September 30, 2010
サイトの写真をよりよいものにしていきたいのだが、私のお手軽デジカメではどうも限界がありそうだ。技術もさることながら、どうがんばっても写しようがない部分もあるらしい。そこでサイトを作ってくれている友達のカメラを貸していただくことにした。と言ってもプロのカメラマンの方が使っている一眼レフのカメラだ。普段は使わないサブのカメラで機能はとても簡単なものだと言われても、私に使いこなせるのだろうかとかなり心配だった。それに高価なものなので落としたらどうしようかと持つ手も緊張気味。
昨日はカメラを目の前に一つ一つのボタンの説明をしてもらい、@はストロボ、AVは露出補正、Fnはホワイトバランス、ISOは感度・・・と私は聞きながらメモを取っていった。説明書を読むのがあまり好きではないので、とりあえずいつも使うボタンだけわかればいい(でもどうやらそうはいかないようだが)。
ああ、それにしても懐かしいなあ。アジアを旅していた頃は、私もこのくらいのカメラをずっと持って歩いて写真を撮っていたのだ。フィルムカメラなので、もう使うことはないかもしれないが。最後にあのカメラを使ったのは2004年にマダガスカルに行った時だ。いつも旅をしながら買付けをし写真を撮って歩いていた。
旅先には捨てる服と下着とタオルを持って行き、使ったものは現地で処分し、その分、荷物が少なくなるので買い付けたものを詰め込んで、とにかく送料を節約しようと、持てるだけ持って帰ってきた。280mmの望遠レンズも持って歩いたので、カメラはかなりかさばっていた。カメラ一式がなければあと5キロは買い付けたものを手荷物で運べただろう。それでもカメラを毎回持って行ったのだから、当時の私は本当に写真を撮ることに夢中だったんだろうなあ。
デジカメに変えた時、あのシャッターの音がイヤだった。撮っているんだかいないんだかわからなくて。最初はこんなもの使いたくないと思っていた。でも毎回現像しないでもすぐに写真が見られる便利さに慣れ、いつのまにかデジカメ中心の生活となり、今ではバックの中にはいつもデジカメが入っている。
でも久しぶりに重量感のある一眼レフのカメラを持って、シャッターがカシャっと落ちる音を聞くと、ああ写真を撮っているのだなあという感覚が甦ってきた。夜になってから灯りの色をそのまま出せるような写真を写した。とても温かい感じがする。お借りしたカメラを活用して、サイトの中で使えるような写真をいっぱい写せたらいいな。


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September 28, 2010
お休みの朝はゆっくり起きて布団の中で本を読みながら9時頃までゴロゴロしていた。その後、1時間以上かけてゆっくりと朝ヨガをした。ずっと忙しかったので首や背中がけっこう張っている。この1週間、全くヨガをしていなかったので体がバリバリになっている。腹式呼吸をしながらアーサナをやっているうちに血行がよくなり体がほぐれて行くのがわかった。
エスプレッソメーカーをガス台にかけて2杯分のエスプレッソを入れ、カップにたっぷりミルクと一緒に注ぎ、コーヒーを飲みながらゆっくりと新聞を読む。久しぶりの時間だ。南側に畝がたててあるので種まきをしたかったのだが、日中はずっと雨がやまず今日はできなかった。
どこかにランチにでも行こうと思っていたのだが、あいにくの雨なので家の中で雨を見ながらご飯を食べるのもいいなと思ってお昼を用意した。日曜日の「太陽の市」に持っていったひじきご飯の具が冷蔵庫の中に少し残っている。イベント用にずっとキッシュを焼いていたので、このところ乳製品ばかりに偏っている。今日は玄米と野菜だけを食べようと思い、ひじきと大豆に人参を加えて煮なおし、玄米に混ぜてお昼ご飯を作った。野菜をいっぱい入れてお味噌汁を作り、お漬物と、太陽の市で買った水前寺菜を湯がいてじゃこをかけて並べた。
沖縄の長寿食には欠かせない薬草水前寺菜(ハンダマ)とサクナが「太陽の市」に出店していた農事組合法人「ナチュラルシード」で売っていたので驚いた。沖縄に行った時はいつも食べているのだが、千葉で売っているのを私は見たことがない。独特の香りと苦みがあるが、いかにも長寿草という感じの味がして、体に効く青菜?だ。よおく噛んでゆっくりと食べた。
それにしてもよく降るなあ。縁側から雨が降るのを静かに見ている時間があるなんて、今日はすごく幸せな午後だ。こんな天気の時にピッタリだなあと借りてきたDVD「雨あがる」を見た。10年前の映画だが、「見終わって晴れ晴れした気持ちになる作品」というテーマどおり、本当に見終わった後がとてもすがすがしい。原作は山本周五郎。武芸の達人だが、人を押しのけてまで出世できない不器用な武士役には寺尾聰がハマり役だ。肩に力の入らない寺尾聰の演技とそれをささえる妻役の宮崎美子がとてもよかった。久しぶりに山本周五郎も読みたくなった。タイトルどおり、明日は雨もあがりそう。

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September 27, 2010
今夜は久しぶりにホッとした気分の夜だ。15日から今日まで13日間連続で仕事だった。パン教室、出張ヨガ教室、お弁当配達、料理教室、出張料理教室、祭日、「太陽の市」の準備と出店などいろいろなことが重なり、そして今日は2組10名様のお食事が入っていた。仕事は大好きなので、ずっと続いても苦にはならないけれど、私は忙しければ忙しいほど本を読みたくなってしまうので、やっぱり次の日はお休みという前の晩は時間も気にせず本を読めて嬉しい。
ジョン・海山・ネプチューンさんのアルバム「プリズム」を流しながら書いている。とてもストレートに音が伝わってくる。ネプチューンさんの尺八と琴、パーカッション、ベース、チェロの5人のメンバーが、エコーもなく音の修正もない誰もいないホールで、アコースティックな演奏をし録音したアルバムだ。
ネプチューンさんのライブは前の店でも2回やらせていただいたし、他所でのライブも聴きに行った。ダジャレが大好きで、何度聴いても本当に楽しそうに気持ちよさそうに尺八を演奏している方だなあと思う。古典やジャズ、R&B、ジャンルにこだわらずに自由に音を楽しんでいる姿がとても魅力的だ。
11月6日の風楽でのコンサートはぜひパーカッションもご一緒にとお願いした。そのセッションの相手が決まったとご連絡をいただいた。クリストファー・ハーディさん。「プリズム」にもパーカッションで参加されている。私も以前、友達のミュージシャンのライブに行った時、ハーディさんもステージにいらしたので聴かせていただいたことがある。さっそく風楽のイベント案内の掲示板にもアップしチラシを作った。昨年の12月以来、久しぶりのライブなのでとても楽しみだ。秋の夜長にこの古民家で尺八の音が響く。きっと素敵だろうなあ。
6日は月が全く見えないさそり座の新月の夜。新月の晩に瞑想すると願いが叶うと言われている。ネプチューンさんの尺八を聴きながら、静かな時間を過ごしてみませんか?ご予約受付開始しました。
*写真は「プリズム」のジャケットの中のネプチューンさん。

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September 26, 2010
昨日の大雨がウソのように晴れわたった台風一過の青空の下、太陽の市が開催された。昨日は朝早くから仕込みに入り、店の営業時間中もひたすら厨房で持っていくケーキやキッシュを焼き、今朝は明け方の3時から玄米を炊いて、ライスサラダと大豆とひじきのご飯、青ジソ巻きのおむすびを作り、8時ちょっと前に出発。
今日は一人で行くのでテントを持っていくのはやめよう(絶対に一人では組み立てられない構造なので)と思っていたのだが、朝、あまりのお天気ぶりに方針変更。
これは日を遮らないと、食べるものが傷んでしまいそう。仕方なく壊れかけたテントを物置から引っ張り出してきて車に積み込んだ。
会場となる新木戸大銀杏公園は富里インターのすぐ近く。ベイシアの駐車場に隣接しているのだが、国道沿いとは言え、キレイな芝生に大きな銀杏の木が一本立っている雰囲気のいい公園だ。車からの搬入も比較的近いので、一人で大荷物を運んでもそれほど苦にはならなかった。
隣りのブースは風楽のパン教室の講師高田さん。チラシをお渡ししたらぜひ出店したいと米粉パンを作って出店。反対の隣りはヨガのUKOちゃん夫婦のあるまま農園。その隣りはあいりん堂さんと、すでに顔見知りが勢ぞろい。あいりん堂さんにも手伝っていただいてテントを立てたが、「よくこんなテントを引っ越しの時、捨てずに持って来たね~」と感心?されたほど使い込みすぎてフレームの折れてしまった吹けば飛ぶようなテント?だ(でもないよりマシ?)。
玄米ライスサラダ、大豆とひじきのご飯、切干大根のサラダ、青ジソ巻きのおむすび、パウンドケーキ3種類、米粉とオートミールのクッキー、キッシュ2種類、おからケーキ・・・。たった2日間でよくこれだけ作れたらなあと思うくらい、テーブルの上には所狭しとお料理とケーキが並んだ。キッシュとケーキは心配だったので、畜冷剤を入れた発泡スチロールで保存しながら小出ししていった。
会場では懐かしい顔ぶれがいっぱい。私はご挨拶がてら途切れることなく、いろいろな方たちとずっとお話していたので、売り場には手が回らなくなってしまったのだが、お祭りを見に来た友達が急きょ手伝ってくれたので、とても助かった。
以前のスタッフだったレイコちゃんもちょうど一時帰国していて会場で再会。レイコちゃんと話すとたとえ立ち話でもすごく琴線に触れる内容になるので最後はお互いに目を潤ませしまった。スタッフをしてくれている時も店で仕事をしながら本当にいろんな話をしたなあと懐かしくなった。
人生のある時期、一緒に同じ玄米を食べながら、それぞれの魂の進化にとって必要なことを一緒に分かち合ってきたのだなと思う。どこで何をしていても、いつ再会しても、あの時に深く響き合った心があるからスーッと互いの気持ちに寄り沿うことができる。そういう何人かの人たちと、今生の時間の中で巡り会えていることが私にとってはとてもありがたい。
芝生の上を裸足で歩きながら、のんびりと寝っ転がったり、古代フラのステージを見たり、人と語り合ったり、やっぱり地元のお祭りは人とのつながりがあるから楽しい。たとえ大きな看板を掲げていなくても、お客様は必ず店のブースを見つけて顔を見せに来て下さる。気がつけばいつのまにか地元では古株になってしまったが、長く続けてきたことで、そんな揺るぎないお客さまとの信頼関係が出来上がってきたのだなと思う。
今回は出店するまでいろいろな思いが交差していたのだが、今日は個人的にそんなことを再確認するためにあの会場に行ったのだなと思った。基本は何があっても人と人とのつながりから始まる。私にとって仕事はその根幹を教えてくれる大事な大事な学びの場だ。たくさんの方とお話しながら過ごした今日一日。準備は大変だったけれど、とても充実していた。




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September 25, 2010
ようやく明日の準備が終わった。明日は「太陽の市」。成田周辺では初めて開催されるオーガニック関係のイベントだ。当初は企画の段階から実行委員会にも出ていたのだが、途中でそれが空中分解のような?形になってしまったので、個人的には出店をどうしようかとかなり迷っていた。でもそんな個人的な感情よりも、自分の住んでいる街でオーガニックをテーマにしたお祭りが行われることの方が大事だし、お客様も楽しみにして下さっているので、ムリなくできる範囲のものを用意して出店しようと決めた。
お祭りの参加に対して今回は気持ちがあまり前向きでないせいか、直前まで何を持っていくか決められなかった。いつもなら、何をどれだけ作ろうとあれこれ計画するのだが、今回、それを書き出したのは昨日になってから。当然、今日一日で準備できることは限られているので、パウンドケーキやクッキー、キッシュなどの焼き菓子系のものを中心に、明日は明け方から玄米を何度か炊いて、ご飯ものをご用意しようと思っている。
日曜日は店の営業日で忙しい日が多いので、店を抜け出すのはちょっと心配なのだが、店の食事の方も準備だけして出かけ、後はスタッフに任せるしかない。「太陽の市」は何より近くて地元のお祭りだというのが私にとっては最大の魅力だ。この前のヤワタホームのオーガニックマーケットの時も感じたのだが、成田周辺でもオーガニックに関心のある層が確実に増えているような気がする。
9年前、宗吾霊堂前に店を出した時、マクロビオティックという言葉を知っている人はごくわずかだった。同業者と言えばあいりん堂さんくらいしかいなかったので、共にお客様をご紹介し合いながら、食材とお食事をうまく組み合わせ、なんとなく二人三脚のような形でがんばってきたんだなあと思う。
そして今やマクロビオティックは一般の方にまで浸透してきて、美味しい玄米を食べたいという方たちがとても増えている。嬉しいことだ。9年前だったら成田でオーガニックのお祭を開催しようなんて動きは絶対にあり得ないだろうし、たとえやったとしても来て下さる方はごく限られていただろう。
さて、明日はどんな方たちが来て下さるのだろう。お店と違って厨房に貼りつき状態ではないので、売りものの前にずっといるので、お客様ともご挨拶しながら、その場でお話できるのが祭りの楽しみの一つだ。顔見知りの方たちにお会いできるのも嬉しいけれど、「なんだか面白そうだな・・・」とふら~っと遊びに来てくれるような、まだ出会ったことのない方たちにも会えたらいいな。
そして成田って案外、いい街だなってみんなで思えたらいいな。明日は一人なのでテントも持たずこじんまりとしたブースを作る予定。日が昇る前に起きて仕込みを開始するので今夜はお風呂にゆっくり入って早めに寝ようっと!写真は夕方焼いたジャガイモのキッシュ。

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September 24, 2010
あいりん堂さんが事務局となっている「マクロ美・クッキングの会」に行ってご飯を作ってきた。成田市の中央公民館の調理室を借りて、テーマは「おうちで作る風楽のごはん」。初めての試みなのだが、お勤め帰りの方たちを対象に、お仕事の後、簡単なデモと実習をして、夕飯を気軽に楽しんでいただこうという内容だ。そのため開始時間を6時半からに設定した。
材料や野菜、調味料などは全てこちらから持参するので、店が終わった後、予定していたメニューの材料を書き出し、持っていくものを揃えたらかなりの大荷物になってしまった。公民館の調理室で玄米も炊くので、浸水した玄米と圧力鍋も積み込んだ。
メニューは出汁の取り方、重ね煮のお味噌汁、7種類の重ね煮キンピラ、炒り大豆の玄米ご飯、ひじきのマリネ、車麩フライ、茄子とゴーヤの揚げ浸し。あいりん堂さんからは土鍋と浄水器を持ってきていただいたので、重ね煮の調理は土鍋を使った。
公民館には5時頃に行って、炒り大豆ご飯に入れる青大豆と大豆をフライパンでひたすらカラ炒りしていった。途中で一回外に出たのだが、廊下にも大豆の炒る香ばしい匂いが漂っていた。大豆を炒るのはとても時間がかかるのだが、30分ほどすると皮がはぜて、焼き色がついてくる。それを玄米の中に入れて一緒に炊くと、とても香ばしくて美味しい炒り大豆ご飯が出来上がるのだ。
作り方を簡単に説明をしながら、重ね煮に使う野菜を皆さんで切ったり、車麩フライの衣をつけたり、実習も取り入れながら夕飯の準備。店で行う料理教室と違って、勝手のわからない公民館の調理室だったので、私は調理道具を探したり、たくさんありすぎる調理台のどこを使ったらいいのか迷ったり?無駄な動きが多かったような気がする。
でもお作りしたご飯を皆さん「とっても美味しい~」と感激しながら食べて下さったので、すごく嬉しかった。炒り大豆の玄米ご飯は前の店でも宗吾霊堂の節分の豆まきの時にはいつも作っていた。今回久しぶりに作って、ああ、大豆が甘くて香ばしくて玄米もふっくらと炊きあがっていて美味しいなあ~と、夕飯時にはほとんどご飯類を食べない私がご飯茶わん一杯分を全部食べてしまった。私にとっては久しぶりに「しっかり食べた」夕飯になった。
お仕事が終わったら、少しでも早く家に帰ってほっとしたいと思うのが当然なのに、わざわざ教室まで足を運んで下さった皆さん。だから来て下さった方には、少しでもほっとする美味しい時間を過ごしていただけたらなあと思っていた。美味しいご飯は一日の疲れを癒し、心と体をリラックスさせてくれる。皆さんとても喜んで下さったので私自身もまたほっとし、とても嬉しかった。
来月もやって下さいとお声をかけていただいたので、さっそく日程を調整し10月14日(木)6時半からになりました。夜の古民家までは来られないけど、一緒にご飯を作りながら食べたいという方、よかったらどうぞご参加くださいね。





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September 23, 2010
秋分の日の今日、かなりの数のお弁当配達のご予約が入っていた。通常の定食の準備もあるので、昨日から下ごしらえしなくては間に合わないだろうなと思っていたのだが、昨夜、それがキャンセルになった。にも拘らず今日は作るものがいっぱいあって朝から大忙しだった。
今、風楽のホームページを新しくしようと、最近、お知り合いになった方に協力いただいて、いろいろ準備を進めているのだが、そんな中で、少しでもいい写真をアップできるようにと、その方が写真撮影に来て下さった。SEのお仕事をしながら、プロのカメラマンもされている方なので、私にとってはとても頼もしい存在だ。
私はキレイだなあと思うものを気ままに撮影するのが好きなのだが、技術的なことは何も知らない。今までも随分たくさん写真を撮ってきたけれど、いざサイトにアップするとなると、画質や明るさなどに問題があり、使えない写真ばかりなのだ。
今回のサイトの改訂はかなり大がかりなもので、調理の下ごしらえや素材のこと、古民家の修復日記など、いろいろ盛り込んでいるし、写真もたくさんアップしていく予定でいる。その時、プロのカメラマンに撮っていただた風楽の内観や外観、料理の美しい写真などがたくさん散りばめられていたら見ているだけでも楽しいし、それだけでとても素敵なページになるのではないかなと思う。
また内容に関係なくても、例えば、ダイアガラスの光や庭の小さな花や灯りなど、スポット的に使えそうなイメージ写真がたくさんあったらいいなと、思いついたポイントをメモしてお渡しした。到着早々、そんなメモを見せられ、思っていた以上に撮影箇所は増えているし、注文があまりにも多いので?苦笑いされていたが、最後まで時間をかけていろいろな写真を撮って下さった。
今朝はアシスタントの方も同行し開店前に風楽に到着。店内を少し撮影した後、定食、カレーセット、天然酵母パンとスープのセット、ケーキセットなどを撮影。一つ一つの料理を違うバージョンでも撮影したので、1つのアイテムにとても時間と手間がかかっている。店は通常営業していたので、狭い私の部屋に器材をセッティングして即席のスタジオになった。この器材の搬入だけでも一仕事だ。
店が終わった後は野菜の写真や厨房での調理風景なども撮影し、ようやく予定していた撮影が全部終わったのは6時頃だっただろうか。まさに一日仕事になってしまって嬉しいやらありがたいやら申し訳ないやら・・・。でもこんなにいっぱい写真を撮ってもらった古民家と私の作った料理たちは、きっと大喜びしているに違いない。
早くホームページが完成し、たくさんの方に見ていただけたらいいなと思っている。遠くから来ていただいた俊一さんとアシスタントをつとめてくれたヤスコちゃん、どうもありがとうございました!

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September 22, 2010
今日はアイコさんというお客さまからランチのご予約があった。以前、宗吾霊堂前の店の時、夜、貸し切りでパーティをしていただいたことがある。旦那さまが自衛官で退官された記念のパーテイということだった。自由に使えて融通のきく会場がないかしらと探して、風楽に来て下さったのがご縁の始まりだ。
店内を折り紙で作った花やチェーンで飾り付け、写真を展示し、とても素敵なパーティだったので今でもよく覚えている。何と旦那さまに内緒でアイコさんとお子さんだけでパーティの計画を立て、当日、旦那さんは全くのサプライズでご来店。50名近くのお友達が集まってみんなで旦那さんを労った。歌あり踊りあり、そしてお子さんや奥様からお手紙でのメッセージ。たくさんのお友達と愛すべきご家族に囲まれて定年後もきっと楽しく豊かな毎日をお過ごしになるに違いない・・・そんなことが伝わってくるようなとてもほのぼのと温かいパーティだったのだ。
以来、時々アイコさんはお友達を誘ってお店にランチに来てくださる。明るくチャキチャキしていて、お仕事にも地域の活動にも積極的。お友達も多くご家族がとても仲良しという幸せを絵に描いたような方だ。今日は長野からいらっしゃった学生時代のお友達と、パワースポットと呼ばれている麻賀多神社にご参拝し、その足で「もう一つのパワースポットである風楽さん?にご飯を食べに行く」というスケジュール。
でもお友達は夕方には東京駅に出て日帰りで長野まで戻るので時間がないとのこと。着いたらすぐに食べたいというご希望だったので、土室からお電話をいただき、到着時間に合わせてコロッケを揚げ、味噌汁を温め、いらしたらすぐお出しできる状態にしておいた。
お話が尽きなかったのだが、大急ぎでお食事をされて、なんと滞在時間は1時間弱。本当にあっという間にお帰りになってしまった。「たとえ短い時間でも今日のツアーの最後はみんなと一緒に絶対風楽さんでご飯を食べたかったのよ~}と嬉しい言葉をかけて下さった。もうお友達は長野に戻られている頃だろうか。
それにしてもアイコさんはいつもお忙しいけれどパワフルに動き回っていらっしゃる。今度お会いする時もきっとまたバタバタなんだろうなあ。でも短い会話の中にも何か気持ちが通じ合っているような気がしている。
定食の支度の傍ら、庭の柿をお菓子に加工できないかとタルトを試作。前回の生落花生入りのタルトも好評だったので、今回もまた季節限定で柿のタルトをお出ししようと思っている。でも柿は今一つ香りがないのでケーキの素材としては使いにくい。ラム酒と砂糖でスライスした柿を甘く煮て、フィリングの中に入れたのだがあまり柿の味はしない。まあこんなもんかもしれないなあと思いながら、その分、アーモンドをたっぷり加えた。しばらく季節限定ケーキの定番にしますのでよかったらお召し上がりくださいね!

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September 21, 2010
またいっぱいお花をいただいた。1周年の記念にと友達が持って来てくれたものだ。いろいろあったので、似合う花同士を組み合わせて生けた。花の種類によって組み合わせを選んで生けられるなんて、ものすごく贅沢な気がする。これはデンファレとオンシジューム。二つともランの一種なので、日常的に野に咲いている花ではない。私にとってはちょっと華やか過ぎてあまり好きな花ではないのだが、タイで買ってきた古いカゴに生けたらなんとなく古民家の座敷に置いてもしっくりと似合ってきたような気がする。鮮やかな紫と黄色という組み合わせもピッタリだ。
今日は子育て中のお母さんたちがお子さん連れで食事にいらした。「あっちのお部屋に絵本がいっぱいあるから好きなの読んでいいよ」と子どもたちに話したら、さっそく絵本を持って行ったりきたり。子どもが絵本を本箱から選んでいる時の表情って可愛いなあと思う。字が読めないのに、背表紙だけを手掛かりに自分の好きな本を真剣に探して見つけてくるのだから。
子どもたちが小さい頃、よく図書館に行ったのだが、よくもまあ、好きな絵本を本箱の中からちゃんと見つけてくるもんだなあといつも感心していた。大人だったら背表紙の字を読んで、何の絵本か認識するのだが、子どもは背表紙から全体のイメージをあれこれ想像して抜き出していくのだろう。
座敷に絵本を置いたら、もっと気軽に手に取れるのだろうなあと思うのだが、かなり処分してきたとは言え、あの膨大な量の絵本のふさわしい置き場が見当たらないので、仕方なく裏側の部屋に並べたままだ。
絵本や本類は全くの私物ですが、お食事の合間に、お席にお持ちになって自由にお読みいただいてけっこうです。

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September 20, 2010
お昼過ぎから徐々に暗くなってきて、今にも降り出しそうな空模様になった。その後、ポツンときたかなと思ったら、いきなりものすごい量の雨が降ってきた。お食事に来て下さった方もとてもこの雨では外に出られず、まさか雨になるとは思ってもいなかったので、カサを持っていらっしゃらない方ばかり。帰るに帰れず、雨がやむのを待つしかなかった。
ユウコさんがカサをさして車までご案内したり、車から降りる時にお出迎えに行ったり・・・。車から店、そのほんのちょっとの距離でも、あの雨の中、カサがなくてはとても歩けない(カサがあってもビッショリだが)。畑の畝と畝の間はあっという間に泥の河ができてしまった。あまりの雨に厨房も久しぶりに雨漏り。バケツを置いて水が落ちてくるのを苦笑いしながら眺めていた。
3時過ぎにようやく雨があがって薄日が差してきた時にはほっとした。夕方はおかげさま農場の高柳さんのお宅に伺って、レタスとブロッコリーの苗を分けていただいた。「今年はブロッコリーの虫食いがひどくてね。それでも植えなくちゃしょうがないから、植えたんだけど、できるかどうかわかんないなぁ~」と言われていた。いただいたブロッコリーも虫食いだらけ。成長点の残っているものだけが伸びて行くけど、そんなの選んでないでとりあえず植えておけ・・・と。たとえ小ぶりでも脇芽でもブロッコリーができたら、私はどんなものでも料理に使って美味しくいただける。昨年植えたスティックブロッコリーもしつこいくらい脇芽をかいて食べ続けたっけ。
今年の夏の猛暑で、秋野菜はかなり厳しい状況になりそうだということだった。種を撒いた人参は大雨に流され、その前に撒いた大根は発芽せず、サトイモは乾燥して虫に葉を食われてしまったそうだ。おそらく千葉県産の人参、今年は収穫量がとても少なくなりそうだ。そうなると北海道産に頼るしかない。
人参、玉ねぎは毎日、使う野菜なので、端境期があると大変だ。でも地の野菜を食べるということは、その季節にできた野菜をいただくということなので、なければなしで、どうすることもできない。
裏庭に落ちている柿を集めて肥料にしたいと相談したら、もみ殻を一袋持たせて下さった。穴を掘って柿と一緒に寝かせておこう。もみ殻だからと言って、そのまま撒いたら分解する時、窒素分を食われてしまうのだと教えていただいた。畑のことはまだまだわからないことだらけだ。


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September 19, 2010
畑で冬瓜が採れた。いつのまにか3つもなっていた。そのまま置いておけばもっと大きくなるのかもしれないが、カボチャや地這いキュウリや冬瓜など、蔓のものがあちこちに蔓延ってもうわけがわからなくなっているので、いい加減片付けようと、小ぶりのままだったが収穫してしまった。
たとえ小さくても冬瓜は冬瓜。置いてあるとかなり場所をとるので、使ってしまおうとモチキビと椎茸と人参のみじん切りと合わせて煮た。トロリとした食感は片栗粉でとろみをつけなくてもモチキビを煮詰めていけば自然と出てくる。味が淡白なので、とろみをつけて出汁の味を絡めた方が美味しくいただける。
いいお天気で、すがすがしい一日。今日は久しぶりに「超」がつくほど大忙しで、もう冷蔵庫の野菜ケースの中はすっからかん!何度もお惣菜が足りなくなって少しずついろいろなものを作っていったら、本当に何~にもない状態に。いつもの3倍くらいの動き方をしないと回せないくらいの忙しさだった。夢中になって仕事に没頭している間は、私の頭もよく回り、体もパキパキとよく動けるのだが、店が終わった後、ほっとしたら、反動のようにぼーっとして眠くなってしまった。
5月と10月は一年中でも一番店が忙しい時期だ。季節による人の出足に飲食店は左右されやすい。特に今年のように暑すぎる夏はとても厳しかった(多分、どこの店も多かれ少なかれ、この猛暑の影響を受けたと思うが)。まして、うちのようにエアコンもない郊外の店に、暑い中、わざわざ出かけて行くというのはとても大変なことだと思う(8月中もずっと来て下さったお客様、本当にありがとうございます)。そういう意味ではようやく暑さが一段落して気持ちのいい秋風が吹くようになってほっとしている。
今月末はこの3連休と、お彼岸の祝日営業、24日(金)の夕方はあいりん堂さんが主宰して下さる中央公民館でのイブニング料理教室。簡単なデモンストレーションをしながら料理をお作りし、お仕事帰りの方たちがお食事をしてお帰りになれるようにという企画です。(夕食付3000円)。
そして26日(日)は成田初のオーガニックのお祭り「太陽の市」に出店します。スパイスで作った風楽の豆カレーと焼き菓子をいろいろ持っていこうと思っていますので、どうぞ遊びにいらしてくださいね。
*ちょっと早めのお知らせですが、11月6日(土)5時半開場・6時半開演で、尺八奏者のジョン・海山・ネプチューンさんのライブが決定しました。前の店にもお招きしたことがありますが、鴨川在住のとっても素敵なミュージシャンです。ネプチューンさんは尺八という古いジャンルにとらわれず、オリジナルのスタイルであらゆる楽器とセッションをされています。また自ら尺八や打楽器なども製作。古民家のお座敷でネプチューンさんの演奏が聴けるなんて今からとっても楽しみです。参加費は2500円。別料金1000円でオーガニックお弁当もご用意します。よかったら今から予定をたててぜひいらしてくださいね!

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September 17, 2010
今週は水木金と3日連続で教室が続いた。その最後である今日は風楽の料理教室。8月に行われたガーデンビオンのオーガニックマーケットのお惣菜に持っていったひよこ豆のトマト煮とひじきのサラダを召し上がった方から、「今度の料理教室はこれを教えて」とリクエストがあった。私の料理教室はカリキュラムなどが特にあるわけではないので、その時、参加された方からのリクエストにお答えする形で、その季節に採れる野菜でお料理をお作りするようにしている。ひよこ豆のトマト煮とひじきのサラダはもちろんのこと、先月はモチキビを使った変わりゴーヤチャンプルーを作ったが、ゴーヤがまだまだ採れるので、今回もまたゴーヤを使った一品を考えた。
ゴーヤを厚めの輪切りに切って種を取り、そこに炊いたモチキビと野菜を炒めたものを詰めて衣をつけたゴーヤのフライ。朝、庭から採ってきたばかりのゴーヤはハリがあってほろ苦くとても美味しかった。
デザートは豆乳のくずもちの黒蜜がけ。もう涼しくなってしまったので、冷たいデザートはそぐわないのではないかなと心配していたが、今日はまた暑くなったので、ひんやりしたデザートがちょうどよかった。
毎回、そうなのだが、いつも料理教室は和気あいあいとしていてとてもフレンドリーな場になっている。お食事の時間には私も一緒に座卓に座ってお話しながら一緒にいただくのだが、その時も「美味しい美味しい」と言いながら、皆さんと楽しい会話で盛り上がり、とにかく笑いが絶えない。何とも言えずいい雰囲気なのだ。
私の拙い料理をこんなふうに喜んで下さる方たちに毎回来ていただけるなんて、とっても嬉しい。そして来て下さった以上、できる限り料理のコツや材料の上手な生かし方、同じもので他の料理に応用する方法、冷凍や作り置き方法など私の知っていることは何でもお伝えしていきたい。ここで作ったものをご家庭で気軽にお料理していただけるようになったらいいなと思う。
風楽のご飯は特別すごいご馳走というわけではないけれど、普通のものが普通に美味しくいただけるご飯だ。普段着のままなんだけど、何だかいつもより美味しいな、体が喜んでるなって思えるようなご飯。そして食べた時、心がふっとあったかくなったように思えるご飯・・・そういうご飯をいつも同じ気持ちで作り続けたい。
次回は10月22日(金)3時から。秋の味覚きのこと雑穀を美味しく食べられるお料理をご紹介します。お土産を入れるお弁当箱ご持参の上、どうぞご参加ください。



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今日は風楽のヨガ教室のUKOちゃんとコラボで企画したイベント「ゆったりヨガ&オーガニックランチ」の日。11時から始まるので、会場となるヤワタホームに10時半くらいまでは着いていたい。でも今日はあいりん堂さんのお弁当の配達もあったので、時間を逆算し9時半過ぎには家を出られるように段取りを立てた。
お弁当の数も40個以上と多かったので、朝は5時半から厨房に入った。お弁当の時はいつも一人で仕事をしているので、数が多い時は早め早めに仕込まないと間に合わない。中華鍋の油の中に揚げものを入れて揚がるまでの間に、野菜を刻んだりといつも時計とにらめっこ。
予定通り早めに商工会議所まで配達に行ったのだが、その途中、雨が最高潮に激しかったので運転しながらも前が見えずちょっと怖かった。配達の後、その足でヤワタホームに向かったのだが、到着した時は小降りになっていたのでほっとした。
今日のヨガは人数は8人と少なかったけれど、あのマイナスイオンたっぷりの空間は気がよく通り、予想通りヨガにはピッタリでとても気持ちのいいヨガタイムを過ごすことができた。立木のポーズというのがあるのだが、その時はヨガマットから出て床の上で直接、片足立ちをした。片足立ちをして手を上に伸ばして胸をそらすのだが、私はこのポーズがとても好きだ。木のなった気分にもなれるし、何と言っても一点を見つめ集中していないと、立っていられないので、自分の中の集中力を高めるためにもすごくいいのだ。無垢の板が素足に心地よく、足の裏に吸いつくような感覚だった。ヨガの後はご用意したお弁当を皆さんと食べながら、ゆっくりランチタイム。ヨガの後は玄米ご飯が体に染みこんでいくようだ。
できたらまた来月、会場をお借りして、また同じ企画をやれたらいいねとUKOちゃんとも話していたので、決まり次第お知らせしますね。


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September 15, 2010
今日はパン教室。今回はいつも使っている白神こだま酵母ではなく、今が旬のぶどう(スチューベン)を使ってぶどう酵母をおこしてパンを焼いた。以前、レーズン酵母のパンはやったことがあるが、旬のぶどうで酵母を起こしてパンを焼くのは、長いパン教室の中でも初めての試み。
講師である高田さんはこの日のために何日も前からいろいろな種類のぶどうを使って酵母おこしを試みてくれた。結局、スシューベンが一番美味しいという結論になり、今日はその酵母と、時間差でおこした元種を持って来てくれた。自家製酵母の場合、発酵に時間がかかるので、あらかじめ時間差で仕込んでおかないと教室の時間内で終わらなくなってしまうのだ。
一番最初の液種は皮ごとのぶどうにはちみちを5%加えて28度で4~5日置いて発酵させたもの。2日目からぶくぶくと泡が出てきてワインのような香りがする(写真1枚目)。うまく発酵したらその液種からぶどうの皮を取り除き、同量の強力粉と3%のはちみつを加えて26~28度の場所に1~2日置く(写真2枚目)。最後はその種に再び同量の強力粉とその半分の水を加えてさらに一日置くと、それがようやく生地作りに利用できるぶどう種となる。
こうして作られた酵母でできたパンは生地がしっとりとしていてベタつかない。しかもとても発酵力が強いので失敗なくふわっとした美味しいパンが焼けるのだ。今まで作ったどのパンよりも「これが天然酵母のパン?」と思うほど、柔らかくてしっとりとしたパンが焼けた。
この生地にレーズンを入れ、小さくまるめぶどうの粒を連ねて形にした本物のぶどうパン?が完成。焼き上がった段階ではぶどうの匂いはしなかったけれど、とても美味しいパンだった。もう一つはシンペルという細長い型に入れて焼いたプレーンタイプのもの。こちらもまたとてもしっとりしていた。
時間差で作った生地が残っていたので、パン教室が終わってから私も追加でパンを焼いた。こちらもとても美味しいパンだった。しばらく美味しいパンが食べられそうで嬉しい。




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September 14, 2010
いつもこの回りは緑が深くて自然たっぷりだなあ、歩いてみたら気持ちいいだろうなあと思いつつ、なかなか歩く機会がなかった。今日は涼しかったので、夕方、思い切って歩いてみることにした。でもこの前、花壇の草取りをしていたら、蛇がにょろにょろと出て来たので、それ以来、草の茂みが気になって仕方ない。近くの斜面には全部に道があるわけではない。当然、草が生い茂っている所も歩くことになるので、足首にゴムの入ったモンペに着替えて、足元はトレッキングシューズを履いた。とにかく足元が一番危険なので、間違ってもいつもの井草の草履などでは怖くて歩けない。
夕方の風はもうすっかり秋風だったが、歩いているうちに汗ばんできた。お寺の境内を見たり、その奥にある道を入っていくと鳥居があったので、階段を上って神社にも行った。遠くに家の屋根が見えるけれど、全く別の場所を歩いているような気持ちになった。緑が多く静かで人が誰もいないのだ。
家の南側の奥の方もずっと歩いていくと、林があったり、所々に道があって歩けるようになっていたり、面白い発見があった。人がほとんど歩いていないので、木と木の間にクモの巣がはっていて、何度か引っかかり、女郎蜘蛛が気が付いたら顔の上にいてビックリ!それと足元には名前のわからない蔓が何重にもはびこっていて、時々足に絡まって転びそうになった。
手つかずになっているので、それも仕方ないことだ。ちょくちょく歩きまわっているうちにちょうどいい散歩コースが見つけられるかもしれない。いつのまにか庭の柿の木もちょうどいい色に色づいていた。帰ってきてから、3個ほどもいでその場で丸かじりした。
これだけ柿がなっているのだから、今週は柿で何か焼き菓子を作ってみよう。



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September 13, 2010
空芯菜(エンツァイ)をたくさんいただいたので、夜、炒めて食べた。タイやベトナムなどでいつも食べていた懐かしい味だ。タイ料理ではパックプンファイデーンという料理名でどこの屋台に行っても食べられる馴染みの青菜炒め。ファイデーンとは赤い炎。つまり強火でさっと炒めて仕上げる料理のことを言う。
空芯菜は昔から沖縄では食べられていたようだが、馴染みの野菜になったのはこの10年くらいだろうか。真ん中が空洞になっていて、油と相性がよくカルシウムやビタミンAもたっぷり。初めて食べた時、そのシャキシャキとした歯ごたえと独特の香りにすっかりハマってしまった。
熱した中華鍋の中に油を入れ、刻んだにんにくとトウガラシを入れて香りを出し、4分の1くらいの長さに切った空芯菜を加えサッと炒めてナンプラーで味をつける簡単な一品なのだが、何度やってもタイで食べたあの味にはならず、ちょっと残念。そして味の違いを感じるにつれ、ああまたタイに行って屋台でご飯を食べたいなぁ~と思ってしまう。
今日は新しいサイト作りのための打ち合わせにひたちなかま市で行ってきた。トップページはだいたい固まってきたので、次はそれぞれのページごとの内容を決めていくことになった。サイトの構成上のことは専門の方にお任せすることにして、例えば「風楽のごはん」のページではいつも取り入れている無水調理や重ね煮の手法、使っている素材についてなど、風楽の料理の特徴を写真と合わせてご紹介できたらと思っている。
日々のブログの更新はほぼ毎日行っているけれど、いざその大元であるサイトの方はどうかと言えば、イベント情報以外は一年間、何もせず放置したままになっている。そしてサイトを本格的に手直しすることになった今、風楽のサイトで何をお伝えしていきたいのかという根源的な部分を改めて考えさせられている。
店(私)の基本姿勢はいつも「おいしく楽しくありがたく」であることには変わりがないのだが、それを具体的にどうサイトの中に反映させていけばいいのかとずっと考えている。そして、いざ始めようとするとデジカメで気ままに撮影したお手軽な写真ばかりで、アップに耐えられるきちんとした料理や店内の写真があまりに少ないと言うことに気がついた。だから新しいサイトは、ほぼゼロから材料を集めての再構築作業でもある。
作って下さる方からプロの視点でいろいろなアドバイスをいただいているので、製作のプロセス自体がとても勉強になって楽しい。素敵なサイトになるよういろいろ計画していますので、もうしばらくお待ち下さいね。

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September 12, 2010
娘が会社の旅行でセブ島に行った時のお土産に買ってきてくれたマンゴソースを開けた。いつも風楽でマンゴアイスクリームを作る時に使っているのはマンゴペーストの缶詰でとても濃厚だ。マンゴソースはそれよりもう少し水分が多く、ヨーグルトなどにかけて食べる。
今回は豆乳でパンナコッタを作って、その上からマンゴソースをかけた。パンナコッタはゼライスの量を少なめにして、ゆるい感じで作るので盛り付けた時にフチのない入れものだと流れてしまう。いつもデザート用に使うココットの器にパンナコッタをよそうと、ゆるいので形が崩れてしまうのだが、上からマンゴソースをかけると、それが気にならなくなる。粗製糖は控えめにしたのだが、ソースが甘いのでもっと控えればよかったかなと思った。でもとても美味しかった。
予報では今日も暑くなるハズだったのだが、あまり強い陽射しにならず風もあって凌ぎやすい一日となった。ヨガの時、窓を開けていたら、ちょっと肌寒かったくらいだ。涼しくなったかなと思ったら、古民家ではあっという間に涼しさを通り越してひんやり感が漂う。日が短くなったので終わった後、部屋の中ももう薄暗い感じになっていた。。空が広く見える分だけ、毎日少しずつ日が短くなっていくのがよくわかる。あんなに暑かった夏が少しずつ終わろうとしている。ほっとしているが、それはそれでちょっと寂しいかも。

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September 11, 2010
1周年のお祝いにとお客様からとても大きな花束をいただいた。修復の時も差し入れをいただいたり、お手伝いに来てくださったりといつもお世話になっている方だ。オミナエシ、リンドウ、吾亦紅、小菊・・・お花も秋らしい花と茶色のリボンでしっとりと秋の気配。さっそくカゴの中にざっくりと生けた。お花はいついただいても嬉しいものだ。どう転んでも自分でこんなにふんだんにお花を買うなんてことはまずないから。
ちょっと涼しくなったと思っていたけれど、今朝は早い時間から照り返しが強くて、また暑さがぶり返してきた。それでも風がほんの少しだが涼やかで秋風になってきた。ずっと暑くてお店もヒマなことが多かったけれど、最近、ようやくお客様が出ていらっしゃるようになってきた。毎年のことだが一年中で5月と10月は一番忙しい。人の出足も気候に大いに影響されるのだろう。
昨日の夜はあいりん堂さんとヤワタホームの社長さんご夫婦で、先日行われたオーガニックマーケットの反省会を兼ねてお食事をご一緒させていただいた。残念ながら来場者の数は把握できていないのだが、第一回目にも関わらず、予想を上回るたくさんの方に来ていただくことができた。ヤワタホームさんの方でも喜んで下さったようでほっとした。オーガニックマーケットの企画をお手伝いすることになって、このところヤワタホームの社長さんとお話する機会が多いのだが、本当にいつお会いしても気持ちのいい笑顔の方だなあと思う。そしてご夫婦の関係がとてもいい感じなのだ。「ケンカばかりだけど、価値観や方向性が同じなので、それに向かってお互いないものを補い合っているだけですよ~」と奥さんは照れるけれど、肩肘はらない本当にいいパートナーシップを築かれている。その関係の風通しの良さがきっとあの空間の気持ちよさや、多くの人を受け入れられる器の広さにつながっていくのだろうなあと思う。
今後は年4回ほど定期的に開催していくことになった。ちなみに次回は10月30日(土)。風楽も美味しいワンプレートランチをご用意して出店させていただく予定。
成田の中でもオーガニック関係の人たちが集まれるゆるやかな拠点として、そこに行けば誰かに会える場所、ほしいモノや情報が得られる場所・・・になっていったらいいな。一軒のレストランだけではできないことが、志を同じくした人たちが集まることで、たくさんの方たちに来ていただくことができるし、いろんな楽しい形ができてくる。少しずつオーガニックを愛する人たちが増えていってくれたら嬉しい。
ちなみにヤワタホームのセミナールームを利用して、風楽でヨガをやってくれているUKOちゃんとのコラボで、来週の16日(木)は「ゆったりヨガとオーガニックランチ」のイベントを企画している。11時から1時半まで。ヨガレッスンと風楽のお弁当付きで2500円ととってもお得な内容です。まだ定員に空きがありますのでよかったらぜひご参加くださいね!もちろん私もヨガやりますよ~。マイナスイオンたっぷりの気持ちのいい無垢の木の上で、一緒にヨガをやりましょう!ご希望の方、メールかお電話でお早目にご連絡下さい!

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September 10, 2010
この前面白い本を見つけた。料理本には目がないので蔵書は増えていくばかり。もう買うのはやめようと思いつつ、面白そうな本を見つけるとまたついつい欲しくなってしまう。共にフードプロセッサーを活用して簡単にお菓子やパンを作ってしまおうという内容だ。「フードプロセッサーでお菓子革命」の方は持っていたのだが、今回買ったのは「~パン&デザート革命」。2001年に出版された本だが、版を重ねて今年で14刷目。洋菓子研究家の加藤千恵さんの本だ。
この本の中で使われているのがフードプロセッサーは4台あるのだが、そのうちの1台が私の持っているものと同じなのだ。とにかく私はこのフードプロセッサーが大好きでほぼ毎日、使っていると言っても過言ではない。この本の何が気に入ってるって、その私の大好きな機種のフープロが登場してお菓子作りに大活躍させているところだ。
今、お店で使っている全ての調理器具の中から、もしお店を辞める時、ひとつだけ家庭用に残しておくものを選ぶとしたら、間違いなく私はこのフープロを選ぶ。スピードカッターとしてだけではなく、歯を取りかえればパンこねから卵のホイップまで何でもできるスグレモノ。
そのフープロを使って簡単にできるお菓子やパンのレシピが満載の本だ。これならフープロさえあれば、誰でもお菓子作りの名人になれるかも?
今日はお店がヒマだったので、このレシピで作る簡単なプチパンを焼いた。操作表記がまた面白い。「ガッガッガッ」と「ガッガッガッガーッ」と「ガーッ」と「一気にガーッ」の4種類。これはフープロを日常的に使っている人にとってはわかるわかる~という音だ。そんなんで混ぜたりこねたりが本当にできるの?なんて思っている方、一度お試しくださいね~。それにしてもこんなに簡単にできるんだったら、お菓子作りがとても身近になることだろう。

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September 09, 2010
今日はお弁当の配達があったので、朝のうちに作って仕上げ配達をしてきた。帰ってきてからは久しぶりに墨をすって字を書いた。墨をすると気持ちが落ち着く。忙しい時は墨をすって何かを書こうとは思わないけれど、本当にじっくりと何を書きたいと思った時には墨をする。写経の時もそうだ。墨をする時から書く行為が始まっている。
今、作成している新しいサイトの中に筆で書いた文字を入れる予定なのだが、その文字がなかなか思うように書けない。好きな言葉や詩を書いたり、お店のお知らせや商品のタグを書くなど、日常的に筆で文字を書いてはいるけれど、サイト用には何枚書いてもなかなか気に入ったものができない。
あっという間に和室は書き損じの紙でいっぱいになってしまった。煮詰まってきたので、「もう知~らない」っと紙を散らかしたまま、着替えて畑へ。今日は農作業をしていても気温がそれほど高くないので体がラクだ。ようやく雨が降ってくれた。でも風も強く雨も激しかったので、ミニトマトや茄子が倒れてしまった。ズッキーニが格好悪く伸びているので、もう片付けようかと思うのだが、今日もよく見ると8本もズッキーニがなっていた。まだ花もあちこちに咲いているので、もうしばらくは残しておこう。
西側にある落花生を全部、収穫した。こんな土地でよくもこんなに実ってくれたなあと、一本一本の茎にくっついている落花生一粒一粒が愛おしくなる。落花生の植わっている真ん中で勝手に蔓を伸ばしていた冬瓜も小さいものが3個収穫できたので、これで片付けることにした。根っこや茎を取り除き、ちょっとだけ鍬を入れ、ラディッシュとケールを撒いた。これでちょっと畑がスッキリした。
その後、北側の畑の草取りをして、畝を立て直し、大根と小松菜を撒いた。ずっとカラカラの土だったけれど、久しぶりにしっとした湿り気を帯びた土になっている。水分があるので種まきにはいいけれど、土がその分重くなっているので耕すのは大変だった。鍬をふるっているうちに涼しいのに大汗をかいてしまった。根っこからぐんぐん水を吸い上げて野菜や花たちも今日は喜んでいることだろう。久しぶりの雨に蚊まで喜んでいるのか?いつも以上に蚊が多かった。今日はシャワーではなくお風呂に入ったのだが、なんと私の体にくっついて?蚊が何匹かお風呂場までついてきた。

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September 08, 2010
富里にあるイタリアンのお店「クチーナトキオネーゼ コジマ」の料理サロンに行ってきた。毎月数回、オーナーシェフである小嶋正明さんが自ら料理をデモンストレーション形式で作り、素材にまつわるお話をしながら、その後、そのお料理をいただくという内容の料理教室が行われている。最初、営業時間中にどうやって料理教室を行うのだろうと、とても不思議だったのだが、レストランフロアに隣接した形で、独立したお部屋(客席)が一つあるので、そこを会場にし、お話が終わった後はそのままお食事ができるようにセッテイングされていた。
今日のメニューはシンプルな茹で野菜に天然塩とオリーブオイルをかけたもの、それときのこのパスタだった。私も料理の仕事をしているので、調理人の方がどのような手さばきでお料理をしているのか、その手元にとても興味がある。でも既に野菜は切って茹でてあったので包丁さばきが見られず残念!
作りながらオリーブオイルのお話をされていたのが面白かった。同じイタリアでも北部と南部ではオリーブの実の味が違うため、地方によってオリーブオイルの味も異なってくるそうだ。南部は温かいので甘くて果実味が強いものが多いが、逆に北部は気候が低い分だけすっきりと繊細な味がするのだそうだ。ご自身もまたイタリアに料理修行に行かれていたので、いろいろな地方を回りながら、その土地ならではの食材を見て来られたのだろう。本場での経験は財産になっているのだと思う。
またレストランで日常的に使われているという唐辛子を種ごとペーストにしてオリーブオイルに漬け込んだ唐辛子オイルやにんにくオイルなども見せていただいた。これを作り置きしておけば、いつでも簡単にパスタができそうだ。私は和食中心なので、オリーブオイルはサラダに使ったり、たまにバーニャカウダーを作るくらいで、それほど大量には使わない。でも茹でた野菜に塩とオリーブオイルをかけただけでもとても美味しいワンディッシュになったので、これからはいろいろ使い方を工夫してみようと思った。
違う分野のプロのお話をお聞きできて楽しかった。このサロン、毎回、定員は12名なのだが、とても人気があるようだ。また参加したいなと思った。
今日は風楽が古民家でレストランを始めてからちょうど一年になる。特別なお祝は何もしないけれど、自分一人で静かにワインを飲んで乾杯をした。「50歳までには古民家へ移住し、自分で作った野菜でお店の料理を作りたい」という大きな夢が一つ叶って・・・なんて幸せな一年だったのだろう。
これまで応援して下さった皆さん、どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。いつも楽しい風が吹いているこの場所を大事に育てていきたいと思っています。

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September 07, 2010
とても程度のいい車を譲っていただけることになったので、昨日の夜から泊まりに来ていた娘と休みを合わせて二人で陸自に行って名義変更と車体登録をしてきた。車のディーラーで働いているので、陸自にしょっちゅう行っている娘が書類も全て用意してくれて、私は言われるままに車庫証明を申請し、ハンコを押すくらいしかすることがなかった。
明日が娘の誕生日なので、その後、幕張のアパホテルの最上階でランチを一緒に食べた。眼下に広がるベイタウンがとても小さく見える。毎日暑過ぎて、最近、食欲がないんだ~なんて言っていたけれど、昨日の晩ご飯もよく食べていたし、今日も家のゴーヤを4本持って帰ってチャンプルーを作るんだなんて言っていたし、ランチもたっぷり食べていた。昔は好き嫌いが多かったのだが、大人になってからは野菜が何よりも大好きになり、私が作った野菜料理をモリモリと喜んで食べてくれるようになった。
最近、仕事の話もお互いによくするので、泊まりに来てくれる日はあれこれ話すのがとても楽しみだ。仕事を通してたくさんの方と出会い、お客さんからとても可愛がっていただいているようなので嬉しい。でも女性であっても男性と同等に営業をし数字を追いかけていくうちに、いつのまにか男性化?しているような所があって、最近、結婚願望も薄れてきたみたいだ。
結婚だけが人生でもないし、仕事だけが人生でももちろんない。だから何かをやるために何かを犠牲にするというのではなく、恋も仕事も遊びも若い時は思いきりエンジョイしてほしい。ただどこにいても何をしていても、自分が生かされていることの感謝だけは忘れてほしくない。
私の父は私をお嬢さんらしく育てることが生きがいだった人だ。お人形さんのように育てられることがとてもイヤだったが、父の存在は私にとってとても大きく決して逆らうことができなかった。学校も結婚も父なりの「幸福観」をもとに、私の人生のレールを敷いていたのだが、私は自らの意思でそのレールから降りてしまった。
娘がこんなことを言っていた。「おじいちゃんの言うとおりに、裕福な家の人と結婚していたとしたら、きっと今のママはいなかったよね。パパと結婚し、離婚もし、いろいろあったから、ママは今のママになっていったんだと思うよ。だから離婚したこともよかったんじゃない?」。
離婚は子どもに大きな傷を残す。しなくてもいい寂しい思いを子どもたちにさせてしまったのは事実だ。もちろんイヤだったに決まっているのに、今はそんなふうに母親を丸ごと受け容れてくれている。そのことがどれほど私に勇気を与えてくれていることか・・・。つくづく子どもの存在ってありがたいなあと思う。

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September 06, 2010
昨年、店が移転したことにより、ホームページが変わった。アジア雑貨の店をやっている時から、ずっとサイト作りをお願いしている友達が海外旅行のコーディネーターの仕事も始めたので忙しくなってきた。日本にいないことが多いので、なかなか連絡がつかないのだ。オープンしてから来週で一年になるというのに、まだサイトは暫定ホームページのままだ。いくらなんでも何とかしなくてはとずっと思っていた。
それで思いきって別の方にお願いして全く新しいサイトを作ろうと、少しずつ準備を始めている。新しく写真を撮り直して、風楽の外観、内観、花や料理など写真いっぱいのページにし、なおかつタイムリーなお知らせなども迅速にお伝えできるようアクティブなサイトになったらいいなと思っている。
今までも料理の写真や建物の中や外の写真はたくさん撮ってきたのだが、全てオートで撮影し、あまり細かな設定はしていなかった。というよりも私はただ感覚としてキレイだなと思ったものを写しているだけなので、技術的なことは何もわからないのだ。なんせ今使っているのが手軽に撮影できる簡単デジカメなので、その中で少しでもいいものが写せるようにとマニュアルでの設定方法を教えていただき、改めて料理の写真を撮り直している。
いつもは気軽にバシッバシっと写していた写真が、設定を毎回変えて写すとなると、簡単に撮影できなくなる。定食を並べて角度を変えて、設定まで変えてとなると、アナログな感覚人間の私は料理の写真一つ撮るのも、すごく時間がかかってしまうのだ。でもせっかく覚えた設定なので、今まで使ったことのないボタンを迷いながら押しつつ?これからも日常的に使って慣れていこうと思う。
今日は一人で定食を作って料理の写真を撮ろうと思っていたのだが、朝、突然お電話があって、お食事したいという方がいらしたのでお受けした。お若いおばあちゃまなのだが、昔から家には誰かしらがご飯を食べに来ていて、お腹いっぱいになるまで作ったものを食べさせるのが大好きという方だった(私も近くに住んでいたらご相伴にあずかりたい?!)。
そんなお母さまに育てられた娘さんは幸せだなと思った。美味しいご飯は人を幸せな気持ちにしてくれる。湯気のある食卓、箸がいくつか並んでいる食卓、大きなお皿にてんこ盛りのお惣菜・・・一人暮らしになってからは、特にそんな食卓の温かさが懐かしくなる。店で作るものとは違う家族の食卓だ。
午後、ウイさんがふらっと来て下さった。モミジの葉のことをブログに書いたら、水不足ではなく害虫にやられているんじゃないかと見に来て下さったのだ。幹に穴があちこち空いていたので、どうやら害虫によるものらしい。敷地内の入口にあって、美しい紅葉を楽しませてくれたモミジを何とか復活させなくては。対策を調べてみよう。
ウイさんのやっている無農薬の田んぼも稲刈りが終わったそうだ。新米をいただいた。
モミジのことからここでの生活のこと、生き方について、人生におけるお役目について・・・縁側でお茶を飲みながら、あれこれお話していたら、すっかり日が暮れてしまった。
田舎にはどうやら「縁側時間」というものがあるようだ。夢中になって仕事をしていた頃には想像もできなかった時間の流れだ。ようやく私も一息つくことができるようになってきたのかな。

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September 05, 2010
今日も暑かった。店へのアプローチの所に移植していただいたモミジの木の葉の一部が紅葉する前にカラカラに乾いて枯れてしまった。水不足なのだろう。特に去年移植したので、水の吸い上げが悪いのかもしれない。入口に色づいたモミジがあると、それだけで季節感を充分に味わえる。心配なので家にいる時は毎日、モミジの周辺だけはホースを置いたまましばらく水を流しっぱなしにしている。毎日夕方30分の水まきはもうすっかり私の日課になっている。
今日のランチタイムの一番忙しい時に絵書きの谷川さんがフラリとご飯を食べに来てくれた。先日のオーガニックマーケットの時も出店をお願いしたら、「似顔絵コーナー」やってとても人気があった。その時、回りに飾ってある絵を風楽にも飾らせてとお願いした。でも次の日も別のイベントに絵を持って出店しに行くからと、その場で作品をお借りすることはできなかった。
の~んびり飄々とした谷川さんだから、きっと忘れちゃうだろうなあと思っていたのだが、今日、本当にその時の絵を持って来てくれた。小さな額だけだが13点、素敵な作品をお貸りすることができた。さっそく土間に飾った。ものすごくよく似合う。
谷川さんの作風は風楽にピッタリで前の店の外壁の絵も谷川さんに書いてもらった。蓮の花の前でブッダやその周りの人たちがとても楽しげにご飯を食べているという絵だった。外壁画というのは、外から誰でも見ることができるけれど、その作品自体を持って動くことはできないので、場所が変わる時はお別れするしかない。
今回、お預かりした作品は小さな額絵で一つ3000円。当たり前だけど、これならどこへでも持って行くことができる。お部屋に一つ飾ってみてはどうですか?しばらく展示しているので、よかったらぜひご覧になってください。


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September 04, 2010
庭の柿の木の一つが熟してきた。まだまだ青いと思っていたのだが、その中に枝についたままオレンジ色に熟れている実がいくつかあった。水まきをしている最中に見つけたので、そのままもいでチューチューと吸いながら丸かじりした。外で柿を食べる時は無礼講だ。丸かじりして、口に残った種と皮をペッペッとそこらへんに飛ばして、軸を投げておしまい(サルになった気分?!)。庭で食べたそれが、私にとっての初柿だ。
昔から、庭に柿の木のある家に住みたいとずっと思っていた。古い家の庭の片隅に柿の木がひっそりと生えていると、なんだかものすごい郷愁を感じるのだ。そう思っていたら、本当に柿の木のある家にこうして暮らすことができるようになった。それも一本ではない。敷地内のあちこちにたくさんの柿の木が生えているとびきり古くて広~い家だ!
厨房の波トタンの屋根に時々ボッタン!というものすごい音がする。最初は何だかわからず音がする度に驚いていたのだが、正体は厨房の横に生えている背の高い柿の木。大きくなりすぎて柿に手が届かず、柿をもぐことができないほど。その柿が屋根に落ちてくる時の音なのだ。その結果、固くて硬式のボールのような柿が屋根を伝わって、裏庭のあちこちに転がっている。穴を掘って柿と落ち葉を一緒に重ねておけば、いい堆肥になるかもしれない。
もうすぐこの場所でお店が開店してちょうど一年になる。あの時もお祝いに来てくれたたくさんの友達やお客さんと柿をもいで食べたり、自分で編んだ蔓カゴの中に入れて土間に飾ったりと秋の味覚を楽しんだ。まだまだ暑くて秋の気分にはとてもなれないけれど、確実に日は短くなっている。ちょっと前は7時まで庭仕事ができたけれど、今はもう6時半でほぼ暗くなってしまう。家の中のあちこちにコオロギや鈴虫が住んでいて、我がもの顔で元気に鳴いている。ここは君たちの家じゃないんだけどなあ~?
去年、特別な思いで迎えた初めての古民家の秋はとても美しく、あちこちの風景を見ては感動していた。季節がめぐって今年もまた同じ風景に出会える。それをどんな思いで見つめていくのだろう。大好きな季節がもうすぐやってくる。

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September 03, 2010
暑い時には青ジソのさわやかな香りがとても嬉しい。こぼれ種であちこちに生えていたのだが、この前の草刈りの時に一気に刈ってしまったら、その後、姿をあまり見なくなってしまった。何も手をかけなくても、毎年、芽を出してくれて、暑い季節にさわやかな香りを届けてくれる便利な青ジソは厨房でも大活躍だ。
畑に植えてあるのは葉にシワがよっている縮緬じそ。でもシソは乾燥に弱いので、毎日、水まきをしているけれど、この暑さに葉っぱもちょっと疲れ気味の感じだ。
このところ、よくメニューにも青ジソが登場している。今日はグルテンミートに青ジソを巻いて天ぷらにした。生で食べる方が栄養価はあるのだが、天ぷらにすると組み合わせたものにいい香りが移って余計に美味しくなる。昔から刺身にはよく青ジソが付きものだが、それはシソに防腐作用があるため。足の早い生ものに添えると食中毒の予防にもなる。と言ってもこの暑さでは傷むのが早いので、何であっても過信はできないが。
またビタミンAや抗酸化力のあるカロチンもたっぷり含まれているので、こぼれ種で生えてきた青ジソを見つけたら、次々に摘みとって多いに活用している。
風楽のおむすびにも青ジソを巻いている。青ジソを塩湯にさっとくぐらせて一枚一枚広げて冷凍保存しておくと、一年たっても青い色と香りがそのまま消えず、いつても美味しくいただけるのだ。塩の力ってすごいなあと感心してしまう。ふっくらと炊きあがった新米をおにぎりにして、青ジソを巻いたら、もう食が進んで大変なことになりそうだが・・・。

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September 02, 2010
昨日、東京に行ったついでに丸の内の丸善4階にある「松丸本舗」で本を見てきた。昨年、松丸本舗ができたニュースを聞いて早く見たいなとずっと思っていた。主宰しているのは丸善だが、編集企画人は松岡正剛さん。東京大学の客員教授でもあり、インターネットで「ISIS」という編集学校を主催されている。以前ウェブサイトで「千夜千冊」という本の紹介をずっと続けていらして、その膨大な読書量と幅広い教養を目の当たりにし、私も「千夜千冊」の書評を参考に何冊も新しい本と出会うことができた。
3年前、丸善の社長に就任した小城武彦さんは不況続きの出版業界の中で書店を守りたいと、就任早々丸善のオンライン書店とAmazonとの事業提携を結んだ。元々通産省を飛び出し、「TSUTAYA」の平社員となりオンライン化を成功させ、産業再生機構からカネボウを再建させたという手腕の持ち主だ。小城さんいわく「本屋は驚きを持って本と出会う場所だ」と言う。その仕掛けとして形になったのがこの松丸本舗。
いわゆる図書館学の分類にとらわれない自由な発想で松岡氏が選んだ本たちが螺旋状の本箱にギッシリと並んでいる。全部で五万冊だが、その質といいジャンルといいものすごく独創的で面白いのだ。そして本の置き方も本が積み上げられていたり、横に重なっていたりと無造作で、まるで松岡氏の本箱の中をのぞいているかのような錯覚に陥ってしまう。
しかも厚くて大きな棚板には特集ごとに松岡氏の直筆で短いコメントが書かれているのだ。例えば「花が女で 男が蝶で ミトコンドリアとイヴがぼくたちの母」とか「桃太郎の母 ハムレットの父 かぐや姫の叔父 みんな妖しかった!」など、思わず笑って頷いてしまった。
また各界での本好きな人たちの書棚を再現しているコーナーもある。資生堂会長の福原義春、女優の山口智子、町田康など、まさに「人は呼んだ本に編集される。みんな相互関係」。
もちろん本は読みものなのだが、松丸本舗にある本たちはなんだか息づいているみたいなのだ。自由に思い思いの格好でラクに寝っ転がっていると言う感じ。読んだ本を紙面の上ではなく空間上で再編集しているのだなと思った。本に精通した松岡氏ならではの知識に基づく本たちへの愛情と共感がそこにあるんだなと思った。だから本たちも安心して素顔のままで寝っころがっていられるのだろう。
私も本が大好きで、本によって人生を豊かにしてきたと言っても過言ではない。でも最近では街の本屋さんに行っても売っている本は決まっていて、読みたい本がなかなか見つからないのがとても悲しい。もっぱら小説は図書館専門だが、本屋さんに行ってじっくりと立ち読みをして、さて今日は何の本を買おうかなと選んでいる時の楽しさとわくわく感。インクの匂いがまだ残っている新しいページを開く喜び。
学生時代、学校の帰りには決まって本屋で立ち読みをしていた青春時代を過ごした私にとって丸善はとても思い出深い本屋さんだ。だからどれだけ電子書籍が増えていこうとも。私は多分、小説は紙媒体で読むだろう。今読んでいるページを開いている時、私の左手のひとさし指と親指は無意識に次のページをはさんでいるのだから、良質の本屋さんは絶対に生き残ってほしい。
本屋さんなのに図書館に行ったみたいな懐かしさのある松丸本舗。楽しい空間だった。こんな楽しい場所を書店の売り場の一角に企画して下さった丸善の小城社長と尊敬する松岡正剛さんに感謝したい。そして100年たってもずっと本屋さんがあるといいなと思う。



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September 01, 2010
一日中、都内に出てあれこれ行きたかった所に行って用事を済ませてきた。お昼は都営三田線の西台の駅から歩いて15分の所にある「ハーブ&おいしい野菜塾レストラン」へ行ってきた。なんと家から3時間!遠かった~。いろいろな雑誌などにもよく紹介されている店で、敷地内にある畑で育てた自家野菜とハーブを料理に使っている。ずっと気になっていたのだが、高島平まではけっこう遠いし駅からも歩くので、わざわざそこだけに行くという感じになるため、ついつい機会を逃していた。でも少しではあるが、自分で育てた野菜を料理にお出ししているので、最近、自家製野菜のレストランがとても気になって仕方ないのだ。
メディアにも紹介されることが多いので、朝のうちに予約を入れておいた。それでもガラス越しにガーデンが見えるテラス席はすでに予約でいっぱいだった。どちらかと言うと簡易な作りでプレハブに近いような建物だが、開口部が広くて明るいのでとても開放的な雰囲気だ。テラス側の席は全面ガラス戸なので、庭がよく見える。オードブル風のサラダ、カボチャの冷たいスープ、メインディッシュ、パン、デザート、コーヒーという日替わりまたはサービスランチが1500円。野菜たっぷりのランチだった。
お昼を食べた後、恵比寿に出て介護施設にいる父に会いに行ってきた。8月は暑くてとても都内まで出かける気になれず、父と会ったのは一カ月半ぶりくらいだ。もう父も85歳。このところ杖で歩くことがほとんどできなくなったようで、車いすを自分で押しながら移動していた。
私のことも「エイコ」という名前が出てこない。「私はだあれ?」と聞いてもなかなか答えられない。以前はそれを認めようとせずに、「今、考えているところだ」なんて強がりを言っていたのだが、今回は「もうみんなわかんなくなっちゃったよ~」と最初から降参状態。もしかしたらこれを退化と呼ぶのかもしれないが、私から見たら、あの父が強がらずに素直になって、できないということを最初から受け入れている姿を見るとほっとする。
余計なことを心配をする必要はないし、ただ施設で用意してくれたプログラムなどに楽しく参加し、待ち遠しいご飯やおやつを美味しくいただき、眠たくなったら寝るという静かな毎日だ。こんな暑さの中でも室内は過ごしやすい温度と湿度に管理されているので、夏バテにもならない。そんな生活をしているうちに、あれこれ考えることを放棄してしまったような気がするけれど、すっかり丸くなってニコニコ顔で「何もわからない状態」だということもわからないまま、穏やかに過ごしている父を見ていると、これでいいのだろうなあと思う。
ようやく父の近くにいても威圧感を感じることがなくなってきた。いつも何かしらお土産を持っていくのだが、お菓子を前に一緒にお茶を飲みながら、わけのわからない父の話に相槌を打って、私も笑えるようになった。おそらくもうそれほど長いことはないだろう父の人生の最後にこういう時間を持てるようになったことを嬉しく思う。
「じゃね。バイバイ」・・・子どものようにそう言って手を降る父の姿を見ながら施設を後にした。



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