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December 01, 2010

「レオニー」

今日のご予約は夜からだったので、昼間の時間を生かして「レオニー」を観てきた。100年前に異国の日本に母子で渡り、天才彫刻家イサム・ノグチを育てた母親レオニーギルモアの波乱に満ちた生涯を描いた映画だ。
監督の松井久子さんは64歳。50歳で映画監督になり「ユキエ」や「折り梅」を撮影。同作品は全国に自主上映で広がり観客動員数は200万人を越えたという。「レオニー」の構想は7年。そのうち6年間は映画作りの資金を集めに奔走していたそうだ。そんな中、松井さんに映画をぜひ撮ってほしいというファンたちが「マイレオニー」という支える会を結成し製作費13億円を集め、何度も何度も脚本を書き直し、ようやく作品が完成した。
名門女子大出身で自我の強い自立した女性レオニーはニューヨークで活躍していた詩人野口米次郎の編集者となり恋に落ちる。ところがレオニーが妊娠した頃、日露戦争が始まり米次郎は帰国。その後、レオニーはイサムを産むが、アメリカで排日機運が高まったため、レオニーと共に日本に行くことを決意。日本で米次郎に再会するが彼には妻がいた。英語の教師をしながら貧しい中でイサムを育てるレオニー。あの時代に言葉も通じない異国でシングルマザーとして混血の子どもを育てていくことがどれほど大変だったことか。
でもレオニーはイサムに大きな愛を注ぎながら芸術家としての彼の資質を早くから見抜く。「あなたの芸術は武器、あなたの芸術は声、芸術家には限界がなく国境も存在しない」と語るレオニー。戦争という時代に翻弄されながらも強くて潔いレオニーの生き方にとても共感した。そして随所に見られる美しい四季折々の風景。レオニー役のエミリーモーティマーが長身の体にロングドレスを身にまとい颯爽と歩いている姿が印象的。
松井久子監督は語る。「生きることそのものが仕事。人生そのものがハードな遊び。ちょっと勇気を持てば結構すごいことができる。そのためにはあきらめないこと。そして途中で投げ出さないこと」。さらに「人生の本当の喜びは困難を乗り越えた先にこそある」。
イサムノグチは有名だが、彼を育てた母親のことはあまり知られていない。でもそんな一人の女性に光をあて、長い年月をかけて作品を作りあげ、伝えたかったメッセージはまさにそこにある。とても勇気を与えてもらった素晴らしい作品だと思う。千葉での上映はシネプレックス幕張TOHOシネマズ流山おおたかの森のみ。
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