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April 08, 2011

ヨーガンレールの社員食堂

71年に来日し、73年には自社のブランド(株)ヨーガンレールを立ち上げ、男性、女性の衣類、アクセサリー、ジュエリー、雑貨などの素敵なアイテムをデザインし続けているヨーガンレール氏。
社屋の移転を機に、オフィスの2階の一番日当たりのいい、緑と水の見える空間に社員食堂を作ることにした。オーガニック素材を使った日替わりのベジタリアンメニューの食堂だ。日々ランチをどこで食べようか何を食べようかと思い煩うことなく、気持ちのいい場所で、安心して食べられる食堂がほしかったと言う。それに毎日食べるものが私たちの体や脳を作っているので、よいものを食べる方がよい仕事ができるのではないかと考えたそうだ。
一カ月のうち3分の1は沖縄で過ごしているので、沖縄の自社農園から届く玄米や赤米、沖縄の食材なども食堂の素材に取り入れられている。もちろん無農薬で作られたものばかり。
そんな羨ましい食堂の毎日のメニューが本になっている。その名もずばり「ヨーガンレールの社員食堂」。以前、お客様からいただいてとても気に入っている本だ。ワンプレートに盛り付けられた美味しそうなおかずたちの写真とその料理名と素材が日付ごとに紹介されている。
社員は希望すればいつでもこのランチが一食500円で食べられるそうだ。もちろん時には外食をしたり、お弁当を持ってくるなど食べ方も自由。年4回の展示会の時は大皿に盛り付けたおもてなし料理がこの食堂に用意される。テーブルや椅子、器にまで気を配ったセンスのいい社員食堂。三年番茶と自社農園で育てられたレモングラスティーはいつでも常備されていて、時には食堂が打ち合わせ場所になることもあるとか。
去年、その延長で「ヨーガンレールの社員食堂 野菜でつくる一皿料理」というレシピ本が出版された。これもまた見ているだけで嬉しくなってしまう本で最近のお気に入り。この3月にはナチュラルスィーツの本も出版されたので、こちらも見るのが楽しみだ。
「土に還らないものはつくってはいけない、仕事でも生活のシーンでも環境を考えることが重要です」と語るヨーガンレール氏。そのセンスはファッションだけでなく、ライフスタイル全般にまで反映されているようだ。
美味しくて安心して口にできるご飯を食べることと、気持ちのいい天然素材の服を身に着けることは同じことだと思う。
それにしても完全オーガニックでベジタリアンの玄米ランチを社員食堂で供することを英断したヨーガンレール氏ってなんてすごい人なんだろう?自然素材をふんだんに取り入れたデザインから見ても、やはりホンモノの自然志向の人なのだろう。ファッションって生き方なんだなあと改めて思う。ああ、私もヨーガンレールの社員になりたいっ!
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