息子との再会
沖縄に行っていた息子がこちらに帰ってきた。今日は彼女を連れてやってきた。1年ぶりの再会だ。遊びに帰ってきたのではなく、島での板前の生活を引き払って、いよいよ彼女と暮らすことになったのだ。だから会えるのをとても楽しみにしていた。私の育てたゴーヤでチャンプルーを作った。煮ものやキンピラ、ケーキなどあれこれ用意した。
とにかく可愛らしくて、明るくて芯の強い彼女なので、私の方は二人が一緒になってくれたらいいなとずっと思っていた。ご飯を食べながらいろいろ話をした。島での生活は多くの仲間に囲まれ、とても楽しく過ごしてきたようだ。このままずっと島にいたいという気持ちもかなりあったようだ。でも自分にはまだまだ知らないことが多いので、もっと厳しい現実の中で生き、視野を広げるためにもこちらで仕事をしようと帰ることを決めた。
ゼロからでもいいからもう一度、調理の仕事を学び直したいと言っていた。美味しいものを食べて不機嫌になる人はいない。そしてご飯を食べない人もいない。味覚はダイレクトに人の五感に働きかけ、「美味しいか・美味しくないか」という結論がすぐに出る。
だから食の仕事は相手に喜んでいただけたかどうかがとてもわかりやすい。その分やりがいもある。人に喜んでいただくことができて初めて、その人の仕事が生きてくると私は思っている。だから自分自身の気持ちをいつも穏やかに保ちながら、「美味しく食べていただこう」という思いをいかに料理に込めていくことができるか・・・そんなことを考えながら仕事をしているんだよ・・・と私が話したら、息子も同じようなことを感じていたようで、いよいよ料理人同士の話ができるようになってきたんだなと嬉しかった。
子どもが成長していく姿を見るのは親として何よりの喜びだ。そして成人してからは対等の人間関係を築きながら、共に生きて行く中で学んできたことを時々会って話すことができたら嬉しいなと思う。沖縄でたくさんの人たちに愛され、すっかりと成長して帰ってきた息子を見ながら、とても誇らしい気持ちになった。
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Comments
風花さんありがとう。
娘さん社会人になったらこちらに帰っていらっしゃるのですか?
それだと安心ですね。
私も娘とだったら今からでも二人で暮らしてみるのもいいかなと思っています。でも男の子はもう一緒には暮らせないだろうなあ。
帰りは遅いし、いつまでも寝ているし、友達いっぱい連れてくるし、家は散らかすし…ぶつぶつ…なんてね!
Posted by: 風楽 | October 05, 2010 10:27 PM
いい写真ですね。うちの娘も来春から社会人。ちゃんと家にお金入れるから なんて 言っちゃって ああ一人前。
今までも 他の親子と違ってフラットな関係で来たけれど
いよいよ本当の意味で対等な関係だ。素直にうれしい。さあ 私も負けていられないって感じです。
Posted by: 風花 | October 05, 2010 07:11 PM