ったり・・・という始末。そんな中でよく無事に?ケーキが完成したなあと我ながらビックリ!
でもまだまだ気を抜くことはできなかった。2時過ぎにはお弁当30個を作って配達しなければならないのだ。今日だけで玄米を3回炊き、定食用の他にお弁当用のおかずも作り、2時ちょっと前からお弁当箱に詰め始めた。全部、できた時はあんなに炊いた玄米がすっかりなくなってしまった。にも拘わらず、追加で17個お願いします!というお電話があったので、それからがまたもや大変!玄米の代わりにバーガー用のパンにカツやコロッケをはさみ、ある分だけのおかずをパックに詰めた。あまりにいろいろなことを同時進行でやっていたので、ヒデコちゃんに何か聞かれた時、「もうできないっ~!」と思わず叫んでしまった。3人ともお昼を食べることもトイレに行くこともできない?状態だったので、正直、もうあれ以上はできなかっただろう。
ようやくお弁当を積み込み、車に乗って配達に出かけた時は、心底ほっとした。とにかく嵐のように忙しい一日だったので、かなり疲れてしまった。だけど私たちの作ったご飯をこんなにたくさんの方たちに食べていただけるなんて、本当に嬉しい。今日は早く寝て、明日は連休の最後。もう一日がんばろう!っと。
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May 04, 2008
最近、マフィンの人気があるので、毎日のようにマフィンを焼いている。せっかく焼くのなら、バラエテイにとんだものにしたいと思い、キャロブやココナッツ、アーモンド、レーズン、ブルーベリーなどいろいろ作っているのだが、今日は黒ゴマときなこを加えたマフィンを作った。
作る時は豆腐を一度、ミキサーの中に入れてペースト状にするのだが、その時に黒ゴマを一緒に加えると、うまい具合に擦りゴマ状になってくれるので、混ぜた時にちょうどよい。ただココナッツやキャロブに比べると、きなこマフィンは甘味が少なく感じるようだ。混ぜ合わせる素材によって感じる甘さが変わってくるのがマクロ仕様のお菓子の面白いところだ。砂糖以外から甘味を引き出す方法をもっともっと研究していきたい。
連休中はお客様がたくさんいらしてくださるので、店は連日、本当に忙しい。昨日も今日も日中のピーク時は満席になって、作ったものが全てなくなってしまった。でもせっかくの連休なのに昨日も今日もお天気は今ひとつ。一時、晴れ間がのぞいたけれど、夕方にはまた雲ってしまった。
ただこのくらいのお天気の方が、遠出をするのをやめて近場で楽しもうということになるのかもしれない。お天気はもちろんいい方がいいに決まっているけれど、あんまり良すぎると、近くよりもちょっと足を伸ばしてどこかに行きたいと思ってしまうのは当然のことだ。それに連休中にお休みがない身としては、お天気が良すぎるとこちらまでどこかへ行ってしまいたくなるので?自分の精神衛生上はかえっていいのかも・・・?なんて勝手なことを考えている。
気温が上がるに従って、食べ物が痛むのも早くなる。全て手作りしていると悪くなるのも早いので、これからの季節、食べ物の管理の方も気が抜けない。明日はたくさんのお弁当配達のご注文をいただいた。気をつけてお作りさせていただこう。
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May 03, 2008
友達と小さな畑を借りて、ほんのちょっとだけ野菜を作ることにした。大々的にやりたいのは山々だけど、家のすぐ近くにある畑でないと続かないのは目に見えている。自分で育てた野菜で料理することは昔からの夢だから、いつか畑のある家に移り住みたいと思っているのだが、中々その夢は実現できそうにない。ミレーのライターとして農家さんに取材に行く仕事をずっとやっているので、畑に行く機会は多いが、自分で畑をやる時間はほとんどなかった。
今回、友達が道の駅くりもとで管理しているふれあい農園を申し込み、一緒にやろうよと誘ってくれた。昨日は私のGW中の唯一のお休みだったので、さっそくお弁当を持って農作業に行くことにした。面積はとても小さいけれど、元々畑だった場所に作った貸し農園なので、土ができている。おまけに農具も全部、そろっているし、堆肥や肥料なども用意されているから、利用者は自分で植えたい野菜の種や苗を持っていけばすぐに植え付けができるのだ。道の駅にはよく行くが、その反対側にあるふれあい農園には立ち寄ったことがなかったので、どんな設備があるのか全くわからなかった。初めて足を踏み入れたその場所には、休憩室やミニキッチンやシャワーまでも完備されていて、とても使い勝手がいい農園になっていた。
さっそく鍬と鋤を使って土を耕しマルチを敷いて、さつま芋と落花生を植え、さらにミニトマトとナスとオクラとショウガを植えた。畑仕事は本当に気持ちいい~。小さな畑なので、手作業でやるにはちょうどいい広さだ。あれこれ欲張るとあっという間に野菜だらけになってしまいそうだが、土を耕しながら畝を作り、苗を植え終わった畑を見ると、たとえ畝が曲がっていようが形が悪かろうが?すっかりファーマー気分でご満悦。
途中から雨が降ってきてしまったので、仕事の成果?を見ながら畑でお弁当を食べることはできなかったけれど、休憩室に入って、のんびりおにぎりを頬張った。店からも30分以上かかるので、しょっちゅう通うことはできないけれど、野菜を収穫するのが今からとっても楽しみだ。そう遠くない将来、本格的に?野菜作りを始める予行練習になるかもしれない。今度はいつ行けるかわからないけれど、草だらけにしないようにがんばらなくっちゃ!
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May 01, 2008
今日のデザートはちょっと変わったものを作った。むらさき芋を蒸してペースト状にしたものとココナッツミルクと豆乳を混ぜたものを火にかけ葛でトロミを付けた。さらにその中に別にサイの目切りにしたむらさき芋を加えて和えた。ココナッツミルクの風味がとても美味しいデザートになった。むらさき芋の強い色がココナッツミルクの白い色を加えることによって、淡いむらさき色になってキレイだった。
どこかへ出かけて帰ってくると、その土地で食べたものがとても懐かしく思い出されることがある。そしてしばらくの間、異国を思い出すかのように、日本に居ながらその味を再現したくて料理することがある。例えばインドに行った時は毎日のように飲んでいた甘いチャイが飲みたくて飲みたくて仕方なかった。カレーと一緒に毎回、注文していたラッシー(甘いヨーグルトドリンク)も同様だ。
今回、タイから帰ってきて一番、食べたいなあと思うものはココナッツミルクのお菓子だ。屋台で食べたカノムクロックというココナッツミルクが入ったたこ焼きそっくりの甘いタイのお菓子。ココナッツミルクを使って簡単に作れるのだが、中々あの味は再現できない。いつか納得いくものができたらデザートにもお出しできたらと思うけれど、それまではココナッツミルクはひんやり系のデザートとして活躍しそうだ。
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