太陽の市フライヤ-完成と脱原発集会
太陽と地球と生命のつながりを祝い、みんなの未来に平和のタネを蒔く祭り―「太陽の市」のフライヤーが完成した。昨年、成田で初めての本格的なオーガニックのお祭りとして企画され、今年で2回目の開催となる。ここ北総地域は全国でも有数の有機農業のメッカ。国際空港成田は畑や田んぼを開発して開港された。かつて闘争の歴史もあった場所だ。
だからここ成田は空港の繁栄と同じくらいの思いを持って、有機農業の情報発信地とならなければならない。そんな一人一人の夢を持ち寄って、地元の有機農家や地域で地道に活動している人たち、そしてオーガニックカフェやヒーリング関係の人たちが10月23日富里の新木戸大銀杏公園に集まってお祭りを開催する。
3.11以降の世界に生きる私たちにできることは何だろう?をテーマに今、できることをやっていこうと平和の種を蒔く。原発を止めて自然エネルギーへの転換を目指し、子供たちが安心して暮らしていける緑豊かな、そして人と人とがつながり合っていける社会を作りたいと願う。
折しも昨日は明治公園で脱原発を訴える「さようなら原発集会」が開かれた。私は参加できなかったけれど、脱原発への政策転換を求める署名運動「さよなら原発1000万人アクション」の署名活動には少しだけ参加できた。
2011年、原発の安全神話が覆された。この年を一つの始まりとして本当に大切なものだけを選ぶことのできる賢い生活者に私はなりたい。そして一人一人ができることをできる場所でやっていかなければと思う。
昨日の大会は主催者目標である5万人を大きく上回った6万人もの参加があった。そんな市民の動きに勇気をもらいながらも、同じ今朝の新聞にはまたもや悲しいニュースが載っていた。
愛知県で行われた東日本大震災の復興支援の花火大会で福島県川俣町の業者さんが作った打ち上げ花火に対して、市民から「放射能をまき散らす恐れがある」と言う声が寄せられたため、その花火だけ打ち上げが中止されたというのだ。
夏の大文字焼きの時もそうだったし、ついこの間も福岡で予定されていた「ふくしま応援ショップ」の開店が「福島からのトラックが来ると放射能を拡散する」というメールが相次いだため中止になったという事件が起きたばかり。
そういう苦情を訴えた人たちは果たして原発に対して異議を申し立ててきたのだろうか?何の声も上げてこなかったのに、自らの街にほんのあるかないかの火の粉がふりかかることさえも拒絶しようとする。
もし万が一、花火やトラックで自分の街が汚染されることがあったとしても、それは原発を容認してしまった一市民として等分に請負うべきリスクだと私は思う。もっと言うならば、その花火をあげることで被災地の人たちが少しでも元気になれるのであれば(会場には被災者たちも招待されていたと言う)、仮にほんの少し汚染されたものが上がるのだとしても、そんなものは人のつながりと思いの中できっと昇華されてしまうだろう。
昨日の集会を成功させようと事前に日本青年館で行われた講演会「さよなら原発」で、私の尊敬してやまない大好きな落合恵子さんが大江健三郎さんらとスピーチした動画がyou-tubeにアップされているのでぜひご覧になって下さい。http://www.youtube.com/watch?v=Urr6zS-OACg
こんなふうにわかりやすく、しかも正確な情報と適格な言葉を選び、人としての思いや傷みを忘れることなく、言いたいことをきちんと伝えていくことができたらと思う。
今年の太陽の市は私にとっても特別なものになるだろう。
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