October 30, 2009
明日はハロウィン。英語を家で教えているエデラちゃんはこの一週間、生徒さんたちとお菓子を作ったりしてハロウィンを楽しんでいるそうだ。それで今日は「いつも美味しいご飯を作ってくれるエイコさんにプレゼント」と言ってカボチャパイを焼いてきてくれた。本業があるのに、毎週金曜日はいつもお手伝いに来てくれるエデラちゃんに、私の方こそ助けてもらっているというのに。仕事の合間に賄いを食べてもらうなんて当たり前のことなのだ。
チラッと箱の中からパイが見えた時から、私は早く食べたくて仕方ない。「ねえ、賄いの前に食べようよ」と言ったのだが、結局、忙しくて食べる暇がなく、食事の後に切り分けていただくことにした。ボリュームたっぷりの美味しいパイだった。フィリングのカボチャの中にシナモンやナツメグ、ジンジャーなどを少しずつ加えたそうだ。そのせいかちょっと大人の味?だった。食べるのに夢中だったので、厨房でそのまま撮っただけの色気のない?写真になってしまったが、美味しさが伝わるかしら?
夜は三男が突然ご飯を食べにきた。給料日まであと5日。どうやら懐具合が寂しくなったらしい。別々に暮らしていても、ちゃんと生活しているのだろうかといつも気になる。たまに来た時くらいはと思って、天ぷらを揚げトンカツを揚げ、定食の残りもあれこれ食べさせようとお皿に並べたら「作りすぎ~」と悲鳴をあげていた。
ご飯を食べながら息子からケータイのことをいろいろ教えてもらった。この地域はauの電波がとても悪い。風向きやその日の天気によっても変わるのだが、今日はずっと圏外になっていた。成田市内でケータイが入らない場所があるなんて驚きだが、今の家庭電話は停電になったら使えないし、何かあった時、こんな場所でケータイが通じないのはかなり死活問題だ。それで他社に変えようと思うのだが、料金プランや機種のことが私にはさっぱりわからない。今もケータイからどうやってインターネットをやったらいいのかわからないし、メールを打つのも超のろい。
お金のこととなったらまだまだ未熟者の息子だが、ひとたびケータイのことを説明し始めるととてもわかりやすくて丁寧なので、スゴイなあ~とひたすら感心。来週あたりヒマを見つけてソフトバンクに変えようかと思っているのだが、基本的なことがわかってないオバサンが一人でショップに行って説明を聞いても、せいぜい言われるままに書類を書くくらいしかできなかっただろう。だから予備知識ができてよかった。
こうやって少しずつ頼れる部分が増えていったらいいんだけど・・・。
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October 29, 2009
今日は古民家のある大室地区の敬老会の方たちが20名様でご予約のランチにいらして下さった。午前中、グランドゴルフをして、その後、お食事会とのことだった。通常の定食は1400円なのだが、予算を抑えたいということだったので、840円のお弁当をご用意させていただくことにした。でも朝、準備しながらせっかくお席に座っていただくのに、使い捨てのお弁当箱では味気ないなあと思った。かと言っていつもの定食のように一品一品を器に盛り付けるのは、とても一人でできないので、結局ワンプレートにご飯とおかずを盛り合わせてお出しすることにした。
今回、お話をいただいた時、一番迷ったのは何をお作りしたらいいのかということだった。お年寄りなので揚げ物ではない方がいいし、玄米はお好きでない方も多いので、白米を炊いた方がいいのかなと思いつつ、やはり店の定番は黒米入りの玄米なので、玄米をお出しすることにした。味付けもいつもなら砂糖を使わないのだが、多分、皆さん甘くて濃い味付けに慣れていらっしゃるのではないかと思って、今回はちょっとだけ砂糖も使った。
メニューはグルテンミートの肉だんごのあんかけ、春雨の中華サラダ、かき菜の和え物、すき昆布とごぼうの煮物、大根の糠漬け、カボチャとプチトマト添え。かき菜とラディッシュとレタスは家の畑で収穫したものをお出しした。ご飯をお皿で食べていただくのはちょっと食べにくそうで申し訳なかったけれど、「美味しかった」と言ってほとんどの方が全部食べてくださったので嬉しかった。
お食事の前に幹事役の方が「大室初体験のレストランで?お食事をしましょう」とご挨拶をして下さった。本当に何もない静かな農村地帯なのだ。そこに突然やってきたよそ者の私がお店を開いたので、車の出入りが急に増えてしまった。それなのにお客様に道を教えてくださったり、いろいろお声をかけてくださったり、優しく接してくださるのでとてもありがたいと思っている。
穏やかで温かい感じの方たちが多いのだ。これからも地域の皆さんにご迷惑をおかけしないよう、いろいろなことを教えていただきながら、この地域の方たちとお付き合いしていきたいと思っている。
敬老会の名前は大室の「大」を取って、「大寿会」という。いらした方の最高齢は88歳のおばあちゃん。お元気そうで、とても80代には見えなかった。他にもご高齢の方は多いのだが、今も現役で農作業をしていて忙しく敬老会に参加できない方もいらっしゃるとか。お元気なお年寄りが多い長寿地区?なのかもしれない。
私が80歳になった時、まだ自分の足で歩いていられるだろうか。ご近所の方たちと一緒に旅行や食事に行ったりできるのだろうか。今はとても元気にしているけれど、自分の80代なんて想像もできない。大寿会の方たちにあやかれるよう?私も日頃の健康管理に気をつけようと思った。
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October 28, 2009
満開という表現は正確ではないけれど、そう言いたくなってしまうくらい、今、裏庭には柿がたわわに実っている。今日はご予約がキャンセルになったので予定外に時間ができた。朝、ゆっくりヨガをやっていたら、8時過ぎにヤマミチさんが来てくれた。昔ガイアのスタッフをやっていて、ガイアを辞めてからは大工さんをやり、今は石けんなどで換気扇やエアコンを掃除するナチュラルクリーニングの仕事をやっている人だ。古民家の修復の時にもお手伝いをお願いしたのだが、ちょうどエアコン掃除がピークの時で時間が取れなかった。それでお店が開店した後、「まだ何かやることがあればお手伝いしますよ」と食事に来てくれた。ちょうど台風の前で雨戸のないことが不安だったので、ぜひ雨戸を作ってとお願いしたら、ようやく時間が取れて、今日から3日間、雨戸を作りに来てくれることになったのだ。
午前中私はたまっていた新聞を読み、お昼は縁側でヤマミチさんと一緒にご飯を食べ、午後からは畑作業。草とりをし、新しく畝を作ってほうれん草とラディッシュの種を撒いた。先週あたりからラディッシュが採れ始め味噌をつけたりサラダに入れたりして美味しく食べている。畑の後ははしごに上って柿もぎ。仕事中のヤマミチさんにも渡して何個も丸かじりをした。外にいる時は熟して柔らかくなった柿を皮ごとガブリと吸い付きながら食べる。皮をむいてカットしてお皿に並べて食べる柿とはまた違った美味しさだ。
地方の温泉や田舎道を走っている時、柿のなっている家を見かけるたびにいいなぁと思っていた。里山の風景ともつながっているのだがとても懐かしい気持ちになるのだ。そこはいつも日なたの匂いがする。庭のある古い日本家屋ならではのひなびた味わい。そしていつか柿の木のある家に住めたらいいなあと思っていた。
今、古民家の庭には柿の木が何本も植えられている。柿の木にお日様の陽射しがあたるのを見るたびに、私はとても幸せな気持ちになる。あんなに憧れていた柿の木のある家にこうして今住まわせていただいているのだ。それも一本だけでなく何本もあって、栗や柚子や梅や花梨の木まである。栗の木の周辺だけは大家さんのお兄さんの持ち物で立ち入り禁止になっているけれど、自分の暮らしている敷地の中に実のなる木がたくさんあるというだけでとても嬉しい。汗ばむほどのいいお天気の中、麦わら帽子をかぶり畑の草とりが終わった後、ふっと見上げるとそこには秋の陽射しに照らされた柿の木がすっと立っていた。思わずもいで頬張った柿の実のほんのりとした甘さを味わいながら、口に残った皮と種をプップッとそこらに飛ばす。ほかほかの土の上を歩く長靴の足取りも軽くなる。
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October 27, 2009
今日は夜7時から佐原文化会館で行われた中村文昭さんの講演会に行ってきた。主催は社団法人佐原青年会議所で、テーマは「お金ではなく人のご縁ででっかく生きろ!」。初めて中村文昭さんの講演会のCDを知り合いから聴かせてもらった時、2時間という長さにも拘わらず、思わず聞き入ってしまった。自らの経験を面白可笑しく話す中村さんの話に引き込まれ、涙と笑いの後に大きな感動があった。今回、香取で講演があるというので、ぜひご本人のお話を直接お聞きしたいなあと思って参加してきた。
中村さんは三重県の山奥で生まれ、高校に行く意味が見出せず、様々な問題行動を起こしたそうだ。18歳の時、家出同然で単身状況。たまたま行った焼き鳥屋さんの隣りの席の事業家と出会ったことで、「何のために働くのか?」という問いを投げかけられる。以来、その事業家の下で野菜の移動販売をしながら様々な商売の勉強をする。節約を絵に書いたような共同生活の中、「返事は0、2秒で」「頼まれ事は試され事」「できることはすぐにやる」「できないことの理由を言わない」をモットーに少しずつ顧客を確保。移動販売で貯めた資金で六本木にショットバーをオープンし店を任せられた。お客様に可愛がられ、その心をつかみ、愛される店として次々に店舗を拡張。
21歳の時、故郷に戻り独立。その後、手作りウエディングのレストランを開業し大成功をおさめた。
自らの体験に基づいた仕事観や人材育成のヒントを講演しながら、人が夢を持ち育っていくことの応援をしている。ただ食べるためだけに働く「ライスワーク」ではなく、「ライフワーク」を持つこと、さらにはその仕事を通して人に光を与えられる人間になる「ライトワーク」を目指していってほしいと話されていた。誰のために、何のために仕事をしているのか。その根本を考えないまま、ただ流されて生きるのではなく、目的を持つことの大切さをわかりやすく教えてくれる。自分の心構え次第で人生はいかようにも切り開くことができるはず。出口の見えない状況に追いやられ今苦しんでいる若い人たちにも、そのことを伝えたいと思う。
中村さんは現在、北海道など地方の畑を購入し、引きこもりの若者たちを有機農業に携らせるプロジェクトをすすめている。「できるわけがない」と言われていることを次々に実現させてしまうのは、いつもご縁を大切にしながら、お客様を「応援してくれる人たち」へと変えてしまう中村さんの人間関係の築き方が根本にあるのだろう。とても面白いお話だった。
今日の文化会館も満員の聴衆。中村さんは本も出版されているが、全国で講演されているので、機会があったらぜひお話をお聞きになってくださいね。元気が出ますよ~!
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October 26, 2009
October 25, 2009
お手伝いに来てくれているジュンコさんから不思議なカボチャをいただいた。どこかの道の駅で見たことはあるのだが、実際に食べたのは初めて。その名もスープカボチャ。スープにするのが適したカボチャだそうだ(だけどこの形、どう見てもカボチャとは思えないんだけど・・・)。
長細い部分には種がなく、下の膨らんでいる部分にだけ種が入っている。茶色の皮の部分は硬くてパリパリしている。その皮をむくと鮮やかな黄色い実が出てくる。さっそくスープを作ろうと皮をむいたカボチャの実を乱切りにし蒸してミキサーでマッシュ。けっこう丈夫で育てやすいということだったので、種を保存し来年撒こうと思っている。こんなカボチャが木に蔓を巻きつけながらぶら下がっていたら、何だろう?って思うかな。
昨日は七五三のお祝いのご予約を定食以外の形でお願いしたいというご予約をいただいたので、カボチャスープを作った。乳製品除去でというご希望もあったのでカボチャと豆乳だけのシンプルなスープにした。とてもなめらかでトロリとした舌触りの美味しいスープができあがった。黄色い色がとにかくキレイだった。ただし、そのまま食べてもペチャっとした味であまり美味しくはない。あくまでペースト用のカボチャなのだろう。
今日は残りのペーストでカボチャの焼きプリンを作った。これもまた色がとてもキレイだったが、なめらかでキメが細かすぎるせいか焼いた後、冷ますと急激にしぼんでしまうという難点があった。でも味は美味しかった。
今日のお手伝いはサリーちゃんとユウコちゃん二人の初対面。あいにくのお天気にも拘わらず今日もたくさんの方が来て下さった。3時ちょっと前にようやく賄いを食べながら3人で休憩。二人ともよく動いてくれるので、忙しかったけれど、何とかやり切れた。何となくそれぞれが感じていることに共通点があって、これから面白い関係を作っていけそうな気がする。とても楽しみだ。
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October 23, 2009
先日の朝日新聞の家庭欄に土鍋で作るバーニャカウダの作り方が紹介されていた。特別な鍋を使わず、普通の家庭で鍋料理の時に使う土鍋に網を敷いて、蒸し器代わりに使うという簡単な方法だ。蒸し器と言えば、今、秘かなブームになっているタジン鍋。ホームセンターでも手軽な価格で売っているので、買おうかなとも思うのだが蒸す機能だけしかないし、しかもあのとんがり帽子のようなフタは見ている分には可愛らしいが、使わない時は絶対収納するのに邪魔になる。そう思うと買うのを躊躇してしまうのだ。
そう思っている矢先だったので土鍋で蒸し物までしてしまうという発想が面白くて、つい試してみたくなった。子供たちが来た時に使う土鍋は大きなサイズなので、最近、めっきり出番が減ってしまったが、トルマリンが入った土鍋はサイズも手頃なので時々利用している。その土鍋に網を敷いて、レンコンやブロッコリー、カボチャなどを蒸し、後からゆで卵とトマトを加えた。肝心のバーニャカウダのソースは今までアンチョビにオリーブオイルを入れるだけだったのだが、家庭欄にはレモンの絞り汁やハチミツを加えるレシピが載っていた。レモンは意外な気がしたけれど、まあやってみるかと丸ごと一個を絞ったらちょっと汁気が多くなってしまった。
だけど土鍋で野菜を蒸してみたら、思いの他美味しくて、そのまま食卓にも並べられるし、野菜もたっぷり食べられる。なんだかとてもいい感じなのだ。本場のイタリアンではバーニャカウダ用のアロマポットのようなものがあり、キャンドルでソースを加熱しながら野菜を食べるのだが、それよりも野菜が土鍋の中でホクホクに蒸しあがって、冷めずにいただける方が私は嬉しい。これから冬の夕飯の定番になりそうだ。
今日は先日、ブログで紹介したNPO「TINA」に登録している研修生のサリーちゃんがお手伝いに来てくれた。将来は農家レストランをやりたいそうだ。ランチタイムは4名連れのお客様が多く、あっという間にお席が満席になってしまいとても忙しかった。エデラちゃんと二人だけだったらとても大変だったので助かった。これから週末はお手伝いに来てくれることになった。土日の場合、毎週お手伝いできる人がなかなかいなかったので大助かりだ。ここでやったことを生かして彼女の夢も叶うといいな。
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October 22, 2009
今日は夜から古民家ライブが行われた。佐倉市にお住まいのお客様から古民家でライブができないだろうかとお問い合わせがあった。弟さんがアメリカから一時帰国するので、それに合わせて何箇所かでライブをやる予定なのだそうだ。こちらが主催するのではなく貸しスペースとしてのご利用ならいつでもOKなので、喜んでお受けさせていただいた。
今日は日中のご予約はなかったが、準備も含めて夕方4時頃にはお店にいらっしゃるということだったので、日中はお食事の準備やお菓子を焼いたりして過ごした。出演されるのは「スーパーイリュージョン」という名前のギターとヴォーカルのデュオ。ご兄弟や幼馴染という感じでお仲間たちが集まったこじんまりとしたライブで、日本語のオリジナル曲やビートルズのナンバーなどを演奏していただいた。
土間をステージにして飾り障子をバックに演奏されたのだが、茶の間から見ていたら灯りがとてもキレイで、一瞬どこかのライブハウス?!かと思ってしまったほどだ。古民家でのライブも中々いい雰囲気だ。
☆ライブと言えば決まったばかりのニュースの速報です!
年末ライブ「行く年のセレナーデ」と題しておおたか静流さんの古民家でのコンサートが実現しました!風楽主催のライブの杮落としは絶対に静流さんにお願いしたいと思っていたので、私もすごく嬉しいです。今回はウード奏者の常味裕司さんとのデュオ。6回目となる今回はアラビックなライブになりそうです。趣向をこらして素敵なパフォーマンスを見せていただけることでしょう。静流さんの艶やかな和服の衣装がきっと古民家にピッタり。とても楽しみです。
日時は12月27日(日)6時開場・6時半開演。参加費は3500円。お申込は電話予約で11月1日より受け付けます。座布団持参の御座敷ライブ。定員に限りがありますのでご希望の方、お早めにご予約ください。
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October 21, 2009
ああ忙しい一日だった~。今日は天然酵母のパン教室で胡麻を練りこんだパンを焼いた。いつもなら5~6人でこじんまりとやっているのだが、今回はなんと12名もの参加があっていつもの倍の人数!しかも11時半からは6名様のランチのご予約も入っていた。私一人なので大変になることは充分予測できた。それで昨日の夕方から仕込みをし段取りをたてておいた。
講師の高田さんも早々と9時前には来てくれてパン生地を捏ね始めた。お互いあまり話さず黙々と自分の仕事をこなし、私は厨房で定食の支度とパン教室のランチの準備。10時になったらパン教室に参加される方の受付を行い、全員揃ったところで高田さんに進行をバトンタッチ。その後は厨房に戻り11時半にお客様をお迎えするまで、お食事のご用意をした。6名様は奥座敷の方にお席を作り、コーヒーメーカーやカップも座卓に並べておいた。
11時半頃、一人で厨房から奥座敷まで6往復しながら定食を運んだのでちょっと時間がかかってしまったが、そちらをお出しした後は、即、発酵が終わったパンをオーブンに入れ、パン教室用のランチを盛り付けた。こちらはワンプレートでお出ししているので、定食をご用意するよりも楽だが、お出しした後、今度は奥座敷のお膳を下げてデザートをお運びしたので、とにかく一人で行ったり来たり・・・。
パン教室の方はオーブンが以前よりも小さくなったため、一度に少ししか焼けないのがちょっと大変だった。食事の後もお土産用のパンをずっと焼き続け、ようやく終わったのは2時になってしまった。お食事のお客様がお帰りになって、パン教室が終わった後、ダイニングテーブルで高田さんと二人「大変だったけど楽しかったねえ~」と話しながら遅めのランチ。
その後、シノダさんが来てお二人の方にヒーリングアートをやっていただいき、私は3時からNPOの方とお約束があったので縁側の椅子に場所を移して夕方までお話をした。
お会いしたのは横芝光町にある「TINA」というNPOのマネージャーをしているヨシオカ君という若者だ。「お米ナビ」などとても面白い活動をしており、田舎暮らしを通してやっていきたいことがお互いよく似ていて、いろいろな共通項があったので話が盛り上がってとても楽しかった。農業を通して町おこしをしながら、いつか畑や宿泊もできる古民家を活動拠点にしていきたいそうだ。学生時代には障がいを持った人のボランティアや援農などをし、卒業後は旅行会社のサラリーマンとして働きながらNPOのイベントスタッフとしても活動していたという経験が、彼の中で生きているのだろう。とてもいい感覚を持った若者で、こういう人たちが次代を担っていくのだなと思いながら、私自身も大いに触発された。これから何か一緒にできることがあればやっていきたい。
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October 20, 2009
息子が働いているケータイの代理店の仲間たちが集まって自主ミーティング?を開いたらしい。その中の何人かがご飯を食べに来てくれた。息子から「みんなでオーガニックランチを食べに行くからね」と電話があった。一応、「それってお客さんとして来るの?」って聞いたら「当たり前じゃん」との答え。でも今時の若者たちだ。本当はもっと他の店の方が喜ぶんじゃないかな?と心配しつつ玄米定食をご用意した。何人来るのか、よくわからなかったので、10人分くらいを目安に用意しておいたら7人だった。息子はできるだけ母と意識しないで、普通のお客さんのようにいたかったようだが、私が何かとみんなに話しかけるので「もうやめてよ~」と恥ずかしそう。少しは仕事の顔があるのかも・・・?。
この日のためにレンタカーを借りてみんなが乗れるように手配し、食事の後は地方に帰る人もいるので羽田空港まで送っていくのだそう。息子は取り合えずこの集まりの幹事役らしい。いつも乗らない大きなワゴン車に乗っていたので、運転が心配でつい口出しをしそうになったが、いつまでも子供じゃないのだから、余計な一言は控えなくては。
もっとのんびりしていくのかと思っていたら、羽田に行くので早めに出るとのことでみんなで1時半には帰ってしまった。思っていたよりも仕事が早く終わったので、夕方までの時間がぽっかりできた。草刈もしなくちゃ・・・と思いつつ、久しぶりに本もゆっくり読みたい。縁側にコーヒーとケーキを持っていって、椅子に座りながら溜まった新聞と山田詠美の新刊本を読む。陽射しが強すぎず、風もなく、本を読むのにちょうどいい明るさだった。結局、今週もずっと仕事なので、細切れだけど、ちょっとだけでも日中に自分の時間ができてすごく嬉しかった。日光の紅葉が見頃のようだ。山中の露天風呂に行くのと紅葉狩りが今したいことの一つ。
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October 19, 2009
宗吾霊堂の店の近くに住んでいて、親しくさせていただいているお客さまがご予約でランチにいらして下さった。青年海外協力隊でエジプトに赴任していたモトコちゃんがこの10月で任期を終えて帰ってきたので、モトコちゃんご一家も一緒だった。出発前にも挨拶に来てくれたので、モトコちゃんに会うのはちょうど2年ぶり。お待夜祭の時は店の前でサリーを着てカレーを売ってくれたり、お正月もアルバイトに入ってくれたり、よく店を手伝ってもらった。美人で明るいモトコちゃんが店のフロアに立つと回りがぐっと華やかになる。でもすごいがんばり屋さんで保育士の資格を通信教育で取得し英語を勉強しながら海外の子供たちのために働きたいという夢を実現させた。
モトコちゃんは単身でエジプトに行き、たくさんの経験をしてきたので、きっと多くのことを感じてきたのだろうなと思う。また時間のある時、ゆっくりお話を聞いてみたい。食事の後はみんなで裏庭に行って柿もぎをした。明るい陽射しの中、その場で柿をがぶりと齧りながら、みんなで柿をもいで、のんびりとした午後のひと時を過ごした。
その時、ちょうどみやもと山のふみちゃんが玄米餅を持って立ち寄ってくれた。昨日、日比谷公園で開催されたイベント「土と平和の祭典」に出展したのだが、「玄米餅を売るのを忘れてしまった」そうで、みんなで手分けして玄米餅を購入。昔はよくイベントの後に、余ったものや残ったものを仲間うちで買い合ったり分け合ったりしたなあととても懐かしくなった。
同じ時間にアヤコさんもフラリと寄ってくれたり、hanaちゃんも畑の様子を見にきたりしたので、いっとき、いろいろな人が庭に集まってとても賑やかになった。夕方は娘もご飯を食べに来たり、今日はとてもたくさんの人たちに会ってお話した一日だった。
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October 18, 2009
西日が縁側に当たる時間が好きだ。お天気のいい日の夕方、日が沈む前のほんのひと時は、西側の縁側に差し込む光がとてもキレイだ。今日は特に温かく、動いていたら汗ばむほどだった。こんな日の夕暮れ前のひと時はとても穏やかで優しい光に充ちている。
今日は新しくお手伝いしてくれることになったジュンコさんとユウコさんが来てくれた。初めての方お二人だけにフロアをお願いしても勝手がわからないし、大変になるだろうなあととても心配していた。しかも始ってしまったら、私はおそらく厨房から抜け出せないので、仕事を説明している時間もないのだ。
そう思って昨日のうちにメインのおかずの下ごしらえをしたり、デザートも焼いておいた。そして今朝は早くから青菜を茹でたり、重ね煮のお味噌汁の具を煮たり、お茶を沸かしたりして、少しでも厨房の仕込み仕事を減らし、私の手をあかせて、説明する時間を朝のうちに取りたいと思っていた。
でも今日は猛烈ラッシュというほどの混み方にはならなかったので、初めてのウォーミングアップとして仕事をしていただくにはちょうどいい流れだった。それに仕事の後、お話していたら、二人共超パワフル人間だということがわかった。3000m級の山を難なく登ったり、風邪一つひかない病気知らずのお二人と「元気自慢?」をしたのだが、いつも元気な私もさすがに霞んでしまうくらいだった。はっきり言ってお二人には負けそう・・・?!特別なスポーツをやっているわけでもないのに、骨太で筋肉がしっかりついた立派な?腕をしているのだ。
これなら土間の上り下りなどハードはお運び仕事もバッチリお任せできそうで一安心。どうなることかと心配していた日曜日が無事に終わってほっとした。写真を撮るユトリがなかったので、先日、エデラちゃんとお茶をした西日のあたる縁側の写真。陽だまりと縁側がワンセットになると、何だかそれだけで幸せな場所になる。
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October 16, 2009
いつもお店を営業している日は布団を干したり、洗濯物を干したりしないようにしている。万が一洗濯しても、外には干さず自分の部屋の前にぶら下げているのだが、今週はすっと店を開けているので、いよいよ洗濯物が溜まってきた。いいお天気なので布団も干したい。
お客様の席から見えない位置で何とか干せる方法がないだろうかと考えた。何もない日は茶の間の前にある南側の縁側に干しているのだが、ここだと客席から丸見えなのだ。
今朝は5時に起きてしまったので、久しぶりに朝ヨガをした。朝陽の昇る前の空が朝もやでけむっていて、そこにだんだん光が差し込んできた。こんなキレイな朝陽が見られるなんて、早起きをしただけでとても得した気分だ。昇る太陽を見ていたら、営業日だけど洗濯をしたくなった。それで洗濯機を回したのはいいが、問題は干す場所だ。
家の西側の畑の脇に2本の梅の木がある。日当たりもいい場所だ。縁の下に長い竹があったので、その木と木の間に渡してみたらちょうどよかった。しっかりとした太い竹だったので、これなら布団を干しても大丈夫そうだ。そう思って布団を部屋から運び、洗ったGパンと夏物のワンピースをぶら下げた。ここなら客席からも見えないし、日もよくあたって気持ちよく干せそうだ。
縁側から干した布団を眺めたら、なんだかすごく懐かしい感じがした。昔はよくこんなふうに布団を干している家があったっけ。本当に田舎に住んでいるんだなあという感じの絵になる光景だった。ポカポカとした陽射しを受けて、お布団もふっくら。
仕事が終わってから西側の縁側でエデラちゃんとお茶を飲んだ。庭のミントを3種類摘んできて、家にあったジャスミン茶とホーリーバジルティーをブレンドしたハーブティをいれ、朝焼いた米粉のロールケーキを食べた。縁側に置いたお茶のお盆が穏やかな秋の西日に照らされている。
何気ないひと時だけど、今の私には何よりもかけがえのない時間。「キレイだねえ」「ホントに気持ちいいねえ」と何度もささやきながら、ゆっくり話し幸せな時間を過ごした。季節の移ろいの中で過ごす古民家での日常の一こま一こまが絵に描いたように美しく過ぎていく。ここでこうやって暮らせることの幸せを今日もまた味わっていた。
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October 15, 2009
今日はあいりん堂さんの勉強会だったので、お弁当のご注文をいただいた。朝、6時半に起きて7時から仕事を開始。お弁当は25個だったが、ランチにご予約が入っていたので、圧力鍋を二つ用意して玄米を炊いた。あいりん堂さんのご指定で、いつも雑穀をたっぷり入れて炊いているのだが、雑穀の量が多くなればなるほどご飯が固くなってしまうので(冷めたら特に)、今回は雑穀の量を少なくし、店で使っている黒米も入れて炊いたらふっくらご飯に仕上がった。
10時半頃、配達に行って戻ったら今度は定食の準備。いつも平日は一人でやっているのだが、今日は配達があったのでアリミちゃんに来てもらった。今日のお客様はホメオパシーセンター千葉山武の方たちのお食事を交えた座談会。ホメオパシーは代替療法の一つ。地上における様々な成分を水やアルコールで希釈し小さな砂糖粒に染み込ませたレメディを処方してもらい、それを服用することによって、自然治癒力を引き出すというものだ。私はまだ試したことがないけれど、実家の近くのホメオパシーのファーマシーがあるので何度か覗いたことがある。いつか勉強会などもできたら面白そうだ。
お昼をお出しした後は、アリミちゃんと「今日はゆっくり縁側で賄いランチをしよう!」と言って、大皿にたっぷりおかずを乗せて縁側のガラステーブルでゆっくりご飯。最近、仕事中は忙しくて中々話せなかった。「よかったですね。夢が叶って。ここはとっても気持ちがいい場所だし、すごくいい流れになってきたなあと思いますよ」とアリミちゃん。
3人の子育て真最中で、子供たちの野球やサッカーや学校の役員などで忙しいのに、四街道から1時間もかけて手伝いに来てくれる。どんなに忙しくても変わらない穏やかさと優しさでいつもいつも私が幸せになることを考えてくれる。会えなくなるのが寂しいから、いつも手伝って~とお願いしてしまうのだが、そろそろ生活がていっぱいで時間が取れなくなってきそうだ。でも「離れていてもエイコさんと私はしっかりつながっていますからね!」と言ってくれる。アリミちゃんとはどれだけ生きる意味や人生の流れや魂のお役目について話をしたことだろう。アリミちゃんのキレイな心にどれだけ支えてもらってきたか、風楽で一緒に過ごした時間を思い出すといつも感謝の気持ちでいっぱいになる。
アリミちゃんは私の夢をずっと前から知っていたから、目の前で展開されていく古民家移住へのプロセスを祈るような思いで見守っていてくれたのだと思う。庭にキラキラした光があふれている午後の幸せなひと時。私がほぼご飯を食べ終わった時、アリミちゃんのお皿を見たら、ほとんど食べていなかった。「えっまだ食べてないの?」と言ったら「だってこんな素敵な時間なんだもの。早く食べてしまうなんてもったいなくて・・・」。
幸せな気持ちを残したまま、4時半からはぐるっと千葉の取材だったので、それまでにパンとケーキを焼こうと厨房に戻る。今日の料理のテーマは冬瓜とむらさき芋。冬瓜はポンチに、むらさき芋はおからとサラダにした。さらに12月号の「NEW OPEN」コーナーでも古民家を紹介していただけることになったので、定食の写真も撮影。ただお膳に乗せただけだったら前の店と変わりないから?古民家らしくしようと3人で試行錯誤。お食事のマットに古布を敷き、背景に障子を入れ、素敵な写真を撮っていただいた。撮影の後、スタッフと試食を兼ねた軽食。
全部が終わったのは7時過ぎで、朝から夜まで今日はよく働いた~!
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October 14, 2009
今日は料理教室を行った。5名で行う予定だったが、昨日、キャンセルが入ってしまって3名での開催となり、とてもこじんまりとした料理教室になった。今回は何回かやっている基本編。玄米の炊き方、出汁のひき方、重ね煮のお味噌汁の作り方、八方出汁を仕込み、八方出汁をベースにした青菜の和え物と煮物、それと風楽で人気がある定番メニューグルテンミートのメンチカツ。
昨日から八方出汁を作るために、醤油とみりんの中にかつおの厚削りと干ししいたけと昆布を漬け込んでおいた。人数が少なかったので玄米は2合も炊けば充分なのだが、少量の玄米を大きな圧力鍋で炊くのはかえって難しいので、ちょっと多かったのだが6合炊いて、持って帰っていただいた。
前の店でやってきた料理教室は厨房が使いにくいので、私が全て下準備をして、客席でデモンストレーションのような形で調理しているところをお見せしてきた。だから参加される方は見ているだけだったのだが、今回からやり方を変えた。
家の台所のダイニングテーブルの上にまな板を並べて、皆さんにも野菜を切ったり、炒めたり、メンチカツを丸めたり、実際に調理をしていただくことにしたのだ。ガス台と流しが目の前にあるので、それができるようになった。
普段は厨房の中に張り付き状態で全く客席の方に顔をお出しできないので、料理教室のような形をとって、お客様とコミュニケーションがとれたらいいなと思っている。ゆっくりお話しながら、一緒に料理を作り、私の知っていることで役に立つことがあれば、それをお伝えしていきたい。お客様と一緒に料理を作って、同じものをいただきながら、一緒の席でお話するというのが、なんとも新鮮で私は楽しかった。
体を整える上で食事がいかに大切かということは皆さんよくご存知だ。でもお仕事や子育てで忙しい毎日の中、ついつい食事もさっさと作ってしまいがち。私もずっとシングルマザーとして仕事を続け、子供を育ててきたので、その慌しさはよくわかる。忙しいとついつい手抜きご飯になってしまうのだ。おまけに手をかけた和食を子供が喜ぶとも限らない。だから私自身は食べないのに、子供たちには、ついついから揚げやカレー、トンカツ、ハンバーグというワンパターンメニュー。
でも重ね煮の野菜をたっぷり作ってタッパーで保存したり、出汁をまとめてひいて冷蔵庫に常備しておけば、毎日、美味しくて野菜たっぷりのお味噌汁がすぐに飲める。八方出汁も作って保存しておけば、煮物や和え物の味付けがブレずに美味しく出来上がる。
無理してがんばらなくても、小さな何気ない工夫で、野菜がたっぷりのご飯を手軽に食べていただけたらいいなと思う。来月は豆腐料理をテーマにまた行う予定です。日程は決まり次第お知らせします。
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October 13, 2009
今日はシュタイナーを勉強しているグループ「もりのこびとたち」の皆さんからランチのご予約をいただいた。運動会の振り替えで幼稚園がお休みのお子さんたちも3名ほど一緒だった。奥座敷に8人用の座卓を出してお席にしたので、手前の和室はお子さん達のオモチャが並べられ、ちょっとした幼稚園のようになった。
奥の座卓でお母さん方が話し合いをし、その目の前で遊ぶ子供たち。そんな姿を見ていたら、とても微笑ましくなった。お食事ができて、遊べるスペースもあるというのはすごくいい。まるでお家で過ごしているような感じ。お店という改まった場所ではなく、おばあちゃんの家に来たみたいな・・・。実は私、「おばあちゃんの家」と呼ばれることにはちょっと抵抗があって、せめて「おばちゃんの家」と言って・・・なんて思っていたのだが、3歳くらいのお子さんだったら、私の孫としても充分あり得そうだ(ああショック・・・・?!)。
お食事の後、子供たちはお庭に出てバッタを捕まえたり、お花を摘んだりして楽しく遊んでいた。子供たちにとって広いお庭は何よりの遊び場だ。草むらを走り回っている子供の姿って、いつみても可愛らしい。
そんな姿を横目に定食の準備をしながら、ケーキがなかったのでチーズケーキやマクロケーキなどを作り続けたので、けっこう忙しかった。このところストックしてあるものがなくなるのがとても早く、営業時間内にはストック作りができないので、店がお休みの時に仕込みをするのが当たり前になってしまった。
今日は平日だったが、お店を開けている間に3組もの方たちが「ランチ食べられますか?」と足を運んでくださった。今日は貸切だったので、お断りしてしまったが、まだ月~木はご予約のみで開けているということが浸透しきれていないようだ。でも何かのグループでお食事に来て下さる場合は営業日中よりも平日にご予約して来ていただいた方がのんびりできていいのではないかなと思った。
明日は10時から私の料理教室。一番基本的な玄米の炊き方と重ね煮のお味噌汁、グルテンミートのメンチカツ、八方出汁の作り方、出汁の引き方、そして八方出汁を使った和え物と煮物を作る予定。今日になって2人キャンセルが出たので、明日の人数が少なくなりました。もしご希望の方がいらっしゃいましたら明朝までにお電話下さい。
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October 12, 2009
連休最後の今日も晴天に恵まれ、展示会の2日目は私自身が驚くくらいたくさんの方が来て下さった。数日前からランチのご予約が入っていたのだが、今朝になってからもご予約のお電話が次々に入って、ランチタイム時はずっと満席でお待ちいただく方もたくさんいらしゃった。次々にいただくオーダーをこなすのが精一杯で客間に出る暇もなかった。アリミちゃんとミエコちゃんの3人で対応したが、配膳用の棚には下げてきたお膳が山になってしまった。お客様がいらっしゃる時間帯があまりに集中したので、充分な接客ができなかったかと反省している。
厨房が家の台所の奥にあるという構造上、できたものをお運びする距離も長いし、土間の上り下りなどもあるので、この状況の中でどうやったらスムーズに動けるのだろうかと、このところずっと頭を悩ませている。
展示会が終わってから雑貨を外して一所に集めたのだが、その後、相葉さんが種類ごとに仕分けしながら片づけをしているのでまだ仕事が終わらない。結局、ブログを書いている今も後ろで相葉さんが片づけをしている。相葉さんはそういうことをとてもマメに丁寧にやる人なので、すごく時間がかかるのだ。
途中でまだまだ片づけが終わりそうにないので、私が夕食を作ることにした。昨日の料理教室の時に使った牛肉が残っていたので、それを使ってカリア(サハラ砂漠民の料理)を作り、最後に相葉さんが味付けをした。私は牛肉を除いてトマトと玉ねぎの部分をしっかり食べた。それとバジルペーストとオリーブオイルを豆庵の豆腐の上に乗せ、ネパールのチュラという干飯をガラムマサラで味をつけ青菜の上からふりかけ、チャイをいれた。まるで一緒に旅をしている時のような夕販だった。相葉さんはスパイスにも詳しいので、一緒に食べながら「クミンの香りがいいね~」とか「カルダモンが効いていてチャイが美味しい~」とかけっこうマニアックな?話をしながら美味しくご飯を食べた。やっぱり料理が好きな人とご飯を食べるのはいろいろ情報交換?ができて楽しい。
でも私は連日忙しくてけっこう疲れたし、明日もご予約が入っているので今日はゆっくりお風呂に入って早く寝たいのだ。だから「お腹いっぱいで眠くなったなんて言わないで(そんなことは言ってないけど)、早く片付けねっ」とお願いし、終わるのを待っていられないので、やることをやってしまおうとブログを書き始めているところ。
というわけで、家の中が世界各国の手工芸品や民族衣装であふれた楽しい展示会が無事終わりました。
たくさんの方に来ていただき、どうもありがとうございました。
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October 11, 2009
October 09, 2009
今日は朝6時頃から庭へ出て縁側の外に取り付けたコンパネをはがす作業をした。朝陽がキラキラと輝いていて、台風一過の青空が広がっていてとてもキレイだった。備えあれば憂いなしとは言うけれど、台風が来るたびに毎回、こんなことやってたら大変だなあと思いつつ、台風の後片付けは仕込みを始める前に終わらせてしまおうと、サッサとはずしたコンパネを一箇所に集め、植木鉢や椅子など中にしまってあったものを再び外へ並べた。
昨日、コンパネを貼った後、台風の余波の中をわざわざビックサイトまで行ってきたのは、オーガニックEXPOの展示ブースを見て新商品の参考にしたいということもあったが、それよりも会場のセミナールームで上映されていた「未来の食卓」を見たかったからだ。8月上旬に朝日新聞でも紹介されて、すごく興味を持ち、ぜひ見に行きたいと思っていたのだが、夏は修復作業に追われてそれどころではなく、いつのまにやら上映も終わってしまった。
南フランスの美しい自然に囲まれた小さなバルジャック村のショーレ村長は学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにするという前例のない取り組みに挑戦した。その過程を克明に追ったドキュメンタリー映画だ。貧しい村には低所得者層が多く、財政も決して豊かではない。だが子供たちの未来を守るため、「子供には良質の食べ物を与える。お金の問題じゃない。相談相手は自分の良心だ」と村長は説く。学校でも農園を作り、子供たちに採れたて野菜をその場で食べさせたり、たくさん採れたものは給食室に持っていって調理してもらう。そんな食育活動も行っていくうちに、子供たちはしだいに野菜へ興味を持ち始める。そしてそんな子供たちの様子を見ながら親たちにも少しずつ変化が表れる。
フランスは世界でも有数の農業国ではあるが、実態は農薬への依存率がとても高いのだそうだ。そして化学肥料や農薬によって水質は汚染され、泉水の水は飲むことができない。ヨーロッパではガンなどの生活習慣病の70%は食生活や環境に原因があると考えられているため、まずは子供たちの健康を守ろうと未知の試みに着手していく。
父母や生産者を交えた勉強会では有機農家の他に慣行栽培の農家も同席。オーガニックがいいという正しさを押し付けるのではなく、共に学んで行くことを目的としている。大事なのは対立ではなく対話なのだと。
美しいラベンダー畑や葡萄畑が広がるスクリーンを見ながら、こんなに素晴らしい自然環境が残っているにも拘わらず、成人病が次々に発生していくなんて、何かのパラドクスを見ているかのようだった。
だけど、村長の英断を支持し、やがては村人たちも意識を変革せざるを得ない。オーガニックの学校給食・・・なんて豊かな教育なんだろう。オーガニックはいいけれど、給食費の値上げには反対という村人たちも、いつしか自分たちの村での実験を誇りに思うようになってきた。
以前、百姓屋敷わらの船越さんが言っていた言葉を思い出す。「食べ物が変われば人生が変わる」と。まさにその変化が村全体に広がっているのだ。思っている以上に素晴らしい映画だったので、どこかで自主上映していたら、ぜひご覧になってくださいね。
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October 08, 2009
昨夜は嵐の前の静けさなのか、雨もやみ風もなかったので、もしかしてものまま台風も勢力を弱めていくのではないかと思って、コンパネは貼らずに縁側の前に立てかけておいた。
ところが明け方から風が強まり、ガタガタとガラス戸が揺れ始めた。実際に風も強かったのだろうけれど、一人で部屋の中に寝ていると、不安と心細さが膨らんでいくので、ものすごく大風のように感じてしまう。これは覚悟を決めてコンパネを貼るしかないな。空が少し明るくなるのを待って、Gパンとトレーナーに着替え、長靴を履いてインパクトドライバーを取り出し木ネジを作業ポケットに突っ込んで、外に出た。
朝の時点では南側の縁側の方が風当たりが強かったので、まず南側に5枚貼り付けた。風が強かったので、コンパネを持ち上げる時、風に煽られて大変だったが、修復作業で鍛えられたので、インパクトを使うのも手馴れたもの(その割には一人でやったので作業が梃子摺ったけど)。
その後、西側の縁側にも順番に貼り付けていった。1時間ちょっとで全部を貼り終え、濡れてしまったのでシャワーを浴びて、コーヒーを淹れたら、なんだかとても充実した気持ちになった。大変だったけど何とかできるものなんだなあ・・・。田舎暮らしをするのなら、何でも自分でやろうという覚悟が必要だ。その点、まだまだ私は肝が据わっていないようだ。しっかりしなくては。とりあえず応急処置とは言え、これでガラス戸のガタガタもなくなったので、一安心。ふとケータイを見たら6時45分に着信履歴があった。
こちらから電話をしてみたら「風、強くなってきたので、これから出てそちらにコンパネを貼りに行こうかと思っているのですが・・・」。本当にこんな朝早くに来て下さるつもりだったんだと思ったら、ジーンとしてしまった。
「大丈夫、今日のところは何とか私一人でがんばってやってみたよ。さっきコンパネ貼り終えたとこ」と答えたら「一人でやったんですか?それは大変だったでしょう?様子見に行きましょうか?」と言ってくれた。もうそのお気持ちだけで充分だ。それより一日も早く雨戸を作ってくださいねとお願いして電話を切った。
コンパネを貼ったらほっとしたので、雨のやむのをまって、ビックサイトで開催中のオーガニックEXPOを見に行くことにした。いろいろな電車が運転を見合わせているし、京成線も停止信号ばかりでスムーズに動かず、3時間もかかってしまったが、見たかった映画「未来の食卓」も見ることができてよかった。
コンパネを持ちすぎたせいか、今頃になって肩よりも手首が痛くなってきた。それに昨日はほとんど寝られなかったので、すごく眠くなってきた。今日は早く寝て明日は早く起き、コンパネはずしだ。
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October 07, 2009
今、雨はちょうどやんでいるのだが台風の進路状況が予測できない。今日の日中はストックを仕込み、夕方から父の介護施設に行きがてら、都内でいくつか用事を済ませ、そのまま実家に泊まってこようかと思っていた。でももし台風が直撃したら、擦りガラスが強風で割れる心配もあるし、雨も大量に室内に吹き込んでくるだろう。そんな時に家にいた方がいいのか、いない方がいいのか・・・。
でも窓の外を見ながら、ただどうしようかと迷っているだけでも、あっという間に時間は過ぎてしまうので、とりあえずパンを焼き、あんこを作り、スープを煮込み、リンゴを煮て、ケーキを焼く・・・など箇条書きしていおいた今日の作業に着手。一人で厨房に立っていたら、フラリと友達のトモちゃんがやってきた。
「台風に備えてコンパネとか一人で貼っているんじゃないかと思って様子を見に来たんだけど・・」とのこと。なんだかその言葉がすごく嬉しくてほんわかした気持ちになった。持ってきてくれたチーズケーキと、ちょうどあんこが煮えたので、玄米餅を焼いてぜんざいを作り、お茶にした。
実は彼女が来てくれるちょっと前にも雨戸作りをお願いしていた知り合いから電話があったばかり。「今回は雨戸自体を集めている時間がもうないから、もし明日、台風が直撃するようだったら、朝一でそちらに行ってコンパネを貼りますから」と。すごく優しい申し出に思わずホロリ。
でも問題はコンパネをどうするかだ。たかがコンパネと言っても縁側の部分は広いので16枚は必要だ。使うかどうかわからないコンパネごときに15000円もかけるのは惜しい気がするので、できたら買いたくない。何より今は支出を抑えたいのだ。せめて雨戸を作る時にそのコンパネが再利用できたらいいのだが・・・。
だけど直撃された場合、朝になってコンパネを買いに行っても間に合わない。使う使わないは別にして、買っておけば即、応急処置ができるのだ。さんざん迷った末、今日は実家に泊まりに行くのは止めて、夕方、ジョイフル本田にコンパネを買いに行くことにした。
売り場のコンパネをカートに乗せてレジに運び、レジ脇に車を寄せてコンパネを積み込み、家に帰ってからは真っ暗な雨の中、コンパネを下ろして軒下に並べた。コンパネはとにかく重いので運ぶのが大変だ。並べてみたけれど、使わないですめば、それに越したことはない。
それにしても、古い家に住むには何より体力が必要だなと今回もまた痛感してしまった。
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October 06, 2009
昨日、買物に行った時、普通のスーパーのお豆腐売り場に国産大豆の生おからが売っていた。お店によっては生おからを置いてあるのだが、国産大豆のおからを扱っているお店はとても少ない。嬉しくて何も作る予定はなかったけれど買ってしまった。
でも冷蔵庫の中に生おからが入っていると気になって仕方がない。今日と明日は何のご予約も入っていないので、店のストック作りをしようと思っていた。宗吾霊堂の店の時は店がヒマな時間に合わせて、いろいろなものを作っていたのだが、この場所に移転してからはお客様が集中して来てくださるので、営業時間中にお菓子を焼いたり、他の仕込をすることはほとんどできない状態なのだ。天然酵母のパン、スープ、あんこ、ケーキなどいろいろなものがなくなっている。生おからを使ってとりあえずマクロ仕様のおからケーキを焼くことにした。寺田本家の発芽玄米酒の酒粕も一緒に加えら、ほんのりとした酸味のあるケーキができた。メイプルを使わずに塩味にすればよかったかもしれない。
台風18号の進路が気になる。直撃したらかなり大きな規模になりそうだ。今の状態では縁側の窓が擦りガラスのみなので、大風と大雨には耐えられそうにない。知り合いに雨戸を作っていただけるようお願いしているのだが、予算がないので、いらない雨戸を寄せ集めることから始めるとのことで、すぐにはできそうにない。とりあえずコンパネを外から貼り付けるしかないかな。でもまだ来ると決まったわけではないし・・・と悩むところだ。
たいした雨でもないのに、もう庭には大きな湖ができている。この水はけの悪さも何とかしなくては。台風の動向にこんなに一喜一憂するなんて、今まで久しく忘れていた感覚だけど、田舎の場合、お天気がいつも気になるところだ。
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October 05, 2009
今日は久しぶりに何の予定もないお休み。来週は一週間、ほぼご予約で埋まっているのだが、今週の平日はご予約がないので、今のうちに少しのんびりしておこうと思う。お店のある週末はなんだかんだと忙しく、新聞が読めないので、いつもお休みの朝は溜まってしまった新聞を読むことから始る。今、ヨガをやった後、縁側の椅子に座ってコーヒーを飲みながら新聞を読んだ。
かなり肌寒くなってきたので、室内に入り、その後はよしもとばななと心理学者のゲリー・ボーネルの対談「光のアカシャ・フィールド」を読む。ボーネル氏はアカシックレコード(アカシャと呼ばれる不可視の記録庫に収められている、人類にまつわる過去と未来の全記録)の世界的権威で牧師や哲学博士でもある。例えばボーネル氏がマチュピチュの神秘を解明するためにアカシャにアクセスすると、当時マチュピチュは黄金の巨人の神官たちが棲まう場所だったという記録が浮かび上がってくるということだった。興味深いことではあるのだが、あまりに壮大すぎて、ちょっと理解できない部分も多かった。ただ著者の二人が非常に親しい関係なので、二人の間では充分、分かり合えている内容なんだろうな。よしもとばななの精神世界の見つめ方には本当に深いものを感じるし、それが作品の根底に流れているなあといつも思うのだが、今回の対談はあまり面白くなかった。
夕方、近所のおばさんが、白菜の苗を持って来てくれたので、雨が降り出す前に大急ぎで畑に植えた。なんだか相当な量だ。これがみんな育ったら、せっせと白菜漬けでも作らなくちゃ。畑の野菜たちが日に日に育っていくのを見るのがとても楽しみだ。
時間があったので今日は一人だったけど、夕食は残りものではなく、ちゃんとご飯を炊いてちゃんと作って、ちゃんと食べようと思い(誰もいない時はいつもあるもので簡単に済ませてしまうので)、夕方、買物に行った。白米を一ヶ月ぶりくらいに炊いた。修復期間中はずっとお手伝いして下さる方たちのお食事をお作りしていたので、ほぼ毎日のように白米を炊いていた。でも工事が終わった後は、ほとんど炊かなくなってしまったので、その時に買った白米がまだ残っているのだ。
それを炊いて、たらこや煮物、佃煮、糠漬けなどを並べてご飯を食べたら、久しぶりのせいかすごく美味しいと感じて、食の細い私がおかわりまでしてしまった。もう苦しくて仕方ない。
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October 04, 2009
昨日は中秋の名月。夕方、宗吾霊堂の観月会に参加してきた。ここ数年、中秋の名月に合わせて、夕方から宗吾霊堂の大本坊を解放してコンサートや講談などの催し物が開催されている。今回は尺八と和太鼓のコンサートがあると紹介されていたので、友人を誘って仕事の後、久しぶりに宗吾霊堂まで足を伸ばした。境内に入ると松明が参道に沿って灯されていた。広い大本坊に入って荘厳な声明を聞いた後、尺八や琴、太鼓の音を楽しんだ。太鼓に合わせて唱えた般若心経は言葉のリズムが音に刻まれてスーッと体に入ってくる感じだった。
月が大好きなので、毎年、中秋の名月は誰かと一緒にお月見をすることにしている。家に帰ってから縁側で月を見ていたのだが、所々、厚い雲に覆われていて残念ながら昨日のお月様は大きな顔を見せてくれなかった。でも虫の声を聞きながら友達と縁側でご飯を食べ、静かな秋の夜長を楽しんだ。
うってかわって今夜は晴天なので、今、茶の間からちょうどぽっかり浮かんでいる満月が見える。
名月の光にさらされて畑の作物もすくすくと育っている。いつのまにやらインゲンがなっていて、夕方、20本ほど収穫した。
今日もお店はすごく忙しくて、ピーク時はお待ちいただく方もいらっしゃった。ミエコちゃんとチエコさんには新しいスタッフがいないからと無理を言って手伝いに来てもらった。ずっと一緒に仕事をしてきた仲間なので、お互いの動き方もわかっていて、今日はこの3人だからやれたんだなという気がする。特にミエコちゃんは今日、満席のフロアを一人で取り仕切ってくれたので、相当大変だったと思う。でも厨房の方も手一杯でフロアに出ていく暇が全くなかった。お膳を持って土間を上がり降りするのは大変なので、もう少し動きやすくなるよう何か方法を考えなくては。
今夜は一人でお月見だが、忙しく働いた後、縁側にふっと座ってキレイな月を見ながらボーっとする時間があることの幸せをかみ締めている。古民家から見える月はとても美しいなあと思う。
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October 02, 2009
久しぶりに本降りの雨だ。畑がカラカラだったので、野菜や花たちにとっては恵みの雨でとてもよかったのだ。でも庭の水はけの悪い部分があるので、あっという間に茶の間の正面には大きな水溜りができてしまった。この場所の水は中々地面に浸透せず、じばらくの間、引いていかないのだ。何か水路を作る方法を考えなくては。
そんな雨のあいにくのお天気だというのに、お店はとても忙しく定食はすっかりなくなってしまい、最後の何組かの方たちには玄米の代わりに天然酵母パンでの定食に差し替えていただいた。最後の最後までお出しして全てなくなってしまった。この雨の中を本当にありがたいことだ。ただ車に行くまでの間、足元が悪いので、雨の日は長靴持参?の方がいいかもしれない。
3時半頃からエリート情報の方が取材に来て下さった。来週はスィーツ特集があるようで、その時、風楽のナチュラルスィーツをご紹介していただくことになっている。スィーツと言えば、目を引くのはデコレーション。今は小さなケーキ一つとっても、とてもオシャレで可愛らしい。パテシエの作った美味しそうなケーキの写真が並ぶ中で、特別なデコレーションもない風楽のマクロケーキはさぞ地味だろうなあ・・・。
でもそんな中に一つくらいナチュラルスィーツが紹介されていてもいいだろう。担当の記者はとても若い男性で、マクロについての予備知識がいっさいない人だったので「砂糖も卵も乳製品も使わずにケーキなんて作れるんですか?」と半信半疑。
今日は豆腐とリンゴのタルトを作っておいたので、写真を撮影した後、試食していただくと、「美味しいですね。何も言わなければ、これ、普通のタルトと言ってもわかんないんじゃないっすか~?」なんて嬉しいことを言ってくれた。たとえマクロ仕様のケーキだとしても、できたら普通の方が食べても美味しいと思えるようなものを作りたいと思っているので、その感想は素直に嬉しかった。
まだまだマクロケーキは私にとって勉強しなければならない分野なので、これからもどんどん新しいスィーツを試作したいと思っている。
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October 01, 2009
親しくさせていただいているシノダさんのご実家にいらない椅子とソファがあるというので、いただきに行ってきた。茨城県の行方市。けっこうかかるのではないかなと思っていたけれど、356号はここからすぐなので45分ほどで着いてしまった。とてもキレイにお庭の手入れをしてあるお宅だった。養豚業や造園業を営みながら、家計を支えてきたしっかりもののお母さん。何度かご挨拶させていただいたことはあるのだが、お宅に伺ったのは初めて。お茶を飲みながらいろいろお話させていただいた。
このお母さんはとてもがんばり屋でしっかりもの。やると決めたら徹底してやって、本当に真正直に明るくカラカラッと生きている方でお話しているうちに私もすっかり好きになってしまった。物置にソファを見に行った時も、とても大きかったので、どうしようかと悩んでいたら「せっかく来たんだから持っていきんさい」とソファを自分で運ぼうとするのだ。車に乗せる時もグイグイと押し込み、「あと少しだよ。入るから押して押して~」と仕切る。結局、どうやっても私の車の後ろのドアが閉まらなかったのだが「ヒモでドアを縛っていけば大丈夫さ」とあっけらかん。
以前は早朝に起きてブタの世話をしてから、職人さんたちを現場に送っていった。そのため大型免許を取ってバスも運転していたそうだ。事業で借金ができた時は職人さんへの人件費が払えないからと、代わりに自分がダンナさんと二人で朝早くから夜遅くまで現場仕事をしてお金を作り借金の返済に充てたり、自分で一生懸命働いて貯めたお金で母屋も立て替えた。その時の材木は自ら福島まで調達しに行ったそうだ。今はヒザが痛くて手術をし足を引きづりながら歩いている。でも庭には草一本生えていない。痛くても大変でもやることはやるという強い女性なのだ。
車へのソファの押し込み方などを見て、なんだか私みたいだなあ?と思っていたら、シノダさんも「風楽さんって母に似ているところがあるよねえ~」と言われてしまった。
でも私よりもずっと商売上手でやりくり上手。そして愛情豊かで温かい方だ。商売がうまくいっていることから、周りの人たちのやっかみの対象になったこともあるそうだが、何か言われるたびにその人たちの目の前で言い返す。だけどお母さんの方からは決して縁を切らずに何を言われても変わらずにお付き合いし続けてきたそうだ。
それこそ田舎のおばあちゃんそのものの方なのだけど、まさに「男っぷりのいい」?お母さん。こういうお母さんに育てられた子供が優しいシノダさんなんだなあと妙に納得してしまった。ソファはちょっと大きめだけど座り心地がとてもよかった。でもソファをいただいたことよりも、あんなに逞しくて素敵なお母さんにお会いできたことがすごく嬉しかった。茗荷と栗をどっさりお土産にいただいて、私までお母さんに会いに行ってきたような気分になった。シノダさんどうもありがとう。
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