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February 21, 2009

天然酵母のくるみパン

Dscf3718いつも土曜日や日曜日に来て下さるお客様が風楽のパンを気に入ってくださった。それでお帰りの時にいつも「パンがあったら分けて」というお声がかかるようになり、冷凍庫にあるストック用のパンをお分けしていた。グルテンミートのハンバーバーガーやタカキビドックの時に使うパンを、1週間に一度、焼いてストックしているものだ。
でもせっかくなら冷凍していない焼きたてのパンをお渡しできたらと思って、今日、定食の支度が終わってからパンを仕込んだ。もちろんご予約いただいたわけでもないし、今日、いらっしゃるかどうかもわからない。でも焼くだけ焼いておけば自分で食べてもいいと思って、今日はくるみを入れて作ってみた。
結局、そのお客様は来て下さったのだが、仕込み始めたのが遅かったので、焼き上がったのは1時半頃。せっかく焼いたのだが、お食事が終わってお帰りになるまでの間に間に合わなかった。でもその焼きたてを店頭に並べておいたら、いくつか他のお客様が買って帰ってくださった。
時々、パンは売らないの?と聞かれることがあるのだが、ストック作りが精一杯で、とても販売する分まで手が回らない。それにパンに関しては自己流なので、天然酵母のパン屋さんには叶わない。形がちょっといびつになっていたり、中に空気が入って空洞ができてしまったりすることもある。
それでも白神こだま酵母と国産小麦を使ったパンだったらほしいという方もいらっしゃるので、これから時々焼いてみようかな。
もうすぐ70歳になる友達からメールが来た。「97歳の母は今、死の床にいます。今月いっぱい持つかどうか・・・。でも何の苦痛もなく穏やかで静かな最期を迎えられそうです。落ち着いたらゆっくりお会いしたいです・・・」。
知り合った時はもうすぐ還暦という頃だったので、かれこれ10年以上のお付き合いになる。オシャレで本が好きで歌がうまくて、気持ちが若くて優しくて・・・いつも恋の話を一緒にした。私の友達の中では最高齢。だけどちっとも年齢差を感じない大好きなお友達だ。今、97歳のお母様がお元気だった頃は、彼女と一緒に店にいらしてスカーフや指輪を買って下さったこともある。
97歳の母を70歳の娘が自宅で介護している。その断片だけを切り取るととても大変なことのように感じる。もちろん容易なことではないだろう。でも彼女のメールからは静かな時間の流れが伝わってきた。そしてゆっくりとその日を迎えるための心の準備をする時間を経て、むしろ今、とても落ちついているのではないかなと思った。もうじきその日がやってくるだろう。メールを読んで私は悲しみよりもむしろ清々しい気持ちになった。死を軽んじているわけでは決してないけれど、旅立つ人の時間と残された人の時間にちょうど折り合いがついた時、その日が来るのではないかなあと思った。
眠りながら、ふっと逝く。長年暮らし慣れ親しんだ自分の部屋のベッドで。それを静かに見送ることができた時、死そのものも受け容れられるような気がする。

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