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October 09, 2011

スティーブ・ジョブズの言葉

奈良の人気カフェ「くるみの木」の石村由起子さんが奈良で講演した時、米アップル社の創業者で前最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業生に向けて行ったスピーチの一部を紹介したという。どんな内容だったのか知りたくて、その時のスピーチが日本語で掲載されているサイトで全文を読んだ。2週間ほど前のことだ。とても感動したのでいつかブログで紹介しようと思っていた。こんなスピーチを人生の門出に聴けたスタンフォードの学生は幸せだ。
その数日後にたまたま読んでいた茂木健一郎氏の著作で、「もし大学生のキャリア教育を任されたとしたら一日目にスティ-ブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学でのスピーチを見せる」と書いてあったのを読んだ。
いつも心に残る言葉や興味のある出来事などに出会うと、それを裏付けするかのようにリアルタイムでシンクロが起こる。
そんな矢先に、ジョブズ会長が10月5日に死去したというニュースを知った。56歳だったという。オバマ大統領はじめ、ビルゲイツなど各界の著名人が追悼の意を寄せている。私はITに疎い人間なのでスマートフォン(多機能携帯端末)「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」を使いこなすのは相当先だろうし、アップル社はIT業界世界一だという知識くらいしか持ち合わせておらずその他の偉業については語れない。
ただその土台を築いたのがスティーブン・ジョブズ氏であることだけは確かだ。今年1月、病気療養に専念するため休職し、8月にCEOを退任したばかりだったという。死去に伴い昨日の朝日新聞の天声人語にもジョブズ氏のスピーチが紹介されていた。
あれだけの功績を残した人であるが、大学は一年で中退。労働者階級の養父母にとってジョブズ氏の大学の授業料はあまりにも高額過ぎたからだという。その後の人生は激動に満ちたものであった。その中で彼なりに構築した人生観を3つのポイントに分けてスピーチしている。
一つめは点と点をつなぐこと。
自分の体験という一つの点と点がいつか自分の歩む人生の中でつながっていくことを信じること。
そう信じることで確信を持って己の心の赴くままに生きていくことができる。
二つめは愛と敗北にまつわる話。
自分が心の底から本当の満足を得たいならば、自分が素晴らしいと思う仕事、好きな仕事をすること。それは何か諦めずに探し続けること。
三つめは死に関する話。
自分がいつも死と隣り合わせでいるということを忘れずに思うこと。それは重大な選択を迫られた時に決断を下す手掛かりとなる。
締めくくりの言葉はあまりにも有名な「Stay hungry, stayfoolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ)」。
これは一般論や常識、その他大勢の意見に縛られ、自分の内なる声をかき消されないように、己の心のままに直観に従って生きろというジョブズ氏からの最大のメッセージだ。
スピーチ文を読んでいるうちに、なぜ石村さんが講演の中でジョブズ氏のスピーチを紹介したのかわかるような気がした。
自分を抑え、周囲と同調させていこうとする多くのサラリーマンの生き方とは対極にあるハングリー精神と馬鹿さ。裏返せばそれは貪欲で自由であるということなのだろう。
その結果、周囲との軋轢は避けられないかもしれないが、己の信じた道を進むことで、ジョブズ氏は自分の地位を築いてきた。
日本にもジョブズ氏のような感覚を持った若者たちが生まれ育っていってほしい。若すぎる死を残念に思うが、きっとジョブズ氏はいつ死んでも悔いのないようにやるべきことはすべてやって旅立っていったのだろう。
ジョブズ氏は語る。外部からの期待、己のプライド、屈辱や挫折に対する恐怖…これらは我々が死んだ瞬間に全て、きれいサッパリ消え去り、後に残されるのは本当に大切なことだけ。自分もいつかは死ぬ。そのことを思い起こせば自分が何かを失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は回避できる・・・・と。
ジョブズ氏が亡くなったという現実を前にした時、この言葉はいっそう私の胸に響く。
とても素晴らしいスピーチです。よかったらお読みになって下さいね。
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*写真は奈良の元興寺と萩の花

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