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January 31, 2010

古民家スタイル

温かでポカポカのお天気だった今日一日。朝、西側の梅の木にほんのいくつかだが花が咲いているのを見つけた。ようやく咲いてくれた。枝を見上げればいちめんに小さなつぼみたち。これが満開になったら見事だろうなあ。苔が生えるほど古くて大きな梅の古木が2本。枝は長く天に向かって伸び、一番先は古民家の瓦屋根に届いている。
今日はたくさんの方が来て下さりとても忙しかった。そんな中で私の恩人とも言える小児科医の池亀さんが松戸から来てくださった。私が宗吾霊堂前に店を開業する時、生活公庫から開店資金を借りることにした。その時、どうしても保証人をつけなければならず、何人もの人にお願いしては断られた。もっともなことだ。私がコケたらその借入金を私に代わって返済しなければならないからだ。
もうこれ以上誰もいないという時、フリマなどの出店で何度かご一緒したことのある池亀さんに直談判。当時、店の傍ら、休日に出店したフリマに持っていったアジアの服を買ってくださったり、デパートのギャラリーでの展示会に来てくださったり、お客様を紹介して下さったりといろいろ助けていただいた方だ。
ただ保証人をお願いするほど親しいという関係ではなかった。公庫への申請書類を持って、昼休みの診療室に訪ねて行った日のことは今でもよく覚えている。
「この仕事をすることはあなたへとってのチャンスだと思うの?」
「はい。少なくとも今までと同じようにアジア雑貨だけを扱う仕事よりも、飲食部門を始めることでお客さんの層は広がると思うし、スペースも広くなるので、いろいろなことができると思います・・・」
「それで子供たちと一緒に生活していく目処はたっているの?」
「やってみなければわかりませんが、ここに事業計画書を書きました。アジア雑貨の販売、自然食のお食事と喫茶の売上、貸しスペースの使用料、それらを合わせると、家賃と借入金の支払、人件費、私の給料などが捻出できると思います」
「どうしてもやってみたいの?」
「はい。自分の住んでいる家のすぐ下にある物件ですから、通勤時間もかからないので、子供たちを育てながらできると思います」
「・・・そう。じゃやってみたら。600万円という金額はもし何かあったとしても、私にとって返せない額じゃないから。私が保証人になることであなたの夢が叶うというなら、私が判子を押してあげるわ」
そして最後にこう言われた。
「シングルマザーの女性が社会の中で生きていくのは大変なことよ。能力があってもそれを生かせる場は本当に少ないの。それにチャンスもそう簡単には見つからない。だけど、あなたにとってこれがチャンスなのだとしたら、しっかりそのチャンスを生かしてね。そしていろんな大変さに負けないで頑張ってほしいな。それが同じシングルマザーにとってすごく励みになるのよ」
池亀さんが保証人を引き受けてくださったから、私は公庫の借り入れができた。そしてレストランを開くことができた。事業計画通りには全くならなかったけど、今、古民家での暮らしができるのも、あの時、レストラン業を起業したからだ。だから私は決めた。いつか誰かが必死の思いの中で選択したことを、応援できる日がきたら、私も同じようにそのチャンスを生かしなさいと、後押しできる人になろうと。
池亀さんは開業医の傍ら、古着を通してパキスタンの職業訓練校の支援活動をしたり、夜間中学、派遣や日雇い労働者の支援などいつも社会の底辺に生きる人たちの活動に賛同し、ご自身でもフリマを開いたり、古着を販売したりと、息の長い地味な活動をされている。
公庫の借入金がまだ返済し終わらないまま移転を決めた時、ご報告がてらに手紙を書いた。さぞ驚かれたことだろう。でも私の選択を否定されることはなかった。今日、久しぶりにお会いして、古民家の賑わっている様子を見ていただけてよかった。
ちょうど今日届いた雑誌「古民家スタイル」に掲載された風楽のページも真っ先にお見せすることができた。そして仕事の合間をぬってここに至るまでの一部終始をお伝えすることができた。
相変わらず池亀さんの関心は高齢者、障がい者、シングルマザー、派遣労働者、在日の外国人たちなどの生きにくさなどにある。
「ずっと同じ施設やホームなどにいるんじゃなくて、たまには違う場所に行って息抜きしたいという人たちがいたら、そういう人たちもこの場所に泊まれるようになったらいいね」なんて言われていた。
残りの借入金はあと130万円。ようやくゴールが見えてきた。まずはそれをキッカリと返済すること。そして最後の支払が終わった日には、まっさきに池亀さんのところへご報告とお礼に伺おう。その日までもうしばらくがんばらないと。

*「古民家スタイル」(ワールドフォトプレス1800円)。本屋さんで見つけたらページをめくってくださいね。「古民家の食事処」の特集です。カラー4ページにわたって「ここはどこ?!」って思うほど、ものすごくキレイに撮っていただきました。
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January 30, 2010

ミレニアムシティの皆さん

私も会員になっているNPO「くりもとミレニアムシティ」のメンバーが10名ほどでお食事に来てくださった。毎月、テーマを決めてワークショップを開催しているのだが、1月のテーマは「温故知新」。お昼頃に風楽でお食事をとり、その後は風土記の丘を見学するというコース。宿泊はくりもとミレニアムシティ。日曜日は有機黒豆を使った味噌作りというプログラムだ。
最近、私は全くワークショップに参加していないのだが、宗吾霊堂の店の時から、一年に一回、この時期になると皆さんでランチに来て下さる。今回は古民家へ移転して初めての訪問。久しぶりに皆さんにお会いしたので、お食事の後、1時間ほど今回の古民家移転へのいきさつや修復時の様子、その後の生活や今の店についてのお話をさせていただいた。
ミレニアムシティは都市と農村を結ぶ文化・交流サロンという位置づけで、第一期に栗源の畑に大きなグラスハウスを建て、そこに一人2坪ほどの小屋オーナー募集した。従来の価値観や発想を転換し、都会の人が気軽に田舎暮らしができる方法を提案しつつ、毎月様々なテーマでワークショップを開いている。今年は旭の屏風ヶ浦の近くに第二期の「あさひミレニアムシティ」を着工し、両方ともに全て募集区画は定員に達してる。さらに今後は定住型エコヴィレッジとして、くりもとの第二期メンバーも募集していく予定。
代表理事の一人井口さんは建築の仕事をしながら、次々に夢を形にしていくとても素敵な人だ。私と同じ年なのだがとても若くいくつになっても様々な可能性を秘めている。井口さんはじめ、メンバーの中には魅力的な人が多く、それぞれが自分の生活を大事にしながら、ゆるやかだが確実なネットワークを持っている。
今回の私の古民家への移住も夢を一つ実現させたモデルケースの一つかもしれない。共に互いの夢を叶えることを応援し合える仲間たちがいるというのは嬉しい限り。
皆さんをお見送りした後、大急ぎで片付け、大栄の公民館へ。「奇跡のリンゴ」の著者木村秋則さんの講演会へ。申込はしておいたが、遅れて行ったのでホールの中には入れず、ロビーのモニターを見ながらお話を聞いた。「奇跡のリンゴ」「リンゴが教えてくれたこと」「すべては宇宙の采配」など著作は何冊か読んでいたが、お写真や本のとおり真面目で実直な方なのだなあと思った。不可能だと言われていた無農薬無化学肥料のリンゴ栽培に取り組み、収穫できない年月を経て失敗に失敗を重ねながらようやくリンゴが実った。木村さんはりんごの木と会話をしている。そして木村さんの言葉(気持ち)にりんごは答えようとしてくれている。正直に一つのことを信じて生きている人に神さまは微笑んでくださるのだなと思った。
座りきれないほどたくさんの人たちが木村さんの話を聞きに来ていた。有機農業に関わっている人たちも当然ながら多い。北総地域は千葉県の中でも有機農業の先駆地域だと思う。偶然にもその片隅で有機野菜を使って小さな店をやらせていただけることの幸せ。成田に住んでいるからこそできることだ。
講演後、大急ぎで家に戻り、夜は友達が泊まりに来るので夕飯の支度。食卓を囲んで庭からふと見上げた空には満月がぽっかり。月灯りがとても美しい夜だった。Dscf5370


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January 29, 2010

雑穀とお豆のポテトサラダ

エデラちゃんがパートナーとイギリスでクリスマスバカンスを過ごしたお土産に、スープ用ビーンズ&ミレットを買ってきてくれた。スープストックを加え煮込んで味をつければ、色とりどりで栄養満点のスープが出来上がる。丸麦やレンズ豆や緑豆などがいろいろ入っていた。スープにするのも美味しそうだけど、サラダにできたら色もきれいだろうなあと思って、今日はそこにジャガイモを加えてフレンチサラダ風にした。
まずはローリエを加えて、コトコトとビーンズ&ミレットを茹でて、最後に塩味をつける。その間にジャガイモと人参を蒸し、玉ねぎとパセリをみじん切りにする。最後に全ての材料をバットの中に入れて、レモンとオリーブオイル、オレガノ、塩、こしょうなどで味を調えて出来上がり。
煮たので乾物の状態ほどの色は残っていないけれど、豆の風味と歯ごたえが生きているとてもさっぱりとしたサラダになった。豆や雑穀を食事の時にたっぷり摂れるとすごく栄養バランスもよくなるし、ボリュームも出るし、何よりも美味しいのが嬉しい。
今日は溝口クン夫婦が来てくれた。成田周辺には有機農業の生産者団体がとても多いが、その中に「みみずの会」というのがある。とても美味しい無農薬野菜を作っている。ミレーでライターの仕事をしている時に何度も取材に行ったので、ほとんどの生産者さんは知っているが、その中の若手就農者が溝口クンでとても真面目に丁寧に野菜を作っている若者だ。ずっとお嫁さんを募集していたが、念願が叶い、今年入籍したそうだ。
何度か風楽にも二人で食事に来てくれた。彼女はヨガのインストラクターをしているという。今週、デトックスヨガの集いをやったが、とても好評だったので、違うインストラクターで一か月にもう一回くらい、ヨガ&ランチの日ができたらいいなあと思ったので、いろいろ打ち合わせをさせていただいた。3月になったら、また別のタイプのヨガ&ランチの集いができそうなので詳細が決まったらお知らせします。
今年は平日にいろいろな講座を開催していくというのが私の目標なので、アンテナを高く張っていろいろな方との出会いの中からできそうなことのヒントを見つけていきたい。
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January 28, 2010

西の縁側での取材

エリート情報社から毎月発行されているカラー冊子「LOCOL」には地域で話題のいろいろなお店が紹介されている。うちのお店でも無料配布しているが、とても人気があって、あっという間になくなってしまう。その「LOCOL」の巻頭に載っている新店情報の3月号(3月1日発行)に掲載していただけることになって、今日、取材があった。冊子のトップページだしオールカラーなので、とにかくとてもキレイだし、読者も多い。それだけにお店側からも人気があって、掲載希望店は後を絶たないとのこと。何しろ新しくお店をオープンしても掲載されるまで1年待ちということもザラにあるそうだ。毎回、9店舗ほどしか紹介されないので枠がとても少ないのだ。
今日は平日だったが、お食事とケーキのセットでご予約があったので、定食の写真と店内の風景を撮影していただいた。エリート情報には何度か広告も出しているので、今回は今までにない写真にしたいと思って、内観と定食の写真をお願いした。定食もいつもと趣向を変えて、西側の縁側の座卓に置いて、古民家らしく?雪見障子から外の様子が見えるような写真をお願いした。今日は南風の強いくもり空だったので(なんだかとても生ぬる~い感じのヘンなお天気!?)、自然光があまり差し込んでいないのがちょっと残念だったが、何度かアングルを変えて、いい感じの写真を撮っていただいた。私もその合間をぬって、デジカメで料理を写した。
夕方、取材が終わってから片づけをし、漬物を仕込んでから買い物に行った。灯油を買ったりあいりん堂さんに寄ったり、郵便局に寄ったりしていたら、あっという間に8時になってしまった。今日はスタッフもいなかったので、一日いろいろ動き回り、すごく忙しい一日だった。Dscf5365


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January 27, 2010

マヤ暦ベーシックコース

Dscf5353_3今日はマヤ歴ベーシックコースの第一回目。今回は私を入れて5名の参加者+復習のために参加したお一人の方で合計6名の方たちと一緒に学んだ。以前、私が途中から参加した講座と違って、一番基本的なところから講座を始めていただいた。だから自分の誕生日から太陽の紋章やKINの出し方などを丁寧に教えていただくことができた。やはり最初から順序よく学んでいかないと、しっかりと自分のものにしていくことはできないなあと思った。少人数でのセミナーで、しかも座敷に座りながら講義を聴く形なので、とても家庭的な雰囲気だった。しかも私にとってはお店を一緒に手伝ってくれているサリーちゃんやユウコさんも参加してくれたので、まさにアットフォームな感じになってしまって楽しく受講できた。
途中、休憩をはさむが10時から1時半までみっちり話を聞いてから、お昼ご飯にするので、ややおなかが空くのが難点。でも下手に何か食べてしまうと、その後、眠くなって、講義に集中できなくなりそうなので、食事は終わってからの方がよさそうだ。私も受講するので、始まる前に終了後にお出しするおにぎりとお味噌汁だけをご用意しておいたのだが、ユウコさんがとても美味しい煮物をたっぷり作って来てくださったので、皆さんといただいた。
今回で全員と顔合わせできたので、次回からはお昼を持ち寄りして食べようということになり、終了後のランチタイムがまた楽しみの一つになった。
小さな輪だが、いい人間関係ができそうだ。これからお互いにいろいろな人生の場面で関わっていくいくことがありそうな気がする。各々の誕生日から自分の人生のガイドとなる人やサポート役を担ってくれる人、正反対の性格でもいろいろな学びがある人などの関係性をひもといていく。
どの方ともこの星で同じ時間に出会ったということはやはり何らかのご縁があるのだと思う。当たり前に近くにいると思っている人たち・・・でも同じ時間に同じ場所にいるということが実はものすごく神秘なことなのだ。
全部で3回コースだが、自分の周りの人たちのKINを探りながら関係性を深めていけたらと思っている。
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January 26, 2010

水仙祭りと冬の棚田

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今日はお休みだったので鋸南町の水仙を見に行ってきた。水仙祭の会場となっているのは佐久間ダム親水公園と江月水仙広場の2か所。さすが南房総だけあって温かく、すでに日当たりのいい南斜面の水仙は終わりかけていたけれど、木陰の土手に咲いている水仙は満開に咲いていた。うちの庭の水仙はまだ花を咲かせる気配もないというのに、本当に千葉県は南北に温度差がある。早くも紅梅と白梅が咲いていたり、場所によっては桜のつぼみもほろこんでいたり、路地のストックやポピーのお花畑が満開だったりと、南房総はすっかり春になっていた。まだまだしっかり冬将軍真っ只中?の古民家を抜け出し、一足早い春を満喫してきた。
今日はやや風が強かったけれど、くっきりとした青空のいいお天気だったので、南房総の海の色もとてもきれいな青い色に見えた。白浜にある磯料理のお店でお魚たっぷりのランチをいただき、大好きな安房神社まで足を伸ばすことができた。毎年、一回は必ずご参拝しているが、今日の安房神社はほとんど人がおらずとても静かだった。そして入口の白い鳥居はお日さまの光を受けて、よりすっきりと輝いていた。いつ訪れても清楚で静謐な神社なので、お参りするだけで、心がすっと軽くなる。Dscf5346

帰りは鴨川に戻り、大山千枚田へ。ここも房総へ行くたびにいつも立ち寄る場所だ。この時期なので田んぼには何もないことがわかっていたけれど、冬の棚田もまたとても気持ちよかった。人が入らない時期なので、畔道がしっかりと立っていて、枯れた茶色い落ち穂が冬の陽射しの下で光っていた。深い深呼吸をして、棚田の美味しい空気をたっぷり吸い込んだ。この場所の気はすごく穏やかで自然に満ちている。久しぶりに南房総へ行って潮風をたっぷり浴びて、元気になって帰ってきた。

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January 25, 2010

デトックスヨガとランチ

Dscf5337今日は古民家で「デトックスヨガとランチ」のイベントの日。13名の方に参加していただき、講師である糸さんをお迎えして、11時から12時半頃までたっぷりヨガをやった後、風楽のランチを食べていただこうという企画だ。
朝、起きたらまず室内を少しでも広く使えるよう,縁側に座卓や座布団や観葉植物などを出し、外せるところは全部障子とふすまを外した(鴨居が傾いているので外れない所もある)。その後、広くなった和室に掃除機をかけてから、お食事の準備。
昨日は今日のランチの分までまとめて作っておこうと、かなり多めに仕込んでおいた。ところが昨日はいいお天気でお客様がものすごくいっぱい来てくださったので、それらが全てなくなってしまって、今日は全部作り直し。会場のセッティングと料理の仕込みの両方があったので、朝はバタバタと忙しかったけれど、ヨガに参加するエデラちゃんとユウコさんが早めに来て手伝ってくれたので助かった。
和室を全部、続き間にしたらかなり広い感じになったが、その分、3台のストーブを全開にしても中々お部屋が温まらなかった。でも糸さんが言うには全くの締め切りよりも、ヨガをやるにはある程度の風通しがあった方が、適度に吐く息が換気されていいのだとか。
私もいつものヨガをやる時のスパッツとチビTシャツに着替えて、一緒にアサナをやらせていただいたけれど、始める前はあちこちからスースー風が入ってきてちょっと寒かった。動き始めたら、体の内部から熱くなっていくので大丈夫なのだが、体が温まるまでがちょっと大変だった。
終わった後は、ワンプレートに盛り合わせたランチを食べていただきながら、皆さんから感想や質問をお聞きし、それに対して糸さんからもアドバイスをいただくなど、楽しく交流させていただいた。
今回は初めてヨガをやったという方が多かったが、皆さん、初めてにしては体も柔軟で、それぞれの角度で気持ちよさを味わっていただけたような気がする。糸さんのリードの声が穏やかで心地よい響きなので、とてもリラックスしながらいい時間を過ごすことができた。古民家でのヨガは私のやりたかったことの一つなので、今日はそれが実現できてうれしかった。古民家のお座敷の続き間は人が集まる時にはとにかく便利だ。春になったら外でやるのもいいなあと思っている。
来月は22日(月)10時~1時半にまた行う予定です。ご希望の方、メールかお電話でご予約ください。

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January 24, 2010

二つの取材

Dscf5333土曜日はお客様は多くなかったけれど、朝と昼に取材が2つあったので、その応対に追われてバタバタと忙しかった。最初は開店前に来ていただいた幹書房の取材。昨年、「休日のカフェめぐり 埼玉・茨城・群馬」を発行したところ、とても評判がよかったことから、今年は「休日のカフェめぐり 千葉」版を出版することになったそうだ。すべてカラーページで外観だけでなく店内の写真や料理やスィーツなど合計で8点ほど、写真を掲載していただけるそうだ。写真数が多いので、撮影にはとても時間がかかり、さまざまな角度から写真を撮っていただいた。千葉県のカフェが60店ほど紹介されるそうなので、カフェめぐりが大好きな私は出版されるのをとても楽しみにしている。4月末には千葉県内の書店やコンビニなどで販売される予定。
1時半からは「ぐるっと千葉」の取材。11月12月とカメラマンたちとの時間調整ができず、2か月ぶりの取材となった。もう本誌に掲載される分についてはすべて撮影が終わっているので、撮影も残すところ数回。今回は今まで登場したことのない野菜として、パセリと水菜を取り上げた。パセリはパセリとココナッツミルクのマクロクッキー。水菜は水菜と酒粕とじゃこのサラダ。
ココナッツミルク缶の風味があるので、メイプルシロップを使わなくても塩味だけで、パセリを美味しく食べられるクッキーが焼きあがった。サラダの方は寺田本家の発芽玄米酒の酒粕「にぎり酒」を素揚げして、作ったドレッシングに付け込んで水菜にかけてお出しした。Dscf5336久しぶりの取材だったが、器と盛り付けが一回で決まったので、思ったよりもスムーズに撮影が終わった。サリーちゃんとユウコちゃんもいたので、ぐるっと千葉の横山さんとカメラマンさんとみんなでサラダとクッキーそして風楽のデザートに作った黒米のおはぎを並べ、早めに店はおしまいにして、みんなでお茶にした。
最新号のぐるっと千葉の特集は「南房総へ連れてって」。房総のドライブコースやおいしそうな魚屋さんがいっぱい紹介されている。そんな記事をめくりながら、みんなで「ああ~食べに行きたいねえ~」とワイワイ。いつもぐるっと千葉の私の「野菜しいレシピ」コーナーを愛読してくれているユウコちゃんも取材現場を初めて見て感動?していた。

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January 22, 2010

畑の白菜のサラダ りんごジュースドレッシング

Dscf5331今日は晴れているけれど冷たい北西の風が一日中、吹いていた。昨夜から何度もすりガラスをガタガタと鳴らしながら強い風が吹いていたので、夜中に何度も目が覚めたほどだ。お店のある時はいつも開け放している西側の窓を開けようとしたら、強い風が吹き込んできたので今朝は一日中閉めておくことにした。西側のすりガラスを開けると、庭の緑が奥座敷の雪見障子から見えるので、とてもきれいなのだが、その景色も今日一日はお預けだ。
畑から白菜を採ってきた。上の部分が少し凍っているけれどいくつかちゃんと巻けている白菜ができていた。今日は白菜を縦の繊維にそってせん切りにし、リンゴと胡桃と柚子の皮のせん切りを加えて、サラダを作った。ドレッシングはりんごジュースにニンジンや玉ねぎのすりおろしを加えて作ったさわやかなタイプのもの。淡いオレンジ色が白菜の白い上にかかってとてもきれいだった。エデラちゃんが気に入ってとても美味しい美味しいと言いながら食べてくれた。
エデラちゃんと仕事をしていると、いつも美味しい美味しい~の褒め言葉をいっぱいくれるので、なんでも作りがいがある。厨房に立ちながら、自然の恵みを感受しつつ、ここでこうして手作りのお食事をご用意できることを、一緒に喜んでくれる。特に畑の野菜を使って料理ができた時は、それを何より喜んでくれるありがたい存在だ。
古民家生活には大変なことはたくさんあるけれど、それは身近に自然がたっぷりあって、季節の移ろいをいつも感じていられるということでもある。厨房からほんの数歩で畑に行けて、そこからチョコチョコっと野菜を収穫してきて、その場で洗って、切って・・・さあ何を作ろう・・・?なんてことができる暮らしだ。地下水の水がそのまま使えて、厨房で出た野菜の残さは(あまりないけれど)バケツに入れておき、畑の土に還していく。店を閉める時間になると、晴れている日は穏やかな西日が差しこんできて、その陽だまりにほっとする・・・。
そんなここでは当たり前の毎日が、実は本当に豊かなことなんだということを、いつも仕事しながら再確認させていただける。「こんな美味しいものが食べられるなんて本当に幸せ!」と言いながら、風楽のご飯を心から美味しいと思ってくれる人たちと、自然の動向に一喜一憂しながらも一緒に仕事できることが私の幸せでもある。

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January 21, 2010

ストーブのいらない朝~そして庭の整備~

Dscf5325今日はあいりん堂さんのお弁当の日で数は約40個!
お弁当の時は6時半には仕事を始めているので、また早朝は寒くてお湯が出ないんだろうなあと昨夜は覚悟しながら布団に入った。ところが、起きぬけが全く寒くなかったのだ。いつもなら寒いのでなかなか布団から出られないのだが、今日はスルリと布団を抜け出してさっさと顔を洗った。いつもの通りにストーブをつけ、圧力なべに入っている玄米を火にかけたのだが、しばらくすると暑いなあと感じるほどでストーブを消してしまった。
ラジオをつけたら今朝は15度ほどあったそうだ。ストーブのいらない朝、庭に霜が降りない朝、水の凍らない朝・・・なんて久しぶりなんだろう。外にしか洗濯機の置き場所がないので朝は配管が凍っていていつも洗濯できないのだが、今朝は洗濯機も無事に回ったので感激してしまった。なんて暖かいんだろう?!
寒さに凍えることなくお弁当作りもスムーズにできた。体が縮こまってないと何をするにもテキパキと動ける。10時前には完成し、カゴの中にお弁当箱を並べながら、庭の様子を見ると、昨日、のしていただいたコンクリート砕石に職人さんたちがローラーをかけているところだった。お店へのアプローチの植え込みの部分にも大きめの砕石を入れていただき、午前中にはすべての作業が終わるとのこと。
作業を見届けることなく私は配達へ出かけた。その足で銀行と買い物に行ってから帰宅したら、キレイに敷き詰められた砕石の庭ができあがっていた。これで明日からは霜が降りてもぐちゃぐちゃになる心配はない。
ちょうどアヤコさんが来てくれたので、午後はお茶を飲みながらゆっくり話した。しばらく会わずにいると、話したいことがいっぱい溜まってくる。そうすると不思議とアヤコさんから電話があったり突然訪ねてきてくれたり・・・。今日もアヤコさんのことを考えていたら、ケータイがなった。性格は私と大違い。真面目できちんとしていてとても賢い人なのだが、ひとたび話すとお互いの心の深い部分にあるものがわかり合える仲だ。何を話していても言葉がきちんと届き、それを受け留め合える。だから誰と話すよりも自分自身の気づきが多いし、さまざまなシンクロが起こってくる。そういう友達と同時代を生きていられるということがとても嬉しい。
ある作家が言っていたっけ。心許しあえる数人の友とおいしいワインを飲みながら語らう時間、そしてお気に入りの本が数冊あれば、人生はそれだけで幸せだって・・・。
もう少しだけ付け加えるとしたら、私は日々の暮らしを大切に慈しむ心と自然の光と風を感じる時間・・・それさえあれば充分幸せかな。

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January 20, 2010

パン教室~中華まんじゅう~

Dscf5326_2今日はパン教室の日。6名様のご参加があった。今日は白神こだま酵母で肉まん、あんまん、花巻を作った。私が今まで作っていたものは、小麦粉を溶いてしばらく寝かせるという方法だった。それによって、発酵とまではいかないけれど、生地に粘りが出てくる。でも今回は酵母を使ってちゃんんと発酵させた生地なのでしっとりとやわらかく風味もあった。
講師である高田さんが持ってきた蒸し器と私の蒸し器、そして中華鍋にせいろを2段重ねたものを用意し、全部で3台の蒸し器がフル稼働。オーブンよりも蒸し器の方が一度にできる量が少ないので、もう台所は終始アツアツの湯気にあふれて大忙しだった。
昼食は重ね煮のおみそ汁もあったが、蒸したての中華まんが並んだので、食卓には湯気がずっとたっていて、あったかい感じになった。それでなくとも来てくださる方が皆さんいい方ばかりなので、パン教室や料理居室の時はとても和やかでいい雰囲気なのだ。今日はそこにほかほかの湯気がいっぱい加わったので、より一層優しい食卓になった。
パン教室をやっている最中にウイさんがダンプで砕石を運んできてくださった。ユンボで地面をならし、その上に砕石を敷いてユンボで少しずつのしていく。明日はここにローラーをかけて仕上げるそうだ。
砕石の量たるや20トン以上。それでも庭いっぱいは埋まらない。でも一番奥の南側の土地は春になったら畑にする予定なので、あけておいてもらってちょうどよかった。
工事代金がまたまたすごい出費になってしまった。でもとても安くやっていただいているし、「儲かってからでいいからね」と言っていただいたので、しばらくはその言葉に甘えさせていただこう。それにしても霜がおりた後のぬかるみにこれで怯えなくてすむかと思うと本当に一安心。

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January 19, 2010

ジダンゴ山へ

Dscf5315今日は山歩きの会の定例ハイキング。朝4時半に起きてお弁当を作り、待ち合わせ場所へと向かった。外は真っ暗で星がまたたいていた。今日の行先は神奈川県の松田町にある丹沢山系の一つジダンゴ山(やどろぎ)の自然休養村にバスを止めてそこから歩く軽登山だった。
ずっと忘れていたのだが、学生時代にYMCAのボランティアリーダーをしていた頃、中津川渓谷や寄のキャンプ場にはよくキャンプに行った。でも30年近くたって同じ場所に行っても当時の記憶は蘇らなかった。あの頃はキャンプに参加している子供たちと話したり遊んだりすることばかりで、実際にそこにある山や川や空の美しさなど、何も見えていなかったのかもしれない。それなりに自然豊かな場所に行ってテントを張ってキャンプをしたことは何よりの思い出になっているのだけれど、やはり年代によって見えてくるものが違うのだろう。
今日は何日ぶりかの快晴で気温もぐんぐん上がり最高の山歩き日和だった。ジダンゴ山は登山口から1時間半ほどで山頂に着く750mほどの低い山なので、気軽に日帰り登山ができる山として人気があるという。登りやすいわりには山頂の展望が四方に開けていて、とても美しい。馬酔木がたくさん群生していて、真っ白に雪化粧した富士山もくっきりと見えた。新緑や紅葉の頃に来たらもっと素敵だろうなあと思ったけれど、冬枯れの木立の中、落ち葉の絨毯の上を歩くのもまた何ともいい雰囲気だった。Dscf5319

その後、もう一つある小さな宮地山に登ってから、雑木林やお茶畑の横の斜面を降りるなど、たっぷり森林浴をしながら全部で2~3時間歩いた。空気は澄んでいて、ぽかぽかの陽射しがたっぷりで、歩くと汗ばむほどだった。とにかくきれいで気持ちのいい山々に囲まれ楽しかったのだが、思っている以上に斜面の下りがきつく最後の方はちょっと膝が痛くなってしまった。またハイキングシューズに足の指先が当って皮がむけていた。足元をもっとしっかり装備しないど、長時間は歩けないなあと思った。
帰りがけに入った温泉で足を伸ばした時、なんとお湯がありがたく感じたことか。明日の筋肉痛は必須かな。

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January 18, 2010

出納帳入力

Dscf5308今週は今日と明日がお休み。毎年、確定申告に向けて、出納帳の入力だけは年内に終わらせておくのだが、今年はパソコンを買い替えたりしたので、なかなか作業がはかどらず、気がつけば1月も中旬を過ぎてしまった。出納帳の入力だけでも早くやってしまわなくてはと思い、今日は意を決して朝からパソコンに向かう。
ただ新しいパソコンには今まで使っていた会計ソフトがインストールできないので、古いパソコンを再びつないで、古いパソコンの中で入力するしかない。でもずっと新しいパソコンを使っていたので、いざ古いパソコンを使うとなると、何とも小さくて使いにくい。ずっと使っていたものなのに、ちっぽけで時代遅れのものだと感じてしまうなんて、ちょっと可哀そうだなと思った。
ずっとどこにも行かず、時々息抜きをしながらだが、一日中パソコンに向かっていたので、仕事ははかどったけれど、目がかなり疲れた。
夕方、ウイさんが来てくださった。このところ霜が降りた後、庭の土がぐちゃぐちゃになってしまうので、安心して車を止められるところがなかった。以前からお願いしていたのだが、早急に砂利を入れていただけないかと改めてお電話したら、すぐに状態を見に来てくださったのだ。
土建業もやっていらっしゃるので,とりあえず庭の半分ほどに細かい砂利を入れてなんとかしましょうと言っていただき、ちょっとほっとした。寒かったので、ショウガ葛湯を入れて茶の間でお話する。田舎生活の長いウイさんは、この古民家の寒さは特別だべな~と笑いながら、だけどよく逃げ出さずにがんばっているねえ~と褒めて?くださった。
お湯や水が出なくなった話や、洗濯物が凍ってしまう話、つららの話など、私がひとりきり、ここでの寒さの話をした後に、「でもさあ、冬っていうのはね、じっと辛抱の時なんだよ。寒い時はここにいて思いきり、ここの寒さを感じていればいいんだよ。そしてね、植物でもなんでも冬の間に地中で根を伸ばしていくんだからさ・・・。そうこうしていくうちにじきに春になるから。今年の春は草花の芽吹きやおひさまの光が特にありがたく感じると思うよ・・・」と言われた。
「そしてこれもまた魂磨き(たまみがき)の一つだよ・・・あなたはきっとこれを通り抜けたら、もっともっと強くて大きな人になれるでしょ・・・」。
大きな人になれなくてもいいから、この寒さ,、早く何とかならないかな・・・なんて思いつつ、でもウイさんの言われていることはとてもよくわかる。一人で過ごす長くて寒い夜・・・この時間は私にとって内観の時間でもある。おのずといろいろなことを考えていくことになるから、これもまた私にとっては行のようなものなのかもしれない。
大変であることには変わりがないけれど、不思議と深い孤独感のようなものはない。
写真はうちの畑で採れた大根を太めに切って作った切干大根を煮付けたもの。とても美味しく愛おしいお惣菜だった。

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January 17, 2010

つらら!

Dscf5312寒いという話ばかりで恐縮だが、やっぱり今朝も寒かった。朝、布団から抜け出すのがつらくなってきた。トイレに行きたいと思いつつ、寒いものだから、ギリギリまで我慢し、いよいよとなってからようやく起きだしてトイレに行く。ずっとやっていた朝ヨガも寒さのため?しばし小休止。
今朝、厨房に行ったら、なんと水道の蛇口のところにつららができていた。流しには3つ蛇口があるのだが、そのうちの一つだけは昨夜から水を細く流しっぱなしにしておいた。そしたらなんと出しっぱなしにしておかなかった蛇口に10センチほどのかわいいつららができていたのだ.
写真だとわかりにくいかもしれないけれど、これは流れている水ではない。凍っている水(つらら)だ。蛇口の下においてあった漂白剤の入った布巾のバケツにも薄氷。もちろん給湯器のお湯は出なかった。
でも今日は陽射しがぽかぽかと暖かくいいお天気だった。おりた霜が早めに溶けてしまったので、庭の土がぐちょぐちょになってしまったが、おひさまの光がとても穏やで気持ちよかった。
そんな中で少しずつ日が伸びている。昨日の夕方、店が終わってから友達が来た。西側の縁側は店が終わるとすぐに窓を閉めるようにしているのだが、昨日は西日があたって3時半頃になってもまだ明るかった。陽射しがあるうちに窓を閉めるのがもったいなくて、縁側に卓袱台と座布団を並べて、お茶を入れ、持ってきてくれたどら焼きを一緒に食べた。
ゆったりと縁側で日向ぼっこをしていると、そこに座っているだけで幸せな気持ちになれる。冬の西日はありがたい。これから冬至に向かうのではなく、これから少しずつ日が伸びていくのだなと思えるだけでも嬉しい気分だ。梅の枝に小さなつぼみができ始めている。これから大寒を過ぎれば、ゆっくりとだが春に向かっていく。今年ほど春が待ち遠しい季節はない。

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January 15, 2010

今日は料理教室

Dscf5311今朝はこの冬一番の冷え込みだったかもしれない。熱線を巻いてあるにも関わらず、厨房では給湯機も水道の水も全く出なかった。家の台所の水も蛇口をひねった後、15分以上たってからようやく出てきた。昨夜絞ったまま流しの上に置いてあった布巾はバリバリに凍っていた。エデラちゃんと二人、唯一出るようになった家の台所の水を流しながら、まな板を並べて、チマチマと?野菜を切って調理をした。11時になってようやく厨房の水は出たけれど、トイレ脇の洗面台の水は昼過ぎになってもずっと出ないまま。厨房の調理台の上に乗せておいた大根も葉っぱが凍っていた。もしかしたら室内も0度以下になっていたのかも・・・?
3時からは料理教室だった。こんな寒い中、参加してくださる方たちが7人もいらっしゃってありがたいなあと思う。今日は雑穀の炊き方をテーマに、タカキビとモチキビとアマランサスを使った。タカキビのハンバーグ、カブのもちきびあんかけ(ちょうど今月号のぐるっと千葉の「野菜しいレシピ」コーナーにも載っています)、油揚げのモチキビ巻き、アマランサス入りごぼうの梅煮などを作った。
タカキビを炊くのは多分、皆さん初めてのようで、圧力なべを開けて炊きたてをお見せしたら、とても喜んでいただけた。タカキビは手に入りにくいので、こちらで多めに買って、それを小分けしておいたら、皆さん買ってお帰りになった。雑穀を家でも手軽に料理していただけたらいいなと思う。
お食事の時はこれらの作ったものと、玄米ご飯とお味噌汁、ヤーコンのサラダ、モチキビぜんざいなどをお出ししながら、和気あいあいと皆さんでいただいた。特に実習しなかったヤーコンのサラダが一躍、人気者になり、皆さん作り方を教えてほしいとおっしゃるので、その場で説明させていただいた。お馴染みの方たちが多いせいか、なんだかいつも和やかな雰囲気でとても楽しい。
次回は2月19日(金)3時から。今回とは違う雑穀とレンコンを使って、アワのナゲット、レンコンのはさみ揚げ、レンコンボール、雑穀のリゾットなどを作る予定。一緒に作って美味しい夕食をご一緒しませんか?

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January 14, 2010

同世代の柱時計

Dscf5302_2この前、遊びに来てくれた友人のアイバさんからもらったふりこ時計(正確にはもらったわけではなく、古民家に住んでいる間は使っていていいよという話だったが)。おばあちゃんの形見か何かで家に置いてあったものを、時計職人さんに修理してもらって持ってきてくれた。昭和30年代のものらしい。
大切に使われていたようで、時計の箱は艶があってとてもきれいだ。だから言われないと50年以上も昔のものだとは思えない。でもこの時計、2週間に一回、ネジを巻かなければならない。下についている振り子も重心のバランスによって針が進みやすくなったり、遅れたりする。少しでも傾いたら止まってしまう。チクタクチクタクと振り子の秒針が時を刻み、一時間に一回、その時間の数だけ優しい音色がなる。30分の時は一回なる。茶の間の柱に下げたらとても似合っていた。古民家にピッタリなのだ。 私のものではないけれど、古民家に住んでいる間はずっと毎日、私に時間の流れを告げてくれるだろう。
この前、遊びに来た友人がこの古時計を見てとても懐かしがっていた。昔、同じような時計を家で使っていて、ネジ巻き係をやっていたそうだ。でもその時計はもう今はないとのこと。
だからこうやって50年を経て、2010年を迎えた今という時代になっても振り子を動かしながら生きているってすごいなあと思った。そしてこの家は400年という歴史を経て、今もなお、私を住まわせてくれている。私が生きているよりもずっと長く存在しているものたちに囲まれながら、毎日を過ごせるなんて幸せだ。
昨夜はとても寒かった。羽毛布団と毛布を2枚ずつかけて寝たので、体はぽかぽかだったが出ている頭だけひんやりとしていた。髪の毛を洗った後、乾かさないで寝てしまったら、もしかして凍っていたかも・・・?
昼間は図書館に行き、2階のレファレンスコーナーの椅子に座ってしばらく本を読んだ。ガラス越しの陽射しがものすごく温かく、昨夜の冷え込みが嘘のようだった。
久しぶりに小林正観さんの本を手にした。
恨み言、泣き言、愚痴、悪口などマイナスの言葉を口にせず、嬉しい、楽しい、幸せ、感謝しているというプラスの言葉を言い続けることで、どんどん人生が開けていく・・・このところ体調が悪くて療養されているそうだが、そんな正観さんの人生訓は最近の本の中でも変わることなく書かれていた。
一時期、正観さんの本に随分、影響を受けて読んでいたけれど、自分の中ではそれがもう珍しくもなんともない当り前の感覚になってしまったので、ここ数年、ずっと読まずにいた。でも今も変わらない彼の言葉に再会し、やっぱりそれが大切なのだなあと改めて思った。自分の口から発した言葉は自分に帰ってくる。いつになっても宇宙の法則は変わらない。愛ある言葉と笑顔と感謝・・・当たり前だとわかっていても、なかなかできないこともある。
振り子時計の時を刻む音を聞きながら、自分の中にも大切な宇宙の法則をしっかりと心に刻み止めていきたいと思う。

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January 13, 2010

ふた組のご予約のランチ

Dscf5300昨夜は「朝起きたら庭が真っ白になっているんじゃないか・・・」と心配しながら布団に入った。だから目が覚めた時、まっさきに窓の外の様子を見に行った。朝方、ほんの少し雪が降ったのか、ところどころ地面が白くなっていたが、大雪にはならなかった。風は強いけれど、雪が降り積もりよりはずっといい。
今日は別々のグループの方たちが二組、ご予約でランチにいらっしゃった。雪が降ってしまったら、おそらくこの場所まではたどり着けないだろう。たとえいらっしゃっれたとしても、雪が積もった地面はぬかるむので、お帰りの時の車が心配だ。相変わらず北風が強くて寒かったが、とりあえず晴れてきそうなので一安心。
手伝いに来てくれるトモちゃんが今日は少し遅れるので、厨房仕事に入る前に座敷に掃除機をかけ、奥座敷と茶の間にそれぞれ人数分の座布団と座卓を並べ、寒いので早めにストーブをつけた。
このところ、ヤーコンがサラダに大活躍だ。年末にコバヤシ君が施設で作ったヤーコンを売りに来てくれたので、10キロばかり店用に買った。寒さに弱いので、発泡スチロールの箱の中にもみ殻を敷き詰め、その中で保存してもらった。とても美味しい無農薬ヤーコンだ。私はヤーコンが大好きなので、ヤーコンがある時はしょっちゅう料理に使っている。そのせいか、いつのまにか店を手伝ってくれているスタッフたちもみんなすっかりヤーコンの美味しさに目覚め?ヤーコンファンになってしまった。
一昨日は畑から抜いてきたカブを薄切りにして、ジュンコさんからもらった夏ミカンをほぐして、ヤーコンとサラダにした。その夏ミカンの果肉と果汁、そしてカブが少し残っていたので、今日はそこにヤーコンを加えて、さつまいもをサイコロ状にして蒸したものと合わせてサラダにした。
とにかくかんきつ類とヤーコンとの相性はバッチリ!とても美味しいサラダになった。彩りもきれい。それに畑のカブを料理に使えてよかった。いよいよ残り僅かになってきた。それを収穫し終わると裏の畑は空っぽになるのでちょっとさみしい。
それぞれのお客様はお食事の後も、とてもくつろいで過ごされ、3時半頃までゆっくりされていた。お家のような感覚でリラックスして過ごしていただけることが古民家のよさなんだろうなあと思う。

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January 12, 2010

しんこ餅のお雑煮

Dscf5298千葉に来てから初めてしんこ餅というお餅があることを知った。もち米ではなくうるち米を使って作るお餅だ。細長く丸めてあるので、それを1センチほどの輪切りにして食べる。沸騰したお湯に輪切りにしたしんこ餅を入れてちょっと煮て、その後、蓋をしてしばらく蒸す。普通のお餅のように伸びたりぷーっと膨らんだりはしないのだが、もち米と同じように蒸してからついているので、ほんのりとやわらかくてやさしい味がする。
31日におかげさま農場の高柳さんのお宅に伺って、お宅でついた黒米のお餅と白いお餅としんこ餅を少しずついただいてきた。しんこ餅には青のりが入っていた。大事にいただいてきたのだが、いよいよ最後のしんこ餅になってしまった。大根と人参と小松菜を入れてお雑煮風にした。農家さんが自分で作ったお米で作るお餅はとても美味しい。売っているものとは大違いだ。しんこ餅はあまり売っていないので、とてもありがたかった。今日はとても寒かったのでアツアツのお汁が嬉しい。
3連休が終わってお店の方はお休み。でもふと気がついたら確定申告の準備を何もしていないことに気がついた。税務署に行って、昨年度のスタッフの給与所得の源泉徴収票を作成したり、玄米を農家さんに取りに行ったり、振込や市役所、そして買い物をしたりしているうちに午後いっぱいはつぶれてしまった。
これからいよいよ確定申告に向けて、出納帳に経費を入力していかなければならない。昨年は古民家の修復があったので、とにかく細かい買い物が多かった。その入力だけでもかなりになりそうだ。しかも新しいパソコンはVISTAなのだが、今まで使っていた出納帳のソフトが古すぎて入らなかった。今、手元に他の会計ソフトはないので、今年の確定申告までは古いパソコンで入力していくつもりだ。だから今、私のテーブルの上にはパソコンが2台並べておいてある。しかも新しいパソコンは地デジ対応にもかかわらず、先日のアンテナ工事の時に、この場所は電波が悪いので、アンテナを立ても今の段階ではテレビは見られないということがわかった。さすが古民家、さすが大室~!なんでもスイスイとうまくはいかないなぁ~と苦笑するしかなかった。

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January 11, 2010

厳しい冷え込み

Dscf5295今日は朝からどんよりとしたお天気で、日中になっても晴れることなく、いかにも雪が降り出しそうな空模様。とても寒い一日だった。お客様もそれほど多くなかったのだが、サリーちゃんとトモちゃんと3人体制だったので、途中、手が空いた時間を生かして羽織をほどくことにした。座布団カバーを作りたかったのだ。古民家は全体が和の空間になっているので、なるべく藍や絣など、雰囲気が似合うものを置きたいと思っている。座布団も藍色のものを中心に柄が違っても色の系統だけは揃えておきたかった。
カバーもできあいのものよりも着物や羽織の布をほどいて使う方が味わいがある。途中までほどきかけた羽織があったのだが、ずっとそのままになっていたので、日中の空いている時間を生かして、座布団カバーを作ってしまおうと思った。
家のキッチンの床にカバーをかける座布団を敷いて、そこに座り込みながら3人で羽織をほどいたり、針でちくちくと縫ったり、なんだかおばあさんになったような気分で縫いものに精を出した。仕事中なのに不思議な光景だった。
今日のおかずは大豆たんぱくとブロッコリーのネギソース。しっかりとニンニクとショウガをきかせて作ったので、中華風のおいしい味付けに出来上がった。オイスターソースがあったら、もっと本格的な中華味になったことだろう。でもサリーちゃんにもトモちゃんにも大好評だった。
寒くてストーブの前から離れられない。こんな日は針仕事にはぴったりだったかも。だんだん目が悪くなってきたせいか、暗くなってからの細かい仕事はやりにくくなってきた。針仕事は好きなのだが、夜はほとんどできない。でも今日は明るいうちから始めたせいか、夜になっても何とか目が追い付いたので、ずっと手を動かし続けいっきに4枚分の座布団カバーが出来上がった。

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January 10, 2010

大納言小豆のお汁粉

Dscf5293小豆を煮た。今回は北海道の大納言の小豆を使った。粒が大きくておいしい小豆だ。業者さんによって、大納言小豆と呼ぶものは粒の大きさが5.5mm以上という基準を定めているところもあるようだ。
普通の小豆と比べて粒がとても大きいので、煮崩れしない。しかもとても黒々としていて艶があって糖度も高い。実は大納と言う名前は、朝廷時代にあった大納言という役職から来ているそうだ。大納言は殿中で抜刀しても切腹しなくてもよいと言われていた。それが語源になって煮ても腹割れ(煮崩れ)しない大粒の小豆を大納言小豆と呼ぶようになったそうだ。意外なことにビタミンEの含有量がグレープフルーツよりも多く、食物繊維もたっぷり。圧力鍋で煮てもしっかりと粒が形のまんま残っていた。
今日はお汁粉のご注文が多かったので、大納言小豆のお汁粉が次々に出た。たくさん煮ておいてよかったなあと思う。
サリーちゃんの具合が悪くてお休みになってしまったので、ジュンコさんと二人で日曜日を乗り切った。それほど混まなかったので、よかったが日曜日の二人体制はちょっとドキドキだ。
仕事が終わってから炊いた黒米を丸めて大納言小豆のお汁粉の中に入れ、夕陽の見える奥座敷でジュンコさんと一緒に食べた。仕事の後のお汁粉はとても美味しかった。
夕方はジョイフル本田に灯油を買いに行った。一回に80ℓほど買うので、1ℓ60円を切る灯油があるのは助かるが、行って帰るだけでも順調に走って往復1時間。今日は成田山への参拝客で車が大渋滞し、片道1時間以上もかかってしまった。そんな渋滞の道を走りながら、お食事に来てくださるお客様たちがいらっしゃる。ありがたいなあと思う。

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January 09, 2010

黒米のおはぎ

Dscf5287昨年、菊芋堀りに行った「花の里」で黒米を分けていただいた。ちょっとだけ精米してあるので、玄米の状態ではなく胚芽米くらいになっていて普通に炊けるという。実際のお米も真っ黒ではなく、やや白っぽい部分もある黒米だ。ちょっとだけ浸水させて多めのお水で普通に炊いた。黒米のもち米100%のねっとりとしたご飯が炊きあがった。
それをすりこぎで軽くついて丸めた。そのままでもご飯として食べることはできるけれど、年末におかげさま農場の高柳さんから自家製のきな粉をいただいた。高柳さんが作っている無農薬大豆で作ったとっても貴重なきな粉だ。作る手間がわかるだけに、もったいなくて中々食べることができなかった。これはお店で使った方がたくさんの方に食べていただける。そう思って、自分では一回、お餅にまぶして食べただけなのだが、今回の黒米のおはぎの上からかけていただくことにした。そのままでもほんのりとした甘味のある風味たっぷりのきな粉だが、デザートにお出しするので、ほんの少しだけ粗製糖と塩を加えた。
それを黒米のおはぎの上からかけてお出しした。むっちりとしていて滋養たっぷりの美味しいおはぎだ。いろんな方に食べていただいて感想をお聞きした。マクロビアンでない方もすごく美味しいと言ってくださった。炊いた黒米を丸めてきな粉をかけただけのデザートなのだが、なんだかとっても優しくて体に染み込んでいくような味わいのあるデザートなのだ。これはもう素材の力としか言いようがない。
素朴で優しく滋味のある味わい・・・私の一番好きな味の感覚だ。それには本当に美味しい素材がほんのちょっぴりあって、シンプルな料理方法が一番。素材も限られているから、あまり多くは作れない。だからできあがったものをほんの少しだけ、本当に大事に感謝しながらいただきたいと思う。
きっとこういう味わい方というのはレストランよりも家庭という小さい単位で楽しむ基本的な食の姿なのだろう。
作っていてもお出ししても嬉しくなってしまうような…華やかさはないけれど、本当に味わいのある美味しいものを楽しめたら幸せだ。

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January 08, 2010

レイコちゃんとの再会

Dscf5288今日から仕事はじめ。長いお休みをのんびりと過ごさせていただいた分だけ、朝から仕込むことはいっぱいあった。アイバさんが泊っていたので、朝、6時半ころ目覚ましをかけ、コーヒーを入れ昨夜の残り物を並べて、まずは一緒に朝ご飯を食べた。その後7時半ころから台所でアイバさんと話をしながら、私は出汁をひいたり、チーズケーキを作ったり、あれこれ手を動かし続けた。
今日は18名さまのランチとケーキのご予約が入っているので、エデラちゃんとユウコさんの二人に来てもらうことにした。奥座敷と仏間に座卓を並べて、お席をご用意したのだが、さすが18名ともなると、2間を使ってもいっぱいいっぱいだった。それ以外にも4名様や6名様でお食事にいらした方が多かったので、とにかく3人がフル稼働で動いても大忙しで嬉しい悲鳴をあげてしまった。おかげでお正月ボケ?があっという間に吹き飛んだかも?
夕方からは以前風楽でスタッフをしていたレイコちゃんがオーストラリアから赤ちゃんを連れて里帰りをしていたので、ファミリーで遊びにくることになっていた。アリミちゃんとヨウコさんにも声をかけ、奥座敷で一緒に夕飯を食べた。
風楽で働いている時、英会話学校の講師として赴任してきたオーストラリア人の彼と知り合い、その後、遠距離恋愛をしながら一昨年結婚して、今、オーストラリアに住んでいる。可愛いベビーも生まれて初の里帰り。メールで再会の日を約束して、とても楽しみにしていた。
レイコちゃんとは仕事をしながら、本当にいろいろな話をした。私にとってはよくできた妹?のような存在で、頼りにならない無鉄砲な姉?をいつも近くから見守ってくれていたような気がする。精神世界のこともよく話した。多分、私にとっては出会うべくして出会う人だったのだと思う。辞める時に「私はここへ来て本来の自分を取り戻すことができました。だからもうどこへ行っても大丈夫です」と言ってくれたことがとっても嬉しかった。お互いの魂の成長のため、アリミちゃんと同様、深い交わりをしつつ、共に楽しい時間を過ごすことができた。
以前は見ていられない部分もあったが(・・・と姉が勝手に思っているだけ?)、彼に愛され、しっかりと自分の中に核のようなものができ、愛くるしいベビーを育てる中で、レイコちゃんもまたしっかりと成長していた。そんな妹の成長した姿を見るのは嬉しかったし、彼と一緒に仲良く子育てをしている姿はとてもほほえましかった。
一人の女性が二人になって、そして再会できる。人が幸せになっていく姿を近くで見ていると、見ている者まで幸せな気持ちになってくる。やっぱり離れていても心がつながっているんだなって思った。
真夏のオーストラリアから寒い寒い古民家へ来たので相当、驚いたことだろう。でも愛する家族とともにいて、心はいつもホットだから大丈夫?!レイコちゃん、来年もまた会おうね~!

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January 07, 2010

友達と新年会

Dscf5284友達の相葉さんが柱時計を持って来てくれるというので、それに合わせて、一緒にご飯を食べようということになった。どうせなら、相葉さんのことを知っているトモちゃんやユウコちゃんにも声をかけて一緒に新年会にしようと思って連絡をした。シングルの二人なのでこういう時、気軽に誘える。
私は夕方、キッシュを焼き、アボカドのサラダを作り、お正月に作ったお節やお漬物をお皿に並べて待っていた。相葉さんは風楽のホームページも作ってくれている。ちょうどパソコンを買い換えたばかりなので、ソフトをインストールしてもらった。とにかくパソコンについては教室が開けるくらいなんでも詳しくよく知っている人なのだ。
相葉さんがオーガニックワインを飲みながら、牡蠣をオリーブオイルで焼いた料理を作ってくれた。余った汁にご飯を入れてリゾットも作ってくれた。お土産の生ハムとブルーチーズと中国のレンコンのお惣菜をお皿に並べ、用意したおかずもろもろとワインをテーブルに並べたら、ちょっとしたパーティのような豪華な食卓になった。みんなとっても美味しくてモリモリとたくさん食べた。
今日は昼間も三里塚のワンパック野菜をやっているノリコさんがふらっと遊びに来て一緒にお茶とお昼を食べながら、3時ころまで話していたので、一日中、友達と話し続けたことになる。とにかくよく食べ、よくしゃべった。
トモちゃんも近くにある「麦の薫り」というおいしいケーキ屋さんのケーキを買ってきてくれたので、デザートまで揃ってしまい、食べるものがいっぱい並んでいてもうおなかいっぱい~。
長かったお正月休みも今日で終わり。明日からはいよいよ店が始まる。さっそくたくさんの方にご予約いただいているので、大忙しになりそうだが、それにしても今年のお正月はよく食べてのんびりしたので、すっかり太ってしまった。ああなんとかしなくては・・・。

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January 06, 2010

加仁湯へ

Dscf52784日5日と奥鬼怒温泉卿の秘湯加仁湯に一泊で行ってきた。ずっと前から行きたかった温泉だ。私は手軽に入れる日帰り入浴施設よりも山に囲まれた自然美豊かな温泉が好きだ。でも栃木県とは言えほとんど県境なので、車で行くには雪の多い山道であまりに大変。とても自分では運転できそうにないなあと諦めていた。
ただあまりに雪深く、慣れている人でも運転して行くのは大変な場所なので、人が来られなくなってしまう。それで冬は期間を限定して、下今市駅からバスで送迎してくれるプランができたらしい。それなら浅草から東武に乗って鬼怒川方面に行けばいいので、気軽に行くことができそうだ。近くには同じくダイナミックな滝のある野性味たっぷりの露天風呂で有名な八丁の湯もある。せっかく行くのなら、ずっと行きたいと思っていた二つの温泉をハシゴしよう。そう思って宿を予約をした。
何しろここには加仁湯と八丁の湯とそれぞれ一軒ずつしか宿がない。しかも下今市駅から2時間半もバスに乗るのだ。泊まらないと帰ってこられないだろう。ケータイも途中から全て圏外になってしまうような場所なのだ。
暗くて写真がよく撮れなかったが、とにかく静かで雪深い所にあるいい温泉だった。露天風呂は野性味たっぷりで、広くてひっそりとしていて、しんしんと雪が降り積もっていた。露天風呂を移動する時、気をつけなければ凍っているので滑ってしまうくらいだ。
少し欠けてきた月を見上げながら、ランプだけが灯された露天風呂にゆっくりと浸かった。星もよく見える。三が日を過ぎたせいか人もそれほど多くはなく、他に誰も人がいない時間もあった。一人での~んびり何度も出たり入ったりを繰り返し本当に至福の時間だった。文庫本を持っていったのだが、お風呂に入るのに忙しく?読む暇がなかった。
加仁湯は源泉を5本も持っていて、それぞれ湯質が違う。ほとんどが濁り湯なのだが、微妙な違いがあって、それを利き酒ならぬ利き湯できるように小さな桶を5つ並べた「ロマンの湯」という露天風呂もある。スキーをするわけでもないのに、ほとんどを移動時間だけに費やし、なんでわざわざこんな山奥まで・・・と思う人もいるだろう。
だけどわざわざ行くだけのことはある。のんびり静かに過ごし温泉三昧したい人にはおススメだ。大自然の中に身をおいていいお湯に包まれたい方、ぜひ行ってみてください。私の知っている中では関東地方の一番の秘湯だと思う。大変だけど行く価値はありますよ~!

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January 04, 2010

お節と三が日

Dscf5266今年は久しぶりにお節を作った。と言っても年末は一泊で塩原温泉に行っていたので、その帰りに夜になってからスーパーに駆け込んで材料を買った。なんとも準備を始めるのが遅いのだ。でも夜9時過ぎだというのに、さすが30日。スーパーはものすごく混んでいて驚いた。
お煮しめ、なます、昆布巻き、田作り、栗きんとん、酢ハス、きんぴら、松前漬、伊達巻などとともに、子供たちが来るので、豚塊り肉も煮ておいた。結局、31日には大掃除をしたり、さらに買い物にも行ったりしたので、夕方から準備開始。年が明けてもまだ支度が終わらず、元旦も昼過ぎまでずっと料理を作ることになってしまった。
元旦の夜に全員が揃ってお祝いの食事にしたのだが、何しろ私にとっては8年ぶりに家にいたお正月。お節料理を作ったのも久しぶりだったし、子どもたちと一緒に過ごすお正月も本当に久しぶりなのだ。一緒に暮らしていた頃、私はずっと店に出ていたし、子どもたちは友達のところへ行って飲んで寝ていたり、元夫のおばあちゃんの家に行ったりで、みんなが揃うことはなかった。でも昨年、それぞれが独立したので、今年は沖縄にいる長男以外、みんなで集まろうねと約束していた。みんなで相談し合って、元旦にこの家に集まって泊まる・・・それだけでもなんだかとても嬉しかった。だから本当に一生懸命料理を作った。
いつもは肉を入れないお煮しめなのだが、今回は鶏肉を入れた。お雑煮にも鶏肉を入れた。豚肉も煮た。驚いたのは子どもたちだ。「ママが肉を料理したの?すっげ~!?」と言いながら「超ウマッ!」と言いながらバクバクと食べてくれた。お雑煮も大人気でお代わりの連続。何度もウマイウマイを繰り返しながらたくさん食べてくれたので、私はお餅焼きとお雑煮の温めに追われ、台所と茶の間を行ったり来たり・・・。
夕方、パソコンを買いに行った。もう6年近く使っている私のパソコンは最近、不具合が多く、12月にせっかく光が入ったというのにパソコン自体がギブアップ状態になっていた。それで何とか取り替えたいと思っていたのだが、私はどれにしたらいいのか全くわからなかった。
セブンが出たせいで、あまり人気のなかった?VISTAがとても安くなっていた。地デジのチューナーもついていてお勧めだよというパソコンを言われるがままに選んで決めた。即決することなどめったにないのだが、これを逃すと今度はいつ会えるかわからないし、今だったら、息子たちにセットアップからデータを動かすこともやってもらえる。彼らのいるうちに買っておけば、何とかすぐに使えるようになるかもしれないと思いその場で購入してしまった。
明け方までかかってデータを動かし、何とか使える状態にしてもらったのだが、まだ新しいパソコンの使い方自体が私にはよくわからない。今日も一日、デジカメの入力とリサイズができなくて格闘し、ようやくブログにアップできるようになった。ああでもしばらくは機種に慣れるまで時間がかかりそう。
ということで子どもたちと過ごした元旦と2日。その後は友達が泊まりに来て一緒に成田山に行ったり、写経をしたりしてお正月らしいお正月を過ごすことができた。こんなふうな過ごし方ができるのもいいもんだなあと思いつつ、来年は長男も含めてみんなで集まれたらいいなあ。

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January 01, 2010

新年のご挨拶

Dscf5255あけましておめでとうございます。
昨夜はとても冷え込んだので、新しい朝は晴れていてもとても寒かったですね。いかがお過ごしでしょうか?
私にとっては古民家で迎える初めてのお正月。宗吾霊堂前の店ではお正月は毎年、店を開けていたので、仕事をしない元旦なんて、8年ぶりです。曜日の関係で昨年末のおおたか静流さんのライブ「行く年のセレナーデ」をもって仕事納めとし、新年は8日から営業させていただくことにしました。いつもなら長期のお休みが取れないので、この間、ずっとどこかへ行けたらとも考えていたのですが、お正月はどこも高いので、元旦は古民家で迎えることにしました。その分、年末に那須塩原の温泉に一泊で行き、今週もまた一泊で雪の中の温泉に行くなど、小旅行を楽しもうと思っています。

今年は子供たちが独立してから、初めて迎えるお正月でもあります。沖縄にいる長男以外は元旦に家に来ることになっています。でも娘はディズニーランドの年末イベントに出かけた足で、朝方家に来てまだ寝ているし、息子たちも昨夜は宴会だったようで、多分、まだ寝ているのでしょう。一体何時に来るのやら・・・。
めったに家族が揃うこともなくなったので、今年は久しぶりにおせち料理を作ってみました。子供たちはあまり食べないのですが、古民家で迎える初めてのお正月くらい、日本のお正月らしい迎え方をしたかったのです。年末に留守にしたので、昨夜から作り始め、先ほどようやく終わったところです。子供たちの到着が遅くて、ご飯が遅い時間になって助かったのは私の方です。彼らにとっては別に自分が育ったわけでもないこの家が故郷だと呼べるのかどうかわかりませんが、心だけはいつでも帰っていける場所だと思っていてほしいです。

今朝は神棚の榊とお米、塩、お水を新しく整え、しめ飾りも新しいものに取り替えました。塩をまきながら庭の梅の木の根元で燃やし、その煙を寒い中で見送りながら、新しい年に思いを馳せていました。
ここ数年、ずっと思い描いていた古民家への移住が昨年叶いましたが、引越までの過程には本当に様々なことが起こり、一時はもうお店もできないかもしれないと思ったほどでした。でも棟梁はじめ、たくさんの方たちのボランティアに助けていただきながら、古民家が見事に修復され、引っ越した1ヵ月後にはお店もオープンさせることができました。全くお金もなく技術もなく、ただあるのは体力と気力、そして支えてくれるたくさんの仲間たち・・・。そんな中で限界だと思うまで動きに動いて、ようやくこの場所ができあがりました。

私は今年50歳になります。古民家の修復期間中は毎日、感謝と感動の日々でした。まさに奇跡としか言いようのない出来事が次々に起り、おかげさまの力によって「古民家空間 風楽」が生まれました。これから50代に向けてどうのように暮らしていけばいいのか、そしてどのような仕事をやらせていただけるか・・・たくさんの気づきがその間ありました。

なりふり構わず、駆け抜けて、慌しくオープンしたものの、予想外にたくさんのお客様が来てくださって、その応対に追われっぱなしで、新しいスタッフ体制も中々整わず、昨年は講座の企画などやりたかったことをなかなか形にできませんでした。
でも今年に入って、少しずついろいろな講座などを始めていく予定です。飲食はもちろん一番の基本ですが、ただお食事をするだけの場所ではなく、いろいろなことができる自由な空間でありたいと思っています。
心・体・魂・・・それぞれが豊かに自分らしく元気に生きていけるよう、自然豊かな場所を生かして、皆さんと共に歩んでいけたら嬉しいです。

相変わらず寒い日々を過ごしていますが、熱線を巻いたおかげでトイレの水も凍らなくなって水漏れが解消しました。またガス屋さんにも給湯器に熱線を巻いてもらったので、朝、お湯も出るようになりました。ストーブや布団など防寒グッズもそろい始め、少しずつここでの寒さも凌ぎやすくなってきました。
住んで一年たってみないと古民家は何が起るかわからない・・・それは私の実感です。
でも自分が夢にまで描き続けた場所に、こうして住まわせていただけること、そして好きな仕事を続けていけること、こんなに嬉しいことはありません。
昨年が忙しかった分、今年はもう少しスローな生活をしたいと思っていますが、それも徐々に実現していけそうです。

経済は相変わらず大変な状況ではありますが、社会そのものが、消費するだけの生活、お金に支配される生活、発展と上昇ばかり望んでしまう生活から脱却しない限り、何も変わらないのではないかと思います。一人一人が心の豊かさと自分らしく楽しく生きることを本当の意味で大切にできるような暮らし方をすること、人と人とが心でつながり合えること、そして、目に見えるものだけではなく、目に見えない思いや気配や動きをいつも感じながら、あらゆるものの命を大切にしていきたいです。

最後になりましたが、サイトの方に1月からの講座の予定などアップしましたのでよかったらご覧になってください。もし気になるものがあったらどうぞご参加くださいね。そして皆さんからのこんなことできないだろうか?という企画など、いつでもご相談させていただきますので何かありましたらご連絡ください。

それでは今年もどうぞよろしくお願い致します。そして皆さんにとってこの一年が希望に満ちたものになりますように。ありがとうございました。
*なお年賀状はお出ししないことにしているので、欠礼をお許しください。

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