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March 31, 2010

天然酵母のパン教室~イチゴ酵母でパンを焼く~

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今日はパン教室。今回はパン教室へのお申込みがとても多く、全部で13名ものご参加があった。旬の果物イチゴで酵母を起こすのはとてもいいのだが、初心者には手間がかかるので、参加される方は少ないのではないかという予想が見事にハズレた。イチゴにハチミツを混ぜて酵母を起こすには28度くらいの場所に4~5日置いておかなければならない。その間の温度管理が家庭では大変そう。それで講師の高田さんは誰でもできるパンとして、仕込み水の代わりにイチゴのペーストを使うパンも教えてくれた。
また高田さんはイチゴ種をあらかじめ起こしておき、さらに時間差で発酵の状態がわかるよう、いくつかの段階に分けた生地を持って来てくれた。今日は人数も多く手間もかかるので、朝、早く行って準備をしようと思って来てくれたのだが、オーブンの天板とキャンパス地とパン型を忘れてきたそうだ。
私など「酵母を忘れるよりいいんじゃない?何とかなるよ」と気軽に考えていたのだが、取りに行くにはいくらなんでも時間がない。高田さんは急きょ店にあるタルト型などを利用して、形成の仕方を変えることにしたのだが、何とか無事にでき上がったのでホッとした。Dscf5763
私の方は全部で16人分のお食事作り、そして天板がないのでとにかくパンが焼けたらすぐに天板を空けられるようにとパン焼きに追われて忙しく、できあがったパンの写真が撮れなかった。いつもパン教室の時は私も焼きたてパンを食べられるのが密かな楽しみなのだが、今回はパンに全くゆとりがなかったので私も高田さんも出来上がったパンの端っこを一口つまんだだけ。ちょっと悲しかったけど?パンの切り口がうっすらイチゴ色で、ほんのりとイチゴの香りがするとても美味しいパンが焼けたのでよかった。みなさんがとても喜んで下さったのでその笑顔でお腹もいっぱいに。
片づけが終わったら友達がひょっこり来てくれたので、高田さんたちとみんなでお茶を飲みながらホッと一息。今日のパン教室、私と高田さんはちょっとドキドキだったけれど?楽しく無事に終わって一安心だ。ちなみに次回は4月22日(木)米粉を使って和風のひじきパンとヨモギパンを焼く焼く予定。
明日発行されるエリート情報の「ロコル」が夕方、届いた。4月号の特集は「手間暇かけたおいしい野菜に出合えるお店」特集。ちょうど昨日、行ってブログに書いたばかりの「タベルナ」始め知っているお店がいっぱい紹介されている。もちろん風楽も。とてもキレイな写真でいい特集だった。店でも配布していますのでよかったらお持ちになってください。
私がお店を始めた9年前は玄米や有機野菜が食べられるお店なんて、この北総地帯には全くなかった。それが今ではあちこちにでき始め、オーガニックという言葉も市民権を得てきた。喜ばしいことだ。ただオーガニックの食材はまだまだ高価なので、原価率がとても高く利益も少ないのが現実。どこもみんな大変だと思うけれど、がんばってほしいな。オーガニックを特別なものにしないためにも。

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March 30, 2010

有機菜園ダイニング・タベルナ

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ようやくお休みが取れた。ずっと予定がびっしりでバリから帰ってきてから全く休みがなかった。店のご予約がない日も別の予定が入っていたので、一息つく時間がなかった。今日もいくつか予定があったのだが、全てをお断りして何の予定もない日を作ろうと思った。明日もパン教室、明後日も漢方アロマ教室と教室が続くので、今日くらいはちょっとぼーっとする時間を作りたかった。
久しぶりに朝8時半頃まで寝ていた。その後、明後日の漢方アロマ教室でお出しする春の薬膳料理のメニューを確認し、揃えなければならないものを書きだしていった。食材の買い出しをし、お弁当j箱などを買いに流通センターへ行き、その足で前から行きたかった酒々井のレストラン「タベルナ」へ。イタリア語で食堂と言う意味だそうだ。
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三里塚ワンパック野菜の友人石井さんの息子さんが2月にオープンしたイタリアンの店だ。ワンパックの有機野菜を使っているという。しかも場所は以前、酒々井で店をやっていた時のすぐ近く。かつてギャラリーだった陶里苑の後だという。よく陶里苑に行った帰りにお客様が店にも寄って下さった。酒々井は小さな町なのでいい意味での口コミが伝わるのがとても早く、ほとんどのお客様が顔馴染みだった。
ランチメニューは有機野菜のグリルかパスタの2種類。これに前菜とtaneの天然酵母のパンとコーヒーが付いて1100円。プラス200円でデザートの盛り合わせもオーダーした。ランチはグリルの方が食べたかったのだが、牛肉が添えてあるのでパスタの方に。菜の花とカブがたっぷり入っている美味しいパスタだった。食べるなと言われてもいっぱい食べてしまいそう。
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ワンパックの野菜は美味しい。ご両親の育てた野菜を、毎日、出勤前に畑から収穫してお店で使っているそうだ。いつも和食中心なので、イタリアンを食べるととても新鮮だ。特に私は野菜が大好きなので、野菜たっぷりのランチはそれだけでもう嬉しくなってしまう。
久しぶりの休日。久しぶりの一人の時間。本を読みながらゆっくりランチを楽しむことができた。お客様もたくさん入っているので、大勢で行く時は予約をした方がいいかも。若いのに自分のお店を持って、夫婦二人でがんばっているなんてすごいなあと感心してしまった。飲食店の経営ってとても大変だけど、家族に野菜を作ってくれる人がいるというのは、とても恵まれている。まして畑を冷蔵庫代わりに?使えるなんて・・・。
美味しくってパリパリの新鮮野菜があれば、シンプルな味付けでも大満足だ。オリーブオイルコテコテのイタリアンは私はちょっと苦手なので、さっぱりとしていてとても食べやすかった。
帰ってからはマヤ暦の講座で学習したことを忘れないうちのまとめておこうと資料を整理した。広告の裏に走り書きをしたメモをとりあえず清書してファイリング。70年代のポップスをあれこれ聴きながら、一人で過ごすそんな何気ない時間がものすごくリラックスできてよかった。たくさんの人にお会いする仕事をしていればいるほど(それはもちろん楽しいことなのだが)、何の予定もない一人きりの時間というのものもまた必要なのだと思う。ここで自分の心をニュートラルな状態に戻し、また明日から元気でがんばろうっと。

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March 29, 2010

デトックスヨガとランチ

今日はデトックスヨガとランチの3回目。今回は参加者が少なかったので、こじんまりとアットホームな感じで2間を使って行った。毎回、いろいろなアサナを取り入れて変化のあるヨガを用意してくれる糸さん。今回もシャバーアサナから入り、デトックス効果の高い捻じりのアサナをたくさん入れていただいた。
今日はその他にも横浜から知り合いのヨコヤマさんが6人のお仲間と一緒にランチに来て下さった。ヨガの方にランチをお出しした後、到着したヨコヤマさんたちを奥座敷にご案内し、すぐにまた定食のご用意。
いつもお世話になっている大好きなヨコヤマさんが来てくれたのが嬉しかったのか、私の気持ちはちょっと浮かれ気味?!。最初にお茶をお持ちした時にもバシャンと湯のみを倒してしまったり、コーヒーをお持ちする時も器を落としてソーサーを2枚割ってしまったりと落ち着かなかった。なんというドジなこと!
なかなかお席に座って一緒にお話する時間がなく残念だったけれど、短い時間の中でもワハハ~と大きな声で何度も笑って楽しい再会ができた。20歳の私のバカな頃(今でも変わらずにバカだけど?!)を知っている方なので、お客様だというのについついはしゃいで(子供に戻って?)しまうのだ。でもいつお会いしても楽しく元気になれる方だ。
ヨコヤマさんたちと入れ替わりにNPO「TINA」のスッシーが来たので、まだランチの器の片づけも終わっていないというのに、それをそっちのけでコーヒーを飲みながら5時過ぎまで話し込む。若いのにきちんとした感性を持っていて、いろんな話をしていても打てば響くという感じでとても楽しい。夕方、スッシーが帰る頃になって、なんと雪が降り始めた。どうりで寒いはずだ。
今週は水曜日がパン教室、木曜日が漢方アロマ教室~春の養生編~とセミナーが続くので忙しい。漢方アロマの方はサイトの告知が間に合わなかったので、まだ参加を受けつけています。終了後、いつもの風楽の定食とはちょっと違う春の薬膳料理と蓬餅をお出しする予定です。よかったらぜご参加ください。なお次回のデトックスヨガ&ランチは4月26日(月)。
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March 28, 2010

土筆の卵とじ

昨日、北側の畑を耕しながら、夕飯の前に白菜の菜の花を摘んでいたら、足元にひょこひょこっと生えている土筆を見つけた。南側の畑を耕した時にも見つけたのだが、この土地には土筆が多く生えているらしい。
初めての春を迎えるので、どんなものが多く生えているのかまだわからない。そういえば夏はスギナが多かったので土筆が多いのも当然かもしれない。見ていたら嬉しくなって土筆をバケツにいっぱい摘んでいった。土筆は子供たちがちいさい頃、近所を散歩しながらよく集めてきた。子供の数だけは多いので、あっという間に土筆が集まるのだが、問題なのはハカマ取り。そのまま食べるには口にあたるので、あのハカマを一つ一つ取っていくのだが、それは私の仕事。バケツいっぱいの土筆のハカマを取るのはかなり時間がかかる。
昨日の夕飯には菜の花をほんの数分、さっと茹がいて辛子和えに。土筆は間に合わなかったので、友達と夕飯を食べながら新聞紙を広げて、食卓の上でハカマを取っていった。そして今日の朝ご飯には土筆を胡麻油でいためて、甘辛く味をつけ出汁を加えて煮立たせ卵とじにした。上に三つ葉やネギでも散らしたい気分だったが、他のものがあると、ただでさえ淡白な土筆の味が消えてしまうので、今回は土筆のみの卵とじ。懐かしい味がした。
庭で摘んだ季節の恵みをちょっと手を加えて食卓に乗せること。それだけで幸せな朝ご飯。なめこのお味噌汁と一緒に。
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March 27, 2010

大勢のお客様

大型観光バスが大室のゴミ集積所の前に止まり、中から40名もの人たちが降りて古民家に来て下さった。東京を拠点に活動しているNPO「GOODDAY」の皆さんだ。GoodDayは、地球温暖化、資源枯渇、生態系の破壊、森林減少、酸性雨、ゴミ問題・・・などを学習しながら、たくさんの人が地球環境を大切にして暮らせる社会を目指し活動している。
27日は入江醤油さんを見学後、風楽でお弁当ランチを食べ、その後、寺田本家の酒蔵見学に行くという大人の社会見学というバスツアーだった。
40名様に一度にお食事をお出しすることはできないとお話したら、お弁当箱に詰めて食べていただく形でも大丈夫だということだったので、朝から定食の用意の他、40個のお弁当をお作りし、大きな鍋で出汁をひき、やはりいつもの何倍もの量の重ね煮を作ってお味噌汁をご用意した。
土間の席に、家のダイニングの椅子も並べて席数を増やし、庭の椅子をフル稼働し、縁側まで使ってみなさんに座っていただき、ぎゅうぎゅうだったけど、どうにか40名様に一度にランチを食べていただくことができた。
嬉しかったのはお弁当箱にお箸をお付けしたのだが、半分以上の方がマイ箸を持参されていたことだ。本当はお弁当箱も使いたくなかったが、通常の定食をお出ししながら、一度にこれだけの方のお食事をワンプレレートでお出しするには食器が足りないので、やむを得ずお弁当箱に詰させていただいた。
明るくさわやかな若い方たちが多く、こんなふうに楽しい仲間たちと学習会をしながら、環境問題に取り組んでいけるなんていいなあと思った。また機会があったらぜひ来ていただきたい。お店につくのが予定よりも1時間以上遅れてしまったので、あまり長く滞在することができず、お弁当の後はあっという間にお帰りになったのだが、またゆっくり来ていただけたら嬉しい。
夕方は北側の畑を鍬で畝立てしながら、カブ、大根、ラディッシュの種撒きをした。冬場だからとサボっていたら、案外、しっかりと雑草が生えていて、畝を立ててから取り除くのに時間がかかってしまった。夕方はすっかり寒くなり、体も冷え切ってしまったが、とりあえず畝ができていればあとは少しずつ種を撒いていけばいいのだから、これから野菜の種類を増やしていこうと思う。
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March 26, 2010

ユウコさんのお花

今日は寒い一日だった。冬にまた逆戻りしてしまったかのようだ。店もどうしよう~というくらい暇だった。ユウコさんにもちょっと早めに上がっていただいて、3時ちょうどに店を閉めた。これからあいりん堂さんへ行って、帰りに久しぶりに図書館に行ってきた。ずっと忙しくて図書館の開館時間中に本を借りに行けなかった。前に借りた本の返却期間がとうに過ぎてしまったので、先週、夜になってから返却ポストへ返しに行って以来、ずっと手元に図書館の本がなかった。家に図書館の本がないなんて珍しい。なんだか物足りない感じだった。仕方なく古い文庫本などを引っ張り出して再読していたのだが、やはり読んでない本を早く読みたかった。図書館内を歩きながら、あれこれ10冊の本を選んでいる時間はとても楽しい。
明日は観光バスに乗って40名に方がランチにいらっしゃる。それだけのお食事を一度にお出しすることはとてもできないので、お弁当に詰めてお庭や土間などで食べていただくことにした。その後、寺田本家の酒蔵見学にいらっしゃるそうだ。わざわざ来ていただけるなんて嬉しいことだ。美味しいお弁当をおつくりさせていただこう。
庭の雪柳はまだほんの少ししか咲いていないが、ユウコさんの庭の雪柳は満開だそうだ。今朝はいろいろユウコさんがお庭の花を手折って来て下さった。
雪柳とレンギョウは、昔、家族で住んでいた家の庭に咲いていた。挿し木したらどんどん大きくなって、毎年春にはると黄色と白の花の色が眩しいくらいだった。私にとってはとても懐かしい花の一つ。
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March 25, 2010

マヤ暦講座 最終回と持ち寄りご飯

3回連続で行ったマヤ暦のベーシックコース、今日はその最終回。今回は自分の人生のバイオリズム表を作成した。生まれた年から一年ごとに自分の太陽の紋章とウェブスペルを過去から未来にわたって80年分近く算出していった。マヤ暦では赤・白・青・黄色が起承転結になっていて、その4つの色が順番に繰り返されていき、ウェブスペルは13年ごとに色が変わり、52年で一周する。暦でいえば還暦と同じゼロに戻ったことになる。
その時々のターニングポイントとなる出来事を過去の出来事に合わせて照らし合わせていくと、紋章の表す意味といろいろなシンクロが起こっていたことがわかり、それをひも解いていくのが面白かった。
ただ何事もいいことばかりではなく、いいことも悪いことも繰り返されていくのが人生だ。生きていることはそんな思いを味わいながら心の旅を続けていくということなのだろう。3回の講座を通して私が一番思ったことは、人それぞれ生まれ持った気質と役割があるということだ。そして魂を成長させるために何かが起こったり生まれたり・・・安定と変化を繰り返しながら、再びさらなるものを求めて死と再生を繰り返す。その中で人は様々な人に出会い、新しい自分を発見し、気づきを得る。マヤ暦にはその仕組みを理解するためのヒントがたくさんあった。
今日の持ち寄りランチパーテイにはオシオさんが手打ちそばと天ぷらを作ってきてくださって、もうみんなで大感激。しかも新粉餅とお手製のこしあんまであって、もう感激を通り越して驚きの声をあげてしまった。なんてマメな人なんだろう!?
朝、出かける前にわざわざそばを打つなんて。しかも最近、忙しくてちょっとお疲れモードの私が元気になるようにと?新粉餅には蓬をたっぷり入れて作って下さったという。私は玄米チャーハンを作ったのだが、食べるものがいっぱいありすぎて食べ切れなかったくらいだ。皆さんのお手製のおかずを並べたら、とにかく美味しくて嬉しくて、何とも楽しいランチタイムとなり、話も盛り上がった。
マヤ暦講座は今回で終わりだが、みんなで作ったものを持ち寄って、楽しくおしゃべりしながらワイワイ食べるランチパーテイをいつか店がお休みの時にやれたらいいなと思った。オシオさん本当にご馳走さまでした。また楽しい会を企画しましょうね!
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March 24, 2010

ゆったりヨーガとオーガニックランチ

春分の日を過ぎたというのに何と冷たい雨が降っているのだろう。まだまだストーブはしまえそうにない。そんな今日はゆったりヨーガとオーガニックランチの日。先生をお願いしたUKOさんは今年、私の知っている有機農業の農家さんと結婚し、今成田市に住んでいる。こちらへ越してきて間もないのに、いろいろな場所でヨガをやれるように計画を立て始めている。
今回はキャンセルもあったので参加者は6名と少なかったけれど、こじんまりとしたいい集まりになった。朝からストーブをつけて部屋を温めていたせいか、外気温が低いわりにはそれほどの寒さを感じなかった。YKOさんもなるべく体が温まるようにと前半に太陽礼拝のポーズを入れたり、参加者の動き方を見ながら、それに合わせてアサナを考えていってくれた。
ランチの時はYKOさんが一昨年、南インドのアシュラムで受けたシヴァナンダ・ティーチャーズトレーニングの話を聞いたり、瞑想の話を聞いたりして過ごした。私もいつか1カ月でいいからインドのアシュラムでヨガと瞑想、そしてヴェジご飯三昧の時間を過ごしてみたい。YKOさんの話を聞きながら数年以内に必ずそういう機会を作ろうと思った。古民家で定期的にヨガをやりたいので、春に向けて朝ヨガのクラスを設けていこうと思っている。詳細は決まり次第お知らせします。
夕方からは野口整体活元会の仲間たちが集まって、家で活元会をやり、その後、私の作ったご飯をみんなで食べた。ここへ引っ越してきてからみんな初めてきたので、今日はみんなへのお披露目?のようなものだった。いつも多古の友達の家でやっているのだが、たまには場所を変えてやるのも面白いなあと思った。
久しぶりに活元運動をやったら、今まで意識していなかったけれど、右の腰から下が随分、強張っていたことに気がついた。冬の間の冷えが貯まっているのかもしれない。普段、元気に動けるだけに、案外、根っこの方にある疲れに気が付きにくいものだ。でもヨガと活元運動のダブルアプローチで今日はかなり体が緩み、涙と鼻水もいっぱい出てきた。今夜はものすごくぐっすり寝られそうだ。
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March 23, 2010

菜の花が満開

いつのまにか菜の花が満開になった。この古民家の中はまだ肌寒いので体感的には春という感じはしないのだが、暦の上でも季節的にももうすっかり春になっている。あちこちで菜の花が咲いている。植物は正直なもので、季節に合わせて忘れずに花を咲かせてくれる。菜の花の黄色い色は春の温かな陽射しのイメージと重なって、見ていると心までポカポカ気分になってくる。
裏の畑でも水菜や白菜やブロッコリーや小松菜の菜の花が咲いている。それぞれ味が違っていて美味しい。白菜などはもう片付けてしまおうと思いつつ、菜の花が好きなのでもうしばらく残しておこうなんて思う。この前の料理教室の時には玄米の精進ちらし寿司を作った。その上に乗せたのは庭の菜の花。たくさんあれば昆布と一緒に塩漬けにしてもいいし、からし和えもほろ苦くて美味しい。私はアクの強い野菜は苦手なのだが、菜の花は大好きだ。
今日は東京へ出かける用事があったので、朝からずっと都内に。ここに住んでから東京がますます遠くなってしまった。本当に行って帰ってくるだけで一日が終わってしまう。でも都内でないと済ませられない用事もあるので、時々は行かざるを得ない。私は都内の真ん中に住んでいて、交通の便がとてもよかったので、千葉の交通の便の悪さは何年住んでも慣れることができない。もう少し時間がかからないと行くのも楽なんだけどなと、毎回思う。
明日はゆったりヨーガとオーガニックランチの日。キャンセルもあって今回はとても参加者が少なくなってしまいました。それで明日はご予約なしでも参加できますので、ご希望の方は明日の朝にでもお電話ください。
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March 22, 2010

連休を終えて

今朝はやや冷え込んでいたけれど、昼に近付くにつれ温かくなり、とても春らしい一日だった。連休最後の日だし、お天気もいいので、きっと忙しくなるだろうなと思っていた通り、今日は久々にとても忙しかった。ただ今日はサリーちゃんと二人だけだったので私は全く厨房から出ることができず、客席の様子はわからなかった。
たくさんご用意した定食もほぼ全部なくなってしまい、途中から作り足していった。サリーちゃんはフロアを上手に手際よく回ってくれるので、私は厨房に専念できたけれど、今日は二人でやるにはかなり大変だった。もう少しゆとりがほしかったが、実際、3人体制の時は暇なことも多く、シフトの組み合わせって、ご予約以外、混雑を予測できないので、うまくいかないものだなと思う。
昨日の夕方、時間がギリギリになってしまったがマリー・ローランサン展をやっていたので川村美術館に行ってきた。閉館のちょっと前だったのであまりゆっくり見られなかったが、実際のローランサンの作品は2階に展示されているだけであまり多くなかった。かつては幻想的な少女の作品が好きで、長野のローランサン美術館にも行ったりしたのだが、久しぶりに見たら線が淡くて生命力のようなものが伝わってこない気がして、どうして以前はいいと思っていたのだろうと不思議になった。
むしろ常設しているシャガールの「ダヴィデ王の夢」の方がずっと惹きつけられた。年代と共に好みも変わっていくが、昔から絵画を見るのが好きなのは今も変わらない。忙しかった連休が終わってほっとしつつ、種まきの準備も早くしなければと季節に追い立てられそうだ。
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March 21, 2010

ジャガイモの植え付けと夜の大風

昨日、ようやくジャガイモを植え付けることができた。2時頃、手が空いたので、耕運機で耕しておいた畑を再度、鍬で耕しながら、畝を立てていった。その後、瓦礫や篠竹やごみなどを取り除き、ジャガイモを30センチ間隔に植えていった。篠竹は取っても取って取りきれなかったし、完全には根っ切りできないので、またはびこってくるだろう。でもとりあえず見える部分だけは取り除いたので、荒れ地だった土地がだんだん畑らしくなってきた。
私とユウコちゃんと遊びに来てれた友達、そして厨房の片づけを終わらせてからトモちゃんも合流し、4人でやったので、あっという間に作業が終わった。一人でこれだけの広さをやろうとしたらかなりの大仕事になるが、人の手があるってありがたい。こんなに植えられるかなと思っていた種イモだが、実際に植えてみたら、全部植えてもまだ半分くらいしか埋まらず、隅っこにヤーコンの種イモも植えることにした。残り半分にはサツマイモを植える予定。
コンつめて鍬をふるったので、夜は早めに布団に入った。ようやく寝入ったかなと思う頃、風の音で目が覚めた。すりガラスはガタガタなるし、中に隙間風は吹きこんでくるし、風に押されてどこかの戸がギーギーと音をたてている。奥座敷の天井も風でズレてしまった。何しろ窓は全部閉めてあっても、家の中に飾ってある布は一晩中、ずっと揺れているのだ(お化けのしわざかも?)。
3時過ぎからは風がどんどん強くなり、突然パリンッとガラスの割れる音がした。慌てて布団から飛び出して家の中を見回してみたら、縁側の扉のガラスが割れてしまった。酒々井の店の時から使っていた昭和初期のダイアガラスの入っている大好きな扉だった。今回も縁側の出入り口に使いたかったので、修復の時、コタロウさんにお願いして付けていただいた。
割れた場所からさらに風がいっぱい吹き込んできたので、今度は西側の縁側のガラス戸が吹っ飛んでしまった。ああ大変~!本格的に起きて何とかしなくては。とりあえず外に飛んでいったガラス戸を拾い、割れたガラス窓をキャンパスで塞き、雨戸を閉めた。
ちょうど友達が泊まりに来ていたから助かったけれど、一人の時にこんな状態だったらもう怖くて半べそ状態だろうな。玄関の戸も風に押されてハズれそうだった。入口の戸が外れたら、雨と風が土間にドド~っと入ってきてしまう。昨年の秋の台風よりもずっと強い風だ。
一応、応急処置をして寒くなったので布団に入ったが、気になって気になって全く寝られなかった。アルミサッシというのは本当にスグレモノなんだなあとつくづく思う。以前の家に住んでいる時は「風が怖い」なんて思ったことなかった。台風の時も店の前に並べてあった植木鉢や椅子を中にしまうくらいだった。風の音は確かにすごかったけれど、それで家の中のものが壊れるとか、寝られないということもなかった。
今朝は割れたガラスの片づけやほこりだらけの室内の掃除、そして新しく作った道の竹が倒れてしまったので、その伐採など、大風の後は仕事がいっぱいあった。だけど昼過ぎにようやく風が収まったので、ほっとした。古民家で暮らすってことは、いつもこういう自然と対峙していくってことなんだな。寒さも峠を越してここでの暮らしにも慣れてきたと思っていたのだが、まだまだ予測できないことがある。畑のジャガイモ、飛ばなくてよかった~!?
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March 19, 2010

料理教室~玄米精進ちらし寿司ほか~

金曜日。普通の方なら週末でホッとしているところかもしれないが、私にとってはその週の仕事始めの日でもある。もっとも平日でもランチのご予約が入ったりお弁当をお作りしたりイベントがあったりするので、実際のところいつが週明けなのか週末なのかあまり定かではないのだが。ただ今週は連休なので4日間は何があっても店の仕事が続く。
毎週、金曜日の朝はスタッフが来る前に全ての部屋に掃除機をかける。今朝はちょっと肌寒い始まりだった。でもお昼頃から陽射しが出てきて温かくなってきた。
今日は店が終わってから料理教室。玄米の精進ちらし寿司と大豆たんぱくのから揚げトマトソース、ごま豆腐、重ね煮のキンピラを作った。今日は9名の方が参加して下さったので、台所もちょっと狭いくらいだったが、今回は切っていただく作業が多く、その他の実習はあまりなかったので、思ったよりも早くお食事の時間になった。
ちらし寿司の上には畑の白菜やブロッコリーや水菜の菜の花を無水で茹でて、クコの実と一緒に飾った。とても可愛らしかった。もう野菜自体は終わってしまったので、全部を片付けようと思いつつ、最後に菜の花を楽しみたいのでまだそのまま畑に残してある。
重ね煮のきんぴらは余計な味付けをしなくても野菜のコクと旨みが出てとても美味しくなる。その美味しさを味わっていただきたくて、あえて出汁を使わず醤油だけのシンプルな味付けにしたのだが、みなさんもその美味しさに驚かれていた。
玄米のちらし寿司は以前の店で夏メニューの定番としてお出ししていたものだ。砂糖やお酢を使わずに玄米の酢飯を作るにはどうしたらいいのかとずっと考えていた。いろいろ試行錯誤した末、みりんを煮切ってアルコール分を飛ばし練り梅や梅酢で合わせ酢を作る方法を考えた。
合わせ酢さえうまく作って玄米ご飯とちょうどいい固さ加減に混ぜ合わすことができたら、もう成功したと言っていい。中に入る具は何でもいいので、そのあたりの水加減と酢加減をお伝えしたかった。
料理教室はいつも私が店で作っているメニューが多いのだが、第三者にお伝えするのは自分で作るよりも難しい。でも教えさせていただくことがまた新たな勉強となる。最近では参加したみなさんから次回はこれを作りたいというリクエストをいただいてメニューを決めている。
次回は4月16日(金)3時から。メニューは玄米キッシュ、ヒエを使ったサラダ、筍を使った料理、マクロスィーツを作る予定。
それとサイトの方の告知が間に合わず、まだアップしていないのですが、4月1日(木)10時から1時半くらいまで、「アロマテラピーから入る漢方」~春の養生~を行います。講師は漢方アロマインストラクター平橋摩やさんと小池真理子さん。春の体の養生とオイルマッサージなどの講義と実習の後、春の薬膳料理をご用意しています。メニューは蕗のおひたしくるみソース、春キャベツと大豆のみぞ味ラザニア、山芋ちぢみのバルサミコ風、春の芽と根菜の生姜スープ、黒豆と小豆の玄米ご飯、八宝茶、よもぎ餅(メニューは変更になることもあります)。よかったらこちらの方もぜひご参加くださいね。お申込みはお電話かメールでどうぞ。
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March 18, 2010

今日もお弁当

今日もお弁当作り。今日はあいりん堂さんへの配達だ。今日も朝6時に起きて仕事開始。今朝は昨日に比べてちょっと寒かったのでストーブをつけた。でも以前のように凍える寒さではないので助かる。
以前はスタッフにも手伝ってもらっていたお弁当だったが、古民家へ移ってからはいつも一人で作るようになったので、30個くらいまでなら一人でできるようになった。手は仕事に慣れて行くのだなと思う。お店を始めた頃はたった10個のお弁当を作るにもかなり大変だと思っていたなんて・・・今から考えるととても懐かしい。
帰りに税務署に寄って消費税を払ってきた。先週の金曜日から土曜・日曜の店の売上と、寺田本家のお蔵フェスタへの出展での売上、それから今週のお弁当などの売り上げなど全てを引っ掻き集めて、ようやく消費税の額に達したが払ったらまたすっからかんになってしまった。
冬の間は週末3日間の売り上げが減るので、平日にご予約を受けたりお弁当をお作りしたりしないと、とても回っていかない。先日のお蔵フェスタではたくさんのオーガニック関係のお店が出展していたが、こういう時代なので、店舗を借りて生活していくだけの売り上げを出すのはどこも大変だろうなと思う。特に女性が店を経営する場合、夫がいたら生活費はその収入で賄い、店の売り上げは経費を出せはいいという程度の働き方しかできないかもしれない。私の場合、たとえ体一つになったとしても、この身を養っていかなければならないので、そのあたりのジレンマはいつもある。
昨年度は売り上げが下がったので、消費税がないと勘違いしていたのだが、来年まではたとえ売り上げがゼロになっても消費税の支払い義務がある。予想外の出費は本当にしんどい。おまけに庭の舗装の支払いもまだ残っているので、そのお金をどう工面しようかと思案中だ。
そういうことを考え始めたら店を維持するなんて無理なんじゃないかと思ってしまう。でもその時同時にこうも考える。じゃあ店をやめて他の仕事をすればお前は満足できるのか?と。
多分、ここまで本気で、ここまで自分の生き方とズレがなく、ここまで積み上げてきた自分の仕事を手放して、他のことをやったって、今ほどの満足感は得られないだろう。そう考えると、大変でも何でもとにかく続けていくしかないのだ。好きなことを仕事にできて、たくさんの方にも出会えて、いつも気持ちよく一緒に仕事をしてくれるスタッフたちにも恵まれて・・・そしていつも美味しいご飯をいただける・・・なんて幸せなんだろう。
先週からギューっといろいろなことが重なってものすごくハードで忙しかったこの1週間。正直なところかなり疲れた。疲れてくるとたまには後ろ向きに物事を考えてしまうこともある。そんな時はこうして日記を書くことによって、気持ちが整理されていく。毎晩のこの作業はまた動き始めるために必要な時間だ。
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March 17, 2010

お弁当の配達と畑の整備

今日はナチュラルハーモニーの方たちの勉強会が成田市内で行われており、お弁当の配達のご注文をいただいた。朝6時頃からお弁当を作り始め、ちょっと早めに出て、配達の前に成田の流通センターに寄って買い物をしておこうと思った。でも行ってみたら今日は市場がお休みだった。
毎月、何回か休市の日があるのだが、今までそれを確認しないで出かけていた。でもこの前行った時も偶然だが、休市の日にぶつかり今日もまたそうだった。あそこまで行ってお休みとなると全くの無駄足になってしまう。中心地から離れている所に住むと、どこへ行くにもわざわざ出かけていくことになるので、行き先の営業時間や休業日に至るまで出かける前に確認しないといけないんだなあと思った。
帰ってからお弁当の残ったもので早めの昼ご飯を食べ、土間から耕運機を出して畑をうなうことにした。耕運機を借りられるのは今週いっぱい。せっかくお借りしたのに今まで全く時間が取れなかった。今日は何としてもやらなければ。
エンジンのかけ方がうろ覚えだったので、一人でちゃんとかけられた時はほっとした。前回やり残していた南側の畑をもう一度、うない、裏庭から落ち葉と野菜屑で作った腐葉土を一輪車で運びいれ、鶏糞を撒きながら耕運機を押していった。裏の畑の一部と西側の畑の土もほぐしておいた。土が柔らかく起こされていると、畝を作る時も種をまく時もラクだ。
とりあえず必要な場所を全部かけてから、明日もあいりん堂さんのお弁当なので、久しぶりにおかげさま農場の直売所に行った。いつもあいりん堂さん経由でおかげさま農場の野菜を分けていただいているのだが、明日また配達に行くので、今日は直売所に行くことにした。
ちょうど高柳さんにお会いできた。ジャガイモの植え付けをやっている最中だった。私は3月末に植えようと思っていたのだが、もうやった方がいいということだった。思わず「種イモ分けていただけませんか?」とお願いし、その場でお宅に伺ってメークィーンの種イモをいただいてきた。
私のジャガイモ畑の予定面積を聞いて、種イモを数えながら野菜のコンテナに入れて下さった。「だいたいこれくらいだな。こんだけあれば、プロの農家だったら120キロは採れるぞ」と言われた。粘土質の山土ばかりの南側の庭はまだ畑とは呼べない。120キロのジャガイモが一瞬頭の中に浮かんでにんまりしてしまったが?その10分の1も採れたらいい方だろう。初夏になったら、「どれだけ採れた?」と高柳さんに聞かれ、きっと大笑いされることだろう。
まだまだと思っていたジャガイモの植え付けもやらなければ。農作業は季節を先取りするということだ。でもまだまだそのあたりの感覚ができていない私。もう春なのだ。動き始めなくては。
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March 16, 2010

着物deランチ

今日は着物を着て一緒にランチを食べようという店の企画の日だった。イベントとして開催しようと思っていたのだが、実際にフタを開けてみたらフタッフや知り合いばかりの内輪の会になってしまった。でもそれがかえってよかったのようで、和気あいあいと楽しくやらせていただくことができた。
講師は阿部倉恵子先生。着付けをご専門にしていらっしゃる方だが、今回は着付け方法を教えていただくというよりも、いろいろ持ち寄った着物を着せていただくのに夢中になってしまった。先生には何本も素敵な形の帯を結んでいただいた。
実際、私も3枚の着物をとっかえひっかえ?着せていただき、一番楽しんでいたかもしれない。着物に詳しいエデラちゃんとユウコさんは着物や帯、小物などを持って来てくれただけでなく、着付けも手伝ってくれたのでとても助かった。また若い頃に着物が好きだったトモちゃんは桐ダンスの中からとてもいい着物をどっさりと持ってきてくれた。中でも一度も袖を通していないという久保田一竹の辻が花の着物を着ることになり、みんなでその着物の美しさにうっとりしてしまった。
辻が花の美しさはパッと見ただけでも華やいだ雰囲気があるので、着物のことを何も知らない私にもすぐにわかった。また息子の彼女である若いミキちゃんも参加してくれたので、おばさんたちは「可愛い~」を連続。色白でほっそりとしたミキちゃんはびん型の着物や紫色の小紋、桃色の小紋などがとてもよく似合っていた。まるで着せ替え人形のように?着物姿を見ては楽しませていただいた。
私は矢羽絣、大島、紫の小紋と3つを着せていただき、最後は着物にたすきをかけてランチの準備。今回はお膳ではなく大皿に盛り付け、みんなで取っていただきながらお昼をいただいた。
古民家は着物を着て立っているだけで、とても絵になる場所だと思う。やはり和の力なのだろう。全員が着物姿で立っていると壮観だったが、何の違和感もなかった。もう何年も着物を着ていない私だが、着物と帯を合わせるのはとても面白かった。帯一つで印象ががらりと変わってしまうし、着る人によって随分雰囲気も変わってくる。トモちゃんが着た辻が花は可愛らしい感じだったけれど、ユウコさんが着ると艶やかで色っぱい雰囲気になった。
今回、キレイな着物をたくさん見せていただいて、日本の着物っていいなあと改めて思った。そしてもっと身近に着る機会を作って楽しめたらいいなと思った。
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March 15, 2010

食パン作りとお菓子教室

昨日、お祭りから帰ってから持っていった備品や食材の片づけをし、とても眠かったので早く寝たかった。でも仕事が終わってから夜に息子と娘が来るというので、寝るに寝られず10時頃まで起きて待っていた。夕食の用意をし、ちょっと話しただけで私は先に布団へ。実は昨日の夕方から花粉症の症状が突然、出てしまった。
今年は大丈夫だと思っていたのだが、一日中外にいたことと寝不足だったことが重なって、目が痒く、くしゃみが止まらなくなった。お祭り会場では持っていったタオルで顔半分を覆い、何とか凌いだのだが、帰ってからはかなりぼーっとして、娘からも目と顔が真っ赤だよと言われてしまった。そんな状況だったので、今朝、起きた時もなんだか体が重く、かなり疲れが残っている感じだった。
でも今日は娘と一緒に高田さんのお宅にパンを習いに行く日だ。「眠いねえ~。でもそろそろ起きなきゃ~」と娘と布団に転がりながら起こし合った。今日のパンは食パン。オーソドックスなパンだけにとても緻密な作業が美味しさにつながっていく。高田さんはここまで教えてくれるの?と思うほど丁寧に細かく美味しく作るコツを教えてくれた。焼きあがったパンはもちろんしっとりとキメ細かく美味しい食パンだった。高田さんがフルーツサラダとカボチャコロッケとスープを用意してくれたので一緒に美味しいランチまでいただいた。たかが食パン、されど食パン。どこの食パンよりも美味しい?食パンに娘と二人で超感動!
そのままパンをかじりながら、のんびりおしゃべりしていたい気分だったけど、家で3時から鍋で作るケーキの作り方をお教えすることになっていた。大急ぎでおいとまし家に戻ったが、皆さんが集まるまで30分もない。
今日作るのはロールケーキとサツマイモのケーキとおからケーキ。何の準備もしていなかったので、とにかくまずはケーキに使うサツマイモを煮ておこうと皮をむいて火にかけた。その合間にコーヒーを入れ、フードプロセッサーや鍋やボールなどの調理器具を並べ、材料をそろえた。
説明の間は娘もいたので、いらない器を洗ったり片付けなどを手伝ってくれてとても助かった。それにしても高田さんの丁寧な指導に比べて、私のアバウトで大雑把な調理法に娘はしばし唖然?としていた。でも帰りの車の中で「眠いよ~疲れたよ~」とぼやいていた私が、家に戻って皆さんの前で話し始めるや否や人が変わったように元気になっていく姿を見て、「やっぱりママは仕事してないと元気出ないんだね」と納得の様子。
私の方は2時間という限られた時間の中で3種類のケーキを焼き、イカのさつま揚げを作って皆さんに食べていただくには、効率よくやらないと間に合わないなと必死だった。そして夢中になって話しているうちに、いつのまにか疲れも眠気も吹っ飛んでしまったというのが正直なところだ。でもやっぱり私は好きなことをして動いているのが一番いいのかも?!
それにしても今日は粉類ばかりちょっと食べすぎた。
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March 14, 2010

お蔵フェスタに出展して

快晴のお天気の中、お蔵フェスタに出展してきた。今朝は3時に起きて玄米を炊き始めた。まだ真っ暗の室内に圧力なべの重りがシュルシュルと回る音が聞こえてくる。青大豆を茹で、ひじきを煮て、お店のサラダ用の野菜を刻み始めた。昨日は今一つ準備のエンジンがかかりきらなかったが、今日は7時半に出発と言う時間が限定されているので、おのずとパキパキ動き出すことになった。
予定通り7時半に出発し、8時前に寺田本家近くの県道に出たら、もう警備の方たちが立って誘導を始めていた。指定されたテントに鍋や道具などをセッティングしている間に、早くも見学の方たちが通りを歩き始めた。今回は飲食店や天然酵母のパン屋さん、有機野菜やお米を作っている農家さんの出展がとても多かった。とにかく魅力的なお店だらけで、これほど食べるものにこだわっている出展者が一堂に集まるなんて、ある意味感動でもあった。手伝ってくれたトモちゃんと交代で見て歩いたのだが、本当に何を買おうか、どこで買おうか、いっぱいあり過ぎて迷ってしまった。
千葉県内で、こんなにもオーガニック、マクロ関係の出展が多いお祭りも珍しい。しかも来場者がとても多い。電車でいらした方からお聞きしたが、電車の中からすでにものすごく混んでいて、神崎で降りる人だらけ?だったとか。駐車場も今年はかなり広く用意していただいたようだ。
ただあまりに食べ物関係の出展が多くて、どこも飽和状態気味で、完売したお店は少なかったように思う。それと地元のおじいちゃんやおばあちゃんがたくさんいらしていたのがスゴイなと思った。お店の売りやすさだけを考えると、オーガニックやマクロビに関心ある方たちが多い方が、作ったものもわかっていただけるし、価格も納得していただける。でもあまりそういう分野のことをご存知ない方にとっては、ちょっと高めで?あんまり甘くなくて?不思議な食べ物?がいっぱい並んでいる?!と思われたかもしれない。
でもお祭りとして地域に浸透していけばいくほど、最初のうちはそういう方たちの層が確実に増えていく。その時、どのようなものが受け入れていただきやすいのだろうか?
もちろんお作りするものの中身や作り手の気持ちを相手によって変えるつもりはないけれど、もっともっと一般の方たちに受け入れていただきやすいものをご提供するという工夫や努力は必要だと思う。
それともう一つ感じたことは、とても若い感覚の新しいお店が増えてきたということ。お店に食べにいらしていた方が新しくお店を始められたり、誰がやっているお店かなと思ったら知っている人だったり・・・ということもいくつかあった。
オーガニック路線が千葉にも浸透し、少しずつそれを支持する人たちが増えてきた表れだろう。喜ばしいことだ。なんだか食べたいものだらけで、かなりいっぱい食べるものを買ってしまったが、心地よい疲れと睡魔に襲われながらブログを書いていたら、なんとデジカメに写した祭りの写真をうっかり全部、消去してしまった。あの祭りのにぎわいがご紹介できず残念・・・というわけで今日は写真なしでアップします。
寺田本家の皆さん、そして実行委員会の皆さん、よい場を用意していただいてどうもありがとうございました。お疲れさまでした。

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March 13, 2010

お蔵フェスタの準備

今年に入って初めて、家も店もストーブを一日中つけないでもいられた。風がちょっと強かったけれど温かい一日でいよいよ春になってきたのだなと思う。
今日はお店もまあまあの人出だったが、3人体制だったので、明日のお蔵フェスタに向けての準備をした・・・というより今もまだしている最中。ちょっと手が空いたのでブログを書きにきた。お店を閉めた後もずっと準備を続けているのだが、もう少し時間がかかりそうだ。
毎年、アースデイやお蔵フェスタにたくさん焼いて持って行った豆腐のマフィンを今年は作るのをやめた。オーブンが以前のものと比べて小さいので、一度にたくさん焼けないからだ。でも毎年、好評で完売してしまう風楽特製のスパイスを調合して作った豆カレーやひじきと青大豆のご飯などは持っていく予定。
久しぶりに一番大きな寸胴を出してきて、たっぷりカレーを作った。コンロの火力があまり強くないので、カレーが温まるまでにかなり時間がかかり、結局、ほぼ一日中、火にかけなければならなかった。でもゆっくり煮込んだせいか、とても美味しいカレーに仕上がった。美味しい玄米にかけてぜひどうぞ。あとは黒米のおはぎを持っていくつもりだ。
時々、日曜日などに行われるいろいろなイベントへの出展のお声をかけていただく。でも古民家へ移ってきてからは金土日を中心に営業しているので、日曜日は比較的忙しい日になることが多い。それで出るのを控えてずっと店にいるようにしていたのだが、今回、初めて日曜日に私が抜けることにした。
だからお祭りに持っていく食材の下ごしらえをしながら、明日の店のお食事の方の準備もあれこれ考えなければならない。今夜中にまだやらなければらないこともある。それでこの後も引き続き仕事が続きそうだ。
明日は明け方前に起きて、玄米を何回炊けるかな。7時半には出かけるので時間との勝負。いいお天気になりそうだし、たくさんの自然食関係の知り合いにも会えるので、寺田本家に行くのがとても楽しみだ。お時間のある方、ぜひお出かけくださいね。
*サーバーの不具合で今回も写真のアップができませんでした。また修復次第、アップします。

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March 12, 2010

新しい道

新しくお民家へ入っていく道ができた。古民家の前の道はとても狭く、ご近所にもお家があるので、できたら他の道を通って古民家に入れたらいいなと思っていた。古民家の出口を出たらそのまま下っていく坂がある。その途中の家は空き家になっているので、家の前の竹林は全く手入れされておらず伸びたい放題になっていた。でもそこを整備すれば古民家へ直行できるようになっている。
先日、大家さん3姉妹と一緒にその道の竹を伐採し、草を刈り、車が通れるように道路を整備した。私はお客様がいらしたので、2時間ほどしかお手伝いできなかったが、大家さんたちは午前中からやっていたので、夕方にはとりあえず道が開通し、見通しも明るくなった。
それで今度からなるべくこの道を使っていけたらと思う。今日、入り口のところに以前、風楽で使っていた画家の谷川さんが書いてくれた看板を立ててきた。青年館の停留所の先をすぐに右に入らず直進し、看板のある所を右に入って坂を上ると、古民家の正面にそのままたどり着く。慣れてしまえばわかりやすいし、道幅も広い。
これからお電話での道案内はこちらの方をお伝えしていこうと思う。定着するまで時間がかかるかもしれないが、この道は道路から風楽へ直行できるので、よかったらこれから皆さんもこちらの道をお使いくださいね。道路の左右に立てたかわいい手書きの看板が目印です。
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March 11, 2010

谷は眠っていた~富良野塾の記録~

今から26年前、北海道の富良野の原野を開拓し、若者たちが共同生活をしながら演劇とシナリオを学ぶ塾ができた。演出家の倉本聰が呼びかけて設立した「富良野塾」だ。今年の春、その富良野塾が幕を閉じることになった。その最後の舞台「谷は眠っていた」の公演があるという記事が朝日新聞に書かれていた。それを読んだ瞬間、絶対に観に行こうと思った。
今日はそれを観に行くためにお休みにするつもりだったのだが、11名の方からランチのご予約をいただいた。それで朝から支度をし、器に盛り付けるだけにしておいて11時にサリーちゃんとお友達に留守番を兼ねて来てもらった。入れ替わりに大急ぎで支度をし天王洲銀河劇場へ。開演のベルと同時に息をきらしながら座席に着いた。
役者一人一人がストップモーションで舞台に登場した瞬間から、あっという間に倉本聰の世界に引きづり込まれてしまった。特別な舞台装置もない、とてもシンプルで暗い舞台なのに生命力があふれていた。台詞を言い放ち、歌い踊る役者たちの息遣いがそのまま伝わってきた。なんてストレートに心に入ってくる言葉なんだろう。一言一言はありきたりの言葉なのだが、まるで命が宿っているかのように響いてくるのだ。足先や手の指先一本一本までが全て表現として組み込まれている。渾身の力を振り絞って生まれてくる演技力だ。
役者やシナリオライターへの夢を求めて、全国から集まってきた若者たち。それぞれに事情をかかえ、ある者は恋人と別れ、ある者は帰る家をなくし、新生活へと希望を抱いてやってきた。荒れ果てた谷を切り拓き、農家の廃屋を改修して住み始め、丸太小屋を作り、芝居をするためのスタジオを全て人力で作った。
入塾料や受講料は一切かからないが、畑を耕し野菜を作ったり、農家に働きに行ったりして得た現金収入を共同の生活費とし、ほぼ自給自足をしながら暮らしていく。
だが塾生たちは想像以上に苛酷な労働とストイックな生活に疲れ果て、肉体的にも精神的にも追い詰められていく。芝居の練習に明け暮れるが、挫折したり夢を捨ててしまう者も出てくる。全て富良野塾で体験したことがベースになっているので、とてもリアリテイがあった。
中島みゆきの歌詞を変えた「ファイト」や、さだまさしの「風に立つライオン」、長渕剛の「乾杯」などが挿入歌として使われるが、その歌詞が演じている者たちの気持ちとあまりにつながっていて胸を打たれた。
最後に手作りのスタジオを完成させ、それぞれが卒塾していく場面では、倉本聰自身がその声で彼らに贈る言葉を語りかける。その言葉を聞きながら私は涙が止まらなかった。
倉本聰は今回の上演にあたって「創るとういことは遊ぶということ。創るということは狂うということ。そして、創るということは金に拠らず知恵によって前例のないものを産み出して行くこと」だと語り、改めて感動とは何かということを問いかけている。
ただ食べモノさえあれば人は生きていけるのだろうか。生活のために働き続けていく中で、本来、その人が持っていた生命力やわくわくと湧きあがってくる思いや感動を忘れてしまってはいないだろうか。そんな原点を思い出させてくれた素晴らしい舞台だった。
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March 10, 2010

耕運機で畑を耕す

昨日一昨日と風楽で行われた「就農のススメ」に参加した新規就農のヒトミさんが、軽トラに耕運機を積んで持ってきてくれた。昨年、就農し小見川で無農薬のフサコガネというお米を作っている人だ。南側の庭を耕したいのだが、篠竹や瓦礫や石ころが多く土も固くて大変だと話したら、明日から1週間ほど留守をするので、その間、耕運機を貸しておいてあげるよと運んできてくれたのだ。耕運機があると便利なのはわかっているのだが、今の私の経済状態ではとても耕運機まで買うことはできない。それにもしお金が貯まったら、まずは厨房の調理台とオーブンと製氷機を買いたい。
今日はランチのご予約は入っていなかったが、14日のお蔵フェスタ出展の準備をするため、午前中は容器などいろいろな買い出しをしに行ってきた。帰ってからヒトミさんが来るまで1時間ほど時間があったので留守の間にたまっていた新聞に目を通した。
ヒトミさんが来てから耕運機のエンジンのかけ方を教えてもらい、実際に南側の土の上に耕運機をかけてみた。最初、重いなあと思ったけれど、エンジンをかけながら押して行くと、機械の力でどんどん土がほぐされていくので嬉しくなってしまった。この前、鍬で耕したが、とにかく土が固くて歯が立たない!?という感じで、1時間ほどやっただけでかなりヘロヘロになってしまった。
でもさすが機械の力!。あっという間に土がほっくりと耕され、柔らかい土になっていった。ただ篠竹の根っこがかなり強く地下茎でつながっているので、完全にその根っきりをするのは難しそうだが。今日は縦にかけたが、耕していない畑は横にも再度かけた方がいいそうだ。そして堆肥や残差などを入れてもう一度、かけておく。粘土質の土なので野菜がうまく育ってくれるかどうかわからないけれど、少しずついい土になっていってくれたら嬉しい。
作業をしている時、ちょうどミゾグチくんとユウコちゃんが来たので、ヒトミさんを紹介し、4人でお茶にした。ミゾグチくんも5年ほど前に新規就農しているので、二人をお引き合わせできたらいいなと思っていたので、ちょうどいいきっかけになった。
耕運機は高価なものなので、外に出しっぱなしにしておくと盗まれてしまうこともあるらしいので、土間まで運び入れてしまっておくことにした。1週間の間、少しずつ活用して土を耕していこう。こんな便利な農器具貸していただくことができてとても助かった。ありがとうヒトミさん!
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March 09, 2010

宿泊セミナー「就農のススメ」

昨日、今日と横芝光町にあるNPO「TINA」主催のセミナー「就農のススメ」が風楽で行われた。これから就農したいという人たちと、実際に新規就農した農家さんや、すでに農家として活動している若手農家さんとが交流するための企画だった。
昨日は日中も別のグループの方たちのランチのご予約があったので、二日間を通して私は昼から昼まで本当にたくさんの種類のお食事を作り続けた。
参加メンバーは昨日の昼から農家さんに行ってネギの収穫などの農業実習をし、温泉に入った後、風楽に到着。夜はお食事を兼ねた宴会をしながら、若手農家さんから農家の生活や経営についての考え方、販路や失敗談、これからの課題などについて一人ずつお話をしていただいた。
今回は宿泊を兼ねたセミナーだったので横芝光町産の芋焼酎と赤ワインを持ってきていただき、さらにビールも交え、飲みながら食べながら熱い交流が続いた。若い方が多いのでお腹いっぱいにならなかったらどうしよう?!と気になりながら、私はひたすらお食事を作り続けた。そしてお食事が一段落してからは皆さんの輪の中に入れていただいた。
お話を聞きながら、私の息子たちと同棲代の若い農家さんなのに、しっかりとした経営理念を持っていることに驚いた。さらに自分たちの畑を活用し地域や農業に興味のある人たちが利用できる場にしていきたいという広い視野をお持ちなのでとても感動した。
どちらかというと彼らの親御さんの年代(私とかなり近い世代かも?)の農家さんは旧態依然のままの農業を淡々とやっていらっしゃる。保守的な方たちも多いかもしれない。でもその次の世代の若者たちは、今までのやり方をふまえた上で、さらに経営として成り立つような新しい方向性のようなものを模索し、次々に実践し始めている。そして「食える農家」へと変革させていった。農作業も一つの「仕事」としてパートさんなどを使って、効率よくシステムを構築しているのだ。
こういう感覚を持った人たちは今までの農家さんにはほとんどいなかった。もっと言うならば、今までそうした経営感覚が足りないが故に、農家の仕事は「3K」(その言い方にはかなりの違和感と抵抗があるが敢えて今はそう書きます)と呼ばることもあった。
今、時代は確実に過渡期にあって、農業に興味のある人はとても増えている。そして日本で作られた安心して食べられる野菜を求める人たちも増えている。でも都会の人は近くに畑も少ないし、実際、農業をやりたくても何から始めたらいいのかわからない。
そんな人たちが気軽に農家さんに行って、農業体験をしたり、農家さんのお話を聞いたりする場があったら、もっともっと農業は身近な存在になるはずだ。「TINA」は農家さんと農業に興味のある人たちのパイプ役になっているNPOだ。
こういう場がもっともっとあったらいいなと思った。せっかくの企画だったが今回はあまりPRする時間がなかったようで、参加者はとても少なかったけれど、でも一番最初の企画だったからこそ少人数で密な交流ができたのではないかと思う。
さてこういう場合の風楽の役割って何だろう?私はそのことをずっと考えてきた。できることなら会の潤滑油になるようなお手伝いができたらと思う。食の生協と言われる生活クラブ生協で仕事をしてきたこと、ミレーの取材を通してたくさんの農家さんとお話できたこと、日常的に有機野菜が身近にあって料理し続けてきたこと、エコやフェアトレード、地産地消を原則に仕事してきたこと・・・それらの経験の中から本当にいろいろなものを学ばせていただいた。食や農は私にとってとても大切にしたいもののひとつだ。
大勢の人が集まるにはあまりに小さな古民家だけど、いろいろな方とコラボしてこれからも食や農に関する集いをやっていきたい。
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March 07, 2010

帰国した翌日

いつもそうなのだが、どんなに旅が楽しく素敵な時間だったとしても、私が現実に引き戻されるのはあっという間だ。昨日も空港から帰ってすぐに仕事をしていたので、数時間前までバリの空の下を歩いていたことが、はるか昔のことに思えた。もちろん過ごした時間はかけがえのないもので忘れることなどできないのだが、毎回、その余韻に浸る暇もなく、目の前にあるしなければならないことに追われる。
今日もそうだった。サリーちゃんが具合が悪くなって急に来られなくなり、3人で予定していた仕事がトモちゃんと二人になってしまった。日曜日の二人体制はちょっと大変だ。寒い時期はそれほどでもないが、日によってはものすごく混む日もあるからだ。私はいつも厨房にいるのだが、定食をお出しながら合間を見て、キッチンの流しに行って洗い物を片付ける。二人の時はその両方を行き来しなければならないのでとても忙しいのだ。
留守の間にエリート情報の月刊フリー冊子「ロコル」が発行され、新店情報で風楽のことを紹介していただいた。また朝日新聞の家庭欄の「ひととき」にも3月1日付で50代に向けての思いを書いた私のエッセイが掲載されたので、お電話でのお問い合わせがとても多く、初めての方もたくさん来て下さった。また私が留守をしていた金曜日もお客様がとても多く、エデラちゃんとユウコさんは片付けが終わらず6時頃まで店にいてくれたらしい。
明日もまたランチのご予約が入っているし、その後、夕方からは宿泊しながら明後日のお昼まで3食風楽のご飯を食べて過ごして下さるグループの方たちのご予約が入っている。とても忙しく楽しそうな2日間になりそうだ。
熱帯からまだまだ冷え込んでいる日本に帰ってきても、体調を崩すことなく、帰ると同時に即、元気に動いてくれる健康な体でいられることがとても嬉しい。いっぱい遊んできた分だけ仕事もしっかりやらせていただこう。仕事も遊びも全力投球?が私のモットーかな。
写真はウブドの郷土料理の店「ベベ・ブンギル」での夕食。バリのお坊さんはヴェジタリアンだが、唯一食べていい肉がアヒルだそうだ。雨に洗われた田んぼの緑が目の前に広がっていてとてもキレイだった。
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March 06, 2010

バリの休日

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ずっと会いたかった島にまた会いに行ってきた。古民家に引っ越して半年ちょっと。この間、旅好きの私が一度も国外逃亡せず?一泊の温泉旅行を2回しただけ。それ以外の日はほぼ毎日この古民家で過ごしてきたなんて信じられない?!でもそろそろ「どこかに行きたい病?」の症状があらわれてきた。
沖縄とバリは私が特別に大好きな島だ。昨秋から行きたい行きたいとずっと思っていた。故郷というものを持たない私だが、なんだか故郷に帰っていくような気持ちになれるほっとする場所なのだ。
でも相変わらずお金はないし、まだ残っている支払いもあるし、3月末には消費税の納入もある。普通に考えたら全くゆとりなどない状態だ。ただちょっとだけやりくりすれば、あの心満ちあふれる素敵な時間を南の島で迎えることができる。いざとなったら何かアルバイトをすればいいのだし・・・。
そう思ってホテル付きの格安航空券を探して出発を決めた。どこかで時間を作って、行くと決めて行ってしまわないと、「いつか行きたい」はいつまでも夢のままに終わってしまうだろう。50代になった自分への誕生日プレゼントに、この際、後のことは何も考えず?行ってくることにした。
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一年ぶりに行ったバリは相変わらずプランプラン(バリ語でのんびりという意味)した時間が流れていた。今回はバリ雑貨めぐりは全くせず、ダイビングとラフティング。そして毎晩、海辺やライステラス(棚田)で夕陽を見ながら、ゆっくりとご飯を食べたり、バリヒンドゥーの寺院を回ったり、バリダンスやケチャを見に行ったり、楽しい時間を過ごすことができた。バリ人のガイドさんといろいろな話をして、バリ人の信仰の深さを改めて知った。バリ人にとって神さまはいつも身近にいる存在だ。毎日、何度となく神に祈りをささげ生かされていることを感謝している。
寺院以外にも店や家やホテルのあちこちで、毎日のように花や供物をささげ、お香を炊き、聖水をふりかけて祈る姿を見かける。
雨季の終わりだったので、極寒の古民家からいきなり暑くて湿度の多い亜熱帯気候に体を慣らすのは大変だったが、毎日、キレイな景色をたっぷり見て、果物や野菜やシーフードをたくさん食べ、笑って過ごしたので、体はほとんど疲れ知らず。元気になって帰ってきた。
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昨夜は12時発の飛行機だったので、今朝、日本に戻ってきた。飛行機の中ではほとんど寝られなかったけれど、空港から戻ると、そのまま荷物もほどかず、さっそく仕事開始。一足先に古民家に着いて、窓を開けて掃除をしておいてくれたユウコさんが「お帰りなさ~い!」と笑顔で迎えてくれたのがとてもうれしかった。
日本で帰りを待っていてくれる人たちがいるというのが、また旅を楽しいものにしてくれる。行ったことのない場所の風に吹かれながら魂が充電できる時間が私にとっての旅なのだと思う。そして旅を通して、私はもっと私らしくクリアになっていく。確かにお金や時間や仕事をやりくりしながら出かけるのは決して楽ではないけれど、でもやっぱり無理してでも行ってよかったなあと思った。
当分、また仕事だが、早くも今度はいつ行けるかなあとウズウズしている。やっぱりバリは私にとって特別な島だ。Dscf5506


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