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September 12, 2011

奈良 中秋の名月と観音めぐり

日曜日の夜から夜行バスに乗って京都に出て奈良に行ってきた。中秋の名月を古都の寺社でいつか見てみたいと思っていた。白州正子の影響なのか、最近、なぜかとても観音様に惹かれているので、2日間のお休みを利用して、合わせて観音めぐりもしてくることにした。
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最初に行ったのは法隆寺の夢殿の先にある中宮寺。飛鳥時代からずっと尼寺としてひっそりと斑鳩の地に法燈を継いできた御本尊は国宝に指定されている如意輪観世音菩薩
右の足を左膝の上で組見、右手を曲げてその指先を頬に向けて静かに微笑んでいる姿は「古典的微笑=アルカイックスマイル」の典型として飛鳥彫刻の最高傑作とも言われている。
かつて自分で般若心経を書いた時、その横にいくつかの仏画の中から如意輪観音を選んで描いた。立て膝をたて頬杖をつき、微笑んでいる姿を見て、立位の観音様にはないのびやかさを感じたからだ。如意輪観音の中でも最も美しいと言われている中宮寺の如意輪観音をぜひ見たかった。本当にそのお姿はとても神秘に満ち東洋的な美しさだった。
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その後は苔むす竹林に囲まれた秋篠寺へ。仏教を守護する大自在天の髪の生え際から生まれたと言われる天女「技芸天立像」が安置されている。何ともふくよかで大らかな諸芸能の神さまだ。お顔は奈良時代に、体の部分は鎌倉時代に別々に掘られおり、一説によると菩薩像ではないかとも言われている。
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その後は海龍王寺にある十一面観音立像と対面。白い戸帳が上部にかけられているので、全身を見ることはできなかったが、金箔を細かく刻んだ衣の模様がとても美しい観音様だった。
そのすぐ近くにある法華寺は光明皇后が藤原不比等邸を寺にしたと言われているが、白檀の一木造りの国宝十一面観音は慈悲に満ちた光明皇后そのもののお姿のようだ。右足の親指が少し上がっており、今にも前に歩み出しそうな立ち姿で髪の毛や天衣も風にたなびいているような動きがある。残念ながら御本尊の方は年2回の御開帳の時しか見られないが、復刻像でも充分にその美しさは伝わってきた。
夕方は奈良の友達と合流し、夜に行われる大神神社観月祭に行くことになっていたのだが、その前に持っていった着ものに着替えるために一度ホテルに入った。ユウコさんに習ったようにうまく着られたかどうかわからないけれど、何とか一人で悪戦苦闘しながら?帯を締めて草履を履いて灯籠の灯る大神神社へ。
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着つけに手間取っているうちにどんどん時間が過ぎていき、いつのまにか、空のかなた上の方に中秋の名月がぽっかりと浮かんでいた。かつてここで生きた人たちも、この月を見てたくさんの歌を詠んできたのだろう。万葉集には月を愛でる歌がとても多い。
由緒ある神社の参道を月灯りに照らされながら、着もの姿で歩いているだけでも万葉人になったような気分。古都には和服がよく似合う。まだまだ着ものを着こなせない未熟ものだけど、時々着て楽しみたいなと思った。
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