梁の拭き掃除
ずっと土間の梁の上がずっと気になっていた。土間は土足のままでいられる場所だし、玄関代わりにもなっているので、一番土ホコリがたまりやすい。どのみち拭いても拭いてもキレイに保つことは難しいのだが、梁の掃除はかなり大変なので、お店が始まってからまだ一度もやったことがなかった。
昨年、改修工事が始まった時、一番最初にしたことがこの梁の掃除だった。何しろ何百年分?ものホコリが梁の上には積もっていたので、それを取り除き、拭き取るだけでも大仕事!。鼻の穴も耳の穴も顔も手も、全て真黒になりながらみんなでホコリを拭き取った。何度拭いても雑巾は真黒!最後まで「キレイ」にはならなかったけれど、とりあえず目に見えるホコリは取り除くことができた。
今日は店がヒマだったので、人手があるうちに何とかしようとジュンコさんに声をかけたら「私そういうの大好きよ。梁に上れるなんて!」と何とも頼もしいお返事。よ~しこうなったら徹底してやろう!と決意。
土間のテーブルと椅子を外に出し、この家にある一番長くて背の高い脚立を裏から土間に持ってくる。バケツの中に雑巾をたっぷりと用意し、脚立の先を梁に立てかけた。一番最初はジュンコさんが上って、梁の上に乗せてあったすだれを外す。少しずつ脚立をずらしながら私も上った。梁にまたがって、拭きながら移動しようと思っていたのだが、体を支えられる場所がないので、それはかなり危険だ。
結局、梁にまたがりながら、手を伸ばして届く範囲だけを拭き、終わったら少しずつ脚立を動かし、違う場所を拭いていった。二人がかりで梁を全て拭き終えたら、土間の地面はホコリだらけになっていた。
何度拭いてもやっぱりキレイと言う感じにはならなかったけれど、とりあえず去年の改修工事以来、積もっていたホコリを取り除くことができてほっとしたが、爪の中や手はもう真黒~!
梁掃除が終わった頃、空港にいる友達から電話がかかってきた。ちょうどマカオから帰ってきた所だという。空港からタクシーで店まで遊びに来てくれた。ポルトガルと中国の文化を両方合わせ持ったマカオは街が世界遺産になっているそうだ。地元で有名だというマカオタルトを食べながら、お茶を飲み、夕方までずっと旅の話を聞かせたもらった。世界各地を旅している人で私も彼からアジアの旅の楽しみ方を教えてもらった。大好きな旅を企画し、それを旅行会社に持ち込み、今はツアーコーディネーターとして仕事をしている。本当に人生を自分流に楽しんでいるなあといつも感心してしまう。ブータンやペルーの話を聞いているうちに、バリから帰ってきたばかりだというのに、またどこかに行きたくなってしまった。でも当分、どこにも行けそうにもないので、「余った米ドルを日本円に両替してくれない?」と頼んだら「相変わらず日本円がないの?その日暮らしだね~」と笑いながら安いレートで両替してくれた(でも銀行で再両替するよりはいいレート)。
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Comments
フランツさんありがとう。
ホント懐かしいです。
さすがにあの工事の時ほどのホコリはもう積もっていませんでしたが、でもやはり相変わらず拭いても拭いても雑巾は真黒になりました。
すだれそろそろ新しいのに取り変えないと、端っこがほつれてきました。
すだれを乗せるのも結構、手間取りました。予想どおりすだれの上にはたくさんの真黒のカヤやススが落ちていましたよ(笑)。
Posted by: 風楽 | December 24, 2010 10:07 PM
なつかしいです。
積もった埃を一緒に取った横山さんが、つらくて「帰ろうか」と思ったとか。でも、写真をバシバシ撮って楽しんでいたことも思い出されます。
60才以上は上に登らないでとコタロウさんに忠告されていたけど、結局横山さん登ったんです。
下にいたら落ちてくる埃でたまったもんじゃない、と。
埃はバケツに何杯もありましたね。
Posted by: フランツ | December 24, 2010 06:42 PM