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February 23, 2012

東京電力への2回目の申し入れ

成田有機の里のメンバーたちと一緒に東京電力成田支社に行ってきた。8月30日に福島原発事故後の対応に対する申し入れに行き、9月中旬にそれに対する回答を文書でいただいた。その後、農家さんごとに生産物の放射性検査を実施したり、空間放射線量の定期検査などをしてきた。
今回は2回目となるので、前回の回答に対する再質問や有機の里から新たな要望を申し入れに行った。
農産物風評被害賠償については10月より東京電力の担当の方が各農家さんを回り、個別の対応が始まっている。でも賠償金請求の手続きはとても煩雑で、未だに賠償金を受け取っていない農家さんがほとんどだと言う。また請求した額面より大幅に少ない金額を提示され交渉が中々進まないという農家さんもあった。実際に緊迫した状況の農家さんもあるので、少しでも早く仮払いの形でもいいから一時金を支給し、それ以外の長期的な多岐にわたる損害については個別に対応していってほしいという声も上がった。
同じことを受け留めるにしてもその受け留め方が被害者と加害者(とあえて書きます)ではかなりの温度差がある。また農家さんの仕事は暮らしに直結したものなので、単に農産物の補償だけをすればいいというものではない。風評被害は未だに続き、先の見えない不安や生活そのものに対する不安など、経済対価に置き換えられない「被害」がたくさんある。前回の要望を踏まえた上で、そのあたりの補償にどう対応していくかという農家さん側からの質問などを改めて提出した。
東京電力の真島成田支社長はとても勉強熱心な方で書類や資料には全て目を通されていた。有機農業という言葉自体も知らなかったので、まずはそこから勉強したと話されていた。その上で現状で進めている賠償について、できること、できないことを、今、答えられる範囲の中で答えてくださった。今後、新たに設置した補償センターの人員を7000人から1万人に増やし迅速な対応を目指していくそうだ。
農家さんからはぜひ畑に足を運んで見に来てほしい、実態を知ってほしいという声があがり、同時に東京電力の内部から、自然エネルギー、再生可能エネルギーへのシフトに取り組んでいってほしい、除染についてももっと具体的に協力していってほしいという要望もあった。
この2月に成田市内で薪ストーブを使っているお宅の灰の放射能を測定したところ、1万8100ベクレルのセシウムが検出された。その灰を処分することができないので、これ以上、薪を燃さないでほしいという通達が成田市役所からあったそうだ。事故後、あちこちでそういう問題が出てきている。もはや成田市内でもそんなことが起きているのかと思うと、果たしてこの日本国内で安心して暮らせる場所なんてあるのだろうかと思ってしまう。
人間の欲望から作り出してしまった核のエネルギーは、いったん事故を起こすと一企業がどんなに頑張っても決して責任を取れるようなものではなく、取り返しのつかない事態になる。なのにこれほど世論が脱原発に向けて進んでいるのに東電は未だに原発から撤退しようとはしない。それが不思議でならない。
こんなに危険性のあるものを使ってまで電気を供給をすることに果たして企業としてのメリットはあるのだろうか?現に今回の事故の補償金さえままならないというのに。
原子力開発という国の政策が掲げられたとしても、それに代わるエネルギーを開発して行くことは可能だ。そして原発の維持費用や核燃サイクルの事業費などを補償金に充てることはできないのだろうか。実際、真島支社長は八丈島で再生可能エネルギーの研究にも携わっていたことがあるそうだ。
高浜原発が定期点検に入ったため関西電力の原発は全て稼働を停止し、国内で残るはあと2基のみ。再稼働さえなければ4月には国内54基の原発が全て止まる。これが新しい再生可能エネルギーへとシフトさせていく一つのターニングポイントになったらと思う。
Dsc02278


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