« 柿渋染めのクッション | Main | 金木犀 »

October 11, 2008

宗吾霊堂観月会

Dscf3130今日は十三夜。十五夜の月を愛でる習慣は中国から伝わったが、十三夜(旧暦の9月13日)は日本独自の習慣で、平安時代の貴族たちが月を見ながら歌を詠んだのが始まりとされる。「芋名月」と呼ばれる中秋の名月に対して、大豆や栗などを供える十三夜は別名を「豆名月」または「栗名月」とも呼ばれている。
宗吾霊堂では平成14年から、この十三夜の夜に大本坊を解放して観月会を開催している。毎年、ゲストの方をお招きして、大本坊の中でお話や演奏などを聞かせていただけるらしいのだが、私はまだ一度も行ったことがなかった。今年は講談師の宝田錦梅さんをお招きして、「佐倉義民伝」の講談があるという。十三夜の夜に開催される観月会という命名もとっても素敵だし、義民伝の講談も聞いてみたかったので、参加させていただくことにした。
Dscf3128宗吾霊堂にはしょっちゅうお参りしているけれど、大本坊には中々入る機会がない。会場までの道に灯篭が灯されてとてもキレイだった。本坊の中は広い和室に赤い毛氈が敷かれ舞台が作られていた。古い木戸や欄間がとても立派で美しく落ち着いたお部屋だった。
江戸時代に佐倉惣五郎さんが直訴したという歴史的な事実は知っている。でも講談によって、そのいきさつや直訴の直前に妻や子供たちに別れを伝えるために雪の夜にこっそりと家に戻ったことなど、今まで知らなかった惣五郎さんの一面を知ることができた。実際の講談はとても長いもので、全てを語るには何日もかかってしまうそうだ。
そのほんの一部を聞かせていただいただけだが、講談師の語りに引き込まれ時間を忘れてしまった。終わった後、夜空を見上げたら、美しい朧月がぽっかりと浮かんでいた。家路を急ぐ人たちの足元を照らす惣五郎さんの月だ。

|

« 柿渋染めのクッション | Main | 金木犀 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/78167/42755054

Listed below are links to weblogs that reference 宗吾霊堂観月会:

« 柿渋染めのクッション | Main | 金木犀 »