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July 12, 2011

里山活動団体 アルカディアの里へ

今週の土日に予定しているアースカラー主催の「半農半X道場」。「半農半Xという生き方」(塩見直紀著)が出版されたのは2003年のこと。当初は聞きなれない言葉に一体この「X」って何だろうって思った。「半農半X」とは自分で食べる野菜を育てる農のある小さな暮らしをしつつ、好きなことや得意な「X」(天職)で社会をよりよくしながら生活の糧を得ると言う生き方働き方を表す新しいライフスタイルの総称。初めてこの本を読んだ時、とても共感し、私もいつかそういう生き方へとシフトさせようと思った。
実際、塩見氏が半農半X研究所を立ち上げて10年が過ぎ、今ではすっかりこの言葉も市民権を得て、実践する人たちも増えてきた。私もささやかながら、この古民家でそんな暮らし方を楽しんでいる。本当に人生って思い描いた結果が形になっていくものだなと思う。同時にそのことに深い感動と感謝の念を抱いている。
そんな中、千葉県の里山活動団体「アルカディアの会」の代表である青木栄作さんからお電話をいただいた。07年に千葉県公認の教育の森として指定され、アースカラーの研修の場としても利用されているそうだ。風楽で行われる時も何人かのメンバーが参加するので、私の実践例なども聞かせてほしいということだった。
青木さんの本業は画家なのだが、人里離れた里山で暮らしているのでまさに仙人!ただ最近、具合が悪くてずっと寝たきりでどこにも出られなくなったと話されていた。もともと大きな難病を抱えていらっしゃるのでご無理はできないお体なのだ。
しばらくご無沙汰していたので、いただいたお電話を機に、お見舞いがてらお顔を見に行くことにした。アルカディアの里は匝瑳市の山の中。周囲には緑しか見えない。初めて行った時、あまりに何もないことに驚いた。曲がり角の目印もないので久しぶりに行ったらまた迷ってしまった。
青木さんは本当にベッドに寝たきりだったが、意識はとてもしっかりとしていらして、里山活動の近況報告などをお話して下さった。
私は田舎育ちではないのだが谷津田が広がっている里山の風景を見る度に故郷に帰ってきたような郷愁を覚える。そしてその風景を見てどれだけ心がホッと和み穏やかになることだろう。
青木さんは若い頃、絵を描きながらパキスタン、クルド、インド、アフガン、イラン、イラクなどの戦地を歩き、緑や自然が豊かでない場所は人々の心も荒廃していくということに気が付いたそうだ。
その経験から、里山保全の活動に取り組むようになり、現在、「アルカディアの会」のメンバーは300人。毎月一回、作業日を決めて活動を行っている。いくら自然が素晴らしいと言っても手入れをしなければ山林は荒れる一方だ。定例作業日には心地よい里山になるよう会員たちで荒れた山林を整備しているそうだ。
相変わらず静かで緑たっぷりの豊かな里だったが、青木さんが難病を抱えながらも私財を投げ打ち、ここまで活動を続けてくるのはどれだけ大変だっただろうと、頭が下がる思いだ。
以前、お邪魔した時、まだ私は田舎暮らしを始めていなかったので、「ああなんてすばらしい場所なんだろう」とひたすら感動していた。でも私も自然により近い場所に身を置くようになり、自然と折り合いをつけて暮らして行くことの大変さ(もちろん楽しさも含めて!)を痛感している。
そうなのだ。こういう場所は自然の勢いが強いので、ほおっておいたらあっという間に荒れ放題になる。そこに手を入れ、自然と人が共存できる場所を維持すること・・・それが里山活動なのだと、改めてこの言葉の本当の意味がわかったような気がした。
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