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June 30, 2009

エリート情報の取材

Dscf4329地元ではとても定着しているタウン誌エリート情報に佐倉版ができ、私の知り合いが編集を担当していた。それで先日、お食事をしに来て下さった帰りに、7月11日号で安心して食べられる食べ物特集をするから掲載しませんか?というお誘いを受けた。安心・安全をキーワードにそういう活動をしている人たちを一面の読み物で紹介し、二面ではそれぞれの店の広告を兼ねて写真付きで紹介するという企画だ。
7月から古民家の修理を始め、店の移転についてはまだ未定だが、とりあえず8月上旬に自宅部分は引っ越す予定だ。その辺りを含めて紹介していただけたらと思って、取材をお願いすることにした。定食の写真を撮っていただく。私の顔も載せるらしい。久しぶりの広告になる。代金を払うのも大変だけど、暑くなると人出も経るので、ちょうどいい揮発材になるかもしれない。
昨日のお休みは日帰りで長野まで行ってきた。生活クラブ生協で仕事をしていた時の同僚に、仕事をやめて木工職人になった人がいる。彼にも古民家の修復を手伝ってもらおうと思って電話したら、生活クラブの連合会の職員だった人でセルフビルドで家を建てた人がいるよと教えてくれた。やはり早期退職し長野に土地を買ってログハウスを自分で建てたそうだ。
さっそくお電話をしたら、一度、家を見にきませんかと言っていただいた。それで昨日、朝7時に家を出て新宿から高速バスに乗り岡谷まで行ってきた。初めてお会いするのにも拘わらず、お宅に着いたらお昼の用意をしておいてくださって、ご自分で作った野菜がたっぷり並んだランチをご馳走になった。
奥様は私と同じような自然食のお店を10年以上やっていらしたこともあり、今はお庭で花やハーブをたくさん育てていらっしゃる。食事の後はサンデッキに出てお茶を飲みながらのどかな時間を過ごさせていただいた。
ご自分のログハウスは、目下、息子さんたちも住めるように増築中。ご自身の家の他、お友達の家も5件ほど建てるのをお手伝いされたそうだ。大工さんではないけれど、家を建てるのに必要なことはほぼ一通りできるとのこと。とても気さくで肩の力が抜けた優しい感じの方だったので、私も楽しくお話させていただいた。
それで無謀ながら古民家の修復をお手伝いいただけないかとお願いしたら、快く引き受けてくださり、とりあえず7月から週末は毎週泊りがけで通ってくださることになった。さらに千葉周辺のお友達にも声をかけてくださるとのこと。とても心強い。
ご自身のログハウスも仲間たちに声をかけながら完成させたという経験があるので、大勢の中で音頭を取りながら作業をすすめて行くことに慣れていらっしゃるようだ。彼に舵取りをお任せしながら、私は日程に合わせて手伝ってくださる方を探していけばいいのだと思ったら、ちょっと気持ちが楽になった。とりあえず私は引越の準備をしながら古民家と店を行ったりきたりの毎日になりそうだ。

*明日から店の営業時間を土日とご予約いただいた日以外は2時半までとさせていただきます。
*大工仕事のできる方、助っ人になっていただけませんか?
7月中の金曜日から月曜日にかけて(日程はその週ごとに変わりますが)、お手伝いいただける方、ご連絡いただけたら嬉しいです。

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June 28, 2009

紫陽花満開!

Dscf4316暑くて蒸した日が続いていたが、午後からの雨で再び涼しくなってきた。宗吾霊堂の紫陽花が満開を迎えている。紫陽花まつり期間中の日曜日だったので、今日も混むかなあと思っていたのだが、午後からは雨が降り出し、人出もそれほど多くはなかった。梅雨時のイベントはお天気がはっきりしないので、何をやるにしてもお天気次第ということで、観光協会の方たちも空とにらめっこだろう。
たくさん定食のおかずをご用意して、大勢の方がいらしても大丈夫なように準備をしていたのだが、結局、今日は忙しくならなかった。日中に店から抜け出し、宗吾霊堂へお参りに。午前中はまだ雨が降っていなかったので、境内にもたくさんの人が来ていた。
ブログに古民家が借りられることになったと書いたら、読んでくださった方が次々にご来店されて、「よかったですね」「おめでとうございます」と声をかけてくださった。たくさんの方たちがブログを読んでくださっているので、私の動向?もおわかりになっている。自分で書いたのだからもちろんお読みになった方には一目瞭然・・・ということはわかっているけれど、引っ越す前からいろいろな方が私の引越についてご存知だというのがとても不思議に感じる。
これから一ヶ月かけて修復作業を行う予定だが、その都度、経過はブログにアップしていくつもりだ。たくさんの方が遊びに来ていただけるような場所にしていきたいと思っている。

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メロンゼリー

Dscf4310いただきもののメロンが完熟して、柔らかくなってしまった。思い切って中味をスプーンですくい取り、全てミキサーにかけてペースト状にした。そこにゼラチンと砂糖とレモンを加え、今日のデザートはメロンゼリーに。
レモンを加えたのは、メロンの甘ったるさを少し引き締めようと思ったのだが、出来上がったゼリーはそれでもかなり甘かった。
私は昔からメロンとスイカが苦手なので、丸々と大きいものだと食べきれない。子供たちが小さかった頃は喜んで食べていたので、あっという間になくなってしまったが、今ではそれほど食べなくなった。でもこの時期はメロンをとても多くみかけるし、スイカもそろそろ出揃ってきた。それに伴いいただきものも増えてくる。そういう時はそのまま食べずにせっせとデザートに加工して、美味しくいただくことにしている。
夕方、以前、パソコンを教えて下さった方がお店にいらした。かつて一流会社のSEをやっていたのだが、その後、音楽をやるために退職し、音楽活動の合間に、パソコン指導などをされていた。私はその時、お世話になった生徒の一人だ。当時、ほとんどやっている人のいないブログの立ち上げ方を教えていただいた。
その後、茨城に移って、有機農業を始めたとメールでお知らせいただいたのだが、久しぶりにお会いしたら、すっかり農家さんの顔になっていたので驚いた。ご自身で作った大根をたくさんお土産にいただいた。
ご飯を食べながら、食べ物やマクロのこと、農業をやる日々で感じていることなどをあれこれ楽しくお話し(まさか彼とこんな話題を共有できるなんて夢にも思わなかった!)気が付けば12時近くになっていた。あんまり話が面白くて時計を見るのを忘れていたのだが、話し始めて、かれこれ8時間が経過していた。ああ大変~。明日も仕事だ~!!

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June 26, 2009

真夏日!

朝、起きた時にはそれほど暑さを感じなかったので、七分袖の黒いブラウスとバティックのロングスカートを着て店に行った。お茶を沸かし、圧力鍋を火にかけ玄米を炊いているうちに、汗が出てきた。いよいよ我慢できなくなって着替えに帰った。あんまり暑かったので裸足になって、ノースリーブのワンピースで店に戻ったら、チエコさんに「いきなりですね~」と驚かれたが、まさにいきなり真夏のスタイルに変身。こんなに暑くなるとは思わなかったが、さらに今日はタルト台を焼いたり、クッキーやマクロケーキなどを焼いていたので、厨房の中はオーブンからの熱気も重なってとにかく一日中、暑かった。
暑いと食べたくなるものがある。毎年、夏の定番メニューにもなっているナスの揚げ浸し。さっと素揚げしたナスを八方出汁を割ったものに生姜の擦りおろしを加えて漬け込んだもの。一緒に合わせる野菜はカボチャやピーマン、ズッキーニ、インゲンなど、いずれもさっと素揚げし、よく油を切ってから漬け込むのがコツだ。アツアツのままでもいいけれど、冷やして食べるのもまたとても美味しい。
Dscf4303店が終わってから買い物へ。夕方だというのに、真昼と同じくらい陽射しが強く、日焼け止めクリームくらい塗らないとかなり焼けてしまいそうだった。まだしばらくは梅雨が続くのだろうけれど、中休みとなるともう真夏日だ。
マイケルジャクソンが亡くなった。50歳だという。同世代なので、その死はあまりに突然で早すぎた。私はファンではないので、彼のことは詳しく知らないけれど、たまに見かける彼の写真からは幸せなオーラが全く感じられなかった。生まれた時から天才だったのだろう。スーパースターになってからは、巨額の富を得て、欲しいものは何でも手に入った。でも彼の人生はきっと幸せではなかったのだろう。いくつものスキャンダルや不健康説。いつも彼の回りには怪しい噂が絶えなかった。それも名前を売るための一つの戦略だったのかもしれないが、おそらくその頃には自分の言葉で何かを語ったり、行きたい場所に行ったり、好きな音楽をやったりする自由はなくなっていたのだと思う。
人間にとって幸せって何だろう?といつも考えている。もっと言うなら、自分にとっての幸せの基準はどこにあるのかということをいつも明確にしておきたいと思う。死んでからようやく解放されて自由になった・・・なんて人生ではあまりにも悲しい。

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June 25, 2009

ピーマンのモチキビはさみ揚げ

Dscf4293今日はとても忙しかった。25日だということもあるのだが、朝から忙しくなるような予感がしていた。開店前にもお客様がいらしたので、「お茶だけでしたら大丈夫ですよ」とお答えしたら、「11時になれば定食が食べられるんですね。それなら少し時間をつぶしてからまた来ます」といったんお店から出ていかれた。その後、待ってましたとばかりに11時ちょうどに再来店。定食をご注文いただいた。
その後も次々にお客様がいらっしゃり、途中で定食のおかずだけなくなってしまった。いつもならすぐに何か作って補充するのだが、今日は忙しくてそれもできなかった。結局、その後にいらした方にはおかずが一品少ない定食を値引きしてお出しした。本当に何もかもスッカラカン!3時頃にアリミちゃんが帰った後も、5組ほどお茶のお客様がいらして、一人でアタフタ対応しさせていただいた。でもこんな忙しいのは久しぶりなので嬉しかった。
夕方はオーガニックのお店をいつか開きたいという方が見学にいらしたので、喫茶の対応をしながら6時半頃までいろいろお話をさせていただいた。何か新しいことにチャレンジする時は、誰の心の中にも不安や恐怖がある。だけど、今、目の前に起きている出来事は、きっとそんな自分の中のネガティブな気持ちに整理をつけ、次に進むための練習問題みたいなものなんじゃないの?と私も自分に言い聞かせるようなつもりでお伝えした。
そして何事もそうなのだが、思っていることを言葉にして書いてみることをオススメした。夢マップじゃないけれど、自分の名前を真ん中に書いて、やりたいことを分野別に四方八方に向けてどんどん書き出してみる。できるできないは別にして、とにかくやりたいことを書きながら、関連する部分をつなげていくと、いつのまにか枝葉のように広がった一本の樹ができていく。その樹が出来上がる頃には自分のやりたいコトのイメージが今よりも明確になっているはずだ。イメージが現実を作り出す。だからイメージが明確になったものは必ず実現できると思っている。
私も何度も今まで新しいことを形にして行く時にそんな殴り書きをしてきた。頭の中のイメージを言語化する作業。そしてイメージをよりクリアにしていく方法の一つだ。
私も今、同様の方法で古民家での生活設計の枝葉をあちこちにのばし続けている。こんなにいっぱい、今世の残り時間で本当にできるのかなあ?と半ば呆れつつも、夢は多い方がワクワクしながら生きていけるから、私はひたすら思いをつなげ続けている。
*今日は忙しくて写真を撮るヒマがなかったので、写真は昨日作ったピーマンのモチキビはさみ揚げ。

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June 24, 2009

山桃ゼリー

Dscf4300友達が山桃をたっぷり摘んできて、ジャムを作ってくれた。去年は私も手伝いに行って一緒に作ったのだが、今年は私が行けなかったので、出来上がったジャムだけを分けてもらった。パンにつけたりヨーグルトに入れたりして美味しく食べているのだが、今日はそのジャムを使ってデザートのゼリーを作った。
水でのばすとちょっと薄くなってしまうため、砂糖とレモンを加えて味を整えた。種だけを取り除いて、山桃の中の繊維もそのままジャムになっているので、もちろんゼリーも漉さずにそのままの状態で使った。だからゼリーでも口当たりがツルンとしていない。むしろ山桃のプツプツ感が残っている感じのゼリーだ。色は何とも言えずキレイな紫だった。
昨日、古民家をお借りすることについて、正式に契約を結んだ。8月上旬には引っ越せるよう、これから一ヶ月かけて修復に取り掛かる。と言ってもお金がないので、全て手作業でとりあえず穴や隙間を塞ぐ程度。住みながら少しずつ自分らしい場所にしていけたらと思っている。
今日の夕方は今借りている店の大家さんが来て下さって、今後のことについてあれこれご相談させていただいた。賃貸業もやっていらっしゃるが、飲食店の経営もされているので、この世界のことはとても詳しい。これから先、私も店をどうしていったらいいものかと、今、いろいろなことを考えている。自分の人生にとっても大きな過渡期だ。でも調理の仕事は私にとって天職。こんなにクリエイティブで精神性を高めてくれる仕事は他にない。形を変えていくにせよ、このままのスタイルで行くにせよ、私は美味しいご飯をいつも作っていたいと思う。

*昨日のブログ、同じものを2本アップしてしまったので、一つを削除したら両方とも消えてしまったので、再度お伝えします。
当分の間、私が古民家と店を行ったりきたりするため、7月より平日の営業時間を11時から2時半までとさせていただきます(ラストーダーは2時)。なお土日祝日については今までどおり4時までとさせていただきますのでご了承ください。

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June 23, 2009

古民家との出会い

Dscf4273
ようやく見つけた古民家。これから修復して夏には引っ越す予定です。

*アップした記事を間違って削除してしまいました。ごめんなさい。

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June 21, 2009

新じゃがとヤングコーンのサラダ

Dscf4289昨日の夜からかなり雨が激しく降ったようだ。2時過ぎにようやくウトウトし、その後は爆睡していたので雨音にも気が付かなかった。窓を開けっぱなしにして寝ていたので、朝、起きたらまたしても台所に湖ができていた。朝からバスタオルで水を拭き取り一仕事。
この土日は忙しくなると見込んでいたのだが、宗吾霊堂の紫陽花まつりもあいにくの雨で残念だ。だけど雨の中で咲いている紫陽花はしっとりとしていてとてもキレイ。晴れている時に見る紫陽花よりもずっと美しいけれど、でもカサをさしてわざわざ紫陽花を見に来る人も少ないだろう。
今日の定食に作ったジャガイモとヤングコーンのサラダ。セロリ、パセリ、玉ねぎ、そして彩りに紫玉ねぎも加えた。人参を入れるかどうか迷ったけれど、紫玉ねぎの色がとてもきいている。
ヤングコーンもジャガイモもセロリも紫玉ねぎも近くの農家さんや知り合いから無農薬で作っているものをいただいた。今、畑にはたくさんの実りがある。自分で作れたらもっと嬉しいし、美味しさも増すだろう。そんな日が来ることを夢見て、毎日やらなければならないことをちゃんとしていこう。

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June 20, 2009

ヒエコロッケ

Dscf4247最近、ヒエに凝っている。風楽で使っているのは黒蒸しヒエと言って、脱穀する前に一度、蒸したものだ。ヒエの外皮は固いので、そのまま脱穀すると、ただでさえ小さな中味が一緒に割れてしまって、歩留まりが悪くなる。それで一度蒸してから脱穀しているのだ。それにより色は黒くなるが、中味が割れず多く残せるそうだ。
ヒエを炊く時、ジャガイモを加えて一緒に炊くと相乗効果なのかとても美味しくなる。単体で炊くと、どちらかと言うとボソボソしがちなヒエだが、ジャガイモを加えることでホクホクになるのだ。このところ、ヒエを何度か炊く機会があり、その炊き上がりの美味しさを実感している。
今日は2階でhanaさんたちによるヒーリングがあったり、紫陽花を見にいらした方たちが店に寄ってくださったり、とにかく出たり入ったりの多い一日だった。定食もたくさんご注文をいただいたが、3人体制だったので、スムーズに対応させていただくことができた。
夕方からは10人ほどの方たちと料理教室。そこでもヒエのコロッケをお作りして皆さんと一緒にいただいた。結局、今日は朝から夜まで長丁場の仕事となった。ああ疲れた~とそのまま家に帰りたかったのだが、その後、知り合いが店に来て、いろいろなことを打ち合わせしなければならず、だんだん頭が回らなくなってきた。またまた私の前に難問が降って来た。さあどうしたらいいのだろう?と考えてみたのだが、すぐに答えは見つからない。
明日もまた忙しくなりそうだ。こんな忙しさの中で果たしてその答えが見出せるのかどうか・・・よくわからない。だけど、日々やらねばならないことが山積みなので、まずはそれを一つ一つ片付けていくしかないだろう。
今日の料理教室はとても楽しかったが、せっかく作ったお料理も慌しくて写真を撮るのを忘れてしまった。写真は先日の料理教室で作ったお惣菜。

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June 19, 2009

大豆タンパクのマリネ

Dscf4283梅雨の合間にお天気のいい日があるのは嬉しいけれど、かなり蒸し暑くなる。こういう時はさっぱりしたものが食べたい。風楽でも人気素材の定番、大豆タンパクはいつも大活躍してくれるが、ネギソースやトマトソースなどをかけてお出しする場合が多い。今日はにんにく醤油で下味をつけた大豆タンパクをから揚げし、上からマリネ野菜をかけることにした。
マリネは新玉ねぎ、ピーマン、人参、パセリをオリーブオイルと梅酢、マスタードなどで作ったマリネ液に漬け込んだ。いままでにない大豆タンパクの美味しさを発見。サラダ感覚でモリモリ食べられるのだ。
それと最近、気が付いたことがある。今までは大豆タンパクに片栗粉をつけてから揚げにしていたのだが、この前、たまたま片栗粉を切らしたので、上新粉を使って揚げることにした。上新粉を大豆タンパクにまぶした時、いつもと感じが違うなあと思った。さらっとしていて必要以上にくっつかないのだ。揚げてからも様子が違った。衣の部分が少ないので、揚がり具合がキレイで美味しいのだ。
いつも使っている素材でも合わせるものを変えていくことで、まだまだ味の変化が楽しめそうだ。
今日は太宰治の生誕100年の桜桃忌。今年は雑誌やメディアなどあちこちで太宰100年の特集を組んでいる。本を整理しながら昔買った太宰の文庫本を開いてみた。正直、20代の頃は読んでもよくわからなかった。人間としての弱さをさらけ出しているとよく言われるが、私は太宰が弱いだけの人にはどうしても思えない。むしろとても頭のいい人だから、人間同士の力関係を瞬時に見抜き、弱さをさらけ出すことさえも武器にしているなと思った。
小説はどのように読んでもその人の自由だから、何に共感するかは全く人それぞれなのだろうけれど、改めて今、読み返してみたら果たして自分はどう感じるだろうか。そう思って太宰の文庫本を棚から数冊、抜いておいた。
私の本箱には文庫本の奥行きと高さに合わせて作った棚があるので、読んだ本はすぐにわかるように作家別に集め並べてあるのだ。最近、本を少しずつ処分しているので、文庫本もまた整理しようと思ったのだが、太宰の棚で早くもつまづいてしまった。ああ本を整理するのって前途多難・・・。

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June 18, 2009

久しぶりの健康診断

Dsc07803今日はあいりん堂さんのお弁当の配達の日。今日は配達した後、そのまま成田市の集団診断に行くので早く店を出る予定だった。それで7時半頃から準備を始めとりあえず10時には仕上げられるように段取りをする。
久しぶりの健康診断だ。かれこれ5年以上受けていない。そろそろ体にもガタが来ているかもしれないので、いろいろ受診できる日程を選び、保健センターへ。毎回集団検診は種類別に様々な会場で行われているのだが、今日はその全てが受診できる日とあって、ものすごい人出だった。11時が午前の部の締め切り時間だったのだが、お弁当を配達してから駆け込んだので私が到着したのは11時ちょっと前。
それでも後から後から人が来て、子宮がん検診の列には100人くらい並んでいた。立ちながら待ち続けて1時間半後にようやく受診。その後、生まれて初めてのマンモグラフィーを経験した。立ったままおっぱいを板と板の間にはさみ、ギューっと圧力をかけて平面?にしたものを撮影する。思わず「痛いっ!」と叫んでしまった。ここまで挟み込めばシコリも見逃されないだろう。
その後は骨密度検査というのを初めて受けた。お医者さんから「カワバタさんはスゴイ丈夫な骨だねえ~」と感心された。なんと骨密度(カルシウム量)は0.760(g/c㎡)でこれは50歳の女性の平均骨密度と比較すると126%相当だとか。若年成人と比べても118%に及ぶ数値だ。保健婦さんに「牛乳をたくさん飲んでいるんですね」と聞かれて「いいえ」。「じゃお魚をよく食べるとか?」「いいえ」。と答えて驚かれた。何しろ30代をピークに骨密度は下がっていくそうなのだ。別に骨を丈夫にしようなんて意識したことはないのだが、大豆をよく食べているのがよかったのかもしれない。ちょっと嬉しい。
それからこれも生まれて2度目の胃がん検診。吐きそうになりながらバリウムを飲んだ。何しろ昨日の夜9時から飲まず食わずで立ったまま順番を待っていたのだ。回りの人たちは「まだかしらねえ」「こんな状態で血圧を計ったら絶対に高くなっちゃうわ・・・」と文句タラタラ。あまりの受診者の多さに職員も対応しきれていない様子だった。
全ての検診が終わったら3時になっていた。もっと早く終わると思っていたので、実はその後に予定があったのだが、間に合わなくなり電話でお断りすることになってしまった。
健康な私でさえ、今日の集団検診はかなり疲れた。人が多くて椅子の数も足りないし、時間は長いし、ご高齢の方や体のご不自由な方にとってはかなりハードだっただろう。それでもこれだけのことを市が負担し無料でやってもらえるのだからありがたいと言えばありがたい制度だ。自営業だと会社で行う検診などを受診することもできず、商工会議所の検診だって補助があるとは言え有料なのだ。
本当に一日、検診に振り回されてしまったけれど、自分の体の状態を客観的に見るために、やっぱり時々は受けようと思った。それにしても集団検診って何て大変なんだろう。こんなに疲れるなんて・・・!

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June 17, 2009

今日はパン教室~ぶどう酵母で作るパン~

Dscf4266今日はパン教室の日。今回は白神こだま酵母を使わずにレーズンで起こした酵母を使ってパンを焼いた。講師の高田さんが種起こしの段階から、一次種、二次種と、工程に分けて酵母を用意してくれたので、とてもわかりやすかった。また同じ生地で、フランスパンのようなハード系のパンと、しっとりとしたプチパン、バターを入れたパンなど種類の違うパンを作ってくれたので、いろいろな味を楽しむことができた。先月、先々月と私の都合がつかずにチエコさんにお願いしたので、私にとってもパン教室は久しぶりのことだ。だから久しぶりにパン教室で焼きたてパンを食べたのだが、とても美味しかった。私もいつもお店用のパンを焼いているけれど、高田さんはさすがパン教室の講師歴が長いだけあって、本当にレパートリーが多い。
今日の参加者は3名と少なかったのだが、初めて参加された方が何を見ても感激し声を上げながら喜んでくださったので、とても賑やかだった。まるで大勢の参加者がいたみたいな?パン教室となった。高田さんも「○○さんは先生を喜ばすのがとても上手だから、教えがいがあるわねえ~」と嬉しそう。厨房で夕食の準備をしていた私にまでその雰囲気は伝わってきた。夕食は粒ソバ入りトマトスープ、タカキビのハンバーグ、ヒジキのサラダ、ほうれん草と昆布の和え物。ちなみに来月は22日(水)でピタパンを作る予定。Dscf4269
明日はあいりん堂さんのお弁当の配達だ。いつもパン教室とお弁当の日程は前後するので、この辺りは仕事がたてこむ。先週の土曜日から、昼の仕事以外に夜もずっといろいろな用事が重なって忙しい。でも忙しくなればなるほど私は本を読みたくなる。明日は時間を見つけて絶対に図書館に行かなくちゃ。

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June 15, 2009

内輪の料理教室

Dscf4250東金の方に住んでいらっしゃるお客様が、ご病気になったのを機に、動物性のものを摂らない食生活に変えていかれたそうだ。それで何人かでお店にいらっしゃるので、お料理を教えていただけないかという問い合わせがあった。私でよかったら喜んでとお受けしたのが先週のこと。あっという間にお友達にお声をかけて下さり、なんと1週間もしないうちに料理教室を開催することになった。急なことだったにも関わらず、4人のお友達と一緒にお店に来て下さった。
全部で5人の方のためのプライベート?料理教室。メニューはタカキビのハンバーグ、ごま豆腐、重ね煮のキンピラ、粒ソバの野菜リゾット。皆さん、マクロビオティックには興味があっても、やはり手軽に肉を使うお食事が生活の中心になっているようで、野菜中心のお料理をとても喜んでくださった。またとても熱心に説明を聞いてくださり、質問も活発だった。
今までの料理教室だと必ず私の他にお手伝いのスタッフをお願いするのだが、今日は私一人。説明しながら料理を作り、洗いものをして・・・何度も厨房とフロアを行ったり来たりしながらだったが、無事に終えることができた。
一番嬉しかったのはこういうお食事をあまり食べていらっしゃらない方たちが、とても美味しかったと喜んで下さったこと。主婦にとってご家庭で野菜たっぷりのお食事を作り続けるのはかなり大変なことのようだ。8時半過ぎまで食事をしながらあれこれお話もした。さっそく作ってみるわと、白ゴマペーストと葛粉、粒ソバなどをそれぞれの方が買ってお帰りになった。
店を閉めてから料理教室をするには、そのための準備を営業時間中にやらなければならない。混んだ時などは時間が取れなくて大変なのだが、幸い?最近はそれほど大忙しという日はあまりない。今日もランチタイムがおわってから、落ちついて準備ができた(いいんだか悪いんだか・・・?)。
皆さんの目の前でご飯を作って、一緒にお話しながらご飯をいただくスタイルって面白いなあと思った(だけど目の前で失敗はできないからけっこう緊張もするのだが)。またこういう機会があったら、やらせていただこうと思う。

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June 14, 2009

宗吾霊堂の紫陽花まつり始る

Dscf4239降りそうだったがなんとか夕方まではお天気がもった。宗吾霊堂では今日から紫陽花まつりが始った。期間中の日曜日は、お茶会や琴、二胡などの演奏や農産物の直売などが行われている。朝は駐車場に車がいっぱいだったので、きっと混むだろうなあと思っていたのだが、それほど忙しくはならなかった。でも遅い時間になってから定食をご注文される方が何組かいらしたので、閉店間際になってからバタバタしてしまった。
日中、宗吾霊堂の境内に行ってみた。本堂の奥に紫陽花並木があり、ほぼ8分咲きというところか。でも紫陽花の満開ってどの程度を言うのか実際のところよくわからない。紫陽花は成田市の花である。宗吾霊堂を紫陽花寺にしようと、2002年、佐倉惣五郎の生誕350年を機に紫陽花の植樹を始めた。私はその当初から小さな紫陽花を見てきたので、年々紫陽花が育って花が増えていくのがよくわかる。
写真は柏葉紫陽花。1000株以上、植えられているそうだ。なぜ柏葉紫陽花というのか葉っぱを見れば一目瞭然。まさに柏の葉にそっくりなのだ。花は白だけだったが、白い色がとても濃厚で、花は横向きに枝を伸ばして咲いている。このままブーケにしたくなるような花だった。
今日は廃品回収の日。今回、思い切って児童書や絵本などを半分くらい処分することにしたので、出すものがかなりの量になってしまった。あんまり多くて重いので回収場所まで運ばず、7時頃、店の前に並べておいた。それだけでもかなりの仕事だった。それにパンのご注文もいただいたので、その後、早めに店に出て強力粉1キロ分を仕込んだ。そして生おからがあったので、デザート用のおからクッキーを焼いた。そんな仕事が定食の支度以外にあったので、すごく忙しくて慌しい朝になってしまった。

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June 13, 2009

紫陽花

Dscf4202お客さまからいただいた紫陽花の写真を撮った。何枚か撮ったのだが、アップにして接写してみたら、とても幻想的な?写真になった。紫陽花って、こんなに美しかったんだなあと改めて思った。同じ花の写真でも撮影する角度や光線によって全然違うものになってしまうから面白い。明日から7月5日(日)まで宗吾霊堂紫陽花まつり。毎週日曜日にはお茶会や農産物の直売、琴や二胡などの演奏なども行われるとのこと。当分の間、日曜日は忙しくなりそうだ。ガンバロウ!
今朝は開店早々お客様が来て下さり、その後も次々にお客様が続いたので、一気に店内が暑くなり、今年初めてエアコンをつけた。でも厨房はとっても蒸し暑かった~。オーダーを全部、出し終えてから、ああ忙しかったね~とふと時計を見たらまだ12時半。いつもなら「お客さん来るのが遅いねえ~」なんて賄いを食べながら話している時間帯だ。そして一番お客様で混み合う1時半から2時半頃が逆に一番ヒマな時間になってしまった。
夕方、おかげさま農場の直売所に野菜を買いに行った帰りに、高柳さんの田んぼへ寄ってきた。田んぼの雑草を食べてくれるアイガモがハクビシンか何かに一夜にしてやられてしまったそうだ。「横着したらダメだな」と言いながら一人で田んぼにネットを張っていた。田んぼの畦道に一緒に座って、持っていった麦茶とチーズケーキを食べながら、しばらくの間、お話をした。
最近、高柳さんの畑にも行く時間がなくなってしまって、中々ゆっくりお話することができなかった。久しぶりにお会いするので、お話ししたいことがいっぱいあった私の方が一方的に喋りまくって珍しく高柳さんは静かに?聞いて下さった。「川端さんよぉ、難しいことは考えないでさ、やりたいようにやればいいんじゃないの?何でも学びだよ」と高柳さん。お話しているうちに高柳さんの横顔がお地蔵さんのように見えてきた。年をとって白髪と皺が増えて、いいお顔になってきた。少しはまあるくなった?のかな。まるでいろいろなことを悟った高柳さんの隣りで、私が一人で禅問答をしていた?みたい。運転しながら、もしかしたら私は田んぼの横にいるお地蔵さんとお話していたのかもしれないなあ・・・なんて思いながら帰ってきた。

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June 12, 2009

ぐるっと千葉の取材~しめじと新玉ねぎ~

Dscf4219久しぶりのいい天気。朝、5時に目が覚めてしまったので、窓を開け、お天気を見てこれはヨガ日和だなあと思い、今朝は屋上で朝ヨガ。太陽が昇ってくるのに合わせてアサナをした。最近では面倒がって屋上に出ず自分の部屋の畳の上でちまちまと?ヨガをすることが多かったが、お日様に合わせて行うのはなんとも気持ちのいいもの。晴れていたら億劫がらずになるべく屋上に出ることにしようと思った。その方がずっと深く呼吸できそうだ。
でも日中は温度と同時に湿度も上がり、かなりムシムシしてしまった。今日は忙しかったので厨房の中では汗をかきながら仕事をした。昨日も一昨日も店はガラガラだったので、今日くらい少しは忙しくなってくれないと困る。
夕方は「ぐるっと千葉」の取材。再来年用に使うレシピを前倒しにして今のうちに撮影する予定だ。今日は新玉ねぎとしめじがテーマ。突然、昨日になって今日取材することが決まったので、昨日行った下田農産物直売所で買ってきた野菜の中から使えそうなものを選んだ。これからの一年は今まで使ったことのない野菜を順不同で撮影していくので、徐々に選べる野菜の範囲が狭まってきて大変だ。
新玉ねぎでは風楽の定番テンペのマリネを。しめじでは今日の定食でもお出ししたグルテンミートカツのしめじ&粒そばあんかけを作った。ぐるっと千葉のお二人とも、初めて食べるテンペに興味津々。マリネにしてお出ししたら、納豆よりもいけるかも・・・?と気に入っていただけたようだ。

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June 11, 2009

下田農業ふれあい館へ

Dscf4207千葉まで厨房の道具を見に行く用事があったので、帰りに若葉区にある下田農業ふれあい館内にあるレストランへ行ってきた。直売所は野菜の種類がとても多く、千葉エコ農産物なども並んでいたので、たくさん買ってきた。
千葉市民ゴルフ場に隣接し、昨年秋にオープンしたばり。農業従事者の高齢化、後継者不足で管理が行き届かなくなった農地を保全したり、体験農業を通して都市住民と交流し、農業振興、地域の活性化を目指そうとする千葉市の「いずみグリーンビレッジ事業」計画の一環だという。
その中にある薬膳レストラン「澪」では地元農産物を使って、農家のおばちゃんたちが手作りしたお料理がたくさん並んでいた。ランチタイム時だったせいもあって、席はほとんど埋まっており、とても人気があるようだ。ランチはビュッフェ方式になっていて、ドリンク付き。写真はデザートの人参ゼリーと杏仁豆腐と味噌まんじゅう。
「薬膳」というネーミングに惹かれて入ったのだが、ミートソースやコロッケ、カレー、マーボー豆腐など、ごく普通のメニューが多く、個人的には薬膳レストランと呼ぶよりも農家レストランと呼ぶ方がしっくりくる感じ。テーブル上のメニューには使われている野菜の効用が書かれていたので、野菜自体の薬効なども含めて広義に薬膳と解釈しているのだろう。
周辺に農家さんが多いせいか、とにかく野菜の量も数もとても豊富。これだけ材料が身近にあれば、作り甲斐があるだろうなあ~と羨ましくなった。
私はあまりたくさんの量を食べられないので、肉の入っていない野菜料理だけをほんの一口ずつ取り分けていただいたが、本当にお母さんたちの手作りなんだなあというお料理だった。
目的だった厨房屋さんの方では、最近、つぶれる飲食店が多いから、今、中古の厨房機器は掘り出し物が多いんですよ・・・なんて話を聞いてきたばかり。かたや姿を消していく飲食店があり、かたや大勢の人で賑わう飲食店があちこちに出現している。その中でも農家レストランは軒並み人気があるようだ。やはり誰がどこで作ったのかわかるものを食べたい、美味しい野菜を食べたい・・・という消費者が増えてきたのだと思う。もっともそれは人として当然の欲求だ。今までその背景がわからないものばかりがいかに世の中に蔓延していたことか・・・確実に時代は変わっていっている。

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June 10, 2009

新じゃがの肉じゃが

Dscf4206農家さんから無農薬の新じゃがをいただいた。トウヤというホクホクとして甘いじゃがいもだ。掘りたてなので水分も多い。皮つきのまま肉じゃが風にした。タンパク源はグルテンミートのブロックを竜田揚げにして添えた。成田の周辺地域で新じゃがが堀り終えると、入梅の日も間近となる。
今日は降りそうで降らなかった。お客様がとても少ない一日だったので、ちょうど午前中にいらした知り合いのお客様のお席に行っていろいろお話させていただいた。そのお客様はつい最近、大病をされたとのこと。でも病気になったことをきっかけに、今までの仕事の仕方や食生活を見つめ治す機会を得ることができてよかったと話されていた。
病気って何だろうといつも考える。確かに病気になるよりも健康でいたいと誰もが願っている。だけど病気は一つのシグナルだ。何かを見つめ直すためのきっかけになる。このままの生活を続けていたら体が持たないぞ!・・・という直前になって、ようやく人は今までの生活を改める。病気になることはつらいことだけど、ある意味、ダメになる前に見直すきっかけができたのでラッキーだったとも言えよう。
そう思うことができた時、人は変わる。そして何気ない日常の営みや健康のありがたさを痛感するのだと思う。今日、そんなお話をさせていただいた。
体が丈夫なので、今のところ私はおかげさまで元気に過ごしているけれど、体はいつどうなるかわからない。自分の身一つを自分で養っていかなければならないので、私も病気に対する不安は大きい。自営業の主が倒れたら、それこそその日から収入が途絶えてしまう。貯金もないその日暮らしなので、そうなったらどうしよう?なんて時々考えてしまうこともあるのだが、でも心配の種を撒いても何も実らない。
むしろ、いつも明るく笑いながら、生かされていることに感謝して、やりたいことを楽しくやって生きていることの方がずっと精神衛生上もいいだろう。今日もご飯を美味しくいただけた。お客様との会話から健康であることの幸せを実感し、夕方来た友達ともゆっくり話すことができた。お店を閉め一日の仕事を終えて、自分の部屋に戻る時、今日という日がどんな一日だったのかをふり返り感謝する。そんな穏やかな毎日が淡々と続いていくことが、今の私は何よりも嬉しい。

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June 09, 2009

大豆タンパクとヤングコーンのトマト炒め

Dscf4197昨日、知り合いの農家さんから間引きしたヤングコーンをどっさりといただいた。とうもろこしを育てる時、一本の実が大きくなるよう、下の方に出てきた小さな脇枝は落としてしまう。まだ未熟で成長していない小さなとうもろこし。それがヤングコーンだ。大きく育っていないので普通のとうもろこしのように芯はなく丸ごと全て食べられる。ボキンと折ってその場で食べると生でも食べられるほどみずみずしい。でもそれを集めて出荷するほどこの時期の農家さんはヒマではないので、ほとんどのヤングコーンはとうもろこし畑でそのまま土に還る。
それをわざわざ袋に入れて持ってきてくださった。小さくてもヒゲがあったり幾重にも皮があったり、赤ちゃんとは言え、イッチョ前にしっかりとゴミが出る。大きな袋2袋分、いただいたのだが、実際に食べられるヤングコーンは小さなボールいっぱいにも満たないほどだ。時間をかけて中味を出したわりには、たった一回の定食で使い切ってしまうほどの量だったが、この季節だけしか食べられないヤングコーンは私にとってはとても貴重品。美味しくいただこうと思った。
今日はそのヤングコーンを使って大豆タンパクのトマトソース炒めにした。にんにく醤油で下味をつけた大豆タンパクに上新粉をつけてカラリと揚げる。その間にスライスニンニクを油で炒めて香りを出し、ヤングコーンを加え、最後にトマトソースで味をつける。そこに揚げたての大豆タンパクを加えて一緒に炒めて出来上がり。今日は洋風に上からパセリのみじん切りを振り掛けた。
まだ青くて若いヤングコーンはとても柔らかく独特の歯ごたえがある。皮をむいていると、小さな実一つ一つからヒゲが伸びているのがわかってとても可愛らしい。
今日はお客様が12時から1時に集中して来て下さったので久々に大忙し。厨房の中はずっと火を使っていたので、暑くて蒸して大変だった。チエコさんと二人でパキパキと動いていたのだが、店を閉める頃になって、珍しくドーッと疲れてしまった。この湿度のせいだろうか。

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June 08, 2009

アボカドをスィーツに

Dscf4190果物の中でもっとも栄養があると言われているアボカドを何とかマクロスィーツに利用できないかなと本を見ていたら、ココアと合わせて寒天で固めるショコラのレシピが載っていた。ナッツを油が出るくらいのペースト状にして、そこに種を取ったアボカドや甘酒、ココア、寒天パウダー、レーズンなどを加えて、一緒にミキシングしてから加熱し、冷やして固めるというもの。
作ってみるまでどういう味がするのか想像もできなかった。甘味は何も加えていない。甘酒がなかったので酒粕を使ったり、ペカンナッツの変わりにカシューナッツを使ったり、ちょっとアレンジしてみたのだが、固まることは固まったけれど、ショコラと呼ぶにはちょっと?な感じがした。むしろナッツとアボカドの寒天と呼んだ方がしっくり来る感じ。ほんのりと甘いのだが、言わなければアボカドが入っているなんて絶対にわからない。また配合を変えて作ってみようと思う。
最近、2階のフリースペースの利用が増えてきた。枇杷灸と澤 萃花さんの気功整体は今まで通り月に1~2回だが、さらに新しい方たちからのご希望も入ったので、6月は4回ほどヒーリングorボディワークの場所として利用していただく。例年、この時期は買い付けてきたアジア雑貨の展示を2階でやっていたので、場所貸しはしていなかったのだが、去年ですっかりアジア雑貨の仕事は終わりにしたので、何か新しい使い方ができたらなあと思っていた。
一応、日程をお伝えしておきます。全て予約制なのでご希望の方はメールか電話でお問い合わせください。
14日(日)・・・澤 萃花さんによる気功 1時間4000円(初めての方に限り3000円)
20日(土)・・・Hanaさんによるレインボー・エンジェルセラピー 初回のみ30分3000円
24日(水)・・・ありがた屋さんによるオイルマッサージ
28日(日)・・・原さんによる枇杷灸  1時間4000円
*なお2階を利用したい方はご予約ください。使用料は暖冷房費込(水道・トイレ付)で一日3000円です。

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June 07, 2009

セレンディピティ

Dsc09427最近、よくセレンディピティについて考える。セレンディピティとは思わぬ幸運にめぐり合うことと言う意味で、言わば神さまからの贈り物のようなもの。250年前にイギリスで生まれた造語らしいが、今では科学者たちの間でも頻繁に使われる言葉になっているらしい。
前から知っていた言葉なのだが、最近、そのことを意識する出来事がいくつか重なったので、改めセレンディピティを意識するようになった。そして最近読んだ作者の違う2冊の本の中で、偶然にもにもそれぞれの著者がセレンディピティについて供述していたので驚いた。
そのうちの一冊は脳科学者の茂木健一郎氏の著作。セレンディピティを活かすための方法はまず「行動」し、出会いに「気付き」、人生においてそれが意味することを「理解」し、それをありのままに「受容」することだと書かれていた。何はともあれまずやってみることが全てにおいて最も大切なことで、目的など後から見つければ良いのだと言う。そしてどうしても行動したくない時は待つ。それによって何かが起る。ただこの場合の待つという行為はあくまでも自発的に選んだ待ちの姿勢という意味だ。待っている時間こそが自分の内なる声に耳を澄まし、何かを引き起こすことを可能にしていく。
もう一冊は遺伝子研究では世界の第一人者筑波大学名誉教授である村上和雄氏の著作。
セレンディピティを呼ぶ条件の第一は素直で注意深い目、第二はむだを尊ぶ心(粘り強さ)、第三は失敗からも何かを見出し、つかみ取る力だと書いている。
たとえばインフルエンザの予防薬タミフルは、試薬を保管していたドライボックスの密閉がゆるんで、そこから湿気が入ったことが予想外の触媒効果を生んで合成されたとか、そもそも科学の研究結果には偶然が伴う場合が多い。たった一度の偶然がもう一度、訪れてくれるとは限らないし、また何年やってもその偶然に遭遇しない場合もあるし、たとえ偶然が起っても気がつかずに見逃してしまう場合だってある・・・何とも不確実な隙間だらけの世界がそこにあるのだ。結局、起こりうる現象というものは、それをとらえる人の感性によってチャンスにもなるし、ただ日常の一コマとして通り過ぎてしまうこともあるということだ。
スーザン・オズボーンが店に来てくれた時、「魂が宇宙ときちんとつながっている人にはシンクロニティが次々に起る」と話してくれた。私もそう思う。今までそれら全てをシンクロニティ(共時性)だと思ってきたのだが、どうやら幸せなシンクロのことをセレンディピティと呼ぶようだ。
精神世界に傾倒しているとそういうことには入って行きやすいのだが、日本を代表する最先端の頭脳を持つ科学者たちが、何人も同じようなことを述べているのを読むと、本当に私たちの生きるこの世の中には人知を超えた大いなる者の存在・・・サムシンググレートがあるのだと思う。

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June 06, 2009

そら豆のかき揚げ

Dscf4188今年はそら豆が当たり年なのか、いつになくそら豆を食べる機会が多い。毎年、出たなあ・・・そのうち食べようと思っているうちに、あっという間に終わってしまう。今年もそろそろ終わりかけているが、もうかなりの回数を食べた。先日もまたそら豆をどっさりといただいたので、定食のメインのおかずの添えにした。
今日は賄いでそら豆のかき揚げを作った。と言ってもコロッケを作った時の水溶き小麦粉が余ってしまったので、そこに茹でたそら豆と長ネギの小口切り、そして桜海老を加えて揚げただけ。写真では残念ながらあまり美味しそうに写せなかったのだが、塩だけで食べるのにピッタリな美味しいかき揚げだ。
昨日は夕方、どうしても東京に出かける用事があったので、アリミちゃんにほんの1時間だけだったのだが、店に来てもらって、私は2時に店を抜け出した。用を済ませた後、友達から電話があった。青森土産のホタテをいっぱい買ってきたよという。真っ直ぐ帰ってくるつもりだったのに、ホタテの誘惑に負け?そのまま電車に乗って友達の家へ。しっかりと殻がしまっている大きな粒のホタテをこじ開け、まだ生きているホタテをお刺身にしていただいた。甘くてプリプリしていてとても美味しかった。食事の後、遅くなっても帰ってくるつもりだったのに、雨が本降りになり肌寒くなってきたので、着替えもないのに泊まることにしてしまった。
そのまま朝帰りして仕事に入ったので、ブログも更新できず、今日はなんとも慌しい一日になってしまった。店は昼過ぎまでずっとヒマだったのに、2時過ぎに急にバタバタと忙しくなってしまって大慌て。ビールの注文をいただいたのだが、在庫がないのを忘れていて、注文の後にこっそり近くの酒屋さんに買いに走った。でも瓶のビールは冷えているのがないという。仕方なく冷えた缶ビールを買ってきてすみませんと言いながらお出しし、お代は割引させていただいた。なんだかカッコ悪る~。
夕方、ちょっと晴れてきたが、ここ数日、はっきりしないお天気。早くも入梅したかのような日が続いて鬱陶しい。

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June 05, 2009

かきぴーの古民家

Dscf4182この前の日曜日、かきぴーが来てくれてあれこれ話していたのだが、結局、話し足りなかった。それで今度のお休みにまた会おうということになって、現在、改修中のかきぴーの古民家を見に行ってきた。ユーカリが丘の駅から歩いて15分ほどの場所に、ひっそりと建っている古民家だった。こんな場所にこんな所があったの?と思うくらいの別世界が広がっていた。
知り合いのご紹介で借りられることになり、かきぴーは数ヶ月前から自分で改修を始めた。建具がしっかり残っているので、とても雰囲気があって、部屋数も多く、いい感じの古民家だった。ちょうど土間に板を張り出して、板の間のオープン茶の間?のようなものを作っている最中だった。器用で自分で何でもやれる人なので、きっと面白い家になりそうだ。
早く完成させて引っ越してよ~。遊びに行くからさ・・・・とせっついたのだが、のんびりしているのか、時間がないのか、これからの仕上げにまだ時間がかかりそうだ。それに飽きたら私が住むから貸してね・・・と言っておいたのだが、しばらくは家族で古民家暮らしを堪能するのだろう。一歳になる可愛い愛娘はあの古民家の畳の上を小さな足で走り回りながら育っていくんだなって思ったら、ああいう場所で子育てできる二人が羨ましくなった。いたずら盛りになったら、きっと座敷からゴロンと土間や庭に落っこちて泣いたり、裸足で土間に降りてしまったり・・・そんな幼子を追いかけ回す二人の姿を想像していたら思わず笑ってしまった。
夜はかきぴーの手料理をご馳走になり、これからの夢のようなことを久しぶりに話したり、新しく作った器を見せてもらったり、楽しく過ごしてきた。家族ができて落ち着いて、守りの姿勢がとても強くなったような気がする。いいパパぶりなのにも驚いた。

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June 03, 2009

停電!

Dscf4173今日は食品衛生の講習会の日だった。私たちは年に一回、飲食業をやっている人たちを対象に保健所が主宰する講習会に参加しなければならない。でも今日はアリミちゃんも2時には帰らなければならず、他のスタッフの都合もつかず、2時以降、店には私一人だけ。講習会はちょうど2時からだった。もう店を閉めて出かけるしかないか・・・と思っていたのだが、洋子さんが私の代理で参加してくれることになり本当に助かった。
アリミちゃんが帰りの支度をして帰ろうとする時、フロアにはお客様がまだ3組ほどいらっしゃった。その時、突然、店の電気が全部消えてしまった。停電?それにしては雷も聞こえないし、一度にたくさんの電気を使ったわけでもない。2階には普通に電気が来ている。以前にも一度、漏電の疑いがあって営業時間中に停電したことがある。その時は大元のブレーカーが元に戻らず東電に電話して来てもらった。そういう時は小分けしていある方のスイッチを一度全てOFFにしてから、再び大元の方をONにすれば戻ると教えてもらったので、以前の教訓を生かしてその通りにやってみたのだがダメだった。それ以上のことになると私にはもう全くわからない。
営業時間中だったので、とにかく東電にケータイから電話をして、すぐに来てくれるようにお願いした。到着までの時間がなんと長かったことか。私一人だけだし、厨房は薄暗いし、フロアのお客様に対しても申し訳なくて仕方なかった。
今の電話は停電になると通話も全くできなくなってしまうのだ。コーヒーメーカーもステレオもつかない。レジだって打てないし、もちろんフロアも薄暗くなってしまった。自動ドアでなくてよかったが、新規のお客様がいらしたらお断りするしかないなと、ハラハラしながら待った。
ようやく到着した東電の人に調べてもらった結果、老朽化により漏電を防止する機械が突然、壊れてしまったそうだ。その部分は修理のしようがないので交換するしかない。原因がわかってほっとしたのだが、なんとまあ電気に依存していることかと痛感したひと時だった。
何年やってもそういったアクシデントの時、自分一人しかいないというのは心細いものだ。それにしてもお客様が暗闇の中でも変わることなく普通に過ごしてくださったことがとてもありがたかった。
写真は生活クラブバランゴンバナナで作ったデザート用のバナナケーキ。レシピを変えて朝と夕方、2回焼いた。

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June 02, 2009

「自遊人」掲載

Dscf4169人生を積極的に楽しむ人のための雑誌「自遊人」が届いた。7月号の特集は「野菜の基礎知識」。自遊人は新潟の南魚沼市で作られていて、編集部の事務所はお米の倉庫の2階にあるそうだ。温泉など味わい深い特集が多くバックナンバーも人気があって品切れのものまである。またこの雑誌から生まれた食材販売部門「膳」では国産、無添加、伝統製法、無農薬、減農薬にこだわった食材を扱っている。お米や野菜、味噌などの調味料やお茶、加工品など品目も多いのだが、何よりも顔の見える生産者さんがとても多い。
温泉の特集号は手にしたことがあるが、まさか野菜特集までする雑誌だとは思っていなかったので、正直なところ、とても意外な気がした。今回、「野菜食レストラン完全ガイド」という紙面で、全国166軒のレストランが紹介されることになり、その中の一つとして風楽が取り上げられた。
最初、ファックスで店の食事の形態や仕入先などを細かく記載するアンケートが送信されてきた。事前に電話もなく何だかとても乱暴なアンケードだなと思っていたら、今度は貴店を紙面で紹介することになったので写真を送ってほしいというメールが届いた。
普通の取材ならライターやカメラマンが現場に来てくれる。一度も店に来たことのない人に紹介記事なんか書けるのだろうかと思いつつ、とりあえず写真を数点、送信した。その後、校正のファックスが届き、昨日、出来上がった雑誌が送られてきたというわけだ。
だけど内容をみたら、特集ページではかなりの数のお店を紹介されていてビックリ。これでは一軒一軒回れないのも無理ないなあと思った。しかも編集部は新潟である。
それ以外の記事も、野菜のフルコースをやっている店の紹介や、農家さんによる野菜の作り方、イシハラクリニックの石原結實先生による野菜を使った民間療法の野菜辞典や、伝統野菜の紹介など野菜に関する情報がいっぱいでとても面白かった。しかもほとんどカラーページなのでとても読みやすいのだ。
巻末には「膳」の食材カタログが掲載されていて、選び抜かれた逸品がズラリ。すっかり今回の特集が気に入ってしまって、ページをめくるのが楽しくて仕方ない。編集部が覆面取材をしたという松本にある扉温泉「明神館」にはいつか行って、オーガニックフレンチ食べてみたいなあ。
野菜好きな方にはオススメの雑誌です。ぜひご覧になってくださいね!

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June 01, 2009

お弁当配達

Dscf4165「もりの小人たち」というシュタイナーを勉強しているグループの方たちからお弁当の注文をいただいた。子育て中のお母さんたちが成田市内の公民館などに集まって、シュタイナー教育について自主的に学んでいる。コンサートを企画したり、ヨガをやったり、いろいろな活動をしているので、時々お弁当の注文をいただく。
ところが昨日になって、お弁当箱が人数分ないことに気がついたので、今朝は7時ちょっと過ぎに家を出て、成田市流通センターまで行ってきた。お弁当を作る当日はいろいろと忙しいので、その日の朝、買い物に出るなんてことはできたらしたくないのだが、うっかり数が足りないことを忘れていた。
でもいつも行く店に在庫があったので、すぐに買い物を終わらせ、即店に戻ってお弁当作りに取りかかった。9時にチエコさんが来る頃にはだいたいのものが出来上がり、あとはグルテンミートのカツを揚げればお弁当箱に詰められる状態だった。それで案外、早くできてしまったのだが、ご依頼の時間が11時だったのでまだ配達に行くのには時間があった。定食の支度も終わってしまったし、開店までにも時間があるので、たくさんある卵を使ってデロンギのアイスクリーマーでアイスクリームを仕込むことにした。とにかくこのアイスクリーマーで作るアイスクリームは濃厚でメチャメチャ美味しいのだ。その誘惑に負け「一仕事終わったからアイスでも食べようか・・・」などと私が誘い、チエコさんと朝からアイスクリームを食べながらお茶を飲んだ(もちろん朝からそんなこと、いつもなら絶対にしないのだが・・・)。その後に配達へ(すごい余裕でしょ?!)。
でも朝、濃厚なアイスクリームを食べて血糖値があがってしまったせいなのか、お腹が全然すかないのだ。それで今日は二人共、お昼の賄いを食べずじまい。
店が忙しかったせいもあるが、結局、店を閉めるまで、二人して何も食べず、ゆで卵とバナナケーキをかじったくらいで終わってしまった。朝のアイスクリームは魅力的だけど、ちょっと危険かも!?。

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