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October 31, 2010

ビーンズマリネ

心配していた台風の被害も思ったほどではなくてほっとした。自然に近い場所に住んでいればいるほど、自然災害に遭遇する可能性も高くなる。この場所は雨が多いと床下浸水や雨漏りなどが心配になるし、風が強いとモノが吹き飛ばされないか、すりガラスの窓が割れないかと心配になる。
昨日はオーガニックマーケットが終わり次第すぐに帰って雨戸を閉め、庭の植木鉢や椅子など吹き飛ばされないよう全部土間にしまった。夜半にかけて最も房総半島に接近するという台風情報を聞いたら、緊張して熟睡できなかった。台風の夜は毎度のことながら心細くなる。宗吾霊堂前の店の時に住んでいた家ではそんな心配はほとんどなかった。雨が強くても風が強くても外に出ているものを片付け、サッシを閉めてさえおけば特に問題はなかった。やはり古民家ならではの脆さ、不便さがこういう時、不安に変わってしまうのだろう。ピタッと閉まる丈夫なアルミサッシはやはり文明の利器だ。でもとりあえず大きな被害もなく無事に通り過ぎていったので、これで一安心。もう今季は台風も来ないだろう(でも今年は異常気象だからまだ安心できないかも?)。
今日はアリミちゃんがピンチヒッターでスタッフに来てくれた。久しぶりに会えたのて私は嬉しくて仕方なかった。アリミちゃんは4年以上、宗吾霊堂前の店で仕事をしてくれたが、スタッフというよりも深い所で心がつながっている大切なソウルメイトの一人だ。
雨があたったのを見計らって、厨房をアリミちゃんに任せて、私は落花生を全部掘り上げた。やろうやろうと思いつつこんなに遅くなってしまった。茎から豆の部分を取り除いて洗って茹でた。今夏の日照りで乾燥続きだったせいか、残念ながら殻が大きくても中味が小さかったり実が入っていないものも多かった。でも茹でたては塩味だけでとても甘くて美味しい。また落花生タルトを作る予定。
写真は昨日のオーガニックマーケットに持っていき好評だったビーンズマリネ。今回はレンズ豆とヒヨコ豆だけだが、この中に茹で落花生を入れても美味しそうだ。お豆は積極的に取りたい食材だが、ご家庭ではなかなかお料理する機会がないので、風楽のメニューに登場させると皆さん喜んで下さる。
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October 30, 2010

ガーデンビオンオーガニックマーケット出店

せっかく計画したオーガニックマーケットだったが、台風が近付いてきたため、室内での出店のみで開催するという形になって規模としては大幅に縮小された。朝6時から仕込みを始めたものの、朝から土砂降り。この天気だったら人出も少ないだろうなと思い、何をどれだけ持っていったらいいのやら迷いつつ仕事をした。
急きょNPO「TINA」のスッシーもハロウィンに予定していたカボチャがイベント中止で残ってしまったので、それを売りたいと申し出があった。まあ、家にいてカボチャを眺めていても赤字は減らないので、それなら私の隣りで並べておきなよ!と一緒に参加してもらうことにした。
長靴をはいてカッパを着て車に荷物を積み込んで10時半過ぎに会場に。本当に大変な日にあたってしまった。とりあえず控えめに用意はしてきたのだが、多分、厳しいだろうなと覚悟していた。出店を予定していても辞退した所もあって寂しいマーケットになるのかなと心配していた。ところがヤワタホームには朝から「やってますか?」という問い合わせの電話が相次いだそうだ。そして雨だというのに顔見知りのお客様がたくさん来てくださって、ご用意しておいた玄米プレートとキッシュ、おからのケーキは完売。もうびっくりしてしまった。それにお客様の滞在時間がなんと言ってもとても長く、ゆっくりと過ごされているのだ。室内だけ見ていると、とても今日が悪天候で、あと数時間後には台風がやってくるなんて信じられないほど。
今回は「もりのこびと」たちの手遊びなどもあるので、親子連れが多く、大道芸のバルーンアートを目指していらした方も多かった。これでは台風が近づいているからと言ってとても中止にはできないなと思った。こんなに皆さんが待ち望んで、雨の中、わざわざ来て下さるのだから。このマーケットが今後、本当にいいマーケットとして成田に定着していく青写真が確実に見えてきてとても嬉しくなった。
飛び入り参加したスッシーにもたくさんの知り合いを紹介できたし、カボチャも思いのほか皆さんに買っていただくことができ、彼自身「来てよかった~」と喜んでくれたのでよかった。スッシーは弟のような存在だけど、近くにいるといつも元気になるし楽しい話題で盛り上がってしまうのだ。
雨に打たれてけっこう濡れてしまったけれど、無事に終わったオーガニックマーケット。今度は春頃に開催予定だ。
地元なので、これからもこの場所をいいマーケットに育てていきたいと心から思った。雨の中、会場に来て下さった皆さん、ヤワタホームの社長始めスタッフの方々、どうもありがとうございました。そしてお疲れ様でした!
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October 29, 2010

ちょっと豪華なお弁当

いつものお弁当よりもおかずの種類が多い精進料理のお弁当。今年もまたご注文いただき、配達に行ってきた。精進料理と言っても、うちの店はそもそも肉や魚を使っていないので、特別なことはせず、いつも通りにお料理をお作りさせていただいた。風楽定番のお惣菜には違いないのだが、お弁当の数も多いし、種類も多いのでとにかく仕込みには時間がかかった。昨日は一日、このお弁当の準備をしていた。
白和えや菊花カブやゴボウの梅煮、高野豆腐の含め煮などおかずは全部で13種類。ご飯は菜飯だ。お漬物も全て手作りで、できあいのものは一切使っていない。仕事としては大変だったけど、とても作りがいのあるお弁当で楽しかった。お弁当箱自体が大きいので、作っても作っても中々埋まらないのが玉にきず?だが。
今朝は6時半から支度を始めたので、ヨウコさんとエデラちゃんが来てくれた9時頃にはもうお弁当箱にお惣菜を詰め始めていた。順調な滑り出しだったので早めに完成し、予定より早く11時前に配達に出た。
帰ってきてからがまた一仕事!明日はヤワタホームで行われるオーガニックマーケットの日だ。お弁当を作り終えたばかりなのだが、帰宅早々さっそく今度はマーケットに出店するための準備を開始。明日はランチのデリバリーもご予約いただいているので、その仕込みもあって、夜9時頃までずっと厨房にいた。
台風が心配だ。明日のマーケットはとりあえず野外では行わず、室内のみで行うことになったと先ほど、ヤワタホームの方から連絡があった。風楽は室内でワンコインカフェを行う予定なので、予定通り出店させていただくのだが、持っていくものは少なめにするつもりだ。
今回は2回目のオーガニックマーケットだが、前回よりもより充実した内容にしようと、室内プログラムや野外でのアトラクションなどいろいろと計画していたのに、何もこんなにグッドタイミングで台風と重なってしまうなんて!本当に残念だ。
だけど午前中は何とか台風の影響も少なそうなので、よろしかったら午前中のうちに遊びに来て下さいね!
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October 28, 2010

束の間の沖縄~そしてすぐに仕事~

台風14号が沖縄に接近している。今日のフライトは次々に欠航となっているようだ。今頃、那覇は強風にあおられて大変なことになっていることだろう。せっかく出かけた沖縄だが、台風が発生したので、昨日の朝の便に振り替えて早く帰って来た。欠航が決まってからだと、その後の便に帰れなくなった乗客が集中しチケットを取るのが困難になるからだ。金曜日の仕事に穴を空けたら大変なので、泣く泣く帰宅を早めることにした。
以前行った時もちょうど帰りに台風に遭遇してしまった。JALもANAもまだ飛んでいたのに飛行機の所持台数の少ないSKYMARKは那覇に機体が戻って来られず早々に欠航。その便に乗る予定だった乗客が振り替えのチケットを買いにカウンターに並んだので、すぐに羽田行きは完売。その時も私はどうしても次の日までに帰らなければならなかった。でももう羽田行きの便は全て満席だ。夕方以降の便は全て欠航が決まっていた。そしてその日飛ぶ最後の便である名古屋行きのチケットを買ったのだが、これがまた当日価格なので片道3万以上もする高級品!でもそれを買わない限り帰れないのだ。渋々チケットを購入し名古屋行きに乗った。乗るしかなかった。その後、名古屋駅まで行って夜行バスで東京に出て9時ギリギリに自宅に戻ってきたことがある。
天候調整のためのチケットは他社に振り替える場合、全て自己負担となる。今回は予算もないのに行ってしまったので、余計な出費は抑えたかった。そのため同じ航空会社の中での期日変更にしたのだが、それが正解だったのだろう。
ただせっかく行ったのに予定していたダイビングも海のシケのため中止。久高島に渡って御嶽にも行こうと思っていたのだが、その船さえも欠航。予定していたことができなくなってしまったけれど、初日だけは30度という真夏日に迎えられて、島の最北端である辺戸岬までレンタカーで行き、何件かカフェも回って来らたのでよかった。ただ時間がなくて途中、あまりゆっくりすることができなかったのが残念。今度は北部に泊まりながらヤンバルの森も歩きたい。
そしてもう一つ、今回はブログを通してお知り合いになった沖縄の方と連絡をとって、初めてお会いすることができた。このブログとは別に会員制のブログで古民家の修復日記を書いていたことがある。その時、ずっとコメントを寄せて応援して下さった方だ。私は沖縄の文化や歌、食べ物、女神思想などがとても好きなので、オリオンビールを飲みながら楽しくお話させていただいた。
明日は精進料理のお弁当の配達がある。いつものお弁当の量よりもずっと献立が多いので、昨日のうちに食材を用意し、今日は朝からその下ごしらえに追われた。帰ってくるまでは「せっかく行ったのにもうガッカリ!」なんて落ち込んでいたのだが、たくさんの野菜たちを前に次々に料理を作っていくうちに、体も心も仕事モードになって行った。そして野菜たちからどんどんエネルギーをもらって気分も明るくなっていった。ああ旅もいいけどこうして厨房で大好きな料理を作っている時間もまた私にとってはとても楽しい・・・なんて思いつつ、今度はいつ行けるかな・・・と早くも次の算段をしている始末!
またしばらくはがんばって仕事して、今度は当日チケットだって何だって、サッと買えちゃうくらいお財布のゆとりが欲しいな・・・・なんていつのことやら!
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October 24, 2010

揚げ麩の煮物

オーサワの車麩は風楽でもよく使っている素材の一つ。特にオーサワのものは全粒粉でできているのでサクサクとしていてとても香ばしい。これを戻して下味をつけ衣をつけて揚げるお麩カツは人気メニューの一つだ。今日はその麩を出汁で戻さず、いきなり菜種油の中で素揚げしてから煮物にした。戻してから使うお麩は柔らかいのだが、先に油を通してから煮ることによって味にコクと深みが出る。
いきなり戻していない麩を4分の1に切って油の中に入れたのでトモちゃんが驚いていたが、それでも賄いで食べたら美味しい!と喜んでいた。一つの素材でもいろいろな食べ方ができるのが嬉しい。私も大好きなお惣菜の一つだ。
先週から今日までとても忙しかった。本当によく働いたなあと思う。ずっと仕事をしていたような気がする。しかもかなり密なスケジュールでいろいろな仕事が入っていたので、それを一つずつ楽しく一生懸命やらせていただいた。仕事がある時はいつも仕事優先で、やれるうちにやれることをやらせていただこうと思っている。今週末もまた精進お弁当の配達やオーガニックマーケットの出店やランチのデリバリーなどいろいろな仕事が入っている。
その前に少しだけ休憩。明日からようやく連休が取れたので沖縄に行こようと思い立ち、昨日になってチケットを取った。突然決めたので、宿泊先もスケジュールも何も決めていない。お米と調味料は持参するけれど、荷物はまだ何もできていない。古民家に引っ越してから行きたい行きたいとずっと思っていた沖縄にようやく行くことができる。
金曜日には精進のお弁当があるので帰ってきたらその足で買い出しをして、夕方からはすぐに仕込みに入る。何もそんな時にわざわざ出かけなくてもいいのに・・・と思いつつ、仕事の合間と合間に遊びの時間をしっかり確保するのが私の元気の秘訣?だ。
今月の私にとっての吉方位の南西の風に吹かれてパワーアップしてくる予定。ブログ、ちょっとだけお休みします。
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October 23, 2010

満月のお月見会

9月のお月見は中秋の名月で有名だけど、月そのものは10月の方が美しいのではないかと思う。今日は満月。それにちなんで「もりのこびと」さんのメンバたちが満月のお月見会を開いて下さることになった。持ち込みあり、飛び入りありのビュッフェスタイルのお食事会で20名ほどの方が集まった。最初、お庭で月を見ながらご飯を食べましょうか?なんてお話もしていたのだが、今日はとても冷え込んでそれどころではなかった。この冬初めてストーブも登場したくらいだ。
私は店が終わったら、畑からサツマイモを掘ってきた。それをゴシゴシ洗って、今日は芋煮汁を作ろうと思った。サツマイモや人参、大根、椎茸、ごぼうなどをぐつぐつ煮込んで最後に長ネギをどっさり。昆布出汁ととろとろになったサツマイモで自然の甘さたっぷりのお汁ができ、アツアツをフーフー言いながら飲んでいただいたら、美味しいと大好評だった。いよいよ湯気のあるものが懐かしくなる季節になってきた。
そのほか、グルテンミートのカツや切干大根のサラダ、アボカドディップのサラダ、大豆と根菜の煮物など、何人集まってもいいように、多めのお食事をご用意したのだが、中でも一番人気はサツマイモの天ぷらだった。揚げたてを大皿に盛ってお出ししたら、あっという間になくなってしまったので、私は第2弾、第3弾と追加で揚げ続け、お座敷に運んだ。揚げたてに塩をふり青のりを散らした。
自分で育てたサツマイモを掘ったその日に調理して、皆さんに食べていただき、目の前で「美味しい美味しい!」と喜んでいただく姿を見られるなんて、調理人としてはかなり贅沢な気分?!だった。しばらくはサツマイモで楽しめそうだ。
今日の満月は6時頃から淡くて優しい光に満ちていた。いつの頃からか、毎月、新月と満月の日を意識しながら生活するようになった。月の満ち欠けのリズムに合わせて暮らしていると、自分が自然と一体になったような気持ちになれる。そして月の光ってどうしてあれほどまでに美しいのだろうと思う。見ているだけで心が浄化されていくようだ。満月は私にとっていつも特別の夜なので、こんな美しい月灯りの日に、楽しい集いを開いていただけてよかったなあと思う。
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October 22, 2010

料理教室~秋のきのこを使って~

今日は朝から忙しかった。せっかく友達が食事に来てくれて、久しぶりに会えたというのに5分ほど話しただけで帰る時もお見送りできずに終わってしまった。ずっとヒマだった金曜日がこのところ少しずつにぎわうようになってきた。今日は3時から料理教室だった。いつもいらしているお二人の方のご都合が悪くなってお休みされたのだが、あいりん堂さんの料理教室に参加された方がお二人ほど初めて来てくださった。いつもとちょっと顔ぶれが違うというのに、相変わらず?和気あいあいとにぎやかな料理教室だった。
今日は秋のきのこをテーマにして料理を作った。きのこのマリネ、ごぼうと舞茸の炊きこみ玄米ご飯、豆腐と長芋の蒸しものしめじソースがけ、そして明日の満月にちなんで豆腐のお月見だんご。
きのこのマリネはマッシュルーム、えのき、しめじ、ホワイトしめじ、椎茸とかなりの量のきのこを用意したのだが、ガーリックとオリーブオイルで炒めると少なくなってカサが減ってしまって残念。お土産に持っていっていただく分が少なくなってしまった。玄米の炊きこみご飯は焦げやすいので気をつけて早めに火を細めたのだが、浸水時間がちょっと少なめだったことと、具が入ったことで、やや硬めの炊きあがりになってしまった。これでも充分火は通っているのだが、いつもふっくら炊いた玄米を食べているので、味は美味しくてもややかたいなと思った。玄米は白米に比べて炊きこみご飯を上手に仕上げるのが難しいと思う。
朝から忙しかったのでカメラを用意するのをうっかり忘れてしまって、今回は料理教室の写真が撮れなかった。全くブログとは関係ないけれど、庭のメドウセージを。
次回の料理教室は11月19日金曜日。おからをテーマにしておからコロッケ、おからサラダ、おからクッキーなどを作るのでよろしかったらぜひどうぞ!
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October 21, 2010

お弁当作り~パン教室~酵素作り

いっそがしい一日だった~!朝の6時からあいりん堂さんに配達するお弁当を作り始め、パン教室の受付が終わってから配達に抜け出し、帰ってきてからパン教室のお昼をご用意した。今日のパンはマロンクリームパン。ふわふわっとしていて、とても美味しいお菓子パンだった。
教室が終わると同時に今度は秋の酵素作りを土間で行った。今回は初心者ばかりだったので、私が一人で教えることになった。最初に手作り酵素の試飲をしてもらい、その後、実際に持ち寄った材料を細かく刻んで、砂糖と発酵助剤をまぶしながらつけこんでいく。事前に必要なものをきちんとお伝えしておいたので、参加される方がそれぞれたくさんの材料を揃えて来てくれて、交換もできとても助かった。
私は玄米、うるちあわ、もちきび、タカキビ、丸麦、大豆、黒豆、青大豆、小豆など店にあるものを9種類合わせて、参加者の人数分だけ昨日から浸水させておいた。実際の酵素に仕込んだものを書き出すと、人参、大根、里芋、カブ、カボチャ、サツマイモ、紫芋、キャベツ、冬瓜、赤ビート、はぐら瓜、しめじ、えのき茸、椎茸、しょうが、みかん、キュウイフルーツ、りんご、洋梨、プリーン、花梨、ぶどう、柿、柚子、いちぢく、梨、カボス、レモン、どんぐり、からす瓜、ぎんなん、栗、落花生、菊芋、南天の実、穂ジソ、椿の実、百合根、むかごなど45種類以上!合計10キロの材料を刻んで、11キロの砂糖で漬け込んでいくのだが、こんなたっぷり入っているなんて、かなり立派な酵素だ!
一人で作った方がいつでもできるし、世話なしには違いない。でも大勢で作ると伝達事項などは確かに大変だけど、それぞれ持ち寄ったものを交換できるというメリットがある。明日から毎日、酵素の樽をかき混ぜて、自分の常在菌を取り込みながら発酵を促していけば、10日後には他で買おうとしても決して買うことができないほど微生物の種類が多く、自分の体に合った良質の酵素液が出来上がる。
思っていた以上に早く仕込みが終わったので、お茶を飲みながら、この後出来上がるまでの作業工程を説明し、私がいつも飲んでいる豆乳とプロティンを入れた酵素ドリンクを皆さんに飲んでいただいた。腸内細菌をよりよい状態に整えておくことが何より健康には不可欠だ。今の私の健康も酵素によるところが大きい。
今回、また新しい人たちに酵素の作り方をお伝えすることができた。自分に合った酵素を飲んで、少しでも元気な体を取り戻していただけたらと思う。
あ~それにしても盛りだくさんの一日だった。でも思っていたよりは疲れなかった。これも酵素が効いてる体のおかげかも。明日は店が終わってから風楽の料理教室だ。今日は酵素を多めに飲んで早く寝て、明日も楽しい仕事ができますように。
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October 20, 2010

酵素作りの準備

今日はお休みだったのだが、一日中、電話が多く、いろいろな仕事に追われて終わってしまった。あいりん堂さんが窓口になっているマクロ美クッキングの会の日程が11月11日に決まった。今回のメニューは大豆たんぱくのネギソースとすき昆布の煮もの、甘酒ドレッシングのサラダ、揚げ車麩のお味噌汁。夕方6時半から中央公民館の調理室で行うのでお仕事帰りの方でもOK。一緒に作って夕飯をご一緒しましょう。当日配布する食材の説明と簡単なレシピをまとめた。それと明後日風楽で行う料理教室用のレシピも作成。いつもギリギリになってしまうのだが、今週はいろいろなことがかなりタイトに入っているので、今日のうちにできることはしておこうと珍しく早めに準備をしている。
明日はあいりん堂さんのお弁当の配達があるが、店ではパン教室もある。だからパン教室が始まるまでにお弁当を仕上げ、パン教室の受付が終わってから配達に行き、すぐに戻って今度はお昼の準備をする。パン教室が終わったら、その後は手作り酵素作りだ。
そのために昼過ぎからは酵素の材料を準備した。毎年おかげさま農場の野菜を使うのだが、10月中旬というのに人参も大根もキャベツも欠品だった。果物は仕方ないにしても野菜は無農薬野菜を使いたい。今年の天候は農作物にも大打撃だ。今の段階でこれだから年末の野菜はさぞ高騰することだろう。花梨もヨウコさんにお願いしたら一つも実らなかったとのこと。あの甘い香りが入るだけで酵素がぐっと優しい味になるのに残念。
一年に一度のことなのだが、手作り酵素の中でも特に秋の酵素は材料を揃えるのが大変だ。酵素は材料が多ければ多いほど相乗効果でいい酵素が出来上がる。だから私は毎年、40種類以上を集めることにしている。実りの秋は結実しているものを使う。大豆、黒豆、青大豆、小豆、丸麦、もちきび、うるちあわ、タカキビ、玄米を洗って一晩浸水し、酵素の中に加える。これだけでも9種類。もう見ているだけで「美味しそう~」とよだれが出てきそうだ。
そして柿、みかん、リンゴ、柚子、レモン、いちぢく、ぶどうなどの果物、さらに人参、大根、カブ、レンコン、生姜、カボチャ、サツマイモ、冬瓜などの野菜、そして栗やぎんなん、カラス瓜、どんぐり、むかご、椎茸、舞茸、しめじと赤ビーツなどを加えて仕込んでいく。
明日は私以外、全員秋の酵素を仕込むのが初めてなので、教えるのは私一人。お弁当とパン教室が重なっただけでも大変なのに、さらに酵素作りまですることになったので、もう一日大忙しになりそう。今日のうちに素材を洗っておいて明日はすぐに仕込めるよう夜までかかってあれこれ準備をした。
私の元気の秘訣である手作り酵素。今までに一体何人に人たちに伝えていっただろうか。軽く100人は超えそうだ。みんな酵素を飲んでどんどん元気になって行く。腸内細菌の状態がいいと体の調子もよくなっていくのだ。今年は酵素を作った後のカスも畑に還してしっかり肥料になってもらおうと思う。
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October 19, 2010

カフェめぐりの本の取材と「ふらのわ会」

カフェめぐりが人気のようだ。来年また新しい千葉版のカフェめぐりの本「千葉 とっておきのカフェ」(メイツ出版)が刊行されるという。それに合わせて、今日、出版社の方とカメラマンが取材にいらした。ちょうど今日はご予約でお食事のお客様がいらしたので、定食と柿タルトとハーブティのセットを撮影していただいた。来年の春に出版される予定。楽しみがまた増えた。
出版社の担当の方は撮影の合間に、私のCDラックの中からおおたか静流さんのCDがたくさん並んでいることを発見。私同様、お好きだということだ。静流さんのファンにはクリエーター系の方が多いのだが、まさかいらして早々に静流さんの話になるとは思ってもみなかった。もう何度も静流さんのライブをやっているんですよ!とお伝えしたら驚いていた(まさかこんな場所で・・・?!という感じだったのかもしれないが)。11月に予定しているネプチューンさんのライブのこともお伝えしたら、ネプチューンさんのこともご存知だったので、同じ感覚の音楽がわかる方に出会えて、嬉しくなってしまった。
今日のお食事にいらしたのは「ふらのわ会」の方たち。オーガニックコットンで作った手紡ぎ・手織りの優しい布「布良」(何とふらという同じ名前!)の特徴や使い方、さらには地球環境や波動のことなど健康で気持ちよく暮らしていくためのヒントを多岐にわたって聞いたり話したりする集まりだ。
布良は私も以前、食器洗いに使っていたことがあるが、洗剤もいらないし、優しい風合いなので顔や髪の毛まで洗えてしまう不思議な布だ。今はさらに広がって体をゆっくり休めるためのシーツや布団などの寝具も作られているそうだ。寝ているだけで癒されるという体や心のリラクゼーション効果もできるそうだ。また八丁掘には布良サロンがあって、布良の商品や一点物の衣類などもおいてあるらしい。今日は「ふらのわ会」の代表である前島雄二さんも来て下さり、お昼とティータイムをはさんでのんびりとした集いが行われた。
私も取材が終わって、皆さんにお食事をお出しした後、少しの時間だが集いに参加させていただいた。「ふら」と命名したことやめざしている方向性も共通しているので、何かご縁を感じて楽しかった。
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October 18, 2010

パリパリのレタス

朝、スポーツセンターでやっているヨガ教室に参加してきた。その前に成田市場に寄って買い物をした。秋はいろいろなイベントに出店することが多いので、その時に使う包材やお弁当箱がたくさん必要だ。また法事用の精進料理の配達もあるので、大きいサイズのお弁当箱も買った。包材だけでもかなりの額だ。使い捨てにするのはもったいないなあと思う。
その後、ホームセンターやスーパーなどでいろいろな備品や食材などを買い物して帰ったらすっかりお昼を過ぎてしまった。朝から何も食べていなかったので、軽くお昼を食べて、その後は畑仕事。キュウリやゴーヤを片付け、草取りをして畝をたて水菜とラディッシュを撒いた。ゴーヤはまだ花が咲いていたのだが、さすがに葉が枯れて汚くなってきたので、思い切って根っこを引き抜いた。白くて太くて長い根っこが地面にまだしっかり伸びていた。ここから水分と養分を吸い上げ、あのガンコなゴーヤたちを育ててくれたのだ。そんな根っこにお疲れさんと声をかけた。
初めてゴーヤを植えて、最初のうちあまり大きくならなかったので、本当にできるんだろうかと半信半疑だったけれど、梅雨が明ける頃には戸袋の上まで元気よく蔓を伸ばし、2日に一回くらいの割合でたくさん実をつけ、結局100本くらい収穫できた。追われるようにゴーヤチャンプルーやゴーヤの佃煮、天ぷらなどを作り続け、本当にゴーヤ三昧だった。おかげでこの猛暑の中、エアコンのない生活をしていても夏バテとは無縁でいられた。ほんのちょっと前のことなのに、過ぎてしまえばなんだか懐かしい。来年は西側の部屋から見えるようにグリーンカーテンを作ろうと思う。
レタスはほどよく葉を広げ、みずみずしく育っている。これから定食のメインのお皿に敷いて大活躍してくれそうだ。季節は確実にめぐっていく。作物の生育を見ながら季節の移ろいを自分感覚の時間で感じることができて幸せだなあと思う。

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October 17, 2010

新しい家族?!

夕方から長男と彼女のご家族が店に来て下さった。沖縄から帰ってきてから、ずっと彼女のご自宅に息子はお世話になっている。本来は私の方からご挨拶に伺わなければならないのに、私が土日はずっと仕事なので、向こうのご両親がこちらまで来て下さることになった。妹さんと弟さん、そして妹さんの1歳の息子ショーマ君の総勢6人で。
何をご用意しよかとあれこれ考えたのだが、いつもどおりの風楽のお惣菜やキッシュ、玄米おにぎりなどをあれこれ食卓に並べた。畑から水菜やレタス、ルッコラなどをいらしてから採ってきて、ジャコと油揚げとおかかを乗せてサラダにしたり、ケーキを焼いたり、アイスクリームを作ったり・・・。
「美味しい美味しい」ととても喜んで食べてくださって、こちらも嬉しくなった。初対面だったが、とても仲の良いご家族なので、初顔合わせだというのに和気あいあいと楽しい時間を過ごさせていただいた。ショーマ君をサツマイモ畑に連れ出し、裸足でお芋掘りをやらせたのだが、外野ばかりが大騒ぎをしていて本人はなんだかわけがわからず?戸惑っている様子。でもその姿を息子がずっと写真に撮っていたので、いい写真がいっぱいできた。
相手のご家族の中でも自然体ですっかり打ち解け楽しそうにしている息子を見ていたら嬉しくなった。もう家族の一員になっているみたい。こういうご家族の中で育ったからユウちゃんも愛のある可愛らしいお嬢さんになっていったのだろう。いい出会いでよかったなあと思う。
私が離婚しているので、うちの子どもたちは結婚生活への期待があまりない。だからもしかしたら誰も結婚しないんじゃないかなと思っていたのだが、これからいい流れができそうだ。
子どもたちの彼女や彼氏に会ったことは何度もあるけれど、そのご両親とお会いするのは私にとっても初めての経験だ。こんなに自由に生きてぶっ飛んでいるお母さんなので呆れられたらどうしよう?!とお迎えする側としては多少緊張したけれど、でも最初から和やかに楽しくお話できたのはひとえにゆうちゃんのご両親のお人柄によるものだろう。
まだこちらに帰ってきたばかりで定職に就けない息子を家族同様可愛がってくださり、母親としては頭の下がる思いだ。そして私もゆうちゃんを娘のように大事にしていきたい。こうやって家族って増えていくんだなと思った。子どもたちが幸せになっていくのを見るのは親として最大の喜びだ。幸せになってほしいと心から思う。
座敷をずっと走りまわって笑顔を振りまいていたショーマ君、みんなと一緒にまた来てね!
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October 16, 2010

ベイタウン朝市出店

真っ暗な夜中の2時に目覚ましをかけ、眠い目をこすりながら圧力鍋に大豆を加えて火にかけた。一回目の玄米を炊きながら、キッシュ用のタルト台をオーブンに入れ、昨日のうちに仕込んでおいたヒジキのマリネをパック詰めしていく。家を出るのは6時の予定だったので、4時間で積みこみを含めて全ての料理を作り終えなけばならない。時間を逆算しながら、手を休めることなく仕込み続け、予定どおりに6時出発。
今日はベイタウン朝市に出店してきた。今まで何度もイベントやお祭りなどには出店してきたが、朝市のように早くから開催されるイベントは初めてだ。早朝の7時半から始まるので、出店する方は明け方前から大忙し。その代わり11時半には終わるので、うまくいけば1時頃には店に戻れる。
初めてなので勝手がわからなかったけれど、出店するからにはいろいろ持っていこうと昨日から準備を始めた。会場は打瀬公民館横の広場で、車をテントサイトまで乗り入れできるし、車も路肩に止められるので使い勝手がとてもよかった。ベイタウンという都市型の住宅地内の中で、そこだけポツリと残っている空き地が、アスファルトとマンションに囲まれた住民たちの憩いの場として再利用されている。千産千消をテーマにして農業、水産業、加工業などの生産者が集まり、こだわりの食材を持ち寄って販売される朝市はとてもいい形で地域を活性化しているようだ。
ただ風楽のように素材にこだわり、手間暇かけて作ったお惣菜などはそれほど安い価格をつけることができないので、一般業者さんたちの手頃な食材の中で、太刀打ちするのはかなり大変だった。結局、思っていた以上には売れなかった。玄米ご飯などはたくさん残ってしまい、帰りにあいりん堂さんに寄って「お客様に差し上げて下さい」と置いてきてしまった。朝早くからがんばったのに、成果が出なかったのでちょっとがっかり。終わった後もドーッと疲れてしまった。
でも一回目の出店で全体の様子がわかったので、こういう場所でも受け入れていただきやすい手軽なものを考えて持って行かなければ・・・と思った。
疲れて帰ってきて、片づけを終えたら、もうクタクタ~という感じだったのだが、今日は成田山弦祭り。4時から成田山本堂の前で150人の三味線弾きたちが集まって一同に奉納演奏をする。それを見に行こうと友達と約束していたので、片付け終わると同時に車で成田山へ。
本堂前のアスファルトの上に座りながら聴いていたので、もしかして寝ちゃうんじゃないかなと思っていたけれど、ものすごい迫力に眠気も吹っ飛び?思わず聴き入ってしまった。その後、夕飯を食べて帰宅。なんとも忙しい一日だった。
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October 15, 2010

ゴーヤを生ける

夏の間、次々になっていたゴーヤだが、さすがにこの天候だともう実ることはない。それでも雨戸に立てかけて作ったゴーヤの支柱には今もゴーヤの花が咲いている。葉はもう枯れ始めているので、片付けようと思っているのだが、黄色い花を見るともう少し楽しんでいたくなる。
野菜を食べるのであれば花を摘むわけにはいかない。でももうゴーヤが実るのを待っているわけではないので、黄色い花を摘んでブルーのワインボトルに生けてみた。多分、水あげしないから、写真を撮ったらお終いだろうと思っていたのだが、何と、朝生けた花が夕方まで咲いていた。クルンと伸びた蔓もまた可愛らしい。手折ってもゴーヤは生命力のある花ということなのだろう。
そんな写真を撮っていられたのもほんの朝のd一瞬だけで、開店後は4人4人4人4人・・・と次々にお客様が来て下さったので、いきなり厨房は大忙し!明日は幕張の朝市に出店するので、今日はそこに持って行くケーキやクッキーを焼こうと予定していたのだがタルト台をしかけたまま途中で中断。お食事の支度に追われた。
夕方、店が終わってからもキッシュやクッキー、ケーキなどを焼き続け、ようやく9時過ぎに仕事が終わった。でも明日は朝市なので、6時半には家を出なければならない。明け方前から準備をしても、玄米を炊く時間を逆算すると、明日はそれほどたくさんは持って行けそうにない。
でも早起きして、早く出店して、昼過ぎに帰ってくることができたら、時間を有効に使えるので、それもまたいいかもしれない。ベイタウン朝市に出店するのは初めてだが、近くの住民の方たちがものすごくたくさん集まるらしい。お店のものをいろいろ食べていただけると嬉しい。がんばってこようっと。
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October 14, 2010

マクロ美クッキングの会 料理教室

今日はあいりん堂さんが窓口になってくれている「マクロ美クッキングの会」の料理教室だった。中央公民館で参加された8名の方たちと一緒に料理を作りながら、楽しく講師をやらせていただいた。
今日のメニューは梅と小女子の玄米ご飯、ひじきとキャベツの重ね煮炒め、蒸し野菜の豆腐ドレッシングサラダ、グルテンミートのシソ巻きカツ、重ね煮のお味噌汁、三年番茶。
今日は椎茸と人参と玉ねぎの重ね煮をたっぷり土鍋で作り、それを二つに分けて、一つはひじきとキャベツの重ね煮炒めに加え、もう一つをお味噌汁の具にした。一つの重ね煮から二つの違う料理に生かす方法だ。今回は前回参加して下さった方が4名いらして、それぞれ前回作ったお食事をお家で作ってご家族にも大好評だったという嬉しいお話を聞かせていただいた。この料理教室のテーマでもある「お家で作ろう風楽のご飯」がそのまま生かされたことになる。
お食事の時はあちこちから「美味しい美味しい」の声があがり、私自身もこんなに簡単なメニューでこんなに美味しい時間を皆さんと過ごせてよかったなあと思った。毎回、あいりん堂さんと打ち合わせしながら、一つの食材をテーマにしてお食事をお作りしているので、今回はグルテンミート缶を生かせるように、お食事の後は実際の商品を手に取って説明する時間を入れさせていただいた。
来月は大豆たんぱくを使って風楽でも人気のネギソースとすき昆布の煮物などを作る予定。一つ一つの食材の使い方がわかることで、その食材が身近なものとなり、使ってみようという気持ちにつながっていったらいいなと思う。私自身はいつも作っているお料理なのだが、それをいかに簡単に美味しくできるか、わかりやすく説明していけたらいいなと思っている。また11月の日程が決まり次第お知らせしますので成田ニュータウン近くの方はぜひご参加ください。
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October 13, 2010

上高地へ

あちこちから紅葉のたよりが聞こえてきた。今年は例年よりも遅れているようだが、私にとっては大好きな季節なのでじっとしていられなくなる。さすがに去年はここへ移転しお店をオープンしたばかりなので、どこにも行くことができなかったけれど(初めての古民家の秋をひたすら満喫していました)、今年はカメラを持っていろいろ歩きたいという気持ちがふつふつと湧いてきた。
昨日は上高地まで日帰りで行ってきた。さすがに車を運転して上高地まで日帰りで行くのはハードなので、新宿から出ている高速バスを利用した。現地での滞在時間は4時間ほど。その倍の時間をただバスに揺られているだけで、どこにも立ち寄れないのが残念だが、一人で行くには一番無理のない方法かもしれない。
と言っても家を出たのは5時で帰ってきたのは11時半近く。かなりの強行軍だった。でも久しぶりに歩いた梓川沿いの林道はカラ松が色づき、とても美しく、どこを見ても秋の気配に満ちていた。やはり上高地は昔から神秘的で特別な場所だ。ただ大正池の水が随分と渇水し濁っていた。10年前とは大違い。このままだと自然消滅してしまうのではないかと心配になった。
平日だというのに大勢の観光客を乗せた観光バスが駐車場に入るのに大渋滞。休日かと思う程の人出に圧倒された。それだけ上高地を愛する人たちが多いということだろう。しかも昨日はものすごくいいお天気で色とりどりに化粧をした穂高連峰などもくっきりと見えて、何よりのウォーキング日和。
たくさん歩いて写真を撮って、バスが出発するちょっと前には帝国ホテルのラウンジでお茶を飲んだ。赤い屋根の山小屋風の帝国ホテルは日本で初めての山岳リゾート。今もその風格は変わらず、この場所のシンボルになっている。上高地に来たらいつもここで最後にコーヒーを飲んで帰る。
一生懸命仕事をして、そこから得たお金を自分のためにほんの少しだけ使う。自分の好きな場所に行き美味しいものを食べる・・・。旅は非日常の時間に移動して非日常の風景の中に身を置くことだ。やはり自分にとっては何よりのご褒美。
カメラをかついでいるとただぼーっと歩くのではなく、写したいシーンを探しながら歩くので、いつもよりもゆっくりじっくりと自然を味わっているような気がする。どこを切り取っても絵のような美しさ。だけどありのままの自然を実際に見た以上に画像で美しく表現できないことがちょっともどかしい。でもマイナスイオンをたっぷり浴びてとても気持ちのいい時間だった。今年の秋はあちこち歩きに行きたいな。
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October 12, 2010

マザーテレサの言葉

書家である友達の大花さんが公津の杜にあるギャラリー海で「マザーテレサのことだま展」をやっているので、見に行ってきた。以前からマザーテレサの言葉に感銘を受けた大花さんはマザーの言葉を書で表現することを試みている。ヒーリングアートという観点から、その言葉にたくさんの温かいメッセージを込めて書いているのが特徴だ。
今回は急きょ、決まった展示会だということで、まだマザーの言霊展として完成したものにはなっていなかった。今の段階で完成した作品の一部を展示しているのだが、今後、長いスパンで続けて行くライフワークとして、第一回目のいいきっかけ作りになったようだ。大花さんとはとても親しいしよくお話するので、彼女の思いや字から伝わってくるエネルギーは私なりに理解しているつもりだ。
だから今回の展示をきっかけに、もっともっと大花さんの中でマザーの言葉が熟成されて、いろいろな表現に変化していくのだろうなと思った。それがまたすごく楽しみだ。
小さな会場だったが、温かな作品にあふれていた。作品を見ながら、私はかつてカトリックの神学校に入っていた父のことを思い出した。父もまたマザーの言葉に感銘を受けて人生のある時期、同じ道を歩もうとしたのだろう。そのあたりのことをもう本人から聞くことはできなくなってしまったけれど、この前会いに行った時は「よくここの修道院がわかったね」なんて言っていたくらいだから、心の中に断片的に当時の記憶が残っているのだろう。
マヤ暦で私の表の紋章は黄色い星。私のガイドは黄色い太陽だ。最近になって父が角の黒KIN260の黄色い太陽であることがわかり鳥肌がたった。父は私を父なりのお嬢さん像にあてはめて育てようとしてきた。私はそれがとてもイヤで権威的な父にずっと反発していた。でも実は父に守られ導かれて、ここまで生きてくることことができたのかもしれない。この元気な体も、めげずに前向きでいられる心も、ない智恵を絞って考える?頭も、よく動く手もみんな父から譲り受けたものだ。そんな父の存在に心から感謝できるようになった。残された時間はそれほど長くないかもしれないけれど、父の存命のうちに目に見えない紐のほつれをほどくことができてよかった。今日のマザーの言葉を誰よりも父に贈りたいと思った。
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October 11, 2010

大豆たんぱくのネギソース

今日もまたお客様から同じことを言われた。「トリのから揚げ美味しかったです」。正式な商品名は「タプロ80」と言うのだが、わかりにくいので風楽では「大豆たんぱく」と呼んでいる。同じ植物性たんぱく質の素材としてグルテンミートもあるのだが、こちらは小麦由来の缶詰で、タプロの方は乾物で下味が全くついていない。
これをお湯でもどし、柔らかくなったら水気を切り、生姜かにんにくを加えた醤油で下味をつける。それを片栗粉か米粉をつけてから揚げしたもの。それだけでもから揚げ風で美味しいのだが、より美味しくいただくために風楽ではネギソースを作って、その上からかけてお出ししている。
生姜、にんにく、唐辛子、長ネギのみじん炒めて、八方出汁と酒で味を調えとろみをつけたものだ。最後に長ネギを散らしてできあがり。まるで鶏肉のような食感でから揚げそのもの。風楽の人気メニューの一つだが、何も言わなければトリのから揚げだと信じて食べてしまうほどだ。
今日は連休の最後の日。やはり休日の朝はゆっくりなのか出足は遅かった。昼過ぎからお客さまが次々に来て下さり、今日は引けも遅かった。
久々の秋晴れでとてもいいお天気だったので、お布団や洗濯ものを干して郊外にお出かけになった方も多かったことだろう。ちょっと動くと汗ばむほどで奥座敷などは西日が強くて暑いくらいだった。とても気持ちのいい一日だったので、どこに出かけても楽しめたことと思う。いい季節になってきたけれど、こういう季節はあっという間に終わってしまうので、私も今度のお休みにはカメラを持ってどこかに秋を探しに行ってこよう。
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October 10, 2010

サイトの管理

連休というのに雨が続いていた。明日は晴れそうだが、昨日の夕方は特にすごい雨だった。ちょっと外に出かけたら、車に乗るまでの間にかなりの雨にあたってしまった。走っていてもあちこちで冠水していて、時々バッシャーンとたまっていた水がウインドーにかかり、何も見えなくなって運転するのも怖いほどだった。
サイトをアップしたので、いよいよその管理を自分でやらなければならなくなった。その第一歩として、私のパソコンにホームページのデータとソフトを入れることになった。そのために作ってくれた友人が昨日は家まで来てくれた。そして夕方、パソコンの前に座って、更新の方法と別のソフトを使って画像を処理する方法を教えてもらった。メモをしながらやり方を真剣に聞いた。でもやっぱり一人でやろうとすると、まだまだわからないことだらけ。しばらくの間、サイトの管理はお世話になりそうだ。本当に一人でサクサクとできるようになるんだろうか?道のりは険しそう!?
新しく登場した新メニューキッシュプレートも人気だ。昨日はかなりの数のオーダーをいただいたので、今朝は朝一番でカボチャのキッシュを焼いた。白い大皿に定食のお惣菜をいくつかチョイスしてキッシュと一緒にお出しするのだが、この白のワンプレートにいろいろ並べると、とてもいい雰囲気で美味しそう(もちろん美味しいのだが)。これから風楽定番の人気メニューになりそうだ。
昼過ぎにようやく雨が上がり、店が一段落したので、私は畑の草とりをした。なんと元気のいいスギナがあちこちから生えてきていた。夏の間はちょっと勢力が弱まっていたのだが、再び旺盛な繁殖力を見せている。それとこの時期、雨後のタケノコではないけれど、雨がやんだら蚊が最後の命をかけて、人と見れば寄ってくるので、ほんの1時間で10か所以上も刺されてしまった。
でも白玉ねぎや大根、カブなど小さな芽があちこちから出ていてとても可愛らしい。サツマイモの横を通るたびに、掘ろうかどうしようか迷いつつ、今は使う分だけ一株ごとに抜いている。夏の乾いた土とうって変わって雨水たっぷりの地面の中ですくすくと育っているのだろうか。いつでも収穫できるものが畑で待っていてくれるのがとてもうれしい。
サイトの写真としてはアップできなかったのだが、風楽の全景を南側の斜面から撮影したもの。こんなにこんもりと回りを緑に囲まれているのか・・・と改めて全景を見て驚いた。雨上がりの緑は特にキレイ。
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October 08, 2010

ヤマキ醸造御用蔵の見学と豆腐会席

今日は友達8人が集まってワゴン車で埼玉県児玉郡神川町にあるヤマキ醸造の御用蔵に行ってきた。家を出たのは6時半。トモちゃんの家に7時半に各々集合して車一台に乗って出発。3時間かけて本庄児玉インターから20分くらいの所にある目的地についた。
秩父古生層で1400年の時を経て湧き出てきた神泉水で仕込む醤油と味噌。共に材料となる大豆は自然農法で育てられた有機JAS認証を取得したものだ。国産有機栽培の大豆で仕込んだ味噌や醤油は本当に希少価値。大きな杉樽の中で約一年かけて熟成されるホンモノの醤油。工場の中はもろみの香りであふれていた。
以前、ミレーでライターの仕事をしている時も醤油工場や酢、味噌、加工品などの生産現場によく取材に行った。生産者さんのこだわりをお聞きし、作る過程を実際に見せていただくことで商品に対する理解も深まっていく。作っている人の顔が見えてくると、商品一つ一つにもストーリィと思いがあるということがわかる。そしてその思いがわかると、商品を大切に無駄にせずいただこうという気持ちになってくる。
だから私は生産現場に出向きお話をお聞きするのがとても好きだ。食文化に対する造詣を深めたいと思うし、何より調理する人間として、どのような背景で作られているのかを知ることで、素材と向き合う気持ちが変わってくると思うからだ。
大きなもろみ樽がたくさん並んでいるもろみ部屋を上から見下ろす眺めは壮観だった。こうやって一つ一つじっくり手の技と塩で仕込まれていく昔ながらの醸造技術は日本の食文化に欠かせないものだと改めて思った。どんなに機械化が進んでも微生物なしには発酵できない。素材の大豆が素晴らしいので、それで作られた醤油や味噌はとても深みとコクのある味わいで皇室献上品にもなっているそうだ。
見学の後は敷地内にある紫水庵で豆腐会席をいただいた。豆乳の味は素材の大豆で決まる。湯葉がとても美味しかった。また直売所には豆腐や漬物、醤油や味噌、豆腐のスィーツなどお土産ものがたくさん並んでいて、どれを買おうか迷ってしまった。
やっぱり大豆は日本の食文化の基本だ。それにしても国産有機大豆の国内使用率はなんと0、008%しかないとのこと。それに対して慣行栽培の輸入大豆の使用率は96%。日本の食文化の基本となる素材のほぼ全てを輸入に頼っているという悲しい現実。国産有機大豆の価格は慣行栽培の輸入大豆の12倍。それでも私は国産有機大豆を食べ続ける0,009%の中の一人でいたい。
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October 07, 2010

新しいサイト完成しました!

オープン以来一年間以上も暫定的なサイトのまま、基本情報しかアップしていなかった風楽のサイト。以前のサイトは生活クラブ生協時代の同僚だった友人が作ってくれたものだ。電算室に所属し当時の生活クラブのサイトも作っていた。しかも私のアジアの旅の師匠であり友人でもあったので気心が知れていた。その上で素敵なサイトを作ってくれたのだが、忙しくてその後の更新ができなくなってしまった。
以来、あっという間に一年が過ぎ、日々更新するブログ以外、イベントの日程を掲示板でアップするだけで全く変化のないサイトがずっと続いていた。
この夏、ふとしたきっかけで友達になった方が、そんなサイトを見るに見兼ねて?サイトを新しく更新しましょうと提案して下さった。SEでサイト作りなどのお仕事をされている方だ。一番最初に叩き台をいただいたのが9月1日。その案を見た瞬間、「こんなサイトが作れたらいいな!」と急に私の中のスイッチが入った。
以来、風楽の画像をドーッお送りしたり、載せたい言葉を筆で書いたり、説明文を長々と書いてお送りしたりと、毎日のようにサイト作りに向けてメールのやり取りが始まった。私はイメージばかりが膨らんでサイト構築のスキルはゼロ。無秩序で収拾のつかない素材をいつもどっさり送信!しかも素人のくせに注文がやけに多い。その中から使えるものと使えないものを分け、できることとできないことを示し、取捨選択していくのだから、友達もさぞ大変だったと思う。
スリムかつ要点を押さえたサイトにするためにいろいろアドバイスをいただき、それを参考にしながら何度も練り直しをした。そして一カ月ちょっとでようやく新しいサイトが完成した。こんな私の要求に忍耐強く?付き合って下さり、もう感謝の気持ちでいっぱいだ。
私は素材をお渡しするだけで実際の細かい作業は全てやっていただいたのだが、おかげさまでとてもいいサイトができあがった。今日アップしたので今日は新サイトの誕生日。画像もとってもキレイだ。ただお任せするだけではなく、自分も主体的に関わって共同作業のような形でやらせていただいたプロセスそのものが何より楽しかった。
私は今まで自分が何をしたいのかという気持ちをいつも明確に持って、アンテナを立てながら生きてきたつもりだ。そのアンテナを通していろいろなものを受信し、シンクロが起こっていった。サイトも実はアンテナのようなものなのではないかなと思う。でもそれは受信するために発信するアンテナだ。そのためにはお伝えしたいことを明確に言語化する必要がある。自分と店との関係、自分と仕事の関係、何をお伝えしたいのか・・・そんなことをこの一カ月、ずっと考えさせられた。そして私は本当に店が大好きなんだなと思った。そんな愛おしいという気持ちが新しいサイトの中には満載だ。
これからは更新の方法も教えていただき、「完成したらそれでお終い」ではなく、ここからがスタート。身近な情報を写真と共に更新していく面白いサイトにしていきたいと思っていますので、どうぞご覧になってくださいね。感想・リンクなどもお寄せいただけたら嬉しいです。
それとサイトのリニューアル記念として新メニューのキッシュプレート(1200円)も9日から始めることにしました。今までイベントなどで販売し好評だった風楽のキッシュをお惣菜と一緒にお楽しみください。
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October 06, 2010

メルキュールホテルの料理教室

成田の駅前にあるメルキュールホテルの総料理長である石井シェフの料理教室があった。今日はスペイン料理がテーマだったので参加してきた。料理教室と言っても参加者が作るわけではなく、ホテルの宴会場にセッテイングされたテーブルの上でシェフが話をしながら料理を作っていくデモンストレーションのスタイルだ。
私はプロ調理人の包丁さばきや手元を見ているのがとても好きだ。包丁の持ち方や切り方を見ていると面白いなと思う。メニューの中にパエリアがあった。パエリアを作ってもいつも結局はピラフのようになってしまうのだ。ホテルのメニューとして出しているものはオーブンで焼いているそうだが、料理教室のレシピはガス火にフライパンを乗せてフタをして炊くという方法だった。フライパンで研がないお米をにんにくと一緒に炒め、そこにチキンブイヨンのスープと野菜を加えてぐつぐつと水分がなくなるまで煮込み、最後にフタをしてホタル火で加熱する。これなら簡単だが、私にとってこれはピラフとほとんどかわらない。オーブンで作るパエリアが見たかったなあとちょっと残念。
デモンストレーションの後は席に座って、同じメニューのお食事を出していただいた。このスタイルの料理教室は今、とても人気があるようで成田市内のホテルでも何か所で開催されている。ただランチを食べるだけではなく、デモンストレーションが見られることがやはり魅力なのだろう。
夕方、アヤコさんが来たので枇杷灸をやってもらった。最近、老眼のせいか目がとても疲れる。枇杷灸を目頭や頭に当ててもらうと何とも気持ちがいい。庭の柿をもぎ、落花生を茹で、いただいた栗を茹でて一緒にお茶を飲んだ。私は病院には全く行かないので、自然界にあるもので体を調えていくことが生活の一部になっている。自家製の枇杷エキス、柚子の焼酎漬け、梅肉エキス、ヨモギ、スギナ、生姜、サトイモ粉・・・・。その中でも枇杷が一番体に馴染むような気がする。いよいよ老眼鏡かなあ・・・?
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October 05, 2010

今年最後の草刈り

今日はお天気がよかったので、あれこれ洗濯して梅の木にわたしてある物干し竿に干したら、風とお日さまの光でとてもよく乾いてくれた。刈払機を出してきて、今年最後の草刈りをした。南側の庭の草が膝あたりまで伸びてきたのだ。さすがに夏のような勢いはもうないし、もうじき早霜が降りるので、ほおっておいてもいいのだが、今、刈っておけば庭もすっきり見えて気持ちいい。
刈払機を肩から下げていても、麦わら帽子の上から太陽の陽射しを浴びていても真夏のようなしんどさはない。とても楽だ。草の量も大したことはない。最後に刈った草を一か所にまとめたらもっとキレイになるのだろうけれど、いつもここだけは手抜きで?その場に残したままにしてしまう。これで今年の刈払機の出番はお終い。花壇の草取りはもう少し必要だろうけれど、それはちょこちょこと手でできる。あのモーレツな草の勢いからこれでしばらく開放されると思うと、とてもほっとする。夏の畑仕事に比べたら秋は本当にラクだ。
昨日、穂ジソを摘んでジャコと梅干しのご飯の上からかけたら、とっても美味しかった。夏の間にあんなに活躍してくれた青ジソだが、もうすっかりと種をつけている。「子孫を残すためにせっかく種を作っているというのに、それさえ食べちゃうというのかい?」と青ジソに言われてしまいそう。だからこぼれ種用に少しは残しておくけれど、大半は塩漬けにして食べさせてちょうだねとお願いしてから穂先を摘んだ。
秋明菊が次々に咲き始めている。金木犀もいつのまにやら満開になって、風がふっと吹くと柔らかい香りを届けてくれる。ここに引っ越してきたばかりの頃、この庭に金木犀の木があることに気づかなかった。金木犀の存在を知ったのはその香りに誘われたからだ。ああ、こんなところに。しかも2本も。でも花を落とすのはあっという間だった。
秋はいろいろな色彩の変化があるので、見えているものから秋の気配を感じることはとても多い。でもふとした香りから季節の移ろいを感じられる暮らしというのもまたとても豊かなことだと思う。
季節はすっかり秋だというのにまだ衣替えもできていない。毎日、気温の変化が大きいので何を着たらいいのか迷ってばかり。ハンガーに吊るされている夏服はさすがに寒々しく感じるけれど、かといって日中に長袖ではまだちょっと汗ばむこともある。
サツマイモ、いつ掘ろうかな。もう少し置いておけば、その分だけ大きくなってくれるのではないかな・・・なんて密かに期待しながら、収穫を楽しみにしている。
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息子との再会

沖縄に行っていた息子がこちらに帰ってきた。今日は彼女を連れてやってきた。1年ぶりの再会だ。遊びに帰ってきたのではなく、島での板前の生活を引き払って、いよいよ彼女と暮らすことになったのだ。だから会えるのをとても楽しみにしていた。私の育てたゴーヤでチャンプルーを作った。煮ものやキンピラ、ケーキなどあれこれ用意した。
とにかく可愛らしくて、明るくて芯の強い彼女なので、私の方は二人が一緒になってくれたらいいなとずっと思っていた。ご飯を食べながらいろいろ話をした。島での生活は多くの仲間に囲まれ、とても楽しく過ごしてきたようだ。このままずっと島にいたいという気持ちもかなりあったようだ。でも自分にはまだまだ知らないことが多いので、もっと厳しい現実の中で生き、視野を広げるためにもこちらで仕事をしようと帰ることを決めた。
ゼロからでもいいからもう一度、調理の仕事を学び直したいと言っていた。美味しいものを食べて不機嫌になる人はいない。そしてご飯を食べない人もいない。味覚はダイレクトに人の五感に働きかけ、「美味しいか・美味しくないか」という結論がすぐに出る。
だから食の仕事は相手に喜んでいただけたかどうかがとてもわかりやすい。その分やりがいもある。人に喜んでいただくことができて初めて、その人の仕事が生きてくると私は思っている。だから自分自身の気持ちをいつも穏やかに保ちながら、「美味しく食べていただこう」という思いをいかに料理に込めていくことができるか・・・そんなことを考えながら仕事をしているんだよ・・・と私が話したら、息子も同じようなことを感じていたようで、いよいよ料理人同士の話ができるようになってきたんだなと嬉しかった。
子どもが成長していく姿を見るのは親として何よりの喜びだ。そして成人してからは対等の人間関係を築きながら、共に生きて行く中で学んできたことを時々会って話すことができたら嬉しいなと思う。沖縄でたくさんの人たちに愛され、すっかりと成長して帰ってきた息子を見ながら、とても誇らしい気持ちになった。
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October 03, 2010

大忙し!

何とも忙しい一日だった。今日は法事のお客様がお店でお食事をされることになり、朝から奥座敷と仏間の座卓を並べ変えて、セッティングをした。15名様なので、2間をご用意した。小さな文机を茶の間に並べて、大きな座卓を仏間に置いたら、いつもと違う雰囲気になった。
同じ15食でも少しずつのご注文でお作りするのであれば、いつもやっていることなので問題はないのだが、一度に15食のお膳をお出しするとなると、並べる場所もないので厨房はもういっぱいいっぱいだった。お電話いただいたお客さまにもできたら来店時間をお昼時からちょっとズラしていただくようにお願いし、開店早々から閉店後まで分散してたくさんの方に来ていただいた。
厨房は洗い物が山ほどたまり、流しに置ききれない洗い物が床にまでお膳のまま並んでいたりして、厨房は壮観な眺め?だった。賄いも食べるヒマがなく、ようやく3時頃に一息つけた。15名様のご予約があったからではないが、私は今日は朝から絶対に忙しくなると予想していたので、全てのものをかなりたっぷり仕込んでおいた。多分、途中でなくなっても忙しすぎて作る暇がないと思ったからだ。珍しく予想があたり?本当に大忙しの一日となった。
毎年5月と10月はお店が一年で一番忙しい時期になる。これからいい季節を迎えるので、お店の方も忙しくなりそうだ。特に今年は夏が暑過ぎて、ほとんど出て歩かなかった分、秋はいろいろ食べ歩きなどが増えていくことだろう。大勢の方がいらしても慌てず対応できるように、これからは仕込みの量も増やさなければ。
ずっと沖縄で板前をやっていた長男が帰ってきた。これから彼女の家で暮らすそうだ。息子がいるうちにもう一回沖縄に行きたいと思っていたけれど、どうにも休みとの兼ね合いがつかず、結局、今年の夏も大好きな沖縄には行けなかった。明日は彼女と二人で家に来るそうだ。久しぶりの再会だ。自由に島で生きることを選んだ長男を都内で暮らす彼女は何年も待っていてくれた。本当に可愛らしくキラキラしているお嬢さんだ。息子がいないのに我が家に遊びに来てくれたりメールをくれたりする。ご両親からたっぷりと愛を受けて育ってきたんだなということが彼女を見たらすぐにわかる。そんな彼女の存在は息子にとっても宝物だろう。
悲しいかな親が離婚してしまったので、子どもたちは結婚生活に中々夢を描けないでいたのだが、そんな息子の気持ちを解きほぐしてくれたのは、沖縄の青い海と島に住む心温かい人たち、そして彼女の愛なんだと思う。二人で幸せになってほしい。
今日は食事の写真を撮る時間が全くなかったので夜の古民家。窓から漏れてくる灯りがとてもキレイ。
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October 02, 2010

柿とレーズンのタルト

庭の柿が濃いオレンジ色(柿なのにオレンジ色と言うのもヘンだけど)に色づいてきた。あっという間に熟してしまうのでバケツを持って柿もぎをした。厨房で皮をむいて薄くスライスして甘く煮てラム酒を降りかけた。この前柿とナッツのタルトを作ったけれど、今日はレーズンをラム酒の中に漬けこんでおいたので、それと合わせて柿とレーズンのタルトを焼いた。合わせるものに変化をつけながら、しばらく秋の定番ケーキにするつもりだ。
バリで買ってきた布をウッドテーブルの上に敷いて、ホールのままのタルトと一切れ切ったタルトを並べて写真を撮った。なんだかカメラが違うとここまでキレイに写真が撮れるのか!と感動しながら写真を眺めた。残念ながら、これは決して腕のせいではなくカメラの力だ。しばらく写真撮影にはまりそう。
夜、友達が来たので、久しぶりに外に飲みに行った。ビールで酔っぱらって?干した布団で寝たら、もう朝までぐっすり。ふっくらとしたおひさまの匂いを嗅ぎながら朝まで爆睡。久しぶりによく寝た。長く続いた雨の後だけにこの秋晴れのお天気がとてもすがすがしく感じられる。
鶏糞を撒いて、EM活性液を撒いた土の上にたっぷりと雨が降ったせいか、庭のアプローチになっている花壇の花たちがとても元気になってきた。もう終わりかなと思っていた花まで次々に花を咲かせてくれるので、秋の光の下でそんな花たちを眺めるのが楽しい。
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October 01, 2010

一日写真撮影

もうすぐ新しいサイトが完成する予定なのだが、それに間に合うように最後の写真を撮ろうと今日は朝からお借りしたカメラが大活躍!久しぶりに雨もやんだのでずっと縁側に吊るしてあった洗濯物を外に干し、長靴を履いてカメラをぶら下げ庭に出た。
いろんなものがあれこれ植えてあっても全体としてはまだまだガラガラ状態で雑然としている庭だ。植えても植えてもこの広い敷地が作物でいっぱいになるのはいつのことやら・・・。絵になるような畑や花の写真はアップできないけれど、野菜ごとの表情が紹介できたらいいなと思った。開店前であまり時間がなかったのだが、茄子やキュウリやゴーヤを見ていたら、まだ小さい花をいっぱいつけているのだ。そんな野菜たちの素顔が写せたらいいなあとカメラを構えた。
ファインダーを覗くと、「見る」という行為が「観る」に変わっていく。キュウリの茎に生えている小さな毛や蔓の先の丸まり具合。虫食いの葉っぱ・・・。小さな四角いファインダーを通すことで、新しい世界を発見していくことができる。アジアを旅している時もいつもそう思っていた。この角度が面白い、この表情が面白い・・・そう思っているうちに、四角の枠の中に何枚もの絵ハガキができていくのだ。
庭を歩きながら何枚も写真を写した。8時半には厨房に戻り定食の準備を開始。開店して、オーダーが一段落した後、鉢に入れた煮もの、定食、お弁当をそれぞれ撮影用に用意して写した。最近、金曜日のお客様は少ないのだが、今日は久しぶりにお天気だったせいか、いつもよりお客様は多かった。
3時に終わってからは庭にヨガマットを敷いてエデラちゃんに私のやっているヨガのポーズを写してもらった。撮影のためだけに大急ぎでやったのだが、何とも風がすがすがしくて気持ちよく、時間さえあればもっとやりたくなってしまった。でもすぐに着替えて、あいりん堂さんに買い物に行った。
今夜、息子が沖縄から帰ってくることなったので実は羽田にお迎えに行くつもりでいたのだ。そのまま彼女と暮らすらしい。でもどうにも仕事が終わりそうにないし、来週にはこちらにも来るので、今夜は行けないとメールした。まだまだ写さなければならないものがたくさんあるのだ。
日が落ちないうちに向かいの土山に登って山から古民家をもう一度写してみた。その後、灯りのついた室内風景も。
あれこれやっているうちにあっという間に8時を過ぎてしまった。これからも写したいものはいっぱいあるので、毎日少しずつでも写していこう。俄然写真を撮るのが面白くなってきたぞ!。
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