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February 27, 2012

人参と玄米のポタージュ

昨日一日、店がとてもにぎわったので、今日は祭りの後の静けさで、多分、ヒマなんだろうなあと思っていたのだが12時過ぎてから急に大忙しになった。晴れているわりには北風が冷たかったが、それでもたくさんのお客様が来てくださり、お弁当のご注文も多かったので、玄米もおかずもほとんどなくなってしまった。
お昼の混雑が過ぎた頃、アースカラーの皆さんがランチに来て下さった。昨年はアースカラー主宰の半農半X入門道場の宿泊会場として古民家を使っていただいた。私が「ぜひ塩見直紀さんをお呼びして古民家で共に語る会を開きたい!」と言ったら、千葉ではまだ塩見さんの講演会がなぜか一度も開催されていないので、ぜひ名乗りを上げましょうと、アースカラーの方も賛同して下さった。「半農半Xという生き方」を読んのは40代の後半だった。50代になったら、こんなふうに生きたいなと本当に思った。そして49歳の時、仕事を整理して、古民家へ引っ越すことを決め、週の半分は仕事、残りの半分は自分の手の届く範囲の小さな農のある暮らしと自分にできる「X」を実践していこうと思った。
移転し、古民家で店を開くまでにはいろいろ大変なことがあったけれど、50歳の誕生日を古民家で迎えられた時、本当に人は強く思い描いたことが現実になっていくのだなと思った。だから50代からの人生は何かをやりたいと思った時、そこに幸せなイメージが広がっていくことだけをやっていこうと決めた。そしてそれが誰かの元気の素につながっていきますようにと思いを馳せながら。
今の暮らしをするきっかけの一つとなった塩見直紀さんからの発信。今度は私がそのバトンを誰かに発信していく番だ。そんな塩見さんをぜひ古民家にお招きして、皆さんと楽しいひとときを過ごせたらいいなと思っている。今年はやりたいことが山積みなので、必ず年内に実現させたい。
写真は今日のスープの人参ポタージュ。冷蔵庫の中にあったセロリの葉やパセリの軸、キャベツやブロッコリーの芯などを細かく切って、玉ねぎと人参と一緒に炒めてから玄米も加えて煮込みミキサーにかけたもの。最後に豆乳と塩、こしょうと味噌を加えて味を整えた。
まーちゃんと一緒に「飲んでいるうちにどんどん力が付いてくるようなスープだね!美味しい~!」と言いながらゴクゴク?飲んでますます元気になった。
もう一つの写真はちょっと前に完成した店の入口の案内板。ガーデンビオン全体がわかるようにとヤワタホームの方で作って下さった。
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February 26, 2012

あいりん堂フェア

今日はガーデンビオンのセミナールームで、いろいろな生産者さんやメーカーの方が来て、試食やデモンストレーションを行いながら商品を紹介していく「あいりん堂フェア」があったので、私はビオンへ。
ゼンケンの方がいらして、ジューサーやスープメーカーで作ったスープや人参ジュースを試飲したり、ヘイワの圧力鍋で実際に玄米ご飯を炊いたり。千葉産直の会は美味しい無添加の魚の缶詰の試食、グルテンミートでお馴染みの三育フーズは大豆製品の試食・・・というようにあれこれ試食がたっぷり。
あいりん堂さんからはオーサワの全粒粉の車麩でお麩カツを作って、その場で揚げて試食できるようにして、とリクエストがあった。でもそれだけではつまらないので、お持ち帰り用の車麩のカツやパウンドケーキ、マクロケーキ、お弁当なども作って一緒に並べることにした。
ケーキは昨日のうちに焼いておき、今朝、6時半には家を出て、7時から30個のお弁当の中味を作り、全部、できた頃に、今日アルバイトをお願いしていたミヤちゃんが来てくれたので、お弁当箱に詰めてもらった。その間、私はビオンのランチプレートの準備をした。
カフェの方は私がセミナールームの方に行ってしまうので、厨房をスッシーが回しフロアをミヤちゃんにやってもらった。途中、交代しようかと厨房を覗いたら、ほぼ満席だったので大急ぎで支度を手伝った。でもそれ以外の時はずっと二人でがんばってくれた。
カフェの方は終日たくさんの方が途切れることなく来てくださって大にぎわい。お席があくまで時間をつぶして待っていただいた方もいらした。私の用意したものもほぼ完売で、空っぽになったトレイやタッパーを持って厨房に戻ったら、5時近かったのにまだお客様がいらした。
トモちゃんからも古民家が大忙しだったよ~と嬉しいメール。こんな日ばかりが続いたら、毎日ニコニコ顔で?仕事しちゃうんだけどな。長く低迷していた2月の売り上げが末に来てようやく上向きになってほっとした。
私は明日もビオン。何もないので一日仕込みに追われそう。
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February 25, 2012

くりもとミレニアムシティの皆さんとお話

毎年、この時期にいらっしゃって下さるNPOの方たちがいる。私も会員になっているくりもとミレニアムシティのメンバーだ。「住む人の発想で、市民が都市をまるごとつくり、実際にそこに住むことをめざす」NPOで栗源と旭市にそれぞれミレニアムシティを作り、すでに移住した人もいる。こんな畑の真ん中にグラスハウスを建ててどうするの?と思われがちだが、都市と農地と森林を融合させるのがミレニアムのコンセプト。毎月、ワークショップが開かれ、小屋のオーナーやゲストがミレニアムシティに泊まり、都市と農村の人たちの楽しい交流の場となっている。
こんなことできたらいいなと思うようなことがどんどん現実になっていってしまうのだ。これからも可動式住宅作りや他県でのミレニアムシティの展開、コミュニティカフェ作りなど、まだまだたくさんの夢が形になるのを待っている。毎回、ワークショップの一環でいらっしゃるので、皆さんでお食事をされた後、私が1時間くらいテーマを決めてお話をさせていただいている。一昨年は移転に伴う古民家の修復に関すること、昨年は夕方からのご来店となり、皆さんの前で簡単に料理のデモンストレーションをしてから一緒に夕食をいただいた。
今回はガーデンビオン風楽のオープンに伴うことや、昨夏、行われた持続可能なコミュニティを創るチャレンジャー応援プロジェクト「VISIONS」でコミュニティ活性化ビジネスプラングランプリをいただいたことについてなどをお話させていただいた。
ちょうど今日は私の誕生日だったので、調子にのって?これからやりたいことの決意表明?までしてしまった。ワークショップではいつもみんなで「夢を語る会」というのをやっている。その時にやりたいと思っていることを言葉にして、みんなの前で話すのだ。
話してみることでなんだか本当にその夢が実現できるような気持ちになってくるから不思議だ。
今日から始まる52歳という時間がどんな一年になるのかとても楽しみ。元気に過ごせて仕事も生活もますます充実した一年になりますように!
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February 24, 2012

休日のごちそう食堂 千葉 取材

とても人気のあったカフェめぐりのガイドブック「休日カフェめぐり 千葉」(幹書房)。好評につき第二弾として今春には「休日のごちそう食堂 千葉」という本が出版されることになった。すでに同じタイトルで埼玉・栃木・茨城・群馬の4県分が一冊になったものは発売されている。
今回、千葉版が出版されるにあたって、休日のレストラン製作委員会がまた風楽を選んで下さり、今日、取材があった。前回と同じライター兼カメラマンのヨシダさんが来てくれた。とてもキレイな写真で風楽の雰囲気がよく伝わってくるページを作って下さった方だ。
2年前に発売された本だが、今でもこの本を片手にドライブがてら風楽まで来て下さるお客様が多い。雑誌の記事と違ってその時限りではなく、長いスパンでお客様が来て下さる、とてもありがたい一冊だなと思う。
今回はミーも取材に参加し?縁側でまったりしている姿を披露?していた。ちょうどお帰りになるお客様がいらして、新しく発売されるレストランガイドの取材をしているんですよとお話したら、なんと「私、休日カフェめぐりで紹介されているお店を全部制覇したんですよ!」と言われたのでビックリ!
私もジュンコさんも気になるお店をチェックしながら、ちょこちょこと出かけているのだが、とても全店制覇なんてできそうにない。ヨシダさんは千葉版のカフェは全て取材に回ったので、撮影しながら、そんな方もいるんですねえと驚いていた。自分が取材した店全てに行った人がいるなんて、ライター(カメラマン)冥利?につきるだろうなあ。
その後、「その中でも一番美味しかったのは風楽さんですよ!」とそのお客様が言って下さったので、私は「またまた~。どこの店に行っても同じこと言ってるんでしょう?」って言ったら、「ホントですよ。何度ここへ来たことか・・・」と笑ってらした。
冗談だとしてもそんなふうに言っていただけるなんて嬉しいな!
撮影している後ろで、見本に見せていただいた「休日のごちそう食堂 埼玉・栃木・茨城・群馬」のページをそのお客様とジュンコさんと3人でめくりながら、「うわあ、素敵。ここも行ってみたい!あ、ここもいい!」なんてキャッキャッと騒いでいた。
本の中にジュンコの一番お気に入り「カフェラ・ファミーユ」が載っていたので、もう大興奮?!千葉だけでなく、埼玉・栃木・茨城・群馬版も買って、春になったら遠征するか!?なんて早くも出かける気分満々になってしまった。
5月頃には発売される予定です。新緑の中、ドライブがてら、またたくさんの方が風楽に来て下さるといいなあ。そして私も未開拓のカフェに足を伸ばそうっと!
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February 23, 2012

東京電力への2回目の申し入れ

成田有機の里のメンバーたちと一緒に東京電力成田支社に行ってきた。8月30日に福島原発事故後の対応に対する申し入れに行き、9月中旬にそれに対する回答を文書でいただいた。その後、農家さんごとに生産物の放射性検査を実施したり、空間放射線量の定期検査などをしてきた。
今回は2回目となるので、前回の回答に対する再質問や有機の里から新たな要望を申し入れに行った。
農産物風評被害賠償については10月より東京電力の担当の方が各農家さんを回り、個別の対応が始まっている。でも賠償金請求の手続きはとても煩雑で、未だに賠償金を受け取っていない農家さんがほとんどだと言う。また請求した額面より大幅に少ない金額を提示され交渉が中々進まないという農家さんもあった。実際に緊迫した状況の農家さんもあるので、少しでも早く仮払いの形でもいいから一時金を支給し、それ以外の長期的な多岐にわたる損害については個別に対応していってほしいという声も上がった。
同じことを受け留めるにしてもその受け留め方が被害者と加害者(とあえて書きます)ではかなりの温度差がある。また農家さんの仕事は暮らしに直結したものなので、単に農産物の補償だけをすればいいというものではない。風評被害は未だに続き、先の見えない不安や生活そのものに対する不安など、経済対価に置き換えられない「被害」がたくさんある。前回の要望を踏まえた上で、そのあたりの補償にどう対応していくかという農家さん側からの質問などを改めて提出した。
東京電力の真島成田支社長はとても勉強熱心な方で書類や資料には全て目を通されていた。有機農業という言葉自体も知らなかったので、まずはそこから勉強したと話されていた。その上で現状で進めている賠償について、できること、できないことを、今、答えられる範囲の中で答えてくださった。今後、新たに設置した補償センターの人員を7000人から1万人に増やし迅速な対応を目指していくそうだ。
農家さんからはぜひ畑に足を運んで見に来てほしい、実態を知ってほしいという声があがり、同時に東京電力の内部から、自然エネルギー、再生可能エネルギーへのシフトに取り組んでいってほしい、除染についてももっと具体的に協力していってほしいという要望もあった。
この2月に成田市内で薪ストーブを使っているお宅の灰の放射能を測定したところ、1万8100ベクレルのセシウムが検出された。その灰を処分することができないので、これ以上、薪を燃さないでほしいという通達が成田市役所からあったそうだ。事故後、あちこちでそういう問題が出てきている。もはや成田市内でもそんなことが起きているのかと思うと、果たしてこの日本国内で安心して暮らせる場所なんてあるのだろうかと思ってしまう。
人間の欲望から作り出してしまった核のエネルギーは、いったん事故を起こすと一企業がどんなに頑張っても決して責任を取れるようなものではなく、取り返しのつかない事態になる。なのにこれほど世論が脱原発に向けて進んでいるのに東電は未だに原発から撤退しようとはしない。それが不思議でならない。
こんなに危険性のあるものを使ってまで電気を供給をすることに果たして企業としてのメリットはあるのだろうか?現に今回の事故の補償金さえままならないというのに。
原子力開発という国の政策が掲げられたとしても、それに代わるエネルギーを開発して行くことは可能だ。そして原発の維持費用や核燃サイクルの事業費などを補償金に充てることはできないのだろうか。実際、真島支社長は八丈島で再生可能エネルギーの研究にも携わっていたことがあるそうだ。
高浜原発が定期点検に入ったため関西電力の原発は全て稼働を停止し、国内で残るはあと2基のみ。再稼働さえなければ4月には国内54基の原発が全て止まる。これが新しい再生可能エネルギーへとシフトさせていく一つのターニングポイントになったらと思う。
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February 22, 2012

堆肥まき

確定申告が終わったら、遅れ遅れになっていた畑仕事にも取りかからなければと思っていた。秋以降、ビオンのオープンに向けて、ずっと忙しかったので畑には全く手がつけられず。そのまま野菜たちは片付けもせず放置したままだった。シソやモロヘイヤはカラカラの木から期せずしてたくさんの種ができていた。
今日こそはやろうと思い、長靴をはいて鍬と鋤を持ち出した。まずは野菜の残骸たちを引っこ抜いて片付け、周囲の草をざっと手で抜き取り、鋤を使って少しずつ土を掘り返していった。それほど大きな面積ではないけれど、手で耕すにしては広すぎる。
久しぶりにふるう鍬と鋤の感覚を懐かしいなあと思う一方で、いつまでこんな手作業で畑をやっていられるのだろうかと考えてしまう。慣れてきたとは言うものの、手で耕すのはかなりの重労働だ。かといって耕運機を買ってやるほどなのだろうかと思ってしまう。
特にもう今年は去年ほど畑仕事に関われる時間が取れそうにない。どのみち草刈りだけは欠かせないので、それだけに追われて終わってしまいそうだ。だから今年はジャガイモやさつま芋、むらさき芋、カボチャ、冬瓜など手をかけずに勝手に育っていってくれるものが中心にやるしかない。
あとは種まきは諦めて、夏野菜の苗を買ってきて植えるくらいしかできないだろう。いずれにしても来月はジャガイモを植えるので、今のうちから堆肥をまいておかなければならない。
畑全体を鋤で耕してから、堆肥をまき、再び鋤で混ぜ込んで行った。あっと言う間に汗だくだ。私が畑仕事をしているといつもトラとミーが私の回りにやってきて、一緒に土の上で遊んでいたっけ。じゃれ合う二人の姿は本当に可愛らしくて畑仕事をしながらいつも気持ちが和んだ。今日は私の横で一人遊んでいるミーを見ていたら、またトラのことを思い出して泣いてしまった。トラは私が鍬をふるっているとマネをするみたいに一緒になって?畑の土を掘っていたっけ。バッタやチョウチョを見つけると、あの可愛らしい瞳がいきなり獲物を追う動物の目になる。そして腰を落としてジーッと獲物を見つめ狙いを定めてジャンプする。結果、ほとんどカラぶりなんだけど、飽きずにそれを繰り返す姿が何ともおかしかった。もっといっぱい遊びたかっただろうなあ・・・。
トラ、春になったらトラのお墓の回りは菜の花がいっぱい咲くから楽しみに待っててね!
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February 21, 2012

娘とディナー

昨日の夜から最後の追い込みに入っていた確定申告。今朝も朝起きたら、すぐに電卓を片手に頭を抱えながら申告書を作成。控除の証明ハガキなどを探しながら何とか昼過ぎには申告書を書き終えた。確定申告の期間中はイオンの特設会場に税理士さんによる申告コーナーが設けられ、そこで書類も提出できる。イオンに行って申告書を提出し、ようやく重たい荷から解放された。
昨年は震災の影響で、ガクっと収入が下がった方も多いことと思う。私でさえ、3月の売り上げは例年の半額以下だ。入力しながら数字が間違っていたかなと一瞬、疑ったほどだ。それでも被災地の方に比べたら、住む場所もあるし、仕事もどうにかやっていけるので、こんなんで大変などと言ってはいられない。
今週、誕生日なので、娘が夕食をご馳走してくれることになった。娘も平日しかお休みがないので、夕方、家に来て、一緒に車で空港近くのホテルに行った。トップラウンジのレストランに入って夜景を見ながらゆっくり食事をした。
娘は車のディーラーで仕事をしているのだが、来期より営業は今までの成績を元に、全国で統一した等級ごとに待遇が分けられ、それぞれ研修が行われるようになったそうだ。娘はかなり成績がいいので、上級の等級取得に向けての研修に参加。
某生命保険のトップセラーによる自己研鑽プログラムがあってそれがとても面白かったと話していた。お互い仕事の話をすると、夢中になって話が弾み、それぞれ分野は全然違うのだけれど大いに刺激されて面白い。娘を見ていると、本当に人は責任ある仕事をしていく中で育てられていくのだなと思う。会う度に成績を伸ばし、新しい経験を重ねながら大きく育っていく娘を見ていると嬉しくなる。
仕事だけではなく恋に食べ歩きにエステにゴルフにショッピングにファッションに・・・と若い娘は遊ぶことにも事欠かない。自分で働いて得たお金で自分を楽しませてあげることに対しても貪欲だ。
彼氏ができると途端に家にくる回数が減るので、すぐにわかるのだが、たまにはママとも遊んでね?!
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February 20, 2012

白菜の中華風スープ

今日はビオンの日。ビオンで仕事をする時は、前日から持っていくものをメモしておいて、出しておけるものはキッチンのテーブルの上に並べておく。朝、車の暖気運転をしている間に、車にそれらを積み込んでいくのだが、毎回毎回、よくこんなにあるなあというくらい荷物がいっぱいある。
少しでも手間を省くため、縁側の前に車を止めて積み込み、ビオンでは毎回、勝手口の前に車を横付けしている。
今日も大鍋で煮込んだカレー、ケーキ、洗剤、お弁当箱のパック、野菜、タッパーなどなどを車に積んで出かけた。
厨房では冷蔵庫の中をのぞいて、少しずつ残っている半端な野菜たちを刻んでスープを作る。スープはだいた2~3日に一回、大鍋で作っている。今日は椎茸、人参、大根、キャベツ、レンコン、玉ねぎ、長ネギなどを千切りにして、にんにくと生姜、鷹の爪を胡麻油で炒め、材料をよく炒めてからぐつぐつと煮込む。最後にざく切りにした白菜を加え、中華風のスープに仕上げた。本当は春雨も加えたいところだが、次の日のことを考えるとふやけてしまうので入れるのをやめた。味付けは醤油と酒と塩麹が中心。これだけあればたいていのものが美味しくできる。
まーちゃんと二人で仕事をする時は絶えずおしゃべりをしながら笑っているので、厨房も賑やかだ。しばらくお休みしていた家事を再開し、最近、家でもスープを作ったりお菓子を焼くことが多くなったそうだ。やっているうちにどんどん面白くなっていろいろ作ってみたくなったと話していた。
料理って不思議なもので、やらないでいるといつのまにか本当にできなくなってしまう。何か作ろうとしても材料は揃っていないし手も慣れていないので、何気ない料理でも面倒だなあと感じてしまうのだ。でも少しずつでも作り続けているうちに、いつのまにかできるようになっていくのだ。作りながら何かしら美味しく食べられるような工夫をするようになるし、いつも材料が身の回りにあるので、やろうと思った時にすぐできるようになる。
そうなったら料理がどんどん面白くなっていく。まーちゃんもお家で作る楽しみを再発見し、そこで得た料理のヒントを風楽で生かしてもらえるといいなあと思う。
今、私が厨房に入る時は作りたいものを作るというよりも、今、あるものをどうやったら美味しく食べられるかなと考えながら作っている。そしてあり合わせのもので作った料理が美味しくできると、なんだかとっても得した気分?になる。
器に盛り付けたスープの写真を撮るのを忘れてしまったので、帰り際にテーブルの上において鍋ごと写した。
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February 19, 2012

雨水の時季

朝起きたら部屋の中は麹の匂いでいっぱい。さて今日はどんな甘酒ができたかな・・・保温ジャーの中をのぞいて最初のひとくちを味わう瞬間、毎回わくわくする。赤米と玄米の甘酒、今日はちょっと酸味が出てしまったようだ。でも稗の甘酒と合わせたらまろやかになった。
今日は二十四節気の2番にあたる雨水。降るものが雪から雨になり・・・そろそろ寒さがゆるんで春の兆しが見え始める。それに合わせて畑仕事の準備にも取りかかる時季だ。
明るい陽射しが降り注ぎ、昨日一昨日の雪もすっかり溶けた。でも一部、例外もあり。家の正面の坂を下りた突き当りの道路は日があたらないためガリガリに凍結したままだ。節気に従いもう雪は降らないでほしいのだが・・。
立春から始まる新しい暦に合わせるかのように、2月は私たちの身体のバランスもリセットされる時期。寒さに縮こまっていた冬の身体が、骨盤のゆるみと共に一気に脱力し、こもっていたエネルギーが体内から体表へと流れ出る。
自然に近い場所に身をおいていると、季節ごとに変化していく自分の体のリズムに対してとても敏感になっていく。特に暑さ寒さをダイレクトに体感しているので、体の変化も激しい。冷えはどうしても避けて通ることができないけれど、体が冷えた分だけ、それをケアしようという意識も強くなる。
片山洋次郎さんの本を読んでいたら、いつも思っていることがとてもわかりやすい言葉で書いてあった。野口整体の思想を取り入れながら独自の整体をやっていらっしゃる方だ。
「情報の激流の中では知的判断は無力化され、自分の居場所さえ見失いやすくなっています。しかし、自分の究極の居場所は自分の身体です。居心地のいい身体が知的判断の基礎です。もし、身体に根ざさない知的な判断のみに頼って生きるなら、私たちはいつしか情報の渦に巻き込まれ、元気をどんどん失っていくでしょう。
自分を活かし思いきり生きるには、知的な判断と同時に、身体的な感性に基づいた判断が欠かせないのです。知的な判断と身体的な判断が融合したところに、真の意味で能動的に生きるための個々の術があるのではないでしょうか」
身体的な判断というのは私にとって、体感覚、原始感覚、動物的感覚、本能、ある意味での臭覚・・・と同じものだ。そういうものを置いてきぼりにして生きていきたくないなと思う。
仕事が終わる頃、西側の縁側に差し込んでくる光の美しさにいつもハッとさせられる。光と影のコントラスト。影がどんどん広がって、やがて暖色系の光に座敷が包まれていく。そんな移ろいを見ていられるのはとてもいい時間だ。
今日はビオンの方も古民家も忙しかった。ビオンでランチを食べて古民家でお茶というハシゴをして下さる方もいらっしゃった。
古民家サイトのトップのお知らせページから、ガーデンビオン風楽の暫定的なサイトへ、直接飛べるようにしていただいた。新しいサイトがリニューアルするまでの間、これでビオンの情報もお知らせすることができそうだ。
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February 18, 2012

新しいサイト作りの打ち合わせ

二日続けて起きたら銀世界!昨夜寝る時はまだ雪が降っていなかったので、今日は大丈夫だろうと思っていたのに天気予報が的中してしまった。ユウコさんから向かっている途中だけど車が全く動かないので遅れると電話があった。本当は「来なくてもいいよ」と言ってあげたかったけれど今日は土曜日。さすがに今日もまた一人でやるというわけにはいかないので、「気をつけて来てね」と言って電話を切った。
スッシーからもビオンに行く途中、はにわ道が大渋滞で動かないと電話があった。ラジオの交通情報でもあちこち大渋滞と言っていた。1時間ちょっと遅れてようやくユウコさんが到着。開店時間に間に合ってよかった。昨日よりも温度が低く冷たい北風が吹いているので、室内がより一層寒く感じられた。ただ見ているだけならいいけれど、出かけることを考えたら雪ってホントに憂鬱だ。雪が降ったら大喜びで外に飛び出し、遊び転げていた供時代が随分遠くに行ってしまったようでちょっと寂しい。
ブログにサイトのことを何とかしたいと書いた所、お客様から知り合いの方を紹介していただいた。さっそくお電話をいただき、今日の夕方、店に来て下さった。
私のパソコンの前に座りながら、パソコンの不具合やサイトに関することをあれこれ話す。パソコン教室もやっていたことがあり、サイト作りだけではなく、パソコンのトラブルなどにも対応できる方なので、いろいろ教えていただいた。
提示された金額はそれをお仕事にしている方なので、私の予想を大きく上回るものだったけれど、総合的なことを考えたら、独自ドメインを取得して、古民家空間風楽とガーデンビオン風楽の両方に飛べるサイトを新しく立ち上げた方がいいのではないかと思った。
7年以上、ほぼ毎日更新しながら続けてきたブログの効果もあって、検索エンジンではいつも高い位置にいなが
ら、そこで肝心の情報を発信できていないようだったらサイトを持っている意味がない。
今はブログがあるのでメルマガ配信もしていないし、経費節減のためDMを出してもいない。そんな中でガーデンビオン風楽の詳細やイベントなどの情報をお客様に充分伝えきれていないもどかしさをこのところずっと感じていた。
お店が2件になったからと言って経済的にゆとりができたかと言えばそうではなくて、むしろ人件費が増えた分、今はとても大変だ。でもスタッフが増えた分だけ志を同じくする人たちとつながっていけるのだし、一人ではできないことができるようになっていく。その過程はそのまま自分にとっての学びになるので、無謀なことを言えば、もっともっとこういう店を創りたいと思っているくらいだ。
そのためにもアクティブなサイトは不可欠。サイトは正しい情報をお伝えするためのツールであり、キチンと発信したものにはキチンとした答えが帰ってくるはずだ。
いろいろ考えた末、その方にお願いすることにした。まあお支払いについては手持ちがないので、便宜をはかっていただくしかないのだが・・・。
3月末アップを目指してこれから準備に入ります。どうぞお楽しみに!
写真は私の部屋に飾ってある瓦に書いた風楽の文字。「これクリックボタンに使えそう!」と言っていただき、もしかしたらサイトに登場するかも?!
ガーデンビオン風楽http://www.fura-bion.com/
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February 17, 2012

銀世界?!

昨日の日中に降っていた雪は夕方にはやんで、この調子なら夜は降らないだろうと思っていたのだが、朝、起きて窓の外を見てビックリ!いつのまにか辺りが真っ白になっていた。10センチ以上は積もっていたようだ。
こんなんじゃ今日は一日開店休業かしら!?
朝一番で今日、古民家の仕事に入ってくれるまーちゃんに電話をした。比較的近い場所に住んでいるのだが、土室という交差点から大室に向かう県道が一番の難所?で、どうしてもそこを通らなければならない。この雪じゃとても走れないので、今日は私が一人で店をやるからお休みしてねと伝えた。
それと夕方から予定していた料理教室も帰りが夜になり凍結が心配なので、皆さんに連絡して延期に。同じ内容でまた来月の3週目の金曜日に行うことにした。
この雪ではお客様もいらっしゃれないかもしれないが、一応は営業日なので、掃除をしてから厨房に入り、いつものように定食の支度にとりかかった。それが終わったら早めに雪かきをしておかなくてはと思っていたのだが、そうこうしているうちにみるみる日が差してきた。そして雪がどんどん溶けていってくれたので助かった。
昼過ぎにはすっかり庭の雪も溶け、起きた時、あんなに積もっていた雪がウソみたいになくなってしまった。お料理教室もやれたかも?
そして開店休業の予定だったのに?こんな日に次々と4組ものお客様が来てくださった。嬉しい半面、一人なので、揚げものを揚げ油の中に入れてからお茶を出し、定食の盛り付けをしてお膳を運ぶ・・・を繰り返し、もうてんやわんや。
おまけにお客様が来ないことを見越して?朝のうちから、スープセット用の天然酵母のパンを仕込んだり、甘酒を入れてクッキーやケーキを焼いたりしていたので、あちこち粉だらけ。
結局、焼き菓子の仕事がいつまでも終わらず、夕方まで片付かなかった。お客様がいらっしゃるのを待ちながら、でもきっとヒマだから、厨房で本でも読んでようと運び入れた数冊の本は手つかずのまま。思いの他、忙しい一日になってしまった。それにしても今夜も雪の予報。明日の朝が心配だ。
☆ガーデンビオン風楽のサイトできました!
 http://www.fura-bion.com/
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February 16, 2012

とりあえず・・・ガーデンビオン風楽のサイトができました!

今日はお休みだったけれど、一日仕事をしていた。午前中は確定申告の経費仕分けの入力。入力だけは全て終わったので、その後は明日の料理教室用のレシピを最終的に確認して仕上げた。そうこうしているうちに雪が降ってきたので、遅くならないうちに買い物に行くことにした。
おかげさま農場で野菜を買い、ビオンに野菜とお米を届け、古民家で使う灯油を買いに行く。20リットルタンクを4本、車から降ろして裏に運び入れる度に腕力のある逞しい女になっていきそうで怖い!?(すでになってるか?)買い物して帰ってきたらもうすっかり日が暮れてしまった。
ガーデンビオン風楽の暫定的なサイトができた。今の段階で、ガーデンビオン風楽の存在を一般の方にサイト上で告知することができずにいるので、ビオンの電話番号や営業時間などのお問い合わせを古民家の方にいただくことが多い。
本当はこれを機に、全面的に古民家の方と合わせて風楽のサイトをリニューアルしたいところだが、まだやっていただけそうな方に巡り会えていない。どなたか格安料金でサイト作りをやって下さるお知り合いがいらしたらご紹介下さい!
でもいつまでもほおっておくことはできないので、とりあえず今、できることをやろうと、私の方で画像や文章をまとめ、ブログ形式でガーデンビオン風楽のサイトをスッシーに作ってもらった。
まだ完成してはいないけれど、連絡先や営業時間、地図などの基本情報はわかるようになっている。
今後はビオンの方でもスタッフブログをアップしていけたらいいなと思っている。
このブログ「風のたより」の方が、サイトよりもアクセス数が多いので、しばらくの間、ブログの末尾に毎回、ガーデンビオン風楽のサイトのアドレスを掲載していくことにします。よかったらどうぞご覧になって下さいね。
☆ガーデンビオン風楽のサイト http://www.fura-bion.com/
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February 15, 2012

キッズプレート

今日はビオンの日。毎回、行く時は山ほどの荷物を車に積み込んで、まるで運び屋のようだ。今日は一斗缶の菜種油、大豆たんぱくの大袋を小分けしたもの(それでもかなり大きい)、野菜、昨日焼いたマクロケーキ、その他、気付いたものあれこれ・・・ビオンに着いてからそれらを運び入れるのも一仕事だ。
とりあえずメニューごとに全ての写真を撮っておこうと話しているので、今日はまだ写していなかったキッズプレートを撮影。愛用の一眼レフのカメラを出してきたのだが、スィッチが入らないことに気が付いた。朝の荷物運びにかまけて?うっかり充電していた電池を入れてくるのを忘れてしまった。仕方なくスマホで撮影。
このキッズプレート、小さなお子様がよくいらっしゃるので、手軽なお値段で、お子さんの食べ切れる量のお食事をお出しできたらとメニューに取り入れた。土日は必ずと言っていいほど、オーダーをいただいている。プラスティックの絵が付いた子供向けのお皿が私はあまり好きではないなので、細長い白い陶器でお出ししている。
今日はスッシーと仕事。毎月一回のミーティングではそれぞれのスタッフから話を聞いたり、確認事項などを全員で決めていけるのだが、それ以降は次のミーティングまで中々みんなと話せる機会がない。それで私がビオンに行った時は、その時のシフトで一緒になったスタッフと、仕事の合間に話すようにしている。
スッシーと一緒にシフトに入ったのは久しぶりなので、今日はしみじみいろいろなことを話した。やはりコミュニケーションって大切なんだなと思った。いくら人を通して聞いたことであっても、直接話してみないとわからないことがある。話し足りなかったので仕事が終わった後も、ちょっと時間を取って話した。
スタッフたちが自分の力を生かせる場を創るというのも経営者の仕事の一つなのだろう。まだまだ今の自分にはできていない大きな壁の一つだ。
同時に今の私が最も気がかりな仕事は確定申告。特に去年はビオン店オープンに合わせて、借入れや支払いがいろいろあったので整理するのが一苦労。中々まとめられず、まだ経費入力でオタオタしている。明日も一日デスクワークだ。ああ、早く提出してスッキリしたいっ!
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February 14, 2012

ぐるっと千葉取材

今日は古民家の方でぐるっと千葉の取材があった。3月21日に発売される4月号は飲食店のランチ特集。かなりの数の飲食店のご自慢ランチが紹介されるという。その中で数店に限り、ぐるっと千葉読者のために特別ランチ?をご用意するという企画がある。それに合わせて期間限定で何か一品だけ違うメニューをお願いできませんか?と連絡いただいた。
日替わり玄米定食の中で何か一つ、普通の定食と違ったものがあればいいということだった。発売される頃、季節は春になっているので、定食の玄米ご飯を「ぐるっと千葉を見た」と言う方に限り、筍の玄米ご飯に取り変えてお出しすることにした。それで今日はその取材日。
「野菜しいレシピ」の取材中、ずっとお世話になった編集のヨコヤマさんとカメラマンのオリモトさん、そして新しいスタッフの方、3人で来て下さった。ヨコヤマさんとオリモトさんは連載中の4年間、毎月一回、ずっと店に来て取材を担当して下さった。でも連載が終わった後はずっとお会いしていなかったので今日は久しぶりの再会となった。
料理の撮影はもう手順も勝手知ったる関係?なので、私はカメラのセッティングが終わる頃を見計らって定食をご用意。縦や横、単品の料理、お膳を外してなどいろいろなパターンで撮影していただいた。この撮影風景、とっても懐かしい。
撮影が終わった後、定食のおかずとお味噌汁と筍ご飯を並べて、4人でわいわい話しながらお昼を食べた。ミーも仲間に加わったのだが、「可愛いネコ~連れて帰りたい~っ!」とすっかり人気者になってしまった。以前、取材していた頃はまだミーがいなかったので、私がすっかりネコにメロメロになっていることに驚かれた?みたいだ。
その後はビオン風楽に持っていくケーキを焼き、夕方からアヤコさんが来た。しばらく会わないと話したいことがいっぱいあって、甘酒を飲みながら夕飯も食べずに夢中で話し混んでしまった。気が付いたら9時半!話しているだけで満たされてお腹がいっぱいに。楽しい時間だった。
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February 13, 2012

麹納豆

いつでも甘酒が仕込めるように冷蔵庫の中には麹の買い置きがあるのだが、生麹の場合、そう長く保存しておくことはできない。今のところ甘酒はたっぷり作ってあるし、塩麹も仕込んだばかりのものがある。それで麹を使って何か別のものができないだろうかと調べてみた。
創業320年、麹作りの老舗糀屋本店の「糀屋ウーマン」こと浅利妙峰さんのレシピはさすが麹のことを知りつくしている人だけにとても面白い。彼女の麹関係の本は全て目を通しているが、どれも麹の新しい使い方を教えてくれるすばらしい本だと思う。
去年から塩麹の大ブームで浅利さんはどこでも引っ張りダコ。NHKの料理番組にも出演した,り、普通のスーパーにまで製品となった塩麹が並んでいたり、塩麹はすっかり旨み調味料として定着したようだ。現在、糀屋本店には麹の注文が殺到し生産が追いつかないという。
その中の一つ、麹納豆は浅利さんのお店でも販売しているが、家庭でもできる簡単なレシピだったのでさっそく作ってみることにした。
最初、レシピを見た時、納豆菌と麹が果たして共存するのかな?一体、どんな味なんだろう?って疑問だったが、山形県では昔から雪割納豆という商品名の麹納豆があるらしい。私は食べたことがないのだが、材料が大豆と塩と麹なんて、まるで味噌そのもの?!だ。
実際、麹納豆は麹菌と納豆菌がうまく溶け合って、納豆臭さもなくなり、まるで味噌のようになっている?のだとか。味が濃く何とも言えない旨みがあるので、ご飯のお供に最高らしい。
さっそくひき割り納豆を買ってきて、レシピ通り、麹と塩昆布とゴマと人参を醤油とみりんで漬け込んだ。ここに干しシイタケや唐辛子、小女子、するめなども加えたらもっと美味しくなりそうだ。でもとりあえずは未知の味なので、レシピ通りに作って、麹納豆そのものの味を試食してみたい。すぐに食べることもできるが、ある程度、寝かせることで、熟成し旨みが増していくそうだ。ただ混ぜただけでもこんなに美味しそうなのだから、熟成した麹納豆を炊きたての玄米ご飯の上に乗せたら、一体どうなっちゃうんだろう?上手にできたら、定食の横にちょこんと添えよう。
それにしても麹ってスゴイ!ますますハマってしまいそうだ。
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February 12, 2012

赤米玄米稗のミックス甘酒

一昨日、玄米の中に赤米を入れて、赤米甘酒を作った。この前作った稗の甘酒は味がちょっとぼやけている感じだったので、赤米の甘酒の中に加えてブレンド甘酒?した。そうしたら、より一層甘みと風味が増してもっと美味しい甘酒になった。赤米を加えたことと、麹の量をちょっと多めにしたせいか、酸味が強くなりがちの玄米甘酒なのに、とても甘く仕上がった。
これは美味しい!と感動し、今日は小さな紙に「季節限定メニュー 赤米と玄米と稗のミックス甘酒」と書いて、いつものメニューと一緒にお客様にお渡しすることにした。毎回必ずあるとは限らないけれど、たくさん作った時は今度からメニューにも取り入れていこうと思う。
初日の今日は3杯ほどオーダーをいただいたが、皆さん「美味しかった」と喜んでくださって嬉しかった。何でもそうだけど、きちんとした材料できちんと作られたものは美味しいのだ。この前、成田山の参道を歩いた時、お土産物屋さんに売っている甘酒を見て驚いた。原材料に麹と米と砂糖と書いてあったのだ。こんなに優しい自然の甘みがあるというのに、わざわざ砂糖を添加してしまうなんてもったいない。きっと麹を少ししか使わず砂糖で甘みをつけたのだろう。
それにしても自分で甘酒を仕込むようになって、甘酒のことを知れば知るほどその自然な甘みの奥深さと完璧な栄養バランスに感動するばかり。甘酒が「飲む点滴」と言われているのは、ビタミン、ブドウ糖、アミノ酸という点滴の要素が全て含まれているから。さらにビタミンB群やパントテン酸、イノシトール、ビオチン、食物繊維やオリゴ糖まで含まれているのだから、甘酒はパーフェクト飲料だ。
気になっていたのはカロリーだが、調べてみたら100gで81Cal。砂糖を添加した甘酒は論外だが、私の好きなチャイやココアの約5分の1Cal。これなら安心して飲めそうだ。
今日は萩焼きの湯のみ茶碗に樺細工(桜皮細工)の茶托を添えてお出しした。仕事が終わってからユウコさんと一緒に南側の奥座敷でキラキラと射し込む西陽を見ながら、同じ器に甘酒を入れてほっこりとした時間を過ごした。冬の間は西陽の輝きがありがたい。
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February 11, 2012

酒粕とおからのコロッケ

立春を過ぎた頃から、少し寒さが緩んできた。ほんのりと温かい光の中に春が近付いてきたことを感じる。でもこのまま一気に春になってしまうほど季節は甘くない?だろう。いづれドカーンという最後の寒の戻り(正確には余寒)があると覚悟しながら、束の間の温かさ(寒くないという程度?)にほっとしている。
今朝、仕事に来る途中のジュンコさんから急に身内の具合が悪くなったので、引き返すことになったと電話が入った。9時15分・・・この時間から代わりのスタッフを見つけるのは難しい。最悪一人でやることも考えたが、建国記念日で連休のため、忙しくなると予測できたので、すぐにあちこちに電話をした。3人目で電話がつながったユウコさんに事情を話すと「すぐに行きます!」と二つ返事。突然、電話をしても気持ちよく来てくれるスタッフがいることがとてもありがたく心強い。
超大忙しにはならなかったけれど、静かに次々とお客様がいらして下さったのでとても一人ではできなかった。ありがとうユウコさん!
今日の定食に作ったコロッケはおからに酒粕を入れたもの。ヒジキ、大根の葉、人参、玉ねぎ、椎茸などの具もたっぷり。酒粕を具と一緒に炒めることで香りを引き出し、とてもいい隠し味になった。来週17日(3時~6時)の料理教室のメニューにも取り入れる予定。お醤油もソースもいらない、そのまま食べても美味しいコロッケだ。さつま芋の天ぷらを添えて。
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February 10, 2012

奇跡を呼ぶ100万回の祈り

筑波大学名誉教授で生命科学、遺伝子研究者として世界的な評価を受けている村上和雄氏が東日本大震災後の日本の復興のために書き下ろした一冊。著者の印税は全額被災者の方たちに寄付されるという。
2011年3月11日、私たちは世界の歴史上に残る大惨事を経験した。その後の津波、余震、原発事故から日本は先の見えない大きな不安に包まれた。そんな中で世界各国から「Pray for Japan」~日本のために祈ろう~と国境を越えた温かい祈りの言葉や実質的な支援が今もなお寄せられている。
今回の震災を通して私たち日本人は目に見えるものは失われても、目に見えないものは残っていくということに気付かされた。それは「日本人が本来持っていた豊かな精神性の灯りに再びスィッチが入れられた」ことで見え始めたものではないかと村上氏は述べている。
古来から日本人は自然界のあらゆる命を育むおてんとうさまを敬い、森羅万象に思いをはせながら、水木風土のあらゆるものに神が宿るという八百万神を信仰してきた。見えないものに対する畏敬の念を忘れず、おかげさまの気持ちと共に生きてきた民族だ。
ところが産業や科学の発展と共に経済効率だけが最優先され、目に見えるものばかりに重きを置くようになってしまった。今回の地震はそんな私たちへの自然界からの警鐘でもある。折しも村上氏は2010年に脳梗塞で倒れ病床につくという経験をし、その直後の大震災。どんなに科学が発展したとしても命の元になる細胞一つさえ作り出すことができないという人間の無力さと共に改めて命の尊さを感じたと言う。
「祈り」の語源である「い」は「命 生命力」、「のり」は「祝詞 詔」。だから祈りとは「生宣り」(いのり)。つまり「命の宣言」ということ。「自分が与えられた命に対して、これだけのことをしますと具体的に宣言することで、祈りが自らサムシンググレートを呼び起こし、願いを実現させるように自己の内面からいろいろな力を出させるようにするのではないか」という仮説にはとても納得できる。
世界中から寄せられた祈りという復興へのエネルギーに支えられながら、日本は少しずつ前に歩き始めている。祈りのある行動こそが奇跡を起こすことにつながっていく。真剣な祈りに感応して、命の働きを高めるためにスィッチがオンになる遺伝子があるのではないか、そしてその遺伝子は五感を研ぎ澄ませることで、強く働かせることができるのではないかと説く。
村上和雄氏は科学者でありながら、目に見えないの存在のことをきちんと理解している人だ。氏の本を読むたびに、命の仕組みを研究する人として決して奢ることのないように、それは神さまが氏にお与えになった感性なのではないかと思う。そしてその感性に私は深く共感する。
今回の惨事が余地できなかったことに対して一方で科学への不信感も生まれている。そのことに対して氏も科学者として責任の重大性を自覚し、自然と調和する技術の開発にも力を注いでいきたいと語る。
奇跡を呼ぶ100万回の祈り(ソフトバンククリエイティブ)の巻末の言葉は氏が総合司会を務めたという広島世界国際会議の宣言文。「私たちは他者の苦しみ、痛みに無関心であるのはやめましょう。世界で起こる問題の原因は私たちの中にあります。そしてその解決もまた私たち自身から始まるのです。世界を変えるのに必要な力はあなた自身にあるのです」。
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February 09, 2012

屏風ヶ浦

一昨日の夜から友達が泊まりに来たので、千葉をあまり知らない友達を案内がてら一緒に成田山に行ったり、銚子に行ったり、ビオン風楽に案内したり、久しぶりにのんびりとした平日のお休みを過ごした。来る前からかなり寒いから温かくして来てね、覚悟して来てねと言っていたのだが、ここ数日は拍子抜けするほど?寒さも緩み過ごしやすかった。めったにできない極寒の古民家宿泊体験をさせてあげられなくて残念?!
特に今日はちょっと風はあったけれど、青い空が広がり、とても温かくお天気がよかったので、庭のウッドテーブルに朝ご飯を並べて食べた。「2月とは思えないねえ~」と言いながら食事の後も縁側に座布団を敷いてのんびり日向ぼっこ。あまりに気持ちのいい時間だったので、ついつい出かけるのが遅くなってしまいお昼になってから銚子に出かけた。途中、屏風ヶ浦へも立ち寄った。
銚子から飯岡町刑部岬(ぎょうぶみさき)まで、高さ50~60mの断崖絶壁が10キロにわたって続いている。英仏間のドーバー海峡の「白い壁」にも似ていることから「東洋のドーバー」とも呼ばれ、荒削りで迫力満点。砂岩質の土壌が弱く、打ち付ける海水の力が強いため、今も少しずつ浸食されているそうだ。
刑部岬の展望館は、「日本の朝日百選」「日本の夕陽百選」などにも選ばれたビュースポット。特に今日は晴れ渡っていたので、ものすごく澄んだ青い空と青い海が一面に広がり、とてもキレイだった。夜は来たことがないのだが、夜景スポットとしても有名なようだ。
ウォッセにも寄って、干物や刺身やさつま揚げを買って帰り魚三昧の夕食を食べた。友達とご飯を一緒に食べると、一人の時よりもずっと美味しいので、ついつい作り過ぎ食べ過ぎてしまうのがちょっと難点かも?!
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February 07, 2012

ピタサンド

ビオン風楽がオープンした時、玄米のランチプレート以外にもキッシュやサクレ、ピタを作ってスープと一緒に食べていただこうと思っていた。でもキッシュもサクレもピタもスープも手作りとなると、通常の玄米プレート以外の仕込みがかなり多い。
それで一番最初に脱落したのはピタだ。残念ながら、ビオン風楽の厨房はとても小さいので、オーブンの前にも調理台が置いてあり、それをどかさなければオーブンの扉を開くことができない。なのでお昼のピークを過ぎる頃までオーブンは使えないのだ。
発酵時間中のパン生地の置き場所も考えると、結局、ピタはビオン風楽の厨房では焼けないという結論になり、とてもやりたかったメニューにも拘わらず、準備が追いつかず、しばらくお休みにしていた。ピタは半円のポケット型のパンで、その中にいろいろな具をはさんで食べる。生地が薄いので、パンの味を楽しむというよりも、中味とのコラボを楽しむタイプのパンだ。
オープン前のスタッフ研修の時はピタパンをやることが前提だったので、高田さんからスタッフ一同、ピタの作り方を習い、その中身までみんなで考えた。だから前回のミーティングの時に、またピタをぜひ出したいと言う声がスタッフからあがってきた。それならパン教室の講師である高田さんにピタ作りを外注でお願いしようということになった。
高田さんは米粉のパンを中心に毎月何度かビオン風楽に店頭販売用のパンを届けてくれる。その時に合わせてピタを作ってほしいとお願いしたら、快く引き受けて下さった。それでこの前、さっそくできたてのまだアツアツのピタが届いた。
とりあえず今は実験段階なので、価格やメニューのスタイルは確定していないのだが、一応、2種類の具を中に挟んでスープとセットにするか、ドリンクとセットにするか、検討している。
なので、まだメニューにはのっていませんが、スープセットのキッシュやサクレをピタにも交換できますので、ご希望でしたらスタッフにお申しつけくださいね!
国産小麦粉と水と塩、白神こだま酵母だけで作ったシンプルな生地です。
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February 06, 2012

足湯

久しぶりにじっくりと足湯をした。いつも簡単に済ませようとバケツに熱いお湯をはって足をつけているだけなのだが、今日はちゃんとやろうと思ってサーモ機能付きの深型の足湯機を出した。設定温度をずっとキープできるので便利だし、膝下まですっぽりと入る。でも出すとかさばるし、片付けが面倒なので、ついついしまいっぱなしになっていた。
よく足湯は足の裏だけつけていればいいと思っている方がいるようだが、ふくらはぎまで(少なくともくるぶしの上まで)一緒に温めないと全身の血流までよくはならない。
人間の体の温度を一定に保つため内臓はしっかりと熱を発生させてくれている。その中で最もよく働くのは肝臓だ。この寒い家で元気で暮らしていられるのも、私の肝臓が一生懸命、私の体温を保とうとがんばってくれているからなのだ。
足湯によって血流がよくなり、外から熱を補うことができるので、肝臓も少しはお休みできる。人間の体って手足や皮膚も臓器とつながっている。もちろん心も体とつながっている。たったひとつのパーツだけをみてそこだけを何とかしようとするのは無理がある。表に出ている症状の原因はどこの臓器とつながっているのか、そしてそんな症状になってしまったのはどんな生活習慣(食生活)から来るのか。生き方にまで関わってくる。人間の体って本当に不思議で面白いなあと思う。
たっぷりと足湯をしたおかげで夜になっても体が冷え切らないでいられる。寒さもちょっとだけ緩んでいるようで体もラクだ。本を読みながらじっとしていればいいのだから、冬の間は面倒くさがらずに毎日やろうっと。
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February 05, 2012

タカキビあん?

今日の日曜日も大忙し。次々とご予約が入ったのだが、ユウコさんと二人だけだったので、目の回るような忙しさだった。早くスタッフを確保し、日曜日も三人体制でやれるシフトにしなければと思う。ただオーダーを回すだけに終わってしまってはいけないなと反省。
日曜日の朝日新聞には求人欄が多く、その中で各界の著名人が一カ月間(週一回)にわたり仕事観を語る「仕事力」というコーナーがある。今月はコピーライターの糸井重里氏。
震災の後、糸井氏は東北に通うようになったそうだ。その中で自分の仕事について見つめる目が変わってきたという。
「人は物を買っているのではない、つながりが先にあって物やお金がやり取りされているのだと気づいていきます。お客さんがいなかったら何も始まらないこと、何もかも失ってもお客さんがいてくれるなら大丈夫だと思える喜び。じゃあ自分が日々の仕事の中で大切にするものは何か。仕事の原点がそこに見えて、心がワサワサとしてくるんですね」(中略)
「都会で一生懸命仕事をしていると思ってたのに、まだまだ僕らはぜいたくしてるな(中略)、ぜいたくだってことは、同時に損をしていたということでもある。つまり思いっ切りバットが振れていないから、自分の力を発揮できていないと言う意味で損をしているんです。お客さんに喜んでもらえることを思いっ切りやると、どんなに自分がうれしいか。仕事が輝くか。やれたらいいですよね」。
「そうだよね!」・・・読んだ後、思わず言ってしまった。ただ思いっ切りバットを振るにも、バットを振るための体制が必要だ。でも現実に体制が整うのを待っていてはいつまでもバットが振れないので、いつも見切り発進。何年やってもまだまだやれていないことがたくさんある。
デザートにご用意したお汁粉用の白玉が残ったので、夜になってからタカキビの甘酒をフープロにかけてペースト状にしたものをあんこ代わりにかけ、黄粉を乗せて食べた。とても美味しいスィーツだった。雑穀甘酒って本当にミラクルだ。
今日はヒエを炊いて甘酒を仕込んでいる。どんな甘さに出会えるのか明日がとても楽しみ。でもお勤めをしたことのないユウコさんが「雑穀ってお米よりも高いんでしょう?それで甘酒を作ったら、ものすごく高いものになるんじゃない?」と心配していた。確かに雑穀の値段は玄米の4倍以上。それで甘酒を作っても割高すぎて、メニューに取り入れるのはちょっと難しいかも?!
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February 04, 2012

むらさき芋のフィナンチェ

フィナンシェというお菓子の名前は言葉の響きがあまり一般的でないせいか、すぐにどんなお菓子だかわかる方は少ないと思う。ケーキ屋さんの冷蔵ケースの中ではなく、その上にマドレーヌやクッキーなどの焼き菓子と一緒に並べられている。簡単に言えばバターをたっぷり使った焼き菓子の一種。
もともとフィナンシェはフランス語で「金持ち」「資産家」などの意味があるように、アーモンドプードルやバターなどがたっぷり使われ材料費のかかるお菓子である。またフィナンシェの型も金塊をイメージするなどどこかお金持ち系?のお菓子なのだ。
店にはフィナンシェ型がないのでパウンド型に生地を流し入れて焼いた。
普通のフィナンシェはプレーンが多く、上にアーモンドスライスでトッピングしてある。風楽で作ったものにはむらさき芋があったので加えた。生地は小麦粉とアーモンドプードルを半々で。最後にバターを鍋で溶かして、やや焦げ目をつけてから生地に回しかける。ちょっとカロリーが高いけれど風味がとてもいい。
夕方からビオンに行った。長男の元彼女がビオンに来たいと言っていたので、ビオンで待ち合わせして一緒にご飯を食べた。長い付き合いだったので、そのうち結婚したらいいなと思っていたのだが、お別れすることに。
でも息子抜きでも彼女とは仲良しだったので、別れた後でもいつでも会いにおいでねと話しておいた。もちろん今日も息子は来ていない。久しぶりに会ったけれど、キラキラと輝く笑顔は以前のまま。落ち着いた感じで素敵なお嬢さんに成長していた。二人で笑ったり泣いたり、息子のことを話したり聞いたり・・・とても楽しい時間だった。
わざわざ八王子から会いに来てくれて嬉しかった。こんなに可愛らしいお嬢さんが家に来てくれたらどんなにいいだろうって私は今でも思っている。
まあどんな関係になるにせよ、願わくばいつの日にか再会した時に、互いの成長を心から喜び合えるような二人でいられたらいいなと思う。
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February 03, 2012

隙間貼り

最近、古民家の金曜日はお客様が少ない。日曜日は相変わらず忙しいけれど、金曜日は本当にガラガラなのだ。それで空いた時間を生かしていつもはできないことをしようと、風楽の仕込みが終わった後、ビオン用の仕込みをやったりすることが多い。
今日は寒さ対策。この1週間、冷え込み方が相当厳しくなってきた。12月中は今年は暖冬かも?と期待していたのだが、1月の後半から一気に寒くなった。
今日も水道が11時頃まで出なかった。普通、井戸水は冬は温かく、夏は冷たいものなのだが、この家で冬の間、井戸水を温かいと感じたことはない。
台所の奥に増設した厨房はとにかく一番冷え込む場所なので、厨房の窓が閉まっていても、台所には冷気が入ってくる。冷蔵庫に食品をしまうようりも出しておいた方がしっかり冷えるんじゃないかと思うほどよく冷える。鍋の取っ手をつまむ時には覚悟が?いる。
それで厨房と台所の間にあるすりガラスの窓に緩衝材用の薄いウレタンのシートを貼り付けた。どの道、完璧に隙間を避けることなんてできっこないので、とりあえずないよりはいいか・・・という程度だが・・・。
久しぶりにユウコちゃんが手伝いに入ってくれたのだが、流しで凍っているスポンジを見て驚き「エイコさん、よくここで普通に生活していられますねえ~」と笑っていた。
明日はいよいよ立春。暦の上ではいよいよ春だ。もう少しの辛抱!
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February 02, 2012

夏ミカンドレッシング

寒い一日だった。ビオンの方も珍しくお客様が少なかったので、のんびりと仕事ができた。今日、明日用に白菜と夏ミカンのサラダを作った。最初は果肉ちぎって白菜と一緒に混ぜようかと思っていたのだが、夏ミカンが3個しかなく、ちょっと少なかったので、果肉をドレッシングの中に加えることにした。
フレンチドレッシングを作ってその中に半分つぶして果汁を絞った夏ミカンの果肉を加えた。もちろん果汁もそのままドレッシングに。縦の繊維にそって切った白菜と極細の人参、玉ねぎスライスを水に放ってパリッとさせ、さっと茹でたひじきを加えたら、何ともキレイな色合いのサラダになった。
お客様が少なかったので、早めに片付けを終え大急ぎで家に戻った。夜からは友達が家に来て一緒にご飯を食べることになっていたので、今度は家でもご飯作り。さつま芋、人参、ジャガイモ、レンコンなどを土鍋で蒸し、そのまま卓上に乗せて食べられるバーニャカウダーを作った。去年はバーニャカウダーにハマってしょっちゅう作っていたのだが、今年は忙しくて、わざわざ自分用の夕飯を作ることもなかったので、久しぶりのバーニャカウダーとなった。アンチョビソースの作り方を忘れてしまって、うろ覚えで作ったのだがどうにか?食べられた。
こうして茶の間に、夜、座って夕ご飯を食べること自体、今冬初めてだ。帰りが遅いので、いつもダイニングテーブルに残り物を並べ、サッと食べてお終いということが多かった。でもやっぱり畳の上に座ってゆっくり夕ご飯を食べられる時間というのはほっとするし(ちょっと寒いけど)、いいものだ。そんな時間が再び戻ってきたんだなと思うと嬉しくなった。
寒さも厭わず?女3人で12時近くまで楽しく話し込んでしまった。私は家でご飯を食べながら友達とゆっくり話す時間が大好き。ようやくお店の方も少しは落ち着いてきたので、そろそろ古民家で過ごす時間も楽しめたらなと思った。
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February 01, 2012

スタッフミーティング

お店ができる前から毎月数回ずつスタッフミーティングを開いてきた。当時から、お店が始まってしまうと、中々みんなで集まれなくなるので、毎月一回くらいは食事をしながらミーティングをしようと話していた。
1月が終わったので、さっそく今日は2回めのミーティングを行った。ミーテイングがある時、私はその準備に追われる。というのもその月の支出と売り上げの会計報告も合わせて行っているからだ。月末で閉めた会計をその次の日までにまとめるというのは相当慌ただしい。
今日は店には出ず、朝から会計報告と給与計算などの事務仕事を家で行っていた。昼過ぎからはケーキを焼いたり、お豆を煮たり、ピザを作ったり、ミーティングの後にみんなで食べる夕飯の準備をしてから出かけた。
実際のミーティングではメニューや引き継ぎの方法など、仕事をしながら感じたことをそれぞれ出し合った。変更することがあれば、全員で確認してからその場で決めていく。まだ始まったばかりなので、いろいろな決まりも流動的で、再検討しなければならないことも多いのだ。
話し合いがい終わった後はお楽しみのご飯タイム。今日は体調を崩してしばらくお休みしていたまーちゃんが、初めてみんなが揃っている場所に来てくれた。まーちゃんの復帰祝いも兼ねたミーティングなので、私ははりきってケーキを2種類焼いた。一つは甘酒とリンゴの塩煮を使って作るマクロ仕様のガトーショコラ。豆腐クリームを上からかけた。もう一つはうちの畑の最後のむらさき芋を使ったフィナンシェ風のパウンドケーキ。この二つを一つのお皿に盛り合わせたのだが、みんな両方ともすごーく美味しい!と喜んでくれた。
この他、ピザやタカキビで作ったタコス、五目豆などたっぷり作ってみんなでワイワイと食べた。途中、まーちゃんからみんなに「ご挨拶」があり、オープニングスタッフとして関われなかったことがどんなに残念だったか、そして病気を通して食べ物の大切さがよくわかったことなど、話しているうちに泣いてしまったので、私もトモちゃんももらい泣き。
考えてみればまーちゃんも交えてみんなで集まったのは2カ月半ぶりなのだ。カフェのオープンを一番楽しみにしていたので、ようやく仕事に復帰できてよかったなあと思う。でもまだ無理はできないので、ゆっくり少しずつ仕事をやってもらえたらと思っている。
ビオン風楽の仕事は決してラクではないけれど、スタッフたちはそれぞれ「楽しい」と言いながら仕事をしてくれる。こんなにいい人間関係の中で店創りができるなんて、とても幸せなことだ。この前私が行った奈良の「」に4月は研修を兼ねてみんなで行こうねと約束した。
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