December 28, 2011
今朝は冷え込みが和らぎ、久しぶりに車の窓ガラスが凍っていなかった。早めに家を出て、掃除と仕込みを終わらせてから、開店前に店を抜け出した。銀行と郵便局で振り込みなどを済ませ、ついでに今年最後の開館日である図書館に寄って本を返却してきた。見始めると読みたい本だらけ。でも本を選んでいる時間はないので、リクエスト本だけを受け取り、そのまま店に戻った。
今日はガーデンビオン風楽の仕事納め。それほど忙しくはないんじゃないかと思っていたのだが、予想に反して大忙し。2時過ぎにランチプレートもキッシュもサクレも全て完売。その後のお客様にはケーキセットかドリンクくらいしかお出しできるものがなかった。
それに今日来て下さったお客様はほとんどが以前の店からのお客様。古民家の方に移ってからは遠すぎて行けないからと、しばらくお会いしていなかった方とたくさん再会できた。ビオン風楽は厨房からお席に座っている方たちと直接お話できる距離なので、手を動かしながらでもご挨拶できるのが嬉しい。なので、今日来て下さったお客さまとはほとんどの方とお話ができた。
逆に厨房でのこちらの動きが全て丸見えなので、オーダーが殺到しても焦った顔をせず、にこやかに?やらなければならない・・・それがちょっとプレッシャーかも?!でもどんな時でも明るく楽しく、そして穏やかに感謝しながらご飯を作れる人になりたいと思っているので、そういう意味ではベストな環境?かもしれない。
いつもなら師走だからと言って特別忙しいということはなかったけれど、今年の師走は本当に駆け抜けて行ったかのようだった。ようやくこの忙しさも一区切り。古民家空間風楽もガーデンビオン風楽もしばらくお正月休みをいただきます。年始は古民家が6日から、ビオン風楽は4日から営業します。
この年末年始、私はのんびり休養してきます。しばらくブログ、お休みさせていただきます。
どうぞ皆さんよいお年を!一年間、どうもありがとうございました!

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December 27, 2011
今年の営業もいよいよ明日で最後だ。今日はスタッフが集まってガーデンビオン風楽の反省会とご苦労さん会を行った。オープン前は何度もスタッフ全員がそろってスタッフミーティングを開いてきたが、実際にオープンしてみると、通常の仕事に追われ、中々全員揃うことができなくなってしまった。
でもまだまだ改善すべき点や検討すべき点はあるので、年内に一度みんなで集まろうということになった。私の方はカフェ全体の経営状態をスタッフにも知っていてほしいので、開業にあたっての経費やこの間の売り上げ、人件費、仕入れなどを簡単にまとめてみんなに会計報告をした。
メニューについてもドリンク関係を少し変えることにし、手直しをした。1月からは金曜日土曜日の夜の営業をスッシーが中心になってやっていくので、そのメニューや価格設定、スタッフのローテーションなどをみんなで決めていった。
いくら話しても話し足りなかったけれど、途中でお腹が空いたので、キリのいいところで夕食タイム。本当は私の手料理を用意してみんなにふるまうつもりだったが、ずっと仕事だったので全く時間が取れず、お店にあるものとあいりん堂さんで売っている食材を買ってテーブルに並べた。
今回の反省会は現場に入っていないまーちゃんには声をかけなかったが、元気になって仕事に復帰したら、いろいろな意見を言ってくれることと思う。一日も早く復帰して、オリジナルメンバーで集まって、いろいろなことを話し合いたい。
「ああ飲みたい~」と言いながらお茶だけで終わらせてしまったが、今度はみんなで飲めたらいいな。
時給がとても安いのに、本当に気持ちよく働いてくれるスタッフたちに心から感謝だ。そして経営者の私がしなければならないことは、スタッフが楽しく働きたいと思えるような仕事場創りだ。一緒に仕事をしながら、互いにいい影響を与えあって、共に成長していけたらこんなに嬉しいことはない。もう一日あるけれど、とりあえず一年間、お疲れ様でした!

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December 26, 2011
今日ガーデンビオン風楽に初めてまーちゃんが来てくれた。11月末のスタッフミーティングまで元気に参加していたのだが、急に体調を崩して入院することになった。思いのほか、入院が長引き、結局、オープニングのスタッフとして関わることができなくなってしまった。
入院中、私は新しいお店の準備で身動きが取れず、ずっと気になりながらもお見舞いに行くことができなかった。ようやくオープンできたその日の夕方、店を閉めてから病院に行ったのだが、退院した後だった。療養中のご自宅の方にお花を届けようと、その足で立ち寄り、久しぶりに会えた時にはもう嬉しくて抱き合って泣いてしまった。
まだ体がしんどそうだったので、しばらく仕事ができないって弱気になっているんじゃないかなとちょっぴり心配していたけれど、「エイコさん、すぐに元気になってカフェの仕事、絶対やるから待っててね」なんて泣きながら言うので、またまた私ももらい泣き。
ガーデンビオンでカフェをやると決めた最初の時から、まーちゃんはスタッフをやりたいと言っていた。そしてスタッフミーティングなど毎回とても積極的に参加し、カフェのオープンを心待ちにしてくれていた。だからその直前に入院することになり、あんなに楽しみにしていたカフェのオープン準備ができなくて、どんなに無念だったことだろう。
まだ自宅療養中だが、ようやく自分で運転ができるようになったとのことで、今日、一人でビオン風楽に来てくれた。一緒に選んだ椅子や冷蔵庫がしっかりとカフェの中に入って使われているのを見て、また泣きそうになっちゃうくらい?感激したと言う。本人の意志を無視して、残してもいいからとにかく食べて行きなさいと、玄米プレートを作ってテーブルに並べた。
カキピーの器もまーちゃんは事前に見ていたので、その器の上にいつもの風楽のご飯がちょこんと乗っているのを見ながら、そしてお箸やグラスやランチョンマット一つ一つを手に取りながら、「可愛い~」を連発し、喜んで食べてくれた。
私とトモちゃんはまーちゃんが買ってきてくれたワッフルを頬張りながら、同じテーブルに座って積もるおしゃべりに興じていた。まだ完治していないのに、「もう大丈夫だから、すぐにでも働きたいよ~」と意欲満々。
だいたいのことはできるようになったのだが、笑ったり咳をしたりするとまだお腹が痛くなるそうだ。だったらおしゃべりしながら笑ってばかりいる風楽の厨房は無理だね・・・なんて言いながらまた大笑い。
それにしても病み上がりの体にいきなり厨房仕事はキツイから、年が明けたらお昼時の短い時間から始めようねと相談した。
同じ場所で働き、同じご飯を食べながら仕事をしていると、いつのまにかスタッフとは家族のように気心知れた関係になっていく。だからまーちゃんも私にしてみれば年の近い娘?のようなものだ。娘が病気になったら親は当然心配で悲しいし、娘が元気になっていくことを願わない親はいない。
私へのクリスマスプレゼントを持ってきてくれけれど、それよりも元気になった姿を見せに来てくれたことが何よりのプレゼントだ。
まーちゃん、今日はよく来てくれてありがとう。早く元気になって一緒に仕事しようね!

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December 25, 2011
12月25日。まだ年末にはちょっと時間があるけれど、営業日が金土日祝日なので(三十日大みそかは金曜土曜日だけど、まさかその日はここまでいらっしゃる方はいないと思って)、古民家での営業は今日が年内最後。本当は土間の梁に上ってすす払いをしたかったけれど、今年は時間がなくてできそうにない。
去年、ジュンコさんと二人で長い脚立を立てかけて梁に上ったことを懐かしく思い出す。大変な仕事なので、私がやる以外、スタッフには頼めないだろうなと思っていたのだが、「ああ面白そう!私も上りたい」と言って気がつけば梁にまたがり雑巾がけをしてくれたっけ。
今日の私はガーデンビオン風楽へ。風邪気味でできたらお休みさせてほしいとミホちゃんから連絡があったが都合のつく人がいなかった。仕方なく無理して来てもらうことになって申し訳なかった。こういう時人数にゆとりがなく交代要員がいないのは厳しい。
冷蔵庫にある少しずつ残った野菜を10種類以上混ぜてスープを作り、何も食べてないというミホちゃんに飲んでもらった。「ああ胃に染みわたっていくみたい。美味しい~」と言って全部飲んだ。本当に残り物で作ったとは思えないほど美味しいスープの効果なのか?ミホちゃんも少しずつ元気になっていった。お腹に優しい野菜スープは体力のない時ほど身にしみるようだ。
ミホちゃんの回復に合わせるかのように?出足はのんびり、午後から少しずつお客様がいらして、昼過ぎにはすっかりいつものペースのカフェになってきた。その頃にはミホちゃんもいつも通り動けるようになっていた。
これから寒くなってくると誰が風邪をひいたり、倒れたりするかわからない。いざという時のために助っ人をやってくれる人を日ごろからお願いしておかなければならないなと思った。今後の課題だろう。
今日は古民家の方も忙しかったようだ。夕方、「忙しくて大変だったよ~」と言いながらトモちゃんが来た。ともあれ無事に終わってよかった。一年間ありがとうございました。
古民家の方は年始は1月6日(金)から営業します。
ガーデンビオン風楽は年内は28日(水)まで、年始は1月4日(水)から営業しますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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December 24, 2011
クリスマス寒波の影響でここ数日、底冷えする日が続いている。今朝も寒かった~!
今日は私の方が古民家でトモちゃんがビオン風楽。古民家の厨房は吐く息が白くなり、ステンレスの鍋の取っ手を素手でつかむと手が凍りつきそうになる。土間に置いてあった大根や冬瓜が凍っていた。サツマイモが心配だったので、30キロの米袋に移し、アルミの貼ってある保温シートでくるんで台所の戸棚の下段にしまった。それでもまだ水道が凍らないだけ今年はマシなのかもしれない。去年も一昨年も確か年の明けないうちから何度か水道が凍った。
ヨウコさんが娘さんと一緒にビオン風楽にランチに行って、その帰りに古民家の方にも来て2件の店をハシゴ。店の温度差が天と地ほどあると笑っていた。でも「すごくよかったわ~。あそこなら一人でもランチに行けそう」と言っていた。
私も平日に一人で気になる店にランチに行くことが多いのだが、確かに一人では入りにくい店がある。何が違うのかよくわからないけれど、私自身が一人ランチが好きなので、好きな店はやはり一人でも入りやすい店に限られてくる。ビオン風楽は4人席のテーブルは2人用に分かれるので、お一人の方はそちらのお席かカウンターをご案内している。やはり女性一人でも気兼ねなく入れるお店にしたい。干し柿ができてきたので、ヨウコさんや顔なじみのお客様と一緒にお茶を飲みながら一緒に食べた。
夕方、ビオン風楽に行ったが行く途中はどこも大渋滞で1時間以上もかかってしまった。その帰りにカトリック成田教会のクリスマスミサに行ってきた。小さい頃からカトリック教会に連れられて行ったので、普段は教会に行かなくてもクリスマスの時期になると、教会に足が向いてしまう。聖歌隊が歌うクリスマスソング(聖歌)を聴いているとクリスマスが来たなあと実感。今年は特に教会に行けば父に会えるような気がする。今頃、どこで聖歌を聴いているのだろう。メリークリスマス!


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December 23, 2011
友達が注文してくれたガーデンテーブルのセットがようやく届いた。カフェの前とあいりん堂さんの前に置けるよう合わせて4組。一つのテーブルに4脚の椅子がセットになっているので、椅子だけでも16脚。
午前中に届いたので、少しでも早く店先に並べたくて、ランチの準備が終わった後、お客さまがいらっしゃる合間をぬって梱包を解いた。椅子についている緩衝材を外し、テーブルの足をネジとナットで取り付けている最中にミホちゃんからお呼びがかかり厨房へ戻った。その後はたまたま通りかかったヤワタ社長が、私のやりかけていたねじとナットを締めて仕上げて下さったので、気が付いた時には店の前にガーデンテーブルがたくさん並べられていた。カフェの前がいっきにカフェらしくなった。
これだけ椅子が並んでいれば、国道から「おっなんかあるぞ?!」と目を引きそうだ。トモちゃんはもっと目立つようにパラソルを立てようと言っているけれど、もう少し陽射しが強くなってからにするつもりだ。
でもせっかくの椅子に誰も座っていないのは淋しいので、あいりん堂さんに「コーヒーを入れてあげるからサクラになって座っていてよ」ってお願いしたのだが、「寒いからいやだよ」と断られた(当たり前か?)。
そう。本当に今日は寒い一日だった。冬至は太陽が出ている時間が最も短い一日が、その次の日である今日は太陽が生まれ変わって再生し、新しい一日が始まる日だと言われている。でも今日の太陽はちょっとおとなしかったようだ。
昨日、厨房の中を改造したので、スムーズに動けるようになり、ミホちゃんと何度も何度も「動きやすいねえ~」と感動しながら仕事をしていた。今日は夜の営業もあったので、私は朝から夜まで通し仕事だったが、動きやすい厨房で仕事をしたせいか、全く疲れなかった。これならまだまだやれそうだ。ようやく厨房とのフィット感が出てきてほっと一安心。よかった~!

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December 22, 2011
今日は地元の公民館でサークル活動をされている方たちが忘年会のお食事会に風楽を使って下さった。お電話でお問い合わせをいただいた時、ガーデンビオン風楽のこともお話したが、10人近くでゆっくり食事したいとのことなので古民家の方を希望された。ご予約が12時半だったので、朝、私は仕込みの前に厨房で力仕事。
ガーデンビオン風楽がオープンしてちょうど10日たった。お客様は順調に来てくださっているが、厨房内の動きがスムーズにできないのだ。忙しくなった時にモノを置くスペースにゆとりがないので、置く場所を探すという無駄な動きが多かったり、真ん中に置いた調理台が場所を占領しているので行きたい方向に動けなかったり・・・。どうやったらもっと効率よく動けて使いやすい厨房になるか、オープン以来、ずっと頭を悩ませてきた。
あれこれ考えた末、今、古民家の方で使っている長さの短い調理台をビオン風楽の方に持っていくことにした。夕方に持っていけるよう、仕込みを始める前にその準備をした。
40キロあるガスオーブンの乗っている台をズルズルと引きづりながらガス台の場所に移動。そしてガス台として使っていた調理台を厨房から出して油汚れを落とし、車に乗せた。文字にするとたったこれだけのことなのだが、厨房にあるものを半分以上動かさなければならず、かなり時間がかかって、もう朝からクッタクタ!
夕方、ビオンに持っていって長い調理台と交換して横向きに置いたらピッタリ!しかもスッシーにこんな感じで作ってとお願いした棚が見事その通りに出来上がっていたので、いっきに置き場所も増えた。これで随分と仕事がしやすくなるはずだ。嬉しくなって「ヤッター!」と叫び飛び跳ねてしまった。
明日は私がビオン風楽の方に行き、トモちゃんが古民家。両方の厨房を行ったりきたりしているので、「冷蔵庫にアレがあったはず・・・」という記憶も二分されてしまう。ただでさえ忘れっぽい記憶が、より一層曖昧になってしまうけれど、もしかしたら呆け防止にはいいのかも?!

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December 21, 2011
今日は料理教室の日だった。でもよかったのか悪かったのか、風邪や年末で急用ができたなど、いろいろな理由でキャンセルが相次ぎ、いらっしゃれる方がお二人になってしまったので、同じ内容で1月に行うよう延期させていただくことにした。料理教室ができなくなったのは残念なことなのだが、急きょ予定が空いてお休みが取れてほっとした。
父の葬儀を除けば、12月に入ってから初めてのお休みなので久しぶりだ。昨日の夕方に料理教室を延期することを決めたので、昨日の夜は寝る前からなんだか嬉しくなった。朝起きる時間を気にしなくていいので、夜更かしして本を読もうと思ったのだが、開いているうちにコックリコックリ。最近、長時間続けて本が読めなくなった。読みたい本はたまる一方なのに。
午前中は机の上にたまってしまった書類や郵便物や切り抜きなどの整理をした。必要かと思って取っておいたものもいつのまにか必要ではなくなっていることが多い。必要なものだけファイルに分けて保存し、それ以外は思いきって処分。午後はそのまま家でま~ったりとしていたかったのだが、銀行や郵便局に行ったり、ホームセンターでの買い物があったので、昼過ぎに家を出て用足しをした。
その後、少し時間があったので、ヒーリングヴィラ印西へ行った。温泉に入り岩盤浴をして汗をたっぷりかいてきた。
今日もカフェの方は忙しかったようだ。私が店に行かない時はトモちゃんが終わった後、いつも電話が入れてくれる。今のところ二人体制でギリギリ回しているけれど、まだ運営するにあたってのいろいろなことが確立できていないので試行錯誤のことばかり。それにしても新しいものを作って軌道に乗せていくというのは大変なことだけどとても楽しい。
昨日の夕方、娘がお花を持ってお店に来てくれた。「スゴイ!ママっぽくないキレイなお店だね!やっとカフェらしいお店ができてよかったね~」と感動?していた。今までもカフェやってたんだけどなあ~!?
写真は先日のランチプレート。お皿というよりプレートと呼ぶのがピッタリなカキピーの焼いてくれた器がお店ととてもよく似合っている。

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December 20, 2011
今日はパン教室。年末の所用が重なってしまったり、急に風邪をひいてしまったりと、何件かキャンセルが重なって参加者は少なくなってしまったが、今日はクリスマス前のこの時期にしか作れないパン、シュトーレンを焼いた。
高田さんのパンは採算度外視?なので、シュトーレンの中にはドライフルーツやナッツが溢れんばかりに入っている?のが特徴だ。とにかく美味しい。
砂糖やバターをたっぷり使うので、カロリーが高く、どちらかというとパンというよりもお菓子に近い。焼き上がったパンに熱いうちにバターをたっぷり沁み込ませ、そこに粉砂糖をふるいながら回しかけて仕上げる。真っ白な粉砂糖に包まれたシュトーレンは幼な子キリストの誕生を象徴しているかのようだ。
ドイツではクリスマスの1カ月前にシュトーレンを用意し、そこにキャンドルを立て、1週間に1本ずつキャンドルを灯していく。その都度、シュトーレンを薄くスライスして食べ、クリスマスの頃には全てのキャンドルが明るく灯り、シュトーレンはなくなっているとのこと。クリスマスを待ち望んでいるお国ならではの習慣だろう。
私はパン教室のお食事を作っている合間に、ガーデンビオン風楽でお出しするキッシュやサクレをオーブンで焼いた。向こうのキッチンで営業時間中に焼き菓子の仕込みをするよりも、こちらで作って持って行く方が効率よく仕事ができるので、時々はこちらで仕込みをしようかと思っている。
焼きあがったものを車に乗せて、夕方、ガーデンビオン風楽まで出前?に。スッシーが来ていたので、キッチンのカウンターに棚を作る材料を買いに行ってもらった。キッチンを機能的に使えるようもう少し工夫しなくては。
忙しいビオン風楽に比べて、古民家でのパン教室の仕事は何とのんびりしていたことか。お庭でのランチタイムは年末とは思えないのどかさ。でも仕事中にはのんびりできない性格なので?キッシュやサクレの仕込みにいつも以上に拍車がかかり?思わずたくさん焼いてしまった。


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December 19, 2011
今日は古民家の方でヨガ&ランチの教室。私の方が忙しくてあまり宣伝が行き届かず、参加者は3名と少なかった。朝、座卓と座布団を片付け、障子と襖を外してヨガができる三間続きの座敷にセッティング。いよいよ寒くなってきたので、体が冷えないようにストーブを3台つけて加温した。
始まる前にランチの準備を終わらせて、私も一緒にヨガに参加。いつもなら最初は横になって腹式呼吸をやったり、足首を回したりとゆっくりしたアーサナから始まるのだが、今日は寒かったので最初から太陽礼拝。何度も繰り返しているうちに体が温まってきた。
太陽礼拝は全てのアーサナの基本が含まれていると言われている。流派に寄って少しずつ動きが違うけれど、丁寧に行っていけば手や足、肩、腰、膝とあらゆる箇所がじんわりと伸びていく。最近、ヨガをやる時間がないし、気持ちの面でもずっと走り続けているので、ゆったりとヨガに向き合おうという気分になれなかった。
何年かの時間をかけてヨガを通してほぐされていった体がだんだん固まっていくのを感じていた。厨房仕事をしていると、気を付けていても背中が丸まってしまうことが多い。今日は胸を外に開くというアーサナが多かったので、自ずと肩甲骨が寄ったり開いたりして背中がほぐされていった。アーサナの後、関節に滞留していた血液がシュルシュルシュルと音をたて、活発に流れ始めた。
ああ、忙しい時ほどきちんとヨガをやって体をケアしてあげないといけないなとしみじみ思った。もし体が人格を持った物体で意思を持っているとしたら、こんなにこき使う持ち主の器(体)になるのは勘弁してほしい!?と思っているだろうなあ。末永く元気で仕事をしていくためにもちょっとは労わってあげないと。
ユウコちゃんのヨガクラスは来年からガーデンビオンで毎月2回ずつ定期クラスとして行われることになったので、古民家でのヨガクラスはこれが最後になります。今まで参加して下さった方、今度はビオンでお会いしましょう!


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December 18, 2011
今日は忙しかった~!あいりん堂さんのオープンに伴い、この土日はかなり忙しくなると覚悟していたけれど、今日は本当に大忙し!顔なじみのお客様が次から次へとたくさん来てくださって、お話しながらもランチプレートをお出しすることに追われ続けた。
ミホちゃんと二人だけだったので、ミホちゃんがフロアをやっている間、私はランチを作りながらせっせと下がってきた食器洗い。器がたまると置く場所がなくなってしまうので、とにかくすぐに洗った。たっぷりあったおかずが次々になくなっていき、合間に青菜を茹でたり、サラダを作ったり・・・。洗いものが少ないワンプレートにしてよかったなあとしみじみ思った。
3時近くになってようやくほっと一息。お腹もペコペコだったので、「ああお味噌汁が身にしみる~」と言いながら賄いを食べた。
夕方は陶芸をやっているカキピーが注文していた器が焼き上がったので持って来てくれた。ランチプレートに使っている大皿は直径が大きいため、窯に少しずつしか並べられず、オープンまでに全部が完成していなかった。その足りない分のお皿と、大きめの四角いケーキ皿とカレー皿など残りの器が焼き上がったのだ。できたらカキピーにもランチプレートと同じものを盛り付けて器の感じを見ながら食べてもらいたかったが、玄米もなかったし、おかずも少ししか残っていなかったのでできなかった。とりあえずあるものだけをお皿に並べて、誰もいなくなった店内で一緒にご飯を食べながら、あれこれ話した。
ナチュラルな木の空間にカキピーのベージュ系のプレートは本当によく似合う。スープ皿、サラダ鉢、ケーキ皿、フリーカップ、大きなプレートと全て同じ質感で作ってもらったオリジナルの器だ。見ただけよりも料理を実際に盛り付けた時に、この器の良さがわかる。どんなものを乗せても映えるのだ。しかも何枚も重ねて収納できる。
ほんの1週間、この器を使っただけなのに、すっかり馴染んで家に持って帰りたくなったほどだ。
ランチプレートだけでなく、パスタやピラフなどにも似合いそう。ずっと飽きずに使い続けることができるだろう。来春には家族で大分に移住してしまうので、今までのように会えなくなるのは寂しいが、大自然の中で今まで以上に面白い器を作っていくことだろう。
さっそくテーブルに並べて写真撮影。この建物と器たち、何ともよく似合っていること。

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December 17, 2011
風楽のオープンより4日後である昨日、あいりん堂さんがオープンした。以前の店よりも広くて明るい売り場がとてもキレイだ。建物自体は屋根続きでつながっているのだが、風楽との間に一部、壁があって中からも行き来できるようになっている。あいりん堂さんも風楽もそれぞれ外に入口がある。
当初、風楽も土足だったので、2つの店内を自由に行き来できる形に設計していただいた。でも私の方でオープン直前になってスリッパに履き替えて店内に入っていただくスタイルに変えてしまったので、スリッパと外の靴を区別できるよう簡単な仕切りを作ることにした(売り場写真の右側の引き戸が風楽への入り口)。
でも同じ建物のお隣り同志だし、トイレも共通なので、一日に何度も顔を見合わせている。元々あいりん堂さんと風楽のお客様はかなり共通しているので、オープン初日の昨日はカフェの方もとてもにぎわったようだ。トモちゃんからも夜に電話があって、様子を聴いていたので、この週末はかなり混み合うだろうなあと覚悟していた。
それに顔馴染みのお客様もたくさん来て下さるかもしれないと思い、この土日はトモちゃんとチェンジして私の方がガーデンビオン風楽に出ることになった。
それにしてもミホちゃんと二人だけなので、まだまだ不慣れな厨房で一度に大勢の方の対応ができるかどうか、不安もあって、今朝はちょっと早めに行って仕込みの量をかなり多くした。
予想通り?かなりのお客様に来ていただいて、人の動きのあるカフェらしい一日となった。金土は夜10時までの営業なので(9時のラストオーダーがなければ早めに閉めることもあります)、今日の私は朝から夜までの一日仕事。昼間はパキパキと動き、洗いものもたまらないようにサッと片付けていたのだが、さすがに夜になったら、ちょっと疲れてきた。
古民家での営業が終わってからビオンの方に来てくれたトモちゃんとミホちゃんがチェンジして、トモちゃんと二人で夜カフェ。でもまだ夜のオープンが浸透していないため、お客さんもいらっしゃらなかったので、二人でタルトを焼いたり、打ち合わせをしたりして過ごした。
とても長い一日だったけれど、あっという間だった。来ていただいたお客様と料理をしながらご挨拶もできるので、カウンターのオープンキッチンはコミュニケーションが取りやすいスタイルだなと思う。明日もまた私はビオン店で仕事だ。


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December 16, 2011
今日は5日ぶりに古民家の厨房。金土日以外でもご予約や教室など何かしら予定が入っていることが多いので、月曜日から木曜日まで丸々古民家の厨房に立たないという週はほとんどないのだが、今週はそうだった。しかもガーデンビオン風楽のオープンがあったので、ほとんど留守にしていた。
だからほんの5日間、空いただけなのに、気持ちの上でも本当に久しぶりに古民家の厨房に立った。そして厨房に入った瞬間、場所が何かをささやいているような気がした。
ここは厨房の建物だけでなく、調理台やガス台など全て寄せ集めて作ってきたものだ。でも2年半という月日の中で、一つ一つに自分の息吹が吹きこまれていった。場所や道具たちはそこに思いを寄せてさえいれば、共に過ごす時間の中で、いつのまにか使い手に寄りそってくれるようになる。少なくともこの古民家と寄りそうように私は生き、幸せな時間を築いてきた。そんな気配があちこちに沁みこんでいるんだなと改めて感じた。
今日は店の営業の後、料理教室だった。ずっと忙しかったので昨日の朝、ようやくレシピが完成し準備をする時間もあまりなかった。何かをする時、最も避けたいのは「心ここにあらず」の状態で物事が進行してしまうことだ。そこに「気」が注がれていたかどうかというのは、結果を見ればすぐにわかる。
仕事としてやらせていただく以上は責任が伴うし、喜んでいただくことが大前提になるので、仕事の時は自分のエネルギーを全てそこに集中させている。「気」が入っていないと場が満ちてこないし料理も美味しく仕上がらないからだ。それもただひたすらがんばっていればいいというのではなく、肩の力を適度に抜いて楽しみながら、心は絶えずそこに寄せておく・・・これが中々難しいのだが。
この時期、ともすれば心はガーデンビオンの方に置いたままになってしまいそうだったので、古民家で過ごす時はどこよりもここを一番大切な場所にしなければ・・・厨房に入った瞬間、そんなことをこの場所がそっと教えてくれたような気がした。
今日の料理教室はマクロ仕様のおからのキッシュ、根菜のもちきびシチュー、春菊と酒粕のサラダ、芋ようかん。
そのままクリスマスパーティができそうなメニューだ。いらした方たちも「今、ビオン店に寄ってきたけど混んでいたよ」とか、「あいりん堂さんで買い物をしてきたよ」とか、新しい店のことで話題はもちきり。そんな中で料理教室も美味しく楽しく行えた。キッシュもシチューも「ああ美味しい~。しばらくコレばっかり作っちゃいそう!」と喜んでいただけて一安心。ミホちゃんも今日はお休みなのにわざわざ料理教室のアシスタントに来てくれて助かった。
明日、私は朝からビオン風楽の方へ。夜の営業もあるので一日中仕事だ。気持ちを切り替えながら、その時々に置かれた場所を大切に・・・。どうやら新しい仕事を通して、また新しいレッスンが始まったようだ。




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December 15, 2011
明日は金曜日なので久しぶりに古民家レストランの方の営業日となる。今週はずっと家を留守にしていたので、何だか古民家で仕事をするのも随分と間が空いてしまったような気がする。それに明日は夕方から料理教室もあるのでレシピを作成しなければならないのだが、全く作っているゆとりがなかった。それで今日は朝の仕込みをトモちゃんに任せ、開店時間までにカフェの方に行くことにして、朝のうちに古民家でレシピを作成した。夜は帰れる時間がわからないし、レシピを作ることに中々集中できないので、明るいうちに完成できてほっとした。
ガーデンビオン風楽に行ってからはお天気がとてもよかったし、午前中はお客様がいらっしゃらなかったので、カフェの外観と内観を撮影することにした。いつもやることがいろいろあってゆっくり写真を写せなかったので、ちょうどよかった。入口には看板と同じデザインのポスターを貼っていただいたので、国道からとても目立つようになった。写真で見ると改めて大きな看板だなあと思う。
明日はあいりん堂さんがオープン。商品の陳列がまだ終わっていなかったので、店が終わった後、トモちゃんとミホちゃんと3人でお手伝い。私も昔は自然食品を販売していたことがあるので、商品の陳列には自分なりのこだわりが出てしまい、人の店なのに自分の店のことのように夢中になってしまった。
本コーナーの陳列も頼まれたのだが、ただ並べるのではなく、やりだすと分野別に分類したくなって、何度も何度も入れ替えをした。食だけではなく有機農業やお産、エコ、ナチュラルクリーニング、自然療法、健康、料理の本など、かなり多岐にわたっていい本ばかりが集められている。きっと私はあいりん堂さんの店の中で一番のお気に入りコーナーになることだろう。
棚にだいたいの商品は並んだが、まだまだ細かい手直しがありそうだ。でも8時過ぎたので、お先に失礼してきた。あいりん堂さんのオープンに合わせて、いよいよ風楽も本格的に動き始めていくだろう。一足早くオープンして、お客様は決して多いわけではなかったけれど、動線を考えながら、どうやって応対するかというシュミレーションのようなものがこの4日の間にできてよかった。週末は忙しいかも・・・?!



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December 14, 2011
ガーデンビオン風楽の入り口に大きなヤワタホームの看板がある。そこにあいりん堂さんと風楽の看板も出して下さることになっているのだが、ただ今製作中。国道からも何のお店だかわかるようにと、ヤワタホームの方で、看板ができるまで同じデザインの大きなポスターを作成し貼って下さることになった。
その効果がさっそく出たのか?今日はけっこう忙しかった。ランチタイム時には6組ほどのお客様が重なったので、カウンター以外の席が埋まった。スッシーが「エイコさん、なんかカフェっぽいですよ~」と言うので、一応カフェなんだけど・・・と苦笑い?。でもスッシーの言おうとしていることはよくわかる。ランチを作ってお出し、片付けてまた次のお客様をお迎えし・・・というリズムが生まれると、自ずと体もキビキビ気持ちよく動くし、それは「回っているなあ~」という感じの楽しい鼓動になるのだ。
ちょうど一段落したところで、イージーライフカフェのタダさん夫妻がお祝いのお花を持って来て下さった。みんなでお茶を飲みながらあれこれ話す。スッシーとタダさんは気が合いそうなので、これから共同でイベントなどを仕掛けたら面白い展開になりそうだ。コーヒーのバリスタであるタダさんにコーヒーの淹れ方をちょっぴり伝授していただいた。
いまでやさんも夕方いらして、夜のアルコールの打ち合わせ。新しいオーガニックビールを紹介してくださったり、ガラスの美しい酒器を選んできてくださったり、お酒のパイオニアなのでいろいろと参考になるアドバイスをいただいた。
こういうスタイルのカフェはいらっしゃる方たちとあれこれお話しながら厨房仕事ができるのが大きな魅力だ。つくづくここは自分で創ったカフェというよりも、たくさんの方たちと共に創り上げていくカフェなのだなと思う。
「CAFE」を単なるコーヒーショップとしてとらえるのではなく「CAFE=Community Access For Everyone」=「みんなが集まるコミュニティの場」だと解釈した人がいるが、私も全くの同感だ。もちろんそこに美味しいご飯は欠かせないのだけれど。
オープンで流動的でいつも「~ing」。そんな場所でこれから何が生まれ始まっていくのだろう。とても楽しみだ。
今日、埼玉から店に来てくれた友達が夜は成田のホテルに泊まっているというので、仕事が終わってからホテルに行って昼間話しきれなかった話の続きをしながら、一緒に夕食を食べてきた。忙しくてもこういう時間はやっぱり楽しい。
風楽とあいりん堂さんの間の壁は上部が空いている。そこにバリのカゴを置いてシュガーパインを入れてみた。無垢の木と白い壁と観葉植物・・・なんかキマッテるなあ~!

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December 13, 2011
久しぶりに7時ちょっと前に家に帰れた。お店が終わった後も店に足りないものはないかといろいろ考えたり、帰りも買い物をしたりしているので、最近、家にいる時間があまりない。帰ったらまずお茶を飲みながらパンと果物で簡単な夕食を済ませ、ブログを書いてお風呂に入ったらもう12時になってしまう。
今日は早く帰れたので久しぶりにパスタを作って、新聞を読みながらゆっくり食べた。時間がたつのが本当に早いなあ。気がついたら今年もあと2週間ちょっと。いろいろなことがあった2011年もあとわずかだ。
今朝の仕込みは少し慣れたせいか、昨日ほどドタバタにならず、比較的スムーズに行うことができた。何とか開店時間前には全ての仕込みが終わってほっと一息。使い勝手さえ覚えて慣れてしまえば、いずれこの場所に合った動き方ができるようになるだろう。
今日も混むということはなかったけれど、ポツリポツリとお客様が来て下さり、開店祝いにお花をいただいたり、ケーキをいただいたりした。イイジマさんからマクロ仕様のガトーショコラをいただいた。その美味しさに大感激!少しずつ皆さんにお裾分けしながらいただいた。
店内には今、いただいたお花があちこちに飾ってあって、とてもキレイだ。冬場は庭の花も少ないので、明るい色の花たちを見ていると可愛いなあと思う。
古民家の方で私は厨房からほとんど出られないので、お客様とお話することはあまりできないけれど、ガーデンビオン風楽ではキッチンから客席が一目で見渡せるし、店内のどこにいても呼べば聞えるので、仕事をしながらでもお客様とお話することができる。そんな距離感は小さなカフェならでは。ここで出会うお客様とは今まで以上にいろいろなことをお話しながら、親しく交流させていただけることと思う。古民家とはまた違ったスタイルになるので、それがとても楽しみだ。
夕方はトモちゃんに店を任せて備品などの買い物に行ってきた。交通の便がいいので、ちょっと買い物に行くのにもガーデンビオン風楽からだと近くて助かる。
少しずつお店らしい形になってきた。あと少しだけ使い勝手を考えながら手を加えていけば、すっかり体も馴染んでいくことだろう。それにしても木のぬくもりのある空間は居心地がとてもいい。長時間立ったままで仕事をしていてもほとんど疲れないのだ。
そして何より驚いているのは室内がとても温かいということ。暖房は朝一番に少しつけているが、昼前には切ってしまう。それでも足元が冷えることなく、過ごしやすい適温に保たれているのだ。この温かさに体が慣れてしまったたら、極寒の古民家の厨房で仕事ができなくなってしまうのではないかと少々心配?なほどだ。
きっとこの居心地の良さはお食事をされているお客様にも伝わることだろう。しばらくお休みはないけれど、この環境なら疲れずにやれそうだ。
昨日と今日のランチは国産大豆を茹でてつぶして作った大豆のハンバーグ。私の大好きな風楽のお惣菜の一つ。

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December 12, 2011
今日、ガーデンビオン風楽がようやくオープンした。初夏の頃、カフェを作るお話をいただいて以来、本当に自分にできるのだろうかとずっと迷っていた。それは宗吾霊堂の店から古民家に移転し、ようやく自分で選んだ半農半X的な暮らし方・働き方ができる環境になって、それなりに生活が充実していたからだ。
でもどうやら私はいつも新しい何かに挑戦していたいと思ってしまう女のようだ。新しいことを始める度に、新しい課題が自分に降りてくる。その課題がクリアできるよう与えられたお役目をやらせていただいているうちに、いつのまにか、ここまで来てしまった。
今回、ガーデンビオン風楽を作る過程においても様々な気づきがあった。これからは今までのように単体の店として存在するのではなく、連携ということを意識しながら、異業種の関わりの中で仕事をやらせていただくことになる。新しい試みが始まるのだ。
もはや自分一人の力だけではどうすることもできない所にいるので、大勢の人との関わりの中でいろいろな学びがあるのだろうなと思う。その中で少しでも多くの方に喜んでいただけるよう、自分のできることは何か、いつも考えながら仕事をしていけたらと思っている。
オープン初日の今日は朝から開店準備にバタバタで、慣れない厨房に総勢4人がひしめきあいながら?あれはどこだ、これはどこだ…と動き回っていた。大きく宣伝をして一度にたくさんの方に来ていただくよりも、最初のうちはあまり宣伝せず静かにオープンして、徐々に慣れていきながら、少しずつお客様が増えていったらいいなと思っている。
まだまだ至らないことがたくさんあるかと思いますが、年内は28日までお休みなく営業していますので、どうぞいらして下さいね。

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December 11, 2011
いよいよヤワタホームのガーデンビオン風楽は明日オープン。今日はトモちゃんとフタ手に別れて、それぞれの場所で仕事をすることにした。私が古民家の店の方をユウコさんと二人で、ガーデンビオンの方の開店準備をトモちゃん、ミホちゃん、スッシーの3人で担当することにした。
日曜日なので、お店の方が混むのではないかと心配だったけれど、予想通り?今日はたくさんの方に来ていただいて大忙し。それも11時半から1時の間に集中したので、洗いものがたまって使い終わったお膳が床に並んでしまった。勝手知ったる?お客様は「今日は新しいお店の方の準備でスタッフがいなくてお忙しいんですね」と言いながらお膳をさげて下さったり、前の店でスタッフをやってくれたミヤちゃんも食事に来てくれたのに運ぶの手伝ってくれたりした。
店が終わってから大急ぎでガーデンビオンへ。スタッフに黒一点のスッシーがいてくれて大助かり。先日はスリッパ履きにしたことで急きょ必要になった下駄箱を作ってくれたり、棚を作ってくれたり、浄水器を設置してくれたり、ちょっとした大工仕事がすぐに頼めるのだ。今までインパクトを片手に自分でやってきたことを思うと本当に助かる。
それにしても狭い厨房の中、スタッフが4人も揃うと身動きできない状態?だ。自分の取りたいものを取る時も動けないのでその近くにいるスタッフに頼んで取ってもらった。まだ何がどこに置いてあるか定位置が決まってないので、何かというとすぐに探し物ばかり。長時間、作業をしているわりには、効率の悪い動きが多く、準備が中々進まなかった。早くこの厨房での動き方に慣れなければと思う。
小豆を煮てお汁粉を作っていったので、お餅を焼いてみんなでいっぷくしながら、「これでホントに明日オープンできるのかなあ??」なんて笑っていた。
確かに新しい厨房での実習が全くできていないので、最初は動線も決まらず無駄な動きをしてしまいそう。私自身もどう動くのが一番いいのか、暗中模索状態だし、店内の雰囲気作りもまだ完成したものにはなっていない。
9時近くまで準備をしたが、明日のことも考えてとりあえず終わることにした。
いよいよ明日10時から新しいお店「ガーデンビオン風楽」がオープンします!
オープン直後はまだまだ充分な対応ができないことが多いかもしれません。お店は生きものと同じで、最初は未熟なのですが、お客様に育てていただきながら少しずつ成長していきますので、どうぞ気長にお付き合いくださいませ。
今まで風楽で培ってきた「美味しく楽しくありがたく」の思いはそのままに、心をこめて美味しいお食事をお作りさせていただきます。「ああ美味しかった~」という皆さんの笑顔に出会えるカフェにしたいと思っていますので、よろしくお願いします!
成田市並木町221-122
0476-23-0422
ガーデンビオン風楽
10時から17時(金土は22時まで営業)・年中無休予定。


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December 10, 2011
昨日は私が留守にしたので、店はトモちゃんにお願いした。あいにく冷え込みの強い雨の一日となったせいか、お客様はとても少なくヒマだったようだ。昨日、今日の寒さはこの冬一番だろう。いよいよこれから凍てつく冬が続くのかと思うと体まで縮こまってしまいそうだ。
今朝も寒かった。さすがにちょっと疲れたのでギリギリまで寝ていたい気分だったが、やることがいっぱいあったので、仕方なく眠い体で起き上った。外は真っ白に霜が降りていた。早くサトイモとヤーコンを掘り上げてしまわなければ。この頃、忙しくて畑仕事に全く手が回らない。
定食の支度をした後、タルトを作ろうと型に生地を伸ばし始めたら最初のお客様がいらっしゃった。その後、ちょっと時間があったので、軽く賄いを食べたのだが、食べ終わるや否やお客様が次々にいらしてあっという間に満席に。
今日はユウコさんと二人だけだったので、洗いものがたまり厨房も大忙し。結局、仕掛けたタルトも店が終わるまで作れなかった。土曜日がこんなに混むなんて珍しい。用意したものがすっからかん!父を見送ったばかりだというのに、一息つく間もなく、いきなりこんな忙しさ。まあ、何とも私らしい?かな。
店が終わってから注文してあった食材や備品などを車に積み込み、ヤワタホームのガーデンビオン風楽へ運ぶ。大工さんが玄関前に板を敷き、ウッドデッキを作っているところだった。店の前にウッドデッキがあるなんて、とてもいい感じだ。晴れた日にはその前でもお茶が飲めるよう木のテーブルと椅子がもうすぐ届く予定。
写真は嵯峨野にある化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)の中にある「西院の河原」。かつて風葬が行われていた場所で無縁仏が放置されていたという。8千体もの石仏や石塔が並んでおり、8月末にはそこにろうそくを灯して千灯供養が行われるそうだ。ちょうど紅葉が見頃だった。

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December 09, 2011
今日は父と最期のお別れとなる葬儀ミサの日。弟と相談し、熱心なカトリック信者であった父を見送るのは、本人が何度も何度も祈りを捧げてきた教会で行うことにした。またお通夜と告別式を行うのではなく、日中に「葬儀ミサ」という形で親族だけのお別れをすることにした。
場所は父が洗礼を受けた教会ではないけれど、渋谷に引っ越して以来、30年以上通い続けた父の所属教会であるカトリック初台教会。母もここに納骨されている。
カトリックでは死を忌み嫌うものとしてとらえるのではなく、ひとときの眠りに過ぎないと解釈する。そして旅立ちによって新たな永遠の命を与えられると信じられている。
先日行った葬儀の打ち合わせの前に、教会の事務の方が「葬儀屋さんの言いなりになって、豪華な祭壇をしつらえたり、お花を多く飾ったり、看板を立てたりする必要は全くないのですよ。神の前では、」皆平等で天国への入り口はそういうことには関係なく誰に対しても開かれているのですから」と言って下さった。
それが葬儀屋さんとの打ち合わせの時にいろいろなことを選択する一つの指針となった。
大きな聖堂に父の棺と白い花を飾り、父の遺影を立てた。親族以外には声をかけなかったが、父が親しくしていた教会の方たちや聖歌隊の方たちもミサに列席して下さった。
出棺の前に皆さんが献花をして下さり、最期は祭壇の花を手折って全て棺の中に納め、たくさんの花に囲まれて、父は静かに旅立っていった。神父さまの祈りの言葉を聞きながら、葬儀ミサというのは、生前の故人に思いを馳せ、私たちが感謝の気持ちを持って、その旅立ちを見送ることができるようになるための準備の時間なのだなと思った。決して華やかではなかったけれど、そういう意味では自分たちにあったスタイルで、こじんまりとした静かないい時間を過ごすことができた。
父に感謝し、その旅立ちを心から祝福すると同時に、この世に生を受け、今、つながっていることのできる人たちを大切にしたいと改めて思った。
神父さまが最後に唱えて下さった「結びの祈り」がとても印象に残っているので全文を記載します。
いつくしみ深い神である父よ
あなたが遣われされたひとり子キリストを信じ
永遠のいのちの希望のうちに人生の旅路を終えたカルロ・ボロメオ(父の洗礼名)をあなたの手にゆだねます
私たちから離れてゆくこの兄弟の重荷を全て取り去り
天に備えられた住みかに導き
聖人の集いに加えてください
別離の悲しみのうちにある私たちも
主キリストが約束された復活の希望に支えられ
あなたのもとに召された兄弟と共に
永遠の喜びを分かち合うことができますように
私たちの主イエスキリストによって

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December 08, 2011
昨日の夜にわざわざこちらに戻ってきたのは、今日、飲食店許可をもらうための店舗検査があったからだ。飲食店を経営するためには、毎年、保健所の店舗検査を受ける必要がある。それ以前に開業する第一段階として、諸々の条件を満たした上で、店舗が作られているかどうか確認するために保健所の指導員が現場を見に来る。
この店舗検査で合格しない限り、飲食店は開業できないのだ。宗吾霊堂の店の時も古民家に引っ越してきた時も、その都度、店舗検査を受けてきた。初回に関しては予定どおり開業できるかどうかがかかっているので、何度経験しても緊張する。
今日も8時半頃からヤワタホームの厨房に入り、最終確認をしながら店内を掃除して保健所が来るのを待った。ピカピカのシンクやガス台、冷蔵庫などが気持ちいい。食器棚にはこれから使うカキピーの器がキレイに収納されている。
ヤワタホームの設計担当の方は何度か保健所に足を運び、飲食店の厨房の建築条件を満たすよういろいろ確認した上で設計して下さった。今日も一緒に立ち合っていただいたので心強かった。
おかげで建築条件については完璧で何の指導事項もなかった。そしてその場で飲食店の営業許可が下りた。本当にほっとした。今日はあいりん堂さんの勉強会でお弁当もあったのだが、そちらの方は古民家でトモちゃんとミホちゃんにお任せした。私抜きで初めてスタッフだけで最初から最後まで作ったお弁当。少し手伝おうかなとも思ったけれど、一人でやってみるのも勉強になるのであえて手を出さないことにした。
メニューをたてるだけではなく、出発時間を決めて、そこから逆算で手順の段取りをしていくことや、手際よく詰めていく方法などは経験を積みながら慣れていくしかない。
ヤワタホームの厨房で合流し、お弁当のおかずがギリギリで何も残っていないというので、パスタの材料を買いに行き、できたてほやほやの新しい厨房でイカのトマトパスタを作り、カキピーのプレートに盛り付け、ランチョンマットを敷いた上に乗せてランチタイム。
どこかのカフェに来たみたいだねえ、なんだか落ち着くねえ~なんて言いながら美味しくいただいた。自作自演ながら?ちょっとお客様気分になれたかも!?
これで大手をふって「ガーデンビオン風楽 12月12日10時オープン!」と言える。今夜からまた実家へ。明日は父の旅立ちのミサ。最期のお見送りをしてきます。



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December 07, 2011
昨日はヤワタホームの店の方で使う厨房用の大型冷蔵庫とガス台、椅子などの大物の搬入があった。業者さんの運搬は玄関先まで。その先は自分たちで厨房まで運びセッティングをする。そのためヤワタホームでお仕事をしている男の社員の方が総出で手伝って下さった。
冷蔵庫はフォークリフトで下ろしてから運んだのでまだよかったのだが、問題はガス台。別の運送会社でフォークリフトがなかったのだ。下ろす時に重量を聞いたらなんと200キロ!しかも勝手口の幅よりも取っ手の分だけ出っ張っているので取っ手をドライバーで外したがギリギリの寸法。微力ながら私も一緒に持ったが、つぶされそうな重さでかなり大変だった。ヤワタホームの社員の方には設計のお仕事の合間に、全然関係のない重たい厨房機器の搬入を手伝っていただき、本当に助かった。おかげさまで冷蔵庫とガス台を無事に設置することができた。
フロアに椅子とテーブルに並べてみたら、土足で予定だったが、あまりにもキレイな床材だったので、「お部屋感覚」の「こじんまり感」を生かした店にした方が落ち着くんじゃないかなと思った。それで急きょ靴を脱いでスリッパで入っていただく形を取ることにした。これでますますアットホームなお店になりそうだ。
夜、帰ってきてから今日の段取りとして、ミホちゃんにカキピーの器を取りに行ってもらうことやスッシーに下駄箱を作ってもらう連絡をして、ブログを書こうとしたところで、病院から父の容態が危ないと電話があった。
取るものも取りあえず大急ぎで病院に駆け付けたが、12時過ぎに着いた時にはもう間に合わなかった。最期のお別れができなかったけれど、静かで安らかな顔から苦しまずに眠るように逝けたのだなということがわかった。まだほんのりと温かい父の顔に手をあて「ごくろうさまでした。ありがとう」と声をかけた。
そのまま実家に泊まり、今日は弟と一緒にカトリック教会と葬儀屋さん、それぞれ打ち合わせをした。お通夜と告別式と言う形を取らず、教会で身内だけのお別れの会を行うことにした。華美にならず私たちらしい静かな見送りができそうだ。
時期が時期だけに私は行ったり来たりになるけれど、それもまた父は許してくれそうな気がする。
もちろん予定どおり、お店は12日月曜日にオープンします!

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December 05, 2011
一日中、新しい店で使うものを買い集めていた。大きなものでまだなかったものがいくつかあったので、ネットのお店でいろいろ価格を調べたり、いくつかリサイクルショップで回ったりしていたのだが、中々納得いくものが見つからなかった。でもいよいよ時間切れとなったので、リサイクルではなく新品を買うしかないかなと半ばあきらめながら、最後にもう一回だけ行ってみようと、佐倉にある店舗用品を扱っているリサイクルショップに朝一番で行ってきた。
欲しかったものは中華鍋、フタ付きの外輪鍋、保温ジャー、ステンレスのフタ付きバットなど。いずれも業務用でサイズの大きなものがほしかったのだが、とにかく厨房用品はとても高いので、新品で揃えたらかなりの値段なってしまう。こぶりのものはもう充分、買い揃えたが、サイズの大きなものは価格が価格だけに、いつまでも踏ん切りがつかなかったのだ。
でも今日、行ったリサイクルショップには偶然にもこれらが全て揃っていた。しかもまとめて買ったらかなりの値引きをしてくれたので、私が予定していた予算の4分の1ほどで買えて超ラッキー!ずっと迷っていた甲斐があった。さっそく購入したものを車に積んでヤワタホームへ行き、厨房に降ろしてきた。
昨日、遅くまで作業をされたのだろう。今日は建築の最終の検査日だったようで、室内はすっきりキレイに片付いていた。無事に検査も終わったそうだ。
午後からはトモちゃんと一緒に厨房の備品や小物などを買うためホームセンターなどを一緒に回った。あちこち回って、最後にまた荷物を置きにヤワタホームに戻った。
周囲はすっかり暗くなっていた。大工さんに作っていただいたテーブルの横に、私が柿渋で染めた粉袋の布を座面に張り替えた椅子を置いて、スポットをつけてみた。スッキリと片付いた何もないカフェの店内にたったひとつのテーブルと椅子が2脚。これからこのテーブルの上に並んだ料理を、どんな方たちがこの椅子に座って食べていただけるのだろう。木のぬくもりのある小さな空間に集う人たちと楽しげなランチタイムの様子がふーっと浮かんできた。何かを始める前というのはいつもわくわくする。
明日はいよいよ大型冷蔵庫とガス台が厨房に入る。現場で業者さんを待ちながら片づけをしているつもりだ。
明後日は保健所の店舗検査があり、無事に通れば、来週の月曜日12日の10時にひっそりとオープンする予定。


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December 04, 2011
来年の春に面白いカフェ本が刊行される。題して「森カフェ」(しょしかんかんぼう=書肆侃侃房発行)。千葉県内にある自然いっぱいで森に囲まれたカフェを紹介するカフェガイドだ。ライターの方が一度、下見を兼ねてお食事にいらした。その時、私が以前、フログにアップした南側の斜面から写した古民家の全景写真を見て、ぜひ自然光の中で季節のいい時に取材をしたいと話していた。
それで晴れマークの今日、ほどよく紅葉した木々に囲まれた風楽を撮影することになり、開店前に到着。車が写らないように全てギリギリ隅っこまで寄せ、カメラマンの女性は重たい機材を担いで南側の道なき道を上って撮影に行かれた。その後もキッシュプレートやケーキセットなど、アングルを変えたり場所を変えたりしながらとても長い時間をかけて丁寧に撮影していただいた。
最後に私がこの場所で店を始めた動機などについてのお話をする予定になっていたのだが、撮影が終わったのが3時半過ぎ。今日はオオノ君がワゴン車で新しい店で使う椅子や小さい冷凍庫やワゴンなど私の車に入らないものを運んでくれることになっていたので、途中で時間切れ。一番大切な店の背景や私と仕事の関わりについての話を端折ってしまったので、ちょっと残念だったが仕方ない。出版されるまでまだ時間があるので、必要だったらまたお話する機会もあるだろう。
ちょうどヤワタホームでは建物が完成しSODリキッドを散布している最中だったので、建物の中には立ち入ることができず厨房の勝手口から荷物を一か所にまとめて置いてきた。
人体に有益な遠赤外線を効率よく放射する動植物のプランクトン化石と、海洋成分ミネラルを加工し液状化したSODリキッドを壁や床に塗布することによって、マイナスイオンが多く発生し、化学物質を抑える働きがあるという。
ランチヨガのイベントやオーガニックマーケットで会場を使わせていただくたびに、ヤワタホームの建物の室内環境の過ごしやすさを実感しているが、こうしてリキッド処理している現場を実際に見せていただくと、よりよい室内環境のために本当に手間ひまかけて施工されているのだなということがよくわかる。
お部屋のように小さなカフェだが、お食事にいらした方たちも気持ちのいい空気と居心地のいい空間を実感していただけることと思う。ついでに?お料理もより一層美味しく感じていただけるとなお嬉しい。
明日は厨房用小物や雑貨などをいろいろ買い出しに行く予定。

*昨年、南側の斜面から撮影した緑に囲まれた古民家


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December 03, 2011
美味しくて止まらない。おみ漬けは本当にご飯が進むお漬物だ。山形出身のミホちゃんご夫婦。ミホちゃんの旦那さんが家庭菜園で青菜(せいさい)を育て、樽いっぱいにおみ漬けを作ったそうだ。そのお裾わけをいただいたのだが、とにかく美味しい。
私は昔からなぜか山形出身の友達や知人が多いので山形にはかれこれ10回以上行っている。初めて行ったのは宮城と山形の県境にある冬の作並温泉で夜にかまくらを作ってろうそくを灯した。その幻想的な美しさは何十年とたった今でも鮮やかに思い出される。
初めてきのこ狩りを体験したのも高畠の里山だったし、ピッカピカの佐藤錦をほおばったのも南陽市のさくらんぼ農園だった。蔵王の樹氷の間をスキーをするのも楽しかったし、当時まだ高級品だったラ・フランスを送ってくれたのも山形の友人で、芋煮会に招待されたり、おみ漬けや青菜漬け、三五八漬けといった山形ならではのお漬物を以前からよくいただいてきた。
冬の終わりに雪深い孤村に泊まった時、ちょうど帰る日の朝、南側の庭先に小さな福寿草を見つけた。まだ雪に囲まれた中、ほんの一輪だけ咲いた黄色い小さな花はほっこりと温かく、灯りがともったように輝いていた。後にも先にもあんなに可憐な福寿草を見たことはない。
宿泊先のおじさんがその日の朝早くに家を出て、蕗のとうを摘んで来た。それを朝ご飯の時、天ぷらに出してくれた。当時、若かった私は蕗のとうの天ぷらなんて苦いだけで特別美味しいとは思わなかったので、なんでわざわざ天ぷらを出すのだろうと思っていた。でも今ならわかる。雪国で暮らす人にとって、雪の溶け始めた土手にようやく頭を出す蕗のとうは真っ先に春の訪れを告げてくれる喜びの使者だということが。「もう出た頃かな」と思いながら、まだ雪の残る山道を歩いて蕗のとうを探し出し、都会から泊まりに来た来客のために天ぷらにするということは、何よりのおもてなしだったのだろう。
そんな思い出がたくさんある場所なので、山形のお漬物というと、それだけで食指が動いてしまうのだ。おみ漬けは青菜(せいさい)の葉と干した大根、人参などを細かく刻んで紫蘇の実と一緒に塩漬けにしたものだが、作り方によっては醤油やみりん、砂糖なども加えてほんのりと甘い味付けにする。それがしょっぱいだけのお漬物とは違って青菜のシャキシャキ感も加わってとても食べやすいのだ。
お裾わけがたっぷりあったので、定食のお漬物としても少しずつ添えさせていただいた。ダンナさんがこんな美味しいお漬物を作ってくれるなんてミホちゃんいいなあ~!ご馳走さまでした!

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December 02, 2011
寒い~!12月に入ったとたんいきなり冬になってしまった。雨が降っていたので霜は降りなかったけれど、ものすごく冷え込んだ朝だった。こんな日はお客さんも少ないかも・・・と思っていたら大違い。寒い中、次々にお客さまが来てくださってしばし寒さを忘れるほど忙しかった。
2時前にカフェパウリスタのメーカーの方に来ていただいき、新しいお店で扱うオーガニックコーヒーについての商談をした。今、店で使っているのはフェアトレード商品を扱うNGOネパリバザーロのオーガニックコーヒーだが、新しい店ではまた違うオーガニックコーヒーにしたかったので、取引条件などお話を伺った。
カフェパウリスタではブラジル国内で①すばらしい、きわだった美味しさのあるコーヒーを生産していること②環境を守って無農薬・有機栽培でコーヒーを生産していること③農園で働く人たちを大事にしていることの3つの条件を満たすコーヒー園を生産者として認定し契約栽培をしているそうだ。
2時頃からスタッフミーティングだったので、オーガニック認証のコーヒーと、無農薬栽培だがオーガニック認証のない「森のコーヒー」をみんなで試飲して取り扱うコーヒーを決めた。ちょうど絞りたての生乳をいただいたので、まずはブラックで飲み、その後は生乳を入れたカフェオレを飲んだがとても美味しかった。
その後は「実際にお店で出せるようなものをきちんと作ろう」ということで風楽カレーとミックス野菜のキッシュ、柿のタルトをみんなで実習した。いつも私が目分量で作っているカレーをきちんと計量しながら、誰にでも作れるレシピを起こすことにした。
私が手を出さず、みんなで作ったおかげで?美味しいカレーとキッシュが出来上がり夕方みんなで試食。スッシーが九十九里のガラス作家さんに冷酒用グラスのサンプルを作ってもらったので、グラスについての意見交換。
その後、いまでやさんというお酒のメーカーの方が来て下さったので、できたてのカレーを食べていただきながら夜の部(金土は夜10時まで営業します!)を担当するスッシーとオーガニック関係のお酒についての打ち合わせ。お酒だけでなく酒器や料理、蔵元についてなど幅広い情報をお話いただいたのでとても面白かった。
画一化された条件の中で大量生産されたモノを買うという時代は終わりつつある。作り手の思いが込められて作られたモノには全てストーリィがある。そのストーリィをどれだけ語れか。モノ(商品)と人(消費者)をつなげるパイプ役となる私たちのテーマでもある。買うか買わないか(売れるか売れないか)というのは次の段階だ。そのストーリィに納得のいく対価を払ってもいいと思った人がコアなユーザーになっていくのだろう。
お酒をあまり飲めない私でさえもいまでやさんの話は興味深く、五人娘だけでなく、本当に美味しいお酒を少しでいいから置いておきたいなと思った。
カフェという小さな空間を共に創っていく、こうした時間の一つ一つが、今の私にはたまらなく愛おしい。自分である程度レールを敷いて進めていく方が、ものごとを組み立てていくのは早いかもしれない。でも一つ一つをみんなで確認しながら進めて行くということの中に、私は創り上げていく面白さと喜びを感じている。
私が描いているのはこうなったらいいなという夢のあるカフェのイメージだ。そしてそのイメージは明確にできあがっている。イメージできたものは確実に形になっていく。私は経験の中からそれを学んできたので、共に創り上げていくこのプロセスを存分に楽しむことができるのだろう。そんな私と共に歩くことを選んでくれたスタッフたちに感謝の気持ちでいっぱいだ。

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December 01, 2011
今日は新しい店用に注文した大型の冷蔵庫とガス台などが運ばれる予定だったので、現場で立ち合うつもりだったが業者さんの手ちがいで搬入の日程が変更になった。昨日の段階で建物の周囲の足場は取れていたけれど、室内の方はまだいくつか作業が残っているようだったので、延期になってかえってよかったかもしれない。
それで私の予定がなくなったので、午前中は事務仕事を片付け、午後からずっと行っていなかった父の所へ行くことにした。この秋に入所している介護施設で具合が悪くなり、都内の病院に搬送された。何度か入退院を返し一時期、施設の方に戻ったのだが、今は大学病院から街中の救急病院に移って入院している。
弟から様子は聞いていて、もう行っても寝ているだけで話もできないよと言われていた通り、私が病院にいる間中もずっと目を覚まさなかった。自力呼吸はしているけれど、お小水も袋で取るようになっていたり、点滴やいろいろな管が付いていた。
生きているってどういうことなんだろう。もし私だったら、自分の意思がなくなってしまったとしたら、管を付けられてまで生きていたくないと思う。でももはやそうなってしまった時には自分で管を抜くこともできないから、何とか私の意思を誰かが遂行してほしいと思うのだが・・・。
最近、身辺整理と言うことをよく考える。ある年齢以上になると、力仕事や片付けようとする意欲が圧倒的になくなってしまうので、できることなら体の動くうちに自分の身の回りの荷物を片付けておかなければと思う。
5年前に父が倒れた時、本当にそう思った。買い物が大好きで趣味が多くモノを捨てない人だったので、家の中は父の荷物であふれていた。退院後、もう2階の寝室には行けないので、1階のリビングにベッドを置くことにした。たった一つシングルベッドを入れるだけの場所を作るのに一体私と弟はどれだけモノを処分したことか・・・。
本人にとっては愛着のあるものでも、他人にとってはゴミ同然。入院したとは言え、まだ本人の意識もしっかりあったので、そうあからさまに処分することはできなかったが、とにかくベッドを置く場所だけでも確保しなくてはと行くたびにゴミ袋を30袋くらいずつまとめて捨てていった。
でももうあのベッドで父が休むことはないのだなと思うとちょっと寂しくなった。こうなったら時間の問題だと思って覚悟はしているけれど、できることなら苦しまずに眠ったまま旅立っていけるよう願っている。
*写真はカフェのカウンターと建物の外観


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