April 30, 2012
古民家の方にアルバイトに来てくれているユウコさんは小物作りがとても上手だ。それも絣や正絹の着物地を組み合わせて作るのでどれも本当に素敵なのだ。元々、着物が好きで折りに触れて着物を楽しんでいる人なので、その着こなしや合わせ方のセンスは抜群。しゃなりしゃなりと板についた着こなしで歩く姿はまるで銀座のマダム風?!
そんなユウコさんのセンスを生かして作られたエプロンは風楽でも人気のアイテム。時々エプロンドレス風のお洋服も登場する。私も和布は大好きなので、何枚かユウコさんに作ってもらった服を愛用している。
私の誕生日には藍の絣と縞の着物地を組み合わせて作ったスモック風のエプロンをプレゼントしてくれた。今日、そのスモックを初めておろした。「エプロン代わりに使ってね」と言われたのに、どう見ても私にとってはワンピース。だからもったいなくて、その上からさらに前掛けタイプのエプロンをして着ることにした。とても素敵なデザインで見た瞬間に気に入ってしまった。ユウコさんと私は服の好みがよく似ている。だからユウコさんは私に似合うものもよく知っているのだ。そんなユウコさんが作ってくれたスモックはもちろん私にピッタリ?だった。
今日は着物地や服地を生かした新作のカードケースを作ってきてくれた。全部柄が違って同じものは一つとしてないオリジナルのカードケースだ。ちょうど銘仙の柄のものがあったので私も一つ買い求めた。とても可愛らしい。一つ500円で販売中。
今日はとても忙しかった昨日に比べ、ちょっとのんびりできた一日。昼過ぎにハワイから帰ってきた娘を空港まで迎えに行ったら古民家に着くなり「定食が食べたい!」。ずっと洋食ばかり食べていたので和食が懐かしくて「お味噌汁が体に沁みわたる~」と感激?していた。
仕事が終わった後、みんなでお土産のマカデミアナッツのチョコレートを食べながらお茶を飲んだ。仕事上の娘?であるまーちゃんと実の娘が初対面。二人で私のことを「ママ」と呼び、「私たちってもしかして姉妹?!」・・・な~んて笑っていた。


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April 29, 2012
ここ数日の間に次々と咲き始めた花梨の淡いピンク色の花が何とも愛おしい。桜や梅に比べると、その花の付き方はとても控えめで、木いっぱいに咲いているという感じではない。ぽつりぽつりと枝の先でほんわか咲いているのだ。小さなロウソクの灯が灯っているみたいな優しい雰囲気の花だ。強烈な個性も自己主張もないけれど、いつのまにかそこに居てくれた・・・そんな感じの花だ。花梨がこんなに可愛らしい花だなんて、今まで全然気が付かなかった。
よいお天気に恵まれた今日一日。朝からご予約のお電話が次々と入り、ほぼ一日中満席状態だった。久しぶりにまーちゃんとユウコさんと仕事。最初のうちは冗談ばかり言い合っていたけれど、あまりの忙しさに最後は話すヒマもなくなり、ただひたすら定食をお作りし洗い物に追われた。
ご注文が殺到したので、お膳や器が次々に足りなくなり台所は洗い物の山。まーちゃんが「今までこんなにいっぱい皿洗いをしたことがないよ~」と言うくらいすごい量だった。お席が空くまで待っていただいたお客様もいらした。最後は玄米ご飯もなくなってしまい定食を天然酵母のパンでお出しした。営業時間中は何の仕込みもできなかったので、店が終わってから一人でケーキなどの仕込みを8時頃までやった。
今日は厨房の窓を開け風を入れながら仕事をした。こんなに忙しい一日でも気持ちがザワザワしないのはこの窓から見える緑のおかげだろう。自然いっぱいの風景を見ながらご飯を作りたいと思って、ずっと探していた場所だ。ガラス窓の向こうに咲いている花梨の花を見上げ、ふっと春のさわやかな風を感じた時、寄せ集めで作った小さな厨房だけど、この場所でご飯を作らせていただけることの幸せに改めて感謝した。


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April 28, 2012
昨日は日帰りで福島に行ったので、長距離運転と寝不足で、さぞ疲れるだろうなと思っていたけれど、朝、起きたら意外にスッキリ。いつもと変わらず元気に仕事ができたのは三春の滝桜パワー?のおかげかもしれない。
仕事の前に昨日の雨でぬれてしまった服を全部洗濯して干した。今日はいいお天気だったので、さぞ三春の滝桜周辺は大渋滞になっていることだろう。
今、厨房には春の野草がいっぱいだ。筍、山ウドの新芽、蕗、クレソン、野蒜・・・。近くで収穫したもの、ジュンコさんが持って来てくれたもの、いろいろだが、身近にある野草を自分で摘んできて、料理できるってとても幸せなことだ。特に春ならではのほろ苦さは冬の体を目覚めさせてくれる。野草の香りは食卓を豊かにするアクセントだ。
蕗と筍を煮て、クレソンをサラダにし、野蒜と山ウドは天ぷらにしておかずに添えた。野蒜の緑の部分は束ねて結んでから揚げ衣を付けた。子供たちが小さかった頃、よく摘んできたが、このままでは子供たちは食べなかったので、餃子の中に刻んで入れたっけ。散歩しながらヨモギや野蒜を摘んで歩き、小さな手を草でいっぱいにしていたあの頃が懐かしい。
お店の方はそれほどは混まなかったけれど、やることがたくさんあって忙しかった。店が終わってからケーキを焼き、夕方、買い物に行った。これから本格的なGW。皆さん、どこにお出かけするのかな。この間、私はひたすら仕事だ。連休が終わってからまたどこかにドライブに行ってこようっと。
GW中、日曜、祝日はビオンも古民家もずっと営業していますので、どうぞお出かけください。

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April 27, 2012
福島へ桜を見に行きたいと思った。ちょうど満開の桜を見に行くには、ある程度の強行軍も覚悟しなければならないだろう。今年は寒かったせいか、ようやく今頃になって三春の滝桜の満開になったという。もちろんGWはずっと仕事だし、当然、その時は日本一の桜を見に行くものすごい人出と大渋滞が予想されるので動きたくない。だとしたら、満開の滝桜を見に行けるのは今日しかない。天気予報は雨だったけれど、雨にけむった桜を見るのもまた素敵だろうなあと思って、日帰りで三春の滝桜とその周辺の桜を見に行くことにした。
ずっと見たいと思っていた桜だった。行くとしたらと泊まりだと考えていたので、中々行くタイミングとお休みが合わなかった。でも早朝に出て友達と交代で運転すれば、強行軍ながらいくつかの桜を巡っても日帰りで行けそうだとわかった。三春を始め、郡山や二本松には古木の美しい桜があちこちにあると言う。その中でも三春町には滝桜の子や孫にあたる枝垂れ桜が2000本も植えられているのだ。幸い例年よりも開花が遅れたことでこの時期になってから満開の桜を見ることができた。
朝の4時頃、家を出て常磐道へ。道の駅で手に入れた桜めぐりのパンフレットを参考に、あちこちの桜に立ち寄りながら三春に向かった。パンフレットに掲載されていない小さなお寺の桜や道路脇にすっと立っている桜など、至る所に桜の古木があった。とにかく一本一本の立ち姿がとても美しく、風情があるのだ。場所によってはまだ五分咲きの桜もあって東北の春は始まったばかりという感じだった。
青空の下に広がる満開の桜が絵になるのは当然だが、雨の中に佇む桜もまた風情たっぷり。あいにく予報通り一日中、ずっと雨だったけれど、雨のせいでいつもより人が少なく渋滞とも無縁だった。人のいないひっそりとした場所で静かに愛でる名もなき桜もまたとても素晴らしかった。
滝桜は一番最後に行った。樹齢千年以上、高13・5m、南北に20m、東西に25mの枝を張った大木だ。添え木に支えられながらも艶やかな姿で立っていた。ライトアップされた滝桜を間近で見た時、あまりの姿に見とれてしまった。私の傘の上に桜の花びらがひとひらずつ水滴のように落ちてきそうだった。たくさんの花の重さでしなったかのように見える枝垂れた枝は滝のように流れている。見事だった。これでもかこれでもかと咲き誇る小さな桜色の花弁たちがキラキラと輝いていた。目の前の桜に多少花酔いしながら?シャッターを押すことも諦め、私はただ茫然と立ちつくしていた。ものすごいエネルギーだった。
昨年の震災の後は人出が激減したそうだが、今年は「さすけね」を合言葉にライトアップされた滝桜に「咲」と書かれたポスターがキャンペーン用に使われている。「咲く」は「笑う」と同じ意味だそうだ。
途中、原発から避難してきた方たちの仮設住宅の前を通った。新聞などで見かけた写真の通りの四角いプレハブ住宅が並んでいた。今年の桜をどんな思いで愛でたのだろうか。たとえ近くに滝桜があろうとも、何よりも一番見たいのは住み慣れた場所にある懐かしい故郷の桜であることには違いない。「大丈夫。心配はいらない」「差し支えない」という福島の方言である「さすけね」。あのポスターは福島の人たちのために作られたポスターでもあるのだなと思った。
桜の開花が少しでも被災された方たちの心をほぐすことができますように。さすけね!





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April 26, 2012
今日は久しぶりにビオンの厨房に立った。お天気もそれほどよくないので、忙しくならないんじゃないかと思っていたのが大間違い。次々にお客様がいらしてくださって、まるでイベントの時のような忙しさ。しかも4人、6人、7人というグループでいらして下さった方が多く、お席が空く間がなかった。もちろん玄米ご飯からおかず、朝作ったスープまで全てなくなってしまった。
あいりん堂さんが2時半過ぎに「何かお昼食べさせて~」と来てくれたのだが、「ごめん本当に何にもないの」とランチをケーキセットに変えてもらった。いつもなら忙しくても何かしら食べられるものがあるのだが、今日は作り足し作り足ししながら、お食事をご用意したにも拘わらず、それさえも最後にはすっからかん。
最近、夜中に蚊が顔の回りを飛び回るので起こされてしまう。なんで今から?!ちょっと早すぎるってば~!と蚊に向かって夜中に一人で文句を言っているのだが、いっこうに去ってくれない。それで寝不足が続いているせいか途中で目が回りそうになってしまったが?とにかく嬉しい悲鳴をあげていた。今日はお天気が悪くて外のテーブル席が使えなかったので、まだよかったけれど、これで外テーブルまでオーダーを運ぶとしたら、それこそてんてこ舞いになってしまうだろう。
あらかじめ忙しくなる時がわかっていればいいのだが、ヒマな時はヒマだし、いつも3人体制にはできないので準備が難しいなあと思う。夕方、お休みだったトモちゃんが来てくれたので、GWのシフトについて相談した。ビオンも古民家も連休は忙しくなりそうだ。私の体が二つあればいいのに・・・と今さらながら思ってしまう。
なおGW明けの5月7日(月)は店内清掃とスタッフミーティングのため終日お休みさせていただきますのでご了承ください。
写真はこの前行ったカフェでいただいた美味しい春のいちごのデザート。忙しすぎてビオンのランチの写真を写すヒマがなかった。

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April 25, 2012
今日はパン教室。今、旬のいちごを使って酵母を興して中力粉でパイ風のパンを焼いた。今回はいちごをつぶしてはちみつを加え、4~5日で酵母をおこすやり方。さらにそこに強力粉を加えて元種を作る。今までも春には何度かいちご酵母のパンを焼いたが、今回のやり方が一番、いちごの香りが残っているような気がする。
焼き上がったパン生地の上に手作りのカスタードクリームといちごのスライスを乗せたデコレーションも可愛らしかった。
今日も朝から大家さんが垣根の剪定にいらしていて、お土産に掘りたての筍をたくさんいただいた。さっそく朝のうちに茹でることにした。とても大きな筍がいっぱいあったので、大鍋2つに分けないと入りきれないほど。茹でた筍でおかか煮を作り、穂先の部分は生で天ぷらにして大皿に乗せてランチの時にお出ししたら、ほとんどの方が初めてだったようで、「美味しい~!」と感動していた。
お昼頃、空が暗くなってきたので雨が降りそうで心配だったけれど、「やっぱりお庭が気持ちいいよね」という意見が多かったので、雨が降ったら退散することにしてランチを庭のウッドテーブルにご用意した。幸いランチタイム中はまたお日様が出てきて、背中が暑いくらいだった。
パン教室の後は野草酵素の作り方を教えてほしいという人が来たので、作り方を説明し草の摘み方や切り方などを実際に見てもらった。
その後、夕方からは昨日の続きで花壇周辺の草取り。何とかここだけは仕上げてしまおうと、日が沈んだ後、7時頃まで集中して行った。どうにかスッキリしたが、まだまだ手を入れたい所はいっぱい残っている。庭仕事ってやってもやってもここまでということがないので、いつまでも終わらない。
とりあえず古民家の玄関までのアプローチである花壇の部分だけでも春らしくキレイに整えたい。ハーブコーナーとにんにく畑の草取りはまだ手つかずだけど、GW前までには何とかキレイにしておきたいと思っている。
次回のパン教室は5月30日(水)お豆を入れたパン。一つは大豆などを入れた食事パン、もう一つは甘納豆のような甘い豆を入れた菓子パンを作ります。よろしかったらぜひご参加ください。
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April 24, 2012
お休みの今日はいいお天気になるという天気予報どおり、温かさを通り越して一日中、暑いくらいだった。大分では早くも真夏日?になったらしい。今日こそは庭の手入れをしなくてはと思っていたので、朝一番で種苗屋さんに花の苗を買いに行った。5月中旬には古民家で結婚パーティもあるので、庭の花を少しずつ増やしていかなければ。
種苗屋さんは花や野菜の苗を買い求める人たちで平日の朝だというのに大賑わい。車を止める場所もなかったくらいだ。ちょうどこれからが植え頃なのだ。その分、まだ苗も割高なのだが、こんなにいい季節になってくると、少しでも早く庭や畑に何か植えたいと思う気持ちは皆同じなのだろう。
私もこの時期は毎年のように種苗屋さんの前を素通りできなくなる。見ているうちにあれもほしいこれもほしい・・・で目移りばかり。古民家の敷地はとにかく広いので、あの庭を花いっぱいにすることなど不可能に決まっているのだが、毎年、春になると古民家の庭に花をいっぱい植えたくなってムズムズ?してしまうのだ。
今日も3件回って、箱いっぱいにポット苗を買い集め、合計するとかなりの金額になってしまった。大急ぎで帰って、モンペと長靴にはきかえ麦わら帽子をかぶって、すぐに花壇の草取りと土おこし。早くもスギナたちがあちこちで勢力を拡大していた。スギナと篠竹の繁殖力には本当に参ってしまう。
スギナや篠竹の根を取り去ってから、苗が根っこを伸ばしやすいように土をフカフカに耕し腐葉土を入れてよく混ぜてから苗を定植させていった。ちょうど大家さん姉妹も垣根の剪定に来ていたので、花壇にある梅の木の回りに生えている篠竹をカットして下さった。
夕方までかかって何とか苗を植えられたが、まだ花壇の草取りは全部、終わっていない。にんにく畑の草取りも残っている。
お天気が続くと雑草たちがいっきに伸びていく。冬の間、活動を休止していた分、いっきに大地に向かって伸びていくエネルギーにあふれている。すごいな自然の力って。今日の作業が終わった後、色とりどりの花たちで明るくなった花壇を見て一人でにんまり。花たちってなんて可愛いんだろう!早く大きな株に成長していって所狭しと咲きほこって欲しいな!
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埼玉の友達が自分の友達を二人連れてビオンに食事に来てくれることになった。電車で来るのだが、大宮から成田まで出て、そこからまたバスに乗るとなるとかなり時間がかかってしまうので成田駅まで送り迎えをすることにした。
ビオンに着いたのは1時半を過ぎていたので、もうみんなお腹ペコペコ。さっそくオーガニックランチプレートを注文した。お味噌汁をスープに変えてもらった。4人席に私も一緒に座ってみんなと同じランチを注文した。席にちゃんと座って普通にランチを注文したのは初めてのこと。
お客さまはこんな感じでランチができるのを待ってくださっているのだなと思った。いつもの店でも、こうして席について、お客様と同じランチを食べてみると、厨房の中で賄いを食べるのとは大違い。お客様にどう映っているのかということがよくわかってとても参考になった。
今日はまーちゃんが厨房に入っていた。私がお客さん?になったので、多分、緊張した?かもしれないけれど、車麩のカツや柚子胡椒ドレッシングのサラダ、炒り豆腐などどれも美味しくできていた。私は玄米の量を半分にしてもらったが、量的にはそれでちょうどよかった。料理教室で作った重ね煮の野菜スープをさっそくミホちゃんが作ってみたらしい。これもとても美味しかった。
お腹がいっぱいだったが、ランチの後、コーヒーとケーキを注文した。自分で焼いた木の実のタルトを自分で食べた。みんなとても美味しいと喜んでくれた。
食事の後、あいりん堂さんでそれぞれお買いもの。車麩のカツが美味しかったから作り方を教えてと言われて説明したら、あいりん堂さんで車麩を買って帰ってくれた。家でも作ってみるそうだ。
今日は寺田本家の寺田啓佐さんの告別式が行われた。告別式に参列した帰りにランチに来てくれた知り合いがいた。雨の中、たくさんの方が参列されたそうだ。出棺の時、泣いてお話ができなかった奥様に代わって優さんがご挨拶をされたそうだ。それがとても心のこもったいいご挨拶だったと話していた。啓佐さんの思いは確実に引き継がれていくのだろう。お別れは悲しいことだけれど、よい人生を送ってこられたのだなと、その話を聞きながら、胸が温かくなった。
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April 22, 2012
今日はアースデイちば出店の日。朝、5時前に起きてひよこ豆のトマト煮を作り、玄米ライスサラダを仕上げ、ご予約のあったお弁当を作り・・・持っていくものをまとめた。アースデイちばは保健所のチェックが厳しいので、会場内での煮たきや盛り付けなどができない。そのため全て事前に調理してパックに詰めて持っていかなければならないのだ。だから出かける直前までパック詰めに追われた。
天気予報は雨だったが幸い家を出る時は降っていなかった。今日は以前スタッフをやってくれていたアリミちゃんにお手伝いをお願いした。アリミちゃんとはあまり会えなくても心がいつもつながっているなあと思える大切な友達だ。以前の店でも何回かアースデイの時に手伝ってもらった。だから今日は久しぶりに一緒に仕事ができるのをとても楽しみにしていた。
ところが稲毛海浜公園に着いてお店を広げたら、10時過ぎにはもう小雨が降り始めてしまった。野外出店用のテントが壊れたので、今日はビーチ用のパラソルをアリミちゃんに借りて使うことにした。ただパラソルは元々雨よけ効果がないので、焼き菓子は雨にぬれ、カッパを着ている私も上半身はいいけれど、膝から下はビッショリ。しかも今日はとても寒かったので二人とも体がすっかり冷えてしまった。
雨の割にはそこそこの人出だったが、完売するまで待っていたら凍えてしまう?ので、まだアースデイは終わっていなかったのだが、2時で撤退することにした。4時まで会場には車両が入れないので、台車で駐車場まで荷物を運び早めに帰宅した。
帰ったら即、荷物を室内に運び入れ、着替えて出かける準備。
寺田本家のご当主である寺田啓佐さんが18日に亡くなられたのだ。そのお通夜にあいりん堂さんと一緒に行ってきた。
遺影はピースサインをしてにっこりと笑っている写真が使われていた。あの穏やかで優しい笑顔でたくさん人たちに慕われてきた方だ。
今日のアースデイの会場でも実行委員会からの呼びかけにより寺田さんのご冥福を祈るため皆さんで黙とうした。何人かの人たちはアースデイが終わってから、やはりお通夜に向かうと話していた。
会場である神崎町の永興寺はふれあいプラザの裏にあるのだが、ふれあいプラザの駐車場は車でいっぱいだった。お焼香をする人や記帳をする人が長い列となり、ずっと人が途切れなかった。本当にたくさんの方たちに愛された方なのだなと改めて思った。
発酵とは変化すること。変化している限り腐らないんですよ。自然の摂理に逆らわず、微生物のようにわくわくと楽しい生き方をしていきましょうといつもお話されていた。寺田本家のお酒はこれからも多くの人の喉を潤し、心をときほぐし、末永く飲み続けられていくことでしょう。そして寺田さんの回りにいた微生物たちはこれからも豊かな発酵をし続け、たくさんの人に影響を与えていくに違いありません。どうぞ安らかにおやすみ下さい。
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April 21, 2012
明日は稲毛海浜公園の芝生広場で開催されるアースデイちばに出店する。第一回目の時はちょうど宗吾霊堂前にレストランを移転しオープンした直後だったので出店できなかったが、その後はずっと毎年出店しているので(雨で一回だけ出店を取りやめた年がある)私にとってはお馴染みのイベントだ。
アースデイは1970年アメリカから始まった。4月22日を「地球の日」と宣言し、誰もが参加できる地球のことを考えて行動する日にしようと提唱。以来、全世界に広がり、4月下旬から5月にかけて日本でも各地でアースデイ・アクションが企画されている。
アースデイ東京のコンセプトは「新しい未来は自分たちの手で」。私もかつて出店していたことがあるが、今では全国から出店者や参加者が10万人以上集まる一大イベントになった。代々木公園だけでなく周辺施設もリンクして様々な企画が展開されている。
一方アースデイちばは、「私たちの暮らす街“千葉”から楽しく、平和に新しく」をテーマに、よりローカルな街づくりを目指した手作りのお祭り。今年で11回目の開催となる。海が目の前にある稲毛海浜公園が会場になっているので、東京と比べてとてものどかでのんびりしている。出店者同志も顔見知りが多く、とても温かいイベントだ。
それにしても今回もまたお天気が気になる。最近、野外のイベントに出展する時は、だいたい前の日からお天気が崩れてしまうことが多い。当日も雨または曇りの日が多く、お天気はいつも出店者泣かせ?。何をどれだけ作って持っていこうか・・・毎回、悩んでいる。
今日はお店で定食をお出しするかたわら、酒粕と豆腐マフィンやマクロ仕様のオートミールクッキー、サクレなどを焼き、持って行くものを準備した。夜、仕事が終わってから寒くなってきたので、冷蔵庫の中にあった野菜を少しずつ重ね煮して、酒粕を加えた野菜スープを作った。ほっこりと温まりスープ一杯でお腹いっぱいに。
明日、お天気だったら稲毛海浜公園でお会いしましょう!
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April 20, 2012
今日は料理教室。ご都合の悪い方が重なってしまい、珍しく4人という少人数で行った。このくらいの人数だと、かなりゆとりを持って行うことができる。
今日は春を意識した彩りのキレイな梅ドレッシングのサラダと、10種類の具材を重ね煮して塩麹だけで味をつけた重ね煮の野菜スープ、グルテンミートで作ったミートボールと筍の中華炒め、甘酒のアイスクリームを作った。
サラダはむささき芋、さつま芋、人参、ハト麦、ブロッコリー、ひよこ豆の5色がとてもキレイだった。色とりどりのお料理はまるでお庭の花が咲いているみたいで春にピッタリ。重ね煮は具を多くすればするほど様々な旨みが出て調和される。今日のスープも出汁を使わず塩麹だけの味付けなのに、野菜の味がとても優しくて体に沁み入るような滋味のあるスープに仕上がった。参加された方も皆さん「美味しい~」としみじみ味わって下さった。
2月頃からお願いしていた風楽の新しいサイトがようやくできあがり、先ほどアップされた。今までは友達に作ってもらったホームページだったが、ガーデンビオン風楽がオープンしたことから、2軒の店の特徴や共通点をそれぞれ紹介できる機能的なサイトを作りたいと思い、初めてプロの方にお願いすることにした。
担当の方がお忙しく、完成が予定よりかなり遅れてしまったが、ここ数日、画像や文章など、いろいろな追加や手直しなどがあり、最後の確認にずっと追われていた。料理や店に関する写真はかなり撮り貯めてきたので膨大な量になっている。その中からふさわしいものを一枚ずつ選んで行くのはかなり時間がかかってしまった。でもさすがプロの方がデザインして下さっただけあって、とても美しいページに仕上がっている。
今回は間に合わなかったけれど、私が撮った写真を集めたフォトギャラリーも作っていただく予定。
サイトのアドレスも今まで使っていたniftyの無料ページではなく、「fura-organic.com」という独自ドメインを取得した。ただ趣味のサイトではないので、単に美しいサイトを作るだけでは意味がない。要はそれをどれだけ多くの方に見ていただくことができるか、そしてそれをいかにお店に来ていただく方につなげていくことができるか・・・これからサイトの活用方法も考えていかなければならない。
サイトから私のブログ「風のたより」とスタッフブログ「ふらこらカフェ便り」にも飛べますので、どうぞ合わせてご覧になってくださいね!
なお5月は古民家、ビオン店共に、臨時営業日や休業日などがありますのでご来店の際はご確認ください。



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April 19, 2012
石牟礼道子と藤原新也の対談「なみだふるはな」を読んだ。震災後、被災地を歩いてきた藤原新也。1950年代から発病した我が国最初の公害病である水俣病。50年数年を経て、福島と水俣という東西にわたる二つの地が過度な繁栄を求める企業の無秩序な倫理によって奇しくも繋がってしまった。問題の根っこはここでも同じ。企業と国家のエゴが正しい情報を隠ぺいし、普通の人たちがその地で生きていくという当たり前の暮らしを奪ってしまった。今後の影響たるやどれほどのものになるのかわからない。そしていつ終わるとも知れない不安が次世代にまで及んでいく。
「苦海浄土」を描き、水俣の人たちの声を代弁し語り続けている石牟礼道子。水俣病を発症した人たちと今も共に生きている氏は、かつて平和で豊かだった故郷に咲く野の花や海辺の風景、母から言われたこと、動物たちとの触れ合いなど懐かしい思い出を淡々と語る。
もはや統制できないものを作り出してしまった人間は滅びても仕方がないのではないかと絶望感を抱く藤原新也。それに対し石牟礼道子は水俣で犠牲になった人たちの悲しみに寄り添いながら、なお大地に根を下ろし、愛するかの地で生き、そして死んでいくという覚悟のようなものが感じられる。だからこの人の目を通して見てきたものは浄化され、苦しみの中からいくつもの神話が生まれていくのだろう。体は病に蝕まれていても、その言葉は巫女のように優しい。
石牟礼道子と交流のあった一人の患者さんの一言が忘れられない。
「道子さん、私は全部許すことにしました。チッソも許す。私たちを散々卑しめた人たちも許す。恨んでばっかりおれば苦しゅうてならん。毎日うなじのあたりにキリで差し込むような痛みのあっとばい。痙攣も来るとばい。毎日そういう体で人を恨んでばかりおれば、苦しみは募るばっかり。親からも、人を恨むなといわれて、全部許すことにした。親子代々この病ばわずろうて、助かる道はなかごたるばってん。許すことで心が軽うなった。病まん人の分まで、うち背負うてゆく。全部背負うてゆく。
知らんちゅうことがいちばんの罪ばい。人を憎めば憎んだ分だけ苦しかもんなあ。許す思うたら気の軽ろうなった。人を恨めばわが身もきつかろうが。自分が変わらんことには人は変わらんと父にいわれよったがやっとわかってきた。うちは家族全部、水俣病にかかっとる。漁師じゃもんで」
「こうおっしゃったのは杉本栄子さんという方ですが、亡くなってしまわれました。彼女が最後におっしゃったひとことは、『ほんとうをいえば、わたしはまだ、生きとろうござる』というお言葉でした」
震災の直後、石牟礼道子は「花を奉る」という詩を書いた。
花は何 ひとそれぞれの 涙のしずくに洗われて 咲きいずるなり
花やまた何 亡き人を偲ぶよすがを深さんとするに
声に出せぬ胸底の思いあり
(中略)
現世はいよいよ 地獄とやいわん
虚無とやいわん
ただ滅亡の世せまるを待つのみか
ここにおいて われらなお
地上にひらく一輪の花の力を念じて 合掌す

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April 18, 2012
何とも可愛らしくて素敵なランチだった。富里にある貸し切りゲストハウス型の結婚式場エスポワールの中のレストランでカジュアルフレンチのランチに行ってきた。前を通るたびに随分と可愛らしい建物だなと思って見ていた。でも結婚式場には縁がないので?入るわけにも行かず、ただ通り過ぎるだけ。
最近、ウェディングパーティがない時に限って、予約でランチが食べられるようになったらしい。野菜は契約農家から有機野菜を仕入れているとのこと。これはもう一度は食べてみたいと思ってビオンにケーキやお米を届けに行きがてら、ランチに行ってきた。
結婚式場だけあって、レストランやお庭はとにかく明るくキレイにディスプレイされていた。あちこちにお花がいっぱいで若い女の子たちが喜びそう。娘と来たらきっと「超カワイイ!」を連発するだろう。室内のレストラン席に案内していただいたが、お天気がよかったので、お庭のテーブルの方に移動した。
メニューはコース料理のみだが、前菜からスープ、メインディッシュまで野菜たっぷり。特にハーブや珍しいお野菜がいろいろ使われていて盛り付けがとても美しかった。料理が運ばれてくる度に友達とキャッキャと騒いでは喜び?一つ一つを味わいながらいただいた。レストランがあることがまだあまり知られていないせいか、お庭は私たちだけで独占。ポカポカと温かい陽射しの中でゆったりと美味しいランチを楽しめた。
帰りに花苗や腐葉土をたくさん買って来て、帰ってきたら即着替えて夕方遅くまで庭仕事。とりあえず枯れ枝を取り除き、苗を植えたが、まだまだ庭が春らしくならない。私が作業をしている横でミーがずっとトカゲを追いかけていたが、逃げ切れなかった哀れなトカゲはとうとうミーの口の中に消えてしまった。ミーのランチも今日はご馳走だったかも?!



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April 17, 2012
長ネギの苗を料理教室に来てくれているワタナベさんからいただいた。農家さんが作っている苗なので、とても量が多くしっかりしている。この地域だけで作られている柔らかくて美味しい品種の長ネギで去年も分けていただいた。畑に長ネギが植わっていると、毎朝、仕込みの時に必要な分を抜いて使えるのでとても重宝する。
問題なのは植える畑だ。実はまだ北側の畑をうなっていなかった。春になって急に雑草たちが伸びてきたので、すぐに苗を植えられる状態ではないのだ。長ネギの苗はヒョロリと細いので、すぐに植えなければ萎れてしまう。
今日は友達と一緒に印西のヒーリングヴィラに行こうと約束していた。いつもならランチをはさんで温泉や岩盤浴、サウナと一日過ごしてくるのだが、長ネギのことが気になって?昼過ぎに帰ってくることにした。
天気が崩れないうちにまずは草取りをしてから畑を耕し、できたら長ネギも今日中に植えてしまいたかった。帰って早々すぐに服を着替え外に出て畑仕事開始。ちょっと前まで霜が降りていたというのに、あっという間に雑草だらけ。また草との闘いが始まるんだなあと思いながら、草を取り除いていく。まだ根っこが柔らかくて手で抜けるだけラクだ。
その後、鍬で溝を掘っていき、横に立てた畝に寄りかからせるように長ネギを何本ずつかまとめて植えて土をかける。伸びる度に土をかけながら夏を越して秋の終わりになる頃には大きくなって美味しい長ネギが食べられる。こんなに細い苗があんなに立派な長ネギに成長していくのだから不思議だ。それにしても君たちが大きくなる頃にはまた冬が近づいてくるんだな・・・。畑をしていると季節のめぐりがなんとも早く感じられる。というよりも季節のめぐりに畑仕事が追いつかないというのが現実なのだが・・・。
コン詰めてやって何とか日が暮れる前に全部、植えることができた。家に入るなりザーっと大雨。盛り土が少なかった所は土が流されてしまったのではないかと気になる。明日また手直ししなくては・・・。

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April 16, 2012
印西市(旧印旛村)にある吉高の大桜が満開になったので見に行ってきた。年々有名になって訪れる人が増えてきたので、満開の時はものすごい人出だ。今日は16名様のランチのご予約も入っているので、朝は仕込みもある。思いきって早起きして早朝に出かけることにした。5時ちょっと前に目覚ましをかけた。最近、朝早く目覚めても布団でゴロゴロしていることが多いので、朝やけを見ることもなくなってしまったが、日の出前の東の空は茜色に染まっていてとってもキレイだった。見ているうちにどんどん陽が昇っていき、竹林の間からお日様が顔を出した。
宗吾霊堂前のお店の時は近かったので、ほぼ毎年のように見に行っていたが、こちらに引っ越してからは行かなくなってしまった。それに去年は震災の直後だったのであまり見に行く気持ちになれなかった。だから吉高の大桜には久しぶりに会った。
途中の道すがらあちこちで山桜が咲いていた。ふだんは桜の木がそこにあるなんて、誰にも気づいてもらえないのに、ちゃんと時期になったら咲いてくれる・・・桜の花ってえらい?なあ。吉高の大桜は昨日が満開のピークだったようでそろそろ葉桜も出てきたが、みごとに美しく咲いていた。6時をちょっと過ぎたばかりというのに、カメラを担いだ人たちがすでに10人くらいは来ていた。朝陽が当たらないので空気はひんやりとしていたがとても清々しくさわやかだった。
300年もの間、毎年花を咲かせてくれる桜の古木からエネルギーをもらえるからだろうか。この桜を見るといつも元気になる。帰って来てからすぐに仕込みに入ったが、ここ数日、あまり寝ていないのに特に眠気を感じることもなく元気に仕事ができた。




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April 15, 2012
今日は朝からご予約が集中し、目の回るような忙しさだった。しばらく体調が悪くてお休みしていたユウコさんとトモちゃんと久しぶりに3人で仕事をしたので嬉しかったけど、食器が足りなくなったり、コーヒーがなくなったり・・・本当に一日中バタバタ!復帰早々のユウコさんが前と変わらず元気に動いてくれたのでとても助かった。
「半農半Xという生き方」の著者である塩見直紀さんを古民家にお招きしたいとかねてから思っていた。一カ月ちょっと前にアースカラーの代表である石川さんとビオンで会って、ぜひ一緒にやりましょうという話になった。そして5月18日、ついに塩見さんをおよびすることが決まった。なんと千葉県では初めての講演会となる。単なる講演会ではなく、半農半X的な生活を目指している人たちの指針となるような、これからの生き方、ライフスタイルを考える一日にしていけたらと思っている。
私は古民家への移住をきっかけに暮らし方が大きく変わった。というよりも50代に向けてどう生きていきたいかを考えた結果、人生をシフトさせ半農半X的な生活にたどり着いたと言う方が正しいかもしれない。そんな私の暮らし方についても当日少しお話させていただく予定です。
3.11以降、特に生活そのものを見直し、本当に大切なものは何かと改めて考え始めた人たちは多いと思います。春の夜、カエルたちの鳴き声を聞きながら気持ちのいい古民家の座敷で車座になって、働くこと暮らすこと、そしてつながることについて一緒に考えてみませんか?
5時からスタートしますが、途中参加もOK。8時15分からは風楽の美味しいオーガニック料理を食べながら塩見さんを囲んで懇親会もあります。実際に半農半Xを始めた人からアドバイスを聞いたり、田舎情報を聞いたり・・・案外、身近な人との出会いから新たな一歩を踏み出すチャンスがみつかるかもしれませんよ!私自身も当日、どんな方たちにお会いできるのか、とても楽しみにしています。そして何より私の人生に大きな影響を与えた半農半Xというキーワードを提示して下さった塩見さんから直接お話を伺うことが楽しみです。
詳細についてはアースカラーのサイトをご参照ください。また申し込みもアースカラーの方で一括集約するのでサイトから事前にお申し込みください。参加人数に限りがありますので、ご希望の方、お早めにお申込み下さいね!
庭のあちこちに咲き始めたハナニラ。小さな妖精たちは春の使者だ。

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April 14, 2012
昨日の天気予報が的中し、今日は朝方から雨が降っていた。朝、4時過ぎに目が覚めた時、雨音が布団の中からも聞えてきたのでガッカリ。でも私の出店場所は室内だったので雨でも予定どおり。とりあえずは準備をしなくてはと渋々?起き上った。
まず玄米を炊き、ひよこ豆を煮始め、その間に野菜を刻んだ。ヤワタホームのオーガニックマーケットは11時から始まるので他のお祭りに比べて朝がゆっくりで助かる。雨にぬれてもいいようにナイロンのジャンパーを羽織り、持って行くものを全て車に積み込んで早めに会場に向かった。
私が到着した頃にはテントが全て設営されており、社員の方たちがビショビショになりながらテーブルや椅子などを外に運んでいた。今回、折り込みに入れたチラシに雨天時のことが書いていなかったので、今日、開催されているかどうか電話がかなりかかってきたそうだ。11時過ぎてからも雨はいっこうに弱まらず気温も冷え切ったまま。外のテントの店にちょっと買い物に行っただけでも吹き込む雨で体が濡れてしまった。こんな状態ではとてもお店などやっていられないだろう。室内で出店しているのがちょっと心苦しかった。
でもその後すぐに、ヤワタホームの方で外の出店者も中に移動するようにと誘導して下さった。「雨風しのげる」というのは本当にありがたいものだ。狭いけれどその方がお客様も出店する側も安心だ。セミナールームに農家さんたちの野菜が並んで賑やかになった。
それにしても昨日は汗をかくほど暑かったのに、一晩にしてこの寒さ。しかも冷たい雨が降る中をお客さまはぼちぼちと来てくださっている。お天気だったらかなりの人出になったことだろう。ガーデンビオンのオーガニックマーケットがすっかり定着し、待っていて下さる方が増えてきたということだろう。
さすがにこのお天気では完売というわけにはいかなかったけれど、カフェの方も大忙しだったようだ。来週はアースデイ千葉への出店。今度の会場は野外のみなので、お天気になることを祈るばかりだ。
大急ぎで帰って夕方から結婚式の打ち合わせ。新郎新婦だけでなく実行委員会の方も来てくださって、細かい所まで詰めていった。ここでも問題になっているのは当日のお天気。雨だとプログラムも変更せざるを得ない。
何かある時はいつも雲の動きにハラハダドキドキさせられっぱなしだ。


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April 13, 2012
明日、ヤワタホームガーデンビオン内で行われるオーガニックマーケット。今回はその第6回目となる。カフェがガーデンビオン内にできてから初めてのマーケットとなる。回を重ねるたびに出店者数や来場者数が増え、とても好評のマーケットだ。マーケット開催にあたり、ヤワタホームの社員の方たちは本業返上?で会場整備や駐車場の誘導などを行って下さっている。私自身もたくさんの方にお声をかけ、毎回、とても楽しみにしているこのマーケットだが、ヤワタホームのご協力なくしてはとても開催することはできない。
明日のお天気はちょっとアヤシイ?ようだが、今日はポカポカのお花見日和。明日はビオンのカフェも通常通り営業しているが、それ以外にセミナールームの方でも私がお惣菜と焼き菓子などを販売する予定。今日はその時に持っていく焼き菓子などを仕込むつもりだったが、朝からご予約のお電話が多く、お客様も次々に来て下さったので店が忙しく、営業時間中はとても仕込みの方にまで手が回らなった。でも厨房の窓を開けてさわやかな外の風を入れながら仕事をした。窓の外の緑を見ながら料理している時は何とも幸せな気分だ。店が終わった後、先ほどまで仕込みを行い、ようやくちょっと前に終わった。
明日は早朝からお惣菜用の煮物や、毎回イベントの時に持っていく玄米のライスサラダなど作る予定。正直なところ、今回はカフェの方もあるので、いつもより用意するものはちょっと少なめ。
写真はマクロ仕様の豆腐キッシュ。カフェでもお出ししているけれど、今回はオーガニックマーケット用に椎茸やセロリ、人参、玉ねぎ、ひじき、おから、酒粕などいつも以上に中の具をいっぱい入れて作った。チーズがなくても乳製品がなくても満足できる美味しいキッシュ。明日、持っていきます!お時間のある方、ぜひお出かけくださいね!

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April 12, 2012
よいお天気に恵まれた今日、午前中は春の野草酵素作りをした。毎回、いろいろな方に作り方を教えながら自分の分も一緒に仕込んできたが、今年は一人で作った。さすがに昨年は震災の後、とても作る気分になれず、一昨年作った残りの野草酵素を飲んで終わりにした。でも酵素を飲み始めて9年。100人以上の方に作り方もお教えしてきた。毎日、朝ご飯代わりに酵素を飲んでいるので、今ではもう酵素なしの生活は考えられないほど、私の元気の源になっている。
だから今年はもう春の酵素のストックがないので何が何でも作らなければと思っていた。
いつもなら私の先生である中山さんのお住まいの近くである水上周辺まで仕込みに行っている。今年はどこで作ろうかとても悩んだ。どこで作るにしても放射能に全く汚染されていないエリアはないからだ。
基本的には自分の住んでいる土地に自生している野草で仕込むのがベストなのだと思う。だから迷った末、多少の汚染はあったとしても私自身は成田周辺の野草で作ることにした。酵素の中にある微生物の力を借りて体内の毒素を排出させていく可能性の方を信じたいと思う。でもこれはあくまで私の考え。自分が飲む酵素なので、自己責任で作ればいいのだが、人によってそれぞれ考え方はあるだろう。だから今年はあえて他の方に酵素作りのお誘いをしないことにした。
午後からはケーキを焼いたり、ビオンに行ったり、土曜日のオーガニックマーケットに向けての材料を揃えたり、夜にはサイトの打ち合わせもあって今日は一日忙しい。だから午前中のうちに終わらせてしまいたかった。
一人で動けるので酵素作りの時間も自由だ。朝早くから車であちこちを回りながら大きな袋に草を摘んでは集めていった。クレソン、ノビル、スギナ、ヨモギ、タンポポ、クコ、スイバ、ハコベ、カラスのエンドウ、ホトケノザ、蕗、クローバーなどいろいろな種類の野草を見つけては摘み取っていった。家の畑に生えてきたケールの若葉、ミントやコリアンダー、タイム、フェンネル、キャットミントなど、ようやく生えてきた小さなハーブの葉も摘んで中に入れた。
大勢でやっている時はあれこれ話しながら手を動かしているので、あまり長く感じないのだが、一人で摘んでいるとやけに草摘みの時間が長く感じられた。
それにいいお天気過ぎて、朝から陽ざしも強く暑いくらいだった。
摘んで来た草を大急ぎで井戸水で洗い、ザクザクと刻んで行く。野草の持っている酵素が壊れてしまわないように手早く刻んでつけ込むことが大切だ。いつもよりも切り方がちょっと大きくなってしまった。
刻んだ草に白砂糖を振りかけ交互に積み重ねていき、時々発酵助剤も混ぜながら、10キロの野草酵素を仕込んだ。まだ草のカサがあるので、あっという間に樽は満杯に。手早くやったので、何とか午前中のうちに仕上げることができた。
明日から毎日、糠みそと同じように手でよくかき混ぜているうちに、砂糖の浸透圧でどんどん草のエキスが出てくる。10日ほどたったらそれをザルで濾す。そこに海の精を入れたら手作り酵素の出来上がりだ。
こんなに温かくなってきたのに、まだ秋の酵素を飲んでいるので、だんだん酵素が季節の体に合わなくなってきたのを感じている。でもこれで一安心。ようやく春を迎える気分になった。
群馬まで行かなくても、この周辺にこんなにたくさんの種類の草があるんなんて・・・じっくり歩いているといろんな草が見つけられて楽しい。残念ながら蕨とゼンマイにはまだ出会えなかった。この次は山菜摘みをしに行こうっと。


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April 11, 2012
昨日の夕方から水戸の友達の家に泊まりがけで行ってきた。20年来の友人で毎年一回はお互いの家を行ったり来たりしている。昨年の震災の時、彼女の住む地域は震度6を記録し、かなり大きく揺れたらしい。3年ほど前に建てた家が地震によってやや傾いたそうだ。
お互い仕事をしているので、泊まりに行っても次の日の朝は慌ただしく仕事に向かうことが多いのだが、今日は彼女も休みを取ったので、お花見がてらゆっくりドライブすることにした。
まずはずっと行きたいと思っていた結城市の「カフェ・ラ・ファミール」へ。11時半の開店時間のちょっと前に到着したのだが、すでに車が何台か止まっていた。ドアを開けて中に入った瞬間、白いペンキで統一されたフランスの片田舎風の店内の雰囲気に惹き付けられた。何とも可愛らしいのだ。その中にアンティーク風の木の椅子やテーブルが並んでいる。メニューを見ている間も次々に入ってくる人がいて、あっという間に席が埋まってしまった。キッシュとスープのセットプレートとそば粉のガレットのランチをそれぞれ注文し、シェアして食べた。
以前、風楽を取材して下さったカメラマンの方が「カフェ・ラ・ファミールさんの世界観は本当に統一されてますよ」と話していた。実際、ランプや椅子やちょっとした小物に至るまで、バラバラなものが集まっているのだが、どれも店内の雰囲気にピッタリでとてもオシャレ。お向かいの雑貨屋さんもお隣りにある美容院も同じイメージで作られており、普通の住宅地の一角に一つの世界が出来上がっていた。
途中、笠間にも立ち寄り、笠間稲荷にお参りをし、春風萬里荘へ。北大路魯山人が星岡窯の母屋として住居兼アトリエに使っていた江戸時代の萱ぶき屋根の古民家を北鎌倉より移築したものだ。周辺には洋画家や彫刻家、陶芸家などのアーティストが移住しており、芸術村と呼ばれている。
居間や座敷などは魯山人が住んでいたままに残されており、彼のコレクションと共に展示されている。また魯山人自ら設計し、安息所として使用していたと言われる茶室「夢境庵」も残されており、障子を開くと庭園が茶室から見えるようになっていた。「美的空間で日常座臥を満たさねば、美しいものを生み出せない」という魯山人の声が建物のどこからか聞こえてきそうなこだわりのある和室だった。
美しく整えられた庭園の花たちはまさに開花寸前。それほど広くはないけれど、枯山水の石庭や山門など、古いものが丁寧に再現された静かで落ち着ける場所だった。古い和風住宅は何て趣があるんだろう。
雨が降って残念だったが、友達とあれこれおしゃべりしながら車を走らせ、楽しい一日を過ごすことができた。







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April 10, 2012
宗吾霊堂前のお店の時に、長くスタッフをやってくれたレイコちゃん。学生時代からいつか結婚して海外に住みたいとずっと思っていたそうだ。その夢が叶ってオーストラリア人と結婚し、今、ブリスベンに住んでいる。
今回、家族で1週間ほど帰国すると連絡をもらったので、家に来て一緒にご飯を食べようと約束した。当時、一緒に働いていたスタッフのアリミちゃんにも声をかけた。一昨年に会って以来なので、3人で再会するのは一年半ぶりだ。
お店をやっていると本当にたくさんのスタッフと一緒に仕事をすることになる。その中でも特にレイコちゃんとアリミちゃんとは仲が良くて、いっつもいろんな話をした。夢、思い、エネルギー、魂、導き・・・そんな深い話を心おきなく話せる相手だった。今でも一緒に仕事をしていた頃のことを思い出すと懐かしくて涙が出そうになる。
人生のある時期を一緒に過ごし、互いの精神的な成長のために必要な人たちだったのだと思う。だから今でもそのつながりは続いていて、離れていても心はいつも繋がっていると感じる。
もうすく3歳になる可愛らしい息子オリバーも一緒だ。震災以降、初めての里帰り。小さな子供を連れているので、国内の放射能汚染については随分と心配していた。よくこの時期に来てくれたなあと思う。
実際に故郷の様子を自分の目で見ていないので、ネットから汚染状況などを調べてずっと不安になっていたと言う。小さい子がいるので、食べ物などはもちろん気を付けているけれど、私の作ったいつもの玄米ご飯を「本当に美味しいね~」と言いながら喜んで食べてくれた。いろいろ心配はあったけれど「やっぱり日本に来てよかった~」と言っていた。
震災以降、ネットにかじついて情報を収集していたこと、不安で外に出られなくなってしまったこと、今でも地震のショックを引きづっている友達がいること、より安心な場所で暮らしたいと言って移住した友達がいることなど震災に関する話題が多かった。現実は厳しいけれど、そんな中でも不安やマイナスのエネルギーに取り囲まれないよう自分の気持ちをいつもニュートラルに保っていこうねと話した。
オリバーは人見知りせず、いつもニコニコしている可愛らしい坊やだ。バイリンガルで話し、庭の上を靴下のまま走り回っていた。穏やかな表情をしていて、本当に愛情たっぷりの中で育っているのだろう。レイコちゃんもしっかりといいお母さんになっていた。でも相変わらず泣き虫で今朝も古民家に到着して車から降りるなり二人で抱き合って泣いてしまった(私も同じだ)。
オーストラリアでも糠漬けを作ったり、家の庭で畑をしたり、鶏を飼ったりしているそうだ。私もいつかレイコちゃんの家に泊まりに行きたいな。今度、いつまた再会できるかわからないけれど、お互いの成長をずっと応援し合っていきたいと思っている。

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April 08, 2012
いいお天気に恵まれ、今日もまた行楽日和。あちこちで開催されている桜まつりやお花見に出かけた方も多かったことと思う。昨日に引き続き、忙しくなると覚悟していたものの、お昼頃に一度ピークになっただけで午後の引けは意外と早かった。
早く仕事が終わったので、おかげさま農場の直売所に野菜を買いに行き、その後、道の駅に行った。花苗のコーナーを覗いたら春に向けての花苗がいっぱい並んでいた。見ているとどれもほしくなってしまう。でもまだ古民家は寒いので、小さなくて可憐な花は風や寒さにやられてしまいそうで心配だ。もう少し植えるのを待とうかなと思っていたのだがネモフィラの苗が目に飛び込んできた。
去年、ひたち海浜公園にネモフィラを見に行って、あまりの可愛らしさに感動した(2011.5.10 風のたより)。何と言っても圧巻はブルーの絨毯が斜面いっぱいに広がっている「みはらしの丘」。向こうには太平洋が見渡せる。淡い水色の小さな花たちがいちめんに咲いて風に揺れていた。
それまでも庭に毎年ネモフィラを植えていたのだが、家の庭ではあまり大きく育ってくれないし、一年草なので、あんなに広い公園をネモフィラでいっぱいにするのは、どんなに大変だろうと思う。
私もいつか古民家の庭を花で埋め尽くせたら・・・と夢みているのだが、周囲を篠竹に覆われ、全体が山土なので、少しずつ作物が生きられる土壌に変えていくのは至難の業だ。それでも毎年春が近づいてくると、鶏糞や苦土石灰をまき、堆肥を入れて土を耕し、種を蒔いたり苗を植えたり・・・を繰り返している。
ネモフィラは咲いている時期が5月末くらいまでなので、温かくなるのを待っていたら、花を楽しむ時間がなくなってしまう。うまく行けば根っこから広がっていくので、とりあえず6鉢、店のアプローチの花壇に植えることにした。庭全体から見たら、植わっているかどうかわからないほどの量だ。ほんの1カ月ちょっとだけど、今年こそネモフィラが次々に広がっていってくれると信じて?楽しみに待っていようっと。
それにしてもすっかり春になったというのに、花壇の手入れが季節に追いつかない。まだ去年のままの茎や根っこや落ち葉がそのまま残っている状態だ。来週は「一日中、庭仕事」の日を作ってちゃんと片付けなくては。



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April 07, 2012
何とも春らしい色のキレイなサラダができた。近くで摘んできたクレソンと庭のルッコラ、それに冷蔵庫にあったレタスや玉ねぎ、人参で作ったサラダだ。上から人参をすりおろして作った人参ドレッシングをかけた。水にはなってピンとしている生野菜たちは元気いっぱいだ。
朝の出来事。ジュンコさんが「ご飯炊いていい?」と聞いたので、私は「お願いします」と言った。圧力鍋の中には前日から浸水している玄米が入っている。炊く直前に塩を少々加え、水加減を手で計ってフタをギュッと閉める。朝の仕込みは厨房のコンロが満員になってしまうので、キッチンの方のコンロで玄米を炊いている。
最初は強火で沸騰しておもりが回り始めたら弱火にして20分。ところがいつまでたってもおもりが回らない。おかしいなと思って様子を見に行ったら強火のままでなんだか焦げ臭い。慌てて火を止めてジュンコさんに聞いた。
「ねえジュンコさん、フタちゃんと閉めた?」
→「えっ?私何もしてないよ。閉まってたんじゃないの?」
「じゃあ水加減は見たの?」
→「私、何もやってないよ。そのまま火にかけただけ」
なんとジュンコさんは水加減も見てあり、フタも閉めてあると思って、そのまま火にかけたらしい。
今日は桜日和。お花見がてらお出かけになる方が多いようで、朝からご予約の電話がなりっぱなしだった。忙しくなるに違いないこんな日に玄米ご飯が炊けてないなんて・・・!ああどうしよう。
蒸気を抜いてから焦げた匂いのする圧力鍋のフタを恐る恐る開けてみた。鍋の回りと底のご飯はすでにカチカチになっていた。新たに炊き直す時間はないので、もう一つの圧力鍋を持ってきて、火の通っていない真ん中の玄米だけをしゃもじですくった。そして新しく水を加えてもう一度火にかけた。
こんな二度炊きはしたことがないので心配だったけれど、とにかくもうこれで炊くしかない。短めに加熱し蒸らし終わってフタを開けたら、ちゃんと炊けていた。もしうまく炊けていなかったら、もう今日は営業できないなと思ったので、随分と少なくなってしまったけれど、ふっくら炊けている玄米を見て心底ほっとした。
圧力鍋にこびりついてしまった玄米をこすり落としながら、どうしてこんなことになってしまったんだろうって考えた。ジュンコさんは私がやってあると思っていた。私はジュンコさんがやってくれたと思っていた。でもお互いにそのことを言葉に出して確認していなかった。やった・やらない、言った・言わないということを後になってとやかく思っても始まらない。
お互い、思い込みから生じる誤解があるから、やっぱり一つ一つのことを確認しながら進めていくのは仕事の基本なんだなと反省。それこそ玄米が無事に炊けたからよかったものの、こんな日に玄米がないなんてこと、絶対にあってはならない。
古民家の場合、ほとんどのものを私が一人で作っているので、いざ人に仕事をやってもらおうとする時の説明が私には足りないのだなと思った。わかっているかどうかわからないのに、わかっていると思いこんでしまうのは危険だ。やっぱり言葉に出して伝える(確認する)というのはコミュニケーションの基本だろう。
夕方から5月に古民家で行われる結婚披露パーティの打ち合わせを新郎新婦と一緒に行った。餅つきやライブ?などもある楽しそうなパーティだ。なんとなく話していたことを今日は一つ一つ確認しながら打ち合わせをしていった。
新郎が有機農業関係のお仕事なので、招待客の中には知り合いの有機農家さんもいっぱいいる。お二人の門出を祝うにふさわしい温かくて愛に満ちた素敵なパーティになるよう、一生懸命やらせていただこう。
終わった頃、東の空から美しい満月がのぼってきた。淡い橙色にぼんやりと光る月灯りがとてもキレイで思わず部屋の灯りを全て消して見入ってしまった。古民家の座敷から見上げる満月は何度見ても飽きない。

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April 06, 2012
ピカピカと輝いている宝石には興味がないけれど、若い頃からなぜかターコイズとラピスだけにはとても惹かれている。青空と海を彷彿させる色だからなのか。昔から石や岩には神聖な力があると言われている。人生の目的に合った石を身につけることによって幸運が訪れるというパワーストーン効果を信じている人もいる。
私は石にそこまでの思い入れはないけれど、このターコイズとマウンテンコーラルのバングルだけはとても気に入っていた。深い碧を見ていると大地から守っていただいているような気がするのだ。無骨で皺だらけの私の手にも似合う?バングルだった。でもある日、気が付いたらバングルのアームが折れていたのだ。
ヒーリングをやっている友達からは「この石のお役目が終わったんじゃない?」と言われた。それでも処分することができなくてずっと引き出しの中にしまっておいた。ジュエリーの修理に出したこともある。でも強度が一番かかるカーブの部分が折れてしまったので、直した次の日にすぐ折れてしまった。その後はもう本当にご縁がないのかもしれないなと思っていた。
ユウコちゃんの芸大時代の友達がイタリアで数年間ジュエリーの勉強をして帰国したという。これからジュエリーの製作の他、リフォームや修理などもしていくとのこと。そういう人ならいいアイディアがあるかもしれないと思ってユウコちゃんに紹介してもらった。
しばらく預かってどうやったら修理できるか、いろいろな方法を考えてくれた。そして今日、無事に修理が終わったバングルを古民家まで届けてくれたのだ。クリーニングもしてもらったようで、とてもキレイになってまるで生まれたての赤ちゃんのような未知のエネルギーに満ちていた。腕につけた時、このバングルは本当に甦ったんだなと思った。大切なものに再会できた・・・そんな気持ちがした。
ターコイズは古来から神聖な石と言われている。青空と水のヒーリング効果を持つ。ネイティブアメリカンの人たちが愛した石でもある。旅のお守りにもなり、身につけることで人生を違う視点から見つめることができるようになるとも言われている(・・・だといいなぁ・・・)。
修理をしてくれたのはサチコさんというとても素敵な方でした。もし修理やリフォームしたいジュエリーがあったらお問い合わせてみては?とても親身になって考えてくれます。
sachikokoiwa@gmail.com
なおサチコさんは4月21~22日に行われる世田谷アートフリマでも実演販売する予定。面白そうなイベントなので、お時間のある方ぜひどうぞ。

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April 05, 2012
横文字ばかりが並んで一体なに?と思われるかもしれないが、今日、私がハシゴしてきたカフェの名前。アジア雑貨の仕事をしていた時は桐生や越ヶ谷、水戸などのギャラリーまで搬入搬出をしていたので、柏や野田などもよく通っていたのだが、最近、東葛方面にはすっかり足が向かなくなってしまった。
でもそれぞれとても人気があるカフェなので、ちょっと遠いけれど一度は行ってみたいとずっと思っていて、ようやく今日、それが実現した。
一番最初に行ったのは松戸にあるZopf(ゾップ)。ここはカフェというよりも人気のパン屋さんとしてとても有名な店だ。2階にある小さなカフェのランチは予約がなかなか取れないい。相席の上、待っている人が多いので時間制限もある。朝7時からモーニングもやっているので、今日は早めに家を出て、ゾップで朝ご飯を食べることにした。スープやサラダ付きの朝食もあるが、そんなに食べられないので、10種類のパンを少しずつ盛り合わせた「パン屋の朝食」を注文した。コーヒーだけ飲んで少しだけパンをいただき、残りは袋に入れて持って帰った。お店は小さいのに駐車場はとても大きく、店内もお客さんがいっぱいいた。全て天然酵母パンではないようだけど、いろいろな種類のパンが並んでいて見せ方がとてもオシャレだった。
次は野田にあるfuracoco(フラココ)へ。ここが今日、一番行きたかったカフェだ。築60年の平屋の民家をご夫婦で改装したという。地元の有機野菜を使って本醸造の調味料で作る玄米ご飯のランチで食へのコンセプトは風楽と同じだ。食卓の器や道具などを展示しているギャラリーも併設されている。とにかくシンプルでセンスがいいカフェだ。
昭和の古きよき時代の小物たちが今の生活に自然に溶け込んでいる。テーブルにも椅子にも一輪挿しにも懐かしさを感じる。間(ま)が生きている。だからこそ一つ一つのモノたちがより美しく見えるのだろう。上手な創り方だなと私はお料理よりも空間の方に目が奪われてしまった。
白をベースに抑えた色彩で統一されており本当にオシャレで私好みだ。長居したくなる場所なので食事の後もゆっくり本を読めた。帰りがけに「とても居心地のいいカフェですね」とオーナーに話しかけたら、「もしかして風楽さんですか?」と正体がバレてしまった。うちのお店にも来て下さったことがあるそうだ。
その後に行ったのは流山の「ANTIGUA」。私の友人がここのギャラリーを使って展示をしたことがあり、その時からいい雰囲気の店だよと進められていた。普通の住宅街の中にある隠れ家的なお店。小さいけれどたくさんの花や木が植えられているお庭がとてもキレイだった。
窓辺のカウンターに座り、お庭を見ているだけでも気持ち良かった。お店のオープン10周年を記念して私の好きなアンサリーや他のゲストを呼んでコンサートを企画しているそうだ。アンサリーの歌声はカフェによく似合う。furacocoでも最初に流れていたのもアンサリーだった。私もよく風楽で聴いている。
いつも思うのだが私がカフェに行く時は美味しいご飯ももちろん大事だけれど、何よりも大事にしたいのは「そこで過ごす時間の気持ちよさ」だ。センスがいい人はたくさんいるけれど、そこが本当に気持ちのいい場所になっているかどうかというのは、センスだけでは計れない。
私が気持ちいいと思うのは、なんとなくそこに風がふわっと吹いているように感じられるお店だ。それは必ずしも窓の外から入ってくる風とは限らない。ふとした瞬間に感じる何気ない風・・・同時にそこだけ時間が止まっているように感じられる場所・・・。
そんなカフェで美味しいご飯を食べながら、好きな本を読んでいられる時間が大好きだ。
カフェって訪れる人にそんな幸せな時間をいつでもご用意して待っている下支えの仕事なのだなと思う。そして来て下さった方が満足した時間を過ごして帰っていく姿を見ることがカフェのオーナーの喜びにつながる。
風楽をそういう場所に育てていくことが私の仕事だ。何年育てたとしても決して完成形というものはないから、もしかしてこれは終わりのない仕事?なのかもしれない。






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April 04, 2012
今日のビオンはスッシーと一緒のシフト。私がビオンで仕事をする時は、なるべくどのスタッフも均等に私と組めるようにシフトを調整し、その時に新しい料理をできるだけ覚えるようにしたいと、スタッフからも要望があった。
もちろんいつもできるわけではないのだが、なるべく私がいる時には作ったことのない料理に挑戦してもらって、コツのようなものをつかんでもらえたらと思っている。
今日はスッシーだったので、まず彼のやったことのない青大豆の五目重ね煮を作ってもらった。私の方で青大豆はあらかじめ煮ておいて、こんにゃくや干椎茸などを順番に重ねて煮て、全部で7種類の具材を使った煮豆に仕上げた。焦げてないかな、火が通ったかなと何度も何度も心配そうに?鍋のフタを開けていたスッシー。重ね煮の場合、陰性のものから順番に鍋の底に敷きつめながら重ねて煮るので、鍋の中で調和が生まれ、野菜の旨みが自然に引き出されていく。仕上げの調味料も醤油と胡麻油だけというシンプルなものだがとても美味しいのだ。自分で作った重ね煮の五目煮を一口食べて「甘くて美味しい!」と感動していた。
次はサラダにかけるドレッシングもビンに調味料を加えながら作ってもらった。こちらの方は何度も何度も味見をしながら、何か足りないと言っては胡麻油や醤油をどんどん加えていくので、しまいにはビンのフチまでドレッシングがたっぷりできてしまった。
ランチタイムが一段落した後はさつま芋のタルトを焼いた。こちらの方も私が材料を持参にし、お芋のフィリングの中に加えるリンゴもあらかじめ甘く煮たものを用意しておいたので、スッシーはレシピを見ながら、ただ材料を混ぜていくだけだったのだが、とても丁寧に仕上げていた。
元々家でも料理はよくやっているようだが、玄米菜食に関してはまだ知らないことが多いので、一日でも早く、いろいろなものを作れるようになりたいと意欲満々。
スッシーとは親子ほど年の差があるのに、なぜか私と共通の知り合いが多く、今日もたまたま話していた相手のことが共通の知人であるとわかってビックリ。ここに至るまで、それぞれの歩んできた道がいろいろな分野でリンクしているのだ。アジア、旅、自然、コミュニティ、スローライフ、起業、農的生活、半農半X、自給自足、Iターン・・共通のキーワードがまだまだありそうだ。
でも考えてみたら、親子ほど年の離れた次世代の若者と同じ思いを共有し、一緒に仕事ができるなんて幸せなことだ。私もその若さに負けないように?元気に仕事をしなくっちゃ!

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April 03, 2012
ひぇ~!なんて強い風なんだ!家中の窓という窓を閉め重たい雨戸も全部、閉めたというのに、古民家の中は隙間風が吹き抜けていく。天井もみしみしと音をたて今にも屋根が飛びそう?だ。台風以上の大風が今も吹き荒れている。雨が大降りでないだけまだいいけれど。
今日の午前中は八日市場から沖縄に引っ越す友達のお宅にあるものをいろいろ見せてもらいに行った。重たいものは送料の方がかかるため思い切って家財道具全般を処分するそうだ。
とりあえず冷蔵庫と洗濯機、ガーデンテーブルと椅子、バリ風のベンチチェスト、ワゴンなどをお願いし、今日はガーデンテーブルとワゴンだけを車に積んできた。今度、軽トラで運び込む予定。
その後、成田から沖縄に行くというので、一緒に古民家に戻ってお昼をご馳走し、空港まで送ってきた。
その間に、コバヤシクンにビオンで使わなくなった下駄箱を古民家まで運んでおいでもらった。オープン当初、あまりに床がキレイなので靴をぬいでスリッパでカフェに入っていただいた。その時の下駄箱として入口の幅に合わせてスッシーに作ってもらったものだ。
でも靴をぬぐのが大変なので土足解禁にしてと言われわずか一カ月で挫折。不要になった下駄箱を私は本箱として使おうと思ったが、大きすぎて車に積めないので、ワゴン車を持っているコバヤシクンに運搬をお願いしたのだ。
空港から帰ってから、下駄箱を室内に運び入れ、夕方までかかって本を入れ替えた。奥行きが深いのでとてもたっぷり入る。今まで入る場所がなくて一番上に積んでおいた料理関係の本もこれでようやく本箱の中に並べることができた。
引っ越すたびに膨大な量の本に圧倒され、そのつど本を処分してきたが、元々本が好きなので本はとても多い。今はもう図書館中心でなるべく買わないようにしているが、新しい本が出るたびに誘惑に負けそうになる。いつかこの本を全部、処分してスッキリしたいと思うけれど、キレイに収納できた本を見ながらすっかりいい気分になっているくらいだから、果たして私にそれができるかどうか・・・・。
またしても、もらいもの、拾いもの、再利用のものばかりになってしまった。
写真は家の中の窓ガラスごしに写した風にあおられる竹林。


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April 02, 2012
ガーデンビオンは東関東自動車道富里インターを降りて、国道409号を成田方面に走ってすぐの所にある。ただでさえ渋滞しがちな高速のインターがあるのに、周辺にはジョイフル本田やPCデポ、ベイシアなど大型の商業施設が乱立しているので成田でも有名な?交通渋滞の場所になっている。
昨年より、この渋滞を緩和しようと、道路の拡張工事が行われていた。せっかく建てていただいた大きな看板も工事車両や赤いポールに気を取られて見落とされがちだった。しかも工事の進行状況に応じて、車の通れる場所が変わってくるので、今まで入口がわかりづらかった。
この3月の年度末でようやく工事が終わった。歩道もできたし、これからは409号からそのまま直接ガーデンビオンの駐車場に入ることができるようになった。これで国道のすぐ脇に建てていただいた大きな看板も建物もかなり目立つようになった。駐車場もキレイに整備していただき、敷地内に案内板も設置された。
季節がよくなってきたので、店先でお茶が飲めるようにウッドテーブル用の屋外パラソルも購入した。車で走っている時、ウッドテーブルのパラソルの下でお茶を飲んでいる人の姿が見えたら、それに釣られて?「お茶でも飲んで行こうか・・・」という行楽客の方も出てくるのではないかなと期待?している。
カフェの横にある空き地の部分には腐葉土を入れて掘り起こし、花苗を植え始めた。けっこう広いスペースなので、ここを花でいっぱいにするのはかなり大変かもしれない。しかも盛り土をしている所なので、瓦礫や小石が中に混じっていて、植物が育ちやすい土になるのはまだ時間がかかりそうだ。
でも春の行楽スーズンの前に外溝が整備されていったので、ガーデンビオン全体が、より人目につきやすくなってきた。馴染みのお客様だけでなく、通りすがりの方が「何があるんだろう?」と思って、ふらりと立ち寄れるような店にしていくことがもっかの目標だ。
ワンちゃん連れの方もどうぞおいでくださいね!




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April 01, 2012
今日から4月。昨日一昨日と吹き荒れた大風から一夜明けた今朝は、すっかりキレイな青空が広がっていた。4月になったら日曜日は今まで以上に忙しくなるだろうと思い3人体制でシフトを組んだ。今日の古民家はまーちゃんとユウコちゃん。
ユウコちゃんに掃除をお願いし、まーちゃんが厨房に入ったので、まだ作ったことがないというグルテンミートのメンチカツとすき昆布の煮物を私が横でみながら、一人で作ってもらった。両方ともとても美味しくできた。
今日は忙しくなるから早めに賄いを食べておこうねと言っていたら、食べ終わった直後から予想通り?本当に忙しくなった。そして12時半過ぎには満席となり3人でフル稼働!
ところがその一番忙しい最中、食後にセルフサービスで自由に飲んでいただいているコーヒーメーカーのサーバーの取っ手が突然ポキンと折れて、コーヒーが部屋中に流れてしまったのだ。ちょうどまーちゃんが落したばかりのコーヒーサーバーを持って座敷に入った時だった。あまりに予想外の出来事にみんなビックリ!でもまーちゃんは慌てずタオルを持ってきて座敷にこぼれたコーヒーを大急ぎで拭き取っていた。私は使っていなかった予備のコーヒーメーカーを出して、急いで新しいコーヒーを落とした。
「よりにもよってこんな超忙しい時に~」って後から3人で大笑いしたのだが、熱いコーヒーが入っているサーバーなので、近くにお客様がいらしたら大変なことになっていただろう。いくら劣化したと言っても(まだ2年ちょっとしか使っていない)突然、取っ手が折れてしまうなんて・・・。
お天気がよかったので、店が終わった後、ミーと一緒にお庭を見て歩いた。椿がいつの間にか咲いていた。今年初めて見かけたタンポポや土筆。そのうち庭中を埋め尽くすに違いないのだが、いち早く顔を出してくれた春の使者たちを見つけると愛おしくなる。
つぼみがほころんできた雪柳の枝からわずかに咲いていた花を見つけた。たった一輪だけを見ていると、たわわに咲いている雪柳の白い花とはまた違った可憐さがある。そろそろ春の花が植えられるだろうか。その前に花壇に積もったままになっている枯れ葉や枯れ枝をすっきり取り除かなくては。にわか園芸家にとってじっとしていられない季節が始まる。





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