友達の家でランチ
昨日、作ったカレーが残っていたので、多古に住んでいる友達の家に行って一緒にランチをすることにした。私との年齢差20歳。友達の中でも最高齢の女性だ。以前はよくランチに行ったり、一緒に旅行に行ったこともある。でもここ数年、持病が悪化し、足がだんだん不自由になり最低限の外出しかできなくなった。90歳過ぎのお母さまを在宅で見送り、今は夫婦二人暮らし。お母さまのお部屋だった所が、お母さま亡き後、彼女一人の占有スペースになったので、いつでも気兼ねなく遊びに行けるようになった。
3種類のカレーをそれぞれタッパーに分けて入れ、玄米のご飯、バジルのサラダ、豆乳ヨーグルトにドライフルーツと庭の最後のブルーベリーを加えたもの、梅ジュースなどをカゴに詰め込んだ。彼女が何もせず、ただゆっくり話していられるように、行く時はいつもランチ持参だ。
20歳の年の差があるとは言え、とても聡明でオシャレで感覚が若い女性なので、同世代の友達と話していることと変わらない話題を楽しめる。この春、待望の初孫が生まれ、「これでようやく命のバトンタッチができたので、70代になって、もういつ死んでもいいという心境になったわ」と話す。
本が好きな人なので、今日も白州正子や武田百合子、沢村貞子、佐野洋子、田辺聖子など本の話をいっぱいした。そして恋バナもたっぷり。老いに向けて無駄な抵抗をせず、できることを無理せずにやっていく、そして、できなくなってきたことを自然と受け容れていく・・・そんな彼女の態度はとても潔いのだ。
そう「潔く生きる」というのは私の人生のテーマの一つでもある。私にとっての潔さとは、やるだけやったら必要以上にあがかないこと、そして、自分で選んでやったことは、たとえどんな結果になろうとも誰のせいにもしない、その結果を自分で請け負うという覚悟を持つということだ。
「私と同性代の友達よりもエイコさんの方がはるかに人生経験が豊富で物事がよくわかっているから、話すのが面白くて仕方ないのよ」といつも言ってくれる。20歳も年上の人生の大先輩からそんな言葉をいただけるなんて光栄だけど、かなりこそばゆい。
私の方こそいっぱい話を聞いていただいて、気がつけばあっという間に夕方に。楽しい休日を過ごすことができて嬉しかった。
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