出雲大社へ
ずっとご参拝したかった出雲大社とその周辺に行ってきた。今回はオフシーズンのため往復航空券と温泉宿3泊分の宿泊料がセットになった格安のフリープランがあったので、それを利用。ただ季節が悪いので、雪の中を歩く可能性も考え、かなり厚着し防寒対策万全で出発した。
ところが予想に反して3泊4日の間中、ずっと晴天に恵まれたぽかぽか陽気。コートを脱いで歩くほどだった。
出雲空港に到着してからは出雲大社に直行するシャトルバスに乗ってまずはご参拝へ。出雲空港は今年から「出雲縁結び空港」という正式名称になったそうだ。大国主大神をご祭神とし縁結びを始めとする「むすび」の神として有名な出雲大社にあやかって命名されたのだろう。
「因幡の白ウサギ」でウサギを助けたのも大国主大神。大国主神は葦原中国(天上界の高天原に対する地上の世界)を作ったが、その国を天照大神に譲ることになり、その時、建ててもらった宮殿が出雲大社の始まりと言われている。
その後、幸魂奇魂のおかげをいただいて、神性を養われ、「結びの大神」となった。生きとし生けるものが全て幸福になる「縁」を結ぶ神である。だから出雲大社では「さきみたま くしみたま まもりたまひ さきはへたまへ」と称して御神縁を祈念するそうだ。
本殿の檜皮葺きの屋根は60年に一度、葺き変えられることになっている。そのため平成20年から5年間は「平成の大遷宮」として本殿は覆いがかけられ見ることができない。かなり背の高い壁に包まれた巨大な建物(工事用の囲い)がこの間、ご参拝する御仮殿の後ろに控えているので、本来なら本殿と一体となった周辺の山々との調和が分断されたように見えて残念だった。
私は出雲大社はあの大きなしめ縄から、かなり嶮しく猛々しい荘厳な神社ではないかと思っていたのだが、少なくともこの遷宮の間はかなり雰囲気が異なっているのではないかなと思った。
旧暦10月は「神無月」と呼ばれているが出雲では「神在月」と言う。全国の神々が出雲に集まるからだと言う。通常のご参拝は二礼二拍手だか出雲の作法では二礼四拍手。
男女のご縁だけにとどまらず、よき人との出会い、よき人生や仕事との出会い、よき機会との出会いなど、結んでいただくご縁はとても広く、その人にとって必要なものが結ばれていくのだなあと松並木の参道を歩きながら考えた。
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