« 作業いろいろ~そしてネパールカレー | Main | 水が出ない~! »

August 24, 2009

コタロウさん最後の修復日

Dscf4628いよいよ今日はコタロウさんにお願いする修復の最後の日。いつものように7時ちょっと前に起きて朝ごはんの支度をした。だいぶ涼しくなってきた。今日一日でやってほしい作業を羅列し、コタロウさんなりに段取りを立ててくれた。ネパール人のデヴィがコタロウさんのアドバイスを元にいろいろな作業をとてもよく手伝ってくれた。10時のお茶の時間はカキ氷のアイスと冷たいチャイを飲みながらネパールで買ったCDをデヴィに見せ音楽談義。私はネパールのバンスリという竹の横笛の音色が大好きだ。
お昼前にはガラス戸だった西側の縁側の戸を動かせるようにしてくれた。と言っても敷居が真っ直ぐではないので、全ての戸を動かせるわけではない。とりあえず戸袋の中に2枚ほどを入れて、他の戸をずらして窓を開ける感じだ。戸をずらすと、西側の緑側と私の耕した小さな畑が雪見障子から見える。
そのままの景色を見てるよりも雪見障子というフレームを通してみると、また一段と美しい。せっかくならこの景色を見ながらご飯を食べたくて、西側の和室の古い文机にお昼ご飯を並べた。お店が始ったらお天気のいい日は縁側のすりガラスを開け放ち、この景色を見ながらお食事をしていただこう。
一方私は昨日コタロウさんが作ってくれた押入れの壁面に布や板を貼ったり、厨房に冷蔵庫を運んでもらったので、レイアウトを考え、食器棚に食器を入れたり、残りのステンレスを貼り付けたり細かな作業を続けた。
夕方には予定の作業が全て終了。そして道具を片付けて帰りの準備。長い間、土間に置いてあった工具たちを車に積み込んだ。いよいよ終わりの時間が近づいてきた。シャワーを浴びている間にケーキを買いに行って、庭にテーブルを出して、リンゴジュースとケーキで乾杯。「やったねえ。久々の満足感だ!」とコタロウさん。
ほんの2ヶ月前まで全く知らなかった女性が長野まで押しかけてきて、突然、古民家の修復をお願いしますと言われたにも拘わらず、その数日後には千葉まで泊まり込みで来てくれたというフットワークの軽さ。でも実際に見た古民家は想像以上に傷んでいて、手が付けられないくらい散らかり放題で埃だらけ。さぞ驚いたことだろう。その後の2ヶ月間、仕事の合間に泊まり込みで千葉まで通っていただいたが、実働日数はわずか20日間。その間、手伝いに来てくれた人たちの数を数えたらの延べで100人以上になっていた。
コタロウさんに会った人はみんなコタロウさんのことが好きになり、コタロウさんからアドバイスを受けながら、いろいろな作業をしてくださった。やり方さえわかれば素人にもできる方法をゆっくり教え、質問には何でも答えてくれた。今回の古民家の修復作業はコタロウさんなくしては有り得なかった。修復期間中、いくつもの小さなドラマがあった。この2ヶ月間、私も自分のできる力を全て古民家に注いできたが、もう無理かなと何度か思うことがあった。それでも朝起きると自然に体が動きがんばれたのは、コタロウさんという心強いサポーターがいてくれたからだろう。
肩に力が入っていなくて、笑いが絶えず、人を追い詰めないコタロウさんという棟梁がいてくれたからこそ、修復作業はいつも和やかで楽しく、たくさんの方たちと作業を共にし、美味しくご飯を食べることができた。
コタロウさんとデヴィを見送り、いよいよ古民家から誰もいなくなってしまった後、「もうやることはやったんだから、あとはしっかりやるんだよ」という声がふっと聞こえてきたような気がする。正直、相当しんどかったけれど、感謝と感動に充ちた「おかげさま」の2ヶ月間。私は一体何度、涙を流したことだろう。
中々思うように進んでいかないことが多く、その度にメゲているのだが、でもコタロウさんと100人の方のいろいろな思いがこめられてできたこの場所を、たくさんの方に喜んでいただける場所にしていくことが、これからの私の大きなお役目なのだと思う。明日からもまた「古民家空間 風楽」オープンに向けてがんばらなくては。
コタロウさん本当にどうもありがとうございました!

*このブログの写真をクリックするとアダルトサイトに飛んでしまうように誰かにイタズラされてしまったようです。
どう解除したらいいのかわからないのでクリックしないで下さいね。

|

« 作業いろいろ~そしてネパールカレー | Main | 水が出ない~! »

Comments

時々ブログに登場するアヤコです。初めて大室の家のお手伝いに行った時、正直これは「家の修復」ではなく「廃墟の復興」だと思ったものでした。
「やってれは゛いつかは終わるんだろうか?」
「もう先は見ないで、とりあえず今の手元だけを見て作業をしてゆこう」そんな思いで現場に居たように思います。

そんな中、「荒野のガンマン」のように、拳銃の代わりに腰にインパクトで、コタロウさんは颯爽と、でも飄々と登場してくれました。

23日はどこを見ても「ここはあの方が、ここはあの人がやっていたところだな」と、ひとつひとつのシーンが思い出されてなりませんでした。
「こんなこと私出来るんでしょうか?」と不安そうな人に的確な教え方で導いてくれたコタロウさん。
出来上がって喜びに輝く笑顔。

子供の頃は毎日が新しいこととの出会いだけど、大人になるとだんだん小さく経験の枠の中で縮こまってしまうことが多いように思います。
たしかにお手伝いとはいうものの、こんな機会と、経験に出会わせていただけて、えい子さんとコタロウさんに感謝です。

同じような店の経営をしきたので、こんな時代に個人の資本の店が生き残っていくことがどれほど大変なことか、痛いほどにわかります。
まして女一人。そして人生に直球勝負。

ブログをご覧のみなさま。
近々開店のご案内がありました折には、また新生風楽にいっぱいのお運びをいただけますよう、そして末永く風楽とえい子さんを応援していただけますよう、たいしたお手伝いも出来なかった私がしゃしゃりでて、僭越なこととは存じますが、どうかよろしくお願いいたします。

Posted by: アヤコ | August 26, 2009 at 08:18 PM

風花さんありがとう。
先日はわざわざ遠い所まで見学に来て下さってありがとうございます。修復作業中だったので何のお構いもしないで申し訳ありません。休憩時間以外では手を休める時間がもったいないので、バタバタしていました。
体はけっこう筋肉痛が慢性化しているようですが、今から朝ヨガ再開したので、少しずつ戻っていくことと思っています。私もここまで来た以上、早くオープンさせたいです。

Posted by: 風楽 | August 25, 2009 at 07:52 PM

先日はお忙しい中お邪魔しました。場所がわかって一安心。古民家も素敵だけど 周りの自然が素晴らしかった。そして何より 人間の力はすごいですね。突っ走っている風楽さん 倒れないかしらと時々心配になりますが・・・。私も発想を変えて 人生半ばで亡くなった主人の分まで人生を楽しまなくては と思います。風は秋ですね。オープン楽しみにしています。

Posted by: 風花 | August 25, 2009 at 05:57 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/78167/46019673

Listed below are links to weblogs that reference コタロウさん最後の修復日:

« 作業いろいろ~そしてネパールカレー | Main | 水が出ない~! »