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March 18, 2011

やってよかった料理教室

今日は料理教室の日。でも今週予定されていた仕事は全て中止になってしまったので、今回もまたできないかもしれないなあと内心思っていて、中々準備を進められなかった。自ずと全てが縮小モードになっているのだ。午前中は私一人で、トモちゃんには12時から来てもらったが、お客様がいらっしゃらなかったので、日中は北側の畑を耕していた。
古民家の中は寒かったが、鍬をふるっているうちに汗をかいてきた。温かな昼下がり、土を耕していると、今、日本には何の問題もなくて、いつもどおりの平和な時間が流れている・・・そんな気持ちになってきた。地震以来、そんなふうに思ったのは初めてのこと。
あまりにつらく悲しいニュースばかりが続いているので、いつのまにか心も灰色に染まってしまったようだ。でもそういう感情に支配される必要はないのだ。今の私にできることは今日の料理教室を楽しい時間にしていくこと。参加される方が何人であったとしても美味しいお食事を一緒に作り皆さんといただくことなのだと思った。
とても全部は耕せないので、途中で鍬をおろし、厨房に戻って料理教室の準備を始めた。そのうちお二人の方が来て下さり、その後、またお二人。結局、今回の参加者は4人だった。いつもに比べたらとても少ない人数だが、ダイニングテーブルがちょうど4人がけのせいか、こじんまりとまとまっていた。
重ね煮のけんちん汁、高野豆腐の梅じそフライ、切干大根の中華サラダ、蒸し野菜と丸麦のサラダ、うぐいす餅を実習した。お食事も人数が少なかったので、一つの座卓を囲んで皆さんとあれこれ楽しくお話しながらご一緒した。けんちん汁を一口飲んで「ああ美味しい」・・・。
地震以来、ストック品の買い出しに追われたり、停電に対応したり、いつもの日常ではない状態が続いている。気ばかり急かされ落ち着かず先の見えない不安な日々を誰もが過ごしている。食事もインスタントのものや簡単なものになってしまいがち。
心をこめて作られた料理は人の心を解きほぐしてくれる不思議な力を持っている。今日、来て下さった方はいつも以上にそのことを感じて下さったような気がする。こういう時だからこそ、気持ちのこもったご飯をいただくと、それまで包まれていた重たいものがスーッと軽くなっていく体の変化を感じられるのだ。それが食べ物が持っているパワーをいただくということなのだろう。
「今日は本当に来てよかったです。とても癒されたし、原点に還れたような気がします」。
その一言を聞くために私の今日一日はあったのかもしれないなと思った。こちらこそ、こんな非常事態に、遠くまでわざわざ来てくださってどうもありがとうございますと感謝の気持ちでいっぱいになった。
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