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September 30, 2008

根菜の炒り煮

Dscf3087昨夜は雨が降り続き、いっぺんに秋が深まってしまった。涼しいを通り越して、肌寒い一日となった。珍しく家で食事をした息子も「味噌汁が飲みて~」と言っていた。ナスやキュウリなどがまだ実っているけれど、だんだん食べたくなくなってくる。その代わり、人参、ゴボー、レンコンなどがどんどん食べたくなる。おかげさま農場の大根は収穫されるのにもう少し時間がかかりそうだが、大根も登場するのが本当に待ち遠しくなってkた。
最近、成田市内で栽培され千葉エコ認証を取得したレンコンが手に入るようになったので、よく使っている。私はレンコンは特に好きなので、キンピラやはさみ揚げ、サラダなどに大活躍。昨日はグルテンミートのレンコンはさみ揚げ。今日はゴボー、人参、レンコンをごま油で炒めてから出汁醤油でコトコト煮込んだ炒り煮を作った。最後に汁気を飛ばして、照りをつけるととっても美味しそうに仕上がる。ホクホクとした根菜をかみ締めると、ああ少しずつ冬に向かう体になっていくのだなあと感じる。
秋と言えば読書。私の場合、本は秋に限らず一年中、なくてはならないものなので、時間さえあれば本を読んでいるけれど、先日、読んだ多田富雄石牟礼道子の往復書簡集「言魂」はとても心に残る作品だった。東大名誉教授であり免疫学のパイオニアである多田氏は2001年脳梗塞で倒れ、右半身麻痺と嚥下障害、構音障害が残り、さらにガンも発病している。石牟礼氏はあの「苦海浄土」の著者として水俣病を鎮魂の文学として描き続けている。共に重い病を抱えながら、それでも伝えるべきことを渾身の思いで書き続けている。互いを労わり合いながら、よき刺激を受け、苦しみの連続である今生の中でも希望を失うことなく、生きていこうとするその姿勢が本当に素晴らしい。残り時間を数えつつ、それでも声なき者たちの声を代弁するために、自ら言葉を紡ぐことを諦めない二人にとって、この尊い往復書簡はまさに言魂のようだ。ズシリと心に響いてきた一冊。

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September 29, 2008

気持ちのいい古民家

Dscf3045畑の見える古民家に住まいを移りたいとずっと思っていて、今、いろいろな方にお心あたりはないかとお尋ねしている。そんな折り、この前、久米島に行って、とても気持ちのいい古民家と出会った。それは重要文化財にも指定されている上江洲家の住宅。
上江洲家は具志川城主の末裔で、久米島において代々地頭代を勤めてきた旧家で、現在もその建物はご子息の方たちによって丁寧に保存され、一般解放されて自由に見学できるようになっている。周囲は立派な石塀で囲まれ「石垣殿内」とも呼ばれており、身分によって家の中に入る門の位置を変えている。東側が太陽に最も近い場所なので、一番身分の高い人たちが通る門とされている。
250年前、中国の風水氏を招き、気の通りがよく子孫が繁栄し、没することのない家にしていくにはどうしたらいいか、方位や間取りなど細かい箇所まで配慮して建てられたそうだ。縁側に座って、ご子息の方から説明をお聞きした。仏間や客間の畳は9畳。あえてキリのいい10畳に一つ足りないことで、全部を完成させるため、残りの1畳分を当主が努力するようにという先祖の思いがこめられている。また自然界の神への信仰があつく、仏壇にあげるお線香は3本。一つは天の神へ、もう一つは地の神へ、そしてもう一つは水の神へ。豊かな自然の恵みに感謝し、作物を実らせていただけるよう捧げるのだという。
お話を伺いながら、何よりもご先祖様に感謝しながら子孫が途絶えることなく代々の家を継承していくこと、そして自然界の神様を崇拝し、祈るということを大切にしている文化が今もなお残っているのだなあと思った。何度も台風に襲われただろうに、決して傾くことなく、瓦はしっかりと漆喰で固定されている。
今、その家は保存のため人は住めないが、すぐ近くに住まいを構え、訪れた人たちにこの家の歴史を伝えていく役割を今もなお担っている子孫の方々がいる。とにかく風が通り、気持ちのいい場所だったので、さっと見ただけで帰るつもりだったのだが、ついつい長居をしてしまった。
私も古民家に住みたいと思っているので、今年はかなりいろいろな場所を見に行ってきた。だけど、正直なところ、建物の中に足を踏み入れる時、腰が引けてしまったり、なんだかここは絶対に住めないと思うような家だったり、家によっていろいろな気配があるのだ。家相とよく言うけれど、確かに人を受け容れてくれそうな優しい家と、全く人を寄せ付けようとしない家とがあるようだ。
先祖代々の家を手放すということはそれなりのご事情があるのだろうが、そこに住んでいた方たちが幸せに暮らしていたとしたら、きっとその家に後から暮らすことになった者も、穏やかに過ごせるのだと思う。久米島にはおそらく住むことはないけれど、この上江洲家を見学させていただいて、時間がたっても決して消えることのないものがあるのだなあと思った。家に住むということは、その家の歴史を引き継ぐということだ。そしてそこからまた新しい歴史を創っていく。
願わくば、私が住むことになって、たくさんの人が訪れるようになり、その家もまた喜んでくれるような、そんな家と出会えることができたら嬉しい。

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September 28, 2008

サツマイモとリンゴのマクロタルト

Dscf3075めっきり秋らしくなってきた。暑さ寒さも彼岸までと言うけれど、本当にお彼岸を過ぎてから風も涼しくなり、夜など肌寒いくらいだ。過ぎ去ってみればあんなに暑い暑いと言ってた夏が妙に懐かしく、もっと暑さを満喫しておけばよかった?と思うくらいだ。人が去り行く季節を、一番寂しく思うのは夏なのではないかなと思う。私の場合は秋が大好きなので、秋が終わってしまうことの方が悲しいが、その分、これから始る季節はとても楽しみだ。あちこちの紅葉を見て歩くので、とてもアクティブになったりする。でも木々の葉っぱが枯れ落ち、すっかり寒い冬になってしまうと、とても寂しい気持ちになる。
年々、季節の移ろいが早くなるのを感じているけれど、毎年のように訪れる四季折々の自然の美しさを以前よりもずっと深く感じ取ることができるようになってきたような気がする。それも年のせい?なのかもしれないが。稲刈りが終わった田んぼから、空に上っていく一筋の煙を見ただけで、秋の深まりを感じることができるなんて、四季のある日本列島って本当に美しく豊かな国だと思う。願わくば今年こそ京都の紅葉を見に行けるといいんだけどな。
実りの秋はサツマイモや栗、リンゴやぶどう。いちぢくや落花生。美味しいものが目白押しだ。写真はサツマイモとリンゴをレモンで煮て、くるみやレーズンと一緒にタルト地の上に乗せて焼いたマクロタルト。上からリンゴジュースと葛粉を混ぜたものをコーテイングするためにかけた。

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September 27, 2008

落花生豆腐

Dscf3024沖縄にはジーマミ豆腐という落花生で作ったプルンプルンの豆腐があるが、実際に作るのはとても手間がかかるため、今では粉末のジーマミ豆腐の素というものもあるようだ。でもやはり手をかけて作ったものは香りもいいし美味しい。先日、ぐるっと千葉の取材で作った落花生豆腐は美味しかったのだが、撮影用だったので、量も少なくてお客様にはお出しすることができなかった。
それにこの前、ヒデコちゃんからもお姉さん直伝の作り方を習ったし、沖縄で芋くず粉も買ってきたので、落花生を炒るところから始めて、本格的な落花生豆腐を作ろうと思った。
まず落花生をオーブンで炒って、薄皮がカラカラになったら手でもみほぐしながら薄皮と実を分ける。その後、落花生をミキサーにかけて攪拌し、そこに水を入れてさらに混ぜ、さらしを敷いたザルで落花生汁を漉す。ここでさらしをギュッとしぼりながら、細かい粒をいっさい液体の中に入れなければ、なめらかな下ざわりの落花生豆腐ができる。でも粒々感がちょっと残っていた方が、手作りっぽいので今回はさらしを使わずに、ザルで漉すだけにした。そこに沖縄で買ってきたサツマイモのでんぷんで作った芋くず粉を加えて、鍋で練りながらトロミをつけていく。ちょうどいい固さになったら、流し缶の中に入れて冷やして固める。
ミキサーをかけている時から、落花生の香ばしい匂いがたまらない。ピーナッツペーストを使わずに、落花生の粒を炒るところから作った落花生豆腐は完成するまで(冷やす時間を除いても)約2時間。かなり手のかかる料理だ。
今回はそれにゆるく煮たあんこをかけて和のデザートとしてお出しした。でも漉した時に残った落花生の粒を加えた梅醤油で作ったタレと薬味の青シソを上からかけたら(写真)、おかずとしても美味しくいただける。ワサビ醤油でもまたいけるのだ。
本葛粉を使えばもちろんもっと濃厚で美味しくなるのだが、芋くず粉だと練り時間が本葛粉よりも短くてすむので、ちょっと助かる。同じデンプンと言っても、北の地方だとジャガイモ、南だとサツマイモを原料とする。その土地で採れたものを生かした食文化があるということだろう。それもまた面白いなあと思った。

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September 26, 2008

落花生とサツマイモの収穫

Dscf3074久しぶりに畑に行った。最盛期の元気はなくなったが、トマトは未だに真っ赤な実をつけている。ピーマンも10個近くは収穫できた。可愛らしい赤唐辛子や生姜もできていた。でも今日のメインはなんと言っても落花生。初めて作ったので収穫の適期がわからない。だけど9月末になってあちこちの畑で落花生を掘り上げてあるのを見て、そろそろ大丈夫なんじゃないかなと期待しながら畑へ向かった。
ちょっと足が遠のいてしまったせいで畑は雑草だらけ。まずは草取りをしてから、落花生の端っこの畝から一株を抜いてみたら、落花生がしっかりと鈴なりにできているではないか!?嬉しくなって次々に抜いていこうとしたのだが、よく見ると収穫したものの中にはまだ小さな粒が混じっていた。もうしばらく地面の中で成長し続けたら、もっと大きな粒の落花生になりそうなので、全部を収穫するのを諦めた。でも葉っぱを手でよけながら、根元をよく見てみると、地面から落花生が頭を出しているものがある。このままにしておいたら、鳥に食べられてしまいそうなので、その分だけを一足先に収穫することにして、大きめのスーパーの袋いっぱい分の落花生をゲット。サツマイモも頭を出しているものがいくつかあって、それを引っ張ってみたら、すごく大きくて立派なお芋に育っていたのでビックリ!
貸農園に隣接した小さな小屋の台所に鍋が一つあったので、さっそく落花生を洗って茹でてみることにした。そしてやかんの中に石を入れて、石焼き芋ができるようになっていたので、こちらにもサツマイモと拾った栗を入れて焼いてみることにした。お茶を飲みながら、掘りたての落花生と焼き芋と焼き栗を丸太椅子に座って食べた。自分で作った収穫したばかりの野菜をその場で食べられるなんて本当に最高に嬉しい気分!
しかも目の前には畑が広がっていて気持ちのいい風が吹いている。自分で野菜を作りながら、それを毎日の生活の中で楽しめたら幸せだ。畑に行くたびにささやかなそんな暮らしを早く始めたいと思う。自然の恵みに感謝。

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September 25, 2008

麩チャンプルー

Dscf3058沖縄から買ってきた車麩。いつもならオーサワジャパン全粒粉の車麩を使っているのだが、これはとても歯ごたえがよくプリプリしていて美味しい。でもあまりに弾力がありすぎるので、テレテレになった麩を野菜と一緒に炒める麩チャンプルーを作る時には不向きだ。沖縄にいる時はとにかくチャンプルーをたくさん食べている。できたら家でもあの沖縄のチャンプルーを再現したい。そう思って今回はチャンプルー用の車麩を買ってきた。沖縄の車麩は柔らかくて押すと粉々になってしまう。荷物に入れて預けたらきっと姿カタチがなくなってしまうだろう。とても軽いのだが何しろかさ張るから手荷物にするのは面倒だったけど、台無しになるともったいないので、車麩だけを袋に入れてずっと持って歩いて帰ってきた。
大きな袋には「~さんの車麩」とこれまた大きな字で生産者さんの名前が商品名になっている。使う前に水でもどして、塩味をつけた溶き卵の中に水を切った麩をちぎって入れておく。最初にフライパンを熱してからこの卵汁付きの車麩をさっと炒めて一度取り出す。その後に、キャベツ、人参、ニラ、玉ねぎなどの野菜をザク切りにして炒めて、最後に車麩を戻し入れて味を整えるだけ。とても簡単な言わば車麩入りの野菜炒めだ。沖縄ではここにポークランチョンミートやコンビーフなどを入れるようだが、私はどちらも入れなかった。
テレテレになった車麩を食べながら、不思議に思う。いつも素材の味を生かすように、野菜を炒めすぎたり、柔らかくなりすぎたりしないよう、気をつけて料理している。歯ごたえがないものよりもある程度、残っているものの方が美味しいと思っているからだ。だけど、こんなにテレテレになってしまった車麩が美味しいなんて!何とも面白いなあ。

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September 24, 2008

全粒粉のパン

Dscf3065沖縄から帰ってきてから毎日、パンを焼いている。開店以来、ずっと風楽用に天然酵母のパンをお願いしていたマエダベーカリーさんがご高齢のため、お店をおやめになったからだ。8月に最後の注文をお願いして大量に冷凍保存しておいたパンがついになくなった。風楽で使うパンと言うばスープセット用のトーストと、グルテンミートのハンバーガー用のバーガーパン、タカキビドック用のドックパンの3種類。トーストの分はまだ在庫があるけれど、ドックとバーガーはちょっと前からパンがなくなってしまったので、オーダーもお休みさせていただいていた。
でもお子さんたちや、ちょっと小腹の空いた方のために軽食であるドックとバーガーのメニューはなくすことができない。これからは自前でパンを焼くつもりだったので、早く仕込まなくてはと思っていたのだが、出発前は忙しくてできなかった。でもそろそろメニューを復活させなければ。そう思って、白神こだま酵母を使って毎日、パンを仕込んでいるというわけだ。でもいざメニューの定番にするとなると、何グラムの生地にするか、そして固さや食感なども安定させなければならないので、全粒粉の配合や大きさを考えたりしながら、繰り返し試作をすることになる。
全粒粉の生地は重いのでパンの膨らみも今ひとつ。二次発酵の時も思うように大きくなってくれないのだ。それで当初予定していた分量では見た目がとても小さいパンになってしまう。再度、生地を仕込み、手捏ねの部分は機械に任せて、できるだけ日常の業務の合間に仕込めるような焼き方にしたいと思っているので、材料と機械を手作業でその配分を考えていた。
オーブンでパンを焼いている時はとても幸せな香りがたまらない。そして味見のために、必ず焼きたてパンを試食することになり、このところ、粉ものばかり食べている。もともとパンが好きなので、試食は楽しいのだが、腸の状態を考えると、粉製品を続けて大量に摂るのはあまりいいことではない。
でも今日で何とか分量も決定できたし、グルテンミートもタカキビも仕込んだので、明日からまたメニューを再開できそうだ。作りながらより美味しいものができたら少しずつ改良していけばいいので、取り合えずパン焼きも一区切りつきそうだ。

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September 23, 2008

モチキビぜんざい

Dscf3061留守をすれば留守をしていた分だけ帰ってきてからは店の仕事がたまっている。さっそく昨日は野菜や食材などが何もなかったので、何軒も回って買い出しをした。昨日はお客様も多かったし、ストックが何もなかったので、その分、今朝はとても慌しかった。いつもの定食の支度の他に、八方出汁を仕込み、パンを焼き、あんこを煮て、雑穀を炊き、浅漬けを作った。
今日はお彼岸の中日。いつもならモチキビのおはぎをデザートにお出ししているのだが、さすがに今日はそこまで手が回らなかった。おはぎを作るとなると一つ一つモチキビを丸め、あん練りをして水分を飛ばしたあんこを伸ばしてモチキビを包んでいくという作業があるからだ。
でもやっぱりそれらしきもの?をお出ししたいなあと思って、今日はぜんざいを煮た。これは沖縄で買ってきたぜんざい用の豆を使った。沖縄のぜんざいはとても有名だ。でも温かいあんこではない。暑いのでぜんざいと言えば氷ぜんざいと決まっているのだ。ぜんざいの上にカキ氷がかけてある。トッピングはそれぞれだけど、海の近くのお休み処や喫茶店などどこに行ってもぜんざいは定番のメニューだ。
今回、久米島で食べたぜんざいはぎゅうひ入りのぜんざいの上にカキ氷が乗っていて、さらにアイスクリームが乗って、上から黒ミツがかかっているというスペシャルなものだった。こちらと何が違うかと言えばあんこが小豆ではなく、大正金時豆を使っているということ。正確に言えば、大正金時豆と小豆の中間くらいの大きさの豆で、「ぜんざい豆」として売っているのだ。
さっそく買ってきて、昨日から水につけておき、今日煮てみた。もちろん素製糖だけでなく最後に黒糖を忘れずに加えた。そしておはぎが作れなかったので、炊いたモチキビを丸めて中に落として、モチキビぜんざいにした。小豆よりも粒が大きい分、より甘さを強く感じるが、黒糖の味がはっきりわかるぜんざいだったので、沖縄を思い出しながらいただいた。
同じメニューでも場所が変われば使う食材も変わってくる。確か北海道の友達が作ってくれたお赤飯の豆はささげではなく大正金時豆だっけ。風楽のあんこもいつもなら北海道の大納言小豆で作るけれど、しばらくは沖縄を懐かしみながら?大正金時豆が活躍しそうだ。

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September 22, 2008

久米島にて

Dscf3038はるばる南の島まで息子に会いに行ってきた。久しぶりに会った息子は真っ黒になっていて、すっかり島人のようだった。たくさんの友達に囲まれ、楽しそうに暮らしていたので一安心。息子が今働いている居酒屋は島の魚を美味しく食べさせてくれるという評判の店で、とても賑わっていた。仕事は3時頃から12時過ぎまでだが、とても忙しそうだ。ずっと板場にいて魚をさばき、料理を作り続けているので手はガサガサになっていた。たまに私が座るカウンターにも顔を出してくれるのだが、忙しくてあまりゆっくり話すことはできなかった。まだユトリがないので気が散ると仕事に集中できなくなるとか言って、毎晩、通うつもりでいたのに、最後の日は追い返されてしまった。
二日目には念願のダイビングが一緒にできた。前日まで台風の影響で船が出せなかったこともあり、ダイビングはどこも超満員。ホテルで働く息子の友達に頼んで、飛び入りで船に乗せてもらえることになった。かなり長い時間をかけてゆっくりダイビングをさせてくれるところだったので、本当にのんびりと水中の魚たちを見ることができた。
Dscf3050台風一過の青空の下、とてもいいお天気で水の透明度も抜群。今まで潜った中でも最高に近いコンディションだった。私の方が一年先輩なのに、数ヶ月前にライセンスを取得したばかりの息子が心配そうに?私の後ろに付いて潜った。私は中性浮力を取るのがヘタなので、私の代わりに調整ボタンを押したり、軌道修正をしてくれたり、まるで水中では私の方が子供みたいだった。ダイビングにはセンスが必要だといつも思うのだが、正直なところ、息子は私よりもずっとうまく水に順応している。ビギナーとは思えないほど、中性浮力の取り方がうまいのだ。
ちょっと悔しかったが、すごくキレイで感動した私はその感動を共有したくて、「ダイビングのライセンスを取ってよかったでしょ?」と聞いたのだが、「ダイビングができるようになったからって特別な感動はないよ」というつれない返事。いつもマスクとフィンだけで
20mくらいは潜っているので、美しい水中の風景はもうずっと昔から見慣れていて、海を見れば潜るのは当たり前。とても自然なことなのだろう。ただいつもなら獲物を捕ることだけに集中して素早く潜っているが、空気がある分だけ水中でゆっくりできるという利点はある。でも素潜りの方がよっぽど身軽に動けて自分には合っているのだそうだ。
Dscf3041こんなに美しい海の様子をずっと見てきて、なおかつ自分の食べるものをそこで仕留め、仲間たちと一緒にワイワイさばいて焼いたり刺身にしたりして、美味しく食べているのが彼の日常なんだと思ったら、とても羨ましくなった。重たいタンクをわざわざ背負わなくても、自由に海の中を泳ぐことができたら、その方がずっと自然で楽しいに決まっている。
海が好きだから沖縄でダイビングのインストラクターになってくれたら・・・なんて秘かに期待していたのだが?もっとシンプルでお金のかからない方法で彼は海での暮らしを楽しんでいるのだろう。赤ちゃんの頃からシャンプーした時、頭からジャーと水をかけても全然泣かない子だった。おむつをはずしてお座りができるようになった時から何も怖がらずに川で水浴びをしていた。ダイビングをした後に、そんな息子の小さくて可愛かった時の様子を思い出した。それがこんなにイッチョ前に逞しくなって、ある時は旅をしながら、沖縄にいる時はサトウキビを刈って黒糖を作り、海に潜り、包丁を握っている。
仕事ができて、元気でいて、友達に恵まれていたら、それだけで充分。母親は遠くから息子を見守るファン?でいい。青い海よりももっといいものを見て帰ってくることができた。写真は居酒屋で息子が作ってくれたフエフキダイのマース煮(塩だけで煮る魚料理)。美味しかった~!

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September 17, 2008

こんなパンも作った?パン教室

Dscf3029今日は2ヶ月ぶりのパン教室。前回の時、どんなパンを作りたいかと参加された方にお聞きした。その中からリクエストにお応えする形で今日はこんなパンを作ってみました。まるで本物のベーカリーのパンみたいでしょ?!
いつもは砂糖や卵を極力使わないで素朴な風合いの天然酵母のパンを作っているのですが、今日はちょっと特別。カスタードクリームが入った甘いフルーツパンです。上にはアプリコットジャムがたっぷり塗ってあって、本当にどこかのパン屋さんの店先に並んでいるようなパンでした。
もう一つはチョコデニッシュパン。これもまたどこかでみかけたような感じの甘~いパン。なんだかちょっといつもと感じが違うのですが、これもいらした方のご要望にお応えして、まあたまにはこういうおやつパンもいいかなという感じでやっていただきました。
私の方と言えば、そんな楽しげなパン教室を覗く暇もなく、ひたすら厨房でお仕事。明日もまたあいりん堂さんのお弁当30個のご予約をいただいたので、その下ごしらえやストックするスープやケーキ、クッキーなどを作り続けていた。パン教室の片付けが終わって、買い物に行って戻ってきたのが、8時半。ようやく座ってブログを書く時間になった。
バタバタと忙しいのは、念願かなって、明日から沖縄にいる長男の所へ行くからだ。ようやく会いに行ける。台風が心配だけど、ライセンスを取得した息子と一緒にダイビングをしてきたい。息子の釣った魚を、息子にさばいてもらって山盛り刺身を食べてきたい。そんなささやかな母の夢を叶えに行ってきます。本当は島の人に囲まれて元気で働いている息子の姿を見られるだけでいいんだけど。
でもお昼出発の飛行機に乗る前に、朝早くからお弁当の仕込をしなければ。いつでもそうだが、どこかに出かける前は、ナンだカンだとやることがたくさんあって慌しい。きっと飛行機に乗った時には、疲れきって、持っていった文庫本を開いたまま爆睡しちゃうんだろうなあ~。4日ほどブログお休みさせていただきます。

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September 16, 2008

ぐるっと千葉の取材

Dscf3018夕方から「ぐるっと千葉」の取材。今日は11月号用に椎茸をテーマに椎茸のグルテンミートフライと来年の9月号用に落花生を使って落花生豆腐を作った。写真を撮る時に、秋らしい雰囲気を出すためにお皿の向こうに椎茸がちらっと写るように置いてみた。2つの全く違う素材で別々の料理を作り、写真を撮影していただき、レシピを書くという取材の流れにもようやく慣れてきた。最初、2号分を一日で取材するなんて、大変そうだなあと思ったのだが、その分、下ごしらえを今まで以上に工夫するようになったので、かえって効率よく取材がすすめられるようになったくらいだ。
落花生豆腐はヒデコちゃんの故郷である種子島の定番料理。お祭りや法事など人が集まる時にはいつも作るそうだ。最初、落花生クッキーを作ろうと思っていたのだが、ヒデコちゃんが「姉ちゃんがこの前、うちに泊まった時、作れてくれたから、教えてあげるよ」と言ってくれたので、さっそくヒデコちゃん指導のもと?日中に一度、作ってみた。いつも私が作るごま豆腐の要領で作るのだが、ポイントは落花生をよく炒って皮をむき、ミキサーにかけた後、ザルに布巾を敷いてキレイに漉すこと。また布巾に残った落花生の実の方は、クッキーに入れたり、落花生豆腐の上にかける梅醤油の中に加えるなどして再利用すること。
作るだけなら私にもできるけれど、そう言った細かい工夫は教えてもらったからこそわかること。ヒデコちゃんの予行演習の成果もあって、とても美味しい落花生豆腐が出来上がった。と言ってもこちらの方が掲載されるのは来年の秋。あんまり先のことなので、そんなエピソードも忘れてしまいそうなのだが・・・。

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September 15, 2008

お豆腐入りお月見団子

Dscf3013昨夜の中秋の名月は、所々が雲に隠れて、くっきりとした月をみることはできなかった。一晩たった今日は満月。中秋の名月が満月とは限らないというのが面白い。もしかしたら今夜はこれから美しい月を愛でることができるかもしれない。私は月を見るのが大好きなので、秋の夜は空を見上げることが多い。一年の中でも一番、空が澄んでいるので、月が美しく見えるからだ。月あかりほど、美しい光はないと思う。
今日のデザートはそんな日にちなんでお月見団子を作った。白玉粉を溶く時、国産大豆のお豆腐をそのまま入れて混ぜるのだ。水は一切加えない。今日はあんこではなく黒ミツときな粉をかけてお出しした。
連休最後の日の人出は全く予想することができなかった。もしかしたらすごく暇か、すごく忙しいかのどちらかだろうと思っていたけれど、ラッキーなことに今日は忙しい一日となり、ご用意したお月見団子もすっかりなくなってしまった。我が家の分をこれから作ろうかどうか迷っているところだ。
月と言えば私の大好きな座右の銘がある。
「濁りなき心の水にすむ月は波も砕けて光とぞなる」(道元禅師)。いつも心の中に清らかな水を満々と保ちながら、そこに美しい月を映し出せるような心を持っていたい。
汚染米の行方がつかみきれない。ただ儲けだけを追求する仕事をしたいと思うのであれば、少なくとも食べ物に携る仕事をしてほしくない。以前無着成恭さんは教師と医者と農業は聖職だと言った。そして聖職は己の利益だけのためにやってはいけないと。
何かがあった時、最後の砦となるのは個人の倫理観だ。それはどんなふうに生きていきたいのかということでもある。揺さぶりはあらゆるところにあるのだろう。それにしても世の食品業者さんたち、もっとしっかりしてよ~!

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September 14, 2008

蕎麦粉スィーツ

Dscf3011千葉県産それも多古で栽培された無農薬の蕎麦粉を使って、荒挽き蕎麦を打ってくれるお店に行ってきた。蕎麦の色はやや茶色がかっているけれど、素朴な香りがする美味しいお蕎麦だった。蕎麦粉は寒冷地帯のものでないと美味しくないと言われている。だからせっかく無農薬で作っても、最初のうち、納品先がなくて蕎麦粉を持て余してしまったと話していた。その生産者の方が、うちで作った蕎麦粉を使って蕎麦を打つお店があるからと、今日、連れて行って下さったのだ。お蕎麦屋さんの店主が千葉県産の蕎麦粉でも充分に美味しい蕎麦が打てると判断して、使うことに決めたそうだ。
蕎麦だけではなく珍しいものもいただいた。それは蕎麦粉で作ったスィーツ。蕎麦粉の葛餅、蕎麦粉のプリン、それとスィーツではないけれど、蕎麦豆腐。葛餅とプリンにはそれぞれ黒蜜がかけてあり、懐かしい味の素朴なスィーツに仕上がっていた。蕎麦粉を利用してこんなお菓子もできるんだなあと感心してしまった。さっそく研究してお店でもお出しできるようにしよう。
今日は香取方面の空き家を見に行ってきた。坂を下った所にポツンと建っている古民家。南側が広がっていて、目の前には一面に田んぼと畑が広がっていた。とてもいい景色だった。ただお店に通うにしてもかなり遠い。まだ中の様子がわからなかったので、実際のところ、そのままの状態で住めるかどうかはわからない。
私が家を探す時に一番、気になるのは、そこに住んでいる自分が思い浮かべられるかということ。そして室内を見て、ここに何をおこうとか、ここを何の部屋にしよう・・・いうイメージが広がるような場所がいい。そしてお部屋の中に入った時の気配も重要だ。
引越というのは生活が大きく動くことだから、当然、エネルギーの流れも変わっていく。畑をやりながら、できるだけ自然豊かな気持ちのいい場所で過ごしたい。ただ通勤のことも考えると、あまり遠い場所には住めないので、まだまだ迷ってしまいそうだ。

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September 13, 2008

マクロ仕様のリンゴタルト

P1020521このところリンゴのお菓子を続けて作っている。秋になってリンゴがたくさん出回ってくると、そのまま食べるよりもまず、何かリンゴを入れたお菓子を作りたいなあと思ってしまう。写真はこの前作ったマクロ仕様のリンゴタルト。全粒粉とスペルト小麦で作ったタルト台をまず先に焼いておいて、アーモンドプードルや豆乳、リンゴジュースで作ったフィリングの中にリンゴを蒸し煮したものを加えて焼いた。リンゴやレーズンがあれば、砂糖なしでもかなりの甘味を摂ることができる。リンゴの甘酸っぱさと香りがあるだけでとても幸せな気持ちになれるから不思議。
今日から三連休。曜日に関係なく仕事をしているので、祝日が続いて連休になっていることなど、全く気が付かずにいる。連休のせいか、今日の午前中はお客さまが少なくて、とても暇だった。チエコさんにも早く上がってもらって私一人になったところで、急にいくつものオーダーが一度に重なってしまい、たった一人でてんてこ舞い。いつ混むかなんてことは本当に全く予想することができないなあと今日もまた思ってしまった。
読みたい本が山積みだ。大好きな秋は読書の秋でもある。中々読み進められないのがツライところだけれど、好きな音楽を聴きながら一人静かに本を読むひとときは至福の時間だ。

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September 12, 2008

店舗検査

P1020522お店をやっていてとにかく大変だなあと思うことの一つに確定申告と店舗検査がある。店舗j検査とは食品営業許可のある飲食店などを対象に保健所が一軒一軒のお店を見回りに来るのだ。毎年、春過ぎにあるのだが、今年から秋に行われることになった。延長になったことを一瞬、喜んだけれど、所詮、やらねばならないことが伸びただけ。でも日程がわかっているだけ予定を立てやすい。そこで今週に入ってから、ずっと厨房を片付けていて、いよいよ今日がその本番の日。朝から再度、抜け落ちていることはないかチェックして、もう一度、タイルを水洗い。どうせやるのであれば、開店前がいい。早く来てくれないかなと緊張して待ちながら?定食の仕込を続けた。
かれこれ7回も同じことを繰り返しているので、今年も無事に検査を終えることができたけれど、まあその前後は本当に大変だ。でも今日はその後、すぐにお客様がいらしたので、無事に終わってしまった店舗検査のことなど、あっという間に頭からなくなって、いつもの日常に戻り、ひたすら定食のご用意を続けた。今日はお天気もよかったせいか、本当にたくさんの方が来て下さって忙しい一日となった。
夕方、近所の商店の方とお話した。開口一番に「お宅も無事に終った?」「は~い」と答える私。
「お待夜祭が終わったばかりなのに、すぐ店舗検査があるので、忙しくて疲れちゃったわ~。やっぱり秋よりも今までどおり春の方がいいわね」とのこと。いずこも同じなんだな。まあ、とにかく終わって一安心。写真はちょっとキレイになった厨房の一角。

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September 11, 2008

マクロ仕様のリンゴパウンドケーキ

P1020519実りの秋は果物も美味しい。リンゴをたくさん買ってきたので、今日はリンゴのパウンドケーキを作った。リンゴはあらかじめイチョウ切りにしてレモン汁と塩少々で蒸し煮しておく。その間、タルト地を焼き、さらに中の生地としてスペルル小麦と全粒粉、なたね油やリンゴジュースなどを混ぜ合わせておく。スペルト小麦は古代小麦とも呼ばれる珍しい小麦粉。小麦粉とそもそも構造が違うため、製粉しても胚芽や表皮などが除去されない。そのためタンパク質やビタミン、ミネラルがたくさん残っている栄養豊かな完全食となる。また独特の風味を持っており、遺伝子の構造も普通の小麦粉と違うので、小麦アレルギーの人にも発症しずらいと言われている不思議な小麦粉だ。
いつもスィーツはランチタイムがいちだんらくしてから仕込むのだが、今日は朝から焼いたので、ランチタイム時に焼きたてをカウンターに並べることができた。匂いに誘われたせいか?あっという間に売れてしまった。
久しぶりに雨が降って暑さも一休み。午前中から降り始めたので、今日は暇になるかなあと思っていたら、案外忙しくて、おかずもすっかりなくなってしまった。明日の店舗検査に向けて、数日前からチョコチョコと厨房を片付け始めている。今日はその最後の仕上げをしたので、厨房の中は隅々まで片付いていて、本当にキレイ。だけど、あんっまりモノがなくなってしまうと、何をやるにしてもいちいち引っ張り出さねばならず、中々仕事がしずらくて大変なんだけどな・・・・。

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September 10, 2008

秋刀魚ご飯

P1020518そろそろ秋刀魚が美味しい季節になってきた。そんな折り、知り合いから秋刀魚ご飯をいただいた。秋刀魚の頭と内臓を取って適当な大きさに切って、お鍋の中に研いだお米と水、お酒と醤油を入れて普通に炊き、仕上げに浅葱のみじん切りをふりかけるという簡単な作り方なのだが、とても美味しかった。こんなシンプルな作り方なのに、美味しくできるなんて、料理は素材の生かし方次第なんだと改めて思う。鰯はちょっと高くなってしまったが、相変わらず秋刀魚は安くて美味しい庶民の味方?。秋が深まるにつれ、水揚げされる地域が北からどんどん近い場所になっていく。
長男が野宿しながら日本を一周している時に、よく食べたご飯が鮎飯なのだそうだ。飯盒の中に自分で釣った鮎を入れて尻尾だけを出して、普通に炊く。ご飯が炊き上がったら鮎の尻尾をつかんでスーッと引っ張ると、中骨が抜けるので、その後、飯盒の中に醤油を回し入れ、しゃもじでかき混ぜて出来上がり。「旨いんだな。これが」という長男のお墨付。と言ってもその食べ方は彼の敬愛してやまないカヌーイストの野田知佑氏のエッセイの中から見つけたらしい。
ここ数日、本当に風が気持ちいい。すがすがしい秋の風だ。暑かったけれど、過ぎてみればあっという間だった夏。今年は夏を満喫しないうちに、いつのまにか終わってしまったような気がする。これから私の一番好きな季節が始る。いろいろな場所に出かけたいと思う。

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September 08, 2008

抹茶のケーキ

P1020514祭りの後の静けさで今日は多分、お客様が多くないのではないかなと思っていたのだが、意外や意外、たくさんの方に来ていただき、ちょっとビックリ。チエコさんにも「お客様が少ないと思ったんじゃないですか?仕込んでいる量がいつもより少ないですよ~」と言われてしまった。大きなお祭りやイベントの後は、暇なことが多いので、今日はおかずをちょっと少なめに作ったのだ。でもお祭り当日の昨日の夕方よりもむしろ忙しいくらいだったので、面白いものだなあと思う。
デザートにはスポンジケーキの生地の中に抹茶を加えて抹茶ケーキを作った。生クリームよりもあんこが似合いそうなので、北海道の大納言小豆で作ったあんこをゆるくのばして上からかけた。抹茶のほんのりとした香りとあんこがピッタリのケーキだった。
あんこはお待夜祭用に煮たもの。お祭り仕様の和スィーツとして、あんこにバニラアイスクリームを乗せた冷やしぜんざいと、寒天にあんこを乗せて黒ミツをかける冷やし寒天の2種類をご用意した。でもどちらかというとケーキの方が人気があった。今回のあんこは粒々がしっかり残っていて、艶もいいし甘さもちょうどよく、本当に美味しかった。もう数えきれないほど小豆を煮ているけれど、今まで作ったあんこの中でも一番美味しいのでは?と思えるくらいの出来映えだった。黒光りしているというか、とにかくあんこがツヤツヤしていてとてもキレイなのだ。お祭りの時に和スィーツのオーダーが少なくてガッカリしていたので、美味しいあんこを違う形で生かせてよかった。

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September 07, 2008

お待夜祭 その2

P1020496ようやく宗吾霊堂のお待夜祭が終わった。今日は昨日と人の流れがちょっと違っていた。昨日は日中がヒマで、夕方から夜にかけて忙しく、7時過ぎても定食をご注文されるお客様が多かった。でも引けるのが意外と早かったので、10時過ぎには仕事を終えることができた。今日は日中に何回かお客様が集中していらっしゃることがあったけれど、夕方から夜にかけてはとてもヒマだった。おまけに雨も降り出したので、最初、ビールサーバーを外に出さないまま、中でひっそりと営業していたくらいだ。夜になってからは人出もぐっと減ってしまい、8時半頃から早々と片づけを始めたので10時前には終わってほっとした。生ビールは開けてしまった以上、樽の中に残しておいても仕方ないので、息子やその友達らが閉店後の店の前でダラダラとあまりビールで今も宴会をやっている。2日間を振り返ってみると、昨年に比べてお祭りを見に来る人がとても少ないということ。でもそれは昨年も一昨年も感じたことなので、年々減ってきているということか。子供の頃、お祭りと言えば、年に一大イベントだったのに、今はもう他に遊ぶものもたくさんあるから、それほどの思い入れがなくなってしまったのだろうか。おそらく来年はもっと人出が減るのだろうな。だんだん寂しいお待夜祭になっていくような気がする。
昨日も今日も澤 萃花さんの易占があったので、あいている時間をみつけて私の個人講座をやってもらった。二日間で4時間は時間が取れないだろうと思っていたのだが、何とかお客様の切れ間を見つけて、講座の時間を確保することができた。4時間も易のことばかり集中して勉強していれば、少しは頭に入りそうなものなのに、中々どうして、私の頭は飲み込みが悪いようで、いつまでたっても体に概念が染み込んでいかない。面白いことは面白いのだが、易の世界があまりに難しくて深すぎるのだ。毎朝、その日の日筮を取っているのだが、昨日も今日も出た卦は厳しいものだったので、今回のお待夜祭はそんなに甘くないだろうと覚悟はしていたが、やはり結果もあまりよくはなかった。
明日からはまたいつもの通りの営業に戻る。静かな毎日が始ると言いたいところだが、今週は保健所が行う一年に一度の店舗検査があるので、当分は厨房の掃除と片づけに終われそうだ。

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September 06, 2008

お待夜祭

Dsc08343心配していたお天気も何とか持った。陽射しは強くなかったけれど、蒸し暑い一日となったお待夜祭の一日目。宗吾霊堂に祀られている義民佐倉惣五郎さんの命日が9月3日。彼の死後、彼を慕う人たちが命日の前日に集まったことが「お逮夜」と呼ばれるようになり、お待夜祭の起源になっている。今は一般の人たちも多く参加できるようにと、お待夜祭を9月の第一土日に設定し、地元でも楽しまれている。
ただ毎年、道行く人たちの数が少なくなってきたような気がする。今日も日中はお客様が少なくて、いつもの日曜日よりもずっとヒマだったので、拍子抜けしてしまったくらいだ。たくさんのものを用意していたのに、ちょっとガッカリ。
夕方から三男が店頭にビールサーバーを設置して浴衣を着て手伝ってくれることになった。ちょっと前の車の事故で私に大きな借りがあるせいか?会社のシフトを組む時に、あらかじめ休みを入れておいて、手伝うことに決めていたようだ。毎年、なんだかんだと子供たちは店先に集まってくるのだが、気まぐれで友達と飲んだり、出店を見に行ってしまったりするので、手伝うというよりも生ビールを飲んでいる量の方が多いんじゃないかと思うくらいなのだが、今年は最初から最後まで全部、責任を持ってやってくれたのでとても助かった。
P1020489以前、居酒屋でもバイトしていたので、生ビールをつぐのも上手だし、樽の交換も手早いので、今回、私は一度もサーバーに手を触れることなく、お任せしてしまった。子供たちも大きくなってくると頼もしいものだ。でも健闘虚しく?昼間が暇だった分、売上はそれほどでもなかったけれど、最後まで一緒にやってくれたことが私はとても嬉しかった。だけどとっても疲れた~。お風呂にゆっくり浸かって明日の長丁場もがんばらなくては。

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September 05, 2008

祭りの準備

P1020484今日一日、ものすごく密度の濃い仕事をした。ほとんど休むことなく手を動かし続けいろいろなものを作った。ようやく明日、明後日と開催される宗吾霊堂お待夜祭の準備が終わった。いつもならもっと早くから準備をしているのだが、今年は生ビールサーバーが借りられないと酒屋さんから言われガックリきて、気持ちが盛り下がって?何もやる気が起きなかった。
風楽の生ビールは毎年エビスだ。だけどエビスはレンタル用のビールサーバーがない。仕方なく他の銘柄のサーバーを借りて生ビールを販売していたのだが、今年から、サーバーと同じビールを販売しなければ貸し出しできないことになったそうだ。やはりビールはエビスがいい。よほど他のものでもないよりはいいか・・・と思ったのだが、何となく違うような気がして半ば諦めかけていた。
でも助けてくれる人は必ずいるものだ。今週に入ってから、以前、スタッフをしていたトシエちゃんのお父さん(お酒も扱うコンビニをやっています)にダメ元でお電話をしてみた。トシエちゃんがいてくれた時には毎回、ビールの注文をお願いしていたのだが、もうやめて3年以上になるのに、無理なお願いをするのは申し訳ないと連絡できずにいた。でも事情を話したら快く問屋さんに掛け合ってくださり、サーバーを貸していただけることになったのだ。そして今日、エビスの生樽と一緒にわざわざ配達までしてくださった。
基本的にレンタルサーバーなどを単発で利用するお店に配達はしてくれない。だから私は毎回、自分の車でサーバーと生樽を酒屋さんまで取りに行っていた。もちろん返却時もだ。とても重たいので大変な仕事だった。それを千葉ニュータウンから風楽まで配達して下さったのだ。本当に有難かった。これで明日の夜は店の前でミニビアガーデンができるぞ~!
年に数回しか使わない大きな寸胴を食品庫から引っ張り出して、ヒヨコ豆のカレーも大量に作った。パウンドケーキやマフィンやその他のケーキもたくさん焼いたし小豆も煮て美味しいあんこができた。お祭り用の特別メニューを書き出し、ようやく気持ちが祭りモードになっていった。スタッフは交代で全員出勤してくれるけれど、私は二日間ともぶっ通し。でもがんばらなくっちゃ!
明日、明後日と夜の10時まで営業しています。店頭ではミニビアガーデンを夕方から用意します。澤 萃花さんの易占いコーナーもあります。よかったらどうぞお出かけ下さい。

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September 04, 2008

部屋の片付け

P1020483ずっとやりたいと思っていたことがようやくできた。電動ドリルでコンパネの板をつなげて作った棚とカウンターを分解することだ。以前、酒々井のお店で使っていたものだが、そのまま私の本箱として廊下に置いておいた。カウンターはCDなどを乗せるために使っていた。でもかなり大きくて重たくて場所を取るので、思い切って処分することにした。分解してバラバラにすればプリウスにも積み込み捨てに行くことができる。
今日のお休みは朝から絶対にそれをやるぞ~!と気合を入れて?早起きをし即作業開始。板に貼ってあった和紙をはがし、ドリルを反対回しにセットして次々に木ねじを抜き取って行く。解体した板と一緒に処分したいものもあるので、作業は10時までに終わらせて、あとはひたすら荷物の運び込み。店の前に車を止めてあるので、開店前までに終わらせようと必死になって重たい荷物を運び出し、もう汗だく。手足も真っ黒!
かなりの量なので工夫しなければ車の中にうまく入らない。成田市のクリーンセンターに搬入し、帰ってきてからがまた大変。ずっと動かしていなかったので棚の後ろはホコリだらけ。棚に入っていたものはいるものといらないものに分けて、別の収納場所へ移動し、そのあとは大掃除。
2階のフリースペースでは使っていたカウンターがなくなったので広くなった。ついでに今までパソコンを置いていた板もどかして、真ん中にあったテーブルを私のパソコン用の台として使うことにした。3時頃、朝から何も食べていないことに気がつき、自分で作ったパンを焼いて食べ続きを開始。結局、一日中、ずっと肉体労働をしていたことになる。
重たいものを集中して担いだので、すでに腰が痛くなってきた。いつも夢中になると平気で無理なことをやってしまうのは相変わらずだ。今週末はお待夜祭なので、店は夜10時まで営業する。もちろん私は朝から夜までフル稼働。明日は一日、その準備だ。お祭りに向けて体力を残しておかなければならないのに、始る前からこんなに体を酷使してしまったなんて・・・。
でもすっきり片付いた仕事机に向かうのは気分がいい。机が広くなってパソコンも打ちやすくなった。それが今日の一番の収穫かな。

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September 03, 2008

あちこちで稲刈りが・・・

P1020482夕方、松尾の友人の家まで玄米を取りに行ってきた。彼の家では稲刈りが10月半ばと遅めなので、あと一ヶ月は新米が食べられるまで時間がかかりそうだ。それで今回は60キロだけ分けてもらうことにした。
松尾はお米農家さんが多いので、行く途中のあちこちの田んぼでは稲刈りが始まっていた。収穫間際のこうべを垂れた稲穂ほど美しいものはない。金色に光りながら、風に揺られている稲穂の姿は、全ての作物の中で私が一番好きな自然の風景。おそらく日本の里山の原風景でもあるのだと思う。千葉に住んでよかったことの一つに、季節の移ろいを、作物の様子で知ることができるということだ。今、稲刈りの始った田んぼを見ながら、秋が来たのだなあとしみじみ思った。
と言っても昨日の夜から、なんと気温の高いこと。今日は強い陽射しでかなり暑い一日となり、秋など名ばかりになってしまったが、作物は律儀にも実を結び、収穫の時期を迎えている。今日は午前中は暇だったけれど、昼過ぎからパラパラと混み始め、お店を閉めるちょっと前にはおかずが全てなくなってしまった。昨日がまるっきりヒマだったので、忙しくて大変でもお客様が来て下さることが本当に嬉しくありがたいなあと痛感した。

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September 02, 2008

紫イモのケーキ

P1020478昨日の夜から、渋谷の実家に父に会いに行ってきた。ちょうど弟とも時間を待ち合わせしていたので、久しぶりに3人が揃った。8月は行けなったので久しぶりに会った父は今までよりも腰が曲がって、本当に「おじいさん」っぽく?なってしまった。遅くなったので、泊まることにして今日は6時半頃に起きて朝帰り。夜、電車で出かけて、朝、電車で帰ってきてそのまま仕事をするのはかなりこたえるものだ。今まであまり感じなかったけれど、今朝は宗吾参道の駅を降りて、店までの坂道を歩きながら、しみじみそう思った。
しかも千代田線と都営新宿線の乗り換えは後方なのに、うっかり前方の出口に行ってしまった。いつも使っている地下鉄なのに、ぼーっとしていたようだ。ただでさえも離れている乗り換えの改札口を2往復することになり、余計な時間がかかってしまった。それで朝の時間がギリギリになってしまい気持ちも焦っていたせいか、本当に疲れた。これからは朝から仕事のある時は実家に泊まるのはもうやめようと思った。でも帰ってから大急ぎで定食の用意をしたわりにはお客様がいらっしゃらず、なんともヒマな一日となり、本当にガッカリ。宗吾霊堂の周辺も誰一人歩いていないし、かなり疲れていたので、今日は早めに店を閉めることにした。今日は無理せずゆっくり休めということなのかもしれない。
写真はデザート用にお作りした紫イモを生地の中に入れて焼いたケーキも。そのまま明日のデザートにとっておくことにした。

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September 01, 2008

冷凍庫の大掃除

P1020477久しぶりに晴れた。それでも雨が多かったので、湿度が高く一日中ムシムシしていた。土日が忙しかったので、とにかくストックしてあるものがスッカラカン。月曜日はなるべく3人体制で、仕込めるものは仕込んでおきたいと思い、今日は定食の仕込をした後、ストック用のケーキを焼いた。
店の厨房のカウンターの前に置いてある大型の冷凍ストッカーの中をふと見ると、四隅にたっぷり霜がついていた。中のものを全部出して、霜取りをしたいところだが、あいにくそれだけのものを全部、大型冷凍冷蔵庫の方にしまっておけない。とりあえず中味を入れたまま、人工的に霜を取ることにした。方法はとても原始的。マイナスドライバーと金槌を持ってきて、霜のフチを叩いていくというもの。これだと面白いように霜が取れるのだが、固まりのままドサドサ中に落ちてくるので、庫内に霜が残ったままになる。もう帰ろうとしていたヒデコちゃんが見るに見兼ねて、手伝ってくれることになった。掃除が大好きなヒデコちゃんは汚い部分を見過ごすことができない。写真は布巾を片手に笑顔で奮闘中の?ヒデコちゃん。
結局、中のものを瞬間的に全部出すことにした。その後、庫内に落ちている霜の固まりをボールに拾い集め、布巾で中をキレイに拭きとってくれた。このストッカーがどれくらい大きいかと言うと、小さな子供なら二人くらいはすっぽり入ってしまう大きさ。一番下は私たちが手を伸ばしてやっと届くくらいの深さだ。こjこには小麦粉やパン、ナッツ類、レーズン、蓄冷剤、ケーキなどが入れてあるが、中に棚がないので、一番下のものを取り出すのは実は至難の業なのだ。
ヒデコちゃんの助っ人により、すっかり霜が落ちてキレイになった冷凍庫は四隅までたっぷり食材を入れられるようになった。でもいざ中味を戻してみると、なんだか前より狭くなったような気がするのはなぜだろう・・・?

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