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December 01, 2011

父の入院

今日は新しい店用に注文した大型の冷蔵庫とガス台などが運ばれる予定だったので、現場で立ち合うつもりだったが業者さんの手ちがいで搬入の日程が変更になった。昨日の段階で建物の周囲の足場は取れていたけれど、室内の方はまだいくつか作業が残っているようだったので、延期になってかえってよかったかもしれない。
それで私の予定がなくなったので、午前中は事務仕事を片付け、午後からずっと行っていなかった父の所へ行くことにした。この秋に入所している介護施設で具合が悪くなり、都内の病院に搬送された。何度か入退院を返し一時期、施設の方に戻ったのだが、今は大学病院から街中の救急病院に移って入院している。
弟から様子は聞いていて、もう行っても寝ているだけで話もできないよと言われていた通り、私が病院にいる間中もずっと目を覚まさなかった。自力呼吸はしているけれど、お小水も袋で取るようになっていたり、点滴やいろいろな管が付いていた。
生きているってどういうことなんだろう。もし私だったら、自分の意思がなくなってしまったとしたら、管を付けられてまで生きていたくないと思う。でももはやそうなってしまった時には自分で管を抜くこともできないから、何とか私の意思を誰かが遂行してほしいと思うのだが・・・。
最近、身辺整理と言うことをよく考える。ある年齢以上になると、力仕事や片付けようとする意欲が圧倒的になくなってしまうので、できることなら体の動くうちに自分の身の回りの荷物を片付けておかなければと思う。
5年前に父が倒れた時、本当にそう思った。買い物が大好きで趣味が多くモノを捨てない人だったので、家の中は父の荷物であふれていた。退院後、もう2階の寝室には行けないので、1階のリビングにベッドを置くことにした。たった一つシングルベッドを入れるだけの場所を作るのに一体私と弟はどれだけモノを処分したことか・・・。
本人にとっては愛着のあるものでも、他人にとってはゴミ同然。入院したとは言え、まだ本人の意識もしっかりあったので、そうあからさまに処分することはできなかったが、とにかくベッドを置く場所だけでも確保しなくてはと行くたびにゴミ袋を30袋くらいずつまとめて捨てていった。
でももうあのベッドで父が休むことはないのだなと思うとちょっと寂しくなった。こうなったら時間の問題だと思って覚悟はしているけれど、できることなら苦しまずに眠ったまま旅立っていけるよう願っている。
*写真はカフェのカウンターと建物の外観
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