石見銀山へ
2007年世界遺産に登録された石見銀山。せっかく島根県まで来たのだからと、ちょっと足を伸ばして石見銀山にも行くことにした。石見銀山で採れた銀は戦国時代からかなりの数量をヨーロッパを始め各国に運ばれていたと言われている。その豊富な採掘量と、かなり当時の状況が残っていることから、銀鉱山とその町並み、物資を運んだ街道から銀の積み出し港など、登録面積は3つの地区に分かれ、なんと14か所もあって総面積は442haに及んでいる。一言で石見銀山と言ってもかなり広範囲にわたってあちこちに見所があり、移動手段はほぼ徒歩でしかないので、とても一日では見て回ることができない。
また間歩と呼ばれている鉱山遺跡もかなりの数があり、一つ一つを見て歩くのはとても時間がかかる。特に今回は車ではなく電車とバスを利用したので、現地に到着するまで、どちらも本数がとても少なくて移動時間の効率が悪かった。
当然、全部を見て回ることはできなかったが大森代官所跡からスタートし、古い街並みの残っている大森地区、そして銀山地区までの4キロほどの道のりは歩いてきた。
特に私は大森地区から始まった群言堂の石見銀山本店には何としてでも行きたかった。古民家を改装した町おこしが今では全国の支店に広がって、センスのいいアジアの服や器、小物などがオリジナルでデザインされており、雑貨だけでなく、カフェも併設されているので、ゆっくりとその空間に滞在して、群言堂の世界を楽しんでくることができた。また大森地区には古いお寺や神社などが立ち並んでいたり、銀山地区には遊歩道も整備されており、歩くことがとても楽しかった。
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