November 30, 2011
今日はパン教室始まって以来初めて作る甘酒パン。高田さんに「作って~」って軽い気持ちでお願いしてしまったが、高田さんも甘酒で作るパンは初挑戦。家で何度か酵母を起こしてくれたのだが、昨日も「酵母が中々発酵してくれず悪戦苦闘してます」というメールが夕方届いた。今朝もギリギリまで発酵するのを待っていたということで教室の開始時間ギリギリになって到着。
ご飯をおかゆにして麹を入れ甘酒を作るのだが、その甘酒で作る液種は超スローペースの発酵で48時間は何の変化もなく、もうダメかと思った4日頃にプクプクしてきたとのこと。できあがった液種に強力粉を入れてさらに丸一日たったものがようやく元種となる。ものすごく仕込みに時間がかかるようだ。
ランチ用には間に合わないと困るので、高田さんの方であらかじめ甘酒パンを焼いて来てくれたが、袋を開いただけでもふわ~っと麹の匂いが漂ってきた。最近、私は甘酒に凝っていて、玄米甘酒をまとめて仕込んで毎日のように飲んでいる。あの甘酒の何とも言えない自然の甘さにすっかりハマっているので、この甘酒パンの匂いもたまらなく「美味しそう」だった。
のんびりした甘酒酵母クンのパンも1時ちょっと前には何とか焼き上がってくれたので、皆さんとお庭でランチタイム。パン教室の時はなぜかいつもお天気がとってもいいので、お庭でランチが定番になっている。今日は総勢10人、新しい方も3人参加してくださってとても賑やかだった。
パン教室の後、寺田本家に酒粕と五人娘を買いに行った。寺田本家に玄米麹が売っていたので、今度玄米と玄米麹で甘酒を仕込んでみよう。
その後はヤワタホームに行って打ち合わせ。新しい店は12月中旬に静かにオープンするが、ヤワタホームのオープンハウスに合わせてあいりん堂さんと合同で行うオープン記念イベントは1月7~9日の連休に行う予定。その内容についてもいろいろ相談してきた。
オーガニックマーケットほど大々的には行わないけれど、こじんまりと農家さんやパン屋さんなどが並んでいて、それぞれの場所が楽しく賑わうような新春のお披露目になるといいな。
オープンの詳細については決まり次第お知らせしますのでお楽しみに!


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November 29, 2011
今日はスタッフ研修。新しい店では単品のスープメニューを作った。スープの内容は週替わりだが、ランチプレートのお味噌汁をスープに差し替えたり、キッシュとスープをセットにしたりと、自由に組み合わせられるようにした。
今日はそのスープを5種類作った。冬瓜ともちきびの生姜スープ、ひよこ豆とキャベツのクミン風味のスープ、レンズ豆と大根のスープ、根菜と丸麦の重ね煮和風スープ、トマト味の野菜スープ。いずれも野菜をたっぷり使ったボリュームのあるスープだ。
私は作り方を説明しただけでレシピも用意しなかったが、みんなで分担して野菜を切り、5口のガス台にそれぞれの鍋をかけたので、あっという間に5種類のスープが完成した。風楽のスープは市販のチキンブイヨンを使わないので、コクを何で出すの?ってみんな最初は心配していたけれど、出来上がったスープを飲んで「美味しい~っ!」とどのスープにも感動。そして「チキンブイヨンなんて使わなくても美味しくできるんだねえ~」と言っていた。
塩味の味付けには塩麹を使って旨みを出した。雑穀や豆なども入っているので、お腹いっぱいになり用意したおにぎりが入らなかったほど。全部のスープを飲みほしたら体が熱くなってきた。
これからの寒い季節には体の温まる野菜たっぷりのスープをフーフー言いながら飲んでいただけたら、心も体もポカポカになりそう。「スープのテイクアウトもできるようにそのうち容器を用意しないといけないんじゃない?!」なんて意見まで出てきて、早くもスープ作りに意欲満々?
それにしてもほんの数人で味見する程度なのに、小さな鍋がないものだから、出来上がったスープはかなり多量!みんなそれぞれお土産に持って帰ってもらった。今頃、みんなのご家庭の食卓に上っている頃かな?
スープランチを試食した後は、オープンまでスケジュール、そしてオープン後のシフトなどを決めた。今、店に置いてある備品やストッカーなどの運び出しや店内の掃除、店舗検査に向けて厨房の整備などの日程を打ち合わせた。
調理道具などの備品は、実際に厨房のモノ入れにどの程度入るかわからないので、大型冷蔵庫などが入ってから改めて買いに行こうと思っている。だから来週は買い物ウィークになりそうだ。
いよいよあと2週間・・・・だというのにあまり実感がない。
写真はカキピーに作ってもらったスープボールにひよこ豆とキャベツのスープを入れてみた。

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November 28, 2011
今日のヨガ&ランチのイベントは参加者が少なかったので中止になった。冬の間のヨガ教室は古民家が寒くてできなくなるので、来月は19日の教室で今シーズン最後。大勢のご参加があればいいなと思っている。
その分、今日はランチのご予約が2件入った。うち1件は友達でわざわざ埼玉から車でランチを食べに来てくれた。都内を抜けてきたので、かなりの渋滞と重なり、3時間以上かかったらしい。随分と遠い所までランチに来てくれたけど「すごく美味しいからここまで食べに来る価値があるよ~」なんて嬉しいことを言ってくれる。新しいカフェの方もとても楽しみにしてくれていて、来月もまた来てくれるとのこと。期待を裏切らないよう美味しいランチを作らなければ。
今日は窓口の空いている時間内に銀行に行きたかったのだが、友達と話しているうちに3時近くなってしまったので銀行は諦め、その分の時間を使って草刈りをすることにした。冬の間に篠竹の背丈を短く切っておけば、成長点がなくなるので翌年は根っこが伸びずあまり生えてこなくなると何人かの方からお聞きした。
それで畑の際に生えている篠竹を刈払機で刈っていった。いよいよ刈払機を使うのも今年最後。ここでの暮らしに刈払機は必需品だ。過ぎてしまえば汗だくになって草刈りに追われた暑い夏も懐かしくなる。
その後、鍬で古民家の庭の回りに細い溝を掘り、菜の花の種を撒いていった。たかが細い溝でも広い古民家の回りを鍬で掘っていくのは大変な作業。掘っているうちに大汗をかいてしまった。来年の春、庭の回りに菜の花が一面に咲いていることを夢みながら。
日が落ちるのが早いのですぐに暗くなってしまったが、何とか種まきを終わらせた。これでしばし刈払機とはお別れだ。歯先をキレイにふいて「お疲れさま」と声をかけ、しばらく使わなくなるので縁側の奥の方に片付けた。

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November 27, 2011
10月に取材に来ていただいた「田舎暮らしの方法」の本が20日に発行された。それに伴い一冊献本が送られてきた。私の所の取材は終盤戦と聞いていたけれど、取材から刊行されるまでの時間がとても早くて「もう出版されたの?!」と驚いている。
明治書院がシリーズ化している「学びやぶっく」の第61冊目。この「学びやぶっく」というのは、書店を知識を漁るための大人の学校――強制のない学び舎ととらえ、その学び舎(書店)で手に取る教科書のように便利に活用してほしいというシリーズだ。だから文化、芸術、旅、音楽、健康、歴史、環境・・・など取り扱っている科目(分野)も幅広い。
もっと自分の時間を大切にしたい、自然に囲まれた生活がしたいと思っていても中々踏み出せない田舎暮らしに興味のある人たちのために・・・教科書のように読んでほしい実践ガイドブックとなっている。
まず新潟県南魚沼に実際に移住して出版の仕事をしながら米作りに取り組んでいる中高年向けライフスタイル雑誌「自遊人」の編集長・岩佐十良氏の田舎暮らしを紹介。この本の著者(監修)でもある。
その後は農業をしたり、趣味を楽しんだり、店を起業したりと、それぞれの田舎暮らしのタイプ別に実践者が登場。その中で田舎暮らしの一日を追うという形で、私のある一日が8ページ(ちょっと多すぎ?)にわたって写真と共に紹介されている。
大人の教科書を手に取った方が田舎暮らしにより関心を持ち、新たな一歩を踏み出すきっかけになったらいいなと思う。何をやるにしても、やらないで後悔するよりまずはやってみることだ。それで失敗したとしてもそこから学ぶものさえあれば、それは失敗ではなく自分の経験という財産になると私は思っている。
自分のやってきたことがこうしたメディアに掲載されるのは嬉しいには違いないのだが、でも来年こそは自分の言葉で書いた本をちゃんと出版したいなと改めて思った。
もう一つ、今日、ヤワタホームが毎月発行している情報紙「こだま通信」も届いた。来月オープンとなる新しいお店について紹介していただいた。
その中の一文。
「ヤワタホーム・ガーデンビオン成田は住宅展示場の枠を超え、衣食住さらには医の分野とコラボレーションし、オーガニックなライフスタイルの情報発信の基地として、昨年オープン以来、オーガニックマーケットなど様々なイベントなどを開催してきました。そしてこの冬、あいりん堂さんと風楽さんという成田のオーガニックライフをけん引してきた2つのお店とのコラボレーションが実現しました。今後、この2つのお店と協力し定期的に、朝市、オーガニックマーケット、勉強会、料理教室などを開催して行き、食と住まいの一歩進んだ新しいナチュラルライフを提案して行きます。皆様ぜひお気軽にお越しください」。
自分には身に余るお話だと今でも思っている。でも1つの店ではできなかったことが、2つ集まることでできるようになるかもしれない。さらにはヤワタホームという大きな船と共に航海していくことができたなら、私のような小さな店でもほんの少し灯台の灯りのようなお役目を果たすことができるかもしれない。そしてそれが少しずつ大きな灯りになっていったら、いつの間にか成田がオーガニックで潤う街へと変わっていくかもしれない・・・。
そう思って少しずつ準備をさせていただいている。
届いた二つの刊行物。読んで下さる方の目に触れて、それが何かのきっかけ作りにつながっていったら、小さな灯りがそこにまた一つ灯ったことになる。これからどれだけ灯りを灯していけるのか、とても楽しみだ。

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November 26, 2011
昨日の夜からかなり寒くなってきた。特に今朝は今秋最高の冷え込みだったような気がする。朝、起きたら畑に真っ白な霜が降りていた。これからは毎日寒い朝が続くのだろう。
いよいよ本格的な冬支度をすることにした。物置から大きなストーブを運び込み土間に出した。茶の間と台所の間の戸を隙間戸からガラスの入った戸に取り変えた。開け放してあった三間ある座敷と座敷の間に障子と襖を入れた。そして全てのストーブに灯油を満タンに入れていつでもつけられるように準備した。これから毎週のように灯油を4缶づつ買いに行かなければ。
厨房もかなり冷え込んできたけれど、ストーブを付けるのはもう少しの辛抱だ。これから水も凍るほど寒い厨房になるのだから、今から温かさに慣れてしまっては冬が越せなくなって?しまいそう。
夕方、柚子の実を高枝ハサミでもいだ。随分と高い方まで黄色くなっているので、もう脚立に上っても届かないところがある。今秋も何個か使ったが、霜にあたって落ちる前に取っておくとキレイな柚子が使える。鋭い棘に触れて、いつも肘から下がかすり傷だらけになるのだが、ここで暮らすまで柚子をもいだことなんてなかったから、柚子の木に棘があることさえ知らなかった。都会で売られている柚子は棘も葉もキレイに落され、プラスティックのトレイに乗ってラップに包まれたおすまし柚子だ。
庭にある柚子の木は古木なので、その実はゴツゴツボコボコしているけれど香りがとてもいい。皮をひたすら剥いて千切りにし冷凍しておくと、サラダや煮物に重宝する。もちろん柚子の果汁も手で絞ってビンに入れて保存する。
春には筍を煮る筍仕事が、初夏には梅干や梅ジュース、ジャム、梅酵素などの梅仕事が、秋には柿をもいで柿なますにしたり、タルト用に煮る柿仕事が、そして冬の始まりはこの柚子の皮をむく柚子仕事が待っている。
庭になっているものを生かしきる季節の仕事。その仕事はそれぞれの自然の恵みを楽しめる厨房での小さな風物詩だ。何百個も柚子の皮を剥いて大変だなあと思う時もあるけれど、おかげで一年を通してこの最高の柑橘の香りをいつでも味わうことができるのだ。しかも買ったものではなく、その土地にあったものを生かして!
冷えと乾燥でそろそろ手荒れも激しくなってくるけれど、柚子の副産物、種の焼酎漬けを手に塗りながら、古民家生活3度目となる厳しい冬を乗り切らなくては。

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November 25, 2011
例年、勤労感謝の日前後が一番見ごろなので、京都の紅葉を見に行ってきた。23日の祝日のみ店の営業日と重なってしまったので、トモちゃんにお願いして私はお休みを取らせてもらった。今回は貯まっていたマイルを使い伊丹空港まで飛行機で行きバスで京都に入った。チケットの予約をしたものの、本当にこの時期、行けるのだろうかとちょっと心配だった。何しろ先週はイベントや料理教室などがずっと集中してめいっぱい忙しく、それ以外でも新しい店の開店準備で何かと気忙しかったからだ。でも行くと決めたら何が何でも行ける方法を考えて時間を作っていくしかない。少々大変な思いをしても、その結果、その後に楽しい時間が待っているのだから。
日曜日、「土と平和の祭典」から濡れて帰り持って行ったものを片づけ、諸々の仕事を終わらせて、ようやく11時過ぎから荷物を作った。次の日5時起床で出発。かなりの強行軍だったけれど、行ってしまいさえすればあとはもう楽しむだけだと思い眠い目をこすりながら支度をした。
今年は暖冬で紅葉がちょっと遅れているようだが、それでも嵐山の方は見事に色づいていた。日本の四季って本当に変化に富んでいる。その中でも特に秋は色とりどりに木々が染まって美しい。東寺の骨董市から始まって、上賀茂神社、下鴨社、哲学の道、嵐山など足にマメが4か所もできるほど歩き回った。
こうして好きな仕事を一生懸命やらせていただき、普段は慎ましく暮らし、時々好きな場所に出かけて行けるなんて、本当に幸せだなあと思った。知らない土地の風を受け、土の匂いや緑の匂いを感じながら、いつもと違う風景を見て、何気なく過ぎて行く時間を楽しむこと。旅ならではの豊かな過ごし方だと思う。
日々の生活にストレスがあって、ストレス解消のために出かけて行くというのでは決してなく、私は毎日の暮らしも本当に大好きで、同時に違う場所で過ごす時間もまた限りなく愛おしく感じている。
あちこちの寺社を御参拝しながら、そんな幸せな毎日をいただけたことに感謝の気持ちをお伝えし、これからも私の体を通してやらせていただけることを、どうかやらせてくださいと手を合わせてきた。
帰ってきてからは留守にした分だけやることはいろいろあって、今朝は7時から仕事を始めた。ハードスケジュールな旅だったので、多少疲れは残っていたけれど、それでも紅葉三昧で心はずっとわくわくと楽しんでいたので、心地よい疲れを感じながらキビキビと仕事をすることができた。
夕方、保健所に駆け込み、飲食店開業に向けての店舗検査を8日にお願いする予約をしてきた。順調に行けばその翌週には開店できそうだ。これから開店まではかなりいろいろなことが立て込んでくるだろう。でもこうして元気に仕事ができるのも、仕事と遊びを両方共に愛し楽しんでいるからだと思う。しばらくは仕事、がんばらなくっちゃ!






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November 20, 2011
昨夜の大雨がどうなることかと心配だったが、朝起きたら、なんとか雨がやんでいたのでほっとした。朝は玄米を炊いて、玄米のライスサラダを仕上げ、おむすびを作った。赤じそを刻んでご飯に散らし、青じその葉の塩漬けでくるんだおむすびだ。荷物をまとめて8時ちょっと過ぎに「土と平和の祭典」に向けて出発。
会場に着いたらグランドが昨日の雨でものすごい状態。車をグランド入口に止めて私のブースまで荷物を少しずつ運んだのだが、とにかく重いし足元もぬかってドロドロ。5往復した頃には靴もズボンの裾もグチャグチャで、かなりヘロヘロになってしまった。
会場では竹テントを実行委員会の方がそれぞれのブースに建てて下さったので、グランドの周りはずっと竹テントが並びフラッグを掲げてありとても広々としていた。中央には竹のオブジェ。体育館も使ってカフェや有機野菜農家さん、雑貨の店などが50店舗ほど出店していた。
今回、来場される方は受付で参加費1000円を払っていただく。ゴミ箱ゼロを基本にしているので、会場内は禁煙。食器も基本的には持参し、ない人は有料で借りる。駐車場からもかなり距離があり歩くと25分。それだけを見ると他のお祭りと比べて参加者の負担が多いような気もするけれど、ワークショップや講演会、映画の上映会、野外ライブなど模擬店以外のプログラムも盛りだくさん。
「発酵の里」神崎町にふさわしいイベントとして、発酵することで身も心も活性化し、さらにはそれが地域を耕すことにもつながっていくんじゃないか・・・そんな実行委員の方たちの思いがあちこちにあふれていて、とても温かいお祭りだった。
残念ながら今回は一人で出店したのでブースを抜け出すことができず,見たかったブータンの映画「幸せの経済学」は見ることができなかった。でも3時から食堂で行われた伊崎裕之シェフによる酒粕料理のワークショップには隣りのブースの方に店番をお願いして参加してきた。「アッラ クチーナ デル ソーレ」「ペル グラッツィア デル ソーレ」という都内にあるイタリアンレストランのシェフだ。ソースの中に酒粕をほんの少し取り入れることで、チーズのような風味を出し、それが旨みにつながっていく。実際に食堂の厨房で調理しているシェフの姿を見ながらお話をうかがえてとても参考になった。
また素晴らしい和太鼓集団GOCOOがゲストに来てくれていたので、オープニングの振る舞い酒の後と、フィナーレのステージで力強い演奏を聴かせていただいた。太鼓のライブに最近は行ってなかったので、久しぶりに本格的なライブを見られて、心が躍動してくるようなパワーをいただいた。
寺田本家を中心に広がった酵母たちがあちこちで熟成していい具合に発酵してきている。神崎町がどんどん面白くなっていく。
実行委員の方たちお疲れ様でした。とても楽しませていただきました。素敵な祭りを企画してくださってどうもありがとうございました!





*しばらく出かけるので4日ほどブログお休みさせていただきます。
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November 19, 2011
朝起きた時、室内がとても寒くて、コーヒーを飲む時もストーブがほしかったくらい。でも窓を開けたらあまりにもぬるい風が吹いていたので驚いた。外の方がずっと温かく茶の間の窓ガラスは曇っていた。窓を開けて風を入れた方が温かくなる?というヘンなお天気。でも一日中雨が降ったりやんだりだったので、床もじっとりになってしまった。
そんな中で、明日に迫った「土と平和の祭典」に出店するための準備をしなければと思うのだが、お天気が心配で、何をどの程度作ろうかかなり迷ってしまった。イベントの前に天気が崩れると、当日はどうなるんだろうって、毎度のことながらヒヤヒヤしてしまう。主催者の方たちはもっと気をもんで大変だろうなあと思う。
店のお食事をご用意しながら、マクロのキッシュなども少しずつ作り始めたところで、トモちゃんが来てくれた。夕方まで手伝ってもらいながら一緒に準備をした。いつも一人でやっている仕込みなので、人手があってとても助かった。
*明日はキッシュ、サクレ、マクロキッシュ、リンゴケーキ、パウンドケーキ、玄米ライスサラダなどをお持ちして出店しています。会場でお会いしたら、どうぞお声をかけてくださいね!マイ食器とマイ箸もお忘れなく!

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November 18, 2011
12月末に発売される「早春ぴあ」では2012年の開運特集が予定されている。成田山新勝寺と共に周辺の飲食店などが取り上げられるそうだ。それに合わせて風楽も掲載されることになり、今日、取材があった。タウン誌の取材は久しぶりのこと。ちょうどランチタイム時と重なってしまい、バタバタしていたのだが、土間で定食の写真を撮影していただいた後、お客様もいらしたので、遠目で(お顔がわからないように)三間続きの座敷も撮影。
明後日の日曜日に開催される「土と平和の祭典in神崎」に出店するので、今日はそれに持っていく焼き菓子なども仕込みたかったのだが、忙しくてとてもそれどころではなかった。
3時からは料理教室だったが、まだお客様もいらっしゃったし、厨房の片付けも終わっていなかったので、3時10分前になってもまだ料理教室の準備ができておらず、超焦った~。大急ぎで野菜や鍋などをキッチンに並べ3分遅れのスタート。
今日の料理教室はさつま芋を美味しく食べようをテーマに、丸麦を入れたさつま芋のコロッケやさつま芋と冬瓜をたっぷり使った生姜風味のスープ、むらさき芋のマクロタルト、茎若芽とごぼうのキンピラなどを実習。冬瓜や茎若芽を初めて切ったという若い方がいらしたが、食べてみると美味しい~と喜んでいただいた。
特に今日は寒かったので、生姜風味の冬瓜のスープは飲んでいるだけでも体がポカポカと温まり、ストーブを付けなくても寒くなかった。相変わらず賑やかで料理に関係のない話題で盛り上がり?笑ってばかりの料理教室だった。
今日はアシスタントのまーちゃんの他に、ジュンコさんも仕事の後にずっと残っていたり、途中からトモちゃんも来てくれたので、片付けるのがラクだった。夜はヤワタホームで打ち合わせがあったので、片付けが終わったらすぐに家を出てヤワタホームへ。工事の進行は今のところ予定通りなので、何とか12月中旬にはオープンできそうだ。最初はあまり宣伝せず、こじんまりと静かに始めようと思っている。


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November 17, 2011
今日のスタッフミーティングは研修として、医食同源を提唱している船橋にある自然食食堂「かあさんの家」へ行ってきた。一カ月ほど前に私が一人でランチに行った時、オーナーの柏さんとお話させていただいた。塩麹や甘酒など全て手作りされて料理に積極的に使っていらっしゃった。甘酒も玄米だけでなく、カボチャや豆などで作ったり、塩麹も麦こうじを使ったりと、かなりいろいろアレンジされていたので面白いなあと思った。
麹を利用した料理は、今、私が一番興味のある分野なので、もっとゆっくりお話を伺いたいなと思った。そしてできることならスタッフにもこの分野の戸を叩いてみてほしいなと思ったので、「塩麹と甘酒のお話を聞きに一緒に行かない?」と声をかけてみた。思いのほかみんなとても興味を示してくれたので、柏さんにお願いしてスタッフのための勉強会の日を設定していただくことにした。
その前に塩麹などを取り入れた発芽玄米のランチも食べたいということだったので1時に伺ってまずランチをみんなでいただいた。塩麹だけで味を付けた潮汁や糠入りのサバの味噌煮などスタッフにとっては初めて?の味を「美味しいねえ」と言いながらいただいた。
食事の後は2階のお座敷に移動し、お酢や味噌などに麹を加えて追熟させた調味料についてお話を伺った。どれも味がくっきりとそしてまろやかに変化していた。塩麹や小豆、カボチャ、玄米、黒米などの甘酒も試食させていただきながら、発酵についてのお話を伺いとても勉強になった。
スッシーにドライバーになってもらって一台の車で行ったので、帰りの車の中で一人一人に感想を聞いたのだが、皆、とてもよかったと言ってくれて、自分でも塩麹や甘酒作りなどをマスターして、少しずつ風楽の食事に生かしていきたいと話していた。
同じ場所に行って同じ話を聞き、それに対してどうだったかということを共にシェアするのはとても大切なことだと思う。自分一人の味覚や感覚だけではなく、自分以外の人がどう感じたかということを知ることで、体験がより実り多いものになっていく。
私だけではなく私以外の経験豊富な方たちと出会い知識や情報を得ること、そしてそれを自分の仕事(生活)につなげていくこと。そう言う意味で私はスタッフたちにはもっともっとたくさんの人に出会い、いろいろなものを吸収して行ってほしいなと思う。研修というのは自分の引き出しを一つ増やすきっかけ作りだ。その引き出しにどんなものを入れていくかはその後の自分次第だと思う。
みんなで行けて同じ時間を過ごせてとてもよかった。華やかなお料理ではないけれど、地道に丁寧に本当に健康のことを考えて作ってくださっている「かあさんの家」のご飯。私も学ばせていただくことが多く有意義な一日だった。


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November 16, 2011
今日の料理教室はどうしたわけか参加者が2名ととても少なくこじんまりとしたものとなった。テーマはもちきびを美味しく食べよう。かぶのもちきびあんかけ、もちきびの中華あんかけ炒め、もちきびの信田巻、もちきびのリンゴジュース煮。私の大好きな雑穀もちきびをたっぷり使って料理させていただいたのだが、せっかくの美味しいご飯をもっと多くの方に食べていただきたかったなあとちょっと残念。
手伝いながら参加してくれたトモちゃんとミホちゃんも交えてランチはお庭で。キッチンで実習している時はちょっと寒かったのだが、外でご飯を食べている時はポカポカで家の中よりも温かかった。晩秋のキラキラした陽射しの中で皆さんと一緒に美味しいランチをゆったりといただくひとときは至福の時間だった。
料理教室の後はスタッフミーティング。今日はサクレとキッシュの実習。サクレはベーシックなものでバジルペースト入りと、そうでないもの2タイプ、さらにおからを入れたサクレ、ヨーグルトやワインを入れたサクレ、米粉のサクレと、全部で5種類を試作してみた。
食べる時くらい茶の間に移動すればいいものを、なぜか狭い厨房のオーブンの前に5人が集まってコーヒーを飲みながらそれぞれを試食。一つ一つにボリュームがあるので、試食しているうちにお腹がいっぱいになってしまった。8本分のサクレを作るのになんと2キロもの千葉県産の有機野菜を使っているので、これはスゴイ!とちょっと感動。
本来はできたてのアツアツよりもちょっと冷えてからの方がより美味しいのだが、冷ます時間もなかったので、焼きたてを頬張りみんなであーだこーだと言いながら厨房で遅めのティータイム。おから入りのサクレをもう少し改良して定番メニューにできたらと思っている。
カキピーにお願いしたカフェ用の器も少しずつできてきたので、先日、一部を受け取りに行ってきた。さっそく新しい器にサクレを乗せて写真を撮った。むらさき芋の色がくっきりとよく映えて美味しそう~!(実際、スタッフ一同、みんなが美味しいと太鼓判です!)



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November 15, 2011
今年の手作り酵素は50種類以上の材料を使って仕込んだのでとても美味しくできあがった。昨年、作った酵素が少しだけ残っていたので、それと混ぜ合わせて毎朝、飲んでいる。素材を集め手をかけて作っただけ出来上がった酵素はとても愛おしい。私はこの酵素からかなり元気をいただいているので、自分の健康にはもはや欠かせないものになっている。
今年の秋の酵素作りに参加できなかった方がぜひ作りたいということだったので、今日、改めてもう一度手作り酵素を仕込むことにした。11時頃にいらっしゃって最初に定食を食べていただき、その後、縁側に材料を並べて、お庭のウッドテーブルの上で材料を切ることにした。今日は大型の計りがなかったので、5キロのデジタル計りを庭に出し、私は野菜の計量係りに徹した。
日中はポカポカと温かかったので、ちょっとしたピクニック気分の酵素作りだった。皆さん初めてなので材料を揃えるのが大変なのではないかと私の方でもおかげさま農場の無農薬野菜を買っておいた。でも予想を裏切って?ものすごい種類の野菜を持っていらしたので本当にビックリ!
その中のお一人は小淵沢にセカンドハウスがあるので、一昨日から泊まりで出かけ、八ヶ岳の美味しい高原無農薬野菜をたくさん買っていらっしゃったのだ。カラタチの実やムベ、珍しい赤い実の植物、黄色い人参や紅芯大根などとても美しい色の材料ばかりが集まった。しかもお土産にと私にまで酵素用ではなく料理用として、小淵沢の「きびの会」の方が無農薬で作っている珍しい野菜たちをたくさん下さった。
最後に残った野菜たちをカゴに入れて並べたら何とも可愛らしかった。野菜たちだけでこんなに色とりどりになるなんて!少しずつ料理していただくのが楽しみだ。
お一人の方は都内から電車でいらっしゃったので、仕込み終わった樽を宅急便で送るそうだ。皆さん本当に熱心で、興味深く私の拙い説明を聞いてくださった。そして何よりもずっとやりたいと思っていた手作り酵素がようやく仕込めてとても嬉しいと何度も何度も言っていただいた。
こちらの方こそ、自分がずっとやってきたことをお伝えしただけなのに、そんなに喜んでいただけるなんてありがたいなと思った。「嬉しいわ~よかったよかった。これで元気になれそうね~」と言いながら和やかな雰囲気の中で仕込んだ酵素なので、きっと優しく発酵して、その方の体に合ういい酵素になってくれることだろう。
ミチコさん今日はお疲れさまでした。たくさんのお野菜を揃えるのは大変だったことと思います。私の分までいろいろ買ってきていただいてありがとうございます。そして楽しい時間をありがとうございました!

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November 14, 2011
今日はお休みだったのだが、新しい店の開業にあたって保健所に行ったり銀行に行ったり市役所に行ったりといろいろな用事があったので、まとめてそれを片付けた。ヤワタホームの新店の建設現場にも行ってきた。ちょっと前に八幡さんから現場視察用の名前入りのヘルメットをいただいたので、いつでも行けるようずっと車に積んでおいたのだが、ようやくそれを活用することができた。
いつも写真をアップしようと思いながら、夜になることが多いので、珍しく日中のうちに行って写真撮影ができた。ちょうど八幡社長や設計担当の方など皆さんも現場にいらしたのでご挨拶もできてよかった。
壁や屋根ができて窓が入り、今は中の断熱材を入れている所だそうだ。建物の中に入ったのは初めてだったので、実際に現場に立ってみると図面だけではわからない具体的な店のイメージが湧いてきた。本当にこじんまりとした可愛らしいカフェだ。厨房も広くはないので、必要以上にモノを置かず、いつも整理整頓を心がけようと思った。12月前半には工事が終了し、建築関係の検査が終わる予定だそうだ。
それが終わってから、私の方はその週のうちに保健所の飲食店開業の店舗検査ができるよう段取りをしておこうと思っている。オープンについては大々的に宣伝せず、最初はひっそりと始められたらと思っている。
通りから何を建設しているかわかるように、足場に垂れ幕まで付けていただき、これがまた国道からよく見えるので、とても目立っている。先日のオーガニックマーケットでも折り込みチラシにオープンのことを掲載していただいたので、オープンする前からかなりの皆さんに知っていただけて嬉しい限り。
入口に掲げられた現場の「キレイ宣言」の通り、とても気持ちよく片付いている現場だった。いろいろな方のお仕事の積み重ねの上に建物ができていく。どれだけの方の手と思いがそこに寄せられていくのだろう。完成を楽しみにすると同時に、期待を裏切らないよういいお店にしなくてはと改めて思った。




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November 13, 2011
晩秋の日曜日はさわやかな一日となった。どうしてなのかわからないけれどご予約がある時というのは、だいたいいつも重なることが多い。昨日の段階で4組ほどご予約が入っていたので忙しくなりそうだなと思い、今朝は7時頃から厨房に入った。カレーを仕込んだり、デザートを作ったりしていたのだが、お店を開けた後も次々にお電話をいただき、まだ定食の支度が終わっていないうちからお客様がいらして開店早々大忙し!あっという間に満席となってしまった。
それに今日は定食のご注文がほとんどだったので、大鍋でひいた出汁が珍しくなくなってしまった。玄米も2回炊き、おかずはほとんど残らなかった。混むことを見越して全てのものをあらかじめたっぷり作っておいたので、途中でお惣菜がなくなって大慌てで作り直すということがなかった。それだけは助かった。
今日は新しいスタッフミホちゃんに入ってもらったがミホちゃんはお客様を呼び込む福の神?かもしない。毎回、ミホちゃんがいる時は格段に忙しい。まだ慣れず勝手のわからない厨房だというのにテキパキと動いてくれるので大助かりだが、かなり大変だろうなあと思う。
何も飲まず食わずであまりに忙しく暑かったので、途中で冷たい梅ジュースを作って、3人がそれぞれの場所で立ったまま飲んだら生き帰った。晩秋に冷たい梅ジュースなんて相当季節外れだけど美味しかった~!
朝、胡桃を炒って白ゴマペーストと一緒にフードプロセッサーにかけ胡桃ごまあんを作った。デザートにも少しお出ししたのだが、白玉がなくなってしまい途中からは寒天をさいの目切りにして上からかけた。
これは撮影用に作った胡桃ごまあん。先日奈良のギャラリーの方から送っていただいた漆の蓋付きの煮物椀。奈良の老舗旅館で使われていたものだそうだ。あまり使う機会はないかもしれないが、漆器ならではの日本的な趣があるので、和のデザートには似合うんじゃないかなと思って盛り付けてみた。現代人の一般家庭の食卓に、蓋の付いた漆の煮物椀なんて、もしかして無用の長物?なのかもしれないけれど、一見無駄だと思うことの中に、何とも言えない味わいがあるような気がする。
自分で作った料理だから、何が入っているのかなという蓋をあける楽しみはないけれど、お料理だけでなく、時々和のスィーツを盛り付けて使ったら面白そうだ。

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November 12, 2011
最近、ずっと考えていることの一つに「マネジメント」というものがある。単純に訳せば管理ということだが、どうもこの言葉は日本語にならない深い意味を持っているようだ。
新しい店が一か月後にはオープンするだろう。それに向けて厨房機器や器を揃えたり、メニューやスタッフの働き方を決めたりとやらなければならないことはいろいろある。
でもそれよりも今の自分に一番必要なのはもう一つの視点を持つということなのではないかなと思う。今まで私は自分で仕事を作ってきた。一番最初の店は全く一人からのスタートだった。3年目に飲食業も始めた時から、スタッフに手伝ってもらうようになった。でもどちからというと私が中心になって動き、スタッフには補助的な仕事をお願いしてきた。でも自分一人でやれる仕事には限界があるし、そのクオリティを末長く保つことは難しい。もちろん好きな仕事をやらせていただいているので、それが喜びであり、お客様には気の通った美味しいご飯を食べて心も体も元気になっていただけたら嬉しいなといつも思っている。
でも体が一つしかないのに店は2件になるので、どこかで誰かに任せなければならない。全てを一人でやることなんて不可能だ。だから新しい店のスタッフたちには私がいなくても動けるようになってもらわなくてはならない。幸いとてもいい人材に恵まれたので、彼女たちをどう育てていくかが私の課題でもある。
これからは単に自分一人で働く「労働者」から、ドラッカーの言うところの「知識労働者」になることが求められている。もっと言うならば「知識労働者」から「知識経営者」にならなければならない。その時に必要なのがマネジメント力なのだろう。
このところ経営に関する本ばかり読んでいる。正直なところあまり得意な分野ではないので、楽しみながら読むというよりも必要に迫られて読んでいるという感じだが。
ドラッカーによるとマネジメントには3つの役割があると言う。
①自らの組織に特有の使命や目的を果たすこと
②仕事を通して働く人たちを生かすこと
③自らが社会に与える影響を処理すると共に、社会の問題について貢献する
私は好きな料理ができて、美味しいものを食べて喜んでいただければそれで充分なので、経営学なんか本当のことを言ってしまえばどうでもいいのだ。でも2店舗目を始めると決めた時から、それだけではない経営者的な発想が必要になってくるのだなということを、オープンが近付くにつれひしひしと感じるようになってきた。
「自分の会社をつくるということ」(ダイアモンド社)という本を読んだ。著者はトレンダーズ・女性起業塾代表取締役経沢香保子さん。女性にとって自分の会社を持つことは人生を自分で創り出していく生き方だと語る。そのために必要なのは「経営者の脳」。参加する側から主宰する側に回る。巻き込まれる側から巻き込む側になる。エンターテイメントされる側からエンターテイメントする側に回る。「経営者脳」それは「視点」「立ち位置」が鏡の向こうとこちらで入れ替わるような感覚・・・らしい。この表現は自分でも経験したことなので、とてもよくわかる。
また経沢さんによると会社経営は創業から最終ゴールまで5つのステージがあるという。まず事業ドメインを明確にすること。事業として確立すること。リスクを分散し顧客を創造し続けること。組織を構築すること。最後に社会に必要な存在となること。
表現方法は違うけれど、これもまさにドラッカーの言うところの「企業の目的は利益の追求ではなく顧客の創造にある」と言う有名な言葉に通じている。
それを実践するために必要な要素がマネジメント力なのだろう。今までの私に全く欠落していたもの。そしてこれから必要とされるもの。もしマネジメント力を身につけることで、より社会に貢献できる仕事をさせていただけることにつながるのであれば、とてもいい機会なので少しずつ勉強していこうと思っている。

今日、親しくしているお客様からいただいた花。花束ができるくらいたっぷりあったので、どんなふうに生けようかと花たちを見ながらずっとにんまり。
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November 11, 2011
先日、奈良に行った時、友達からギャラリーをやっている方を紹介していただいたのでお会いしてきた。20年以上、奈良で作家ものの陶器や骨董、古布、オリジナルの染めと織りの和布、アジアの布、衣類、トンボ玉、バックや靴、雑貨などを扱っているギャラリーの方だ。ご自身でも機織りをされているので、織りや染めなど布製品には特に関心を持っていらっしゃる。
長くお仕事をされてきたが、70歳を過ぎての一人暮らしなので、ギャラリーと倉庫が兼用になっている今のご自宅を数年後には引っ越したいとのこと。そのため少しずつ荷物整理をしていきたいということだった。
当初、老後はお姉さまとパリに移住し、向こうで和雑貨を扱う店を開く予定だったので、仕入れは相当の量。ご自宅のお庭に倉庫用のコンテナが3つあって全て在庫だという。
友達から一度、その商品を見て来たらとお声をかけてもらったので、今回その方にお会いして、いくつか陶器を買い取りさせていただいた。何しろものすごい在庫なので、とても一度に全てを見ることはできなかったが、どれもいいものばかりで驚いた。
気に入った作家さんの窯元を訪ね、まとめて作品を買い付けされていたようで、器の種類も量もすごかった。かなり大勢の作家さんの作品を扱っていた。でもいざ店を片付けるとなると、それらをどうしたものかと一人で途方に暮れている?という感じだった。
私も仕事をしながら生活をしている身なので、この先、体力が衰えてきた時、店のものをどうしたらいいのだろう?と考えることがある。
私の70歳になる友人は死ぬ前に身辺整理をすると宣言し、服や本を少しずつ処分し、今は本当に日々必要なものだけを残しスッキリと暮らしている。要は動けなくなってからではなく、動けるうちに身辺整理はしておいた方がいいということなのだろう。
ともあれ今日、その時に選んだ器たちが届いたので、さっそく茶の間の文机に並べてみた。寒くなってきたので土間より座敷の方が見やすいかと思ったのだが、展示スペースが狭いのでかなりビッシリになってしまった。
併せてその方が国内で織り方と染め方を指定して作ったオリジナル布「風化綿」も展示中。こちらは1m2500円~とちょっと高価だが、何とも言えない風合いと色合いで、3~4m単位なので服地にもなる。洗いざらしで素肌に着たら気持ちよさそうだ。
お店にいらっしゃるついでにどうぞお手にとってご覧ください。


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November 10, 2011
成田市の農政課が募集した太巻き寿司講習会に参加してきた。郷土料理に関心を持つと同時にお米をもっと食べようと成田市米消費拡大総合対策事業の一つにもなっている。
今回実習したのは房総祭り寿司と呼ばれるいろいろな絵柄のある太巻き寿司。千葉の郷土料理の一つだ。すっと興味があったので今まで何度か申し込みをしたが、人気があっていつも抽選で中々参加できなかった。今回はラッキーにも当選したのだが、ランチのご予約と重なってしまった。
せっかく当選したので何とか参加したいなと、朝7時頃から厨房に入って定食の支度をし、9時ちょっと前に家を出て公民館へ。トモちゃんに盛り付けと定食をお出しする所をお願いすることにした。ちょっと遅刻してしまったのだが、調理室は参加者でいっぱいだった。
最初は一人一人自分用に大きな卵焼きを焼いた。海苔の代わりにお寿司を巻くためだ。全員が焼き終わったら、先生が説明しながら「椿の花」の巻き寿司を実演して下さった。何度か実演を見たことはあるけれど、こんなにゆっくり間近で作り方の説明を聞いたのは初めてなので身を乗り出して聞いてしまった。
その後、一人一本同じお寿司を実習。身を乗り出して聞いていたわりには頭に入っておらず?「ここ何を置くんだっけ?」と班の人たちと確認しながらおそるおそる具を並べて行った。そして巻きすで巻いて完成。いざ包丁で切ってみたら、本当に可愛らしい椿の花が咲いていたので感動してしまった。
その次はかたつむりを実習。これも先生のお手本を見てから一人一本作った。その後、皆さんで試食して片づけをして解散となるのだが、昼からスタッフミーティングで帰らなければならなかったので、私は中座し、エプロンもしたままで車に飛び乗り家へ戻った。
12時頃からみんなが集まっているので、私が帰ってくるまでの間にタルトの生地を焼き、野菜を刻んでおくようメモしておいた。
今日は定食のメインのお惣菜となるグルテンミートのメンチカツと車麩のカツ、オートミールのコロッケトマトソースを実習。揚げ物を作った後は柿のタルトを作ってオーブンに入れみんなでランチタイム。
私の作った祭り寿司と揚げたてのフライをテーブルに並べたら、ちょっとした誕生パーテイのような賑やかな食卓となった。
新しい店では金土のみ夜を営業する予定だ。夜の部を担当してくれるスッシーも今日はミーティングに初参加。口の悪いオバサンたちに囲まれて黒一点の若者が何の違和感もなく?ニコニコと一緒にランチをしているのが可笑しかった。
食べながら今日は新しい店のメニューと価格設定を皆で考えた。ランチは1000円のワンプレートに。そしてちょっと小腹がすいた時用にキッシュやサクレ、ピタ、サラダ、スープなどを単品でお出しできるようにした。何もないと話がまとまりにくいので、一応、私の方で叩き台となるメニューと価格設定を出しておいたが、やはりみんなで話しながら考えると、イメージも具体的になっていくので面白かった。
でも現実問題としてこれらを全部仕込んでいくとなると、かなり仕込みの量が多くなって大変そうだが、古民家の風楽とも連携し合いながらうまくやれる方法を考えていきたい。
来週、私がいない時にもスタッフ同志で自主的にミーティングをしようなんて話まで出てきて、みんな本当に真剣に考えてくれているのだなと嬉しくなった。次回は仕入れ先や食材の買い出しや現金の受け渡し、シフトの決め方など具体的な方法を話し合う予定。
最後にみんなで作った柿のタルトと紅茶でティータイムをして夕方解散。
いろいろなことが重なって、何とも慌ただしい一日となり、旅の余韻に浸る暇もなく、あっという間に終わってしまった。でもまた一歩、みんなと共に開店に向けてコマを進められたことを実感できたいい一日となった。




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November 09, 2011
今回の奈良は奈良国立博物館で開催中の正倉院展を見ることから始まった。正倉院の宝庫の中には聖武天皇の遺愛品など様々な文化遺産が収蔵されているが、その宝物を調査、点検するのに合わせて毎年、秋に正倉院展が行われている。かれこれ63回も開催されているというのに見るのは初めて。藍や茜で染められた美しい織物や香木、香炉、鏡、古文書など選りすぐりの文化財を見てくることができた。

近くにある東大寺ミュージアムもオープンしたばかりであり、紅葉シーズンとも重なって奈良公園周辺は平日というのにものすごい人出だった。ポプラの赤い落ち葉や銀杏の黄色が美しかった。

次の日は修験道の山であり女人結界門がある霊場大峯山から龍泉寺へ。役の行者によって草創され修験道の根本道場となる霊場だ。境内の池は竜の口から湧水が流れ、いつも清らかな水が満々と溢れているので、大峯山中第一の水行場にもなっている。
そして大峰山系から流れてくる山上川と川迫川(こおせがわ)が合流するみたらい渓谷は近畿地方でも有数な紅葉スポット。美しい木々と豊かな水脈、大小様々の滝が流れる中を遊歩道に沿って歩く。吊り橋を渡り、木の階段を上り、マイナスイオンをたっぷり受けながら、少し早いけれど秋の紅葉を満喫してきた。

先の台風は奈良県や和歌山県に甚大な被害をもたらした。未だ台風15号の爪跡が残り、道路や河川は充分に復興していないので、天河周辺に行くのは難しいのではないかと心配していたが、道路は少しずつ通れるようになっていた。
その日の最後は天河弁財天をお参りしてきた。ずっと行きたかった場所でようやく念願叶い今年の6月に初めてご参拝することができた。今回は2回目。ようやくご縁をいただいて天河にはこれから何度も折りに触れてお参りすることになるだろう。新しい店のオープンのことや、様々な出会いの導きへの感謝の気持ちをお伝えしに行きたかった。

3日目は奈良との県境にある浄瑠璃寺へ。東の薬師仏を祀る三重塔と、西にある阿弥陀堂には九体の阿弥陀如来が鎮座しており、「九品往生」と言って極楽往生への九つの段階を表しているという。今回は秋の特別ご開帳と重なって秘仏とされる吉祥天女像と三重塔の中にある薬師仏を同時にご参拝できるめったにない機会。紅葉の名所の寺だが、バスが一時間に一本しかない京都の郊外にあるせいか、とても静かだった。朝一番でご参拝したので、ひっそりと佇む小さな寺の中でのんびりした時間を過ごすことができたが、その後は次々に観光バスが乗り付けてきて、やはりシーズン中は人出で賑わうようだ。

まだちょっと早かったけれど、いいお天気の中、美しい紅葉や自然美を愛で、寺社にご参拝し、ゆったりと楽しい時間を過ごしてくることができた。日本の秋ってなんて色とりどりで美しいのだろう。特に古都で色づく紅葉はこの世のものとは思えないほど味わい深い。
忙しい毎日だが、仕事にメリハリをつけ、時間を見つけて生活から離れて過ごすひとときは私にとって何よりの元気の素。
昨夜帰ってきたら、古民家の中がひんやりととても寒いのに驚いた。いよいよこのあたりも冷え込みが強くなってきたようだ。そろそろストーブを出さないと。

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November 06, 2011
折りに触れて思い出す詩がある。大好きな詩であり自分への教訓であり、このように生きたいなと思っている人の一人である茨木のり子の有名な詩「自分の感受性くらい」。
今、私は新しいお店のオープンに向けて気忙しい毎日を過ごしている。まだ建物が完成していないので、今すぐ何かできることがあるというわけでもないのだが、何かしら考えなければならないことがあって落ち着かないのだ。今まで4件、場所を変えて店を作ってきたけれど(一番最初の一軒は雇われ店長としてだったが)、店舗のコンセプトのようなものから商品構成、そして内装工事まで自分でやってきた。もちろん内装工事は一人ではなく業者さんと一緒だったが、ペンキを塗ったり和紙を張ったり土壁を塗ったり、建築ゴミの処分から什器の設営までできることは何でもやった。
だから今回のように全体的な工事は全てプロにお任せして、厨房関係だけを準備するのは今までに比べたらかなりラクだ。でも最近、なかなかゆっくりと本を読むことができずにいる。
私の生活の充実度合?をはかる時、一つの目安になるのは読んでいる本の量だ。心身ともに充実している時は忙しいけれど読んでいる本もかなり多い。それがこの頃はページを開くとすぐに睡魔が襲ってきてほとんど進まなかったり、気持ちが集中できなかったりする。
昨日、マーケットから帰ってきて片付けが終わってから、この詩のことを思い出し、一区切りついたことだし夜は久しぶりに本をじっくり読もうと思った。選んだのは「清冽」(後藤正治著・中央公論新社)。詩人茨木のり子の肖像という本だ。ずっと前に図書館から借りてきたのだが、なかなか読めずにいた。引用されている茨木のり子の作品を懐かしく思い出しながらいっきに読んだ。評伝を通して改めて茨木のり子に生き方に出会えたような気がする。清冽というのは水などが清らかに澄んで冷たいことを言うのだそうだ。まさに茨木のり子の生き方にピッタリなタイトルだ。
茨木のり子の詩は素晴らしいけれど、その私生活はあまり知られていない。ただ自分が自宅で亡くなることを予期して、自分の亡き後、親しい人たちに送ってほしいという手紙をあらかじめ用意しており、死後、本人の文章による死亡の通知が送られてきたエピソードはあまりにも有名。享年79歳だった。
また詩集としては15万部という異例のベストセラーとなった「倚りかからず」が発行されたのは茨木のり子73歳の時。最後の詩集となってしまったが、朝日新聞の天声人語で紹介されたことでより多くの人に読まれるきっかけとなった。
もはやできあいの思想や宗教、学問、権威などには倚りかかりたくないというまっすぐに生きて晩年を迎えた一人の女性の言葉がストレートに伝わってくる詩だ。私自身もそうありたいと思ってはいるけれど、自分が同じ世代になった時、果たして同じセリフをまっすぐに吐くことができるだろうか?安易に倚りかかってラクな方へと流されている自分になってしまっていないだろうか?そんなことを問いかけてくれる凛とした詩だ。
「自分の感受性くらい」はもうソラで唱えられるほど繰り返し何度も読み続けている大好きな詩なので、今さらながら・・・なのだが、でも、何度読んでも新鮮だ。そして襟を正される思いがする。こういう時にこそ、繰り返し読みたい詩の一つ。
自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
「いい詩には、ひとの心を解き放ってくれる力があります。いい詩はまた、生きとし生けるものへの、いとおしみの感情をやさしく誘いだしてもくれます」(茨木のり子)

*しばらく千葉を離れるのでブログは3日ほどお休みします。
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November 05, 2011
今日はヤワタホームのオーガニックマーケットの日。昨日のうちに焼き菓子は全て焼いたおいたので、今朝は出かける前にワンコインランチ用のお惣菜を仕込んだ。このマーケットでは建物の中のキッチンを使わせていただき、食器棚に常設してあるお皿やお箸などもお借りしている。だからご注文いただいてから、玄米ご飯とお惣菜3品をお皿の上に並べられるので、ちょっとしたカフェランチ風のお食事を食べていただける。と言ってもワンコインなので、500円内でできるメニューに限られてしまうのだが。
今日のワンプレートランチは、冬瓜の赤紫蘇煮、カボチャとレンズ豆のサラダ、サツマイモとひじきと丸麦の煮物の3品と玄米ご飯。また10種類以上の具をミックスして作る毎回人気の玄米ライスサラダを単品でご用意。
6時頃から起きてお惣菜の準備をしていたのだが、カボチャ3個、巨大サツマイモ5本、冬瓜2個・・・・ととにかく切るのに時間のかかる野菜たちのオンパレード?だったので、指先に豆を作りながら包丁を握り続けたけれど、思っている以上に時間がかかってしまった。
今回で第5回目となるオーガニックマーケット。出店者だけでも30組以上と過去最高!ヤワタホームで新聞折り込みにしたマーケットのチラシはとてもインパクトが強く、しかもお子さん向けアトラクションのバルーンアートがあったり、臼と杵でつく玄米餅の振る舞いがあったりとお楽しみも満載。お天気もよかったので、今回の来場者数もまた過去最大となり、ものすごく賑やかなマーケットとなった。
圧力鍋を持参し、ヤワタホームのキッチンでも玄米を炊いたのだが、ランチプレートの方のご注文が次々に重なってあっという間に玄米がなくなってしまった。前の店のスタッフだったミヤちゃんが手伝いに来てくれたので、二人で対応したのだが、それでも大忙しでとても外の店を見て歩くゆとりはなかった。
次々に顔馴染みのお客様が来てくださって「チラシ見たわよ。いつオープンなの?」と何度もお声をかけていただき、今回のマーケットは何より来月のカフェオープンに向けての宣伝となった。
まーちゃんが作ったスパイスクッキーやミホちゃんが作ったシフォンケーキやクッキーも完売。二人とも初めてお客様に買っていただくモノを作るという経験をしたので、売れるかどうか価格設定も含めてかなりドキドキだったようだが、何事もチャレンジが大事。やっていくうちにどんなものがいいのか自然に感覚として身についていくと思う。
最後にちょっとだけ残っていたキッシュとクッキーは「もりのこびと」の奥村さんがスタッフ用にまとめて買ってくださって、本当にキレ~イになくなってしまった。
今回のマーケットはヤワタホームの方でもインパクトのあるチラシを折り込みにしたり、駐車場の誘導員をお願いしたり、大きな看板を作って下さったり、予算を立ててアトラクションを用意して下さったりと、とにかく一大イベントとして会社をあげて取り組んでいただいたので、これだけの集客につながったのだと思う。同時に出店者がほぼ地元の人たち中心だったので、出店者自身でも知り合い関係を呼ぶことができた。
この場所にこれだけの需要があるとわかることが毎回、何よりの収穫になっている。そして来場者の方たちはとても滞在時間が長く楽しんでくださっている様子。そんな温かいマーケットが回を重ねる度にますます充実していくのがとてもうれしい。
来月、カフェがオープンしてからも定期的にこういうイベントは企画していきたいと思う。一人ではできないことが異業種3つが集まることで可能になっていく。そんな方法を模索していくことの中にきっとたくさんの学びがあるのだろう。
ヤワタホームという大きな船の横で、沈没させないように小さな小舟をゆっくりと漕いでいこう。
*あんなにも賑やかだったマーケットだというのに、今朝、慌てて飛び出してカメラを忘れてしまったバカな私。
画像に収めたいシーンがたくさんあったのに・・・もう残念でならない。
今日の画像がないので、以前のランチヨガでお出ししたランチプレートを貼り付けます。

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November 04, 2011
今日はお店が一日中とてもヒマだった。仕事の合間をぬってお客様とお話したりしながら、明日のオーガニックマーケットの準備をし、7時半頃ようやく仕事が終わった。焼き菓子はマクロビオティック仕様のリンゴケーキと米糠とキャロブのクッキー、普通の焼き菓子は柿のタルト、そしてサツマイモとローズマリーのキッシュと、塩味の野菜ケーキサクレを2種類。うちで採れたサツマイモやむらさき芋、バジルなどをたっぷり入れて焼いた。
お食事の方はワンコインランチの玄米プレートをご用意する予定。それと新しい店のスタッフたちが心をこめて焼いたスィーツも持っていくのでよかったらぜひどうぞ。
せっかくマーケットといういい機会なのだから、自分で何を作るか決めて材料を揃え、原価計算をし、いくらで売ればいいのか価格を決めて、お客様の反応はどうか試してみたら?と声をかけたら早速マーちゃんは試作したクッキーを持ってきてくれた。それなりに美味しかったのだが、もう少しだけスパイスをきかせたら、もっと美味しくなるかも?と言って風楽にあるチャイマサラを分けてあげたら、またそれを入れて焼いてきた。2度目のクッキーは予想どおり?もっと美味しくなっていた。そんなチャレンジの気持ちが人を成長させていくのだろうなあと思う。
お昼過ぎにアヤコさんが来たのだが、手が離せなかったので厨房に入ってもらって、仕事をしながら一緒にあれこれ話した。ブログはずっと読んでくれているが、新しいカフェの進行具合をいつも気にかけてくれるので、久しぶりに近況報告。アヤコさんもかつてカフェをやっていた経験があるので、オーガニックカフェを経営することの大変さは誰よりもよくわかってくれる。私にとっては最高のアドバイザーだ。
何度か会っているけれど、改めて厨房で一緒に仕事をしているマーちゃんを見て「エイコさんよかったね。若い人に入ってもらえて。これで世代交代ができるよ」だって。
そうか、いよいよ私もこれで隠居の身か・・・?!
確かに年代に応じて働き方、動き方というのは変わってくるものだが、でも私は若い子だけでやっているカフェに行くとどこか腰がそわそわして落ち着かなくなる。味付けや盛り付けを見て、こんなのもアリなんだなと発見する反面、何か物足りなさを感じてしまうのだ。
特にマクロビ系のお店は味が淡白になりがちなので、ほっこりとした「母さんの味」的なお惣菜が食べたくなってしまう。だからスタッフは若い子だけでなく、母ちゃん的な人も必要だし、できたらおばあちゃんにだっていてほしい。おばあちゃんの味が若い子たちの料理と一緒に自然に食卓に並んでいたら楽しいだろうな。
だから私はおばあちゃんになっても包丁を握って、中華鍋でキンピラを炒め、寸胴でスープを煮込みたい。そして黄色くなって捨てられそうになっている大根の葉っぱから使える所を選んでふりかけにしたり、冷蔵庫の中にある端切れ野菜で美味しい賄いを作り続けたい。邪魔だよ~と言われても居座り続けるぞ~!
そしてもう一つ。日本は年齢によって職業がかなり制限されてしまうので(表向きは制限してないように見えるけれど)、そんな風潮に対しては断固NO!と言い続けたい。いくつになっても働きたいという意欲があって働けるだけの体力があるならば、年を経たことで身につけた経験を生かせるような働く場があってほしいなと思っている。
なんだか話がそれてしまいましたが、明日のオーガニックマーケットはご家族で楽しんでいただけるかと思います。美味しい有機野菜の農家さんもたくさん集まってくれました。ぜひ皆さんでお越しくださいね!

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November 03, 2011
今日はお弁当配達の日。あいりん堂さんの勉強会がこのところ店の営業日の日と重なることが多いので、お弁当と定食、それぞれの準備に追われお弁当配達の日はかなり忙しい。今日はミホちゃんに仕事に入ってもらった。料理が好きなお母さんであり、幼稚園給食の仕事をしていた経験もあるので、厨房仕事は手慣れたもの。とてもテキパキと動いてくれた。
定食の準備もあったので、私は朝の7時前から厨房で準備をしていたが、それでも作る量が多いので開店時間前は大忙しだった。配達もミホちゃんにお願いして、私の方は開店してすぐにいらしたお客様の定食の支度に取りかかった。
今日は事前に一件もご予約がなかったので、あまり忙しくならないのではないかなと思っていたが、朝になってから電話が次々に入り、そこそこの忙しさとなった。夕方は明後日のヤワタホームのオーガニックマーケットの食材の買い出し。明日は店が終わってから夜までずっとその準備をする予定。今回の出店者は今までの最高となる30組。お天気もよさそうなので、こじんまりした規模ながらいいマーケットになりそうだ。
ヤワタホームのマーケットはとにかく温かくていい雰囲気。だから出店している私自身もとても楽しい。しかも出店者は売り上げの一割を納め、会場で集めた募金と合わせて毎回、被災地に送金しているチャリティマーケットだ。新聞の折り込みに入るオーガニックマーケットのチラシは「思わず行きたくなる!」ような出来栄え。チラシの一番後ろに「あいりん堂さんと風楽のオーガニックカフェが12月OPEN!」と小さな宣伝も入れていただいた。
当日12時半と2時半からは友人のみやもと山のフミちゃんが無農薬玄米を使って臼と杵で餅つきをしてくれることになっている。ヤワタさんのお計らいで何といらした方にはふるまい餅!とても美味しい玄米餅なので食べに来るだけでも価値アリ!
買いものの帰りに注文しておいた名刺ができたので受け取りに行ってきた。古民家に引っ越して以来、これからは名刺のいらない人生を送ろうと思って名刺を作らなかった。だから今回、改めて名刺を作ることには最初かなり抵抗があったのだが、最近はちょっと違う。
出会いには一つ一つに意味がある。だから名刺を交換する方たちとは、互いに精進しながら、より幸せになっていきましょうねというエールを交換しているのかもしれないなと思うようになった。ならば自分らしさの伝わる名刺を気持ちよくご挨拶しながらお渡ししていきたい。
これからまた新たにどんな方たちとお会いしていくことになるのだろう。名刺を持つことがなんだか楽しみになってきた。
お渡しする度に「あなた様に雪崩の如く良きことが起こりますように」と心で唱えていこう。

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November 02, 2011
今日は新しい店で働いてくれることになっているスタッフたち4人で買い出しツアーに行ってきた。朝、9時にまーちゃんが迎えに来てみんなを拾いながら幕張へ。まずは北欧家具の店イケヤ(IKEYA)へ。オープンした5年くらい前に一度行って以来、久しぶりに行ってきた。北欧家具の店なのに台所用品がやけに多いのだ。その安さと品揃えに圧倒されて「かわいい~」を連発させながら?鍋やらキッチングッズなどをあれこれ買い込んだ。
その次はコストコへ。こちらも会員証が切れてしまったので久しぶりの来店。平日というのに駐車場はビッシリで店内もスゴイ人!家庭の主婦がコストコを利用してみんなで分け合って上手に買い物をすることがすっかり日常化したようだ。ステンレスの鍋のセットを買い、ドライフルーツやパンをみんなで分けることにした。外でランチをしてから昨日行ったテンポスへ。
昨夜は厨房のサイズに合わせて、冷蔵庫、調理台、ガス台などをどのように配置するか図面上でずっと考えていた。そしてみんなにそれぞれの組み合わせを何パターンかで実際に見てどれがいいか考えてもらった。
大型冷蔵庫をやめてコールドテーブルと調理台だけにするケース、ガス台をやめて大型冷蔵庫を入れるケース、コールドテーブルとガス台のケースなど。でもやはり大型冷蔵庫とガス台、オーブンはどうしても欲しいということになり、迷った末、大型冷蔵庫とオーブン付のガス台を購入することに決めた。最も高い組み合わせのパターンになり私はしばし青くなってしまったが・・・。
私はどうしても必要なモノを買う時、それが高価なものであればあるほど、かなりじっくり考えて選ぶし絶対に衝動買いはしない。そしてどうしたら一番安く買うことができるかいろいろ調べる。でも今日はスタッフたちの熱意に押されて?その場で購入を決めてしまった。テンポスの価格は値引き率が高かったし、厨房があまり広くないので、バラバラの器材を揃えてもかえって場所を取り、効率が悪くなる。でも私一人だったら決断できず、多分、今日も迷って何も発注せず帰ってきただろう。
予算が大幅にオーバーしてしまったが、結果としてみんなが希望したものを選んだので、それで気持ちよく仕事ができるなら、いい買い物になったと言えるだろう。でもまーちゃんが心配して?「エイコさん今夜、やっぱりや~めたなんてキャンセルしないで下さいよ~」と釘をさされてしまった。
もう一つ今日はみんなで店で使う椅子を選んだ。私が昨日のうちに見繕っておいた椅子があったのだが、何客かずつ違うデザインのものを選ぼうという意見が多くみんなで椅子を寄せ集めてきて、それで決定。
テンポスで大型の厨房機器と椅子を揃えたので、あとは圧力鍋やトースターやフードプロセッサーなどの小さな電化製品、調理小道具や製菓道具などが必要だがこれはちょこちょこと買いものに行けばいい。
今日のラストは千葉駅近くにある製菓材料店の「おおくら」に寄って、それぞれ必要なものを購入。7時頃、ミホちゃんのお宅にお邪魔してコストコで買ったドライフルーツやパンなどを4等分し、お茶を飲んでから解散。すっかり遅くなってしまったのだが、みんな「とても楽しかったです」なんて言ってくれたので一緒に行ってよかったなと思う。
今日もまた帰ってきたのは8時。また一日買い出しをしていたことになる。
家の中に買ってきたものがどんどんと積みあげられていく。その山が高くなるに従って店のオープンが近付いていくのだなと思う。
*画像は以前ハワイのコストコで買い物をした時のもの。

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November 01, 2011
新しい店の厨房用品をそろそろ揃えようと今日は千葉市にあるテンポスまで行ってきた。厨房用品のディスカウントストアだ。新品だけでなく中古厨房用品なども大量に販売している。
千葉県内には何店舗かあるのだが、中央区末広の店舗がこのあたりでは一番売り場面積が大きいということだったので、初めて行ってみたのだが行ったら驚いた。とにかくずら~り!本当にたくさんの品揃えと安さ。特に中古の椅子や食器などが多い。それだけダメになってしまった飲食店が多いということなのだろう。
新しい店を作るにあたって用意しなければならないものは、大型冷蔵庫、ガスコンロ、調理台、オーブンなどの大型消費材の他、椅子やテーブル、電気製品、食器、調理道具などかなりのものが必要になってくる。その中で最も価格の張るものが大型冷蔵庫だ。
最初の店を作った時も予算がなくて大型冷蔵庫とコールドテーブルと製氷機はリースにした。初期費用がかからないので助かったが、結局、6年間毎月同じ金額を払うので、トータルするとかなり高い買い物になってしまった。
古民家に移る時、とても大型冷蔵庫などの厨房用品は移動させられないので全て前の店に置いて来た。でも古民家の修復費用にお金がかかってしまい、それ以降、ちゃんとした業務用品を揃えることができなかった。あり合わせのものを集め、冷蔵庫も業務用ではなく家庭用の大型冷蔵庫を使っている。それでも何とかなるのだなと思う。
もちろん欲を言えば業務用製品を揃えたいところだが、何しろ業務用の電化製品はサイズが大きい分だけ値段も驚くほど高いのだ。今回も開店資金にゆとりはないので、冷蔵庫などは中古の業務用品を探すつもりだ。限られた予算内でいかにいい買い物をするか、私の得意とするところだ。
まずは広い売り場を歩きながらグラスやボール、バット、鍋など使えそうなものを見繕っていった。ステンレスのバットはフタとバットがバラバラなので、たくさんある在庫の中から一つ一つ組み合わせて選ぶので、とても時間がかかってしまった。
また厨房の図面を持参し、スケールで寸法を測りながら器材を探していった。年式と価格、サイズなど必要事項をメモしてきた。
夢中で店内を見て歩き、気が付いたら5時間もたっていた。帰りはヤワタホームに寄って設計の担当の方と打ち合わせをさせていただいたので家に着いたのは8時過ぎ。今日のところはどれにするか決められなかったので、帰ってから図面を見ながら改めて検討している。
それにしても飲食店って本当に備品が多い。まだまだ揃えなければならないものがいっぱいあるので明日も買い出しに行く予定。私はゴミの中から宝を探すのが得意なので、これからしばらくリサイクルショップめぐりも続きそうだ。


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